JP3208554B2 - 連立型立体駐車装置 - Google Patents

連立型立体駐車装置

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JP3208554B2
JP3208554B2 JP10807894A JP10807894A JP3208554B2 JP 3208554 B2 JP3208554 B2 JP 3208554B2 JP 10807894 A JP10807894 A JP 10807894A JP 10807894 A JP10807894 A JP 10807894A JP 3208554 B2 JP3208554 B2 JP 3208554B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、少なくとも2基のエレ
ベータ式の立体駐車装置を連結して自動車の収容台数の
拡大を図った連立型立体駐車装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の連立型立体駐車装置とし
て、特開平6−57997号公報に記載されているよう
に、自動車の入出庫口を有する前方の入出庫側車庫とこ
の入出庫側車庫の後方または側方に連結された奧側車庫
とを備えた連立型立体駐車装置が知られている。この連
結立体駐車装置は、入出庫側車庫と奧側車庫のそれぞれ
にエレベータ式の昇降ステージを備え、この昇降ステー
ジに自動車を載せて昇降路を移動し、所定の駐車区画で
停止すると、駐車区画内に配備された横行台車が横行し
てきて、昇降ステージ上の自動車を受け取ってその駐車
区画に格納するように構成されている。
【0003】昇降ステージは、2直線に並行に配置され
た4本のアームのそれぞれの内側から複数の櫛歯を突設
したものであり、互いに対向するアームの中央部には、
長手方向に沿って矩形の空間部が形成されている。一
方、横行台車は、逆にその空間部に納まる矩形の台と、
この台の両側に外側に向けて突設されて、昇降ステージ
の櫛歯と櫛歯との間に位置するように配置された複数の
櫛歯を有する。したがって昇降ステージは、横行台車に
重ねられた場合にも、これに干渉されることなく昇降路
を移動することができる。自動車は、昇降ステージの櫛
歯部分に前輪と後輪が載せられ、その下側に横行台車が
位置した後、昇降ステージを下降させることにより横行
台車に受け渡され、横行台車が横行して自動車を駐車区
画内に格納し、昇降ステージは昇降路を床面待機位置ま
で下降する。
【0004】入出庫側車庫の床面待機位置の下には、自
動車方向変換装置および自動車搬送装置が配備されてい
る。自動車搬送装置は、横行台車とほぼ同様な櫛歯状の
搬送台車を備えている。この搬送台車は、自動車方向変
換装置の回転駆動機構の上に固定され、床面待機位置に
停止している昇降ステージの上方の方向変換位置まで上
昇して、搬送台車と自動車方向変換装置の上部とが、自
動車搬送装置の牽引駆動機構により入出庫側車庫と奧側
車庫との間を昇降ステージの中央空間部を通って縦走で
きるように構成されている。奧側車庫に移送された搬送
台車は、奧側車庫の床面待機位置に停止する昇降ステー
ジの上方に位置し、昇降ステージが上昇することによ
り、搬送台車上の自動車が昇降ステージ上に移し取ら
れ、昇降ステージは所定の駐車区画まで上昇して横行台
車に自動車を引き渡し、搬送台車は入出庫側車庫の元の
位置まで戻る。
【0005】このような連立型立体駐車装置は、前方の
入出庫側車庫に入庫した自動車を、自動車搬送装置によ
り後方または側方の奧側車庫に移送するので、奧側車庫
における乗入階に複雑な安全装置を装備する必要がなく
なり、また奧側車庫の乗入階も駐車区画として活用でき
るので、空間効率がよく、入出庫を円滑に行なえる利点
がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の連立型立体駐車装置においては、入出庫側車庫の乗
入階の床面および奧側車庫との壁面には、自動車を入出
庫側車庫と奧側車庫との間で移送するための開口部を設
ける必要があり、安全対策上、自動車の乗員または作業
員がこれらの開口部から落下しないように防止策を講じ
る必要がある。特に、奧側車庫が入出庫側車庫の入庫方
向に対し側方すなわち直角な方向に連結されている場
合、これらの開口部の位置は、自動車の右側または左側
の乗降する位置にあるため、安全対策上、特に留意する
必要がある。
【0007】本発明は、このような連立型立体駐車装置
における従来の課題を解決するものであり、入出庫側車
庫の乗入階の床面および壁面に形成された自動車を搬送
するための開口部を安全に塞ぐことのできる連立型立体
駐車装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、自動車の入出庫口を有する入出庫側車庫
と、前記入出庫側車庫に連結された1以上の奥側車庫
と、前記入出庫側車庫および奥側車庫内にそれぞれ配備
され、自動車を載置可能な昇降ステージを備えたエレベ
ータ装置と、各階の駐車区画内に前記エレベータ装置の
昇降路に横行可能に配備され、前記昇降ステージとの間
で自動車を受け渡しする横行台車を備えた横行装置と、
前記入出庫側車庫の自動車の乗入階と奥側車庫の自動車
の乗入階との間に配備され、自動車を入出庫側車庫と奥
側車庫との間で搬送する搬送台車を備えた自動車搬送装
置と、前記入出庫側車庫の奥側車庫側の床面および壁面
に形成された自動車を搬送するための開口部を常態にお
いて塞ぐとともに、前記入出庫側車庫と奥側車庫との間
で自動車を搬送するときに、前記開口部から一時的に退
避可能な可動フロアおよび可動ゲートとを備え、自動車
を入出庫側車庫から奥側車庫へ搬送するときに、前記可
動フロアおよび可動ゲートを、自動車搬送装置とともに
奥側車庫へ移動させる手段を備えたものである。また、
本発明は、自動車の入出庫口を有する入出庫側車庫と、
前記入出庫側車庫に連結された1以上の奥側車庫と、前
記入出庫側車庫および奥側車庫内にそれぞれ配備され、
自動車を載置可能な昇降ステージを備えたエレベータ装
置と、各階の駐車区画内に前記エレベータ装置の昇降路
に横行可能に配備され、前記昇降ステージとの間で自動
車を受け渡しする横行台車を備えた横行装置と、前記入
出庫側車庫の自動車の乗入階と奥側車庫の自動車の乗入
階との間に配備され、自動車を入出庫側車庫と奥側車庫
との間で搬送する搬送台車を備えた自動車搬送装置と、
前記入出庫側車庫の奥側車庫側の床面および壁面に形成
された自動車を搬送するための開口部を常態において塞
ぐとともに、前記入出庫側車庫と奥側車庫との間で自動
車を搬送するときに、前記開口部から一時的に退避可能
な可動フロアおよび可動ゲートとを備え、自動車を入出
庫側車庫から奥側車庫へ搬送するときに、前記可動フロ
アおよび可動ゲートを、自動車が通過できる位置まで上
方へ移動させる手段を備えたものである。 さらに、本発
明は、入出庫側車庫内の自動車の乗入階に入出庫する自
動車の向 きを変える自動車方向変換装置が配備され、前
記自動車方向変換装置は、油圧シリンダにより昇降する
固定テーブルと、前記固定テーブルの上部に固定された
回転駆動機構とを備え、前記回転駆動機構の上部に前記
自動車搬送装置の搬送台車を固定したものである。 さら
に、本発明は、油圧シリンダに連結された複数のクラン
クの先端部にガイドローラを設け、前記ガイドローラを
前記固定テーブルの下部に固定されたガイドレールに係
合させ、前記ガイドローラが前記油圧シリンダにより方
向回転位置まで上昇した時の前記ガイドローラの高さ位
置と同じ高さ位置に入出庫側車庫から奥側車庫にかけて
複数のガイドローラを設け、前記固定テーブルを自動車
搬送装置の牽引駆動手段により牽引することにより、前
記ガイドレールがこれらのガイドローラに順次係合して
前記搬送台車が入出庫側車庫と奥側車庫との間を搬送さ
れるものであるさらに、本発明は、自動車方向変換装
置の固定テーブルと可動フロアとをXアーム型並行運動
機構により上下方向に相対運動可能に連結するととも
に、この連結を、前記Xアーム型並行運動機構の左右い
ずれか一方の側の両端部を固定テーブルと可動フロアと
に回転可能に結合するとともに、反対側の両端部をそれ
ぞれ所定量だけ水平方向に移動可能に連結させたもので
ある
【0009】
【作用】したがって、本発明によれば、奧側車庫が入出
庫側車庫の入庫方向に対し側方に連結されている場合で
あっても、自動車の乗降側となる床面および壁面に形成
された開口部を可動フロアおよび可動ゲートにより塞
ぎ、また乗員が退出した後には、自動車の搬送の邪魔に
ならないように開口部から退避させるので、空間効率が
よく、入出庫が円滑で、安全構造に優れた連立型立体駐
車装置を実現することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。図1は本発明の一実施例における連立型
立体駐車装置の概略正面断面図、図2はその左側面断面
図、図3はその右側面断面図、図4はその乗入階の平面
断面図である。これらの図において、11は自動車が入
出庫する入出庫側車庫である第1駐車塔、12は第1駐
車塔11に矢印で示す入庫方向(図1においては紙面に
垂直な方向)に対して側方に連結した奥側車庫である第
2駐車塔である。なお、本発明は、奥側車庫が入出庫側
車庫の先方、すなわち入出庫口から見て後方に連結され
いる連立型立体駐車装置に適用することもでき、また
奥側車庫が1以上連結されている連立型立体駐車装置に
も適用することができる。
【0011】第1駐車塔11および第2駐車塔12にお
いて、21は地上1階の乗入階、22はこの乗入階21
上に形成された昇降路であり、そこに自動車を昇降する
エレベータ装置23が設置されている。エレベータ装置
23は、昇降路22の上方に設置されたエレベータ駆動
機構24と、これから繰り出された4本の駆動チェーン
25と、自動車載置用の櫛歯状の昇降ステージ26とか
らなる。各駆動チェーン25の一端にはそれぞれ図示さ
れないバランスウエイトが取り付けられ、他端は昇降ス
テージ26の4隅に取り付けられて、昇降ステージ26
をエレベータ駆動機構24のスプロケットを介して吊り
下げるように構成されている。27は昇降路22の両側
に階層的に形成された自動車の駐車区画であり、それぞ
れ自動車の進入方向に並行に形成されている。各駐車区
画27内には、横行装置28により昇降路22まで駆動
される横行台車29が格納されている。
【0012】昇降ステージ26は、図4に示すように、
自動車の前輪および後輪がそれぞれ載置され、かつ同じ
高さで同期して同時にそれぞれの駆動チェーン25によ
って昇降する4個の櫛歯状アーム261からなる。この
櫛歯状アーム261は、2本ずつ対向する4本のアーム
の内側にそれぞれ複数の櫛歯262を突設したものであ
り、互いに対向するアームの中央部には、長手方向に沿
って空間部263が形成されている。また横行台車29
は、昇降ステージ26の櫛歯状アーム261間の中央空
間部263に納まる矩形の台291を有し、その両側に
外側に向けて、櫛歯状アーム261の各櫛歯262の間
に納まるように突設された複数の櫛歯292を有する。
したがって昇降ステージ26は、横行台車29と上下に
重ねられても、横行台車29の干渉を受けずに上下方向
に移動することができる。
【0013】第1駐車塔11および第2駐車塔12にお
いて、地上1階の乗入階21には、床面と同じ高さの床
面待機位置FPが設定されており、ここに昇降ステージ
26が停止して待機するようになっている。この床面待
機位置FPの下部には、ピット30が形成され、第1駐
車塔11のピット30内には、乗入階21に乗り入れた
自動車の向きを変える自動車方向変換装置31が設置さ
れている。また、第1駐車塔11から第2駐車塔12に
かけてのピット30内には、第1駐車塔11と第2駐車
塔12との間で自動車を移送するための自動車搬送装置
51が設置されている。
【0014】自動車方向変換装置31は、図5および図
6に示すように、ベースプレート32の上に固定された
油圧シリンダ33のピストンロッド34に、リンク35
およびクランク軸36を介して3対のクランク37のそ
れぞれの下端部371が連結されており、各クランク3
7の上端部372には、ガイドローラ38がそれぞれ連
結されて、これらに一対の断面コ字形のガイドレール3
9が係合している。各ガイドレール39の上部には、固
定テーブル40の下部が固定され、固定テーブル40の
上部には、回転駆動機構41が固定されている。回転駆
動機構41は、モータ411および減速機構412を介
して回転するインターナルギヤ413を備えており、こ
のインターナルギヤ413の上部に、自動車搬送装置5
1の櫛歯状の搬送台車52が固定されている。
【0015】自動車搬送装置51の搬送台車52は、図
4に示すように、横行台車29とほぼ同様な形状を備え
ており、昇降ステージ26の櫛歯状アーム261間の中
央空間部263に納まる矩形の台521を有し、その両
側に、昇降ステージ26の櫛歯状アーム261の各櫛歯
262の間に納まるように突設された複数の櫛歯522
を有する。したがって搬送台車52は、昇降ステージ2
6と上下に重ねられても、昇降ステージ26の干渉を受
けずに上下方向に移動することができる。
【0016】自動車搬送装置51は、図7に示すよう
に、この櫛歯状の搬送台車52と、この搬送台車52を
第1駐車塔11と第2駐車塔12との間で搬送するため
に自動車搬送路に沿って設けられたガイドローラ53
と、両端部を自動車方向変換装置31の固定テーブル4
0に固定されて、搬送台車52およびガイドレール39
を牽引するためのローラチェーン54およびこれを回転
駆動するモータ55および減速機構56等からなる牽引
駆動機構を備えている。ガイドローラ53は、搬送台車
52が自動車方向変換装置31により方向変換位置TP
に上昇した時の自動車方向変換装置31のガイドローラ
38の高さ位置と同じ高さ位置に、第1駐車塔11から
第2駐車塔12にかけて複数個設けられており、搬送台
車52がローラチェーン54およびモータ55に牽引さ
れて搬送されるときは、自動車方向変換装置31のガイ
ドレール39がこれらのガイドローラ53に順次係合し
ながら搬送される。
【0017】図4において、第1駐車塔11の床面13
には、自動車搬送装置51の搬送台車52および自動車
方向変換装置31の上部を通過させるための開口部14
が形成されており、この開口部14は、床面13と同一
面になるように可動フロア15により塞がれている。ま
た、第1駐車塔11と第2駐車塔12との間の壁面16
にも、自動車を載せた搬送台車52を通過させるための
開口部17が形成されており、この開口部17は、可動
フロア15に一体に固定された可動ゲート18により塞
がれている。19は第1駐車塔11に設けられた入出庫
口であり、横引きのシャッタ20により開閉可能になっ
ている。
【0018】可動フロア15は、図5に示すように、X
アーム型並行運動機構42により自動車方向変換装置3
1の固定テーブル40に上下方向に相対運動可能に取り
付けられている。Xアーム型並行運動機構42は、アー
ムの右側両端部または左側両端部のうち、回転駆動機構
41側の両端部(図5中において左側両端部)が軸42
1、422により、固定テーブル40の上部と可動フロ
ア15の下部に回転可能に結合され、反対側の両端部
(図5中において右側両端部)には、それぞれガイドロ
ーラ423および424が回転可能に結合され、これら
ガイドローラ423、424が、それぞれ可動フロア1
5の下部および固定テーブル40の上部に設けられたス
ライドガイド425および426に係合して、それぞれ
所定量だけ水平方向に移動可能になっている。したがっ
て、自動車方向変換装置31の上部および搬送台車52
が油圧シリンダ33により方向変換位置TPまで上昇す
るとき、Xアーム型並行運動機構42は、最初のうち
は、その最高位置まで伸びている状態から次第にたたま
れる(上下方向に収縮する)運動を行なって可動フロア
を持ち上げる動作は行なわず、しかる後にガイドローラ
423、424がスライドガイド425、426内を所
定量だけ水平方向に移動して当該スライドガイド42
5、426の奧壁にそれぞれ突き当たった後に上昇す
る。このため、可動フロア15は、搬送台車52よりも
遅れて床面待機位置FPから上昇し始め、この差動運動
により、方向変換位置TPでは、可動フロア15は搬送
台車52の下に位置して搬送台車52の回転を邪魔しな
いようになっている。なお、可動フロア15は降下せし
められて床面待機位置FPに達したところで支持片(図
示してない)によって保持されるようになっている。
【0019】次に上記実施例における動作について説明
する。初めに自動車の入庫動作について説明する。入庫
しようとする自動車の運転者は、前進で第1駐車塔11
の入出庫口19から乗入階21に乗り入れ、その床面待
機位置FPで待機する昇降ステージ26の櫛歯上に前輪
と後輪を載せ、エンジンを停止し、パーキングブレーキ
をかけてドアを完全に閉めてから自動車を離れる。この
とき、第1駐車塔11の床面13の開口部14および壁
面16の開口部17は、それぞれ可動フロア15および
可動ゲート18により閉じられている。運転者が第1駐
車塔11から退出すると、自動車を載せた昇降ステージ
26は、エレベータ駆動機構24により空いている下層
階の駐車区画27まで上昇し、その駐車区画27の横行
台車29の位置よりも少し高い位置で停止する。次にそ
の駐車区画27から横行台車29がレール上を横行して
きて昇降ステージ26の下側に位置する。そして昇降ス
テージ26が下降すると、昇降ステージ26上の自動車
が横行台車29に移し取られ、横行台車29は駐車区画
27内に戻って自動車を格納する。昇降ステージ26
は、そのまま下降して床面待機位置FPまで戻って停止
する。
【0020】第1駐車塔11の駐車区画27に空きがな
い場合、第1駐車塔11に入庫した自動車は、自動車方
向変換装置31により方向を変換された後、自動車搬送
装置51により第2駐車塔12に移送される。まず、第
1駐車塔11の昇降ステージ26上に自動車を乗り入れ
ると、自動車方向変換装置31の油圧シリンダ33によ
りクランク37およびガイドローラ38を介してガイド
レール39および固定テーブル40が方向変換位置TP
まで上昇し、これに伴い回転駆動機構41を介して櫛歯
状の搬送台車52もその位置まで上昇し、少し遅れて可
動フロア15が上昇して、搬送台車52の下の位置で停
止した後、搬送台車52は回転駆動機構41により右方
向に90度旋回する。搬送台車52が方向変換位置TP
で90度旋回して停止すると、自動車搬送装置51のロ
ーラチェーン54およびモータ55が、固定テーブル4
0およびこれに結合されたガイドレール39および搬送
台車52を共に牽引し、ガイドレール39がガイドロー
ラ53に順次係合しながら移動する。このとき、固定テ
ーブル40にX型アーム並行運動機構42を介して結合
された可動フロア15およびこの可動フロア15に固定
された可動ゲート18も同様に移動する。搬送台車52
が第2駐車塔12の乗入階21に進入し、第2駐車塔1
2の床面待機位置FPに待機している昇降ステージ26
の上方に停止すると、第1駐車塔11と同様にして、昇
降ステージ26が上昇して自動車を搬送台車52から昇
降ステージ26に移し取り、空いている駐車区画27ま
で上昇してそこで横行台車29に受け渡す。この第2駐
車塔12では、乗入階21を含めて各階に駐車区画27
が設定されており、自動車はこの乗入階21から順番に
各階の駐車区画27内に格納される。
【0021】第2駐車塔12において、自動車を昇降ス
テージ26に引き渡した搬送台車52は、ホームポジシ
ョンが第1駐車塔11の乗入階21と定められている制
御の場合は、第2駐車塔12の昇降ステージ26が上昇
している間に、自動車搬送装置51により第1駐車塔1
1の乗入階21に戻り、自動車方向変換装置31により
下降して、第1駐車塔11の昇降ステージ26と同じ床
面待機位置FPに位置する。移動先でその都度待機する
制御の場合は、搬送台車52は、第2駐車塔12の乗入
階21で待機しており、第2駐車塔12からの出庫要請
があった場合、昇降ステージ26がその駐車区画27ま
で自動車を取りに行き、横行台車29から自動車を受け
取ると、乗入階21で待機している搬送台車52の下側
の位置まで下降して、自動車を搬送台車52に移し替え
る。搬送台車52は、自動車搬送装置51により再び第
1駐車塔11の乗入階21まで戻り、方向変換位置TP
で自動車方向変換装置31により再び右方向へ90度旋
回した後、油圧シリンダ33により床面待機位置FPま
で下降する。この状態では、第1駐車塔11の床面13
および壁面16の開口部14および17が、それぞれ可
動フロア15および可動ゲート18により再び塞がれ、
運転者は安心して自動車に乗り込むことができ、入出庫
口19から前進で出庫する。
【0022】第1駐車塔11に格納した自動車に対して
出庫要請があった場合、昇降ステージ26がその駐車区
画27まで上昇し、横行台車29から自動車を受け取
り、乗入階21の床面待機位置FPまで下降する。次い
で自動車方向変換装置31が作動し、搬送台車52を上
昇させて180度右方向に旋回させ、次いで床面待機位
置FPまで下降し、装置が完全に停止した後、運転者は
自動車に乗り込み、入出庫19から前進で出庫する。
【0023】このように、上記実施例によれば、自動車
方向変換装置31が、油圧シリンダ33によりクランク
37およびガイドローラ38を介して昇降する一対のガ
イドレール39と、この一対のガイドレール39の上部
に固定された固定テーブル40と、固定テーブル40の
上部に配置された回転駆動機構41とを備え、この回転
駆動機構41の上に自動車搬送装置51の搬送台車52
を固定してあり、また自動車搬送装置51が、自動車方
向変換装置31の油圧シリンダ33により搬送台車52
が方向変換位置TPに上昇した時のガイドローラ38の
高さ位置と同じ高さ位置に、第1駐車塔11から第2駐
車塔12にかけて設けられた複数のガイドローラ53を
備え、ガイドレール39がこれらのガイドローラ53に
順次係合しながら搬送されるように構成されているの
で、第1駐車塔11の乗入階21に入庫した自動車を第
2駐車塔12の乗入階21に円滑に移送させることがで
きるとともに、第2駐車塔12の乗入階21を駐車区画
として使用することができるので、駐車台数を拡大する
ことができる。
【0024】また、自動車を第1駐車塔11と第2駐車
塔12との間で移送するために、第1駐車塔11の乗入
階21の床面13および壁面16に形成された開口部1
4および17を塞ぐ手段として可動フロア15およびこ
れに固定された可動ゲート18を備え、可動フロア15
をXアーム型並行運動機構42を介して自動車方向変換
装置31の固定テーブル40に結合するとともに、同じ
側の一端部にそれぞれガイドローラ423および424
を設け、これらをスライドガイド425および426
係合させてそれぞれ所定量だけ水平方向に移動できるよ
うにしたので、搬送台車52を自動車方向変換装置31
により上昇させて回転させるとき、可動フロア15が搬
送台車52よりも遅れて上昇して両者の間に空間ができ
るので、搬送台車52を可動フロア15に邪魔されるこ
となく回転させることができ、また可動フロア15を搬
送台52と共に移動させるので、何ら特別な操作なし
に可動フロア15および可動ゲート18をそれぞれ開口
部14および17から退避させることができる。
【0025】なお、開口部14および17を塞ぐ手段と
して、図8に示すように、可動フロア15およびこれに
固定された可動ゲート18を、自動車を乗せた搬送台車
52が通過できる高さ位置まで上昇させるチェーン61
およびモータ62等を備えた昇降装置63とすることが
できる。また別の手段として、自動車搬送時に可動フロ
ア15を搬送台車52が旋回できる位置まで下降させる
昇降装置と、これとは独立して可動ゲート18を左右ま
たは上下または前後に開口部17から移動させる駆動装
置を設けてもよい。
【0026】また、第1駐車塔11における入出庫口1
9を入庫専用とし、その反対側の壁面に出庫専用口を設
けることにより、第1駐車塔11に格納した自動車を出
庫させる際に、自動車の向きを180度変換することな
く、入庫した向きのまま出庫させることができる。この
場合、入出庫口をそれぞれ専用口とすることなく、この
連立型立体駐車装置が建設される道路環境により、一方
を入出庫共用としたり、両方を入出庫共用とすることも
できる。
【0027】さらに、上記実施例では、自動車変換装置
31のガイドレール39とその上部に固定された固定テ
ーブル40および回転駆動機構41を搬送台車52と共
に移動させるように構成されているが、固定テーブル4
0と回転駆動機構41をガイドレール39と搬送台車5
2から切り離し、ガイドレール39を搬送台車52に固
定するとともに、搬送台車52を回転駆動機構41に係
脱可能に係合させて、自動車搬送時には搬送台車52と
ガイドレールのみを移動させるように構成してもよい。
その他、自動車方向変換装置31および自動車搬送装置
51については種々に変更することができる。
【0028】
【発明の効果】本発明は、上記実施例から明らかなよう
に、自動車の入出庫口を有する入出庫側車庫と、この入
出庫側車庫にその入庫方向に対し後方または側方に連結
された1以上の奧側車庫とを備え、入出庫側車庫の奧側
車庫側の床面および壁面に形成された自動車を搬送する
ための開口部を常態において塞ぐとともに、自動車を搬
送するときには、その開口部から退避可能な可動フロア
および可動ゲートとを備えているので、奧側車庫が入出
庫側車庫の入庫方向に対し側方に連結されて、開口部が
自動車の乗降側に位置する場合であっても、その開口部
を可動フロアおよび可動ゲートによって安全に塞ぐこと
ができ、また乗員が退出した後は、自動車の搬送の邪魔
にならないようにその開口部から退避させるので、空間
効率がよく、入出庫が円滑で、安全構造に優れた連立型
立体駐車装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における連立型立体駐車装置
の概略正面断面図。
【図2】同連立型立体駐車装置の入出庫側車庫における
概略側面断面図。
【図3】同連立型立体駐車装置の奧側車庫における概略
側面断面図。
【図4】同連立型立体駐車装置における乗入階の概略平
面断面図。
【図5】同連立型立体駐車装置における自動車方向変換
装置の概略正面図。
【図6】同連立型立体駐車装置における自動車方向変換
装置の概略側面図。
【図7】同連立型立体駐車装置における自動車搬送装置
の概略正面図。
【図8】同連立型立体駐車装置における可動フロアおよ
び可動ゲートの別の構成を示す概略斜視図。
【符号の説明】
11 入出庫側車庫である第1駐車塔 12 奧側車庫である第2駐車塔 15 可動フロア 18 可動ゲート 21 乗入階 24 エレベータ装置 26 昇降ステージ 27 駐車区画 28 横行装置 29 横行台車 31 自動車方向変換装置 51 自動車搬送装置

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の入出庫口を有する入出庫側車庫
    と、前記入出庫側車庫に連結された1以上の奥側車庫
    と、前記入出庫側車庫および奥側車庫内にそれぞれ配備
    れ、自動車を載置可能な昇降ステージを備えたエレベ
    ータ装置と、各階の駐車区画内に前記エレベータ装置の
    昇降路に横行可能に配備され、前記昇降ステージとの間
    自動車を受け渡しる横行台車を備えた横行装置と
    記入出庫側車庫の自動車の乗入階と奥側車庫の自動車
    の乗入階との間に配備され、自動車を入出庫側車庫と奥
    側車庫との間で搬送する搬送台車を備えた自動車搬送装
    置と、前記入出庫側車庫の奥側車庫側の床面および壁面
    に形成された自動車を搬送するための開口部を常態にお
    いて塞ぐとともに、前記入出庫側車庫と奥側車庫との間
    で自動車を搬送するときに、前記開口部から一時的に退
    避可能な可動フロアおよび可動ゲートとを備え、自動車
    を入出庫側車庫から奥側車庫へ搬送するときに、前記可
    動フロアおよび可動ゲートを、自動車搬送装置とともに
    奥側車庫へ移動させる手段を備えた連立型立体駐車装
    置。
  2. 【請求項2】 自動車の入出庫口を有する入出庫側車庫
    と、前記入出庫側車庫に連結された1以上の奥側車庫
    と、前記入出庫側車庫および奥側車庫内にそれぞれ配備
    れ、自動車を載置可能な昇降ステージを備えたエレベ
    ータ装置と、各階の駐車区画内に前記エレベータ装置の
    昇降路に横行可能に配備され、前記昇降ステージとの間
    自動車を受け渡しる横行台車を備えた横行装置と
    記入出庫側車庫の自動車の乗入階と奥側車庫の自動車
    の乗入階との間に配備され、自動車を入出庫側車庫と奥
    側車庫との間で搬送する搬送台車を備えた自動車搬送装
    置と、前記入出庫側車庫の奥側車庫側の床面および壁面
    に形成された自動車を搬送するための開口部を常態にお
    いて塞ぐとともに、前記入出庫側車庫と奥側車庫との間
    で自動車を搬送するときに、前記開口部から一時的に退
    避可能な可動フロアおよび可動ゲートとを備え、自動車
    を入出庫側車庫から奥側車庫へ搬送するときに、前記可
    動フロアおよび可動ゲートを、自動車が通過できる位置
    まで上方へ移動させる手段を備えた連立型立体駐車装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の連立型立体駐車装
    置において、入出庫側車庫内の自動車の乗入階に入出庫
    する自動車の向きを変える自動車方向変換装置 が配備さ
    れ、前記自動車方向変換装置、油圧シリンダにより昇
    降する固定テーブルと、前記固定テーブルの上部に固定
    された回転駆動機構とを備え、前記回転駆動機構の上部
    に前記自動車搬送装置の搬送台車を固定した連立型立体
    駐車装置。
  4. 【請求項4】 請求項記載の連立型立体駐車装置にお
    いて、油圧シリンダに連結された複数のクランクの先端
    部にガイドローラを設け、前記ガイドローラ前記固定
    テーブルの下部に固定されたガイドレールに係合させ、
    前記ガイドローラが前記油圧シリンダにより方向回転位
    置まで上昇した時の前記ガイドローラの高さ位置と同じ
    高さ位置に入出庫側車庫から奥側車庫にかけて複数のガ
    イドローラを設け、前記固定テーブルを自動車搬送装置
    の牽引駆動手段により牽引することにより、前記ガイド
    レールがこれらのガイドローラに順次係合して前記搬送
    台車が入出庫側車庫と奥側車庫との間を搬送される連立
    型立体駐車装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4記載の連立型立体駐車装
    置において、自動車方向変換装置の固定テーブルと可動
    フロアとをXアーム型並行運動機構により上下方向に相
    対運動可能に連結するとともに、この連結を、前記Xア
    ーム型並行運動機構の左右いずれか一方の側の両端部を
    固定テーブルと可動フロアとに回転可能に結合するとと
    もに、反対側の両端部をそれぞれ所定量だけ水平方向に
    移動可能に連結させた連立型立体駐車装置。
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