JP4369823B2 - エレベータ式駐車装置 - Google Patents

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本発明は、階層状に配置された複数の駐車スペースに車両を駐車するエレベータ式の駐車装置に関するものである。
たとえば特許文献1には図10に示されるように、垂直方向へ延びる昇降路201と、この昇降路201の複数箇所に垂直方向へ延びて配置されたガイドレール202と、これらのガイドレール202に沿って昇降運動可能に組み付けられたガイドローラおよびこのガイドローラに連結された支持アーム203を有し、その支持アーム203の先端部で自動車を支持する自動車受け部材204から構成された昇降リフト205と、昇降路201とその側方に形成された各階層の駐車区画206との間に対して配設され、各支持アーム203が横断して通過するための斜め方向に延びる間欠部207を形成する横行レール208および中間レール209と、各階層の各対の横行レール208および中間レール209上に車輪211を介して横行可能に配置された横行台車210とを備えた立体駐車装置が開示されている。
この立体駐車装置において、昇降リフト205を所望の駐車区画206まで昇降させ、横行台車210を介して昇降リフト205から駐車区画206へ、あるいは駐車区画206から昇降リフト205へ車両の受渡しを行うようになっている。この場合、昇降リフト205および駐車区画206間で車両の受渡しを行う際、横行台車210を横行レール208および中間レール209上で走行させるために、各階層に複数の台車駆動源を備えている。
台車駆動源として各階層ごとに横行レール208および中間レール209に対して、この例では計3つ(もしくは3ユニット)のモータ212およびこれに駆動されるフリクションローラ213を有する。各フリクションローラ213を横行台車210のレーム部210aに弾接させて回転することで、横行台車210を送り操作する構造になっている。
たとえば自動車を入庫する場合、入出庫部で自動車が載置された自動車受け部材204は、昇降リフト205の上昇動作により昇降路201で上昇される。自動車受け部材204が入庫指定された階層の所定の高さ位置で停止すると、その階層の一方の駐車区画206の横行レール208と、同一階層の中間レール209とに対応するモータ212の作動により各フリクションローラ213(2つ)が回転され、一方の駐車区画206に配置されている横行台車210が横行レール208から中間レール209に向けて送り出され、昇降路201の上まで横行移動されて停止する。なお、他方の駐車区画206に入庫する場合は、その横行レール208と、中間レール209とに対応するモータ212の作動により各フリクションローラ213(2つ)が回転される。
続いて、昇降リフト205の下降動作により自動車受け部材204が下降し、停止している横行台車210を通り抜けると同時に、自動車受け部材204に載置されていた自動車がその横行台車210へ受け渡される。受渡しされた横行台車210は、モータ212の逆方向作動により各フリクションローラ213(2つ)が上記とは逆方向に回転され、これらのフリクションローラ213の逆送り操作によって昇降路201から元の駐車区画206に引き戻され、かくして自動車がその駐車区画206に格納される。
また、自動車を出庫する場合にも、既に入庫されている駐車区画206の横行レール208と、同一階層の中間レール209とに対応するモータ212の作動により各フリクションローラ213(2つ)が回転され、その駐車区画206から昇降路201へ、また昇降路201から駐車区画206へと横行台車210が横行移動される。このように台車駆動源として各階層ごとに3つ設けたうちの2つのフリクションローラ213の作動により、駐車区画206および昇降路201間で横行台車210を横行させるようになっている。
特許第2840573号公報
この従来のように台車駆動源として階層ごとに、しかも複数のモータ212等が使用される。このため収容台数の増加に伴い台車駆動源の必要台数が著しく増加し、全体的な構成が複雑化する。また、台車駆動源の据付や電気配線等、設置工数および費用が極めて高くなるばかりか、設置後のメンテナンス等にも多くの工数あるいは費用がかからざるを得なかった。
本発明はかかる実情に鑑み、実質的に構成の簡素化を図り、低コストでメンテナンス性等に優れたエレベータ式駐車装置を提供することを目的とする。
本発明によるエレベータ式駐車装置は、昇降路内を昇降するエレベータと、前記昇降路に沿って階層配置された複数の格納区画と、各格納区画に配置された横行台車とを有し、前記エレベータと前記格納区画との間で車両の受渡しをするようにしたエレベータ式駐車装置であって、前記昇降路の少なくとも一側に昇降自在に支持され、所望の格納区画に移動して、その横行台車を、前記昇降路と前記格納区画との間で引出し乃至引入れ可能に構成された横行台車移動装置を備え、前記横行台車移動装置は、昇降駆動機構により懸吊支持され、前記格納区画に敷設された横行レールの延長上に連接配置される補助レールと、前記横行台車と係脱可能に係合して前記横行レールおよび前記補助レール上を走行させる駆動機構と、前記補助レールの高さを前記横行レールと位置合わせするレベリング機構とを有することを特徴とする
また、本発明のエレベータ式立体駐車装置において、前記駆動機構は、前記格納区画に対して進退可能に構成された駆動アームと、この駆動アーム先端に付設された係合手段とを有し、前記駆動アームおよび前記係合手段が協働して前記横行台車を引き出し、または引き入れることを特徴とする。
また、本発明のエレベータ式立体駐車装置において、前記横行台車および前記エレベータはそれぞれ、前記車両を支持するためのフォーク部を有し、相互に上下方向に通過可能に構成され、その通過の際に前記車両の受渡しが行われるようにしたことを特徴とする。
また、本発明のエレベータ式立体駐車装置において、前記横行台車上にトレーを介して前記車両を支持し、前記トレーごと前記車両の受渡しが行われるようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、車両を入出庫する際、横行台車を横行レール上で走行させるために、単一の台車駆動源、すなわち横行台車移動装置により円滑かつ的確に行なうことができ、全体的な装置構成を格段に簡素化することができる。構成の簡素化により装置コストを実質的に安価にするとともに、装置作動の円滑性、安全性を保証する。また、これに伴い設置後のメンテナンス等において工数あるいは費用を小さく抑えることができ、コスト的にも極めて有利である。
以下、図面に基づき、本発明によるエレベータ式駐車装置の好適な実施の形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態における駐車装置10の全体構成例を示している。この例では所謂エレベータ式のものであり、装置中央で吹き抜けるように形成された昇降路11内を昇降するエレベータを有する。この実施形態においては、エレベータとして昇降ステージ12を備える。昇降路11の両側には、該昇降路11に沿って上下に階層配置された複数の格納区画(駐車スペース)13を有し、各格納区画13に車両Vを収容するようになっている。
ここで先ず、駐車装置10の全体構成を概略説明する。昇降路11において図2に示されるように、乗込方向Fの手前側および奥側のそれぞれ左右(乗込方向Fの直交方向)両側付近には、昇降ステージ12を昇降ガイドするガイドレール14が立設される。ガイドレール14はたとえば矩形の中空断面を有し、その中空内部に後述するガイドローラが収容される。
昇降ステージ12の外枠を構成する左右のサイドフレーム15の両端(手前側および奥側)には、各々支持アーム16を介してガイドローラ17が回転自在に支持される。昇降ステージ12はガイドローラ17を介してガイドレール14によって昇降ガイドされながら、図示しない昇降チェーンにより昇降駆動されるようになっている。
また、昇降ステージ12の各サイドフレーム15には内方に向けて、車両VのタイヤTを支持する4つのフォーク部18が水平に延出する。フォーク部18は乗込方向Fに所定ピッチ間隔で列設された複数のフォークからなり、車両Vを水平に支持する。
各格納区画13において乗込方向F手前側および奥側それぞれに、左右方向に横行レール19が敷設される。各格納区画13ごとに一対の横行レール19によって横行台車20を支持し、格納するようになっている。横行台車20において乗込方向Fに沿って延設されたメインフレーム21の両端(手前側および奥側)には、それぞれフレーム22を介して車輪23が回転自在に支持される。各車輪23は横行レール19上を転動するようになっている。
横行台車20のメインフレーム21の両側には外方に向けて、車両VのタイヤTを支持する4つのフォーク部24が水平に延出する。フォーク部24は乗込方向Fに所定ピッチ間隔で列設された複数のフォークからなり、車両Vを水平に支持する。この場合、横行台車20のフォーク部24は、昇降ステージ12のフォーク部18と干渉しないように、それぞれの各フォークが昇降ステージ12のフォークに対して、乗込方向Fにオフセットした状態で配設される。
昇降路11のこの例では乗込方向F奥側において、各階層の左右の横行レール19と接続するように配置された中間レール25を有する。中間レール25は横行レール19と整合する同一の高さ位置に設けられ、横行レール19と同様にその上を横行台車20が走行し得るようになっている。なお、横行レール19および中間レール25の繋ぎ目部分は、昇降ステージ12が昇降する際に支持アーム16が通過し得るように斜めの隙間が形成されている。
さて、本発明において昇降路11の外側、すなわち本実施形態では、たとえば昇降路11の一側であって、乗込方向Fの手前側に昇降自在に支持され、所望の格納区画13に移動し、その横行台車20を昇降路11へ引き出し、あるいは格納区画13に引き入れるように構成された横行台車移動装置100を備える。
図3は、この実施形態における横行台車移動装置100を示している。横行台車移動装置100の装置フレーム101は、ガイドレール14の側近に平行配置される縦フレーム102と、縦フレーム102間に横架された横フレーム103を含み、これらのフレーム102,103上に後述する機能部材等を搭載支持する。
各ガイドレール14の左右方向の内側には、上下方向に第2のガイドレール104が敷設される。装置フレーム101の概略上下左右4ヶ所には、第2のガイドレール104に対してガイドローラユニット105が対向配置される。各ガイドローラユニット105は図3(b)に示されるように、第2のガイドレール104の乗込方向F両側に転接するガイドローラ106と、第2のガイドレール104の左右方向内側に転接するガイドローラ107を含む。ガイドローラ106は乗込方向Fを規制し、またガイドローラ107は左右方向を規制し、これにより横行台車移動装置100はガイドレール14に沿って昇降ガイドされる。なお、横行台車移動装置100は昇降チェーン108を介して、駐車装置10の上部に設置された、図示しない昇降駆動機構により懸吊支持され、所望の高さ位置に昇降制御されるようになっている。
また、横行台車移動装置100は、格納区画13に敷設された横行レール19の延長上に連接配置される補助レール109と、横行台車20と係脱可能に係合して横行レール19および補助レール109上を走行させる駆動機構110と、補助レール109の高さを横行レール19と位置合わせするレベリング機構111とを有する。
補助レール109は、装置フレーム101の上下方向ほぼ中間位置付近に横架され、その上を横行台車20が走行し得るようになっている。また、前述した中間レール25の場合と同様に、横行レール19との繋ぎ目部分は、昇降ステージ12が昇降する際に支持アーム16が通過し得るように斜めの隙間が形成されている。
駆動機構110は、補助レール109の上方に平行配置され、左右方向に往復動可能に支持された駆動アーム112を有する。駆動アーム112は上側の横フレーム103の適所にて、該横フレーム103上で転動するガイドローラ113によりブラケット114を介して垂架される。なお、駆動アーム112は、昇降路11のほぼ全幅(左右方向)に亘って延在する。
駆動アーム112にはその長手方向に沿ってラック115が取り付けられており、このラック115は、装置フレーム101の適所に回転可能に支持されたピニオン116と噛合する。ピニオン116は、装置フレーム101に支持されたモータ117により回転駆動されるようになっている。したがって、モータ117の作動で、上述のラック115およびピニオン116でなるラック・ピニオン機構を介して駆動アーム112を往復動させることができる。
なお、ピニオン116の回転軸とモータ117に連結するギヤボックス118の出力軸との間に、チェーンもしくはベルト119を装架し、ピニオン116を回転駆動することができる。
また、駆動アーム112の長手方向に沿ってチェーン120が装架される。このチェーン120は、駆動アーム112の両端部に設けたスプロケット121,122間に巻回され、駆動アーム112に支持されたモータ123によりスプロケット121,122間で走行駆動されるようになっている。図4にも示されるようにチェーン120には、走行軌道の外側に突出する爪片もしくはフック124が付設され、後述するようにこのフック124が横行台車20と係合するようになっている。
なお、スプロケット122の回転軸とモータ123に連結するギヤボックス125の出力軸との間に、チェーン126を装架し、スプロケット122を回転駆動するようにしてもよい。
駆動アーム112の両端部にはたとえば図4に示されるように右側端部において、傾斜面127aを持つ押動部材127が設けられている。ここで、横行レール19の適所(たとえば図4のように昇降路11寄りの端部付近)には、ブラケット26に設定された支軸27のまわりに回動可能に支持された落下防止用のストッパ28を有する。ストッパ28は、横行台車20の端部適所に係合して昇降路11側への移動を規制するようになっている。ストッパ28にはまた、押動部材127の傾斜面127aと係接可能なピン29が植設されている。
一方、横行台車20の端部にはチェーン120の走行軌道の延長上に位置するようにフックピン30が植設されている。このフックピン30はブラケット31を介して、図4に示されるようにスプロケット122の下側に回り込もうとする爪片124が引っ掛かるように配置される。
なお、上述した駆動アーム112および横行台車20間に構成される係脱機構は、駆動アーム112の左側端部においても同様に構成される。
つぎに、レベリング機構111において、左右両側の縦フレーム102にそれぞれ設定された支軸128のまわりに回動可能な一対の位置出しレバー129を有する。左右の位置出しレバー129は、下側の横フレーム103にブラケット130を介して支持されたトグルリンク131により相互に連結される。トグルリンク131はパワーシリンダ等のアクチュエータ132によって駆動され、これにより各位置出しレバー129がそれぞれの支軸128のまわりに回動する。
一方、格納区画13の階層ごとに、たとえばガイドレール14(または第2のガイドレール104)の高さ方向所定位置に、位置出しレバー129が係合可能な段部(図示せず)が設けられる。位置出しレバー129は回動動作に応じて、その段部に対して進退し、段部側へ進入して両者が係合することで、横行台車移動装置100全体が支持される。この際、補助レール109は、横行レール19と同一高さに位置合わせされる。
なお、横行台車移動装置100は、乗込方向Fの手前側に設ける場合に限らず奥側に設けてよく、さらに手前側および奥側双方に設けることもできる。また、昇降路11の外側に設けるのが好ましいが、昇降路11に入り込んで設けることも可能である。その場合、昇降ステージ12と干渉しないように適宜のタイミングで昇降路11の外側へ退避し得るように構成してもよく、あるいは昇降ステージ12側に横行台車移動装置100との干渉を避け得るスペースを設けてもよい。
また、本実施形態では、いわゆる180°乗込方式として説明したが、90°乗込方式等、車両の入出庫方向が昇降路11に対して任意の角度を有するものや、入庫と出庫が異なる方向に設定されたもの、さらには手前側から入庫して奥側から出庫する、いわゆる通り抜け方式のものにおいても同様に適用可能である。これらは、エレベータ駐車装置が1基(もしくは1塔)の場合は勿論のこと、縦列式、3縦列式あるいは連塔式など、各種複数塔が連接している場合にも同様の構成が適用可能である。
つぎに駐車装置10の動作例を説明する。たとえば、出庫の場合、先ず横行台車移動装置100は昇降チェーン108により、出庫指定された階層の格納区画13まで上昇される。この場合、位置出しレバー129がその係合相手である段部を一旦通過する位置まで上昇し、このときアクチュエータ132によって位置出しレバー129を支軸128のまわりに回動させ、段部と係合可能となる状態にする。この状態で横行台車移動装置100を下降させることにより、前述したように位置出しレバー129および段部が係合して、補助レール109が横行レール19と同一高さに位置合わせされて停止する(図5)。
なお、この間に空の昇降ステージ12を、出庫指定された階層に向けて上昇させ始めておいてもよい。この場合、昇降ステージ12の上昇位置としては、出庫指定された階層の格納区画13の横行台車20よりも下方になるようにする。たとえば、出庫指定された階層の直下、または出庫指定された階層と1つ下の階層との中間付近の高さ位置で停止させる。
図5に示すように、たとえば昇降路11の右側の格納区画13から出庫するとき、横行台車移動装置100を作動させ、その格納区画13の横行台車20を昇降路11に引き出す。この場合、モータ117の作動でラック・ピニオン機構を介して駆動アーム112が右方に移動する。これとほぼ同時にモータ123を作動させ、チェーン120を駆動させておいてもよい。
図4にも示したように駆動アーム112の右方移動によりその押動部材127が、横行台車20のストッパ28を回動付勢し、横行台車20に対する移動規制が解除される。そして、チェーン120のフック124がフックピン30に引っ掛かり、両者が係合する。なお、駆動アーム112の移動量(距離)は、図示しないリミットスイッチ等によって検知され、所定位置で停止するようになっている。
この状態でモータ117を逆転させることで、ラック・ピニオン機構を介して駆動アーム112が左方に移動する。横行台車20は、横行レール19およびその後、補助レール109上を走行し、これにより図6のように昇降路11の所定位置まで移動し、モータ117およびモータ123が停止することでその位置に保持される。
上記のように横行台車20が横行レール19および補助レール109上を走行する際、両レール19および109はレベリング機構111により同一高さに位置合わせされている。したがって、横行台車20の車輪23は横行レール19および補助レール109の繋ぎ目部分をガタつくことなく、円滑に通過することができる。
つぎに、昇降ステージ12を、出庫指定された階層の下方から上昇させる。この場合、昇降ステージ12のフォーク部18が横行台車20のフォーク部24の隙間をすり抜けて上昇することで、車両Vは昇降ステージ12のフォーク部18上に移載、支持される。このように出庫指定された格納区画13の車両Vは、昇降路11にて横行台車20から昇降ステージ12へ受け渡される。
昇降路11で空になっている横行台車20は、横行台車移動装置100を上記とは逆に作動させることにより、元の格納区画13に戻される。このように横行台車20を格納区画13に戻しておくことで、車両Vを載置した昇降ステージ12が下降することができるようにする。
受渡し完了後、横行台車移動装置100はたとえば、つぎに出庫指定されている階層に向けて上昇し、あるいは下降する。車両Vが載置された昇降ステージ12は、入出庫部まで移動し、そこで該車両Vが出庫される。
なお、入出庫部が前記出庫指定された階層の格納区画13より上方にあるときは、車両Vの受渡しが終了すると、車両Vを移載、支持した昇降ステージ12は停止することなく入出庫部に向けて上昇するとともに、前記横行台車20は、横行台車移動装置100の作動により昇降路11から格納区画13に戻される。
続いて入出庫があるときは、次の入出庫に備え、横行台車移動装置100は、昇降ステージ12の動作とは関係なく、出庫指定、または入庫指定された階層の格納区画13に向けて昇降される。
一方、入庫動作の場合、入出庫部にて昇降ステージ12上に車両Vが載置される。この昇降ステージ12は、入庫指定された格納区画13の階層に向けて移動する。この場合、昇降ステージ12は、入庫指定された階層の格納区画13の横行台車20よりも上方の高さ位置で停止する。
この間に横行台車移動装置100を、入庫指定された階層に向けて移動させ始めておいてもよい。出庫動作の場合と実質的に同様に、横行台車移動装置100を作動させ、その格納区画13にある空の横行台車20を昇降路11に引き出す。
そして、車両Vが載置された昇降ステージ12を、昇降路11の所定位置に保持されている横行台車20の上方から下降させる。この場合、昇降ステージ12のフォーク部18が横行台車20のフォーク部24の隙間をすり抜けて下降することで、車両Vは横行台車20のフォーク部24上に移載、支持される。このように車両Vは、昇降路11にて昇降ステージ12から横行台車20へ受け渡される。
昇降路11にて車両Vが受け渡された横行台車20は、横行台車移動装置100の作動によりその格納区画13に戻され、これにより1つの入庫動作が完了する。
以上装置動作の1例を説明したが、いずれの格納区画13が入出庫指定された場合でも、同様に横行台車移動装置100をその格納区画13まで移動させ、車両Vの受渡しを行うことができる。単一の横行台車移動装置100によりかかる受渡し作業を行うことができ、装置作動が複雑にならず、その円滑性、安全性が保証される。
(第2の実施形態)
つぎに、本発明による立体駐車装置10の第2の実施形態を説明する。なお、第1の実施形態と同一または対応する部材には同一符号を用いるものとする。
図7および図8は、本実施形態におけるエレベータ式駐車装置10の全体構成例を示している。この例では、所謂トレー式のエレベータ式駐車装置を示し、昇降路11を昇降するエレベータにより、トレーごと車両Vを入出庫するようになっている。この実施形態においては、エレベータとして昇降部材32を備える。本実施形態では、昇降路11の両側には該昇降路11に沿って上下に階層配置された複数の格納区画13を有し、各格納区画13に車両Vを収容するようになっている。
図8に示されるように昇降路11の四隅に立設されたガイドレール14内には、それぞれ昇降部材32が収容される。昇降部材32はガイドレール14によってガイドされながら、昇降チェーン33により昇降駆動されるようになっている。各昇降部材32は図9にも示されるように、昇降路11内へ斜めに突出する爪片34を有し、爪片34の先端に付設した受部35によりトレー36を支持するようになっている。
各格納区画13において乗込方向F手前側および奥側それぞれに、左右方向に横行レール19が敷設される。各格納区画13ごとに一対の横行レール19によって横行台車20を支持し、格納するようになっている。横行台車20は基本的に額縁状のフレーム37により構成され、乗込方向F手前側および奥側には、車輪23が回転自在に支持される。各車輪23は横行レール19上を転動するようになっている。
ここで、トレー36は平面視で横行台車20よりも一回り大きく形成され、特に横行台車20よりも乗込方向F手前側および奥側に張り出した4つの角部で、各昇降部材32の受部35によって支持されるようになっている。なお、トレー36は基本的には平面状を呈するが、適所に山折または谷折を持つように折曲成形することで、必要かつ十分な剛性強度が確保されている。
第2の実施形態においても、昇降路11の外側で昇降自在に支持され、所望の格納区画13に移動し、その横行台車20を昇降路11へ引き出し、あるいは格納区画13に格納するように構成された横行台車移動装置100を備える。横行台車移動装置100の基本構成は、第1の実施形態の場合と実質的に同一であるため、ここではその説明を省略する。
この場合、図9に示されるように横行台車20において乗込方向F手前側の端部には、横行台車移動装置100の前述したフック124が係合可能なフックピン38が突設されている。
第2の実施形態において、たとえば出庫の場合、横行台車移動装置100は昇降チェーン108により、出庫指定された階層の格納区画13まで昇降する。そして、横行台車移動装置100を作動させ、その格納区画13の横行台車20を昇降路11に引き出す。この場合、横行台車20の下方から昇降部材32が上昇することにより、その受部35でトレー36をすくい上げる。これにより、出庫指定された格納区画13の車両Vが載置されたトレー36は、昇降路11にて横行台車20から昇降部材32へ受け渡される。
トレー36の受渡しが終了すると、昇降路11上の横行台車20は、横行台車移動装置100の作動により格納区画13に戻され、車両Vを載置したトレー36を支持した昇降部材32が入出庫口に向けて移動され、入出庫部に着床したトレー36上から車両Vが出庫する。
なお、入出庫部が出庫指定された階層の格納区画13より上方にあるときは、前記トレー36の受渡しが終了すると、車両Vを載置したトレー36を支持した昇降部材32は停止することなく入出庫部に向けて上昇するとともに、前記横行台車20は、横行台車移動装置100の作動により昇降路11から格納区画13に戻される。
続いて入出庫があるときは、次の入出庫に備え、横行台車移動装置100は、昇降部材32の動作とは関係なく、出庫指定、または入庫指定された階層の格納区画13に向けて昇降される。
入庫の場合は、入出庫部に着床したトレー36上に車両Vが載り入れられる。入出庫部のレベルにより下方に位置していた昇降部材32が上昇し、車両Vを載置したトレー36を支持し、入庫指定された格納区画13の階層に向けて移動する。そして、昇降部材32は、入庫指定された階層の格納区画13の横行台車20よりも上方の高さ位置で停止する。この間、横行台車移動装置100は昇降チェーン108により、入庫指定された階層の格納区画13まで移動する。そして、横行台車移動装置100のレベリング機構111により前記格納区画13に位置合わせされて横行台車移動装置100は停止する。
昇降部材32に支持された車両Vを載置したトレー36が、入庫指定された階層の格納区画13の横行台車20よりも上方の高さ位置で停止している状態で、横行台車移動装置100の作動により、横行台車20が昇降路11の所定位置まで移動され停止すると、前記昇降部材32の下降により、車両Vを載置したトレー36が横行台車20上に受け渡され、昇降部材32はトレー36から離れる。
車両Vを載置したトレー36が受け渡された横行台車20は、横行台車移動装置100の作動により、格納区画13に戻され、入庫を完了する。
これらの横行台車移動装置100による横行台車20の移動は、第1の実施形態と同様であるので、それら動作の詳細は省略した。
なお、続いて入出庫があるときは、次の入出庫に備え、横行台車移動装置100は、昇降部材32の動作とは関係なく、出庫指定、または入庫指定された階層の格納区画13に向けて昇降される。
以上、本発明を種々の実施形態とともに説明したが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。
たとえば、立体駐車装置が多数の階層を持つ場合、昇降路11の一側において上層部と下層部を分担するように横行台車移動装置100を2基以上備えてもよく、これにより入出庫作業を極めて効率的に行うことが可能になる。
本発明の実施形態におけるエレベータ式駐車装置の全体構成を示す図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 本発明の実施形態における横行台車移動装置の構成例を示す側面図および平面図である。 本発明の実施形態における横行台車移動装置の構成例を示す要部側面図である。 本発明の実施形態における横行台車移動装置の作用を示す側面図である。 本発明の実施形態における横行台車移動装置の作用を示す側面図である。 本発明の第2の実施形態におけるエレベータ式駐車装置の全体構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態におけるエレベータ式駐車装置の全体構成を示す平面図である。 本発明の第2の実施形態におけるエレベータ式駐車装置の要部構成を示す平面図である。 従来のエレベータ式駐車装置の要部構成を示す平面図である。
符号の説明
10 エレベータ式駐車装置
11 昇降路
12 昇降ステージ
13 格納区画
14 ガイドレール
15 サイドフレーム
18 フォーク部
19 横行レール
20 横行台車
23 車輪
24 フォーク部
25 中間レール
100 横行台車移動装置
101 装置フレーム
104 第2のガイドレール
108 昇降チェーン
109 補助レール
110 駆動機構
111 レベリング機構
112 駆動アーム
115 ラック
116 ピニオン
120 フック
127 押動部材
V 車両

Claims (4)

  1. 昇降路内を昇降するエレベータと、前記昇降路に沿って階層配置された複数の格納区画と、各格納区画に配置された横行台車とを有し、前記エレベータと前記格納区画との間で車両の受渡しをするようにしたエレベータ式駐車装置であって、
    前記昇降路の少なくとも一側に昇降自在に支持され、所望の格納区画に移動して、その横行台車を、前記昇降路と前記格納区画との間で引出し乃至引入れ可能に構成された横行台車移動装置を備え
    前記横行台車移動装置は、昇降駆動機構により懸吊支持され、前記格納区画に敷設された横行レールの延長上に連接配置される補助レールと、前記横行台車と係脱可能に係合して前記横行レールおよび前記補助レール上を走行させる駆動機構と、前記補助レールの高さを前記横行レールと位置合わせするレベリング機構とを有することを特徴とするエレベータ式駐車装置。
  2. 前記駆動機構は、前記格納区画に対して進退可能に構成された駆動アームと、この駆動アーム先端に付設された係合手段とを有し、前記駆動アームおよび前記係合手段が協働して前記横行台車を引き出し、または引き入れることを特徴とする請求項に記載のエレベータ式駐車装置。
  3. 前記横行台車および前記エレベータはそれぞれ、前記車両を支持するためのフォーク部を有し、相互に上下方向に通過可能に構成され、その通過の際に前記車両の受渡しが行われるようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータ式駐車装置。
  4. 前記横行台車上にトレーを介して前記車両を支持し、前記トレーごと前記車両の受渡しが行われるようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータ式駐車装置。
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