JP4028119B2 - フォーク式立体駐車装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の入出庫部で自動車を支持、旋回するフォーク式の旋回ステージと、自動車の入出庫部と格納部との間に形成された昇降路上で自動車を支持、昇降するフォーク式の昇降ステージと、前記昇降路の側方に階層状に形成された複数の格納部とを備え、該格納部に設けられた横行台車と前記昇降ステージとの間で自動車の受け渡しを行うエレベータ式立体駐車装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の立体駐車装置において、自動車の乗入方向をエレベータの前後方向と同じ方向に設定された型式では、図7に示すように、エレベータの昇降路501がその前後方向を駐車装置の奥行方向に向けて形成されて、そこにエレベータ502が設置されている。なお、ここでエレベータ502は、その昇降路501の四隅に立ち上げ設置された合計4本の昇降ガイド503と、これらの昇降ガイド503の案内により昇降されるフォーク状の昇降ステージ504と、その昇降駆動機構(不図示)とを備える。このような駐車装置において、自動車の入出庫部505の正面側に入出庫口506がエレベータ502への乗込方向に対向して設けられている。また、自動車の入出庫部505には、自動車を前進で入出庫させるために、エレベータ502の着床位置下方に形成されたピット507に自動車旋回装置508が設置され、そのフォーク式の旋回ステージ509がピット507上で旋回可能に配置されている。
【0003】
したがって、入庫の自動車は正面の入出庫口506を通じて自動車の入出庫部505に乗り入れ、そこに待機中の昇降ステージ504上に直接乗り込んでいく。そして、自動車が昇降ステージ504上に載せられると、昇降ステージ504の昇降により自動車の格納部へ移送され、自動車は入庫時と同じ向きに格納される。反対に、出庫の自動車は、自動車の格納部から昇降ステージ504に載せられて自動車の入出庫部505に移送され、昇降ステージ504が着床すると同時に自動車が昇降ステージ504から旋回ステージ509へ受け渡しされる。そして、旋回ステージ509の180度の旋回により自動車のフロントが入出庫口506に向けられて、自動車は前進で出庫される。
【0004】
この型式の駐車装置の場合、自動車の入出庫部505に乗り入れた自動車が左右の狭い昇降ガイド503、503間を通って昇降ステージ504上に乗り込んでいくために、運転者は自動車が昇降ガイド503に接触しないように注意が必要である。このため運転操作が容易とは言い難い。出庫に際してもまた同様である。また、このようなエレベータ式では、その奥行方向、すなわち自動車の格納方向を自動車の全長に若干の余裕を加えたくらいの寸法まで縮小することができるものの、その間口方向にあっては少なくとも自動車3台分の幅が不可欠であり、したがって奥行方向よりも間口方向の寸法が大きくなって、この寸法関係を許容する据え付け面でなければ、この駐車装置の場合、設置することができない。
【0005】
これに対して、従来から、図8に示すように、自動車の乗入方向をエレベータの前後方向に対して直交する方向に設定された型式がある。ここでは、特公平7−56180号公報に開示されたフォーク式駐車装置を例示している。
【0006】
この駐車装置では、自動車の乗入方向をエレベータの前後方向に対して直交する方向に設定され、エレベータの昇降路601がその前後方向を駐車装置の間口方向に向けて形成されて、エレベータ602が設置されている。ここでエレベータ602の昇降ステージ603は自動車の前後のタイヤが搭載され、かつ同じ高さで同期して同時に1本の駆動チェーンにより昇降する個々独立の4個のフォーク部材604が具備されている。このような駐車装置において、自動車の入出庫部605の正面側に入出庫口607がエレベータ602の側方に対向して設けられている。また、自動車の入出庫部605には、エレベータ602の着床位置下方に形成されたピット608に自動車旋回装置609が設置され、その旋回ステージ610がピット608上で旋回可能に配置されている。この旋回ステージ610は、昇降ステージ603と相互に通り抜け可能に、十字状に構成された4本の幹部611と、その両側に外方に向けて突出された多数のフォーク612とを備え、1動作毎に90度ずつ旋回されるようになっている。
【0007】
また、この駐車装置において、昇降ステージ603、旋回ステージ610、さらにここでは図示していない格納部の横行台車にそれぞれ、中心に近い一部のフォーク612が長手方向に対し45度に傾斜されていて、昇降ステージ603、旋回ステージ610、さらに横行台車が相互に通り抜け可能な構造を持たせながら車軸間距離の小さい自動車を搭載できるようにしてある。
【0008】
自動車を入庫する場合、正面の入出庫口607を通じて自動車の入出庫部605に乗り入れ、そこに待機中の旋回ステージ610上に乗り込んでいく。そして、旋回ステージ610が所定の高さまで上昇された状態から90度旋回される。続いて、昇降ステージ603の上昇により自動車が旋回ステージ610から昇降ステージ603へ受け渡しされて、自動車の格納部へ移送される。自動車を出庫する場合は、自動車の格納部で自動車が昇降ステージ603に載せられて自動車の入出庫部605へ移送され、さらに自動車が昇降ステージ603から旋回ステージ610へ受け渡しされる。そして、旋回ステージ610の90度の旋回により、自動車のフロントが入出庫口607に向けられて、自動車は前進で出庫される。
【0009】
このフォーク式駐車装置の場合、間隔の広い前後の昇降ガイド間を通って旋回ステージに乗り込み、または旋回ステージから降りることができるので、運転者は自動車と昇降ガイドとの接触を気にすることなく、容易に運転操作を行うことができる。また、このような構造から、図7に示す自動車の乗入方向をエレベータの前後方向と同じ方向に設定された型式の駐車装置に比べ、間口方向の寸法を奥行方向の寸法より小さくすることができるので、駐車装置の据え付け面の間口が比較的狭い敷地にも設置可能である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のフォーク式立体駐車装置では、自動車の乗入方向をエレベータの前後方向に対して直交する方向に設定することにより、自動車の入出庫に際し、エレベータの昇降ガイドが邪魔にならず、自動車を旋回ステージ上に容易に載せることができ、また駐車装置の据え付け面の間口が奥行よりも小さい場合に、これを有効に活用することができるなど、実用的効果を奏するものの、昇降ステージ、旋回ステージ、さらに格納部の横行台車に、その中心に近い一部のフォーク部を斜めに向けた特殊なものを用いるため、これがコスト高になっているという問題がある。
【0011】
また、この種の駐車装置では、その据え付け面及びその周辺の条件から、入出庫口が建屋の正面中央に設定できない場合がある。このような場合、入出庫口が左右方向のいずれか一方に片寄って設けられ、これに伴い自動車の入出庫部への自動車の乗入方向がエレベータの前後方向に対して異なる方向、例えば80度方向というように設定される必要がある。したがって、旋回ステージが昇降ステージの前後方向に対して異なる方向に任意の角度で着床されることが要求され、上記従来の駐車装置ではその対応が困難であるという問題がある。
【0012】
本発明は、このような従来の問題を解決するものであり、その第1の目的は、フォーク式立体駐車装置において、自動車の乗り入れ方向をエレベータの前後方向に対して直交する方向に設定することにより、自動車の入出庫に際し、エレベータの昇降ガイドが邪魔にならず、自動車を旋回ステージ上に容易に載せることができ、また駐車装置の据え付け面の間口が奥行よりも小さい場合に、これを有効に活用することができるようにするとともに、この構造を主要構成部品に特殊な部品を用いることなしに実現し、従来部品を多用することで部品を共通化して、コストダウンを図ること、併せて自動車の入出庫に際し、自動車の旋回ステージへの乗り入れを円滑に、さらに乗員の乗降を足元の不安をなくして容易に行なうことにある。
【0013】
また、その第2の目的は、入出庫口が建屋の正面中央に設定できないために、自動車の入出庫部への自動車の乗入方向がエレベータの前後方向に対して異なる任意の向きに設定される必要がある場合に、この構造を主要構成部品に特殊な部品を用いることなしに実現し、従来部品を多用することで部品を共通化して、コストダウンを図ること、併せて自動車の入出庫に際し、自動車の旋回ステージへの乗り入れを円滑に、さらに乗員の乗降を足元の不安をなくして容易に行なうことにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記第1、第2の目的を達成するために、本発明のフォーク式駐車装置においては、ピットの開口上、昇降ステージの昇降路の外側に配設され、自動車の乗入方向に向けて着床された旋回ステージの外側にあるフォークとフォークの間の隙間を埋めるフォーク状の第1の床部材と、前記旋回ステージの両側に配設され、昇降ステージが通過可能に形成されたフォーク状の第2の床部材と、この旋回ステージの第1の床部材のフォーク部に挿通されない、昇降ステージの昇降路上にあるフォークとフォークの間に配置され、旋回ステージが自動車の乗入方向に向けて着床された場合に、他のフォークと整列してフォークとフォークとの間の隙間を埋める第1の位置と、旋回ステージが旋回されその前後の向きが昇降ステージの前後方向に向けられて、昇降ステージが通過される場合に、他のフォークから離脱して当該フォークとフォークの間に隙間を開ける第2の位置との間を移動する可動コーム機構とを備え、自動車の入出庫に際し、旋回ステージが昇降ステージの前後方向に対して異なる向きに着床されたときに、この旋回ステージ上に自動車の乗入部が形成され、その両側に乗員乗降用ステージが形成されるようにしている。
【0015】
このようなフォーク状の第1、第2の床部材と可動コーム機構とにより、昇降ステージの前後方向に対して異なる向きに着床された旋回ステージ上に自動車の乗入部を形成し、その両側に乗員乗降用ステージを形成することにより、自動車の乗入方向をエレベータの前後方向に対して90度方向に設定して、自動車の入出庫に際し、エレベータの昇降ガイドが邪魔にならず、自動車を旋回ステージ上に容易に載せることができ、また駐車装置の据え付け面の間口が奥行よりも小さい場合に、これを有効に活用することができる構造の駐車装置や、入出庫口が建屋の正面中央に設定できないために、自動車の入出庫部への自動車の乗入方向をエレベータの前後方向に対して異なる任意の向きに設定した構造の駐車装置を、旋回ステージ、昇降ステージ、さらに横行台車などの主要構成部品に特殊な部品を用いることなしに実現し、従来部品の多用により部品を共通化して、コストダウンを図ることができ、併せて、自動車の入出庫に際し、自動車の旋回ステージへの乗り入れを円滑に行い、さらに乗員の乗降を足元の不安をなくして容易に行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載のフォーク式立体駐車装置は、ピットの開口上、昇降ステージの昇降路の外側に配設され、自動車の乗入方向に向けて着床された旋回ステージのフォークとフォークとの間の隙間を埋めるように挿通可能なフォーク状の第1の床部材と、前記旋回ステージの両側方に配設され、昇降ステージが通過可能なフォーク状の第2の床部材と、前記旋回ステージにおいて第1の床部材に挿通されない、昇降ステージの昇降路上にあるフォークとフォークの間に配置され、旋回ステージが自動車の乗入方向に向けて着床された場合に、他のフォークと整列してフォークとフォークとの間の隙間を埋める第1の位置と、旋回ステージが旋回されその前後の向きが昇降ステージの前後方向に向けられて、昇降ステージを通過させる場合に、他のフォークから離脱して当該フォークとフォークとの間に隙間を開ける第2の位置との間を移動する可動コーム機構とを備えたものである。
【0017】
本発明の請求項2に記載のフォーク式立体駐車装置は、請求項1の構成において、旋回ステージは、その中央部のセンタープレート部と、その両側前後に外側に向けて突出されたフォーク部と、この前後の各フォーク部間に設けられたサイドプレート部とからなり、昇降ステージは、左右一対のサイドフレームと、これらのサイドフレームの前後に内側に向けて突出されたフォーク部とで形成されていて、第1の床部材は、ピット内に設けられたブラケットに複数の棒材をフォーク状に固定して形成され、第2の床部材は、中央のプレート部と、その両側に突出されたフォーク部とにより形成されているものである。
【0018】
上記各構成から、自動車の入出庫に際し、旋回ステージが昇降ステージの前後方向に対して異なる向きに着床されたときに、この旋回ステージ上に自動車の乗入部が形成され、その両側に乗員乗降用ステージが形成されるので、旋回ステージ、昇降ステージ、さらに格納部の横行台車などの主要構成部品に特殊な構造を用いることなく、従来品を多用することができ、全体としてコストの低減を図ることができる。併せて、自動車の入出庫に際し、自動車の旋回ステージへの乗り入れを円滑に、さらに乗員の乗降を足元の不安をなくして容易に行なうことができる。
【0019】
本発明の請求項3に記載のフォーク式立体駐車装置は、請求項2の構成において、可動コーム機構は、可動コームとその駆動装置とからなり、可動コームが旋回ステージのセンタープレート部に上下方向に回動可能に取り付けられて、当該センタープレート部から外側に向けてほぼ水平方向に延びる第1の位置と、センタープレート部から下側に向けてほぼ垂直方向に延びる第2の位置との間で回動されるものである。
【0020】
上記構成から、可動コーム機構において、可動コームがセンタープレート部から外側に向けてほぼ水平方向に延びる第1の位置から、センタープレート部から下側に向けてほぼ垂直方向に延びる第2の位置へ回動されることにより、フォークとフォークの間に隙間が開けられるので、簡単な装置構成で、昇降ステージが旋回ステージを通過する際に、可動コームに干渉しない構造を実現することができる。
【0021】
本発明の請求項4に記載のフォーク式立体駐車装置は、請求項3の構成において、可動コーム機構の駆動装置は、旋回ステージの下方に設置され、カム面を形成されたガイド部材と、可動コームに形成され、ガイド部材のカム面に係合可能なカム接点部とを備え、旋回ステージの昇降運動に連動して、前記カム接点部がガイド部材に案内され、可動コームが第1、第2の位置を取るようにしたものである。
【0022】
本発明の請求項5に記載のフォーク式立体駐車装置は、請求項4の構成において、カム接点部にローラが取り付けられているものである。
【0023】
本発明の請求項6に記載のフォーク式立体駐車装置は、請求項4または5の構成において、旋回ステージが上昇位置から下降するとき、カム接点部がカム面に当接して当該カム面に沿って移動することにより、可動コームが第2の位置から第1の位置まで回動され、且つカム接点部とカム面との当接により可動コームが第1の位置に保持されるものである。
【0024】
本発明の請求項7に記載のフォーク式立体駐車装置は、請求項4乃至6のいずれかの構成において、旋回ステージが下降位置から上昇するとき、可動コームは自重により第1の位置から第2の位置まで回動されるものである。
【0025】
上記各構成から、旋回ステージの単純な昇降運動が可動コームの回転運動に円滑に変換されて、可動コームが第1の位置と第2の位置との間で回動されるので、特別な動力や制御を必要とせず、簡単な装置構成で可動コームの確実な動作を得ることができる。
【0026】
本発明の請求項8に記載のフォーク式立体駐車装置は、請求項3の構成において、可動コームの駆動装置は、可動コームを回動駆動する駆動モータにより構成され、旋回ステージの昇降運動に連動して可動コームが第1の位置と第2の位置との間で回動されるものである。
【0027】
上記構成から、可動コームを駆動モータにより回動するようにしても、旋回ステージのフォークとフォークの間の隙間を埋めたり、隙間を開けたりすることができる。
【0028】
本発明の請求項9に記載のフォーク式立体駐車装置は、請求項1乃至8のいずれかの構成において、昇降ステージ上に、自動車の乗入方向に向けて着床された旋回ステージにおいて第1の床部材に挿通されない、昇降ステージの昇降路上にあるフォークとフォークの間の隙間に挿通可能な固定コームを備えているものである。
【0029】
上記構成から、固定コームにより、自動車の乗入方向に向けて着床された旋回ステージにおいて第1の床部材または可動コーム機構に挿通されない、フォークとフォークの間の隙間を埋めることができる。
【0030】
(実施例)
以下、本発明の一実施例によるフォーク式立体駐車装置について図1乃至図6を用いて説明する。図1において、1はフォーク式立体駐車装置において地上1階に設けられた自動車の入出庫部であり、自動車の乗入方向がエレベータの前後方向に対して異なる方向として90度方向に設定され、エレベータの側方に対向する前面部(壁)中央に自動車の入出庫口2が設けられている。この自動車の入出庫部1内には入出庫口2から見てその奥行方向中間部に、ほぼ間口相当分の範囲に亘って平面形状が矩形状のピット3が所定の深さにして形成されている。また、このピット3の長手方向となる前後の側縁部中央に、後述する自動車旋回装置11の旋回ステージ12を90度旋回させて着床させるための溝5が形成されていて、これらの溝5間に90度旋回後の旋回ステージ12が嵌合されるようになっている。また、これらの溝5の両サイドにはこれらの溝5上に降下され、着床された旋回ステージ12への自動車の乗入方向を案内するためのガイド6が上方に向けて凸状に設けられている。このようにして形成されたピット3内に、ピット開口4上に自動車の旋回経路10を設定された自動車旋回装置11、ピット3上にエレベータの昇降路20を設定されたフォーク式のエレベータ21がそれぞれ据え付けられている。なお、ピットの開口4上には、エレベータ21の昇降ステージ22を昇降させる昇降路20を残してその周囲に、1枚板または複数枚板からなるフロアパネル7が敷設されていて、ピット3上を覆っている。
【0031】
自動車旋回装置11は、図1及び図2に示すように、ピット3上で旋回される自動車搭載用の旋回ステージ12と、旋回ステージ12を支持、旋回するモータ駆動の旋回駆動装置13と、旋回ステージ12を旋回駆動装置13とともに支持、昇降するモータ駆動のクランク機構からなる昇降駆動装置14とを備える。ここで、旋回ステージ12は、図1に示しているように、中央のセンタープレート部121と、その両側前後に外側方に向けて突出されたフォーク部122と、両側前後の各フォーク部122間に突出されたサイドプレート部123とを備え、後述するエレベータ21の昇降ステージ22と相互に通り抜け可能な形状および構造になっている。なお、この自動車旋回装置11自体には特殊な構造はなく、従来品が用いられている。
【0032】
この旋回ステージ12は、常態において、自動車の乗入方向(入出庫口2)に向けて着床され、エレベータ21の昇降ステージ22の直上でその前後方向に対し、90度方向に向けられている。以下の説明で、この状態を待ち受け状態という。そして、自動車の入出庫に際して、この待ち受け状態から、旋回ステージ12は上方所定の高さまで上昇されて、90度旋回される。
【0033】
エレベータ21は、図1及び図2に示すように、昇降路20の四隅、すなわちピット3の四隅に立ち上げ設置された合計4本の昇降ガイド23と、図示されない上部駆動機構から吊り下げられ、4本の昇降ガイド23に沿って昇降可能な昇降杆24と、これら昇降杆24に連結され、上部駆動機構の作動により昇降路20上を昇降される自動車搭載用の昇降ステージ22とを備える。ここで、昇降ステージ22は、旋回ステージ12と相互に通り抜け可能に、図1に示しているように、一対のサイドフレーム221と、これらサイドフレーム221の内側部前後に内側方に向けて突出されたフォーク部222とを備え、各サイドフレーム221が前後の各昇降ガイド23間に掛け渡され、昇降杆24に連結されている。なお、このエレベータ21の装置自体には特殊な構造はなく、従来品が用いられている。
【0034】
この昇降ステージ22は、常態において、ピット3上において待ち受け状態の旋回ステージ12の直下に待機されている。そして自動車の入出庫に際し、旋回ステージ12が待ち受け状態から上昇されるときに、これに先行して、昇降ステージ22が後述する可動コーム機構15の回動範囲外まで下げられる。これに続いて旋回ステージ12が上昇され、90度旋回されて前後方向を昇降ステージ22の前後に一致されると、昇降ステージ22は上昇されて旋回ステージ12を通り抜け、昇降路20上を昇降される。
【0035】
このような自動車の入出庫部1において、ピット3の開口4上に配設され、自動車の乗入方向に向けて着床された旋回ステージ12に対し、その両側前後、合計4箇所の各フォーク部122のフォーク122fとフォーク122fの間の隙間124を埋めるように、挿通可能に形成されて、旋回ステージ12の各フォーク部122とともに自動車の乗入部30を形成するフォーク状の第1の床部材31、可動コーム機構15、固定コーム223と、その旋回ステージ12の両側方に配置され、昇降ステージ22の昇降路20上に干渉することなく、すなわち昇降ステージ22が通過可能に形成されて、そこに乗員乗降用ステージ40を形成するフォーク状の第2の床部材41とを備えている。
【0036】
図1において、各第1の床部材31は、旋回ステージ12の各フォーク部122の隙間124に嵌合可能な、例えば複数の角形の棒材から形成されている。これらの棒材は、ピット3の開口4縁部に形成された各溝5からピット3上へ、昇降ステージ22の昇降路20に対して外側の範囲に設けられた図示されないブラケットに固定され、旋回ステージ12の外側のフォーク122fとフォーク122fの間に互い違いになるようにフォーク状に配列されている。
【0037】
図1、図2において、各可動コーム機構15は、旋回ステージ12の4箇所の各フォーク部122において昇降ステージ22の昇降路20上、内側に相当する部分、すなわち旋回ステージ12の回転中心側にある所定範囲(ここではサイドプレート123に隣接する2本)のフォーク122f間に形成された隙間124にそれぞれ設けられている。各可動コーム機構15は、図2に示すように、可動コーム152とその駆動装置153とから構成されている。可動コーム152は第1の床部材31とほぼ同様な棒材からなり、その基端部を旋回ステージ12のセンタープレート部121にピン151などの締結部材によって回転可能に取り付けられている。また、可動コーム152の駆動装置153は、可動コーム152の一部に所定の形状に形成され、可動コーム152にカム機構によって回転運動を付与するためのローラ154を取り付けられたカム接点部155と、可動コーム152の下方に設置され、旋回ステージ12の昇降運動に連動し、可動コーム152のカム接点部155の係合により可動コーム152を回動案内するガイド機構16とを備える。ここでガイド機構16は自動車旋回装置11のベースフレーム111に立設された支柱161と支柱161の上端に取り付けられたガイド部材162とからなり、ガイド部材162の上面には、カム面163として、上方へ向けて凹状に、2次曲線で表される湾曲面に形成されたガイド面が設けられている。
【0038】
可動コーム152は、その駆動装置153により、旋回ステージ12の昇降運動に連動して旋回ステージ12のセンタープレート部121から外側に向けてほぼ水平方向に延びる第1の位置と、センタープレート部121から下側に向けてほぼ垂直方向に延びる第2の位置との間で回動される。
【0039】
ここで、その具体的な動作を説明する。図3、図4に、旋回ステージ12がその上昇位置から下降される過程を例示してある。先ず、昇降ステージ22が可動コーム152の回動範囲外まで下げられる(図2参照)。そして、旋回ステージ12の下降とともに可動コーム152に備えたカム接点部155のローラ154がガイド部材162のカム面163に当接され、カム面163に案内されて移動する。これにより可動コーム152がピン151を中心として回動運動し、第2の位置から第1の位置へ向けて上昇変位されていく。
【0040】
図5に、この動作中における可動コーム152のローラ154と、ガイド部材162のカム面163との関係を示している。この図に示すように、旋回ステージ12の下降動作によって、ピン151の中心は垂直軸Lに沿って下方へ移動する。ローラ154がガイド部材162に最初に当接したときは、ピン151は図5中P1の位置にあり、カム接点部155の所定形状によりローラ154はカム面163に対して垂直軸Lとは所定の角度(この実施例では30度)ずれた位置(この位置をA1とする)で接触する。この位置からなおも旋回ステージ12が下降していくと、ピン151はP1の位置からP2,P3,・・・,Pnと下降する。これにともなってローラ154はカム面163に案内されてA1の位置からA2,A3,・・・,Anと移動し、旋回ステージ12の着床により最終着点の位置Anで停止するとともにローラ154はガイド部材162の上で運動をロックされる。この運動中、可動コーム152はピン151を中心として回動運動し、図4に示すように、第1の位置で停止する。この位置は、図1に示しているように、第1の床部材31が挿通されない、旋回ステージ12において内側のフォーク部122、すなわち昇降ステージ22の昇降路20上、内側から2つの隙間124であり、可動コーム152がこの第1の位置をとることにより上記隙間124が埋められる。そして可動コーム152は、上記ローラ154がガイド部材162上を最終着点で運動をロックされることにより、第1の位置に保持されて、他のフォークと整列される。
【0041】
図4、図3の順に図を見ることにより、旋回ステージ12がその待ち受け状態から上昇される過程を例示することができる。旋回ステージ12の上昇とともに、可動コーム152のピン151の位置が上昇されていき、可動コーム152に備えたカム接点部155のローラ154はガイド部材162の最終着点から上方へ離されて、カム面163上でのロックを解除される。この解除により、可動コーム152は自重により下方へ90度回動されて第2の位置へ下降変位される。これにより可動コーム152が旋回ステージ12のフォーク122fとフォーク122fとの間の隙間124から離脱されて、そこに隙間124が開けられる。
【0042】
また、図1において、各固定コーム223は、第1の床部材31、可動コーム152とほぼ同様な棒材からなり、昇降ステージ22の両サイドフレーム221上、所定の位置に固着されている。昇降ステージ22が着床中の旋回ステージ12の直下に待機しているときに、この固定コーム223は第1の床部材31の整列方向延長上に配置され、待ち受け状態の旋回ステージ12の各フォーク部122において昇降ステージ22の昇降路20上で可動コーム152に挿通されない一部の隙間124(ここではサイドプレート部123から2本目のフォーク122fと3本目のフォーク122fの間の隙間124)に挿通されて、この隙間124が埋められる。
【0043】
また、図1、図2において、各第2の床部材41は、昇降ステージ22が通り抜け可能に、中央のプレート部411と、その両側のフォーク部412とを備え、昇降ステージ22の昇降路20上前後2箇所に配置され、ピット3上に固定して立ちあげられた支柱42に支持、固定されている。また、これらの床部材41上にはそれぞれ、ピット3中心側の側縁に、ガイド43が上方に向けて凸状に設けられていて、これがピット3の開口4縁部の溝5の両サイドに形成されたガイド6に連続的に配置され、自動車の旋回ステージ12への乗入方向を案内するようになっている。
【0044】
なお、このフォーク式立体駐車装置においては、図6に示すように、自動車の入出庫部1の上方に自動車の格納部50を備え、エレベータの昇降路20の両側に沿って階層状に複数の駐車区画51が形成されている。各駐車区画51には昇降ステージ22が通り抜け可能な従来品のフォーク式の横行台車52が配置され、図示されているように、これらの横行台車52が駐車区画51と昇降路20との間に配設された一対の横行レール53上を、その横行駆動機構54により、駐車区画51から昇降路20へ、反対に昇降路20から駐車区画51へ横行駆動されるようになっている。
【0045】
次に、上記実施例におけるフォーク式立体駐車装置の動作について図1乃至図6を選択的に用いて説明する。図1において、自動車の入出庫部1では待ち受け状態にあり、旋回ステージ12が自動車の乗入方向に向けて着床されて自動車の乗込レベルにあり、その直下に待機する昇降ステージ22に対して直交状態(90度方向)になっていて、旋回ステージ12の各フォーク部122の隙間124には、ピット開口4上の第1の床部材31、第1の位置にロックされ、下から昇降ステージ22に支えられた可動コーム152、昇降ステージ22の両サイドフレーム221上の固定コーム223がそれぞれ挿通されて、そこに自動車の乗入部30が形成されている。また、この旋回ステージ12の両側方には、第2の床部材41により乗員乗降用ステージ40が形成されている。
【0046】
(自動車を入庫する場合)
図1において、まず入出庫口2のドアが開かれて、この入出庫口2を通じて自動車が前進で自動車の入出庫部1に乗り入れられる。広い間隔の前後の昇降ガイド23間を通り、また旋回ステージ12の両側に突出されているガイド6、43を案内にして、待機中の旋回ステージ12へその乗入部30上を通ってスムーズに乗り込んでいく。自動車が旋回ステージ12上に載せられると、乗員は旋回ステージ12両側方の乗員乗降用ステージ40上に降りて、入出庫部1を退出する。ここで入出庫口2のドアが閉じられる。
【0047】
次いで、昇降ステージ22が可動コーム152の回動範囲外まで下降され、これに続いて、旋回ステージ12が上方所定の高さへ上昇される。図3に示すように、この旋回ステージ12の上昇とともに、前述したように、可動コーム152が第1の位置から第2の位置に回動変位されて、旋回ステージ12の隙間124から離脱される。
【0048】
次いで、旋回ステージ12は90度旋回されて、その前後の向きを昇降ステージ22の前後方向に合わせられる。なお、可動コーム152は第2の位置にあり、垂下されたままになっている。続いて昇降ステージ22が上昇されて、旋回ステージ12を、可動コーム152に干渉することなしに、通り抜けると同時に、自動車が旋回ステージ12から昇降ステージ22へ受け渡しされる。昇降ステージ22はそのまま自動車の格納部50へ上昇されていく。
【0049】
図6において、昇降ステージ22は昇降路20上を予め指定された駐車区画51よりも少し高い所定の高さ位置まで上昇され、そこで停止されると、その駐車区画51の横行台車52が、横行駆動機構54により、一対の横行レール53上を駐車区画51から昇降路20へ横行されて、昇降ステージ22の直下に進入される。続いてエレベータ21が駆動され、昇降ステージ22が下降されると同時に、自動車が昇降ステージ22から横行台車52へ受け渡しされる。そして横行台車52が駐車区画51に戻されて、自動車が格納される。
【0050】
一方、昇降ステージ22は下降を続けていき、上昇位置にある旋回ステージ12を通り抜けて前記可動コーム152の回動範囲外まで下げられる。
【0051】
次いで、旋回ステージ12は90度旋回されて、下降される。図4に示すように、この旋回ステージ12の下降とともに、可動コーム152に備えたカム接点部155のローラ154がガイド部材162のカム面163に当接し、カム面163に案内されて移動する。これにより可動コーム152がピン151を中心として回動運動し、第2の位置から第1の位置へ向けて変位される。そして可動コーム152は、上記ローラ154がガイド部材162上を最終着点で運動をロックされることにより、第1の位置に保持されて、他のフォークと整列される。このようにして、図1中、旋回ステージ12の各フォーク部122において、第1の床部材31に挿通されない、内側2箇所(全体として合計8箇所)の隙間124が可動コーム152により埋められる。
【0052】
そして、昇降ステージ22が旋回ステージ12の直下、乗員乗降用ステージ40のレベルまで上昇されて、第1の位置にある可動コーム152が下から支えられるとともに、両サイドフレーム221上の固定コーム223が、旋回ステージ12の各フォーク部122において内側の隙間124のうち、可動コーム152に挿通されない、内側から3箇所目の隙間124に挿通されて、この隙間124が埋められる。
【0053】
このようにして、着床された旋回ステージ12のフォーク122fとフォーク122fの間の各隙間124に第1の床部材31、可動コーム152、さらに固定コーム223が挿通されて、自動車の乗入部30が形成される。すなわち、自動車の入出庫部1が待ち受け状態に戻される。
【0054】
(自動車を出庫する場合)
図1において、自動車の入出庫部1では、待ち受け状態から、先ず昇降ステージ22が可動コーム152の回動範囲外まで下降される。この昇降ステージ22の下降動作と同時に、図6の自動車の格納部50では出庫の自動車を載せた横行台車52がその横行駆動機構54により横行レール53上を駐車区画51から昇降路20へ横行される。
【0055】
これに続いて、図3に示すように、旋回ステージ12が上昇されるとともに、前述したように可動コーム152が第1の位置から第2の位置へ回動変位されて、旋回ステージ12のフォーク部122の隙間124から離脱される。次いで、旋回ステージ12が90度旋回されてその前後の向きを昇降ステージ22の前後方向に合わせられる。なお、可動コーム152は第2の位置にあり、垂下されたままになっている。
【0056】
昇降ステージ22が上昇され、旋回ステージ12を、可動コーム152に干渉することなしに、通り抜けて自動車の格納部50へ移動される。図6において、昇降ステージ22が昇降路20上の横行台車52を通り抜けると同時に、出庫の自動車が横行台車52から昇降ステージ22へ受け渡しされる。横行台車52が昇降路20から駐車区画51へ戻されると、昇降ステージ22が自動車の入出庫部1に向けて下降され、上昇位置にある旋回ステージ12を、第2の位置の可動コーム152に干渉することなしに、通り抜けると同時に、自動車が昇降ステージ22から旋回ステージ12へ受け渡しされる。昇降ステージ22は停止することなしに、可動コーム152の回動範囲外まで下げられる。
【0057】
次いで旋回ステージ12が90度旋回され、旋回ステージ12上の自動車のフロントが入出庫口2の方向に向けられる。続いて、図4に示すように、旋回ステージ12は下降され、この下降とともに可動コーム152が第2の位置から第1の位置へ回動変位される。旋回ステージ12の着床により、旋回ステージ12の各フォーク部122の隙間124に第1の床部材31と可動コーム152が挿通される。そして、昇降ステージ22が旋回ステージ12の直下まで上昇されて、第1の位置にある可動コーム152が下から支えられるとともに、両サイドフレーム部221上の固定コーム223が旋回ステージ12の各フォーク部122の隙間124に挿通される。図1に示すように、旋回ステージ12上に自動車の乗入部30が形成されて、待ち受け状態に戻される。
【0058】
ここで、入出庫口2のドアが開き、この入出庫口2を通じて乗員が自動車の入出庫部1へ入室し、旋回ステージ12両側方の乗員乗降用ステージ40を通って乗車する。自動車は旋回ステージ12上の乗入部30上を旋回ステージ12両側のガイド6、43を案内にしてスムーズに前進され、広い間隔の前後の昇降ガイド23の間を通り抜け、入出庫口2を通じて自動車の入出庫部1を退出する。そして入出庫口2のドアが閉じられる。
【0059】
このように上記実施例によれば、自動車の乗入方向をエレベータ21の前後方向に対して90度方向に設定し、自動車の乗入方向に向けて着床された旋回ステージ12の各フォーク部122のフォーク122fとフォーク122fの間の隙間124に、フォーク状の第1の床部材31、可動コーム機構15(可動コーム152)、さらに固定コーム223を挿通し、各隙間124を埋めてそこに自動車の乗入部30を形成し、さらにこの旋回ステージ12の両側方に昇降ステージ22を挿通可能なフォーク状の第2の床部材41を設け、そこに乗員乗降用ステージ40を形成しているので、自動車の入出庫に際して自動車がエレベータ21の広い昇降ガイド23の間を通り抜けることができ、運転操作が容易で、駐車装置の据え付け面の間口が奥行よりも小さい場合に有効な構造を得ることができるとともに、旋回ステージ12、昇降ステージ22、さらに格納部50の横行台車52などの主要構成部品に特殊な構造を用いることなく、低コストの従来品を用いることができ、駐車装置全体としてコストダウンを図ることができる。併せて、旋回ステージ12上の自動車の乗入部30により旋回ステージ12上に自動車を円滑に載せることができるとともに、その両側の乗員乗降用ステージ40により乗員の自動車の乗り降りを足元の不安感を持つことなしに容易に行うことができる。
【0060】
なお、上記実施例においては、自動車の入出庫部への自動車の乗入方向をエレベータの前後方向に対して90度方向に設定した場合について説明しているが、本発明は、入出庫口を建屋の正面中央に設定できないために、自動車の入出庫部への自動車の乗入方向がエレベータの前後方向に対して異なる任意の向きに設定される場合にも適用することができ、自動車の入出庫部に第1の床部材31、可動コーム機構15、固定コーム223、第2の床部材41をほぼ同様に利用することにより、同様の作用効果を得ることができる。この場合、各部材31、15、223、41はその平面上の外形が、必要に応じて、台形状に形成されることになる。
【0061】
また、可動コーム機構15において可動コーム152の駆動装置153に、旋回ステージ12の下方に設置したガイド部材162と、可動コーム152の一部に設けたカム接点部155およびそのローラ154とを備え、旋回ステージ12の昇降運動に連動して可動コーム152を第1の位置と第2の位置との間で回動する機構を構成しているが、この他にも、例えば可動コーム152を直接回動する駆動モータにより構成し、旋回ステージ12の昇降運動に連動して駆動モータを作動するようにしてもよい。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、自動車の入出庫部において、フォーク状の第1、第2の床部材と可動コーム機構とにより、昇降ステージの前後方向に対して異なる向きに着床された旋回ステージ上に自動車の乗入部を形成し、その両側に乗員乗降用ステージを形成するようにしているので、自動車の乗入方向をエレベータの前後方向に対して90度方向に設定することにより、自動車の入出庫に際してエレベータの昇降ガイドが邪魔にならず、自動車を旋回ステージ上に容易に載せることができ、また駐車装置の据え付け面の間口が奥行よりも小さい場合に、これを有効に活用することができる構造の駐車装置や、入出庫口が建屋の正面中央に設定できないために、自動車の入出庫部への自動車の乗入方向をエレベータの前後方向に対して異なる任意の向きに設定した構造の駐車装置を、旋回ステージ、昇降ステージ、さらに横行台車などの主要構成部品に特殊な部品を用いることなしに実現し、従来部品を多用することで部品を共通化して、コストダウンを図ることができ、併せて、自動車の入出庫に際し、自動車の旋回ステージへの乗り入れを円滑に行い、さらに乗員の乗降を足元の不安をなくして容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるフォーク式立体駐車装置に備えた自動車の入出庫部の平面図
【図2】同駐車装置において自動車の入出庫部を自動車の乗入方向から見た側面断面図
【図3】同駐車装置において旋回ステージの上昇により可動コーム機構の可動コームが第2の位置に移動された状態を示す拡大側面断面図
【図4】同駐車装置において旋回ステージの下降により可動コーム機構の可動コームが第1の位置に移動された状態を示す拡大側面断面図
【図5】同駐車装置において可動コーム機構に用いる駆動装置の具体的な動作を解析して示す動作変遷図
【図6】同駐車装置に備えている自動車の格納部の平面図
【図7】第1の従来例におけるフォーク式立体駐車装置に備えた自動車の入出庫部の平面図
【図8】第2の従来例におけるフォーク式立体駐車装置に備えた自動車の入出庫部の平面図
【符号の説明】
1 自動車の入出庫部
2 入出庫口
3 ピット
4 開口
5 溝
6 ガイド
7 フロアパネル
10 自動車の旋回経路
11 自動車旋回装置
111 ベースフレーム
12 旋回ステージ
121 センタープレート部
122 フォーク部
122f フォーク
123 サイドプレート部
124 隙間
13 旋回駆動装置
14 昇降駆動装置
15 可動コーム機構
151 ピン
152 可動コーム
153 駆動装置
154 ローラ
155 カム接点部
16 ガイド機構
161 支柱
162 ガイド部材
163 カム面
20 エレベータの昇降路
21 エレベータ
22 昇降ステージ
221 サイドフレーム
222 フォーク部
223 固定コーム
23 昇降ガイド
24 昇降杆
30 自動車の乗入部
31 フォーク状の第1の床部材
40 乗員乗降用ステージ
41 フォーク状の第2の床部材
411 プレート部
412 フォーク部
42 支柱
43 ガイド
50 自動車の格納部
51 駐車区画
52 横行台車
53 横行レール
54 横行駆動機構

Claims (9)

  1. 自動車の入出庫部に形成されたピット上で、自動車の乗込レベルと所定の高さレベルとの間を昇降され、任意の方向に旋回される自動車旋回用のフォーク状の旋回ステージと、自動車の入出庫部と格納部との間に形成された昇降路上を昇降されるとともに、この昇降路上で旋回ステージを通り抜けることにより、旋回ステージとの間で自動車を受け渡しする自動車移送用のフォーク状の昇降ステージとを備え、自動車の入出庫部への自動車の乗入方向が昇降ステージの前後方向と異なる方向に設定されたフォーク式立体駐車装置において、
    ピットの開口上、昇降ステージの昇降路の外側に配設され、自動車の乗入方向に向けて着床された旋回ステージのフォークとフォークとの間の隙間を埋めるように挿通可能なフォーク状の第1の床部材と、
    前記旋回ステージの両側方に配設され、昇降ステージが通過可能なフォーク状の第2の床部材と、
    前記旋回ステージにおいて第1の床部材に挿通されない、昇降ステージの昇降路上にあるフォークとフォークの間に配置され、旋回ステージが自動車の乗入方向に向けて着床された場合に、他のフォークと整列してフォークとフォークとの間の隙間を埋める第1の位置と、旋回ステージが旋回されその前後の向きが昇降ステージの前後方向に向けられて、昇降ステージを通過させる場合に、他のフォークから離脱して当該フォークとフォークとの間に隙間を開ける第2の位置との間を移動する可動コーム機構とを備えたことを特徴とするフォーク式立体駐車装置。
  2. 旋回ステージは、その中央部のセンタープレート部と、その両側前後に外側に向けて突出されたフォーク部と、この前後の各フォーク部間に設けられたサイドプレート部とからなり、昇降ステージは、左右一対のサイドフレームと、これらのサイドフレームの前後に内側に向けて突出されたフォーク部とで形成されていて、第1の床部材は、ピット内に設けられたブラケットに複数の棒材をフォーク状に固定して形成され、第2の床部材は、中央のプレート部と、その両側に突出されたフォーク部とにより形成されている請求項1に記載のフォーク式立体駐車装置。
  3. 可動コーム機構は、可動コームとその駆動装置とからなり、可動コームが旋回ステージのセンタープレート部に上下方向に回動可能に取り付けられて、当該センタープレート部から外側に向けてほぼ水平方向に延びる第1の位置と、センタープレート部から下側に向けてほぼ垂直方向に延びる第2の位置との間で回動される請求項2に記載のフォーク式立体駐車装置。
  4. 可動コーム機構の駆動装置は、旋回ステージの下方に設置され、カム面を形成されたガイド部材と、可動コームに形成され、ガイド部材のカム面に係合可能なカム接点部とを備え、旋回ステージの昇降運動に連動して、前記カム接点部がガイド部材に案内され、可動コームが第1、第2の位置を取る請求項3に記載のフォーク式立体駐車装置。
  5. カム接点部にローラが取り付けられている請求項4に記載のフォーク式立体駐車装置。
  6. 旋回ステージが上昇位置から下降するとき、カム接点部がカム面に当接して当該カム面に沿って移動することにより、可動コームが第2の位置から第1の位置まで回動され、且つカム接点部とカム面との当接により可動コームが第1の位置に保持される請求項4または5に記載のフォーク式立体駐車装置。
  7. 旋回ステージが下降位置から上昇するとき、可動コームは自重により第1の位置から第2の位置まで回動される請求項4乃至6のいずれかに記載のフォーク式立体駐車装置。
  8. 可動コームの駆動装置は、可動コームを回動駆動する駆動モータにより構成され、旋回ステージの昇降運動に連動して可動コームが第1の位置と第2の位置との間で回動される請求項3に記載のフォーク式立体駐車装置。
  9. 昇降ステージ上に、自動車の乗入方向に向けて着床された旋回ステージにおいて第1の床部材に挿通されない、昇降ステージの昇降路上にあるフォークとフォークの間の隙間に挿通可能な固定コームを備えている請求項1乃至8のいずれかに記載のフォーク式立体駐車装置。
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