JP3936558B2 - インクジェット記録用インクおよび画像形成方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット記録用インク、該インクを用いた画像形成方法およびインクジェット記録用インクの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット記録方法は、材料費が安価であること、高速記録が可能なこと、記録時の騒音が少ないこと、さらにカラー記録が容易であることから、急速に普及し、さらに発展しつつある。インクジェット記録方法には、ピエゾ素子により圧力を加えて液滴を吐出させる方式、熱によりインク中に気泡を発生させて液滴を吐出させる方式、超音波を用いる方式、あるいは静電力により液滴を吸引吐出させる方式がある。
【0003】
インクジェット記録用インクとしては、水溶性染料を水性媒体に溶解させた染料インクが広く用いられて来た。このような染料インクは、インクの保存安定性、プリンタノズルからの吐出安定性、耐目詰まり性、そして印刷物の発色などは優れているが、印刷物の耐水性、耐候性に劣るという問題点がある。
そのため、耐水性、耐候性に優れる顔料インクが多数検討されている。顔料インクは、水不溶性である顔料を、水性媒体に分散して得られるが、一般的には顔料および各種界面活性剤や水溶性高分子などを分散剤として、それらを単独あるいは併用して水性溶媒に添加し、サンドミル、ボールミルなどの分散機を使用して、顔料粒子径を微細化する方法が行われている。しかし、染料インクと比較してインクの保存安定性、吐出安定性に劣り、満足なインクが得られていない。また,顔料の発色の観点からも顔料の微細化が要求されている。
【0004】
特開昭54−130620号公報には、キナクリドン顔料の製造法が開示されている。該公報の方法は、粗製キナクリドンを苛性アルカリおよび水の存在下にジメチルスルホキシドに溶解し、これを水を用いて希釈し、α型キナクリドン顔料を析出し、結晶分離、水洗、乾燥して、該顔料を得る方法である。しかしながら、該公報には、水を用いて希釈しα型キナクリドン顔料を析出した顔料分散液そのものをインクジェット記録用インクに用いることなどは、記載も示唆もしていない。
また、本発明者の知見によれば、上記顔料分散液は、顔料の粒子径が大きいためにインクジェットインクとしては不適であり、また該顔料分散物の保存安定性も不十分であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、顔料の粒子径が微細で、保存安定性、吐出安定性および顔料の発色に優れるインクジェット記録用インクを提供することである。
本発明の他の目的は、粒状感が無く、発色に優れ、極めて鮮やかな色彩の画像を受像紙上に形成することができる画像形成方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、以下の発明により達成される。
1.有機顔料を溶解した溶液および水性媒体の少なくともいずれか一方が分散剤を含有し、これら両者を接触させて該有機顔料を析出することにより形成された有機顔料分散液を含むことを特徴とするインクジェット記録用インク。
2.顔料分散液の平均粒径が1〜100nmであることを特徴とする上記1に記載のインクジェット記録用インク。
3.顔料分散液が加熱処理されたものであることを特徴とする上記1または2に記載のインクジェット記録用インク。
4.水性媒体が、分散剤としてアニオン性界面活性剤を含有していることを特徴とする上記1〜3のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
5.有機顔料が溶解している溶液が、ノニオン性界面活性剤および/または高分子を含有していることを特徴とする上記1〜4のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
6.有機顔料を溶解した溶液が、有機顔料であるキナクリドン系顔料を非プロトン系極性有機溶剤、水および苛性アルカリの混合物に溶解した溶液であることを特徴とする上記1〜5のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
7.支持体上に白色無機顔料粒子を含有する受像層を有する受像紙を用い、上記1〜6のいずれかに記載のインクジェット記録用インクを用いて画像形成することを特徴とする画像形成方法。
8.有機顔料を溶解した溶液および水性媒体の少なくともいずれか一方に分散剤を含有し、これら両者を接触させることにより顔料分散液を生成する工程、該顔料分散液を用いてインクジェット記録用インクを作成する工程を含むことを特徴とするインクジェット記録用インクの製造方法。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明に用いられる有機顔料は、特に限定されるものではなく、例えばキナクリドン系顔料、フタロシアニン系顔料、アゾ系顔料、キノフタロン系顔料、またはイソインドリノン系顔料を挙げることができる。また、色相も限定されるものではなく、マゼンタ顔料、イエロー顔料、またはシアン顔料であることができる。
【0008】
キナクリドン系顔料の例としては、無置換キナクリドン、2,9−ジメチルキナクリドン、4,11−ジクロロキナクリドン等の無置換または置換キナクリドン、およびそれらの固溶体を含み、C.I.ナンバーで表すと、ピグメントバイオレット19,ピグメントレッド122,ピグメントレッド207,ピグメントオレンジ48,ピグメントオレンジ49,ピグメントレッド209,ピグメントレッド206,ピグメントバイオレット42等が挙げられる。
【0009】
本発明においては、有機顔料を溶解した溶液と、水性媒体とを接触させて、有機顔料を析出させる際に、少なくともどちらか一方の液に分散剤を含有させることが特徴である。
本発明により、より微細な粒子を形成することができる。溶解した有機顔料を析出させる際に、分散剤を存在させると、析出した顔料表面に分散剤が素早く吸着することにより、微細な有機顔料粒子が、安定に存在できるものと考えられる。
有機顔料を溶解した溶液と、水性媒体とを接触させる方法としては、一方の溶液に他方の液を添加してもよいし、両者の液を同時に供給し、その後撹拌混合してもよい。添加スピード、撹拌の強度などは目的に応じ、適宜決めることができる。
【0010】
有機顔料を溶解する方法としては、強い溶解力を持ち、水混和性がある溶媒を用いることが好ましく、例えば、硫酸を用いる方法などが挙げられる。
また、有機顔料がキナクリドン系顔料である場合は、溶媒は、非プロトン系極性有機溶剤、水、そして苛性アルカリの混合物であることが好ましい。非プロトン系極性有機溶剤は、具体的には、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、N-メチル-2-ピロリドン、2-ピロリドン、テトラメチル尿素などがあげられる。
この溶媒の使用量は、キナクリドン系顔料に対し5〜20倍量が適当である。非プロトン系極性有機溶剤と水との比率(有機溶剤/水)は、97/3〜70/30の重量比で使用するのがよい。水が存在しないか少ない場合は、キナクリドン系顔料の完全な溶解が困難であり、また水の量が多くなり過ぎると再び溶解が困難になる。苛性アルカリは、キナクリドン系顔料1モルに対して1.5モル以上、好ましくは2〜3モル比で使用する。
【0011】
本発明において、水性媒体は、水もしくは水と水性溶剤との混合物である。混合物の場合は、水を容積%として50%以上、好ましくは80%以上含む液である。水性溶剤の具体例は、後述する水性有機溶剤を使用することができる。
【0012】
本発明において、顔料分散液に加熱処理を施すことが好ましい。これにより顔料の結晶性がよくなり(強固な結晶が形成)、該顔料分散液を含有するインクジェット記録用インクにより得られる画像の耐候性が顕著に向上する。
該加熱処理の温度(℃)は、40〜100度が好ましく、40〜90度がより好ましく、50〜90度であることがさらに好ましい。該加熱処理の時間は、10分〜3日間行われることが好ましく、1時間〜3日間行うことがより好ましく、6時間〜2日間行うことがさらに好ましい。この間、液は静置しておいてもよいし、撹拌してもよい。
【0013】
本発明で、顔料分散液に用いることができる分散剤は、
(1)析出した顔料表面に素早く吸着して、微細な顔料粒子を形成し、かつ
(2)これらの粒子が再び凝集することを防ぐ、
作用を有するものである。
本発明では、このような分散剤として、アニオン性、カチオン性、両イオン性およびノニオン性界面活性剤、高分子、または極性置換基を導入した顔料誘導体などを使用することができる。これらの分散剤は、単独あるいは併用して使用することができる。
好ましい態様として、アニオン性界面活性剤を水性媒体に含有させ、かつノニオン性界面活性剤および/または高分子を、有機顔料を溶解した溶液に含有させる態様を挙げることができる。
【0014】
アニオン性界面活性剤としては、アシルメチルタウリン塩、脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキルリン酸エステル塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩等を挙げることができる。
なかでも、アシルメチルタウリン塩が好ましい。
これらアニオン性界面活性剤は、1種単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0015】
ノニオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、グリセリン脂肪酸エステルなどを挙げることができる。
なかでも、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルが好ましい。
これらノニオン性界面活性剤は、1種単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0016】
高分子としては、具体的には、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリエチレンオキシド、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリアクリルアミド、ビニルアルコール−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール−部分ホルマール化物、ポリビニルアルコール−部分ブチラール化物、ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレンオキシド/プロピレンオキシドブロック共重合体、ポリアクリル酸塩、ポリビニル硫酸塩、ポリ(4−ビニルピリジン)塩、ポリアミド、ポリアリルアミン塩、縮合ナフタレンスルホン酸塩、スチレン−アクリル酸塩共重合物、スチレン−メタクリル酸塩共重合物、アクリル酸エステル−アクリル酸塩共重合物、アクリル酸エステル−メタクリル酸塩共重合物、メタクリル酸エステル−アクリル酸塩共重合物、メタクリル酸エステル−メタクリル酸塩共重合物、スチレン−イタコン酸塩共重合物、イタコン酸エステル−イタコン酸塩共重合物、ビニルナフタレン−アクリル酸塩共重合物、ビニルナフタレン−メタクリル酸塩共重合物、ビニルナフタレン−イタコン酸塩共重合物、セルロース誘導体、でんぷん誘導体などが挙げられる。その他、アルギン酸塩、ゼラチン、アルブミン、カゼイン、アラビアゴム、トンガントゴム、リグニンスルホン酸塩などの天然高分子類も使用できる。
なかでも、ポリビニルピロリドンが好ましい。
これら高分子は、1種単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0017】
分散剤の配合量は、顔料の均一分散性および保存安定性をより一層向上させるために、顔料100質量部に対して0.1〜250質量部の範囲であることが好ましく、より好ましくは1〜100質量部の範囲である。0.1質量部未満であると分散安定性の向上が見られない場合がある。250質量部より多いとインクジェット記録用インクへ応用した場合に、物性に悪影響を及ぼすことがある。
【0018】
顔料分散液には、さらに水性溶剤およびその他の添加物を加えて、本発明のインクジェット記録用インクとして用いることができる。
【0019】
本発明のインクジェット記録用インク100質量部中には、前記顔料を0.2〜10質量部含有するのが好ましく、より好ましくは0.5〜7.5質量部である。
【0020】
本発明のインクジェット記録用インクには、インクの噴射口での乾操による目詰まりを防止するための乾燥防止剤、インクを紙により良く浸透させるための浸透促進剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、粘度調整剤、表面張力調整剤、分散剤、分散安定剤、防黴剤、防錆剤、pH調整剤、消泡剤、キレート剤等の添加剤を適宜選択して適量使用することができる。
【0021】
本発明に使用される水性溶剤としては、水より蒸気圧の低い水溶性有機溶剤が好ましい。
具体的な例としては、
エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、チオジグリコール、ジチオジグリコール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール、アセチレングリコール誘導体、グリセリン、トリメチロールプロパン等に代表される多価アルコール類;
エチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、ジエチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、トリエチレングリコールモノエチル(又はブチル)エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類;
2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、N−エチルモルホリン等の複素環類;
スルホラン、ジメチルスルホキシド、3−スルホレン等の含硫黄化合物;
ジアセトンアルコール、ジエタノールアミン等の多官能化合物;
その他尿素誘導体が挙げられる。
これらのうちグリセリン、ジエチレングリコール等の多価アルコールがより好ましい。
上述した水性溶剤は、インクジェット記録用インクにおいて乾燥防止剤としても作用する。乾燥防止剤は単独で用いてもよいし2種以上併用してもよい。これらの乾燥防止剤はインク中に10〜50質量%含有することが好ましい。
【0022】
本発明に使用される浸透促進剤としては、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、ジ(トリ)エチレングリコールモノブチルエーテル、1,2−ヘキサンジオール等のアルコール類やラウリル硫酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウムやノニオン性界面活性剤等を用いることができる。これらはインク中に10〜30質量%含有すれば充分な効果があり、印字の滲み、紙抜け(プリントスルー)を起こさない添加量の範囲で使用するのが好ましい。
【0023】
本発明で画像の保存性を向上させるために使用される紫外線吸収剤としては特開昭58−185677号公報、同61−190537号公報、特開平2−782号公報、同5−197075号公報、同9−34057号公報等に記載されたベンゾトリアゾール系化合物、特開昭46−2784号公報、特開平5−194483号公報、米国特許第3214463号等に記載されたベンゾフェノン系化合物、特公昭48−30492号公報、同56−21141号公報、特開平10−88106号公報等に記載された桂皮酸系化合物、特開平4−298503号公報、同8−53427号公報、同8−239368号公報、同10−182621号公報、特表平8−501291号公報等に記載されたトリアジン系化合物、リサーチディスクロージャーNo.24239号に記載された化合物やスチルベン系、ベンズオキサゾール系化合物に代表される紫外線を吸収して蛍光を発する化合物、いわゆる蛍光増白剤も用いることができる。
【0024】
本発明で画像の保存性を向上させるために使用される酸化防止剤としては、各種の有機系及び金属錯体系の褪色防止剤を使用することができる。有機の褪色防止剤としてはハイドロキノン類、アルコキシフェノール類、ジアルコキシフェノール類、フェノール類、アニリン類、アミン類、インダン類、クロマン類、アルコキシアニリン類、ヘテロ環類などがあり、金属錯体としてはニッケル錯体、亜鉛錯体などがある。より具体的にはリサーチディスクロージャーNo.17643の第VIIのIないしJ項、同No.15162、同No.18716の650頁左欄、同No.36544の527頁、同No.307105の872頁、同No.15162に引用された特許に記載された化合物や特開昭62−215272号公報の127頁〜137頁に記載された代表的化合物の一般式及び化合物例に含まれる化合物を使用することができる。
【0025】
本発明に使用される防黴剤としてはデヒドロ酢酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、ナトリウムピリジンチオン−1−オキシド、p−ヒドロキシ安息香酸エチルエステル、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンおよびその塩等が挙げられる。これらはインク中に0.02〜5.00質量%使用するのが好ましい。
なお、これらの詳細については「防菌防黴剤事典」(日本防菌防黴学会事典編集委員会編)等に記載されている。
また、防錆剤としては、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウム、チオグリコール酸アンモン、ジイソプロピルアンモニウムニトライト、四硝酸ペンタエリスリトール、ジシクロヘキシルアンモニウムニトライト、ベンゾトリアゾール等が挙げられる。これらは、インク中に0.02〜5.00質量%使用するのが好ましい。
【0026】
本発明に使用されるpH調整剤は、有機顔料分散液のpH調節、分散安定性付与などの点で好適に使用することができ、pH4.5〜10.0となるように添加するのが好ましく、pH6〜10.0となるよう添加するのがより好ましい。
pH調整剤としては、塩基性のものとして有機塩基、無機アルカリ等が、酸性のものとして有機酸、無機酸等が挙げられる。
上記有機塩基としてはトリエタノールアミン、ジエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、ジメチルエタノールアミンなどが挙げられる。
上記無機アルカリとしては、アルカリ金属の水酸化物(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウムなど)、炭酸塩(例えば、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムなど)、アンモニアなどが挙げられる。
また、前記有機酸としては酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸、アルキルスルホン酸などが挙げられる。前記無機酸としては、塩酸、硫酸、リン酸などが挙げられる。
【0027】
本発明に使用される表面張力調整剤としてはノニオン、カチオンあるいはアニオン界面活性剤が挙げられる。これらの界面活性剤としては前述したものの他、アセチレン系ポリオキシエチレンオキシド界面活性剤であるSURFYNOLS(AirProducts&Chemicals社)も好ましく用いられる。また、N,N−ジメチル−N−アルキルアミンオキシドのようなアミンオキシド型の両性界面活性剤等も好ましい。更に、特開昭59−157,636号公報の第(37)〜(38)頁、リサーチディスクロージャーNo.308119(1989年)記載の界面活性剤として挙げたものも使うことができる。
本発明のインクの表面張力はこれらを使用してあるいは使用しないで20〜60mN/mが好ましい。さらに25〜45mN/mが好ましい。
【0028】
本発明のインクの粘度は30mPa・s以下が好ましく、更に20mPa・s以下に調整することがより好ましいので、粘度を調製する目的で粘度調整剤が使用されることがある。
粘度調整剤としては、例えば、セルロース類、ポリビニルアルコールなどの水溶性ポリマーやノニオン系界面活性剤等が挙げられる。更に詳しくは、「粘度調製技術」(技術情報協会、1999年)第9章、及び「インクジェットプリンタ用ケミカルズ(98増補)−材料の開発動向・展望調査−」(シーエムシー、1997年)162〜174頁に記載されている。
【0029】
また本発明では分散剤、分散安定剤として上述のカチオン、アニオン、ノニオン系の各種界面活性剤、消泡剤としてフッソ系、シリコーン系化合物やEDTAに代表されるキレート剤等も必要に応じて使用することができる。
【0030】
本発明のインクジェット記録用インクは、単色の画像形成のみならず、フルカラーの画像形成に用いることができる。フルカラー画像を形成するために、マゼンタ色調インク、シアン色調インク、およびイエロー色調インクを用いることができ、また、色調を整えるために、さらにブラック色調インクを用いてもよい。これらの種々の色相のインクの少なくとも1つが、本発明のインクジェット記録用インクであると、色相が良好なフルカラー画像を形成できるので好ましい。さらに、これらの種々の色相のインクの全てが、本発明のインクジェット記録用インクであると、色相が優れたフルカラー画像を形成できるので、より好ましい。
【0031】
本発明のインクを用いたインクジェット記録方法に使用される受像材料としては、普通紙、コート紙、プラスチックフィルム等が挙げられる。受像材料としてコート紙を用いると、画質、画像保存耐久性が向上するので好ましい。
【0032】
本発明のインクは公知の被記録材、即ち普通紙、樹脂コート紙、例えば特開平8−169172号公報、同8−27693号公報、同2−276670号公報、同7−276789号公報、同9−323475号公報、同62−238783号公報、同10−153989号公報、同10−217473号公報、同10−235995号公報、同10−337947号公報、同10−217597号公報、同10−337947号公報等に記載されているインクジェット専用紙、フィルム、電子写真共用紙、布帛、ガラス、金属、陶磁器等に画像を形成するのに用いることができる。
【0033】
以下に本発明のインクを用いてインクジェットプリントをするのに用いられる記録紙及び記録フィルムについて説明する。記録紙及び記録フィルムおける支持体はLBKP、NBKP等の化学パルプ、GP、PGW、RMP、TMP、CTMP、CMP、CGP等の機械パルプ、DIP等の古紙パルプ等をからなり、必要に応じて従来の公知の顔料、バインダー、サイズ剤、定着剤、カチオン剤、紙力増強剤等の添加剤を混合し、長網抄紙機、円網抄紙機等の各種装置で製造されたもの等が使用可能である。これらの支持体の他に合成紙、プラスチックフィルムシートのいずれであってもよく、支持体の厚み10〜250μm、坪量は10〜250g/m2が望ましい。支持体には、そのままインク受容層及びバックコート層を設けて受像材料としてもよいし、デンプン、ポリビニルアルコール等でサイズプレスやアンカーコート層を設けた後、インク受容層及びバックコート層を設けて受像材料としてもよい。さらに支持体には、マシンカレンダー、TGカレンダー、ソフトカレンダー等のカレンダー装置により平坦化処理を行ってもよい。本発明では支持体としては、両面をポリオレフィン(例、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブテンおよびそれらのコポリマー)でラミネートした紙およびプラスチックフイルムがより好ましく用いられる。ポリオレフィンポリオレフィン中に、白色顔料(例えば、酸化チタン、酸化亜鉛)または色味付け染料(例えば、コバルトブルー、群青、酸化ネオジウム)を添加することが好ましい。
【0034】
支持体上に設けられるインキ受容層には、顔料や水性バインダーが含有される。顔料としては、白色顔料がよく、白色顔料としては、炭酸カルシウム、カオリン、タルク、クレー、珪藻土、合成非晶質シリカ、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、珪酸カルシウム、水酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオライト、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、二酸化チタン、硫化亜鉛、炭酸亜鉛等の無機白色顔料、スチレン系ピグメント、アクリル系ピグメント、尿素樹脂、メラミン樹脂等の有機顔料等が挙げられる。インク受容層に含有される白色顔料としては、多孔性無機顔料がよく、特に細孔面積が大きい合成非晶質シリカ等が好適である。合成非晶質シリカは、乾式製造法によって得られる無水珪酸及び湿式製造法によって得られる含水珪酸のいずれも使用可能であるが、特に含水珪酸を使用することが望ましい。これらの顔料は2種以上を併用してもよい。
【0035】
インク受容層に含有される水性バインダーとしては、ポリビニルアルコール、シラノール変性ポリビニルアルコール、デンプン、カチオン化デンプン、カゼイン、ゼラチン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリアルキレンオキサイド、ポリアルキレンオキサイド誘導体等の水溶性高分子、スチレンブタジエンラテックス、アクリルエマルジョン等の水分散性高分子等が挙げられる。これらの水性バインダーは単独または2種以上併用して用いることができる。本発明においては、これらの中でも特にポリビニルアルコール、シラノール変性ポリビニルアルコールが顔料に対する付着性、インク受容層の耐剥離性の点で好適である。
【0036】
インク受容層は、顔料及び水性結着剤(水性バインダー)の他に、耐水化剤、耐光性向上剤、界面活性剤、硬膜剤その他の添加剤を含有することができる。
【0037】
インク受容層中に添加する媒染剤は、不動化されていることが好ましい。そのためには、ポリマー媒染剤が好ましく用いられる。
ポリマー媒染剤については、特開昭48−28325号、同54−74430号、同54−124726号、同55−22766号、同55−142339号、同60−23850号、同60−23851号、同60−23852号、同60−23853号、同60−57836号、同60−60643号、同60−118834号、同60−122940号、同60−122941号、同60−122942号、同60−235134号、特開平1−161236号の各公報、米国特許2484430号、同2548564号、同3148061号、同3309690号、同4115124号、同4124386号、同4193800号、同4273853号、同4282305号、同4450224号の各明細書に記載がある。特開平1−161236号公報の212〜215頁に記載のポリマー媒染剤を含有する受像材料が特に好ましい。同公報記載のポリマー媒染剤を用いると、優れた画質の画像が得られ、かつ画像の耐光性が改善される。
【0038】
耐水化剤は、画像の耐水化に有効であり、これらの耐水化剤としては、特にカチオン樹脂が望ましい。このようなカチオン樹脂としては、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン、ポリエチレンイミン、ポリアミンスルホン、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合物、カチオンポリアクリルアミド、コロイダルシリカ等が挙げられ、これらのカチオン樹脂の中で特にポリアミドポリアミンエピクロルヒドリンが好適である。これらのカチオン樹脂の含有量は、インク受容層の全固形分に対して1〜15質量%が好ましく、特に3〜10質量%であることが好ましい。
【0039】
界面活性剤は、塗布助剤、剥離性改良剤、スベリ性改良剤あるいは帯電防止剤として機能する。界面活性剤については、特開昭62−173463号、同62−183457号の各公報に記載がある。
界面活性剤の代わりに有機フルオロ化合物を用いてもよい。有機フルオロ化合物は、疎水性であることが好ましい。有機フルオロ化合物の例には、フッ素系界面活性剤、オイル状フッ素系化合物(例、フッ素油)および固体状フッ素化合物樹脂(例、四フッ化エチレン樹脂)が含まれる。有機フルオロ化合物については、特公昭57−9053号(第8〜17欄)、特開昭61−20994号、同62−135826号の各公報に記載がある。
【0040】
硬膜剤としては特開平1−161236号公報の222頁に記載されている材料等を用いることができる。
【0041】
その他のインク受容層に添加される添加剤としては、顔料分散剤、増粘剤、消泡剤、染料、蛍光増白剤、防腐剤、pH調整剤、マット剤、硬膜剤等が挙げられる。なお、インク受容層は1層でも2層でもよい。
【0042】
記録紙及び記録フィルムには、バックコート層を設けることもでき、この層に添加可能な成分としては、白色顔料、水性結着剤(水性バインダー)、その他の成分が挙げられる。バックコート層に含有される白色顔料としては、例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、珪藻土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、コロイダルシリカ、コロイダルアルミナ、擬ベーマイト、水酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオライト、加水ハロイサイト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム等の白色無機顔料、スチレン系プラスチックピグメント、アクリル系プラスチックピグメント、ポリエチレン、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂等の有機顔料等が挙げられる。
【0043】
バックコート層に含有される水性バインダーとしては、スチレン/マレイン酸塩共重合体、スチレン/アクリル酸塩共重合体、ポリビニルアルコール、シラノール変性ポリビニルアルコール、デンプン、カチオン化デンプン、カゼイン、ゼラチン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルピロリドン等の水溶性高分子、スチレンブタジエンラテックス、アクリルエマルジョン等の水分散性高分子等が挙げられる。バックコート層に含有されるその他の成分としては、消泡剤、抑泡剤、染料、蛍光増白剤、防腐剤、耐水化剤等が挙げられる。
【0044】
インクジェット記録紙及び記録フィルムの構成層(バック層を含む)には、ポリマーラッテクスを添加してもよい。ポリマーラテックスは、寸度安定化、カール防止、接着防止、膜のひび割れ防止のような膜物性改良の目的で使用される。ポリマーラテックスについては、特開昭62−245258号、同62−1316648号、同62−110066号の各公報に記載がある。ガラス転移温度が低い(40℃以下の)ポリマーラテックスを媒染剤を含む層に添加すると、層のひび割れやカールを防止することができる。また、ガラス転移温度が高いポリマーラテックスをバック層に添加しても、カールを防止できる。
【0045】
本発明のインクはインクジェットの記録方式に制限はなく、公知の方式例えば静電誘引力を利用してインクを吐出させる電荷制御方式、ピエゾ素子の振動圧力を利用するドロップオンデマンド方式(圧力パルス方式)、電気信号を音響ビームに変えインクに照射して放射圧を利用してインクを吐出させる音響インクジェット方式、及びインクを加熱して気泡を形成し、生じた圧力を利用するサーマルインクジェット(バブルジェット)方式等に用いられる。
インクジェット記録方式には、フォトインクと称する濃度の低いインクを小さい体積で多数射出する方式、実質的に同じ色相で濃度の異なる複数のインクを用いて画質を改良する方式や無色透明のインクを用いる方式が含まれる。
【0046】
【実施例】
以下に、本発明を実施例を挙げてさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例によってなんら制限されるものではない。
【0047】
(実施例1)
ジメチルスルホキシド13.5g、水1.5g、および苛性カリ0.75gを混合し、室温下で攪拌を行いながら、ジメチルキナクリドン顔料1.5gを加えた。室温で攪拌を続けると、液は徐々に青紫色化し、スラリー状から濃青紫色の溶液に変化した。約1.5時間攪拌を続けたのち、4号(孔径2.7μm)のガラスフィルターにて吸引濾過を行い、微量に残存する不純物などを取り除いて、ジメチルキナクリドン溶液を得た。これをI液とする。
次に、分散剤としてオレイルメチルタウリンナトリウム塩0.75gと水90cm3を混合した。これをII液とする。
室温で攪拌しているII液中へ、I液を5分間かけて添加したところ、赤みがかった分散液が得られた。この分散液を60℃で1時間、加熱処理を行い、限外濾過によりジメチルスルホキシドおよび不要なイオンなどを除去した。日機装(株)のMicrotrac UPA150で測定した粒径(D50:50%平均粒子径;メジアン径)は53nmであり、60℃で2週間保存後の粒径は変化が見られず、また沈降物も見られなかった。
次に、この分散液を用い、下記組成のインクジェット記録用インクを作成した。
上記分散液 12.5g
エチレングリコール 1.3g
グリセリン 1.3g
水 全体で25gになる量
得られたインクを用い、インクジェットプリンターPM770C(セイコーエプソン(株)製)により、フォト光沢紙EX(富士写真フイルム(株)製)に画像を記録した。得られた画像は、粒状感の無い、発色の優れた、鮮やかなマゼンタ画像であった。また、室温に1週間放置後の印字でも、ノズルの目詰まりは発生しなかった。
【0048】
(実施例2)
ジメチルスルホキシド13.5g、水1.5g、そして苛性カリ0.75gを混合し、室温下で攪拌を行いながら、分散剤ポリビニルピロリドン(K30)0.75g、およびジメチルキナクリドン顔料1.5gを加えた。室温で攪拌を続けると、液は徐々に青紫色化し、スラリー状から濃青紫色の溶液に変化した。約1.5時間攪拌を続けたのち、4号のガラスフィルターにて吸引濾過を行い、微量に残存する不純物などを取り除いて、ジメチルキナクリドン溶液を得た。これをI液とする。
次に、分散剤オレイルメチルタウリンナトリウム塩0.75gと水90cm3を混合した。これをII液とする。室温で攪拌しているII液中へ、I液を5分間かけて添加したところ、赤みがかった分散液が得られた。この分散液を60℃で1時間、加熱処理を行い、限外濾過によりジメチルスルホキシドおよび不要なイオンなどを除去した。日機装(株)のMicrotrac UPA150で測定した粒径(D50:メジアン径)は19nmであり、60℃で2週間保存後の粒径は変化が見られず、また沈降物も見られなかった。
次に、この分散液を用い、実施例1と同様にしてインクジェット記録用インクを作成した。
得られたインクを用い、インクジェットプリンターPM770C(セイコーエプソン(株)製)により、フォト光沢紙EX(富士写真フイルム(株)製)に画像を記録した。得られた画像は、粒状感の無い、発色の優れた、極めて鮮やかなマゼンタ画像であった。また、室温に1週間放置後の印字でも、ノズルの目詰まりは発生しなかった。
【0049】
(比較例1)
ジメチルスルホキシド13.5g、水1.5g、および苛性カリ0.75gを混合し、室温下で攪拌を行いながら、ジメチルキナクリドン顔料1.5gを加えた。室温で攪拌を続けると、液は徐々に青紫色化し、スラリー状から濃青紫色の溶液に変化した。約1.5時間攪拌を続けたのち、4号のガラスフィルターにて吸引濾過を行い、微量に残存する不純物などを取り除いて、ジメチルキナクリドン溶液を得た。
次に、室温で攪拌している水90cm3中へ、この溶液を5分間かけて添加したところ、赤みがかった分散液が得られた。この溶液中に、オレイルメチルタウリンナトリウム塩0.75gを混合した。この分散液を60℃で1時間、加熱処理を行い、限外濾過によりジメチルスルホキシドおよび不要なイオンなどを除去した。Microtrac UPA150で測定した粒径(D50:メジアン径)は426nmであった。この顔料分散液は粒子径が大きく、粒度分布がブロードであり、インクジェット記録用インクの製造には適さないものであった。
【0050】
(比較例2)
ジメチルキナクリドン顔料2質量部、オレイルメチルタウリンナトリウム塩1質量部、水80質量部とを混合して、サンドミルを用いて4時間分散を行い、分散液を得た。Microtrac UPA150で測定した粒径(D50:メジアン径)は118nmであり、60℃で2週間保存後の粒径は143nmとやや増加したが、沈降物は見られなかった。
次に、この分散液を用い、実施例1と同様にして、インクジェット記録用インクを作成した。得られたインクを用い、インクジェットプリンターPM770C(セイコーエプソン(株)製)により、フォト光沢紙EX(富士写真フイルム(株)製)に画像を記録した。得られたマゼンタ画像には粒状感があり、発色も劣るものであった。また、室温に1週間放置後の印字では、目詰まりが発生した。
【0051】
【発明の効果】
本発明のインクジェット記録用インクは、顔料の粒子径がインクジェット記録用として十分微細で、顔料分散液の保存安定性(高温下長期間にわたる)、また吐出安定性に優れる。
さらに、このインクジェット記録用インクを用いた本発明の画像形成方法により受像紙上に形成される画像は、粒状感が無く、発色に優れ、極めて鮮やかな色彩を有する。
Claims (8)
- 有機顔料を溶解した溶液および水性媒体の少なくともいずれか一方が分散剤を含有し、これら両者を接触させて該有機顔料を析出することにより形成された有機顔料分散液を含むことを特徴とするインクジェット記録用インク。
- 顔料分散液の平均粒径が1〜100nmであることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録用インク。
- 顔料分散液が加熱処理されたものであることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録用インク。
- 水性媒体が、分散剤としてアニオン性界面活性剤を含有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
- 有機顔料が溶解している溶液が、ノニオン性界面活性剤および/または高分子を含有していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
- 有機顔料を溶解した溶液が、有機顔料であるキナクリドン系顔料を非プロトン系極性有機溶剤、水および苛性アルカリの混合物に溶解した溶液であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
- 支持体上に白色無機顔料粒子を含有する受像層を有する受像紙を用い、請求項1〜6のいずれかに記載のインクジェット記録用インクを用いて画像形成することを特徴とする画像形成方法。
- 有機顔料を溶解した溶液および水性媒体の少なくともいずれか一方に分散剤を含有し、これら両者を接触させることにより顔料分散液を生成する工程、該顔料分散液を用いてインクジェット記録用インクを作成する工程を含むことを特徴とするインクジェット記録用インクの製造方法。
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