JP2003026972A - インクジェット記録用インクおよび画像形成方法 - Google Patents

インクジェット記録用インクおよび画像形成方法

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JP2003026972A JP2001218230A JP2001218230A JP2003026972A JP 2003026972 A JP2003026972 A JP 2003026972A JP 2001218230 A JP2001218230 A JP 2001218230A JP 2001218230 A JP2001218230 A JP 2001218230A JP 2003026972 A JP2003026972 A JP 2003026972A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】顔料の粒子径がインクジェット記録用として十
分微細で、顔料分散液の保存安定性(高温下長期間にわ
たる)、また吐出安定性に優れるインクジェット記録用
インク、さらに粒状感が無く、発色に優れ、極めて鮮や
かな色彩の画像を受像紙上に形成することができる画像
形成方法を提供する。 【解決手段】有機顔料を溶解した溶液および水性媒体の
少なくともいずれか一方が分散剤を含有し、これら両者
を接触させて該有機顔料を析出することにより形成され
た有機顔料分散液を含むインクジェット記録用インクお
よびこのインクジェット記録用インクを用いた画像形成
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録用インク、該インクを用いた画像形成方法およびイン
クジェット記録用インクの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方法は、材料費が安
価であること、高速記録が可能なこと、記録時の騒音が
少ないこと、さらにカラー記録が容易であることから、
急速に普及し、さらに発展しつつある。インクジェット
記録方法には、ピエゾ素子により圧力を加えて液滴を吐
出させる方式、熱によりインク中に気泡を発生させて液
滴を吐出させる方式、超音波を用いる方式、あるいは静
電力により液滴を吸引吐出させる方式がある。
【0003】インクジェット記録用インクとしては、水
溶性染料を水性媒体に溶解させた染料インクが広く用い
られて来た。このような染料インクは、インクの保存安
定性、プリンタノズルからの吐出安定性、耐目詰まり
性、そして印刷物の発色などは優れているが、印刷物の
耐水性、耐候性に劣るという問題点がある。そのため、
耐水性、耐候性に優れる顔料インクが多数検討されてい
る。顔料インクは、水不溶性である顔料を、水性媒体に
分散して得られるが、一般的には顔料および各種界面活
性剤や水溶性高分子などを分散剤として、それらを単独
あるいは併用して水性溶媒に添加し、サンドミル、ボー
ルミルなどの分散機を使用して、顔料粒子径を微細化す
る方法が行われている。しかし、染料インクと比較して
インクの保存安定性、吐出安定性に劣り、満足なインク
が得られていない。また,顔料の発色の観点からも顔料
の微細化が要求されている。
【0004】特開昭54−130620号公報には、キ
ナクリドン顔料の製造法が開示されている。該公報の方
法は、粗製キナクリドンを苛性アルカリおよび水の存在
下にジメチルスルホキシドに溶解し、これを水を用いて
希釈し、α型キナクリドン顔料を析出し、結晶分離、水
洗、乾燥して、該顔料を得る方法である。しかしなが
ら、該公報には、水を用いて希釈しα型キナクリドン顔
料を析出した顔料分散液そのものをインクジェット記録
用インクに用いることなどは、記載も示唆もしていな
い。また、本発明者の知見によれば、上記顔料分散液
は、顔料の粒子径が大きいためにインクジェットインク
としては不適であり、また該顔料分散物の保存安定性も
不十分であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、顔料
の粒子径が微細で、保存安定性、吐出安定性および顔料
の発色に優れるインクジェット記録用インクを提供する
ことである。本発明の他の目的は、粒状感が無く、発色
に優れ、極めて鮮やかな色彩の画像を受像紙上に形成す
ることができる画像形成方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、以下の発明
により達成される。 1.有機顔料を溶解した溶液および水性媒体の少なくと
もいずれか一方が分散剤を含有し、これら両者を接触さ
せて該有機顔料を析出することにより形成された有機顔
料分散液を含むことを特徴とするインクジェット記録用
インク。 2.顔料分散液の平均粒径が1〜100nmであること
を特徴とする上記1に記載のインクジェット記録用イン
ク。 3.顔料分散液が加熱処理されたものであることを特徴
とする上記1または2に記載のインクジェット記録用イ
ンク。 4.水性媒体が、分散剤としてアニオン性界面活性剤を
含有していることを特徴とする上記1〜3のいずれかに
記載のインクジェット記録用インク。 5.有機顔料が溶解している溶液が、ノニオン性界面活
性剤および/または高分子を含有していることを特徴と
する上記1〜4のいずれかに記載のインクジェット記録
用インク。 6.有機顔料を溶解した溶液が、有機顔料であるキナク
リドン系顔料を非プロトン系極性有機溶剤、水および苛
性アルカリの混合物に溶解した溶液であることを特徴と
する上記1〜5のいずれかに記載のインクジェット記録
用インク。 7.支持体上に白色無機顔料粒子を含有する受像層を有
する受像紙を用い、上記1〜6のいずれかに記載のイン
クジェット記録用インクを用いて画像形成することを特
徴とする画像形成方法。 8.有機顔料を溶解した溶液および水性媒体の少なくと
もいずれか一方に分散剤を含有し、これら両者を接触さ
せることにより顔料分散液を生成する工程を含むことを
特徴とするインクジェット記録用インクの製造方法。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる有機顔料は、
特に限定されるものではなく、例えばキナクリドン系顔
料、フタロシアニン系顔料、アゾ系顔料、キノフタロン
系顔料、またはイソインドリノン系顔料を挙げることが
できる。また、色相も限定されるものではなく、マゼン
タ顔料、イエロー顔料、またはシアン顔料であることが
できる。
【0008】キナクリドン系顔料の例としては、無置換
キナクリドン、2,9−ジメチルキナクリドン、4,1
1−ジクロロキナクリドン等の無置換または置換キナク
リドン、およびそれらの固溶体を含み、C.I.ナンバ
ーで表すと、ピグメントバイオレット19,ピグメント
レッド122,ピグメントレッド207,ピグメントオ
レンジ48,ピグメントオレンジ49,ピグメントレッ
ド209,ピグメントレッド206,ピグメントバイオ
レット42等が挙げられる。
【0009】本発明においては、有機顔料を溶解した溶
液と、水性媒体とを接触させて、有機顔料を析出させる
際に、少なくともどちらか一方の液に分散剤を含有させ
ることが特徴である。本発明により、より微細な粒子を
形成することができる。溶解した有機顔料を析出させる
際に、分散剤を存在させると、析出した顔料表面に分散
剤が素早く吸着することにより、微細な有機顔料粒子
が、安定に存在できるものと考えられる。有機顔料を溶
解した溶液と、水性媒体とを接触させる方法としては、
一方の溶液に他方の液を添加してもよいし、両者の液を
同時に供給し、その後撹拌混合してもよい。添加スピー
ド、撹拌の強度などは目的に応じ、適宜決めることがで
きる。
【0010】有機顔料を溶解する方法としては、強い溶
解力を持ち、水混和性がある溶媒を用いることが好まし
く、例えば、硫酸を用いる方法などが挙げられる。ま
た、有機顔料がキナクリドン系顔料である場合は、溶媒
は、非プロトン系極性有機溶剤、水、そして苛性アルカ
リの混合物であることが好ましい。非プロトン系極性有
機溶剤は、具体的には、ジメチルスルホキシド、ジメチ
ルホルムアミド、N-メチル-2-ピロリドン、2-ピロリド
ン、テトラメチル尿素などがあげられる。この溶媒の使
用量は、キナクリドン系顔料に対し5〜20倍量が適当
である。非プロトン系極性有機溶剤と水との比率(有機
溶剤/水)は、97/3〜70/30の重量比で使用す
るのがよい。水が存在しないか少ない場合は、キナクリ
ドン系顔料の完全な溶解が困難であり、また水の量が多
くなり過ぎると再び溶解が困難になる。苛性アルカリ
は、キナクリドン系顔料1モルに対して1.5モル以
上、好ましくは2〜3モル比で使用する。
【0011】本発明において、水性媒体は、水もしくは
水と水性溶剤との混合物である。混合物の場合は、水を
容積%として50%以上、好ましくは80%以上含む液
である。水性溶剤の具体例は、後述する水性有機溶剤を
使用することができる。
【0012】本発明において、顔料分散液に加熱処理を
施すことが好ましい。これにより顔料の結晶性がよくな
り(強固な結晶が形成)、該顔料分散液を含有するイン
クジェット記録用インクにより得られる画像の耐候性が
顕著に向上する。該加熱処理の温度(℃)は、40〜1
00度が好ましく、40〜90度がより好ましく、50
〜90度であることがさらに好ましい。該加熱処理の時
間は、10分〜3日間行われることが好ましく、1時間
〜3日間行うことがより好ましく、6時間〜2日間行う
ことがさらに好ましい。この間、液は静置しておいても
よいし、撹拌してもよい。
【0013】本発明で、顔料分散液に用いることができ
る分散剤は、(1)析出した顔料表面に素早く吸着し
て、微細な顔料粒子を形成し、かつ(2)これらの粒子
が再び凝集することを防ぐ、作用を有するものである。
本発明では、このような分散剤として、アニオン性、カ
チオン性、両イオン性およびノニオン性界面活性剤、高
分子、または極性置換基を導入した顔料誘導体などを使
用することができる。これらの分散剤は、単独あるいは
併用して使用することができる。好ましい態様として、
アニオン性界面活性剤を水性媒体に含有させ、かつノニ
オン性界面活性剤および/または高分子を、有機顔料を
溶解した溶液に含有させる態様を挙げることができる。
【0014】アニオン性界面活性剤としては、アシルメ
チルタウリン塩、脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、
アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンス
ルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキルリ
ン酸エステル塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合
物、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩等を挙
げることができる。なかでも、アシルメチルタウリン塩
が好ましい。これらアニオン性界面活性剤は、1種単独
であるいは2種以上を組み合わせて用いることができ
る。
【0015】ノニオン性界面活性剤としては、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアル
キルアリールエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エス
テル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン
ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキ
ルアミン、グリセリン脂肪酸エステルなどを挙げること
ができる。なかでも、ポリオキシエチレンアルキルアリ
ールエーテルが好ましい。これらノニオン性界面活性剤
は、1種単独であるいは2種以上を組み合わせて用いる
ことができる。
【0016】高分子としては、具体的には、ポリビニル
ピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチル
エーテル、ポリエチレンオキシド、ポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール、ポリアクリルアミ
ド、ビニルアルコール−酢酸ビニル共重合体、ポリビニ
ルアルコール−部分ホルマール化物、ポリビニルアルコ
ール−部分ブチラール化物、ビニルピロリドン−酢酸ビ
ニル共重合体、ポリエチレンオキシド/プロピレンオキ
シドブロック共重合体、ポリアクリル酸塩、ポリビニル
硫酸塩、ポリ(4−ビニルピリジン)塩、ポリアミド、
ポリアリルアミン塩、縮合ナフタレンスルホン酸塩、ス
チレン−アクリル酸塩共重合物、スチレン−メタクリル
酸塩共重合物、アクリル酸エステル−アクリル酸塩共重
合物、アクリル酸エステル−メタクリル酸塩共重合物、
メタクリル酸エステル−アクリル酸塩共重合物、メタク
リル酸エステル−メタクリル酸塩共重合物、スチレン−
イタコン酸塩共重合物、イタコン酸エステル−イタコン
酸塩共重合物、ビニルナフタレン−アクリル酸塩共重合
物、ビニルナフタレン−メタクリル酸塩共重合物、ビニ
ルナフタレン−イタコン酸塩共重合物、セルロース誘導
体、でんぷん誘導体などが挙げられる。その他、アルギ
ン酸塩、ゼラチン、アルブミン、カゼイン、アラビアゴ
ム、トンガントゴム、リグニンスルホン酸塩などの天然
高分子類も使用できる。なかでも、ポリビニルピロリド
ンが好ましい。これら高分子は、1種単独であるいは2
種以上を組み合わせて用いることができる。
【0017】分散剤の配合量は、顔料の均一分散性およ
び保存安定性をより一層向上させるために、顔料100
質量部に対して0.1〜250質量部の範囲であること
が好ましく、より好ましくは1〜100質量部の範囲で
ある。0.1質量部未満であると分散安定性の向上が見
られない場合がある。250質量部より多いとインクジ
ェット記録用インクへ応用した場合に、物性に悪影響を
及ぼすことがある。
【0018】顔料分散液には、さらに水性溶剤およびそ
の他の添加物を加えて、本発明のインクジェット記録用
インクとして用いることができる。
【0019】本発明のインクジェット記録用インク10
0質量部中には、前記顔料を0.2〜10質量部含有す
るのが好ましく、より好ましくは0.5〜7.5質量部
である。
【0020】本発明のインクジェット記録用インクに
は、インクの噴射口での乾操による目詰まりを防止する
ための乾燥防止剤、インクを紙により良く浸透させるた
めの浸透促進剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、粘度調整
剤、表面張力調整剤、分散剤、分散安定剤、防黴剤、防
錆剤、pH調整剤、消泡剤、キレート剤等の添加剤を適
宜選択して適量使用することができる。
【0021】本発明に使用される水性溶剤としては、水
より蒸気圧の低い水溶性有機溶剤が好ましい。具体的な
例としては、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、
チオジグリコール、ジチオジグリコール、2−メチル−
1,3−プロパンジオール、1,2,6−ヘキサントリ
オール、アセチレングリコール誘導体、グリセリン、ト
リメチロールプロパン等に代表される多価アルコール
類;エチレングリコールモノメチル(又はエチル)エー
テル、ジエチレングリコールモノメチル(又はエチル)
エーテル、トリエチレングリコールモノエチル(又はブ
チル)エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエー
テル類;2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリド
ン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、N−エ
チルモルホリン等の複素環類;スルホラン、ジメチルス
ルホキシド、3−スルホレン等の含硫黄化合物;ジアセ
トンアルコール、ジエタノールアミン等の多官能化合
物;その他尿素誘導体が挙げられる。これらのうちグリ
セリン、ジエチレングリコール等の多価アルコールがよ
り好ましい。上述した水性溶剤は、インクジェット記録
用インクにおいて乾燥防止剤としても作用する。乾燥防
止剤は単独で用いてもよいし2種以上併用してもよい。
これらの乾燥防止剤はインク中に10〜50質量%含有
することが好ましい。
【0022】本発明に使用される浸透促進剤としては、
エタノール、イソプロパノール、ブタノール、ジ(ト
リ)エチレングリコールモノブチルエーテル、1,2−
ヘキサンジオール等のアルコール類やラウリル硫酸ナト
リウム、オレイン酸ナトリウムやノニオン性界面活性剤
等を用いることができる。これらはインク中に10〜3
0質量%含有すれば充分な効果があり、印字の滲み、紙
抜け(プリントスルー)を起こさない添加量の範囲で使
用するのが好ましい。
【0023】本発明で画像の保存性を向上させるために
使用される紫外線吸収剤としては特開昭58−1856
77号公報、同61−190537号公報、特開平2−
782号公報、同5−197075号公報、同9−34
057号公報等に記載されたベンゾトリアゾール系化合
物、特開昭46−2784号公報、特開平5−1944
83号公報、米国特許第3214463号等に記載され
たベンゾフェノン系化合物、特公昭48−30492号
公報、同56−21141号公報、特開平10−881
06号公報等に記載された桂皮酸系化合物、特開平4−
298503号公報、同8−53427号公報、同8−
239368号公報、同10−182621号公報、特
表平8−501291号公報等に記載されたトリアジン
系化合物、リサーチディスクロージャーNo.2423
9号に記載された化合物やスチルベン系、ベンズオキサ
ゾール系化合物に代表される紫外線を吸収して蛍光を発
する化合物、いわゆる蛍光増白剤も用いることができ
る。
【0024】本発明で画像の保存性を向上させるために
使用される酸化防止剤としては、各種の有機系及び金属
錯体系の褪色防止剤を使用することができる。有機の褪
色防止剤としてはハイドロキノン類、アルコキシフェノ
ール類、ジアルコキシフェノール類、フェノール類、ア
ニリン類、アミン類、インダン類、クロマン類、アルコ
キシアニリン類、ヘテロ環類などがあり、金属錯体とし
てはニッケル錯体、亜鉛錯体などがある。より具体的に
はリサーチディスクロージャーNo.17643の第VI
IのIないしJ項、同No.15162、同No.18
716の650頁左欄、同No.36544の527
頁、同No.307105の872頁、同No.151
62に引用された特許に記載された化合物や特開昭62
−215272号公報の127頁〜137頁に記載され
た代表的化合物の一般式及び化合物例に含まれる化合物
を使用することができる。
【0025】本発明に使用される防黴剤としてはデヒド
ロ酢酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、ナトリウムピ
リジンチオン−1−オキシド、p−ヒドロキシ安息香酸
エチルエステル、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−
オンおよびその塩等が挙げられる。これらはインク中に
0.02〜5.00質量%使用するのが好ましい。な
お、これらの詳細については「防菌防黴剤事典」(日本
防菌防黴学会事典編集委員会編)等に記載されている。
また、防錆剤としては、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫
酸ナトリウム、チオグリコール酸アンモン、ジイソプロ
ピルアンモニウムニトライト、四硝酸ペンタエリスリト
ール、ジシクロヘキシルアンモニウムニトライト、ベン
ゾトリアゾール等が挙げられる。これらは、インク中に
0.02〜5.00質量%使用するのが好ましい。
【0026】本発明に使用されるpH調整剤は、有機顔
料分散液のpH調節、分散安定性付与などの点で好適に
使用することができ、pH4.5〜10.0となるよう
に添加するのが好ましく、pH6〜10.0となるよう
添加するのがより好ましい。pH調整剤としては、塩基
性のものとして有機塩基、無機アルカリ等が、酸性のも
のとして有機酸、無機酸等が挙げられる。上記有機塩基
としてはトリエタノールアミン、ジエタノールアミン、
N−メチルジエタノールアミン、ジメチルエタノールア
ミンなどが挙げられる。上記無機アルカリとしては、ア
ルカリ金属の水酸化物(例えば、水酸化ナトリウム、水
酸化リチウム、水酸化カリウムなど)、炭酸塩(例え
ば、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムなど)、アン
モニアなどが挙げられる。また、前記有機酸としては酢
酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸、アルキルスルホ
ン酸などが挙げられる。前記無機酸としては、塩酸、硫
酸、リン酸などが挙げられる。
【0027】本発明に使用される表面張力調整剤として
はノニオン、カチオンあるいはアニオン界面活性剤が挙
げられる。これらの界面活性剤としては前述したものの
他、アセチレン系ポリオキシエチレンオキシド界面活性
剤であるSURFYNOLS(AirProducts
&Chemicals社)も好ましく用いられる。ま
た、N,N−ジメチル−N−アルキルアミンオキシドの
ようなアミンオキシド型の両性界面活性剤等も好まし
い。更に、特開昭59−157,636号公報の第(37)
〜(38)頁、リサーチディスクロージャーNo.3081
19(1989年)記載の界面活性剤として挙げたものも
使うことができる。本発明のインクの表面張力はこれら
を使用してあるいは使用しないで20〜60mN/mが
好ましい。さらに25〜45mN/mが好ましい。
【0028】本発明のインクの粘度は30mPa・s以
下が好ましく、更に20mPa・s以下に調整すること
がより好ましいので、粘度を調製する目的で粘度調整剤
が使用されることがある。粘度調整剤としては、例え
ば、セルロース類、ポリビニルアルコールなどの水溶性
ポリマーやノニオン系界面活性剤等が挙げられる。更に
詳しくは、「粘度調製技術」(技術情報協会、1999年)
第9章、及び「インクジェットプリンタ用ケミカルズ
(98増補)−材料の開発動向・展望調査−」(シーエム
シー、1997年)162〜174頁に記載されている。
【0029】また本発明では分散剤、分散安定剤として
上述のカチオン、アニオン、ノニオン系の各種界面活性
剤、消泡剤としてフッソ系、シリコーン系化合物やED
TAに代表されるキレート剤等も必要に応じて使用する
ことができる。
【0030】本発明のインクジェット記録用インクは、
単色の画像形成のみならず、フルカラーの画像形成に用
いることができる。フルカラー画像を形成するために、
マゼンタ色調インク、シアン色調インク、およびイエロ
ー色調インクを用いることができ、また、色調を整える
ために、さらにブラック色調インクを用いてもよい。こ
れらの種々の色相のインクの少なくとも1つが、本発明
のインクジェット記録用インクであると、色相が良好な
フルカラー画像を形成できるので好ましい。さらに、こ
れらの種々の色相のインクの全てが、本発明のインクジ
ェット記録用インクであると、色相が優れたフルカラー
画像を形成できるので、より好ましい。
【0031】本発明のインクを用いたインクジェット記
録方法に使用される受像材料としては、普通紙、コート
紙、プラスチックフィルム等が挙げられる。受像材料と
してコート紙を用いると、画質、画像保存耐久性が向上
するので好ましい。
【0032】本発明のインクは公知の被記録材、即ち普
通紙、樹脂コート紙、例えば特開平8−169172号
公報、同8−27693号公報、同2−276670号
公報、同7−276789号公報、同9−323475
号公報、同62−238783号公報、同10−153
989号公報、同10−217473号公報、同10−
235995号公報、同10−337947号公報、同
10−217597号公報、同10−337947号公
報等に記載されているインクジェット専用紙、フィル
ム、電子写真共用紙、布帛、ガラス、金属、陶磁器等に
画像を形成するのに用いることができる。
【0033】以下に本発明のインクを用いてインクジェ
ットプリントをするのに用いられる記録紙及び記録フィ
ルムについて説明する。記録紙及び記録フィルムおける
支持体はLBKP、NBKP等の化学パルプ、GP、P
GW、RMP、TMP、CTMP、CMP、CGP等の
機械パルプ、DIP等の古紙パルプ等をからなり、必要
に応じて従来の公知の顔料、バインダー、サイズ剤、定
着剤、カチオン剤、紙力増強剤等の添加剤を混合し、長
網抄紙機、円網抄紙機等の各種装置で製造されたもの等
が使用可能である。これらの支持体の他に合成紙、プラ
スチックフィルムシートのいずれであってもよく、支持
体の厚み10〜250μm、坪量は10〜250g/m
2が望ましい。支持体には、そのままインク受容層及び
バックコート層を設けて受像材料としてもよいし、デン
プン、ポリビニルアルコール等でサイズプレスやアンカ
ーコート層を設けた後、インク受容層及びバックコート
層を設けて受像材料としてもよい。さらに支持体には、
マシンカレンダー、TGカレンダー、ソフトカレンダー
等のカレンダー装置により平坦化処理を行ってもよい。
本発明では支持体としては、両面をポリオレフィン
(例、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブテンおよびそれらのコポリマー)で
ラミネートした紙およびプラスチックフイルムがより好
ましく用いられる。ポリオレフィンポリオレフィン中
に、白色顔料(例えば、酸化チタン、酸化亜鉛)または
色味付け染料(例えば、コバルトブルー、群青、酸化ネ
オジウム)を添加することが好ましい。
【0034】支持体上に設けられるインキ受容層には、
顔料や水性バインダーが含有される。顔料としては、白
色顔料がよく、白色顔料としては、炭酸カルシウム、カ
オリン、タルク、クレー、珪藻土、合成非晶質シリカ、
珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、珪酸カルシウ
ム、水酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオラ
イト、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、二酸化チタン、
硫化亜鉛、炭酸亜鉛等の無機白色顔料、スチレン系ピグ
メント、アクリル系ピグメント、尿素樹脂、メラミン樹
脂等の有機顔料等が挙げられる。インク受容層に含有さ
れる白色顔料としては、多孔性無機顔料がよく、特に細
孔面積が大きい合成非晶質シリカ等が好適である。合成
非晶質シリカは、乾式製造法によって得られる無水珪酸
及び湿式製造法によって得られる含水珪酸のいずれも使
用可能であるが、特に含水珪酸を使用することが望まし
い。これらの顔料は2種以上を併用してもよい。
【0035】インク受容層に含有される水性バインダー
としては、ポリビニルアルコール、シラノール変性ポリ
ビニルアルコール、デンプン、カチオン化デンプン、カ
ゼイン、ゼラチン、カルボキシメチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリ
アルキレンオキサイド、ポリアルキレンオキサイド誘導
体等の水溶性高分子、スチレンブタジエンラテックス、
アクリルエマルジョン等の水分散性高分子等が挙げられ
る。これらの水性バインダーは単独または2種以上併用
して用いることができる。本発明においては、これらの
中でも特にポリビニルアルコール、シラノール変性ポリ
ビニルアルコールが顔料に対する付着性、インク受容層
の耐剥離性の点で好適である。
【0036】インク受容層は、顔料及び水性結着剤(水
性バインダー)の他に、耐水化剤、耐光性向上剤、界面
活性剤、硬膜剤その他の添加剤を含有することができ
る。
【0037】インク受容層中に添加する媒染剤は、不動
化されていることが好ましい。そのためには、ポリマー
媒染剤が好ましく用いられる。ポリマー媒染剤について
は、特開昭48−28325号、同54−74430
号、同54−124726号、同55−22766号、
同55−142339号、同60−23850号、同6
0−23851号、同60−23852号、同60−2
3853号、同60−57836号、同60−6064
3号、同60−118834号、同60−122940
号、同60−122941号、同60−122942
号、同60−235134号、特開平1−161236
号の各公報、米国特許2484430号、同25485
64号、同3148061号、同3309690号、同
4115124号、同4124386号、同41938
00号、同4273853号、同4282305号、同
4450224号の各明細書に記載がある。特開平1−
161236号公報の212〜215頁に記載のポリマ
ー媒染剤を含有する受像材料が特に好ましい。同公報記
載のポリマー媒染剤を用いると、優れた画質の画像が得
られ、かつ画像の耐光性が改善される。
【0038】耐水化剤は、画像の耐水化に有効であり、
これらの耐水化剤としては、特にカチオン樹脂が望まし
い。このようなカチオン樹脂としては、ポリアミドポリ
アミンエピクロルヒドリン、ポリエチレンイミン、ポリ
アミンスルホン、ジメチルジアリルアンモニウムクロラ
イド重合物、カチオンポリアクリルアミド、コロイダル
シリカ等が挙げられ、これらのカチオン樹脂の中で特に
ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリンが好適であ
る。これらのカチオン樹脂の含有量は、インク受容層の
全固形分に対して1〜15質量%が好ましく、特に3〜
10質量%であることが好ましい。
【0039】界面活性剤は、塗布助剤、剥離性改良剤、
スベリ性改良剤あるいは帯電防止剤として機能する。界
面活性剤については、特開昭62−173463号、同
62−183457号の各公報に記載がある。界面活性
剤の代わりに有機フルオロ化合物を用いてもよい。有機
フルオロ化合物は、疎水性であることが好ましい。有機
フルオロ化合物の例には、フッ素系界面活性剤、オイル
状フッ素系化合物(例、フッ素油)および固体状フッ素
化合物樹脂(例、四フッ化エチレン樹脂)が含まれる。
有機フルオロ化合物については、特公昭57−9053
号(第8〜17欄)、特開昭61−20994号、同6
2−135826号の各公報に記載がある。
【0040】硬膜剤としては特開平1−161236号
公報の222頁に記載されている材料等を用いることが
できる。
【0041】その他のインク受容層に添加される添加剤
としては、顔料分散剤、増粘剤、消泡剤、染料、蛍光増
白剤、防腐剤、pH調整剤、マット剤、硬膜剤等が挙げ
られる。なお、インク受容層は1層でも2層でもよい。
【0042】記録紙及び記録フィルムには、バックコー
ト層を設けることもでき、この層に添加可能な成分とし
ては、白色顔料、水性結着剤(水性バインダー)、その
他の成分が挙げられる。バックコート層に含有される白
色顔料としては、例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭
酸カルシウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫
酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸
亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、珪藻土、珪
酸カルシウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、
コロイダルシリカ、コロイダルアルミナ、擬ベーマイ
ト、水酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオラ
イト、加水ハロイサイト、炭酸マグネシウム、水酸化マ
グネシウム等の白色無機顔料、スチレン系プラスチック
ピグメント、アクリル系プラスチックピグメント、ポリ
エチレン、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂
等の有機顔料等が挙げられる。
【0043】バックコート層に含有される水性バインダ
ーとしては、スチレン/マレイン酸塩共重合体、スチレ
ン/アクリル酸塩共重合体、ポリビニルアルコール、シ
ラノール変性ポリビニルアルコール、デンプン、カチオ
ン化デンプン、カゼイン、ゼラチン、カルボキシメチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニル
ピロリドン等の水溶性高分子、スチレンブタジエンラテ
ックス、アクリルエマルジョン等の水分散性高分子等が
挙げられる。バックコート層に含有されるその他の成分
としては、消泡剤、抑泡剤、染料、蛍光増白剤、防腐
剤、耐水化剤等が挙げられる。
【0044】インクジェット記録紙及び記録フィルムの
構成層(バック層を含む)には、ポリマーラッテクスを
添加してもよい。ポリマーラテックスは、寸度安定化、
カール防止、接着防止、膜のひび割れ防止のような膜物
性改良の目的で使用される。ポリマーラテックスについ
ては、特開昭62−245258号、同62−1316
648号、同62−110066号の各公報に記載があ
る。ガラス転移温度が低い(40℃以下の)ポリマーラ
テックスを媒染剤を含む層に添加すると、層のひび割れ
やカールを防止することができる。また、ガラス転移温
度が高いポリマーラテックスをバック層に添加しても、
カールを防止できる。
【0045】本発明のインクはインクジェットの記録方
式に制限はなく、公知の方式例えば静電誘引力を利用し
てインクを吐出させる電荷制御方式、ピエゾ素子の振動
圧力を利用するドロップオンデマンド方式(圧力パルス
方式)、電気信号を音響ビームに変えインクに照射して
放射圧を利用してインクを吐出させる音響インクジェッ
ト方式、及びインクを加熱して気泡を形成し、生じた圧
力を利用するサーマルインクジェット(バブルジェット
(登録商標))方式等に用いられる。インクジェット記
録方式には、フォトインクと称する濃度の低いインクを
小さい体積で多数射出する方式、実質的に同じ色相で濃
度の異なる複数のインクを用いて画質を改良する方式や
無色透明のインクを用いる方式が含まれる。
【0046】
【実施例】以下に、本発明を実施例を挙げてさらに具体
的に説明するが、本発明は以下の実施例によってなんら
制限されるものではない。
【0047】(実施例1)ジメチルスルホキシド13.
5g、水1.5g、および苛性カリ0.75gを混合
し、室温下で攪拌を行いながら、ジメチルキナクリドン
顔料1.5gを加えた。室温で攪拌を続けると、液は徐
々に青紫色化し、スラリー状から濃青紫色の溶液に変化
した。約1.5時間攪拌を続けたのち、4号(孔径2.
7μm)のガラスフィルターにて吸引濾過を行い、微量
に残存する不純物などを取り除いて、ジメチルキナクリ
ドン溶液を得た。これをI液とする。次に、分散剤とし
てオレイルメチルタウリンナトリウム塩0.75gと水
90cm3を混合した。これをII液とする。室温で攪拌
しているII液中へ、I液を5分間かけて添加したとこ
ろ、赤みがかった分散液が得られた。この分散液を60
℃で1時間、加熱処理を行い、限外濾過によりジメチル
スルホキシドおよび不要なイオンなどを除去した。日機
装(株)のMicrotrac UPA150で測定し
た粒径(D50:50%平均粒子径;メジアン径)は5
3nmであり、60℃で2週間保存後の粒径は変化が見
られず、また沈降物も見られなかった。次に、この分散
液を用い、下記組成のインクジェット記録用インクを作
成した。 上記分散液 12.5g エチレングリコール 1.3g グリセリン 1.3g 水 全体で25gになる量 得られたインクを用い、インクジェットプリンターPM
770C(セイコーエプソン(株)製)により、フォト
光沢紙EX(富士写真フイルム(株)製)に画像を記録
した。得られた画像は、粒状感の無い、発色の優れた、
鮮やかなマゼンタ画像であった。また、室温に1週間放
置後の印字でも、ノズルの目詰まりは発生しなかった。
【0048】(実施例2)ジメチルスルホキシド13.
5g、水1.5g、そして苛性カリ0.75gを混合
し、室温下で攪拌を行いながら、分散剤ポリビニルピロ
リドン(K30)0.75g、およびジメチルキナクリ
ドン顔料1.5gを加えた。室温で攪拌を続けると、液
は徐々に青紫色化し、スラリー状から濃青紫色の溶液に
変化した。約1.5時間攪拌を続けたのち、4号のガラ
スフィルターにて吸引濾過を行い、微量に残存する不純
物などを取り除いて、ジメチルキナクリドン溶液を得
た。これをI液とする。次に、分散剤オレイルメチルタ
ウリンナトリウム塩0.75gと水90cm3を混合し
た。これをII液とする。室温で攪拌しているII液中へ、
I液を5分間かけて添加したところ、赤みがかった分散
液が得られた。この分散液を60℃で1時間、加熱処理
を行い、限外濾過によりジメチルスルホキシドおよび不
要なイオンなどを除去した。日機装(株)のMicro
trac UPA150で測定した粒径(D50:メジ
アン径)は19nmであり、60℃で2週間保存後の粒
径は変化が見られず、また沈降物も見られなかった。次
に、この分散液を用い、実施例1と同様にしてインクジ
ェット記録用インクを作成した。得られたインクを用
い、インクジェットプリンターPM770C(セイコー
エプソン(株)製)により、フォト光沢紙EX(富士写
真フイルム(株)製)に画像を記録した。得られた画像
は、粒状感の無い、発色の優れた、極めて鮮やかなマゼ
ンタ画像であった。また、室温に1週間放置後の印字で
も、ノズルの目詰まりは発生しなかった。
【0049】(比較例1)ジメチルスルホキシド13.
5g、水1.5g、および苛性カリ0.75gを混合
し、室温下で攪拌を行いながら、ジメチルキナクリドン
顔料1.5gを加えた。室温で攪拌を続けると、液は徐
々に青紫色化し、スラリー状から濃青紫色の溶液に変化
した。約1.5時間攪拌を続けたのち、4号のガラスフ
ィルターにて吸引濾過を行い、微量に残存する不純物な
どを取り除いて、ジメチルキナクリドン溶液を得た。次
に、室温で攪拌している水90cm3中へ、この溶液を
5分間かけて添加したところ、赤みがかった分散液が得
られた。この溶液中に、オレイルメチルタウリンナトリ
ウム塩0.75gを混合した。この分散液を60℃で1
時間、加熱処理を行い、限外濾過によりジメチルスルホ
キシドおよび不要なイオンなどを除去した。Micro
trac UPA150で測定した粒径(D50:メジ
アン径)は426nmであった。この顔料分散液は粒子
径が大きく、粒度分布がブロードであり、インクジェッ
ト記録用インクの製造には適さないものであった。
【0050】(比較例2)ジメチルキナクリドン顔料2
質量部、オレイルメチルタウリンナトリウム塩1質量
部、水80質量部とを混合して、サンドミルを用いて4
時間分散を行い、分散液を得た。Microtrac
UPA150で測定した粒径(D50:メジアン径)は
118nmであり、60℃で2週間保存後の粒径は14
3nmとやや増加したが、沈降物は見られなかった。次
に、この分散液を用い、実施例1と同様にして、インク
ジェット記録用インクを作成した。得られたインクを用
い、インクジェットプリンターPM770C(セイコー
エプソン(株)製)により、フォト光沢紙EX(富士写
真フイルム(株)製)に画像を記録した。得られたマゼ
ンタ画像には粒状感があり、発色も劣るものであった。
また、室温に1週間放置後の印字では、目詰まりが発生
した。
【0051】
【発明の効果】本発明のインクジェット記録用インク
は、顔料の粒子径がインクジェット記録用として十分微
細で、顔料分散液の保存安定性(高温下長期間にわた
る)、また吐出安定性に優れる。さらに、このインクジ
ェット記録用インクを用いた本発明の画像形成方法によ
り受像紙上に形成される画像は、粒状感が無く、発色に
優れ、極めて鮮やかな色彩を有する。
フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA04 FC01 FC02 2H086 BA55 BA59 BA60 4J039 AD23 AE07 BA12 BA14 BA29 BB00 BC06 BC12 BC19 BC20 BC34 BC50 BC54 BC56 BC69 BC74 BE01 BE12 BE22 CA06 EA44 GA24

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機顔料を溶解した溶液および水性媒体
    の少なくともいずれか一方が分散剤を含有し、これら両
    者を接触させて該有機顔料を析出することにより形成さ
    れた有機顔料分散液を含むことを特徴とするインクジェ
    ット記録用インク。
  2. 【請求項2】 顔料分散液の平均粒径が1〜100nm
    であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェッ
    ト記録用インク。
  3. 【請求項3】 顔料分散液が加熱処理されたものである
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェ
    ット記録用インク。
  4. 【請求項4】 水性媒体が、分散剤としてアニオン性界
    面活性剤を含有していることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
  5. 【請求項5】 有機顔料が溶解している溶液が、ノニオ
    ン性界面活性剤および/または高分子を含有しているこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のインク
    ジェット記録用インク。
  6. 【請求項6】 有機顔料を溶解した溶液が、有機顔料で
    あるキナクリドン系顔料を非プロトン系極性有機溶剤、
    水および苛性アルカリの混合物に溶解した溶液であるこ
    とを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のインク
    ジェット記録用インク。
  7. 【請求項7】 支持体上に白色無機顔料粒子を含有する
    受像層を有する受像紙を用い、請求項1〜6のいずれか
    に記載のインクジェット記録用インクを用いて画像形成
    することを特徴とする画像形成方法。
  8. 【請求項8】 有機顔料を溶解した溶液および水性媒体
    の少なくともいずれか一方に分散剤を含有し、これら両
    者を接触させることにより顔料分散液を生成する工程を
    含むことを特徴とするインクジェット記録用インクの製
    造方法。
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