JP2003041160A - インク組成物及びインクジェット記録方法 - Google Patents

インク組成物及びインクジェット記録方法

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JP2003041160A
JP2003041160A JP2001224719A JP2001224719A JP2003041160A JP 2003041160 A JP2003041160 A JP 2003041160A JP 2001224719 A JP2001224719 A JP 2001224719A JP 2001224719 A JP2001224719 A JP 2001224719A JP 2003041160 A JP2003041160 A JP 2003041160A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】取り扱い性、臭気、安全性等に優れた水性イン
クを用い、得られる画像の色相、耐候性、耐水性などに
優れ、細線の滲みなど画質についての欠点が無く、しか
も吐出安定性が高いインク組成物、および色相、耐候
性、耐水性などに優れ、細線の滲みなどの画質について
の欠点が改善された画像を形成することができるインク
ジェット記録方法を提供する。 【解決手段】特定構造のイエロー水溶性染料、水溶性有
機溶剤および水を含有し、さらに防菌・防黴剤を含有す
るインク組成物およびこのインク組成物を用いたインク
ジェット記録方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、得られる画像の品
質が高く、保存性にすぐれ、しかも吐出安定性に優れる
インクジェット記録に用いることができるインク組成物
およびそれを用いたインクジェット記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピューターの普及に伴いイン
クジェットプリンターがオフィスだけでなく家庭で紙、
フィルム、布等に印字するために広く利用されている。
インクジェット記録方法には、ピエゾ素子により圧力を
加えて液滴を吐出させる方式、熱によりインク中に気泡
を発生させて液滴を吐出させる方式、超音波を用いた方
式、あるいは静電力により液滴を吸引吐出させる方式が
ある。これらのインクジェット記録用インクとしては、
水性インク、油性インク、あるいは固体(溶融型)イン
クが用いられる。これらのインクのうち、製造、取り扱
い性、臭気、安全性等の点から水性インクが主流となっ
ている。
【0003】これらのインクジェット記録用インクに用
いられる染料に対しては、溶剤に対する溶解性が高いこ
と、高濃度記録が可能であること、色相が良好であるこ
と、光、熱、空気、水や薬品に対する堅牢性に優れてい
ること、受像材料に対して定着性が良く滲みにくいこ
と、インクとしての保存性に優れていること、毒性がな
いこと、純度が高いこと、さらには、安価に入手できる
ことが要求されている。しかしながら、これらの要求を
高いレベルで満たす染料を捜し求めることは、極めて難
しく、堅牢性や色相に優れた染料が強く望まれている。
【0004】既にインクジェット用として様々な染料や
顔料が提案され、実際に使用されている。しかし、未だ
に全ての要求を満足する染料は、発見されていないのが
現状である。カラーインデックス(C.I.)番号が付与
されているような、従来から良く知られている染料や顔
料では、インクジェット記録用インクに要求される色相
と堅牢性とを両立させることは難しい。堅牢性を向上さ
せる染料として特開昭55−161856号公報に記載
の芳香族アミンと5員複素環アミンから誘導されるアゾ
染料が提案されている。しかし、これらの染料はイエロ
ーおよびシアンの領域に好ましくない色相を有している
ために、色再現性を悪化させる問題を有していた。特開
昭61−36362号および特開平2−212566号
の各公報にはピラゾリルアゾ染料を用い、色相と光堅牢
性の両立を目的としたインクジェット記録用インクが開
示されている。また、特願平2001−15614号明
細書においても色相、堅牢性に優れた染料を用いるイン
クが開示されている。しかし、これらの染料を用いた場
合、インクを長期間或いは極低温や高温での条件で保存
したり、連続又は間欠で多量の印字を行う場合、吐出不
良が発生する場合があることが判明した。。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、取り
扱い性、臭気、安全性等に優れた水性インクを用い、得
られる画像の色相、耐候性、耐水性などに優れ、細線の
滲みなど画質についての欠点が無く、しかも吐出安定性
が高いインク組成物を提供することにある。本発明の他
の目的は、色相、耐候性、耐水性などに優れ、細線の滲
みなどの画質についての欠点が改善された画像を形成す
ることができるインクジェット記録方法を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、下記のイン
ク組成物およびインクジェット記録方法により達成され
た。即ち、本発明によれば下記構成のインク組成物が提
供される。 1.下記一般式(1)〜(3)で表される水溶性染料か
ら選択される少なくとも一種と防菌・防黴剤とを含有す
ることを特徴とするインク組成物。 一般式(1)
【0007】
【化11】
【0008】(一般式(1)中、R1、R2およびR
3は、各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ
基、アルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基、ア
リール基、アルキルチオ基、アリールチオ基、またはイ
オン性親水性基を表す。R4は、下記複素環基の群1か
ら選ばれる置換されていてもよい複素環基を表す。但
し、一般式(1)で表される水溶性染料は分子中に少な
くとも1つのイオン性親水性基を有する。) 複素環基の群1
【0009】
【化12】
【0010】一般式(2)
【0011】
【化13】
【0012】(一般式(2)中、R5は、水素原子、シ
アノ基、アルキル基、シクロアルキル基、アラルキル
基、アリール基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ま
たはイオン性親水性基を表す。Zaは、−N=、−NH
−、または−C(R11)=を表す。ZbおよびZcは、
各々独立して、−N=または−C(R11)=を表す。こ
こで、R11は水素原子または非金属置換基を表す。R6
は、下記複素環基の群2から選ばれる置換されていても
よい複素環基を表す。但し、一般式(1)で表される水
溶性染料は、分子中に少なくとも1つのイオン性親水性
基を有する。) 複素環基の群2
【0013】
【化14】
【0014】一般式(3)
【0015】
【化15】
【0016】(一般式(3)中、R7およびR9は、各々
独立して、水素原子、シアノ基、アルキル基、シクロア
ルキル基、アラルキル基、アリール基、アルキルチオ
基、アリールチオ基、またはイオン性親水性基を表す。
8は、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコ
キシ基、アリール基、アリールオキシ基、シアノ基、ア
シルアミノ基、スルホニルアミノ基、アルコキシカルボ
ニルアミノ基、ウレイド基、アルキルチオ基、アリール
チオ基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、ス
ルファモイル基、スルホニル基、アシル基、アルキルア
ミノ基、アリールアミノ基、ヒドロキシ基、またはイオ
ン性親水性基を表す。R10は、下記複素環基の群3から
選ばれる置換されていてもよい複素環基を表す。但し、
一般式(3)で表される水溶性染料は、分子中に少なく
とも1つのイオン性親水性基を有する。) 複素環基の群3
【0017】
【化16】
【0018】2.水溶性有機溶剤が0.1質量%以上5
0質量%以下含有することを特徴とする上記1に記載の
インク組成物。 3.防菌・防黴剤を0.0001質量%以上20質量%
以下含有することを特徴とする上記1または2に記載の
インク組成物。 4.防菌・防黴剤が下記一般式(I)〜(III)で表さ
れることを特徴とする上記1〜3のいずれかに記載のイ
ンク組成物。
【0019】
【化17】
【0020】(一般式(I)中、R1、R2は、各々独立
に、水素原子、アルキル基、アリール基、シアノ基、複
素環基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルキルス
ルホキシル基、アルキルスルホニル基を表すか、あるい
は互いに結合して芳香環を形成する原子団を表す。R3
は、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アラルキル
基、アリール基、複素環基、または下記の基
【0021】
【化18】
【0022】を表す。ここで、R4、R5は、各々独立
に、水素原子、アルキル基、アリール基またはアラルキ
ル基を表す。)
【0023】
【化19】
【0024】(一般式(II)中、R6は、水素原子、低
級アルキル基、ヒドロキシメチル基を表し、R7は、水
素原子または低級アルキル基を表す。)
【0025】
【化20】
【0026】(一般式(III)中、R8、R9、R10は、
各々独立に、水素原子、低級アルキル基、水酸基、カル
ボン酸及びそのエステル、ハロゲン原子、低級アシル基
またはアリル基を表す。) 5.インクジェット記録用であることを特徴とする上記
1〜4のいずれかに記載のインク組成物。 6.インクを記録信号に応じて吐出させて、受像材料上
に記録するインクジェット記録方法において、支持体上
に白色無機顔料粒子を含有する受像層を有する該受像材
料に上記5に記載のインク組成物を用いて記録すること
を特徴とするインクジェット記録方法。
【0027】本発明では、一般式(1)で表される水溶
性染料を用いた場合の吐出安定性が防菌・防黴剤を含有
することにより改良でき、特に水溶性有機溶剤を合わせ
て含有する場合に特に顕著な効果が得られる。本発明の
インク組成物が奏する上記の優れた効果のメカニズムに
ついて、詳細は明らかではないが、防菌・防黴剤の含有
によりインク中に含有される染料等が不溶化しノズル上
でのつまり等の発生を防止しているものと推定される。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に本発明についてさらに詳細
に説明する。本発明のインクジェット記録用インクは、
上記一般式(1)〜(3)で表される水溶性染料を含有
する。該水溶性染料はイエロー染料を含み、吸収スペク
トルのピークがシャープな形状を示す。なかでも、水溶
液の吸収スペクトルのλmax(nm)の吸光度Iλ
maxとλmax+70(nm)の吸光度Iλmax+70との
比(Iλmax+70/Iλmax)が、0.2以下であるイエ
ロー染料が好ましい。
【0029】一般式(1)〜(3)中、R1、R2
3、R5、R7、およびR9は、各々独立して、水素原
子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、シクロアル
キル基、アラルキル基、アリール基、アルキルチオ基、
アリールチオ基、またはイオン性親水性基を表す。
1、R2、R3、R5、R7、およびR9が表すアルキル基
には、置換基を有するアルキル基および無置換のアルキ
ル基が含まれる。該アルキル基としては、炭素原子数が
1〜12のアルキル基が好ましい。置換基の例には、ヒ
ドロキシル基、アルコキシ基、シアノ基、ハロゲン原
子、およびイオン性親水性基が含まれる。アルキル基の
例には、メチル、エチル、ブチル、イソプロピル、t−
ブチル、ヒドロキシエチル、メトキシエチル、シアノエ
チル、トリフルオロメチル、3−スルホプロピル、およ
び4−スルホブチルが含まれる。
【0030】R1、R2、R3、R5、R7、およびR9が表
すシクロアルキル基には、置換基を有するシクロアルキ
ル基および無置換のシクロアルキル基が含まれる。シク
ロアルキル基としては、炭素原子数が5〜12のシクロ
アルキル基が好ましい。置換基の例にはイオン性親水性
基が含まれる。シクロアルキル基の例には、シクロヘキ
シルが含まれる。R1、R2、R3、R5、R7、およびR9
が表すアラルキル基には、置換基を有するアラルキル基
および無置換のアラルキル基が含まれる。アラルキル基
としては、炭素原子数が7〜12のアラルキル基が好ま
しい。置換基の例にはイオン性親水性基が含まれる。ア
ラルキル基の例には、ベンジル、および2−フェネチル
が含まれる。
【0031】R1、R2、R3、R5、R7、およびR9が表
すアリール基には、置換基を有するアリール基および無
置換のアリール基が含まれる。アリール基としては、炭
素原子数が7〜12のアリール基が好ましい。置換基の
例には、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、ア
ルキルアミノ基、およびイオン性親水性基が含まれる。
アリール基の例には、フェニル、p−トリル、p−メト
キシフェニル、o−クロロフェニル、およびm−(3−
スルホプロピルアミノ)フェニルが含まれる。
【0032】R1、R2、R3、R5、R7、およびR9が表
すアルキルチオ基には、置換基を有するアルキルチオ基
および無置換のアルキルチオ基が含まれる。アルキルチ
オ基としては、炭素原子数が1〜12のアルキルチオ基
が好ましい。置換基の例にはイオン性親水性基が含まれ
る。アルキルチオ基の例には、メチルチオおよびエチル
チオが含まれる。R1、R2、R3、R5、R7、およびR9
が表すアリールチオ基には、置換基を有するアリールチ
オ基および無置換のアリールチオ基が含まれる。アリー
ルチオ基としては、炭素原子数が6〜12のアリールチ
オ基が好ましい。置換基の例には、アルキル基、および
イオン性親水性基が含まれる。アリールチオ基の例に
は、フェニルチオ基およびp−トリルチオが含まれる。
【0033】R1、R2、R3、R5、R7、およびR9が表
すイオン性親水性基には、スルホ基、ホスホノ基、カル
ボキシル基および4級アンモニウムが含まれる。なかで
も、スルホ基およびカルボキシル基が好ましく、スルホ
基が特に好ましい。カルボキシル基およびスルホ基は塩
の状態であってもよく、塩を形成する対イオンの例に
は、アルカリ金属イオン(例、ナトリウムイオン、カリ
ウムイオン)、アンモニウムイオン、および有機カチオ
ン(例、テトラメチルグアニジウムイオン)が含まれ
る。
【0034】一般式(3)中、R8は、水素原子、ハロ
ゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、ア
リールオキシ基、シアノ基、アシルアミノ基、スルホニ
ルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、ウレイド
基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルコキシカル
ボニル基、カルバモイル基、スルファモイル基、スルホ
ニル基、アシル基、アルキルアミノ基、アリールアミノ
基、ヒドロキシ基、またはイオン性親水性基を表す。
【0035】R8が表すハロゲン原子としては、フッ素
原子、塩素原子および臭素原子が挙げられる。R8が表
すアルキル基には、置換基を有するアルキル基および無
置換のアルキル基が含まれる。アルキル基は、炭素原子
数が1〜12のアルキル基が好ましい。置換基の例に
は、ヒドロキシル基、アルコキシ基、シアノ基、ハロゲ
ン原子、およびイオン性親水性基が含まれる。アルキル
基の例には、メチル、エチル、ブチル、イソプロピル、
t−ブチル、ヒドロキシエチル、メトキシエチル、シア
ノエチル、トリフルオロメチル、3−スルホプロピルお
よび4−スルホブチルが含まれる。
【0036】R8が表すアルコキシ基には、置換基を有
するアルコキシ基および無置換のアルコキシ基が含まれ
る。アルコキシ基としては、炭素原子数が1〜12のア
ルコキシ基が好ましい。置換基の例には、ヒドロキシル
基、およびイオン性親水性基が含まれる。アルコキシ基
の例には、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、メト
キシエトキシ、ヒドロキシエトキシおよび3−カルボキ
シプロポキシが含まれる。R8が表すアリール基には、
置換基を有するアリール基および無置換のアリール基が
含まれる。アリール基としては、炭素原子数が7〜12
のアリール基が好ましい。置換基の例には、アルキル
基、アルコキシ基、ハロゲン原子、アルキルアミノ基、
およびイオン性親水性基が含まれる。アリール基の例に
は、フェニル、p−トリル、p−メトキシフェニル、o
−クロロフェニルおよびm−(3−スルホプロピルアミ
ノ)フェニルが含まれる。
【0037】R8が表すアリールオキシ基には、置換基
を有するアリールオキシ基および無置換のアリールオキ
シ基が含まれる。アリールオキシ基としては、炭素原子
数が6〜12のアリールオキシ基が好ましい。置換基の
例には、アルコキシ基、およびイオン性親水性基が含ま
れる。アリールオキシ基の例には、フェノキシ、p−メ
トキシフェノキシおよびo−メトキシフェノキシが含ま
れる。R8が表すアシルアミノ基には、置換基を有する
アシルアミノ基および無置換のアシルアミノ基が含まれ
る。アシルアミノ基としては、炭素原子数が2〜12の
アシルアミノ基が好ましい。置換基の例には、イオン性
親水性基が含まれる。アシルアミノ基の例には、アセト
アミド、プロピオンアミド、ベンズアミドおよび3,5
−ジスルホベンズアミドが含まれる。
【0038】R8が表すスルホニルアミノ基には、置換
基を有するスルホニルアミノ基および無置換のスルホニ
ルアミノ基が含まれる。スルホニルアミノ基としては、
炭素原子数が2〜12のスルホニルアミノ基が好まし
い。スルホニルアミノ基の例には、メチルスルホニルア
ミノ、およびエチルスルホニルアミノが含まれる。R8
が表すアルコキシカルボニルアミノ基には、置換基を有
するアルコキシカルボニルアミノ基および無置換のアル
コキシカルボニルアミノ基が含まれる。アルコキシカル
ボニルアミノ基としては、炭素原子数が2〜12のアル
コキシカルボニルアミノ基が好ましい。置換基の例には
イオン性親水性基が含まれる。アルコキシカルボニルア
ミノ基の例には、エトキシカルボニルアミノが含まれ
る。
【0039】R8が表すウレイド基には、置換基を有す
るウレイド基および無置換のウレイド基が含まれる。ウ
レイド基としては、炭素原子数が1〜12のウレイド基
が好ましい。置換基の例には、アルキル基およびアリー
ル基が含まれる。ウレイド基の例には、3−メチルウレ
イド、3,3−ジメチルウレイドおよび3−フェニルウ
レイドが含まれる。R8が表すアルキルチオ基には置換
基を有するアルキルチオ基および無置換のアルキルチオ
基が含まれる。アルキルチオ基としては、炭素原子数が
1〜12のアルキルチオ基が好ましい。置換基の例には
イオン性親水性基が含まれる。アルキルチオ基の例に
は、メチルチオおよびエチルチオが含まれる。
【0040】R8が表すアリールチオ基には、置換基を
有するアリールチオ基および無置換のアリールチオ基が
含まれる。アリールチオ基としては、炭素原子数が6〜
12のアリールチオ基が好ましい。置換基の例には、ア
ルキル基、イオン性親水性基が含まれる。アリールチオ
基の例には、フェニルチオおよびp−トリルチオ基が含
まれる。R8が表すアルコキシカルボニル基には、置換
基を有するアルコキシカルボニル基および無置換のアル
コキシカルボニル基が含まれる。アルコキシカルボニル
基としては、炭素原子数が2〜12のアルコキシカルボ
ニル基が好ましい。置換基の例にはイオン性親水性基が
含まれる。アルコキシカルボニル基の例には、メトキシ
カルボニルおよびエトキシカルボニルが含まれる。
【0041】R8が表すカルバモイル基には、置換基を
有するカルバモイル基および無置換のカルバモイル基が
含まれる。置換基の例にはアルキル基が含まれる。カル
バモイル基の例には、メチルカルバモイル基およびジメ
チルカルバモイル基が含まれる。R8が表す置換基を有
するスルファモイル基および無置換のスルファモイル基
が含まれる。置換基の例には、アルキル基が含まれる。
スルファモイル基の例には、ジメチルスルファモイル基
およびジ−(2−ヒドロキシエチル)スルファモイル基
が含まれる。
【0042】R8が表すスルホニル基の例には、メタン
スルホニルおよびフェニルスルホニルが含まれる。R8
が表すアシル基には、置換基を有するアシル基および無
置換のアシル基が含まれる。アシル基としては、炭素原
子数が1〜12のアシル基が好ましい。置換基の例には
イオン性親水性基が含まれる。アシル基の例には、アセ
チルおよびベンゾイルが含まれる。
【0043】R8が表すアルキルアミノ基には、置換基
を有するアルキルアミノ基および無置換のアルキルアミ
ノ基が含まれる。アルキルアミノ基としては、炭素原子
数1〜6のアルキルアミノ基が好ましい。置換基の例に
はイオン性親水性基が含まれる。アルキルアミノ基の例
には、メチルアミノおよびジエチルアミノが含まれる。
8が表すアリールアミノ基には、置換基を有するアリ
ールアミノ基および無置換のアリールアミノ基が含まれ
る。アリールアミノ基としては、炭素原子数が6〜12
のアリールアミノ基が好ましい。置換基の例としては、
ハロゲン原子、およびイオン性親水性基が含まれる。ア
リールアミノ基の例としては、アニリノおよび2−クロ
ロアニリノが含まれる。
【0044】R8が表すイオン性親水性基には、スルホ
基、ホスホノ基、カルボキシル基および4級アンモニウ
ムが含まれる。中でも、スルホ基およびカルボキシル基
が好ましく、スルホ基が特に好ましい。カルボキシル基
およびスルホ基は塩の状態であってもよく、塩を形成す
る対イオンの例には、アルカリ金属イオン(例、ナトリ
ウムイオン、カリウムイオン)、アンモニウムイオン、
および有機カチオン(例、テトラメチルグアニジウムイ
オン)が含まれる。
【0045】一般式(2)中、Zaは、−N=、−NH
−、または−C(R11)=を表し、ZbおよびZcは、
各々独立して、−N=または−C(R11)=を表し、R
11は水素原子または非金属置換基を表す。R11が表す非
金属置換基としては、シアノ基、シクロアルキル基、ア
ラルキル基、アリール基、アルキルチオ基、アリールチ
オ基、またはイオン性親水性基が好ましい。置換基の各
々は、前記R1が表す各々の置換基と同義であり、好ま
しい例も同様である。一般式(2)に含まれる2つの5
員環からなる複素環の骨格例を下記に示す。
【0046】
【化21】
【0047】一般式(1)中、R4は複素環基の群1か
ら選ばれる置換されていてもよい複素環基を表す。置換
基としては、イオン性親水性基、炭素原子数が1〜12
のアルキル基、アリール基、アルキルまたはアリールチ
オ基、ハロゲン原子、シアノ基、スルファモイル基、ス
ルホンアミノ基、カルバモイル基、およびアシルアミノ
基等が含まれ、アルキル基およびアリール基等はさらに
置換基を有していてもよい。群1に示す複素環基の中で
も、1,2,4−チアジアゾール、1,3,4−チアジ
アゾール、およびイミダゾールが好ましい。
【0048】一般式(2)中、R6は、複素環基の群2
から選ばれる置換されていてもよい複素環基を表す。置
換基としては、イオン性親水性基、炭素原子数が1〜1
2のアルキル基、アリール基、アルキルまたはアリール
チオ基、ハロゲン原子、シアノ基、スルファモイル基、
スルホンアミノ基、カルバモイル基およびアシルアミノ
基等が含まれ、アルキル基およびアリール基はさらに置
換基を有していてもよい。群2に示す複素環基の中で
も、1,2,4−チアジアゾール、1,3,4−チアジ
アゾール、イミダゾール、ベンゾチアゾールおよびベン
ゾオキサゾールが好ましい。
【0049】一般式(3)中、R10は、複素環基の群3
から選ばれるいずれかの置換されていてもよい複素環基
を表す。置換基としては、イオン性親水性基、炭素原子
数が1〜12のアルキル基、アリール基、アルキルまた
はアリールチオ基、ハロゲン原子、シアノ基、スルファ
モイル基、スルホンアミノ基、カルバモイル基、および
アシルアミノ基等が含まれ、アルキル基およびアリール
基等はさらに置換基を有していてもよい。群3に示す複
素環基の中でも、1,2,4−チアジアゾール、1,
3,4−チアジアゾール、イミダゾール、ベンゾチアゾ
ールおよびベンゾオキサゾールが好ましい。
【0050】一般式(1)〜(3)で表される水溶性染
料は、分子中に少なくとも1つのイオン性親水性基を含
む。一般式(1)〜(3)中の、R1、R2、R3、R5
7、R8およびR9がイオン性親水性基である水溶性染
料の他、一般式(1)〜(3)中の、R1〜R11がさら
にイオン性親水性基を置換基として有する水溶性染料が
含まれる。この様に、水溶性染料は分子中にイオン性親
水性基を有するので、水性媒体に対する溶解性または分
散性が良好である。イオン性親水性基には、スルホ基、
ホスホノ基、カルボキシル基および4級アンモニウムが
含まれる。中でも、スルホ基およびカルボキシル基が好
ましく、スルホ基が特に好ましい。また、水溶性染料
は、分子中に2種以上のイオン性親水性基を含んでいて
もよく、2種以上のイオン性親水性基を含む場合は、カ
ルボキシル基とスルホ基の組み合わせが好ましい。カル
ボキシル基およびスルホ基は塩の状態であってもよく、
塩を形成する対イオンの例には、アルカリ金属イオン
(例、ナトリウムイオン、カリウムイオン)、アンモニ
ウムイオン、および有機カチオン(例、テトラメチルグ
アニジウムイオン)が含まれる。
【0051】以下に一般式(1)で表される水溶性染料
の具体例(1−1〜1−16)、一般式(2)で表され
る水溶性染料の具体例(2−1〜2−20)、および一
般式(3)で表される水溶性染料の具体例(3−1〜3
−12)を示すが、本発明に用いられる染料は下記の具
体例に限定されるものではない。
【0052】
【化22】
【0053】
【化23】
【0054】
【化24】
【0055】
【化25】
【0056】
【化26】
【0057】
【化27】
【0058】
【化28】
【0059】
【化29】
【0060】
【化30】
【0061】
【化31】
【0062】
【化32】
【0063】
【化33】
【0064】
【化34】
【0065】一般式(1)〜(3)で表される水溶性染
料は、ジアゾ成分とカプラー成分とのカップリング反応
によって合成することができる。該水溶性染料は特願2
001―15614号明細書に記載されている方法を用
いて合成できる。
【0066】本発明のインクジェット記録用インク10
0質量部中は、一般式(1)〜(3)で表される水溶性
染料(以下、単に「水溶性染料」ともいう)を0.2質
量部以上20質量部以下含有するのが好ましい。また、
本発明のインクジェット用インクには、水溶性染料とと
もにフルカラーの画像を得るためや色調を整えるため
に、他の染料を併用してもよい。併用することが出来る
染料の例としては以下を挙げることが出来る。
【0067】イエロー染料としては、例えばカップリン
グ成分としてフェノール類、ナフトール類、アニリン
類、ピラゾロン類、ピリドン類、開鎖型活性メチレン化
合物類を有するアリールもしくはヘテリルアゾ染料;例
えばカップリング成分として開鎖型活性メチレン化合物
類を有するアゾメチン染料;例えばベンジリデン染料や
モノメチンオキソノール染料等のようなメチン染料;例
えばナフトキノン染料、アントラキノン染料等のような
キノン系染料などがあり、これ以外の染料種としてはキ
ノフタロン染料、ニトロ・ニトロソ染料、アクリジン染
料、アクリジノン染料等を挙げることができる。これら
の染料は、クロモフォアの一部が解離して初めてイエロ
ーを呈するものであっても良く、その場合のカウンター
カチオンはアルカリ金属や、アンモニウムのような無機
のカチオンであってもよいし、ピリジニウム、4級アン
モニウム塩のような有機のカチオンであってもよく、さ
らにはそれらを部分構造に有するポリマーカチオンであ
ってもよい。
【0068】マゼンタ染料としては、例えばカップリン
グ成分としてフェノール類、ナフトール類、アニリン類
を有するアリールもしくはヘテリルアゾ染料;例えばカ
ップリング成分としてピラゾロン類、ピラゾロトリアゾ
ール類を有するアゾメチン染料;例えばアリーリデン染
料、スチリル染料、メロシアニン染料、オキソノール染
料のようなメチン染料;ジフェニルメタン染料、トリフ
ェニルメタン染料、キサンテン染料のようなカルボニウ
ム染料、例えばナフトキノン、アントラキノン、アント
ラピリドンなどのようなキノン系染料、例えばジオキサ
ジン染料等のような縮合多環系染料等を挙げることがで
きる。これらの染料は、クロモフォアの一部が解離して
初めてマゼンタを呈するものであっても良く、その場合
のカウンターカチオンはアルカリ金属や、アンモニウム
のような無機のカチオンであってもよいし、ピリジニウ
ム、4級アンモニウム塩のような有機のカチオンであっ
てもよく、さらにはそれらを部分構造に有するポリマー
カチオンであってもよい。
【0069】シアン染料としては、例えばインドアニリ
ン染料、インドフェノール染料のようなアゾメチン染
料;シアニン染料、オキソノール染料、メロシアニン染
料のようなポリメチン染料;ジフェニルメタン染料、ト
リフェニルメタン染料、キサンテン染料のようなカルボ
ニウム染料;フタロシアニン染料;アントラキノン染
料;例えばカップリング成分としてフェノール類、ナフ
トール類、アニリン類を有するアリールもしくはヘテリ
ルアゾ染料、インジゴ・チオインジゴ染料を挙げること
ができる。これらの染料は、クロモフォアの一部が解離
して初めてシアンを呈するものであっても良く、その場
合のカウンターカチオンはアルカリ金属や、アンモニウ
ムのような無機のカチオンであってもよいし、ピリジニ
ウム、4級アンモニウム塩のような有機のカチオンであ
ってもよく、さらにはそれらを部分構造に有するポリマ
ーカチオンであってもよい。また、ポリアゾ染料などの
ブッラク染料も使用することが出来る。
【0070】本発明で用いることが出来る防菌・防黴剤
としてはフェノール類(例えばフェノール、チモール、
クロロフェノール、ブロモフェノール、クロロブロモフ
ェノール、クレゾール、グアヤコール、O−フェニルフ
ェノール、キシレノール、フェノールスルホン酸、レゾ
ルシン、ピロガロール、フェノキシエタノール)カルボ
ン酸又はそのエステル類(例えば、安息香酸、モノブロ
モ酢酸エステル、p−ヒドロキシ安息香酸エステル、ソ
ルビン酸、ソルビン酸エステル等)、アミン類(ヘキサ
メチレンテトラミン、アルキルグアニジン、ニトロメチ
ルベンジルエチレンジアミン等)、ジスルフィド類(テ
トラメチルチウラムジスルフィド等)、含窒素複素環化
合物〔2−メルカプトベンゾチアゾール、2−(4−チ
アゾリル)−ベンゾイミダゾール、2−メトキシ−カル
ボニルアミノベンゾイミダゾール等であり、母核名で記
すとピロール系、ピリジン系、ピリミジン系、ピラゾー
ル系、イミダゾール系、ベンズイミダゾール系、1,
3,5−トリアジン系、ヘキサヒドロトリアジン系、ト
リアゾール系、イソオキサゾール系、チアゾール系、ベ
ンズチアゾール系、チアゾリン−2−オン系、イソチア
ゾリン−3−オン系、ベンゾイソチアゾリン−3−オン
系、ベンゾチアゾリン−2−オン系、テトラヒドロチア
ジアジン−2−チオン系、モルホリン系〕、有機水銀化
合物(フェニル酢酸水銀、フェニルプロピオン酸水銀、
フェニルオレイン酸水銀)、抗生物質(ネオマイシン、
カナマイシン、ストレプトマイシン等)、アルコール類
(エタノール、クロルブタノール、イソプロパノール
等)、ブロム系防腐剤〔例えばNC−CH2−CBr2
CONH2、C65−CH=CBrNO2、CH3CON
HBr、C65−CH2OCOCH2Br、C65−CH
=CBrCHO、HOH2C−CBr(NO2)−CH2
OH、CH2=CHCOOC24OCOCH2Br等〕、
第4アンモニウム塩類(塩化ベンザルコニウム、塩化ア
ルキルトリメチルアンモニウム、塩化セチルピリジニウ
ム、塩化ベンゼトニウム等)、塩素系防腐剤(次亜塩素
酸ソーダ、1−ブロモ−3―クロロ−5,5―ジメチル
ヒダントイン、塩素化イソシアヌール酸、ジクロロイソ
シアヌール酸ソーダ、N−クロロサクシンイミド、トリ
クロロイソシアヌール酸、カリウム2塩化シアヌール
酸、(Cl)3CNO2、ClCH2CONHCH2OH、ClCH2CONH2、Cl3-C-C
-(CH3)2OH、クロラミンT、ジクロラミンT、クロラミン
B等)、活性化デヒドロ酢酸類(デヒドロ酢酸ナトリウ
ム等)の他、特開平1−253727号記載の一般式
(4−1)で表わされる化合物、同3−130758号
記載のフェノキシアルコール類、特開平3−11934
7号記載のアラルキルアルコール系化合物を挙げること
ができる。その他、防腐防黴ハンドブック、技報堂出版
(1986)、堀口博著、防菌防黴の化学、三共出版
(1986)、防菌防黴剤事典、日本防菌防黴学会発行
(1986)に記載されている。本発明では、特に、前
記一般式(I)〜(III)で表される化合物が好まし
い。一般式(I)で表される代表的な化合物を具体的に
示す。
【0071】
【化35】
【0072】
【化36】
【0073】これらの化合物は市販されており、容易に
入手することができる。
【0074】一般式(II)で表される代表的な化合物を
具体的に示す。
【0075】
【化37】
【0076】これらの化合物も市販されており、容易に
入手することができる。
【0077】一般式(III)で表される代表的な化合物
を具体的に示す。
【0078】
【化38】
【0079】これらの化合物も市販されており、容易に
入手することができる。
【0080】本発明において、防菌・防黴剤の使用量は
0.0001量量%以上20質量%以下の範囲であるこ
とが好ましく、0.001質量%以上10質量%以下の
範囲であることがより好ましい。本発明において、防菌
・防黴剤は2種以上併用することもできる。
【0081】本発明において用いることが出来る水溶性
有機溶剤の例には、アルコール(例、メタノール、エタ
ノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノー
ル、イソブタノール、sec-ブタノール、t−ブタノー
ル、ペンタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノー
ル、ベンジルアルコール)、多価アルコール類(例、エ
チレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレング
リコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレング
リコール、ブチレングリコール、ヘキサンジオール、ペ
ンタンジオール、グリセリン、ヘキサントリオール、チ
オジグリコール)、グリコール誘導体(例、エチレング
リコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノ
エチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテ
ル、ジエチレングルコールモノメチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブ
チルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエー
テル、トリエチレングルコールモノメチルエーテル、
【0082】エチレングリコールジアセテート、エチレ
ングルコールモノメチルエーテルアセテート、トリエチ
レングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリ
コールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノフ
ェニルエーテル)、アミン(例、エタノールアミン、ジ
エタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチル
ジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、
モルホリン、N−エチルモルホリン、エチレンジアミン
ン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、
ポリエチレンイミン、テトラメチルプロピレンジアミ
ン)およびその他の極性溶媒(例、ホルムアミド、N,
N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトア
ミド、ジメチルスルホキシド、スルホラン、2−ピロリ
ドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−ビニル−2−
ピロリドン、2−オキサゾリドン、1,3−ジメチル−
2−イミダゾリジノン、アセトニトリル、アセトン)が
含まれる。なお、水溶性有機溶剤は、二種類以上を併用
してもよい。
【0083】本発明では、水溶性有機溶剤は、好ましく
は0.1質量%以上50質量%以下、より好ましくは1
質量%以上50質量%以下の範囲で用いられる。
【0084】本発明で得られたインクジェット記録用イ
ンクとして用いる場合には、インクの噴射口での乾操に
よる目詰まりを防止するための乾燥防止剤、インクを紙
により良く浸透させるための浸透促進剤、紫外線吸収
剤、酸化防止剤、粘度調整剤、表面張力調整剤、分散
剤、分散安定剤、防黴剤、防錆剤、pH調整剤、消泡
剤、キレート剤等の添加剤を適宜選択して適量使用する
ことができる。
【0085】本発明に使用される乾燥防止剤としては、
水より蒸気圧の低い水溶性有機溶剤が好ましい。具体的
な例としてはエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、
チオジグリコール、ジチオジグリコール、2−メチル−
1,3−プロパンジオール、1,2,6−ヘキサントリ
オール、アセチレングリコール誘導体、グリセリン、ト
リメチロールプロパン等に代表される多価アルコール
類、エチレングリコールモノメチル(又はエチル)エー
テル、ジエチレングリコールモノメチル(又はエチル)
エーテル、トリエチレングリコールモノエチル(又はブ
チル)エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエー
テル類、2−ピロリドン、N−メチルー2−ピロリド
ン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、N−エ
チルモルホリン等の複素環類、スルホラン、ジメチルス
ルホキシド、3−スルホレン等の含硫黄化合物、ジアセ
トンアルコール、ジエタノールアミン等の多官能化合
物、尿素誘導体が挙げられる。これらのうちグリセリ
ン、ジエチレングリコール等の多価アルコールがより好
ましい。また上記の乾燥防止剤は単独で用いても良いし
2種以上併用しても良い。これらの乾燥防止剤はインク
中に1質量%以上50質量%以下含有することが好まし
い。
【0086】本発明に使用される浸透促進剤としてはエ
タノール、イソプロパノール、ブタノール、ジ(トリ)
エチレングリコールモノブチルエーテル、1,2−ヘキ
サンジオール等のアルコール類やラウリル硫酸ナトリウ
ム、オレイン酸ナトリウムやノニオン性界面活性剤等を
用いることができる。これらはインク中に1質量%以上
30質量%以下含有すれば充分な効果があり、印字の滲
み、紙抜け(プリントスルー)を起こさない添加量の範
囲で使用するのが好ましい。
【0087】本発明で画像の保存性を向上させるために
使用される紫外線吸収剤としては特開昭58−1856
77号公報、同61−190537号公報、特開平2−
782号公報、同5−197075号公報、同9−34
057号公報等に記載されたベンゾトリアゾール系化合
物、特開昭46−2784号公報、特開平5−1944
83号公報、米国特許第3214463号等に記載され
たベンゾフェノン系化合物、特公昭48−30492号
公報、同56−21141号公報、特開平10−881
06号公報等に記載された桂皮酸系化合物、特開平4−
298503号公報、同8−53427号公報、同8−
239368号公報、同10−182621号公報、特
表平8−501291号公報等に記載されたトリアジン
系化合物、リサーチディスクロージャーNo.2423
9号に記載された化合物やスチルベン系、ベンズオキサ
ゾール系化合物に代表される紫外線を吸収して蛍光を発
する化合物、いわゆる蛍光増白剤も用いることができ
る。
【0088】本発明で画像の保存性を向上させるために
使用される酸化防止剤としては、各種の有機系及び金属
錯体系の褪色防止剤を使用することができる。有機の褪
色防止剤としてはハイドロキノン類、アルコキシフェノ
ール類、ジアルコキシフェノール類、フェノール類、ア
ニリン類、アミン類、インダン類、クロマン類、アルコ
キシアニリン類、ヘテロ環類などがあり、金属錯体とし
てはニッケル錯体、亜鉛錯体などがある。より具体的に
はリサーチディスクロージャーNo.17643の第VI
IのIないしJ項、同No.15162、同No.18
716の650頁左欄、同No.36544の527
頁、同No.307105の872頁、同No.151
62に引用された特許に記載された化合物や特開昭62
−215272号公報の127頁〜137頁に記載され
た代表的化合物の一般式及び化合物例に含まれる化合物
を使用することができる。
【0089】さらに本発明において、画像保存性や表面
光沢性を改良する目的でポリマー微粒子分散物を用いる
ことが出来る。これらの詳細については特願2000−
299465号に記載されている。本発明においてポリ
マー微粒子分散物を用いる場合、平均粒子サイズが1μ
m以下であることが好ましく、インク中のポリマー微粒
子分散物の固形分含有率が0.05質量%以上30質量
%以下であることが好ましい
【0090】本発明に使用されるpH調整剤は、pH調
節、分散安定性付与などの点で好適に使用する事がで
き、pHが4.5以上11.0以下となるように添加す
るのが好ましく、pHが6以上10.0以下となるよう
添加するのがより好ましい。pH調整剤としては、塩基
性のものとして有機塩基、無機アルカリ等が、酸性のも
のとして有機酸、無機酸等が挙げられる。有機塩基とし
てはトリエタノールアミン、ジエタノールアミン、N−
メチルジエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン
などが挙げられる。無機アルカリとしては、アルカリ金
属の水酸化物(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化リチ
ウム、水酸化カリウムなど)、炭酸塩(例えば、炭酸ナ
トリウム、炭酸水素ナトリウムなど)、アンモニアなど
が挙げられる。また、有機酸としては酢酸、プロピオン
酸、トリフルオロ酢酸、アルキルスルホン酸などが挙げ
られる。無機酸としては、塩酸、硫酸、リン酸などが挙
げられる。
【0091】本発明に使用される表面張力調整剤として
はノニオン、カチオンあるいはアニオン界面活性剤が挙
げられる。例えばアニオン系界面活性剤としては脂肪酸
塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホ
ン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ジアルキル
スルホコハク酸塩、アルキルリン酸エステル塩、ナフタ
レンスルホン酸ホルマリン縮合物、ポリオキシエチレン
アルキル硫酸エステル塩等を挙げることが出来、ノニオ
ン系界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテ
ル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エ
ステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、グリセリ
ン脂肪酸エステル、オキシエチレンオキシプロピレンブ
ロックコポリマー等を挙げることが出来る。アセチレン
系ポリオキシエチレンオキシド界面活性剤であるSUR
FYNOLS(AirProducts&Chemic
als社)も好ましく用いられる。また、N,N−ジメ
チル−N−アルキルアミンオキシドのようなアミンオキ
シド型の両性界面活性剤等も好ましい。更に、特開昭5
9−157,636号の第(37)〜(38)頁、リサ
ーチディスクロージャーNo.308119(1989
年)記載の界面活性剤として挙げたものも使うことがで
きる。本発明のインクの表面張力は、これらを使用して
あるいは使用しないで、20mN/m以上60mN/m
以下が好ましく、さらに好ましくは25mN/m以上4
5mN/m以下である。
【0092】本発明のインクの粘度は30mPa・s以
下が好ましく、20mPa・s以下がより好ましい。本
発明のインクの粘度を調整する目的で粘度調整剤を使用
することができる。粘度調整剤としては、例えば、セル
ロース類、ポリビニルアルコール等の水溶性ポリマー
や、ノニオン系界面活性剤等が挙げられる。粘度調整剤
についての詳細は、「粘度調整技術」(技術情報協会、
1999年)第9章および「インクジェットプリンタ用
ケミカルズ(98年増補)―材料の開発動向・展望調査
―」(シーエムシー、1997年)162〜174頁に
記載されている。
【0093】防錆剤としては、例えば、酸性亜硫酸塩、
チオ硫酸ナトリウム、チオグリコール酸アンモン、ジイ
ソプロピルアンモニウムニトライト、四硝酸ペンタエリ
スリトール、ジシクロヘキシルアンモニウムニトライ
ト、ベンゾトリアゾール等が挙げられる。これらは、イ
ンク中に0.02〜5.00質量%使用するのが好まし
い。
【0094】また本発明では分散剤、分散安定剤として
上述のカチオン、アニオン、ノニオン系の各種界面活性
剤、消泡剤としてフッソ系、シリコーン系化合物やED
TAに代表されるキレート剤等も必要に応じて使用する
ことができる。
【0095】本発明のインクは公知の被記録材、即ち普
通紙、樹脂コート紙、例えば特開平8−169172号
公報、同8−27693号公報、同2−276670号
公報、同7−276789号公報、同9−323475
号公報、同62−238783号公報、同10−153
989号公報、同10−217473号公報、同10−
235995号公報、同10−337947号公報、同
10−217597号公報、同10−337947号公
報等に記載されているインクジェット専用紙、フィル
ム、電子写真共用紙、布帛、ガラス、金属、陶磁器等に
画像を形成するのに用いることができる。
【0096】以下に本発明のインクを用いてインクジェ
ットプリントをするのに用いられる記録紙及び記録フィ
ルムについて説明する。記録紙及び記録フィルムおける
支持体はLBKP、NBKP等の化学パルプ、GP、P
GW、RMP、TMP、CTMP、CMP、CGP等の
機械パルプ、DIP等の古紙パルプ等をからなり、必要
に応じて従来の公知の顔料、バインダー、サイズ剤、定
着剤、カチオン剤、紙力増強剤等の添加剤を混合し、長
網抄紙機、円網抄紙機等の各種装置で製造されたもの等
が使用可能である。これらの支持体の他に合成紙、プラ
スチックフィルムシートのいずれであってもよく、支持
体の厚み10μm以上250μm以下、坪量は10g/
2以上250g/m2以下が望ましい。
【0097】支持体には、そのままインク受容層及びバ
ックコート層を設けてもよいし、デンプン、ポリビニル
アルコール等でサイズプレスやアンカーコート層を設け
た後、インク受容層及びバックコート層を設けてもよ
い。さらに支持体には、マシンカレンダー、TGカレン
ダー、ソフトカレンダー等のカレンダー装置により平坦
化処理を行ってもよい。本発明では支持体としては、両
面をポリオレフィン(例、ポリエチレン、ポリスチレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブテンおよびそ
れらのコポリマー)でラミネートした紙およびプラスチ
ックフイルムがより好ましく用いられる。ポリオレフィ
ンポリオレフィン中に、白色顔料(例、酸化チタン、酸
化亜鉛)または色味付け染料(例、コバルトブルー、群
青、酸化ネオジウム)を添加することが好ましい。
【0098】支持体上に設けられるインキ受容層には、
顔料や水性バインダーが含有される。顔料としては、白
色顔料がよく、白色顔料としては、炭酸カルシウム、カ
オリン、タルク、クレー、珪藻土、合成非晶質シリカ、
珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、珪酸カルシウ
ム、水酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオラ
イト、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、二酸化チタン、
硫化亜鉛、炭酸亜鉛等の無機白色顔料、スチレン系ピグ
メント、アクリル系ピグメント、尿素樹脂、メラミン樹
脂等の有機顔料等が挙げられる。インク受容層に含有さ
れる白色顔料としては、多孔性無機顔料がよく、特に細
孔面積が大きい合成非晶質シリカ等が好適である。合成
非晶質シリカは、乾式製造法によって得られる無水珪酸
及び湿式製造法によって得られる含水珪酸のいずれも使
用可能であるが、特に含水珪酸を使用することが望まし
い。これらの顔料は2種以上を併用しても良い。
【0099】インク受容層に含有される水性バインダー
としては、ポリビニルアルコール、シラノール変性ポリ
ビニルアルコール、デンプン、カチオン化デンプン、カ
ゼイン、ゼラチン、カルボキシメチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリ
アルキレンオキサイド、ポリアルキレンオキサイド誘導
体等の水溶性高分子、スチレンブタジエンラテックス、
アクリルエマルジョン等の水分散性高分子等が挙げられ
る。これらの水性バインダーは単独または2種以上併用
して用いることができる。本発明においては、これらの
中でも特にポリビニルアルコール、シラノール変性ポリ
ビニルアルコールが顔料に対する付着性、インク受容層
の耐剥離性の点で好適である。
【0100】インク受容層は、顔料及び水性結着剤の他
に媒染剤、耐水化剤、耐光性向上剤、界面活性剤、硬膜
剤その他の添加剤を含有することができる。インク受容
層中に添加する媒染剤は、不動化されていることが好ま
しい。そのためには、ポリマー媒染剤が好ましく用いら
れる。ポリマー媒染剤については、特開昭48−283
25号、同54−74430号、同54−124726
号、同55−22766号、同55−142339号、
同60−23850号、同60−23851号、同60
−23852号、同60−23853号、同60−57
836号、同60−60643号、同60−11883
4号、同60−122940号、同60−122941
号、同60−122942号、同60−235134
号、特開平1−161236号の各公報、米国特許24
84430号、同2548564号、同3148061
号、同3309690号、同4115124号、同41
24386号、同4193800号、同4273853
号、同4282305号、同4450224号の各明細
書に記載がある。特開平1−161236号公報の21
2〜215頁に記載のポリマー媒染剤を含有する受像材
料が特に好ましい。同公報記載のポリマー媒染剤を用い
ると、優れた画質の画像が得られ、かつ画像の耐光性が
改善される。
【0101】耐水化剤は、画像の耐水化に有効であり、
これらの耐水化剤としては、特にカチオン樹脂が望まし
い。このようなカチオン樹脂としては、ポリアミドポリ
アミンエピクロルヒドリン、ポリエチレンイミン、ポリ
アミンスルホン、ジメチルジアリルアンモニウムクロラ
イド重合物、カチオンポリアクリルアミド、コロイダル
シリカ等が挙げられ、これらのカチオン樹脂の中で特に
ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリンが好適であ
る。これらのカチオン樹脂の含有量は、インク受容層の
全固形分に対して1質量%以上15質量%以下が好まし
く、特に3質量%以上10質量%以下であることが好ま
しい。
【0102】耐光性向上剤としては、硫酸亜鉛、酸化亜
鉛、ヒンダードアミン系酸化防止剤、ベンゾフェノン系
やベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤等が挙げられ
る。これらの中で特に硫酸亜鉛が好適である。界面活性
剤は、塗布助剤、剥離性改良剤、スベリ性改良剤あるい
は帯電防止剤として機能する。界面活性剤については、
特開昭62−173463号、同62−183457号
の各公報に記載がある。界面活性剤の代わりに有機フル
オロ化合物を用いてもよい。有機フルオロ化合物は、疎
水性であることが好ましい。有機フルオロ化合物の例に
は、フッ素系界面活性剤、オイル状フッ素系化合物
(例、フッ素油)および固体状フッ素化合物樹脂(例、
四フッ化エチレン樹脂)が含まれる。有機フルオロ化合
物については、特公昭57−9053号(第8〜17
欄)、特開昭61−20994号、同62−13582
6号の各公報に記載がある。
【0103】硬膜剤としては、特開平1−161236
号公報の222頁に記載されている材料等を用いること
が出来る。
【0104】その他のインク受容層に添加される添加剤
としては、顔料分散剤、増粘剤、消泡剤、染料、蛍光増
白剤、防腐剤、pH調整剤、マット剤、硬膜剤等が挙げ
られる。なお、インク受容層は1層でも2層でもよい。
【0105】記録紙及び記録フィルムには、バックコー
ト層を設けることもでき、この層に添加可能な成分とし
ては、白色顔料、水性結着剤、その他の成分が挙げられ
る。バックコート層に含有される白色顔料としては、例
えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオ
リン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化
チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイ
ト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、
珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、コロイダルシリ
カ、コロイダルアルミナ、擬ベーマイト、水酸化アルミ
ニウム、アルミナ、リトポン、ゼオライト、加水ハロイ
サイト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム等の白
色無機顔料、スチレン系プラスチックピグメント、アク
リル系プラスチックピグメント、ポリエチレン、マイク
ロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂等の有機顔料等が
挙げられる。
【0106】バックコート層に含有される水性バインダ
ーとしては、スチレン/マレイン酸塩共重合体、スチレ
ン/アクリル酸塩共重合体、ポリビニルアルコール、シ
ラノール変性ポリビニルアルコール、デンプン、カチオ
ン化デンプン、カゼイン、ゼラチン、カルボキシメチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニル
ピロリドン等の水溶性高分子、スチレンブタジエンラテ
ックス、アクリルエマルジョン等の水分散性高分子等が
挙げられる。バックコート層に含有されるその他の成分
としては、消泡剤、抑泡剤、染料、蛍光増白剤、防腐
剤、耐水化剤等が挙げられる。
【0107】インクジェット記録紙及び記録フィルムの
構成層(バック層を含む)には、ポリマーラテックスを
添加してもよい。ポリマーラテックスは、寸度安定化、
カール防止、接着防止、膜のひび割れ防止のような膜物
性改良の目的で使用される。ポリマーラテックスについ
ては、特開昭62−245258号、同62−1316
648号、同62−110066号の各公報に記載があ
る。ガラス転移温度が低い(40℃以下の)ポリマーラ
テックスを媒染剤を含む層に添加すると、層のひび割れ
やカールを防止することができる。また、ガラス転移温
度が高いポリマーラテックスをバック層に添加しても、
カールを防止できる。
【0108】本発明のインク組成物は、インクジェット
の記録方式に制限はなく、公知の方式例えば静電誘引力
を利用してインクを吐出させる電荷制御方式、ピエゾ素
子の振動圧力を利用するドロップオンデマンド方式(圧
力パルス方式)、電気信号を音響ビームに変えインクに
照射して放射圧を利用してインクを吐出させる音響イン
クジェット方式、及びインクを加熱して気泡を形成し、
生じた圧力を利用するサーマルインクジェット(バブル
ジェット(登録商標))方式等に用いられる。インクジ
ェット記録方式には、フォトインクと称する濃度の低い
インクを小さい体積で多数射出する方式、実質的に同じ
色相で濃度の異なる複数のインクを用いて画質を改良す
る方式や無色透明のインクを用いる方式が含まれる。
【0109】
【実施例】以下、本発明を実施例によって説明するが、
本発明はこれに限定されるものではない。
【0110】(実施例1)下記の成分に脱イオン水を加
え1リッターとした後、30〜40℃で加熱しながら1
時間撹拌した。その後KOH水溶液(10mol/L)
にてpH9に調製し、平均孔径0.25μmのミクロフ
ィルターで減圧濾過しイエロー用インク液を調製した。 イエロー色素(例示化合物1−17) 24.2g/l ジエチレングリコール 160g/l グリセリン 150g/lトリエチレンク゛リコールモノフ゛チルエーテル 180g/l トリエタノールアミン 0.9g/l ベンゾトリアゾール 0.06g/l サーフィノールSTG 8.5g/l 防菌・防黴剤(例示化合物I−14) 4g/l さらに染料種、添加剤を変えることにより、シアンイン
ク、ライトマゼンタインク、マゼンタインク、ライトシ
アンインク、ブラックインクを調製し、表1に示すイン
クセット101を作製した。
【0111】
【表1】
【0112】
【化39】
【0113】
【化40】
【0114】同様に表2に従ってインクセット102〜
122を作製した。防菌・防黴剤の添加量は4g/lに
なるようにした。染料種をA−3に変更した以外はイン
クセット101と同処方で比較例のインクセット123
を作製した。また、防菌・防黴剤を除いた以外はインク
セット101と同処方で比較例のインクセット124を
作製した。防菌・防黴剤を2種以上使用する場合は、等
重量ずつ、染料を2種以上使用する場合は、等モルずつ
分割して使用した。
【0115】次にこれらのインクセット101〜110
をインクジェットプリンターPM770C(EPSON
社製)のカートリッジに詰め、同機にて富士写真フイル
ム(株)製インクジェットペーパーフォト光沢紙EXに
画像を印刷し、以下の評価を行った。
【0116】1)吐出安定性については、カートリッジ
をプリンターにセットし全ノズルからのインクの突出を
確認した後、A4 20枚出力し、以下の基準で評価し
た。 A:印刷開始から終了まで印字の乱れ無し B:印字の乱れのある出力が発生する C:印刷開始から終了まで印字の乱れあり また、それぞれのインクについて、50℃で30日放置
した後、上記の吐出安定性についての評価も行った。
【0117】2)細線の滲みについては、イエロー、
マゼンタ、シアン及びブラックの細線パターンを印字し
目視にて評価を行った。ブラックについてはイエロー
インクをベタに印字した後、ブラックの細線を印字し、
2色の接触による滲みの評価も行った。 3)耐水性については、得られた画像を10秒間脱イオ
ン水に浸漬した後、画像の滲みを評価した。
【0118】4)画像保存性については、イエローのベ
タ画像印字サンプルを作製し、以下の評価を行った。 光堅牢性は印字直後の画像濃度CiをX-rite 310にて
測定した後、アトラス社製ウェザーメーターを用い画像
にキセノン光(8万5千ルックス)を14日照射した
後、再び画像濃度Cfを測定し染料残存率Cf/Ci*100を求
め評価を行った。染料残像率について反射濃度が1,
1.5,2の3点にて評価し、いずれの濃度でも染料残
存率が70%以上の場合をA、2点が70%未満の場合
をB、全ての濃度で70%未満の場合をCとした。 熱堅牢性については、80℃15%RHの条件下に1
0日間、試料を保存する前後での濃度を、X-rite 310
にて測定し染料残存率を求め評価した。染料残像率につ
いて反射濃度が1,1.5,2の3点にて評価し、いず
れの濃度でも染料残存率が90%以上の場合をA、2点
が90%未満の場合をB、全ての濃度で90%未満の場
合をCとした。 得られた結果を表2に示す。
【0119】
【表2】
【0120】本発明のインク組成物は、吐出安定性、耐
候性(特に光)、耐水性のいずれにも優れ、細線の滲み
もない画像が得られることが分かる。また、本発明のイ
ンク組成物では保存後の吐出安定性についても優れてい
ると言える。これらの効果は特に本発明の一般式(I)
〜(III)で表される防菌・防黴剤を用いたときに優れて
いることが分かる。
【0121】
【発明の効果】本発明のインク組成物は、取り扱い性、
臭気、安全性等に優れた水性インクを用いており、得ら
れる画像の色相、耐水性、細線の滲みなどに優れ、吐出
安定性が高い。本発明によれば、特に、保存後でも吐出
安定性に優れたインク組成物を提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B41M 5/00 C09B 29/36 C09B 29/36 29/48 29/48 B41J 3/04 101Y Fターム(参考) 2C056 EA04 EA05 EA13 FC01 FC02 2H086 BA15 BA33 BA56 BA59 BA62 4H011 AA02 BA01 BB03 BB04 BB10 DA12 DD07 4J039 BC02 BC03 BC05 BC07 BC16 BC19 BC20 BC29 BC34 BC40 BC50 BC51 BC52 BC53 BC54 BC55 BC65 BE06 BE19 EA21 EA35 EA38 EA44 EA46 EA47 GA24

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)〜(3)で表される水
    溶性染料から選択される少なくとも一種と防菌・防黴剤
    とを含有することを特徴とするインク組成物。 一般式(1) 【化1】 (一般式(1)中、R1、R2およびR3は、各々独立し
    て、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、
    シクロアルキル基、アラルキル基、アリール基、アルキ
    ルチオ基、アリールチオ基、またはイオン性親水性基を
    表す。R4は、下記複素環基の群1から選ばれる置換さ
    れていてもよい複素環基を表す。但し、一般式(1)で
    表される水溶性染料は分子中に少なくとも1つのイオン
    性親水性基を有する。) 複素環基の群1 【化2】 一般式(2) 【化3】 (一般式(2)中、R5は、水素原子、シアノ基、アル
    キル基、シクロアルキル基、アラルキル基、アリール
    基、アルキルチオ基、アリールチオ基、またはイオン性
    親水性基を表す。Zaは、−N=、−NH−、または−
    C(R11)=を表す。ZbおよびZcは、各々独立し
    て、−N=または−C(R11)=を表す。ここで、R11
    は水素原子または非金属置換基を表す。R6は、下記複
    素環基の群2から選ばれる置換されていてもよい複素環
    基を表す。但し、一般式(1)で表される水溶性染料
    は、分子中に少なくとも1つのイオン性親水性基を有す
    る。) 複素環基の群2 【化4】 一般式(3) 【化5】 (一般式(3)中、R7およびR9は、各々独立して、水
    素原子、シアノ基、アルキル基、シクロアルキル基、ア
    ラルキル基、アリール基、アルキルチオ基、アリールチ
    オ基、またはイオン性親水性基を表す。R8は、水素原
    子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アリー
    ル基、アリールオキシ基、シアノ基、アシルアミノ基、
    スルホニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、
    ウレイド基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルコ
    キシカルボニル基、カルバモイル基、スルファモイル
    基、スルホニル基、アシル基、アルキルアミノ基、アリ
    ールアミノ基、ヒドロキシ基、またはイオン性親水性基
    を表す。R10は、下記複素環基の群3から選ばれる置換
    されていてもよい複素環基を表す。但し、一般式(3)
    で表される水溶性染料は、分子中に少なくとも1つのイ
    オン性親水性基を有する。) 複素環基の群3 【化6】
  2. 【請求項2】 水溶性有機溶剤が0.1質量%以上50
    質量%以下含有することを特徴とする請求項1に記載の
    インク組成物。
  3. 【請求項3】 防菌・防黴剤を0.0001質量%以上
    20質量%以下含有することを特徴とする請求項1また
    は2に記載のインク組成物。
  4. 【請求項4】 防菌・防黴剤が下記一般式(I)〜(II
    I)で表されることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載のインク組成物。 【化7】 (一般式(I)中、R1、R2は、各々独立に、水素原
    子、アルキル基、アリール基、シアノ基、複素環基、ア
    ルキルチオ基、アリールチオ基、アルキルスルホキシル
    基、アルキルスルホニル基を表すか、あるいは互いに結
    合して芳香環を形成する原子団を表す。R3は、水素原
    子、アルキル基、アルケニル基、アラルキル基、アリー
    ル基、複素環基、または下記の基 【化8】 を表す。ここで、R4、R5は、各々独立に、水素原子、
    アルキル基、アリール基またはアラルキル基を表す。) 【化9】 (一般式(II)中、R6は、水素原子、低級アルキル
    基、ヒドロキシメチル基を表し、R7は、水素原子また
    は低級アルキル基を表す。) 【化10】 (一般式(III)中、R8、R9、R10は、各々独立に、
    水素原子、低級アルキル基、水酸基、カルボン酸及びそ
    のエステル、ハロゲン原子、低級アシル基またはアリル
    基を表す。)
  5. 【請求項5】 インクジェット記録用であることを特徴
    とする請求項1〜4のいずれかに記載のインク組成物。
  6. 【請求項6】 インクを記録信号に応じて吐出させて、
    受像材料上に記録するインクジェット記録方法におい
    て、 支持体上に白色無機顔料粒子を含有する受像層を有する
    該受像材料に請求項5に記載のインク組成物を用いて記
    録することを特徴とするインクジェット記録方法。
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