JP2001181537A - インクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法

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JP2001181537A
JP2001181537A JP37020899A JP37020899A JP2001181537A JP 2001181537 A JP2001181537 A JP 2001181537A JP 37020899 A JP37020899 A JP 37020899A JP 37020899 A JP37020899 A JP 37020899A JP 2001181537 A JP2001181537 A JP 2001181537A
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ink
jet recording
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ionic hydrophilic
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JP37020899A
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English (en)
Inventor
Keiichi Tateishi
桂一 立石
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な色相を有し、堅牢性の高い画像を形成
することができるインクジェット記録用インクを提供す
る。 【解決手段】 下記一般式(I)で表されるアゾ色素を
含むことを特徴とするインクジェット記録用インクであ
る。下記一般式(1)中、R1、R2、R3、R4、R5
6、およびXは、各々独立して種々の基を表すが、少
なくとも1つは、イオン性親水性基を表すか、イオン性
親水性基を置換基として有する。nは1または2を表
し、好ましくは2を表す。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録用インク、およびそれを用いたインクジェット記録方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方法は、材料費が安
価であること、高速記録が可能なこと、記録時の騒音が
少ないこと、さらにカラー記録が容易であることから、
急速に普及し、さらに発展しつつある。インクジェット
記録方法には、ピエゾ素子により圧力を加えて液滴を吐
出させる方式、熱によりインク中に気泡を発生させて液
滴を吐出させる方式、あるいは静電力により液滴を吸引
吐出させる方式がある。また、インクジェット記録用イ
ンクとしては、水性インク、油性インク、あるいは固体
(溶融型)インクが用いられる。
【0003】インクジェット記録用インクに用いられる
色素に対しては、溶剤に対する溶解性が高いこと、高濃
度記録が可能であること、色相が良好であること、光、
熱、空気、水や薬品に対する堅牢性に優れていること、
受像材料に対して定着性が良く滲みにくいこと、インク
としての保存性に優れていること、毒性がないこと、純
度が高いこと、さらには、安価に入手できることが要求
されている。しかしながら、これらの要求を高いレベル
で満たす色素を捜し求めることは、極めて難しい。特
に、良好なマゼンタ色相あるいはシアン色相を有し、光
堅牢性に優れた色素が強く望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】既にインクジェット用
として様々な染料や顔料が提案され、実際に使用されて
いる。しかし、未だに全ての要求を満足する色素は、発
見されていないのが現状である。カラーインデックス
(C.I.)番号が付与されているような、従来から良く
知られている染料や顔料では、インクジェット記録用イ
ンクに要求される色相と堅牢性とを両立させることは難
しい。特開平2−212566号公報には、色相と光堅
牢性の両立を目的としたインクジェット記録用インクが
開示されている。しかし、同公報で用いている色素は、
色相の改善と光堅牢性が共に不十分である。同公報に記
載の色素には、湿熱堅牢性にも問題がある。
【0005】本発明は、前記諸問題を解決し、良好な色
相を有し、光堅牢性の高い画像を形成することができる
インクジェット記録用インクおよびインクジェット記録
方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段は、以下の通りである。 <1> 下記一般式(I)で表されるアゾ色素を含むこ
とを特徴とするインクジェット記録用インク。
【0007】
【化2】
【0008】一般式(I)中、R1、R2、R3、R4、R
5およびR6は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原
子、アルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基、ア
リール基、ヘテロ環基、シアノ基、ヒドロキシル基、ニ
トロ基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルコキシ基、
アリールオキシ基、アミド基、アリールアミノ基、ウレ
イド基、スルファモイルアミノ基、アルキルチオ基、ア
リールチオ基、アルコキシカルボニルアミノ基、スルホ
ンアミド基、カルバモイル基、スルファモイル基、スル
ホニル基、アルコキシカルボニル基、ヘテロ環オキシ
基、アゾ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、
シリルオキシ基、アリールオキシカルボニル基、アリー
ルオキシカルボニルアミノ基、イミド基、ヘテロ環チオ
基、スルフィニル基、ホスホリル基、アシル基、または
イオン性親水性基を表し、R1とR2、R3とR1、および
2とR5が各々結合して環を形成していてもよい。Xは
アルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基、アリー
ル基、アルコキシアルキル基、アリールオキシアルキル
基、またはイオン性親水性基を表す。ただし、R1
2、R3、R4、R5、R6、およびXのうち少なくとも
1つは、イオン性親水性基を表すか、イオン性親水性基
を置換基として有する。nは1または2を表す。
【0009】<2> 一般式(I)中、nが2であるこ
とを特徴とする<1>に記載のインクジェット記録用イ
ンク。 <3> イオン性親水性基がカルボキシル基またはスル
ホ基であることを特徴とする<1>または<2>に記載
のインクジェット記録用インク。 <4> <1>から<3>のいずれかに記載のインクジ
ェット記録用インクにエネルギーを供与して、前記イン
クの液滴を受像材料へ吐出させ、受像材料上に画像を記
録することを特徴とするインクジェット記録方法。
【0010】
【発明の実施の形態】[インクジェット記録用インク]
本発明のインクジェット記録用インクは前記一般式
(I)で表される化合物を含有する。前記一般式(I)
において、nは1または2を表す。中でも、nが2であ
るのが好ましい。即ち、前記一般式(I)で表されるア
ゾ色素の中でも、下記一般式(II)で表されるアゾ色素
が好ましい。
【0011】
【化3】
【0012】前記一般式(I)および前記一般式(II)
において、R1、R2、R3、R4、R 5、R6、R7、R8
9、R10、R11およびR12は、それぞれ独立に、水素
原子、ハロゲン原子、アルキル基、シクロアルキル基、
アラルキル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、ヒ
ドロキシル基、ニトロ基、アミノ基、アルキルアミノ
基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アミド基、アリ
ールアミノ基、ウレイド基、スルファモイルアミノ基、
アルキルチオ基、アリールチオ基、アルコキシカルボニ
ルアミノ基、スルホンアミド基、カルバモイル基、スル
ファモイル基、スルホニル基、アルコキシカルボニル
基、ヘテロ環オキシ基、アゾ基、アシルオキシ基、カル
バモイルオキシ基、シリルオキシ基、アリールオキシカ
ルボニル基、アリールオキシカルボニルアミノ基、イミ
ド基、ヘテロ環チオ基、スルフィニル基、ホスホリル
基、アシル基、またはイオン性親水性基を表す。中で
も、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール
基、シアノ基、アルコキシ基、アミド基、ウレイド基、
アルコキシカルボニルアミノ基、スルホンアミド基、カ
ルバモイル基、スルファモイル基およびアルコキシカル
ボニル基が特に好ましい。
【0013】R1〜R12が表すハロゲン原子としては、
フッ素原子、塩素原子および臭素原子が挙げられる。R
1〜R12が表すアルキル基には、置換基を有するアルキ
ル基および無置換のアルキル基が含まれる。前記アルキ
ル基は、炭素原子数が1乃至12のアルキル基が好まし
い。前記置換基の例には、ヒドロキシル基、アルコキシ
基、シアノ基、ハロゲン原子、およびイオン性親水性基
が含まれる。アルキル基の例には、メチル、エチル、ブ
チル、イソプロピル、t−ブチル、ヒドロキシエチル、
メトキシエチル、シアノエチル、トリフルオロメチル、
3−スルホプロピルおよび4−スルホブチルが含まれ
る。
【0014】R1〜R12が表すシクロアルキル基には、
置換基を有するシクロアルキル基および無置換のシクロ
アルキル基が含まれる。前記シクロアルキル基として
は、炭素原子数が5乃至12のシクロアルキル基が好ま
しい。前記置換基の例には、イオン性親水性基が含まれ
る。前記シクロアルキル基の例には、シクロヘキシル基
が含まれる。R1〜R12が表すアラルキル基としては、
置換基を有するアラルキル基および無置換のアラルキル
基が含まれる。前記アラルキル基としては、炭素原子数
が7乃至12のアラルキル基が好ましい。前記置換基の
例には、イオン性親水性基が含まれる。前記アラルキル
基の例には、ベンジル基、および2−フェネチル基が含
まれる。
【0015】R1〜R12が表すアリール基には、置換基
を有するアリール基および無置換のアリール基が含まれ
る。前記アリール基としては、炭素原子数が7乃至12
のアリール基が好ましい。前記置換基の例には、アルキ
ル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、アルキルアミノ
基、およびイオン性親水性基が含まれる。前記アリール
基の例には、フェニル、p−トリル、p−メトキシフェ
ニル、o−クロロフェニルおよびm−(3−スルホプロ
ピルアミノ)フェニルが含まれる。R1〜R12が表すヘ
テロ環基には、置換基を有するヘテロ環基および無置換
のヘテロ環基が含まれる。前記ヘテロ環基としては、5
員または6員環のヘテロ環基が好ましい。前記置換基の
例には、イオン性親水性基が含まれる。前記へテロ環基
の例には、2−ピリジル基、2−チエニル基および2−
フリル基が含まれる。
【0016】R1〜R12が表すアルキルアミノ基には、
置換基を有するアルキルアミノ基および無置換のアルキ
ルアミノ基が含まれる。前記アルキルアミノ基として
は、炭素原子数1乃至6のアルキルアミノ基が好まし
い。前記置換基の例には、イオン性親水性基が含まれ
る。前記アルキルアミノ基の例には、メチルアミノ基お
よびジエチルアミノ基が含まれる。R1〜R12が表すア
ルコキシ基には、置換基を有するアルコキシ基および無
置換のアルコキシ基が含まれる。前記アルコキシ基とし
ては、炭素原子数が1乃至12のアルコキシ基が好まし
い。前記置換基の例には、アルコキシ基、ヒドロキシル
基、およびイオン性親水性基が含まれる。前記アルコキ
シ基の例には、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキ
シ基、メトキシエトキシ基、ヒドロキシエトキシ基およ
び3−カルボキシプロポキシ基が含まれる。
【0017】R1〜R12が表すアリールオキシ基には、
置換基を有するアリールオキシ基および無置換のアリー
ルオキシ基が含まれる。前記アリールオキシ基として
は、炭素原子数が6乃至12のアリールオキシ基が好ま
しい。前記置換基の例には、アルコキシ基、およびイオ
ン性親水性基が含まれる。前記アリールオキシ基の例に
は、フェノキシ基、p−メトキシフェノキシ基およびo
−メトキシフェノキシ基が含まれる。R1〜R12が表す
アミド基には、置換基を有するアミド基および無置換の
アミド基が含まれる。前記アミド基としては、炭素原子
数が2乃至12のアミド基が好ましい。前記置換基の例
には、イオン性親水性基が含まれる。前記アミド基の例
には、アセトアミド基、プロピオンアミド基、ベンズア
ミド基および3,5−ジスルホベンズアミド基が含まれ
る。
【0018】R1〜R12が表すアリールアミノ基には、
置換基を有するアリールアミノ基および無置換のアリー
ルアミノ基が含まれる。前記アリールアミノ基として
は、炭素原子数が6乃至12のアリールアミノ基が好ま
しい。前記置換基の例としては、ハロゲン原子、および
イオン性親水性基が含まれる。前記アリールアミノ基の
例としては、アニリノ基および2−クロロアニリノ基が
含まれる。R1〜R12が表すウレイド基には、置換基を
有するウレイド基および無置換のウレイド基が含まれ
る。前記ウレイド基としては、炭素原子数が1乃至12
のウレイド基が好ましい。前記置換基の例には、アルキ
ル基およびアリール基が含まれる。前記ウレイド基の例
には、3−メチルウレイド基、3,3−ジメチルウレイ
ド基および3−フェニルウレイド基が含まれる。
【0019】R1〜R12が表すスルファモイルアミノ基
には、置換基を有するスルファモイルアミノ基および無
置換のスルファモイルアミノ基が含まれる。前記置換基
の例には、アルキル基が含まれる。前記スルファモイル
アミノ基の例には、N, N−ジプロピルスルファモイル
アミノが含まれる。R1〜R12が表すアルキルチオ基に
は置換基を有するアルキルチオ基および無置換のアルキ
ルチオ基が含まれる。前記アルキルチオ基としては、炭
素原子数が1乃至12のアルキルチオ基が好ましい。前
記置換基の例には、イオン性親水性基が含まれる。前記
アルキルチオ基の例には、メチルチオ基およびエチルチ
オ基が含まれる。
【0020】R1〜R12が表すアリールチオ基には、置
換基を有するアリールチオ基および無置換のアリールチ
オ基が含まれる。前記アリールチオ基としては、炭素原
子数が6乃至12のアリールチオ基が好ましい。前記置
換基の例には、アルキル基、およびイオン性親水性基が
含まれる。前記アリールチオ基の例には、フェニルチオ
基およびp−トリルチオ基が含まれる。R1〜R12が表
すアルコキシカルボニルアミノ基には、置換基を有する
アルコキシカルボニルアミノ基および無置換のアルコキ
シカルボニルアミノ基が含まれる。前記アルコキシカル
ボニルアミノ基としては、炭素原子数が2乃至12のア
ルコキシカルボニルアミノ基が好ましい。前記置換基の
例には、イオン性親水性基が含まれる。前記アルコキシ
カルボニルアミノ基の例には、エトキシカルボニルアミ
ノ基が含まれる。
【0021】R1〜R12が表すスルホンアミド基には、
置換基を有するスルホンアミド基および無置換のスルホ
ンアミド基が含まれる。前記スルホンアミド基として
は、炭素原子数が1乃至12のスルホンアミド基が好ま
しい。前記置換基の例には、イオン性親水性基が含まれ
る。前記スルホンアミド基の例には、メタンスルホンア
ミド、ベンゼンスルホンアミド、および3−カルボキシ
ベンゼンスルホンアミドが含まれる。R1〜R12が表す
カルバモイル基には、置換基を有するカルバモイル基お
よび無置換のカルバモイル基が含まれる。前記置換基の
例には、アルキル基が含まれる。前記カルバモイル基の
例には、メチルカルバモイル基およびジメチルカルバモ
イル基が含まれる。
【0022】R1〜R12が表すスルファモイル基には、
置換基を有するスルファモイル基および無置換のスルフ
ァモイル基が含まれる。前記置換基の例には、アルキル
基が含まれる。前記スルファモイル基の例には、ジメチ
ルスルファモイル基およびジ−(2−ヒドロキシエチ
ル)スルファモイル基が含まれる。R1〜R12が表すス
ルホニル基としては、メタンスルホニル基およびフェニ
ルスルホニル基が含まれる。R1〜R12が表すアルコキ
シカルボニル基には、置換基を有するアルコキシカルボ
ニル基および無置換のアルコキシカルボニル基が含まれ
る。前記アルコキシカルボニル基としては、炭素原子数
が2乃至12のアルコキシカルボニル基が好ましい。前
記置換基の例には、イオン性親水性基が含まれる。前記
アルコキシカルボニル基の例には、メトキシカルボニル
基およびエトキシカルボニル基が含まれる。
【0023】R1〜R12が表すヘテロ環オキシ基には、
置換基を有するヘテロ環オキシ基および無置換のヘテロ
環オキシ基が含まれる。前記ヘテロ環オキシ基として
は、5員または6員環のヘテロ環を有するヘテロ環オキ
シ基が好ましい。前記置換基の例には、ヒドロキシル
基、およびイオン性親水性基が含まれる。前記ヘテロ環
オキシ基の例には、2−テトラヒドロピラニルオキシ基
が含まれる。R1〜R12が表すアゾ基には、置換基を有
するアゾ基および無置換のアゾ基が含まれる。前記アゾ
基の例には、p−ニトロフェニルアゾ基が含まれる。
【0024】R1〜R12が表すアシルオキシ基には、置
換基を有するアシルオキシ基および無置換のアシルオキ
シ基が含まれる。前記アシルオキシ基としては、炭素原
子数1乃至12のアシルオキシ基が好ましい。前記置換
基の例には、イオン性親水性基が含まれる。前記アシル
オキシ基の例には、アセトキシ基およびベンゾイルオキ
シ基が含まれる。R1〜R12が表すカルバモイルオキシ
基には、置換基を有するカルバモイルオキシ基および無
置換のカルバモイルオキシ基が含まれる。前記置換基の
例には、アルキル基が含まれる。前記カルバモイルオキ
シ基の例には、N−メチルカルバモイルオキシ基が含ま
れる。
【0025】R1〜R12が表すシリルオキシ基には、置
換基を有するシリルオキシ基および無置換のシリルオキ
シ基が含まれる。前記置換基の例には、アルキル基が含
まれる。前記シリルオキシ基の例には、トリメチルシリ
ルオキシ基が含まれる。R1〜R12が表すアリールオキ
シカルボニル基には、置換基を有するアリールオキシカ
ルボニル基および無置換のアリールオキシカルボニル基
が含まれる。前記アリールオキシカルボニル基として
は、炭素原子数が7乃至12アリールオキシカルボニル
基が好ましい。前記置換基の例には、イオン性親水性基
が含まれる。前記アリールオキシカルボニル基の例に
は、フェノキシカルボニル基が含まれる。
【0026】R1〜R12が表すアリールオキシカルボニ
ルアミノ基には、置換基を有するアリールオキシカルボ
ニルアミノ基および無置換のアリールオキシカルボニル
アミノ基が含まれる。前記アリールオキシカルボニルア
ミノ基としては、炭素原子数が7乃至12のアリールオ
キシカルボニルアミノ基が好ましい。前記置換基の例に
は、イオン性親水性基が含まれる。前記アリールオキシ
カルボニルアミノ基の例には、フェノキシカルボニルア
ミノ基が含まれる。R1〜R12が表すイミド基には、置
換基を有するイミド基および無置換のイミド基が含まれ
る。前記イミド基の例には、N−フタルイミド基および
N−スクシンイミド基が含まれる。
【0027】R1〜R12が表すヘテロ環チオ基には、置
換基を有するヘテロ環チオ基および無置換のヘテロ環チ
オ基が含まれる。前記ヘテロ環チオ基としては、5員ま
たは6員環のヘテロ環を有することが好ましい。前記置
換基の例には、イオン性親水性基が含まれる。前記へテ
ロ環チオ基の例には、2−ピリジルチオ基が含まれる。
1〜R12が表すスルフィニル基には、置換基を有する
スルフィニル基および無置換のスルフィニル基が含まれ
る。前記スルフィニル基の例には、フェニルスルフィニ
ルが含まれる。R1〜R12が表すホスホリル基には、置
換基を有するホスホリル基および無置換のホスホリル基
が含まれる。前記ホスホリル基の例には、フェノキシホ
スホリル基およびフェニルホスホリル基が含まれる。
【0028】R1〜R12が表すアシル基には、置換基を
有するアシル基および無置換のアシル基が含まれる。前
記アシル基としては、炭素原子数が1乃至12のアシル
基が好ましい。前記置換基の例には、イオン性親水性基
が含まれる。前記アシル基の例には、アセチル基および
ベンゾイル基が含まれる。
【0029】R1〜R12が表すイオン性親水性基には、
カルボキシル基、スルホ基、および4級アンモニウム基
が含まれる。前記イオン性親水性基としては、カルボキ
シル基およびスルホ基が好ましく、特にスルホ基が好ま
しい。カルボキシル基およびスルホ基は塩の状態であっ
てもよく、塩を形成する対イオンの例には、アルカリ金
属イオン(例、ナトリウムイオン、カリウムイオン)お
よび有機カチオン(例、テトラメチルグアニジウムイオ
ン)が含まれる。
【0030】前記一般式(I)および前記一般式(II)
において、R1とR2、R3とR1、R 5とR2、R7とR8
9とR7、R11とR8の各々は、環を形成してもよい。
環を形成する場合の好ましい例を以下に示す。
【0031】
【化4】
【0032】前記一般式(I)および前記一般式(II)
において、Xはアルキル基、シクロアルキル基、アラル
キル基、アリール基、アルコキシアルキル基、アリール
オキシアルキル基、またはイオン性親水性基を表す。X
が表すアルキル基には、置換基を有するアルキル基およ
び無置換のアルキル基が含まれる。前記アルキル基とし
ては、炭素原子数が1乃至12のアルキル基が好まし
い。前記置換基の例には、ヒドロキシル基、アルコキシ
基、シアノ基、ハロゲン原子、およびイオン性親水性基
が含まれる。前記アルキル基の例には、メチル基、エチ
ル基、ブチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、ヒド
ロキシエチル基、メトキシエチル基、シアノエチル基、
トリフルオロメチル基、3−スルホプロピル基および4
−スルホブチル基が含まれる。
【0033】Xが表すシクロアルキル基には、置換基を
有するシクロアルキル基および無置換のシクロアルキル
基が含まれる。前記シクロアルキル基としては、炭素原
子数が5乃至12のシクロアルキル基が好ましい。前記
置換基の例には、イオン性親水性基が含まれる。前記シ
クロアルキル基の例には、シクロヘキシルが含まれる。
Xが表すアラルキル基には、置換基を有するアラルキル
基および無置換のアラルキル基が含まれる。前記アラル
キル基としては、炭素原子数が7乃至12のアラルキル
基が好ましい。前記置換基の例には、イオン性親水性基
が含まれる。前記アラルキル基の例には、ベンジル基お
よび2−フェネチル基が含まれる。
【0034】Xが表すアリール基には、置換基を有する
アリール基および無置換のアリール基が含まれる。前記
アリール基としては、炭素原子数が7乃至12のアリー
ル基が好ましい。前記置換基の例には、アルキル基、ア
ルコキシ基、ハロゲン原子、アルキルアミノ基、および
イオン性親水性基が含まれる。前記アリール基の例に
は、フェニル基、p−トリル基、p−メトキシフェニル
基、o−クロロフェニル基およびm−(3−スルホプロ
ピルアミノ)フェニル基が含まれる。Xが表すアルコキ
シアルキル基には、置換基を有するアルコキシアルキル
基および無置換のアルコキシアルキル基が含まれる。前
記アルコキシアルキル基の例には、2−メトキシエチル
基、2−エトキシエチル基、直鎖状あるいは分岐鎖状の
2−プロポキシエチル基および2−ブトキシエチル基、
および3−メトキシブチル基が含まれる。
【0035】Xが表すアリールオキシアルキル基には、
置換基を有するアリールオキシアルキル基および無置換
のアリールオキシアルキル基が含まれる。前記アリール
オキシアルキル基の例には、2−フェノキシエチル基が
含まれる。Xが表すイオン性親水性基には、カルボキシ
ル基、スルホ基、および4級アンモニウム基が含まれ
る。前記イオン性親水性基としては、カルボキシル基お
よびスルホ基が好ましく、特にスルホ基が好ましい。カ
ルボキシル基およびスルホ基は塩の状態であってもよ
く、塩を形成する対イオンの例には、アルカリ金属イオ
ン(例、ナトリウムイオン、カリウムイオン)および有
機カチオン(例、テトラメチルグアニジウムイオン)が
含まれる。
【0036】ただし、前記一般式(I)においては、R
1〜R6およびXのうち少なくとも1つ、前記一般式(I
I)においては、R7〜R12およびXのうち少なくとも1
つがイオン性親水性基を表すか、イオン性親水性基を置
換基として有する。前記一般式(I)および前記一般式
(II)で表されるアゾ色素は、分子内に少なくとも1つ
のイオ性親水性基を有しているので、水性媒体中に対す
る溶解性または分散性が良好となる。R1〜R12および
Xの置換基としてのイオン性親水性基には、スルホ基、
カルボキシル基および4級アンモニウムが含まれる。中
でも、スルホ基およびカルボキシル基が好ましく、スル
ホ基が特に好ましい。カルボキシル基およびスルホ基は
塩の状態であってもよく、塩を形成する対イオンの例に
は、アルカリ金属イオン(例、ナトリウムイオン、カリ
ウムイオン)および有機カチオン(例、テトラメチルグ
アニジウムイオン)が含まれる。
【0037】前記一般式(I)、前記一般式(II)で表
されるアゾ色素の具体例(例示化合物101〜132)
を以下に示すが、本発明に用いられるアゾ色素は、下記
の例に限定されるものではない。
【0038】
【化5】
【0039】
【化6】
【0040】
【化7】
【0041】
【化8】
【0042】
【化9】
【0043】
【化10】
【0044】
【化11】
【0045】前記一般式(I)および前記一般式(II)
で表されるアゾ色素は、下記一般式(III) で表されるア
ニリン誘導体と、下記式(IV)で表されるヘテロ環アミ
ン(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ−ル)とのジ
アゾカップリング反応により合成することができる。ま
た、前記一般式(I)および前記一般式(II)で表され
るアゾ色素は、下記式(III) で表されるアニリン誘導体
と、下記式(V)で表されるヘテロ環アミン(5−アミ
ノ−1,2,4−チアジアゾ−ル)とのジアゾカップリ
ング反応により得られた下記式(VI)で示されるアゾ色
素を、例えば濃硫酸中で、過酸化水素などのような酸化
剤で酸化することにより合成することができる。
【0046】
【化12】
【0047】本発明のインクジェット記録用インクは、
水性媒体中に前記アゾ色素を溶解および/または分散さ
せることによって作製することができる。前記色素を水
性媒体中に分散させる場合は、分散機(例、ボールミ
ル、サンドミル、アトライター、ロールミル、アジテー
ターミル、ヘンシェルミキサー、コロイドミル、超音波
ホモジナイザー、パールミル、ジェットミル、オングミ
ル)を用い、前記色素を微粒子の状態で分散させるのが
好ましい。適当な有機溶媒に前記色素を溶解してから、
得られた溶液を水性媒体中に乳化分散させてもよい。乳
化分散させる場合は、分散剤(乳化剤)や界面活性剤を
使用することができる。水性のインクジェット用インク
の調製方法については、特開平5−148436号、同
5−295312号、同7−97541号、同7−82
515号、同7−118584号の各公報に詳細が記載
されていて、本発明のインクジェット記録用インクの調
製にも利用できる。
【0048】本発明のインクジェット記録用インクは、
前記一般式(I)で表されるアゾ色素を水性媒体に分散
および/または溶解することによって調製できる。前記
水性媒体は、水を主成分とし、所望により、水混和性有
機溶剤を添加した混合物を用いることができる。前記水
混和性有機溶剤の例には、アルコール(例、メタノー
ル、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブ
タノール、イソブタノール、sec-ブタノール、t−ブタ
ノール、ペンタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノ
ール、ベンジルアルコール)、多価アルコール類(例、
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレン
グリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、ブチレングリコール、ヘキサンジオール、
ペンタンジオール、グリセリン、ヘキサントリオール、
チオジグリコール)、グリコール誘導体(例、エチレン
グリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモ
ノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエー
テル、ジエチレングルコールモノメチルエーテル、ジエ
チレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリ
コールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノ
ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエ
ーテル、トリエチレングルコールモノメチルエーテル、
【0049】エチレングリコールジアセテート、エチレ
ングルコールモノメチルエーテルアセテート、トリエチ
レングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリ
コールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノフ
ェニルエーテル)、アミン(例、エタノールアミン、ジ
エタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチル
ジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、
モルホリン、N−エチルモルホリン、エチレンジアミン
ン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、
ポリエチレンイミン、テトラメチルプロピレンジアミ
ン)およびその他の極性溶媒(例、ホルムアミド、N,
N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトア
ミド、ジメチルスルホキシド、スルホラン、2−ピロリ
ドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−ビニル−2−
ピロリドン、2−オキサゾリドン、1,3−ジメチル−
2−イミダゾリジノン、アセトニトリル、アセトン)が
含まれる。尚、前記水混和性有機溶剤は、二種類以上を
併用してもよい。
【0050】本発明のインクジェット記録用インク10
0重量部中は、前記アゾ色素を0.2重量部以上10重
量部以下含有するのが好ましい。また、本発明のインク
ジェット用インクには、前記アゾ色素とともに、他の色
素を併用してもよい。2種類以上の色素を併用する場合
は、色素の含有量の合計が前記範囲となっているのが好
ましい。
【0051】本発明のインクジェット記録用インクは、
粘度が40cp以下であるのが好ましい。また、その表
面張力は20dyn/cm以上100dyn/cm以下
であるのが好ましい。粘度および表面張力は、種々の添
加剤、例えば、粘度調整剤、表面張力調整剤、比抵抗調
整剤、皮膜調整剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、褪色防
止剤、防黴剤、防錆剤、分散剤および界面活性剤を添加
することによって、調整できる。
【0052】本発明のインクジェット記録用インクは、
単色の画像形成のみならず、フルカラーの画像形成に用
いることができる。フルカラー画像を形成するために、
マゼンタ色調インク、シアン色調インク、およびイエロ
ー色調インクを用いることができ、また、色調を整える
ために、さらにブラック色調インクを用いてもよい。
【0053】[インクジェット記録方法]本発明のイン
クジェット記録方法は、前記インクジェット記録用イン
クにエネルギーを供与して、前記インクの液滴を受像材
料へ吐出させ、受像材料上に画像を記録することを特徴
とするインクジェット記録方法である。前記受像材料と
しては、普通紙、コート紙、プラスチックフィルム等が
挙げられる。受像材料としてコート紙を用いると、画
質、画像保存耐久性が向上するので好ましい。
【0054】前記受像材料としては、ポリマー媒染剤を
含有する記録紙を用いることが望ましい。ポリマー媒染
剤については、特開昭48−28325号、同54−7
4430号、同54−124726号、同55−227
66号、同55−142339号、同60−23850
号、同60−23851号、同60−23852号、同
60−23853号、同60−57836号、同60−
60643号、同60−118834号、同60−12
2940号、同60−122941号、同60−122
942号、同60−235134号、特開平1−161
236号の各公報、米国特許2484430号、同25
48564号、同3148061号、同3309690
号、同4115124号、同4124386号、同41
93800号、同4273853号、同4282305
号、同4450224号の各明細書に記載がある。特開
平1−161236号公報の212〜215頁に記載の
ポリマー媒染剤を含有する受像材料が特に好ましい。同
公報記載のポリマー媒染剤を用いると、優れた画質の画
像が得られ、かつ画像の耐光性が改善される。
【0055】本発明のインクジェット記録方法におい
て、前記受像材料として、無機顔料を含有する受像材料
を用いることができる。無機顔料の例には、シリカ顔
料、アルミナ顔料、二酸化チタン顔料、酸化亜鉛顔料、
酸化ジルコニウム顔料、雲母状酸化鉄、鉛白、酸化鉛顔
料、酸化コバルト顔料、ストロンチウムクロメート、モ
リブデン系顔料、スメクタイト、酸化マグネシウム顔
料、酸化カルシウム顔料、炭酸カルシウム顔料およびム
ライトが含まれる。二種類以上の無機顔料を併用しても
よい。
【0056】本発明のインクジェット記録方法におい
て、前記受像材料として、親水性バインダーを含む親水
性層をインク受容層として有することが好ましい。親水
性バインダーとしては、高吸水性ポリマーを用いること
が好ましい。親水性バインダーの例には、ゼラチン、ゼ
ラチン誘導体、ポリビニルアルコール、ポリビニルアル
コール誘導体、ポリアルキレンオキサイドおよびポリア
ルキレンオキサイド誘導体が含まれる。親水性バインダ
ーについては、特開平1−161236号公報の215
〜222頁に記載がある。前記インク受容層には、硬膜
剤を添加して硬化させることが好ましい。硬膜剤として
は、特開平1−161236号公報の222頁に記載さ
れている材料を用いることができる。
【0057】本発明のインクジェット記録方法におい
て、前記受像材料はマット剤を含有しているのが好まし
い。前記マット剤については、特開平1−161236
号公報の263〜264頁に記載がある。インクジェッ
ト記録方法の受像材料の構成層には、界面活性剤を添加
しても良い。界面活性剤は、塗布助剤、剥離性改良剤、
スベリ性改良剤あるいは帯電防止剤として機能する。界
面活性剤については、特開昭62−173463号、同
62−183457号の各公報に記載がある。界面活性
剤の代わりに有機フルオロ化合物を用いてもよい。有機
フルオロ化合物は、疎水性であることが好ましい。有機
フルオロ化合物の例には、フッ素系界面活性剤、オイル
状フッ素系化合物(例、フッ素油)および固体状フッ素
化合物樹脂(例、四フッ化エチレン樹脂)が含まれる。
有機フルオロ化合物については、特公昭57−9053
号(第8〜17欄)、特開昭61−20994号、同6
2−135826号の各公報に記載がある。
【0058】本発明のインクジェット記録方法におい
て、受像材料の構成層(バック層を含む)には、ポリマ
ーラテックスを添加してもよい。ポリマーラテックス
は、寸度安定化、カール防止、接着防止、膜のひび割れ
防止のような膜物性改良の目的で使用される。ポリマー
ラテックスについては、特開昭62−245258号、
同62−1316648号、同62−110066号の
各公報に記載がある。ガラス転移温度が低い(40℃以
下の)ポリマーラテックスを媒染剤を含む層に添加する
と、層のひび割れやカールを防止することができる。ま
た、ガラス転移温度が高いポリマーラテックスをバック
層に添加しても、カールを防止できる。前記受像材料の
構成層に、退色防止剤を添加してもよい。退色防止剤に
は、酸化防止剤、紫外線吸収剤および金属錯体が含まれ
る。退色防止剤については、特開平1−161236号
公報の225〜247頁に記載がある。前記受像材料に
は、蛍光増白剤を添加してもよい。蛍光増白剤をインク
に添加して、外部から受像材料に供給することもでき
る。
【0059】前記受像材料が、支持体とインク受容層を
含む場合、前記支持体としては、両面をポリオレフィン
(例、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブテンおよびそれらのコポリマー)で
ラミネートした紙およびプラスチックフイルムが特に好
ましく用いられる。ポリオレフィンポリオレフィン中
に、白色顔料(例、酸化チタン、酸化亜鉛)または色味
付け染料(例、コバルトブルー、群青、酸化ネオジウ
ム)を添加することが好ましい。
【0060】本発明のインクジェット記録方法は、連続
方式およびオンデマンド方式のいずれであってもよい。
また、インクへのエネルギー供与の方式についても特に
制限はなく、バブルジェット方式、サーマルジェット方
式、および超音波を用いた方式のいずれであってもよ
い。
【0061】インクジェット記録方式には、フォトイン
クと称する濃度の低いインクを小さい体積で多数射出す
る方式、実質的に同じ色相で濃度の異なる複数のインク
を用いて画質を改良する方式や無色透明のインクを用い
る方式が含まれる。本発明は、プリント速度が速く、濃
度が低いインクを多量に噴射し、写真に近い画像を形成
するインクジェット記録方式において、特に効果があ
る。
【0062】
【実施例】〔実施例1〕 (水性インクの調製)下記の成分を30〜40℃で加熱
しながら1時間撹拌した後、平均孔径0. 8μ、直径4
7mmのミクロフィルターを用いて加圧濾過して、イン
ク液Aを調製した。 インク液Aの組成 アゾ色素(例示化合物101) 4重量部 ジエチレングリコール 9重量部 テトラエチレングルコールモノブチルエーテル 9重量部 グリセリン 7重量部 ジエタノールアミン 1重量部 水 70重量部
【0063】前記アゾ色素を、下記表1に示すように変
更した以外は、インク液Aの調製と同様にして、インク
液B〜Gを作製した。
【0064】(画像記録および評価)インク液A〜Gを
用いて、インクジェットプリンター(PM−700C、
セイコーエプソン(株)製)で、フォト光沢紙(富士写
真フイルム(株)製インクジェットペーパー、スーパー
フォトグレード)に画像を記録した。得られた画像につ
いて、色相と光堅牢性を評価した。色相については、目
視にて良好および不良の2段階で評価した。評価結果を
下記表1に示す。下記表1中、〇は色相が良好であった
ことを示し、×は色相が不良であったことを示す。光堅
牢性については、記録した直後の画像濃度Ciを測定し
た後、ウェザーメーター(アトラスC.165)を用い
て、画像にキセノン光(8万5千ルクス)を3日間照射
した後、再び画像濃度Cfを測定し、キセノン光照射前
後の画像濃度の差から色素残存率({(Ci−Cf)/
Ci}×100%)を算出し、評価した。画像濃度は反
射濃度計(X−Rite 310TR)を用いて測定し
た。色素残存率は、反射濃度が1、1.5、および2.
0の3点で測定した。評価結果を下記表1に示す。下記
表1中、いずれの濃度においても色素残存率が80%以
上の場合を〇、2点が80%未満の場合を△、すべての
濃度で80%未満の場合を×として示した。
【0065】
【表1】
【0066】
【化13】
【0067】表1に示すように、インク液A〜Dから得
られたマゼンタ画像は、インク液E〜Gから得られたマ
ゼンタ画像よりも鮮明であった。また、インク液A〜D
を用いて得られた画像は、光堅牢性が優れていた。
【0068】さらに、インク液A〜Dを用いて、インク
ジェットプリンター(PM−700C、セイコーエプソ
ン(株)製)により、スーパーファイン専用光沢紙(M
JA4S3P、セイコーエプソン(株)製)に画像を記
録した。得られた画像の色相と光堅牢性を評価したとこ
ろ、いずれも表1と同様の結果が得られた。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、良好な色相を有し、堅
牢性の高い画像を形成し得るインクジェット記録用イン
クおよびインクジェット記録方法を提供することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA13 FC02 2H086 BA03 BA56 4J039 BA29 BC05 BC12 BC19 BC20 BC29 BC32 BC33 BC36 BC37 BC40 BC44 BC47 BC50 BC53 BC54 BC55 BC56 BC57 BC65 BC68 BE01 BE02 CA03 CA06 EA21 EA35 EA42 FA02 GA24

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で表されるアゾ色素を
    含むことを特徴とするインクジェット記録用インク。 【化1】 (一般式(I)中、R1、R2、R3、R4、R5およびR6
    は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、アルキ
    ル基、シクロアルキル基、アラルキル基、アリール基、
    ヘテロ環基、シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、ア
    ミノ基、アルキルアミノ基、アルコキシ基、アリールオ
    キシ基、アミド基、アリールアミノ基、ウレイド基、ス
    ルファモイルアミノ基、アルキルチオ基、アリールチオ
    基、アルコキシカルボニルアミノ基、スルホンアミド
    基、カルバモイル基、スルファモイル基、スルホニル
    基、アルコキシカルボニル基、ヘテロ環オキシ基、アゾ
    基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、シリルオ
    キシ基、アリールオキシカルボニル基、アリールオキシ
    カルボニルアミノ基、イミド基、ヘテロ環チオ基、スル
    フィニル基、ホスホリル基、アシル基、またはイオン性
    親水性基を表し、R1とR2、R3とR1、およびR2とR5
    が各々結合して環を形成していてもよい。Xはアルキル
    基、シクロアルキル基、アラルキル基、アリール基、ア
    ルコキシアルキル基、アリールオキシアルキル基、また
    はイオン性親水性基を表す。ただし、R1、R2、R3
    4、R5、R6、およびXのうち少なくとも1つは、イ
    オン性親水性基を表すか、イオン性親水性基を置換基と
    して有する。nは1または2を表す。)
  2. 【請求項2】 一般式(I)中、nが2であることを特
    徴とする請求項1に記載のインクジェット記録用イン
    ク。
  3. 【請求項3】 イオン性親水性基がカルボキシル基また
    はスルホ基であることを特徴とする請求項1または2に
    記載のインクジェット記録用インク。
  4. 【請求項4】 請求項1から3までのいずれかに記載の
    インクジェット記録用インクにエネルギーを供与して、
    前記インクの液滴を受像材料へ吐出させ、受像材料上に
    画像を記録することを特徴とするインクジェット記録方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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WO2013161505A1 (ja) * 2012-04-27 2013-10-31 富士フイルム株式会社 インクジェット捺染用着色組成物、捺染方法、及び布帛
JP2014062142A (ja) * 2012-09-19 2014-04-10 Fujifilm Corp インクセット、捺染方法、及び布帛

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