JP2005097382A - インクジェット記録用インクセット及びインクジェット記録方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、インクジェット記録用インクセット及びインクジェット記録方法に関する。
近年、高画質のカラー画像を比較的安価に容易に得る手段としてインクジェット記録方法が普及している。インクジェット記録方法における画質の進歩は目覚ましく、プリンター技術、インク技術、専用記録媒体技術の向上と相まって写真画質と呼ばれる高画質の記録が可能となっている。例えば、プリンターの高解像度化、インクの小液滴化、淡色インクの採用などにより、粒状性が大幅に低減している。
淡色インクに関しては、従来のイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色に加えて、淡色マゼンタインク(ライトマゼンタ、フォトマゼンタなど)、淡色シアンインク(ライトシアン、フォトシアンなど)を加えた6色のインクセットが一般的であるが、更に、グレーインクやダークイエローインクなどを加えた7色またはそれ以上のインクセットも実用化されている。インク数の増大、特に淡色インクの採用により、インクジェット記録媒体(以下、記録媒体ともいう)に対するインクの打ち込み量も増加する傾向にある。一方で、吐出ノズル数の増大、駆動周波数の増加など、記録速度の高速化も急速に進んでいる。
上述のように、インクジェット記録の高画質化に伴い、銀塩写真との比較がなされ、記録画像の光沢への要求も強い。インクジェット記録媒体の改良もなされ、高光沢のインクジェット記録媒体も実用化されている。インクジェット記録媒体で高光沢を達成するには表面の平滑性が重要であり、その意味では支持体上に水溶性樹脂を塗布したいわゆる膨潤型の記録媒体が有利であるが、このタイプの記録媒体ではインク吸収速度が不十分である。それに対し、支持体上に、主に無機微粒子と水溶性樹脂を用いて微細な空隙を形成し、空隙にインクを吸収するいわゆる空隙型の記録媒体がインク吸収速度が速く、広く用いられている。このタイプの記録媒体で高光沢を達成するため、表面を平滑にしようとすると、インク吸収速度、吸収容量に対し、ある程度制限があるのが現状である。
このような状況から、高光沢の記録媒体に高画質の画像を高速で印字しようとすると、記録媒体へのインク吸収が不十分となり、記録媒体上でインクが溢れ、色材が凝集したり、混色にじみが発生したりするといった問題が起こることが知られている。この様な現象は、インクに用いる色材の特性に大きく影響される。このため、インクジェットプリンターには使用する記録媒体に応じて、複数の印字モードを有しているのが普通である。一般に普通紙に印字する場合には、淡色インクを使用せずに、1回あるいは最低限の走査で印字するため、高速印字が可能となるが得られる画質は低くなる。これに対し、光沢紙等に印字する場合、淡色インクを使用し、一度に全てを印字するのではなく、数回に分けて印字するため、高画質ではあるが、印字速度が低下することが問題であった。従って、高画質モードで印字しても高速印字が可能な方法、あるいは普通紙に対しても高画質で印字できるインクジェット記録方法が望まれている。
これらの課題の解決にはインク、特に色材の性質が重要である。にじみ等の改善には顔料インクの使用が有効であるが、特に光沢紙などに印字した際には顔料粒子が紙面上に残存するため、印字部と非印字部の光沢差が生じるなどの問題があり、画質の面では不十分である。
上記課題に対し、特定のマゼンタ染料を含むマゼンタインク及び特定のシアン染料を含有するインクが開示されており(例えば、特許文献1参照。)、これらのインクを用いることにより、画像保存性が向上することが記載されている。しかしながら、7色以上のインクを用いるインクセットに関しては、記載も示唆も無い。また、複数のインク、特に3色以上のインクを重ねて印字した際に生じるにじみやブロンジングに関する記載、普通紙に印字した際の画質に関する記載も、またその改良に対する示唆について、一切見られない。
特開2003−221534号公報
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、その目的は、高光沢のインクジェット記録媒体に高画質で高速に記録しても、混色滲みやブロンジングを起こさないインクジェット記録用インクセット及びインクジェット記録方法を提供することである。また、本発明の他の目的は普通紙に高画質で記録できるインクジェット記録用インクセット及びインクジェット記録方法を提供することである。
本発明の上記目的は、以下の構成により達成される。
(請求項1)
7色以上のインクから構成されるインクジェット記録用インクセットにおいて、少なくとも1色のインクが、下記一般式(1)で表される染料を含有することを特徴とするインクジェット記録用インクセット。
(請求項1)
7色以上のインクから構成されるインクジェット記録用インクセットにおいて、少なくとも1色のインクが、下記一般式(1)で表される染料を含有することを特徴とするインクジェット記録用インクセット。
〔式中、Z1は、ハメットの置換基定数σp値が0.20以上の電子吸引性基を表す。Z2は、水素原子、脂肪族基、芳香族基または複素環基を表す。R1、R2は、各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、脂肪族基、芳香族基、複素環基、シアノ基、カルボキシル基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、複素環オキシカルボニル基、アシル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、シリルオキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、ウレイド基、スルファモイルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、アルキルもしくはアリールスルホニルアミノ基、複素環スルホニルアミノ基、ニトロ基、アルキル及びアリールチオ基、アルキルもしくはアリールスルホニル基、複素環スルホニル基、アルキルもしくはアリールスルフィニル基、複素環スルフィニル基、スルファモイル基、スルホ基または複素環チオ基を表す。R3、R4は、各々独立に、水素原子、脂肪族基、芳香族基、複素環基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、スルホニル基またはスルファモイル基を表す。R5、R6は、各々独立に、水素原子、脂肪族基、芳香族基、複素環基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基またはスルファモイル基を表す。Qは、水素原子、脂肪族基、芳香族基または複素環基を表す。〕
(請求項2)
7色以上のインクから構成されるインクジェット記録用インクセットにおいて、少なくとも1色のインクが、下記一般式(2)で表される染料を含有することを特徴とするインクジェット記録用インクセット。
(請求項2)
7色以上のインクから構成されるインクジェット記録用インクセットにおいて、少なくとも1色のインクが、下記一般式(2)で表される染料を含有することを特徴とするインクジェット記録用インクセット。
〔式中、X11〜X14はそれぞれ独立に−SO−Z、−SO2−Z、−SO2NR1R2、−CONR1R2または−CO2R1を表す。Zはそれぞれ独立に置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のシクロアルキル基、置換もしくは無置換のアルケニル基、置換もしくは無置換のアラルキル基、置換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換の複素環基を表す。R1、R2はそれぞれ独立に、水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のシクロアルキル基、置換もしくは無置換のアルケニル基、置換もしくは無置換のアラルキル基、置換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換の複素環基を表す。Y11〜Y18はそれぞれ独立に、一価の置換基を表す。a11〜a14は、それぞれX11〜X14の置換基数を表し、a11〜a14はそれぞれ独立に1または2を表す。Mは水素原子、金属原子またはその酸化物、水酸化物もしくはハロゲン化物である。〕
(請求項3)
前記7色以上のインクの少なくとも1色のインクが、前記一般式(1)で表される染料を含有することを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録用インクセット。
(請求項4)
7色以上のインクから構成されるインクジェット記録用インクセットにおいて、少なくとも1色のインクが、下記一般式(3)または一般式(4)で表される染料を含有することを特徴とするインクジェット記録用インクセット。
(請求項3)
前記7色以上のインクの少なくとも1色のインクが、前記一般式(1)で表される染料を含有することを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録用インクセット。
(請求項4)
7色以上のインクから構成されるインクジェット記録用インクセットにおいて、少なくとも1色のインクが、下記一般式(3)または一般式(4)で表される染料を含有することを特徴とするインクジェット記録用インクセット。
〔式中、R1、R2及びR3は、各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基、アリール基、アルキルチオ基、アリールチオ基またはイオン性親水性基を表す。R4は、下記複素環基群1から選ばれる置換されていてもよい複素環基を表す。〕
〔式中、R5は、水素原子、シアノ基、アルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基、アリール基、アルキルチオ基、アリールチオ基またはイオン性親水性基を表す。Zaは、−N=、−NH−、または−C(R11)=を表す。Zb及びZcは、各々独立して、−N=または−C(R11)=を表す。ここで、R11は水素原子または非金属置換基を表す。R6は、下記複素環基群2から選ばれる置換されていてもよい複素環基を表す。〕
(請求項5)
前記7色以上のインクが、水、色材及び水溶性有機溶剤を含有する水性インクであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のインクジェット記録用インクセット。
(請求項6)
前記色材が、水溶性染料であることを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録用インクセット。
(請求項7)
請求項1〜6のいずれか1項に記載のインクジェット記録用インクセットを用いて、インクジェット記録媒体上に画像記録することを特徴とするインクジェット記録方法。
前記7色以上のインクが、水、色材及び水溶性有機溶剤を含有する水性インクであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のインクジェット記録用インクセット。
(請求項6)
前記色材が、水溶性染料であることを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録用インクセット。
(請求項7)
請求項1〜6のいずれか1項に記載のインクジェット記録用インクセットを用いて、インクジェット記録媒体上に画像記録することを特徴とするインクジェット記録方法。
本発明によれば、高光沢の記録媒体に高画質で高速に記録しても、混色にじみやブロンジングを起こさないインクセット及び記録方法を提供することである。また、本発明の別の目的は普通紙に高画質で記録できるインクセットを提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
本発明のインクジェット記録用インクセットにおいては、7色以上のインクを有することを特徴とする。7色の内訳は特に制限はなく、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色インクを有することが好ましく、上記4色のインクに加えて、淡色シアンインク、淡色マゼンタインクを用いることが更に好ましい。また、淡色インクを用いずにブルー、レッド、グリーン、オレンジ、バイオレット等のいわゆる特色インクを使用することも可能である。また、淡色黒インク(グレーインク)やダークイエローインクを使用することも好ましい。
以下、本発明のインクジェット記録用インクセットの詳細について説明する。
本発明のインクジェット記録用インクセット(以下、インクセットともいう)では、少なくとも1色のインクが、前記一般式(1)で表されるマゼンタ染料を含有することを特徴とする。
はじめに、前記一般式(1)で表されるマゼンタ染料について説明する。
前記一般式(1)において、Z1はハメットの置換基定数σp値が0.20以上の電子吸引性基を表す。Z1はσp値が0.30以上の電子吸引基であることが好ましく、σp値が0.45以上の電子吸引基であることが更に好ましく、σp値が0.6以上の電子吸引基であることが特に好ましい。また、σp値が1.0以下の電子吸引性基であることが好ましい。好ましい具体的な置換基については後述する電子吸引性置換基を挙げることができるが、中でも、炭素数2〜12のアシル基、炭素数2〜12のアルキルオキシカルボニル基、ニトロ基、シアノ基、炭素数1〜12のアルキルスルホニル基、炭素数6〜18のアリールスルホニル基、炭素数1〜12のカルバモイル基及び炭素数1〜12のハロゲン化アルキル基が好ましい。特に好ましいものは、シアノ基、炭素数1〜12のアルキルスルホニル基、炭素数6〜18のアリールスルホニル基であり、最も好ましいものはシアノ基である。
前記一般式(1)において、R1、R2は、各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、脂肪族基、芳香族基、複素環基、シアノ基、カルボキシル基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、複素環オキシカルボニル基、アシル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、シリルオキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、ウレイド基、スルファモイルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、アルキルもしくはアリールスルホニルアミノ基、複素環スルホニルアミノ基、ニトロ基、アルキル及びアリールチオ基、アルキルもしくはアリールスルホニル基、複素環スルホニル基、アルキルもしくはアリールスルフィニル基、複素環スルフィニル基、スルファモイル基、スルホ基または複素環チオ基を表す。
前記一般式(1)において、R3、R4は各々独立に水素原子、脂肪族基、芳香族基、複素環基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルもしくはアリールスルホニル基、またはスルファモイル基を表す。中でも水素原子、芳香族基、複素環基、アシル基、アルキル及びアリールスルホニル基が好ましく、水素原子、芳香族基、複素環基が特に好ましい。
前記一般式(1)において、R5、R6は、各々独立に、水素原子、脂肪族基、芳香族基、複素環基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基またはスルファモイル基を表す。
前記一般式(1)において、Z2は水素原子、脂肪族基、芳香族基または複素環基を表す。Qは水素原子、脂肪族基、芳香族基または複素環基を表す。中でもQは5〜8員環を形成するのに必要な非金属原子群からなる基が好ましい。また、この5〜8員環は置換されていてもよいし、飽和環であっても不飽和結合を有していてもよい。その中でも特に芳香族基、複素環基が好ましい。好ましい非金属原子としては、窒素原子、酸素原子、イオウ原子または炭素原子が挙げられる。そのような環構造の具体例としては、例えば、ベンゼン環、シクロペンタン環、シクロヘキサン環、シクロヘプタン環、シクロオクタン環、シクロヘキセン環、ピリジン環、ピリミジン環、ピラジン環、ピリダジン環、トリアジン環、イミダゾール環,ベンゾイミダゾール環、オキサゾール環、ベンゾオキサゾール環、チアゾール環、ベンゾチアゾール環、オキサン環、スルホラン環及びチアン環等が挙げらる。
上記説明した一般式(1)における各基は、更に置換基を有していても良い。これらの各基が更に置換基を有する場合、該置換基としては、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、脂肪族基、芳香族基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシルオキシ基、複素環オキシ基、アミノ基(複素環アミノ基、アニリノ基を含む)、アシルアミノ基、ウレイド基、スルフアモイルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、アルキルもしくはアリールチオ基、または複素環チオ基等やイオン性親水性基が挙げられる。
ここで、本発明でいうハメットの置換基定数σp値について説明する。
ハメット則は、ベンゼン誘導体の反応または平衡に及ぼす置換基の影響を定量的に論ずるために1935年にL.P.Hammettにより提唱された経験則であるが、これは今日広く妥当性が認められている。ハメット則に求められた置換基定数には、σp値とσm値があり、これらの値は多くの一般的な成書に見出すことができるが、例えば、J.A.Dean編、「Lange’s Handbook of Chemistry」第12版、1979年(Mc Graw−Hill)や「化学の領域」増刊、122号、96〜103頁、1979年(南光堂)に詳しく記載されている。尚、本発明において各置換基をハメットの置換基定数σpにより限定したり、説明したりするが、これは上記の成書で見出せる、文献既知の値がある置換基にのみ限定されるという意味ではなく、その値が文献未知であってもハメット則に基づいて測定した場合、その範囲内に包まれるであろう置換基をも含むことはいうまでもない。また、本発明の一般式(1)の中には、ベンゼン誘導体ではない物も含まれるがが、置換基の電子効果を示す尺度として、置換位置に関係なくσp値を使用する。本発明においては、σp値をこのような意味で使用する。
ハメット置換基定数σp値が0.60以上の電子吸引性基としては、シアノ基、ニトロ基、アルキルスルホニル基(例えば、メタンスルホニル基)、アリールスルホニル基(例えば、ベンゼンスルホニル基)を例として挙げることができる。ハメットσp値が0.45以上の電子吸引性基としては、上記に加えアシル基(例えば、アセチル基)、アルコキシカルボニル基(例えば、ドデシルオキシカルボニル基)、アリールオキシカルボニル基(例えば、m−クロロフェノキシカルボニル基)、アルキルスルフィニル基(例えば、n−プロピルスルフィニル基)、アリールスルフィニル基(例えば、フェニルスルフィニル基)、スルファモイル基(例えば、N−エチルスルファモイル基、N,N−ジメチルスルファモイル基)、ハロゲン化アルキル基(例えば、トリフロロメチル基)を挙げることができる。
ハメット置換基定数σp値が0.30以上の電子吸引性基としては、上記に加え、アシルオキシ基(例えば、アセトキシ基)、カルバモイル基(例えば、N−エチルカルバモイル基、N,N−ジブチルカルバモイル基)、ハロゲン化アルコキシ基(例えば、トリフロロメチルオキシ基)、ハロゲン化アリールオキシ基(例えば、ペンタフロロフェニルオキシ基)、スルホニルオキシ基(例えば、メチルスルホニルオキシ基)、ハロゲン化アルキルチオ基(例えば、ジフロロメチルチオ基)、2つ以上のσp値が0.15以上の電子吸引性基で置換されたアリール基(例えば、2,4−ジニトロフェニル基、ペンタクロロフェニル基)、及び複素環(例えば、2−ベンゾオキサゾリル基、2−ベンゾチアゾリル基、1−フェニルー2−ベンズイミダゾリル基)を挙げることができる。σp値が0.20以上の電子吸引性基の具体例としては、上記に加え、ハロゲン原子がなどが挙げられる。
以下に、本発明に係る前記一般式(1)で表される具体的なマゼンタ染料の化合物例を挙げるが、これらに限定されるものではない。
また、本発明のインクジェット記録用インクセットでは、少なくとも1色のインクが、前記一般式(2)で表されるシアン染料を含有することを特徴とする。
一般式(2)中、a11〜a14はそれぞれ独立に1または2の整数を表し、特に好ましいのは4≦a11+a12+a13+a14≦6であり、その中でも特に好ましいのはa11=a12=a13=a14=1のときである。
X11〜X14は、それぞれ全く同じ置換基であっても良く、あるいは、例えば、X11〜X14が全て−SO2−Zであるが、各Zは互いに異なるものを含む場合のように、同じ種類の置換基であるが、部分的に互いに異なる置換基であっても良く、あるいは、例えば、−SO2−Zと−SO2NR1R2が同時に置換した場合のように、互いに異なる置換基を含んでいても良い。
一般式(2)で表されるフタロシアニン染料の中でも、特に好ましい置換基の組み合わせは、以下の通りである。
X11〜X14としては、それぞれ独立に−SO−Z、−SO2−Z、−SO2NR1R2、または−CONR1R2が好ましく、特に−SO2−Z、または−SO2NR1R2が好ましく、−SO2−Zが最も好ましい。
Zはそれぞれ独立に、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換の複素環基が好ましく、その中でも置換アルキル基、置換アリール基、置換複素環基が最も好ましい。特に染料の溶解性やインク安定性を高めるという理由から、置換基中に不斉炭素を有する場合(ラセミ体での使用)が好ましい。また、会合性を高め堅牢性を向上させるという理由から、水酸基、エーテル基、エステル基、シアノ基、アミド基、スルホンアミド基が置換基中に有する場合が好ましい。
R1、R2はそれぞれ独立に、水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換の複素環基が好ましく、その中でも水素原子、置換アルキル基、置換アリール基、置換複素環基が最も好ましい。ただしR1、R2が共に水素原子であることは好ましくない。特に染料の溶解性やインク安定性を高めるという理由から、置換基中に不斉炭素を有する場合(ラセミ体での使用)が好ましい。また、会合性を高め堅牢性を向上させるという理由から、水酸基、エーテル基、エステル基、シアノ基、アミド基、スルホンアミド基が置換基中に有する場合が好ましい。
Y11〜Y18は、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、シアノ基、アルコキシ基、アミド基、ウレイド基、スルホンアミド基、カルバモイル基、スルファモイル基、アルコキシカルボニル基、カルボキシル基、及びスルホ基が好ましく、特に水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、カルボキシル基、及びスルホ基が好ましく、水素原子が最も好ましい。a11〜a14はそれぞれ独立に1または2であることが好ましく、特に全てが1であることが好ましい。Mは、水素原子、金属元素またはその酸化物、水酸化物、又はハロゲン化物を表し、特にCu、Ni、Zn、Alが好ましく、なかでも特に特にCuが最も好ましい。
前記一般式(2)で表される化合物の好ましい置換基の組み合わせについては、種々の置換基の少なくとも1つが前記の好ましい基である化合物が好ましく、より多くの種々の置換基が前記好ましい基である化合物がより好ましく、全ての置換基が前記好ましい基である化合物が最も好ましい。
本発明に係るフタロシアニン染料の化学構造としては、スルフィニル基、スルホニル基、スルファモイル基のような電子吸引性基を、フタロシアニンの4つの各ベンゼン環に少なくとも一つずつ、フタロシアニン骨格全体の置換基のσp値の合計で1.6以上となるように導入することが好ましい。
ハメットの置換基定数σp値について前述と同義である。
前記一般式(2)で表されるフタロシアニン系染料類縁体混合物を、置換位置に基づいて以下の三種類に分類して定義する。
(1)β−位置換型:2及びまたは3位、6及びまたは7位、10及びまたは11位、14及びまたは15位に特定の置換基を有するフタロシアニン染料。
(2)α−位置換型:1及びまたは4位、5及びまたは8位、9及びまたは12位、13及びまたは16位に特定の置換基を有するフタロシアニン染料。
(3)α,β−位混合置換型:1〜16位に規則性なく、特定の置換基を有するフタロシアニン染料。
本発明に用いられるフタロシアニン誘導体は、例えば、白井−小林共著、(株)アイピーシー発行「フタロシアニン−化学と機能−」(P.1〜62)、C.C.Leznoff−A.B.P.Lever共著、VCH発行‘Phthalocyanines−Properties and Applications’(P.1〜54)等に記載、引用もしくはこれらに類似の方法を組み合わせて合成することができる。
本発明に係る一般式(2)で表されるフタロシアニン化合物は、例えば、下記式で表されるフタロニトリル誘導体(化合物P)またはジイミノイソインドリン誘導体(化合物Q)を一般式(2−1)で表される金属誘導体と反応させるか、或いは4−スルホフタロニトリル誘導体(化合物R)と一般式(2−1)で表される金属誘導体を反応させて得られるテトラスルホフタロシアニン化合物から誘導することができる。
上記各式中、Xpは上記一般式(2)におけるX11〜X14のいずれか1つに相当する。Yq,Yq′はそれぞれ上記一般式(2)におけるY11〜Y18のいずれか1つに相当する。
一般式(2−1):M−(Y)d
一般式(2−1)において、Mは前記一般式(2)のMと同一であり、Yはハロゲン原子、酢酸陰イオン、アセチルアセトネート、酸素などの1価又は2価の配位子を示し、dは1〜4の整数である。
一般式(2−1)において、Mは前記一般式(2)のMと同一であり、Yはハロゲン原子、酢酸陰イオン、アセチルアセトネート、酸素などの1価又は2価の配位子を示し、dは1〜4の整数である。
得られる前記一般式(2)で表されるフタロシアニン化合物は、通常、Xpの各置換位置における異性体である下記一般式(a)−1〜(a)−4で表される化合物の混合物、すなわちβ−位置換型となっている。
上記合成法において、Xpとして全て同一のものを使用すればX11、X12、X13及びX14が全く同じ置換基であるβ位置置換型フタロシアニン染料を得ることができる。一方、Xpとして異なるものを組み合わせて使用すれば、同じ種類の置換基であるが部分的に互いに異なる置換基をもつ染料や、あるいは、互いに異なる種類の置換基をもつ染料を合成することができる。一般式(2)の染料の中でも互いに異なる電子吸引性置換基を持つこれらの染料は、染料の溶解性、会合性、インクの経時安定性などを調整できる為、特に好ましい。
本発明に係る一般式(2)で表されるフタロシアニン染料は、特開2001−226275号、同2001−96610号、同2001−47013号、同2001−193638号に記載の方法により合成することができる。また、出発物質、染料中間体及び合成ル−トについてはこれらにより限定されるものでない。
以下に、本発明に係る前記一般式(2)で表される具体的なシアン染料の化合物例を挙げるが、これらに限定されるものではない。
また、本発明のインクジェット記録用インクセットでは、少なくとも1色のインクが、前記一般式(3)または前記一般式(4)で表されるイエロー染料を含有することを特徴とする。
一般式(3)、(4)において、R1、R2、R3及びR5は、各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基、アリール基、アルキルチオ基、アリールチオ基、またはイオン性親水性基を表す。R1、R2、R3及びR5が表すアルキル基には、置換基を有するアルキル基及び無置換のアルキル基が含まれる。該アルキル基としては、炭素原子数が1〜12のアルキル基が好ましい。置換基の例には、ヒドロキシル基、アルコキシ基、シアノ基、ハロゲン原子、及びイオン性親水性基が含まれる。アルキル基の例には、メチル、エチル、ブチル、イソプロピル、t−ブチル、ヒドロキシエチル、メトキシエチル、シアノエチル、トリフルオロメチル、3−スルホプロピル、及び4−スルホブチルが含まれる。
R1、R2、R3及びR5が表すシクロアルキル基には、置換基を有するシクロアルキル基及び無置換のシクロアルキル基が含まれる。シクロアルキル基としては、炭素原子数が5〜12のシクロアルキル基が好ましい。置換基の例にはイオン性親水性基が含まれる。シクロアルキル基の例には、シクロヘキシルが含まれる。
R1、R2、R3及びR5が表すアラルキル基には、置換基を有するアラルキル基及び無置換のアラルキル基が含まれる。アラルキル基としては、炭素原子数が7〜12のアラルキル基が好ましい。アラルキル基の例には、ベンジル、及び2−フェネチルが含まれる。
R1、R2、R3及びR5が表すアリール基には、置換基を有するアリール基及び無置換のアリール基が含まれる。アリール基としては、炭素原子数が7〜12のアリール基が好ましい。置換基の例には、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、アルキルアミノ基が含まれる。アリール基の例には、フェニル、p−トリル、p−メトキシフェニル、o−クロロフェニル、及びm−(3−スルホプロピルアミノ)フェニルが含まれる。
R1、R2、R3及びR5が表すアルキルチオ基には、置換基を有するアルキルチオ基及び無置換のアルキルチオ基が含まれる。アルキルチオ基としては、炭素原子数が1〜12のアルキルチオ基が好ましい。アルキルチオ基の例には、メチルチオ及びエチルチオが含まれる。
R1、R2、R3及びR5が表すアリールチオ基には、置換基を有するアリールチオ基及び無置換のアリールチオ基が含まれる。アリールチオ基としては、炭素原子数が6〜12のアリールチオ基が好ましい。置換基の例には、アルキル基が含まれる。アリールチオ基の例には、フェニルチオ基及びp−トリルチオが含まれる。
R1、R2、R3及びR5が表すイオン性親水性基を表す場合には、スルホ基、ホスホノ基、カルボキシル基及び4級アンモニウムが含まれる。中でも、スルホ基及びカルボキシル基が好ましく、スルホ基が特に好ましい。カルボキシル基及びスルホ基は塩の状態であってもよく、塩を形成する対イオンの例には、アルカリ金属イオン(例、ナトリウムイオン、カリウムイオン)、アンモニウムイオン、及び有機カチオン(例、テトラメチルグアニジウムイオン)が含まれる。
一般式(4)において、Zaは、−N=、−NH−、または−C(R11)=を表し、Zb及びZcは、各々独立して、−N=または−C(R11)=を表し、R11は水素原子または非金属置換基を表す。R11が表す非金属置換基としては、シアノ基、シクロアルキル基、アラルキル基、アリール基、アルキルチオ基、アリールチオ基、またはイオン性親水性基が好ましい。置換基の各々は、前記R1が表す各々の置換基と同義であり、好ましい例も同様である。一般式(4)に含まれる2つの5員環からなる複素環の骨格例を下記に示す。
一般式(3)において、R4は複素環基の群1から選ばれる置換されていてもよい複素環基を表す。置換基としては、イオン性親水性基、炭素原子数が1〜12のアルキル基、アリール基、アルキルまたはアリールチオ基、ハロゲン原子、シアノ基、スルファモイル基、スルホンアミノ基、カルバモイル基、及びアシルアミノ基等が含まれ、アルキル基及びアリール基等はさらに置換基を有していてもよい。群1に示す複素環基の中でも、1,2,4−チアジアゾール、1,3,4−チアジアゾール、及びイミダゾールが好ましい。
一般式(4)において、R6は、複素環基の群2から選ばれる置換されていてもよい複素環基を表す。置換基としては、イオン性親水性基、炭素原子数が1〜12のアルキル基、アリール基、アルキルまたはアリールチオ基、ハロゲン原子、シアノ基、スルファモイル基、スルホンアミノ基、カルバモイル基及びアシルアミノ基等が含まれ、アルキル基及びアリール基はさらに置換基を有していてもよい。前記複素環基群2の中でも、1,2,4−チアジアゾール、1,3,4−チアジアゾール、イミダゾール、ベンゾチアゾール及びベンゾオキサゾールが好ましい。
以下に、本発明に係る前記一般式(3)または一般式(4)で表される具体的なイエロー染料の化合物例を挙げるが、これらに限定されるものではない。
本発明に係るインクで使用する染料は、実質的に水溶性または水分散性のものであることが好ましく、具体的には20℃における染料の水への溶解度または分散濃度が2.0質量%上であることが好ましく、より好ましくは5.0質量%以上である。
本発明に用いる染料が油溶性染料の場合は、該油溶性染料を高沸点有機溶剤中に溶解させ、水性媒体中に乳化分散させることによって調製することができる。
本発明に係るインクには、上記の各一般式で表される染料の他に、他の染料を用いることができるが、本発明においては7色以上のインクで用いられる色材の全てが水溶性染料であることが好ましい。
染料としては、例えば、アゾ染料、メチン染料、アゾメチン染料、キサンテン染料、キノン染料、フタロシアニン染料、トリフェニルメタン染料、ジフェニルメタン染料等を挙げることができ、具体的染料は、「染色ノート第21版」(出版;色染社)等に記載されている。
また、本発明においては、必要に応じて顔料を用いることもでき、従来公知の有色有機あるいは有色無機顔料を用いることができる。例えば、アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料等のアゾ顔料や、フタロシアニン顔料、ペリレン及びペリレン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサンジン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフタロニ顔料等の多環式顔料や、塩基性染料型レーキ、酸性染料型レーキ等の染料レーキや、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラック、昼光蛍光顔料等の有機顔料、カーボンブラック等の無機顔料が挙げられる。
本発明で好ましく用いられる水溶性有機溶剤としては、具体的にはアルコール類(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、セカンダリーブタノール、ターシャリーブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール等)、多価アルコール類(例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサンジオール、ペンタンジオール、グリセリン、ヘキサントリオール、チオジグリコール等)、多価アルコールエーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、トリプロピレングリコールジメチルエーテル等)、アミン類(例えば、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、モルホリン、N−エチルモルホリン、エチレンジアミン、ジエチレンジアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ポリエチレンイミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、テトラメチルプロピレンジアミン等)、アミド類(例えば、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等)、複素環類(例えば、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−シクロヘキシル−2−ピロリドン、2−オキサゾリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等)、スルホキシド類(例えば、ジメチルスルホキシド等)、スルホン類(例えば、スルホラン等)、スルホン酸塩類(例えば1−ブタンスルホン酸ナトリウム塩等)、尿素、アセトニトリル、アセトン等が挙げられる。
本発明に係るインクにおいて、各種の界面活性剤を用いることができる。本発明で用いることのできる各界面活性剤として、特に制限はないが、例えば、ジアルキルスルホコハク酸塩類、アルキルナフタレンスルホン酸塩類、脂肪酸塩類等のアニオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル類、アセチレングリコール類、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロックコポリマー類等のノニオン性界面活性剤、アルキルアミン塩類、第四級アンモニウム塩類等のカチオン性界面活性剤が挙げられる。特にアニオン性界面活性剤及びノニオン性界面活性剤を好ましく用いることができる。
また、本発明におけるインク中に、高分子界面活性剤も用いることができ、例えば、スチレン−アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−マレイン酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−メタクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−マレイン酸ハーフエステル共重合体、ビニルナフタレン−アクリル酸共重合体、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合体等を挙げることができる。
本発明に係るインクでは、上記説明した以外に、必要に応じて、出射安定性、プリントヘッドやインクカートリッジ適合性、保存安定性、画像保存性、その他の諸性能向上の目的に応じて、公知の各種添加剤、例えば、粘度調整剤、比抵抗調整剤、皮膜形成剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、退色防止剤、防ばい剤、防錆剤等を適宜選択して用いることができ、例えば、流動パラフィン、ジオクチルフタレート、トリクレジルホスフェート、シリコンオイル等の油滴微粒子、特開昭57−74193号、同57−87988号及び同62−261476号に記載の紫外線吸収剤、特開昭57−74192号、同57−87989号、同60−72785号、同61−146591号、特開平1−95091号及び同3−13376号等に記載されている退色防止剤、特開昭59−42993号、同59−52689号、同62−280069号、同61−242871号及び特開平4−219266号等に記載されている蛍光増白剤等を挙げることができる。
インク粘度は、1.5〜10mPa・sが好ましく、3.0〜8mPa・sがより好ましい。インクの表面張力は、20〜50mN/mが好ましく、25〜45mN/mがより好ましい。
本発明のインクジェット記録方法で用いることのできる記録媒体としては、特に制限はなく、従来からインクジェット記録媒体に用いられている支持体、例えば、普通紙、アート紙、コート紙およびキャストコート紙などの紙支持体、プラスティック支持体、両面をポリオレフィンで被覆した紙支持体、これらを張り合わせた複合支持体等を、適宜選択して用いることができるが、空隙構造を持つインク吸収層を有するインクジェット記録媒体を用いることが好ましい。
本発明で好ましく用いられる空隙型のインクジェット記録媒体のインク吸収層は、ポリビニルアルコールと無機微粒子により形成されるものが好ましい。従来より、皮膜中に空隙を形成する方法は種々知られており、例えば、二種以上のポリマーを含有する均一な塗布液を支持体上に塗布し、乾燥過程でこれらのポリマーを互いに相分離させて空隙を形成する方法、固体微粒子及び親水性または疎水性樹脂を含有する塗布液を支持体上に塗布し、乾燥後に、インクジェット記録用紙を水或いは適当な有機溶剤を含有する液に浸漬し、固体微粒子を溶解させて空隙を作製する方法、皮膜形成時に発泡する性質を有する化合物を含有する塗布液を塗布後、乾燥過程でこの化合物を発泡させて皮膜中に空隙を形成する方法、多孔質固体微粒子と親水性バインダーを含有する塗布液を支持体上に塗布し、多孔質微粒子中や微粒子間に空隙を形成する方法、親水性バインダーに対して、概ね等量以上の容積を有する固体微粒子及びまたは微粒子油滴と親水性バインダーを含有する塗布液を支持体上に塗布し、固体微粒子の間に空隙を形成する方法等が知られている。
本発明においては、空隙層に、平均粒径が100nm以下の各種無機固体微粒子を含有させることによって形成されることが、特に好ましい。
無機微粒子としては、シリカ、及びアルミナまたはアルミナ水和物から選ばれた固体微粒子を用いることが好ましい。
本発明で好ましく用いることのできるシリカとしては、通常の湿式法で合成されたシリカ、コロイダルシリカ或いは気相法で合成されたシリカ等が好ましく用いられるが、本発明において特に好ましく用いられる微粒子シリカとしては、コロイダルシリカまたは気相法で合成された微粒子シリカが好ましく、中でも気相法により合成された微粒子シリカは、高い空隙率が得られるだけでなく、染料を固定化する目的で用いられるカチオン性ポリマーに添加したときに、粗大凝集体が形成されにくいので好ましい。また、アルミナまたはアルミナ水和物は、結晶性であっても非晶質であってもよく、また不定形粒子、球状粒子、針状粒子など任意の形状のものを使用することができる。
本発明で用いられる親水性バインダーとしてはポリビニルアルコールが好ましく、ポリ酢酸ビニルを加水分解して得られる通常のポリビニルアルコールの他に、末端をカチオン変性したポリビニルアルコールやアニオン性基を有するアニオン変性ポリビニルアルコール等の変性ポリビニルアルコールも含まれる。
インク吸収層には、各種の添加剤を添加することができる。そのような添加剤としては、例えば、カチオン性媒染剤、架橋剤、界面活性剤(カチオン、ノニオン、アニオン、両性)、白地色調調整剤、蛍光増白剤、防黴剤、粘度調整剤、低沸点有機溶剤、高沸点有機溶剤、ラテックスエマルジョン、退色防止剤、紫外線吸収剤、多価金属化合物(水溶性もしくは非水溶性)、マット剤、シリコンオイル等が挙げられるが、中でもカチオン媒染剤は、印字後の耐水性や耐湿性を改良するために好ましい。
また、本発明において、インク吸収性の向上を目的として、硬膜剤を用いることが好ましい。ポリビニールアルコールをインク吸収層形成後に、ポリビニルアルコールの硬膜剤を供給する方法を単独で用いても良いが、好ましくは、硬膜剤をインク吸収層形成用の塗布液中に添加する方法と併用して用いることである。
空隙層において、空隙の総量(空隙容量)は、記録用紙1m2当り20ml以上であることが好ましい。空隙容量が20ml/m2未満の場合、印字時のインク量が少ない場合には、インク吸収性は良好であるものの、インク量が多くなるとインクが完全に吸収されず、画質を低下させたり、乾燥性の遅れを生じるなどの問題が生じやすい。
インク保持能を有する空隙層において、固形分容量に対する空隙容量を空隙率という。本発明において、空隙率を50%以上にすることが、不必要に膜厚を厚くさせないで空隙を効率的に形成できるので好ましい。
本発明で用いることのできる支持体としては、従来からインクジェット記録用紙に用いられている支持体、例えば、普通紙、アート紙、コート紙及びキャストコート紙などの紙支持体、プラスティック支持体、両面をポリオレフィンで被覆した紙支持体、これらを張り合わせた複合支持体等を、適宜選択して用いることができるが、本発明においては非吸収性支持体を用いることが好ましく、更に非吸収性支持体が、プラスティック支持体または両面をポリオレフィンで被覆した紙支持体であることが好ましい。これらの非吸収性支持体は、記録画像が写真画質に近く、かつ低コストで高品質の画像が得られるため、特に好ましい。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
《染料インクの調製》
〔イエローインクY1の調製〕
例示イエロー染料Y−1 3.0質量%
ジエチレングリコール 8.0質量%
グリセリン 9.0質量%
トリエチレングリコールモノブチルエーテル 9.0質量%
オルフィンE1010(日信化学製、ノニオン界面活性剤) 1.0質量%
トリエタノールアミン 0.1質量%
プロキセルGXL(バイエル社製) 0.1質量%
水で全量を100質量%に仕上げて、イエローインクY1を調製した。
〔イエローインクY1の調製〕
例示イエロー染料Y−1 3.0質量%
ジエチレングリコール 8.0質量%
グリセリン 9.0質量%
トリエチレングリコールモノブチルエーテル 9.0質量%
オルフィンE1010(日信化学製、ノニオン界面活性剤) 1.0質量%
トリエタノールアミン 0.1質量%
プロキセルGXL(バイエル社製) 0.1質量%
水で全量を100質量%に仕上げて、イエローインクY1を調製した。
〔その他の各色染料インクの調製〕
上記イエローインクY1の調製において、染料の種類及び添加量を表1に記載の様に変更した以外は同様にして、イエローインクY2〜Y4、淡色イエローインクLY1、LY2、マゼンタインクM1〜M4、淡色マゼンタインクLM1〜3、シアンインクC1〜C4、淡色シアンインクLC1〜LC3、ブラックインクK1、K2、淡色ブラックインクLK1、LK2、ブルーインクB1、グリーンインクG1、レッドインクR1を調製した。
上記イエローインクY1の調製において、染料の種類及び添加量を表1に記載の様に変更した以外は同様にして、イエローインクY2〜Y4、淡色イエローインクLY1、LY2、マゼンタインクM1〜M4、淡色マゼンタインクLM1〜3、シアンインクC1〜C4、淡色シアンインクLC1〜LC3、ブラックインクK1、K2、淡色ブラックインクLK1、LK2、ブルーインクB1、グリーンインクG1、レッドインクR1を調製した。
《インクセットの調製》
〔インクセット1の調製〕
上記調製した各色染料インクにおいて、イエローインクY1、淡色マゼンタインクLM1、マゼンタインクM1、淡色シアンインクLC1、シアンインクC1、淡色ブラックインクLK1及びブラックインクK1から構成されるインクセット1を調製した。
〔インクセット1の調製〕
上記調製した各色染料インクにおいて、イエローインクY1、淡色マゼンタインクLM1、マゼンタインクM1、淡色シアンインクLC1、シアンインクC1、淡色ブラックインクLK1及びブラックインクK1から構成されるインクセット1を調製した。
〔インクセット2〜13の調製〕
表2に記載の様に、各色インクを組み合わせてインクセット2〜13を調製した。
表2に記載の様に、各色インクを組み合わせてインクセット2〜13を調製した。
なお、表2に記載の略称は以下の通りである。
*1:セイコーエプソン社製PM−980Cプリンター用の純正イエローインク
*2:セイコーエプソン社製PM−980Cプリンター用の純正ライトマゼンタインク
*3:セイコーエプソン社製PM−980Cプリンター用の純正マゼンタインク
*4:セイコーエプソン社製PM−980Cプリンター用の純正ライトシアンインク
*5:セイコーエプソン社製PM−980Cプリンター用の純正シアンインク
*6:セイコーエプソン社製PM−980Cプリンター用の純正ダークイエローインク
*7:セイコーエプソン社製PM−980Cプリンター用の純正ブラックインク
《インクジェット画像記録及び評価》
上記調製した各インクセットを、セイコーエプソン社製のPM−980Cプリンター(7色対応)またはコニカミノルタ社製のラージフォーマットプリンター IGUAZU1044SD(8色対応)の各インクカートリッジにそれぞれ装填し、セイコーエプソン社製の写真用紙、コニカミノルタ社製のコニカインクジェットペーパーフォト光沢厚手DX、富士写真フイルム社製の画彩写真仕上げAdvanceの各光沢紙及びコニカミノルタ社製の中性再生紙(普通紙)を用いて、下記の画像を出力して評価を行った。なお、PM−980Cプリンターについては、ダークイエローインクの代わりに、淡色ブラックインクをセットして各評価を行った。
*2:セイコーエプソン社製PM−980Cプリンター用の純正ライトマゼンタインク
*3:セイコーエプソン社製PM−980Cプリンター用の純正マゼンタインク
*4:セイコーエプソン社製PM−980Cプリンター用の純正ライトシアンインク
*5:セイコーエプソン社製PM−980Cプリンター用の純正シアンインク
*6:セイコーエプソン社製PM−980Cプリンター用の純正ダークイエローインク
*7:セイコーエプソン社製PM−980Cプリンター用の純正ブラックインク
《インクジェット画像記録及び評価》
上記調製した各インクセットを、セイコーエプソン社製のPM−980Cプリンター(7色対応)またはコニカミノルタ社製のラージフォーマットプリンター IGUAZU1044SD(8色対応)の各インクカートリッジにそれぞれ装填し、セイコーエプソン社製の写真用紙、コニカミノルタ社製のコニカインクジェットペーパーフォト光沢厚手DX、富士写真フイルム社製の画彩写真仕上げAdvanceの各光沢紙及びコニカミノルタ社製の中性再生紙(普通紙)を用いて、下記の画像を出力して評価を行った。なお、PM−980Cプリンターについては、ダークイエローインクの代わりに、淡色ブラックインクをセットして各評価を行った。
〔混色滲み耐性の評価〕
各光沢紙(3種類)にグリーンのベタ画像上にマゼンタの細線画像を、またオレンジのベタ画像上にシアンの細線画像を普通紙用高速印字モードで印字し、各細線のにじみ具合を目視観察し、下記の基準に従い混色滲み耐性の評価を行った。
各光沢紙(3種類)にグリーンのベタ画像上にマゼンタの細線画像を、またオレンジのベタ画像上にシアンの細線画像を普通紙用高速印字モードで印字し、各細線のにじみ具合を目視観察し、下記の基準に従い混色滲み耐性の評価を行った。
○:各色の細線とも、全く滲みが認められない
△:いずれか一方の細線で、僅かに滲みが認められる
×:いずれの細線でも、明らかな滲みが認められる
〔ブロンジング耐性の評価〕
各光沢紙(3種類)に各単色及び混色ウエッジ画像の評価パターンを、普通紙用高速印字モード及び光沢紙用最高画質モードでそれぞれ印字し、目視によりブロンジング有無を観察し、下記の基準に従いブロンジング耐性の評価を行った。
△:いずれか一方の細線で、僅かに滲みが認められる
×:いずれの細線でも、明らかな滲みが認められる
〔ブロンジング耐性の評価〕
各光沢紙(3種類)に各単色及び混色ウエッジ画像の評価パターンを、普通紙用高速印字モード及び光沢紙用最高画質モードでそれぞれ印字し、目視によりブロンジング有無を観察し、下記の基準に従いブロンジング耐性の評価を行った。
○:各光沢紙とも、ブロンジングの発生が全く認められない
△:一部の光沢紙で、若干のブロンジングが発生している
×:全ての光沢紙で、明らかなブロンジングが発生している
〔普通紙適性の評価〕
コニカミノルタ社製の中性再生紙に、人物の顔、風景、果物の各カラー画像を光沢紙用最高画質モードで印字し、得られた画質を目視観察し、下記の基準に従い普通紙適性の評価を行った。
△:一部の光沢紙で、若干のブロンジングが発生している
×:全ての光沢紙で、明らかなブロンジングが発生している
〔普通紙適性の評価〕
コニカミノルタ社製の中性再生紙に、人物の顔、風景、果物の各カラー画像を光沢紙用最高画質モードで印字し、得られた画質を目視観察し、下記の基準に従い普通紙適性の評価を行った。
○:色調がなめらかで、滲みがなく鮮明である
△:一部で滲みが認められ、得られた画像がやや不鮮明である
×:混色部や高濃度部の境界が乱れるなど、画像が極めて不鮮明である
以上により得られた結果を、表2に示す。
△:一部で滲みが認められ、得られた画像がやや不鮮明である
×:混色部や高濃度部の境界が乱れるなど、画像が極めて不鮮明である
以上により得られた結果を、表2に示す。
表2より明らかなように、本発明の染料を少なくとも1含む7色以上のインクから構成されるインクセットは、比較例に対し、混色滲み耐性、ブロンジング耐性及び普通紙適性に優れていることが分かる。
Claims (7)
- 7色以上のインクから構成されるインクジェット記録用インクセットにおいて、少なくとも1色のインクが、下記一般式(1)で表される染料を含有することを特徴とするインクジェット記録用インクセット。
- 7色以上のインクから構成されるインクジェット記録用インクセットにおいて、少なくとも1色のインクが、下記一般式(2)で表される染料を含有することを特徴とするインクジェット記録用インクセット。
- 前記7色以上のインクの少なくとも1色のインクが、前記一般式(1)で表される染料を含有することを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録用インクセット。
- 7色以上のインクから構成されるインクジェット記録用インクセットにおいて、少なくとも1色のインクが、下記一般式(3)または一般式(4)で表される染料を含有することを特徴とするインクジェット記録用インクセット。
- 前記7色以上のインクが、水、色材及び水溶性有機溶剤を含有する水性インクであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のインクジェット記録用インクセット。
- 前記色材が、水溶性染料であることを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録用インクセット。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載のインクジェット記録用インクセットを用いて、インクジェット記録媒体上に画像記録することを特徴とするインクジェット記録方法。
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