JP2001279145A - 色素、インクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法 - Google Patents

色素、インクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法

Info

Publication number
JP2001279145A
JP2001279145A JP2001015614A JP2001015614A JP2001279145A JP 2001279145 A JP2001279145 A JP 2001279145A JP 2001015614 A JP2001015614 A JP 2001015614A JP 2001015614 A JP2001015614 A JP 2001015614A JP 2001279145 A JP2001279145 A JP 2001279145A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
general formula
ionic hydrophilic
ink
dye
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001015614A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4105848B2 (ja
Inventor
Toshiki Fujiwara
淑記 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2001015614A priority Critical patent/JP4105848B2/ja
Publication of JP2001279145A publication Critical patent/JP2001279145A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4105848B2 publication Critical patent/JP4105848B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 色相および光堅牢性が良好な画像を形成し得
るインクジェット記録用インクを提供する。 【解決手段】下記一般式(1)で表される色素を含有す
るインクジェット記録用インクである。好ましくは、下
記一般式(2)、(3)、または(4)で表される色素
を含有するインクジェット記録用インクである。前記一
般式(1)〜(4)で表される色素は、分子中に少なく
とも1のイオン性水溶性基を有する。 一般式(1) 【化1】 一般式(2) 【化2】 一般式(3) 【化3】 一般式(4) 【化4】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な色素、およ
びそれを用いたインクジェット記録用インクならびにイ
ンクジェット記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方法は、材料費が安
価であること、高速記録が可能なこと、記録時の騒音が
少ないこと、さらにカラー記録が容易であることから、
急速に普及し、さらに発展しつつある。インクジェット
記録方法には、ピエゾ素子により圧力を加えて液滴を吐
出させる方式、熱によりインク中に気泡を発生させて液
滴を吐出させる方式、あるいは静電力により液滴を吸引
吐出させる方式がある。また、インクジェット用インク
としては、水性インク、油性インク、あるいは固体(溶
融型)インクが用いられる。インクジェット用インクに
用いられる色素に対しては、溶剤に対する溶解性が高い
こと、高濃度記録が可能であること、色相が良好である
こと、光、熱、空気、水や薬品に対する堅牢性に優れて
いること、受像材料に対して定着性が良く滲みにくいこ
と、インクとしての保存性に優れていること、毒性がな
いこと、純度が高いこと、さらには、安価に入手できる
ことが要求されている。しかしながら、これらの要求を
高いレベルで満たす色素を捜し求めることは、極めて難
しい。特に、良好なイエロー色相を有し、光堅牢性に優
れた色素が強く望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】既にインクジェット用
として様々な染料や顔料が提案され、実際に使用されて
いる。しかし、未だに全ての要求を満足する色素は、発
見されていないのが現状である。カラーインデックス
(C. I. )番号が付与されているような、従来から良
く知られている染料や顔料では、インクジェット用イン
クに要求される色相と堅牢性とを両立させることは難し
い。特開平2−212566号公報には、色相と光堅牢
性の両立を目的としたインクジェット用インクが開示さ
れている。しかし、同公報で用いている色素は、色相の
改善と光堅牢性が共に不十分である。同公報に記載の色
素には、湿熱堅牢性にも問題がある。また、特開平4−
22714号公報には、感熱転写用色素として、チアジ
アゾリル−アゾ−ピラゾールイエロー色素が示されてい
るが、この色素は、水溶液への溶解性が不充分であり、
インクジェット用水溶性インクとしては使用することが
できない。
【0004】本発明は、前記諸問題を解決することを目
的とする。即ち、色相および光堅牢性の良好な画像を形
成し得る色素、インクジェット記録用インク、およびイ
ンクジェット記録方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段は、以下の通りである。 <1> 下記一般式(1)で表される色素を少なくとも
一種含有することを特徴とするインクジェット記録用イ
ンク。
【0006】一般式(1)
【化14】
【0007】一般式(1)中、AおよびBは各々独立し
て、置換されていてもよい複素環基を表す。但し、一般
式(1)で表される色素は分子中に少なくとも1つのイ
オン性親水性基を有する。
【0008】<2> 一般式(1)で表される色素が下
記一般式(2)、下記一般式(3)、および下記一般式
(4)のいずれかで表される色素であることを特徴とす
る<1>に記載のインクジェット記録用インク。
【0009】一般式(2)
【化15】
【0010】一般式(2)中、R1、R2、およびR3
各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ア
ルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基、アリール
基、アルキルチオ基、アリールチオ基、またはイオン性
親水性基を表し、R4は下記複素環基の群1から選ばれ
るいずれかの置換されていてもよい複素環基を表す。但
し、一般式(2)で表される色素は分子中に少なくとも
1つのイオン性親水性基を有する。
【0011】複素環基の群1
【化16】
【0012】一般式(3)
【化17】
【0013】一般式(3)中、R5は水素原子、シアノ
基、アルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基、ア
リール基、アルキルチオ基、アリールチオ基、またはイ
オン性親水性基を表し、Zaは−N=、−NH−、また
は−C(R11)=を表し、ZbおよびZcは各々独立し
て、−N=または−C(R11)=を表し、R11は水素原
子または非金属置換基を表し、R6は下記複素環基の群
2から選ばれるいずれかの置換されていてもよい複素環
基を表す。但し、一般式(3)で表される色素は、分子
中に少なくとも1つのイオン性親水性基を有する。
【0014】複素環基の群2
【化18】
【0015】一般式(4)
【化19】
【0016】一般式(4)中、R7およびR9は各々独立
して、水素原子、シアノ基、アルキル基、シクロアルキ
ル基、アラルキル基、アリール基、アルキルチオ基、ア
リールチオ基、またはイオン性親水性基を表し、R8
水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、
アリール基、アリールオキシ基、シアノ基、アシルアミ
ノ基、スルホニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミ
ノ基、ウレイド基、アルキルチオ基、アリールチオ基、
アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、スルファモ
イル基、スルホニル基、アシル基、アルキルアミノ基、
アリールアミノ基、ヒドロキシ基、またはイオン性親水
性基を表し、R10は下記複素環基の群3から選ばれるい
ずれかの置換されていてもよい複素環基を表す。但し、
一般式(4)で表される色素は、分子中に少なくとも1
つのイオン性親水性基を有する。
【0017】複素環基の群3
【化20】
【0018】<3> イオン性親水性基がカルボキシル
基および/またはスルホ基であることを特徴とする<1
>または<2>に記載のインクジェット記録用インク。
<4> <1>から<3>までのいずれかに記載のイン
クジェット記録用インクにエネルギーを供与して、前記
インクの液滴を受像材料へ吐出させ、受像材料上に画像
を記録することを特徴とするインクジェット記録方法。
【0019】<5> 下記一般式(2)で表される色
素。
【0020】一般式(2)
【化21】
【0021】一般式(2)中、R1、R2、およびR3
各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ア
ルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基、アリール
基、アルキルチオ基、アリールチオ基、またはイオン性
親水性基を表し、R4は下記複素環基の群1から選ばれ
るいずれかの置換されていてもよい複素環基を表す。但
し、一般式(2)で表される色素は分子中に少なくとも
1つのイオン性親水性基を有する。
【0022】複素環基の群1
【化22】
【0023】<6> 下記一般式(3)で表される色
素。
【0024】一般式(3)
【化23】
【0025】一般式(3)中、R5は水素原子、シアノ
基、アルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基、ア
リール基、アルキルチオ基、アリールチオ基、またはイ
オン性親水性基を表し、Zaは−N=、−NH−、また
は−C(R11)=を表し、ZbおよびZcは各々独立し
て、−N=または−C(R11)=を表し、R11は水素原
子または非金属置換基を表し、R6は下記複素環基の群
2から選ばれるいずれかの置換されていてもよい複素環
基を表す。但し、一般式(3)で表される色素は、分子
中に少なくとも1つのイオン性親水性基を有する。
【0026】複素環基の群2
【化24】
【0027】<7> 下記一般式(4)で表される色
素。
【0028】一般式(4)
【化25】
【0029】一般式(4)中、R7およびR9は各々独立
して、水素原子、シアノ基、アルキル基、シクロアルキ
ル基、アラルキル基、アリール基、アルキルチオ基、ア
リールチオ基、またはイオン性親水性基を表し、R8
水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、
アリール基、アリールオキシ基、シアノ基、アシルアミ
ノ基、スルホニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミ
ノ基、ウレイド基、アルキルチオ基、アリールチオ基、
アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、スルファモ
イル基、スルホニル基、アシル基、アルキルアミノ基、
アリールアミノ基、ヒドロキシ基、またはイオン性親水
性基を表し、R10は下記複素環基の群3から選ばれるい
ずれかの置換されていてもよい複素環基を表す。但し、
一般式(4)で表される色素は、分子中に少なくとも1
つのイオン性親水性基を有する。
【0030】複素環基の群3
【化26】
【0031】<8> イオン性親水性基がカルボキシル
基および/またはスルホ基であることを特徴とする<5
>から<7>までのいずれかに記載の色素。
【0032】尚、前記一般式(2)、(3)および
(4)で表される化合物が互変異性体を有する場合、互
変異性体も本発明の範囲に含まれる。
【0033】
【発明の実施の形態】[インクジェット記録用インク]
本発明のインクジェット記録用インクは、前記一般式
(1)で表される色素を含有する。前記一般式(1)で
表される色素は、光堅牢性が良好であるとともに、色相
が良好であるという特長を有する。前記一般式(1)で
表される色素の中でも、特にイエロー色素は、吸収スペ
クトルのピークがシャープな形状を示す。前記一般式
(1)で表される色素の中でも、イエロー色素が好まし
く、さらに、水溶液の吸収スペクトルのλmax(nm)
の吸光度Iλmaxと、λmax+70(nm)の吸光度Iλ
max+70との比(Iλmax+70/Iλmax)が、0.2以下
であるイエロー色素が好ましい。
【0034】前記一般式(1)中、AおよびBは各々独
立して、置換されてもよい複素環基を表す。前記複素環
基の置換基としてはイオン性親水性基が含まれる。前記
複素環基としては、5員環または6員環から構成された
複素環基が好ましく、単環構造であっても、2以上の環
が縮合した多環構造であってもよい。また、前記複素環
基としては、N、O、S原子のいずれかを少なくとも含
む複素環基が好ましい。以下に、前記複素環基の好まし
い例を示す。
【0035】
【化27】
【0036】前記一般式(1)で表される色素は分子中
に少なくとも1つのイオン性親水性基を含む。前記色素
は、分子中にイオン性親水性基を有するので、水性媒体
に対する溶解性または分散性が良好である。前記イオン
性親水性基には、スルホ基、カルボキシル基および4級
アンモニウム基が含まれる。中でも、スルホ基およびカ
ルボキシル基が好ましく、スルホ基が特に好ましい。ま
た、前記色素は分子中に、2種以上のイオン性親水性基
を含んでいてもよく、2種以上のイオン性親水性基を含
む場合は、カルボキシル基とスルホ基の組み合わせが好
ましい。前記カルボキシル基および前記スルホ基は塩の
状態であってもよく、塩を形成する対イオンの例には、
アルカリ金属イオン(例、ナトリウムイオン、カリウム
イオン)および有機カチオン(例、テトラメチルグアニ
ジウムイオン)が含まれる。
【0037】前記一般式(1)で表される色素の中で
も、前記一般式(2)〜(4)で表される色素は、色相
および光堅牢性がより良好であるので好ましい。
【0038】前記一般式(2)、(3)および(4)
中、R1、R2、R3、R5、R7、およびR9は各々独立し
て、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、
シクロアルキル基、アラルキル基、アリール基、アルキ
ルチオ基、アリールチオ基、またはイオン性親水性基を
表す。R1、R2、R3、R5、R7、およびR9が表すアル
キル基には、置換基を有するアルキル基および無置換の
アルキル基が含まれる。前記アルキル基としては、炭素
原子数が1乃至12のアルキル基が好ましい。前記置換
基の例には、ヒドロキシル基、アルコキシ基、シアノ
基、ハロゲン原子、およびイオン性親水性基が含まれ
る。前記アルキル基の例には、メチル、エチル、ブチ
ル、イソプロピル、t−ブチル、ヒドロキシエチル、メ
トキシエチル、シアノエチル、トリフルオロメチル、3
−スルホプロピル、および4−スルホブチルが含まれ
る。
【0039】R1、R2、R3、R5、R7、およびR9が表
すシクロアルキル基には、置換基を有するシクロアルキ
ル基および無置換のシクロアルキル基が含まれる。前記
シクロアルキル基としては、炭素原子数が5乃至12の
シクロアルキル基が好ましい。前記置換基の例にはイオ
ン性親水性基が含まれる。前記シクロアルキル基の例に
は、シクロヘキシルが含まれる。R1、R2、R3、R5
7、およびR9が表すアラルキル基には、置換基を有す
るアラルキル基および無置換のアラルキル基が含まれ
る。前記アラルキル基としては、炭素原子数が7乃至1
2のアラルキル基が好ましい。前記置換基の例にはイオ
ン性親水性基が含まれる。前記アラルキル基の例には、
ベンジル、および2−フェネチルが含まれる。
【0040】R1、R2、R3、R5、R7、およびR9が表
すアリール基には、置換基を有するアリール基および無
置換のアリール基が含まれる。前記アリール基として
は、炭素原子数が7乃至12のアリール基が好ましい。
前記置換基の例には、アルキル基、アルコキシ基、ハロ
ゲン原子、アルキルアミノ基、およびイオン性親水性基
が含まれる。前記アリール基の例には、フェニル、p−
トリル、p−メトキシフェニル、o−クロロフェニル、
およびm−(3−スルホプロピルアミノ)フェニルが含
まれる。
【0041】R1、R2、R3、R5、R7、およびR9が表
すアルキルチオ基には、置換基を有するアルキルチオ基
および無置換のアルキルチオ基が含まれる。前記アルキ
ルチオ基としては、炭素原子数が1乃至12のアルキル
チオ基が好ましい。前記置換基の例にはイオン性親水性
基が含まれる。前記アルキルチオ基の例には、メチルチ
オおよびエチルチオが含まれる。R1、R2、R3、R5
7、およびR9が表すアリールチオ基には、置換基を有
するアリールチオ基および無置換のアリールチオ基が含
まれる。前記アリールチオ基としては、炭素原子数が6
乃至12のアリールチオ基が好ましい。前記置換基の例
には、アルキル基、およびイオン性親水性基が含まれ
る。前記アリールチオ基の例には、フェニルチオ基およ
びp−トリルチオが含まれる。
【0042】R1、R2、R3、R5、R7、およびR9が表
すイオン性親水性基には、スルホ基、カルボキシル基お
よび4級アンモニウムが含まれる。中でも、スルホ基お
よびカルボキシル基が好ましく、スルホ基が特に好まし
い。前記カルボキシル基および前記スルホ基は塩の状態
であってもよく、塩を形成する対イオンの例には、アル
カリ金属イオン(例、ナトリウムイオン、カリウムイオ
ン)および有機カチオン(例、テトラメチルグアニジウ
ムイオン)が含まれる。
【0043】前記一般式(4)中、R8は水素原子、ハ
ロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、
アリールオキシ基、シアノ基、アシルアミノ基、スルホ
ニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、ウレイ
ド基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルコキシカ
ルボニル基、カルバモイル基、スルファモイル基、スル
ホニル基、アシル基、アルキルアミノ基、アリールアミ
ノ基、ヒドロキシ基、またはイオン性親水性基を表す。
【0044】R8が表すハロゲン原子としては、フッ素
原子、塩素原子および臭素原子が挙げられる。R8が表
すアルキル基には、置換基を有するアルキル基および無
置換のアルキル基が含まれる。前記アルキル基は、炭素
原子数が1乃至12のアルキル基が好ましい。前記置換
基の例には、ヒドロキシル基、アルコキシ基、シアノ
基、ハロゲン原子、およびイオン性親水性基が含まれ
る。アルキル基の例には、メチル、エチル、ブチル、イ
ソプロピル、t−ブチル、ヒドロキシエチル、メトキシ
エチル、シアノエチル、トリフルオロメチル、3−スル
ホプロピルおよび4−スルホブチルが含まれる。
【0045】R8が表すアルコキシ基には、置換基を有
するアルコキシ基および無置換のアルコキシ基が含まれ
る。前記アルコキシ基としては、炭素原子数が1乃至1
2のアルコキシ基が好ましい。前記置換基の例には、ヒ
ドロキシル基、およびイオン性親水性基が含まれる。前
記アルコキシ基の例には、メトキシ、エトキシ、イソプ
ロポキシ、メトキシエトキシ、ヒドロキシエトキシおよ
び3−カルボキシプロポキシが含まれる。R8が表すア
リール基には、置換基を有するアリール基および無置換
のアリール基が含まれる。前記アリール基としては、炭
素原子数が7乃至12のアリール基が好ましい。前記置
換基の例には、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原
子、アルキルアミノ基、およびイオン性親水性基が含ま
れる。前記アリール基の例には、フェニル、p−トリ
ル、p−メトキシフェニル、o−クロロフェニルおよび
m−(3−スルホプロピルアミノ)フェニルが含まれ
る。
【0046】R8が表すアリールオキシ基には、置換基
を有するアリールオキシ基および無置換のアリールオキ
シ基が含まれる。前記アリールオキシ基としては、炭素
原子数が6乃至12のアリールオキシ基が好ましい。前
記置換基の例には、アルコキシ基、およびイオン性親水
性基が含まれる。前記アリールオキシ基の例には、フェ
ノキシ、p−メトキシフェノキシおよびo−メトキシフ
ェノキシが含まれる。R8が表すアシルアミノ基には、
置換基を有するアシルアミノ基および無置換のアシルア
ミノ基が含まれる。前記アシルアミノ基としては、炭素
原子数が2乃至12のアシルアミノ基が好ましい。前記
置換基の例には、イオン性親水性基が含まれる。前記ア
シルアミノ基の例には、アセトアミド、プロピオンアミ
ド、ベンズアミドおよび3,5−ジスルホベンズアミド
が含まれる。
【0047】R8が表すスルホニルアミノ基には、置換
基を有するスルホニルアミノ基および無置換のスルホニ
ルアミノ基が含まれる。前記スルホニルアミノ基として
は、炭素原子数が2乃至12のスルホニルアミノ基が好
ましい。前記スルホニルアミノ基の例には、メチルスル
ホニルアミノ、およびエチルスルホニルアミノが含まれ
る。R8が表すアルコキシカルボニルアミノ基には、置
換基を有するアルコキシカルボニルアミノ基および無置
換のアルコキシカルボニルアミノ基が含まれる。前記ア
ルコキシカルボニルアミノ基としては、炭素原子数が2
乃至12のアルコキシカルボニルアミノ基が好ましい。
前記置換基の例にはイオン性親水性基が含まれる。前記
アルコキシカルボニルアミノ基の例には、エトキシカル
ボニルアミノが含まれる。
【0048】R8が表すウレイド基には、置換基を有す
るウレイド基および無置換のウレイド基が含まれる。前
記ウレイド基としては、炭素原子数が1乃至12のウレ
イド基が好ましい。前記置換基の例には、アルキル基お
よびアリール基が含まれる。前記ウレイド基の例には、
3−メチルウレイド、3,3−ジメチルウレイドおよび
3−フェニルウレイドが含まれる。R8が表すアルキル
チオ基には置換基を有するアルキルチオ基および無置換
のアルキルチオ基が含まれる。前記アルキルチオ基とし
ては、炭素原子数が1乃至12のアルキルチオ基が好ま
しい。前記置換基の例にはイオン性親水性基が含まれ
る。前記アルキルチオ基の例には、メチルチオおよびエ
チルチオが含まれる。
【0049】R8が表すアリールチオ基には、置換基を
有するアリールチオ基および無置換のアリールチオ基が
含まれる。前記アリールチオ基としては、炭素原子数が
6乃至12のアリールチオ基が好ましい。前記置換基の
例には、アルキル基、イオン性親水性基が含まれる。前
記アリールチオ基の例には、フェニルチオおよびp−ト
リルチオ基が含まれる。R8が表すアルコキシカルボニ
ル基には、置換基を有するアルコキシカルボニル基およ
び無置換のアルコキシカルボニル基が含まれる。前記ア
ルコキシカルボニル基としては、炭素原子数が2乃至1
2のアルコキシカルボニル基が好ましい。前記置換基の
例にはイオン性親水性基が含まれる。前記アルコキシカ
ルボニル基の例には、メトキシカルボニルおよびエトキ
シカルボニルが含まれる。
【0050】R8が表すカルバモイル基には、置換基を
有するカルバモイル基および無置換のカルバモイル基が
含まれる。前記置換基の例にはアルキル基が含まれる。
前記カルバモイル基の例には、メチルカルバモイル基お
よびジメチルカルバモイル基が含まれる。R8が表す置
換基を有するスルファモイル基および無置換のスルファ
モイル基が含まれる。前記置換基の例には、アルキル基
が含まれる。前記スルファモイル基の例には、ジメチル
スルファモイル基およびジ−(2−ヒドロキシエチル)
スルファモイル基が含まれる。
【0051】R8が表すスルホニル基の例には、メタン
スルホニルおよびフェニルスルホニルが含まれる。R8
が表すアシル基には、置換基を有するアシル基および無
置換のアシル基が含まれる。前記アシル基としては、炭
素原子数が1乃至12のアシル基が好ましい。前記置換
基の例にはイオン性親水性基が含まれる。前記アシル基
の例には、アセチルおよびベンゾイルが含まれる。
【0052】R8が表すアルキルアミノ基には、置換基
を有するアルキルアミノ基および無置換のアルキルアミ
ノ基が含まれる。前記アルキルアミノ基としては、炭素
原子数1乃至6のアルキルアミノ基が好ましい。前記置
換基の例にはイオン性親水性基が含まれる。前記アルキ
ルアミノ基の例には、メチルアミノおよびジエチルアミ
ノが含まれる。R8が表すアリールアミノ基には、置換
基を有するアリールアミノ基および無置換のアリールア
ミノ基が含まれる。前記アリールアミノ基としては、炭
素原子数が6乃至12のアリールアミノ基が好ましい。
前記置換基の例としては、ハロゲン原子、およびイオン
性親水性基が含まれる。前記アリールアミノ基の例とし
ては、アニリノおよび2−クロロアニリノが含まれる。
【0053】R8が表すイオン性親水性基には、スルホ
基、カルボキシル基および4級アンモニウムが含まれ
る。中でも、スルホ基およびカルボキシル基が好まし
く、スルホ基が特に好ましい。前記カルボキシル基およ
び前記スルホ基は塩の状態であってもよく、塩を形成す
る対イオンの例には、アルカリ金属イオン(例、ナトリ
ウムイオン、カリウムイオン)および有機カチオン
(例、テトラメチルグアニジウムイオン)が含まれる。
【0054】前記一般式(3)中、Zaは−N=、−N
H−、または−C(R11)=を表し、ZbおよびZcは
各々独立して、−N=または−C(R11)=を表し、R
11は水素原子または非金属置換基を表す。R11が表す非
金属置換基としては、シアノ基、シクロアルキル基、ア
ラルキル基、アリール基、アルキルチオ基、アリールチ
オ基、またはイオン性親水性基が好ましい。前記置換基
の各々は、R1が表す各々の置換基と同義であり、好ま
しい例も同様である。前記一般式(3)に含まれる2つ
の5員環からなる複素環の骨格例を下記に示す。
【0055】
【化28】
【0056】前記一般式(2)中、R4は前記複素環基
の群1から選ばれるいずれかの置換されていてもよい複
素環基を表す。置換基としては、イオン性親水性基、炭
素原子数が1乃至12のアルキル基、アリール基、アル
キルまたはアリールチオ基、ハロゲン原子、シアノ基、
スルファモイル基、スルホンアミノ基、カルバモイル
基、およびアシルアミノ基等が含まれ、前記アルキル基
およびアリール基等はさらに置換基を有していてもよ
い。前記群1に示す複素環基の中でも、1,2,4−チ
アジアゾール、1,3,4−チアジアゾール、およびイ
ミダゾールが好ましい。
【0057】前記一般式(3)中、R6は前記複素環基
の群2から選ばれるいずれかの置換されていてもよい複
素環基を表す。置換基としては、イオン性親水性基、炭
素原子数が1乃至12のアルキル基、アリール基、アル
キルまたはアリールチオ基、ハロゲン原子、シアノ基、
スルファモイル基、スルホンアミノ基、カルバモイル
基、およびアシルアミノ基等が含まれ、前記アルキル基
およびアリール基等はさらに置換基を有していてもよ
い。前記群2に示す複素環基の中でも、1,2,4−チ
アジアゾール、1,3,4−チアジアゾール、イミダゾ
ール、ベンゾチアゾールおよびベンゾオキサゾールが好
ましい。
【0058】前記一般式(4)中、R10は前記複素環基
の群3から選ばれるいずれかの置換されていてもよい複
素環基を表す。置換基としては、イオン性親水性基、炭
素原子数が1乃至12のアルキル基、アリール基、アル
キルまたはアリールチオ基、ハロゲン原子、シアノ基、
スルファモイル基、スルホンアミノ基、カルバモイル
基、およびアシルアミノ基等が含まれ、前記アルキル基
およびアリール基等はさらに置換基を有していてもよ
い。前記群3に示す複素環基の中でも、1,2,4−チ
アジアゾール、1,3,4−チアジアゾール、イミダゾ
ール、ベンゾチアゾールおよびベンゾオキサゾールが好
ましい。
【0059】前記一般式(2)〜(4)で表される色素
は分子中に少なくとも1つのイオン性親水性基を含む。
前記一般式(2)〜(4)中の、R1、R2、R3、R5
7、R8およびR9がイオン性親水性基である色素の
他、前記一般式(2)〜(4)中の、R1〜R11がさら
にイオン性親水性基を置換基として有する色素が含まれ
る。この様に、前記色素は分子中にイオン性親水性基を
有するので、水性媒体に対する溶解性または分散性が良
好である。前記イオン性親水性基には、スルホ基、カル
ボキシル基および4級アンモニウムが含まれる。中で
も、スルホ基およびカルボキシル基が好ましく、スルホ
基が特に好ましい。また、前記色素は分子中に、2種以
上のイオン性親水性基を含んでいてもよく、2種以上の
イオン性親水性基を含む場合は、カルボキシル基とスル
ホ基の組み合わせが好ましい。前記カルボキシル基およ
び前記スルホ基は塩の状態であってもよく、塩を形成す
る対イオンの例には、アルカリ金属イオン(例、ナトリ
ウムイオン、カリウムイオン)および有機カチオン
(例、テトラメチルグアニジウムイオン)が含まれる。
【0060】以下に、一般式(1)で表される色素の具
体例(一般式(2)で表される色素の具体例(1−1〜
1−16)、一般式(3)で表される色素の具体例(2
−1〜2−20)、および一般式(4)で表される色素
の具体例(3−1〜3−12))を示すが、本発明に用
いられる色素は、下記の具体例に限定されるものではな
い。
【0061】
【化29】
【0062】
【化30】
【0063】
【化31】
【0064】
【化32】
【0065】
【化33】
【0066】
【化34】
【0067】
【化35】
【0068】
【化36】
【0069】
【化37】
【0070】
【化38】
【0071】
【化39】
【0072】
【化40】
【0073】
【化41】
【0074】前記一般式(1)、(2)、(3)および
(4)で表される色素は、ジアゾ成分とカプラー成分と
のカップリング反応によって合成することができる。下
記に、前記一般式(2)、(3)および(4)で表され
る色素の合成例を示す。下記合成例は、ジアゾ成分とし
て式(A−1),(A−2)および(A−3)を各々用
い、カプラー成分として式(B−1)、(B−2)および
(B−3)を各々用いた例である。
【0075】[色素1−3の合成例]
【化42】
【0076】ジアゾ成分A−1の1gを、酢酸とプロピ
オン酸の体積比3:2混合溶媒10ミリリットル中に溶
解し、液温を0℃に維持しつつ、さらに40%のONH
SO 4を添加した。この溶液を、カプラー成分B−1の
891mgを酢酸、プロピオン酸、および酢酸ナトリウ
ムの混合溶媒15ミリリットルに溶解した溶液に、攪拌
しながら添加し、1時間、0℃で反応させたところ、イ
エロー色の沈殿物が得られた。沈殿物を濾過により単離
し、アセトニトリルで再結晶化したところ、色素1−3
が1.5g得られた。収率は75%であった。λmax=
453.2nm(in DMF)。
【0077】[色素2−1の合成例]
【化43】
【0078】ジアゾ成分A−2の1gを、酢酸とプロピ
オン酸の体積比3:2混合溶媒18ミリリットル中に溶
解し、液温を0℃に維持しつつ、さらに40%のONH
SO 4を添加した。この溶液を、カプラー成分B−2の
4gを、酢酸、プロピオン酸、および酢酸ナトリウムの
混合溶媒26ミリリットルに溶解した溶液に攪拌しなが
ら添加し、1時間、0℃で反応させたところ、イエロー
色の沈殿物が得られた。沈殿物を濾過により単離し、メ
タノールで再結晶化したところ、色素2−1が3.5g
得られた。収率は68%であった。λmax=445.3
nm(in DMF)。
【0079】[色素3−3の合成例]
【化44】
【0080】ジアゾ成分A−3の1gを、酢酸とプロピ
オン酸の体積比3:2混合溶媒10ミリリットル中に溶
解し、液温を0℃に維持しつつ、さらに40%のONH
SO 4を添加した。この溶液を、カプラー成分B−3の
1.1gを、酢酸、プロピオン酸、および酢酸ナトリウ
ムの混合溶媒15ミリリットルに溶解した溶液に攪拌し
ながら添加し、1時間、0℃で反応させたところ、イエ
ロー色の沈殿物が得られた。沈殿物を濾過により単離
し、エタノールで再結晶化したところ、色素3−3が
1.3g得られた。収率は60%であった。λmax=4
55.5nm(inDMF)。
【0081】また、ジアゾ成分とカプラー成分の種類及
び量を代える以外は上記合成例と同様の方法で合成を行
い、色素1−5、色素1−6、色素1−7、色素1−
8、色素1−9、色素1−10、色素1−13、色素1
−15、色素1−16、色素2−2、色素2−3、色素
2−4、色素2−5、および色素2−10を得た。その
収率とλmax(in DMF)を下記表1に示す。
【0082】
【表1】
【0083】本発明のインクジェット記録用インクは、
水性媒体中に前記色素を溶解および/または分散させる
ことによって作製することができる。前記色素を水性媒
体中に分散させる場合は、分散機(例、ボールミル、サ
ンドミル、アトライター、ロールミル、アジテーターミ
ル、ヘンシェルミキサー、コロイドミル、超音波ホモジ
ナイザー、パールミル、ジェットミル、オングミル)を
用い、前記色素を微粒子の状態で分散させるのが好まし
い。適当な有機溶媒に前記色素を溶解してから、得られ
た溶液を水性媒体中に乳化分散させてもよい。乳化分散
させる場合は、分散剤(乳化剤)や界面活性剤を使用す
ることができる。水性のインクジェット用インクの調製
方法については、特開平5−148436号、同5−2
95312号、同7−97541号、同7−82515
号、同7−118584号の各公報に詳細が記載されて
いて、本発明のインクジェット記録用インクの調製にも
利用できる。
【0084】本発明のインクジェット記録用インクに用
いられる前記水性媒体は、水を主成分とし、所望によ
り、水混和性有機溶剤を添加した混合物を用いることが
できる。前記水混和性有機溶剤の例には、アルコール
(例、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプ
ロパノール、ブタノール、イソブタノール、sec-ブタノ
ール、t−ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、
シクロヘキサノール、ベンジルアルコール)、多価アル
コール類(例、エチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
ポリプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキ
サンジオール、ペンタンジオール、グリセリン、ヘキサ
ントリオール、チオジグリコール)、グリコール誘導体
(例、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレ
ングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコール
モノブチルエーテル、ジエチレングルコールモノメチル
エーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、
プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレン
グリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコー
ルモノメチルエーテル、トリエチレングルコールモノメ
チルエーテル、
【0085】エチレングリコールジアセテート、エチレ
ングルコールモノメチルエーテルアセテート、トリエチ
レングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリ
コールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノフ
ェニルエーテル)、アミン(例、エタノールアミン、ジ
エタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチル
ジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、
モルホリン、N−エチルモルホリン、エチレンジアミン
ン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、
ポリエチレンイミン、テトラメチルプロピレンジアミ
ン)およびその他の極性溶媒(例、ホルムアミド、N,
N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトア
ミド、ジメチルスルホキシド、スルホラン、2−ピロリ
ドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−ビニル−2−
ピロリドン、2−オキサゾリドン、1,3−ジメチル−
2−イミダゾリジノン、アセトニトリル、アセトン)が
含まれる。尚、前記水混和性有機溶剤は、二種類以上を
併用してもよい。
【0086】本発明のインクジェット記録用インク10
0質量部中は、前記色素を0.2質量部以上10質量部
以下含有するのが好ましい。また、本発明のインクジェ
ット記録用インクに含有される色素は、1種類であって
も2種類以上であってもよい。例えば、前記一般式
(1)で表される色素を2種以上組み合わせてもよい
(例えば、前記一般式(2)、(3)、および(4)で
表される色素の各々を2種以上組み合わせてもよい)。
また、前記一般式(1)で表される色素とともに、他の
色素を併用してもよい。2種類以上の色素を併用する場
合は、色素の含有量の合計が前記範囲となっているのが
好ましい。
【0087】本発明のインクジェット記録用インクは、
粘度が40cp以下であるのが好ましい。また、その表
面張力は20dyn/cm以上100dyn/cm以下
であるのが好ましい。粘度および表面張力は、種々の添
加剤、例えば、粘度調整剤、表面張力調整剤、比抵抗調
整剤、皮膜調整剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、褪色防
止剤、防黴剤、防錆剤、分散剤および界面活性剤を添加
することによって、調整できる。
【0088】本発明のインクジェット記録用インクは、
単色の画像形成のみならず、フルカラーの画像形成に用
いることができる。フルカラー画像を形成するために、
マゼンタ色調インク、シアン色調インク、およびイエロ
ー色調インクを用いることができ、また、色調を整える
ために、さらにブラック色調インクを用いてもよい。
【0089】[インクジェット記録方法]本発明のイン
クジェット記録方法は、前記インクジェット記録用イン
クにエネルギーを供与して、前記インクの液滴を受像材
料へ吐出させ、受像材料上に画像を記録することを特徴
とするインクジェット記録方法である。前記受像材料と
しては、普通紙、コート紙、プラスチックフィルム等が
挙げられる。受像材料としてコート紙を用いると、画
質、画像保存耐久性が向上するので好ましい。
【0090】前記受像材料としては、ポリマー媒染剤を
含有する記録紙を用いることが望ましい。ポリマー媒染
剤については、特開昭48−28325号、同54−7
4430号、同54−124726号、同55−227
66号、同55−142339号、同60−23850
号、同60−23851号、同60−23852号、同
60−23853号、同60−57836号、同60−
60643号、同60−118834号、同60−12
2940号、同60−122941号、同60−122
942号、同60−235134号、特開平1−161
236号の各公報、米国特許2484430号、同25
48564号、同3148061号、同3309690
号、同4115124号、同4124386号、同41
93800号、同4273853号、同4282305
号、同4450224号の各明細書に記載がある。特開
平1−161236号公報の212〜215頁に記載の
ポリマー媒染剤を含有する受像材料が特に好ましい。同
公報記載のポリマー媒染剤を用いると、優れた画質の画
像が得られ、かつ画像の耐光性が改善される。
【0091】本発明のインクジェット記録方法におい
て、前記受像材料として、無機顔料を含有する受像材料
を用いることができる。無機顔料の例には、シリカ顔
料、アルミナ顔料、二酸化チタン顔料、酸化亜鉛顔料、
酸化ジルコニウム顔料、雲母状酸化鉄、鉛白、酸化鉛顔
料、酸化コバルト顔料、ストロンチウムクロメート、モ
リブデン系顔料、スメクタイト、酸化マグネシウム顔
料、酸化カルシウム顔料、炭酸カルシウム顔料およびム
ライトが含まれる。二種類以上の無機顔料を併用しても
よい。
【0092】本発明のインクジェット記録方法におい
て、前記受像材料として、親水性バインダーを含む親水
性層をインク受容層として有することが好ましい。親水
性バインダーとしては、高吸水性ポリマーを用いること
が好ましい。親水性バインダーの例には、ゼラチン、ゼ
ラチン誘導体、ポリビニルアルコール、ポリビニルアル
コール誘導体、ポリアルキレンオキサイドおよびポリア
ルキレンオキサイド誘導体が含まれる。親水性バインダ
ーについては、特開平1−161236号公報の215
〜222頁に記載がある。前記インク受容層には、硬膜
剤を添加して硬化させることが好ましい。硬膜剤として
は、特開平1−161236号公報の222頁に記載さ
れている材料を用いることができる。
【0093】本発明のインクジェット記録方法におい
て、前記受像材料はマット剤を含有しているのが好まし
い。前記マット剤については、特開平1−161236
号公報の263〜264頁に記載がある。インクジェッ
ト記録方法の受像材料の構成層には、界面活性剤を添加
しても良い。界面活性剤は、塗布助剤、剥離性改良剤、
スベリ性改良剤あるいは帯電防止剤として機能する。界
面活性剤については、特開昭62−173463号、同
62−183457号の各公報に記載がある。界面活性
剤の代わりに有機フルオロ化合物を用いてもよい。有機
フルオロ化合物は、疎水性であることが好ましい。有機
フルオロ化合物の例には、フッ素系界面活性剤、オイル
状フッ素系化合物(例、フッ素油)および固体状フッ素
化合物樹脂(例、四フッ化エチレン樹脂)が含まれる。
有機フルオロ化合物については、特公昭57−9053
号(第8〜17欄)、特開昭61−20994号、同6
2−135826号の各公報に記載がある。
【0094】本発明のインクジェット記録方法におい
て、受像材料の構成層(バック層を含む)には、ポリマ
ーラテックスを添加してもよい。ポリマーラテックス
は、寸度安定化、カール防止、接着防止、膜のひび割れ
防止のような膜物性改良の目的で使用される。ポリマー
ラテックスについては、特開昭62−245258号、
同62−1316648号、同62−110066号の
各公報に記載がある。ガラス転移温度が低い(40℃以
下の)ポリマーラテックスを媒染剤を含む層に添加する
と、層のひび割れやカールを防止することができる。ま
た、ガラス転移温度が高いポリマーラテックスをバック
層に添加しても、カールを防止できる。前記受像材料の
構成層に、退色防止剤を添加してもよい。退色防止剤に
は、酸化防止剤、紫外線吸収剤および金属錯体が含まれ
る。退色防止剤については、特開平1−161236号
公報の225〜247頁に記載がある。前記受像材料に
は、蛍光増白剤を添加してもよい。蛍光増白剤を本願発
明のインクに添加して、外部から受像材料に供給するこ
ともできる。
【0095】前記受像材料が、支持体とインク受容層を
含む場合、前記支持体としては、両面をポリオレフィン
(例、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブテンおよびそれらのコポリマー)で
ラミネートした紙およびプラスチックフイルムが特に好
ましく用いられる。ポリオレフィンポリオレフィン中
に、白色顔料(例、酸化チタン、酸化亜鉛)または色味
付け染料(例、コバルトブルー、群青、酸化ネオジウ
ム)を添加することが好ましい。
【0096】本発明のインクジェット記録方法は、連続
方式およびオンデマンド方式のいずれであってもよい。
また、インクへのエネルギー供与の方式についても特に
制限はなく、バブルジェット(登録商標)方式、サーマ
ルジェット方式、および超音波を用いた方式のいずれで
あってもよい。
【0097】インクジェット記録方式には、フォトイン
クと称する濃度の低いインクを小さい体積で多数射出す
る方式、実質的に同じ色相で濃度の異なる複数のインク
を用いて画質を改良する方式や無色透明のインクを用い
る方式が含まれる。本発明は、プリント速度が速く、濃
度が低いインクを多量に噴射し、写真に近い画像を形成
するインクジェット記録方式において、特に効果があ
る。
【0098】
【実施例】[実施例1] (水性インクの調製)下記の成分を30〜40℃で加熱
しながら1時間撹拌した後、平均孔径0. 8μ、直径4
7mmのミクロフィルターを用いて加圧濾過して、イン
ク液を調製した。
【0099】 色素(例示化合物1−3) 4質量部 ジエチレングリコール 9質量部 テトラエチレングルコールモノブチルエーテル 9質量部 グリセリン 7質量部 ジエタノールアミン 1質量部 水 70質量部
【0100】[実施例2]色素を例示化合物1−5に代
えた以外は、実施例1と同様にしてインク液を調製し
た。 [実施例3]色素を例示化合物2−4に代えた以外は、
実施例1と同様にしてインク液を調製した。 [実施例4]色素を例示化合物3−4に代えた以外は、
実施例1と同様にしてインク液を調製した。 [実施例5]色素を例示化合物1−6に代えた以外は、
実施例1と同様にしてインク液を調製した。 [実施例6]色素を例示化合物1−7に代えた以外は、
実施例1と同様にしてインク液を調製した。 [実施例7]色素を例示化合物1−8に代えた以外は、
実施例1と同様にしてインク液を調製した。 [実施例8]色素を例示化合物1−9に代えた以外は、
実施例1と同様にしてインク液を調製した。 [実施例9]色素を例示化合物1−10に代えた以外
は、実施例1と同様にしてインク液を調製した。 [実施例10]色素を例示化合物1−13に代えた以外
は、実施例1と同様にしてインク液を調製した。 [実施例11]色素を例示化合物1−15に代えた以外
は、実施例1と同様にしてインク液を調製した。 [実施例12]色素を例示化合物1−16に代えた以外
は、実施例1と同様にしてインク液を調製した。
【0101】[実施例13]色素を例示化合物2−1に
代えた以外は、実施例1と同様にしてインク液を調製し
た。 [実施例14]色素を例示化合物2−2に代えた以外
は、実施例1と同様にしてインク液を調製した。 [実施例15]色素を例示化合物2−3に代えた以外
は、実施例1と同様にしてインク液を調製した。 [実施例16]色素を例示化合物2−5に代えた以外
は、実施例1と同様にしてインク液を調製した。 [実施例17]色素を例示化合物2−10に代えた以外
は、実施例1と同様にしてインク液を調製した。
【0102】[比較例1]色素を下記構造式1で表され
る色素に代えた以外は、実施例1と同様にしてインク液
を調製した。 [比較例2]色素を下記構造式2で表される色素に代え
た以外は、実施例1と同様にしてインク液を調製した。
【0103】
【化45】
【0104】(画像記録および評価)実施例1〜17お
よび比較例1〜2で調製したインク液を用いて、インク
ジェットプリンター(PM−700C、セイコーエプソ
ン(株)製)で、フォト光沢紙(富士写真フイルム
(株)製インクジェットペーパー、スーパーフォトグレ
ード)に画像を記録した。得られた画像について、色相
と光堅牢性を評価した。色相は、A(良好)およびB
(不良)の二段階で評価した。光堅牢性は、記録した直
後の画像濃度(Ci)を測定した後、ウェザーメーター
(アトラスC.165)を用いて、画像にキセノン光
(8万5千ルクス)を3日間照射した後、再び画像濃度
(Cf)を測定し、キセノン光照射前後の画像濃度の差
から色素残存率({(Ci−Cf)/Ci}×100
%)を算出し、評価した。画像濃度は反射濃度計(X−
Rite310TR)を用いて測定した。色素残存率
は、反射濃度が1、1.5、および2.0の3点で測定
した。いずれの濃度でも色素残存率が80%以上の場合
をA、1または2点が80%未満の場合をB、全ての濃
度で80%未満の場合をCとして評価した。以上の結果
を下記表2に示す。
【0105】
【表2】
【0106】表2に示すように、実施例1〜17のイン
ク液から得られたイエロー画像は、比較例1および2の
インク液から得られたイエロー画像よりも鮮明であっ
た。また、実施例1〜17のインク液を用いて得られた
画像は、光堅牢性が優れていた。
【0107】さらに、実施例1〜17のインク液を用い
て、インクジェットプリンター(PM−700C、セイ
コーエプソン(株)製)により、スーパーファイン専用
光沢紙(MJA4S3P、セイコーエプソン(株)製)
に画像を記録した。得られた画像の色相と光堅牢性を評
価したところ、いずれも第2表と同様の結果が得られ
た。
【0108】
【発明の効果】本発明のによれば、色相および光堅牢性
が良好な画像を形成し得る色素、インクジェット記録用
インクおよびインクジェット記録方法を提供することが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09B 29/039 C09B 29/045 29/045 29/048 29/048 29/36 B 29/36 29/42 A 29/42 29/46 29/46 29/48 29/48 B41J 3/04 101Y

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表される色素を少な
    くとも一種含有することを特徴とするインクジェット記
    録用インク。 一般式(1) 【化1】 (一般式(1)中、AおよびBは各々独立して、置換さ
    れていてもよい複素環基を表す。但し、一般式(1)で
    表される色素は分子中に少なくとも1つのイオン性親水
    性基を有する。)
  2. 【請求項2】 一般式(1)で表される色素が、下記一
    般式(2)、下記一般式(3)、および下記一般式
    (4)のいずれかで表される色素であることを特徴とす
    る請求項1に記載のインクジェット記録用インク。 一般式(2) 【化2】 (一般式(2)中、R1、R2、およびR3は各々独立し
    て、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、
    シクロアルキル基、アラルキル基、アリール基、アルキ
    ルチオ基、アリールチオ基、またはイオン性親水性基を
    表し、R4は下記複素環基の群1から選ばれるいずれか
    の置換されていてもよい複素環基を表す。但し、一般式
    (2)で表される色素は分子中に少なくとも1つのイオ
    ン性親水性基を有する。) 複素環基の群1 【化3】 一般式(3) 【化4】 (一般式(3)中、R5は水素原子、シアノ基、アルキ
    ル基、シクロアルキル基、アラルキル基、アリール基、
    アルキルチオ基、アリールチオ基、またはイオン性親水
    性基を表し、Zaは−N=、−NH−、または−C(R
    11)=を表し、ZbおよびZcは各々独立して、−N=
    または−C(R11)=を表し、R11は水素原子または非
    金属置換基を表し、R6は下記複素環基の群2から選ば
    れるいずれかの置換されていてもよい複素環基を表す。
    但し、一般式(3)で表される色素は、分子中に少なく
    とも1つのイオン性親水性基を有する。) 複素環基の群2 【化5】 一般式(4) 【化6】 (一般式(4)中、R7およびR9は各々独立して、水素
    原子、シアノ基、アルキル基、シクロアルキル基、アラ
    ルキル基、アリール基、アルキルチオ基、アリールチオ
    基、またはイオン性親水性基を表し、R8は水素原子、
    ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール
    基、アリールオキシ基、シアノ基、アシルアミノ基、ス
    ルホニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、ウ
    レイド基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルコキ
    シカルボニル基、カルバモイル基、スルファモイル基、
    スルホニル基、アシル基、アルキルアミノ基、アリール
    アミノ基、ヒドロキシ基、またはイオン性親水性基を表
    し、R10は下記複素環基の群3から選ばれるいずれかの
    置換されていてもよい複素環基を表す。但し、一般式
    (4)で表される色素は、分子中に少なくとも1つのイ
    オン性親水性基を有する。) 複素環基の群3 【化7】
  3. 【請求項3】 イオン性親水性基がカルボキシル基およ
    び/またはスルホ基であることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載のインクジェット記録用インク。
  4. 【請求項4】 請求項1から3までのいずれかに記載の
    インクジェット記録用インクにエネルギーを供与して、
    前記インクの液滴を受像材料へ吐出させ、受像材料上に
    画像を記録することを特徴とするインクジェット記録方
    法。
  5. 【請求項5】 下記一般式(2)で表される色素。 一般式(2) 【化8】 (一般式(2)中、R1、R2、およびR3は各々独立し
    て、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、
    シクロアルキル基、アラルキル基、アリール基、アルキ
    ルチオ基、アリールチオ基、またはイオン性親水性基を
    表し、R4は下記複素環基の群1から選ばれるいずれか
    の置換されていてもよい複素環基を表す。但し、一般式
    (2)で表される色素は分子中に少なくとも1つのイオ
    ン性親水性基を有する。) 複素環基の群1 【化9】
  6. 【請求項6】 下記一般式(3)で表される色素。 一般式(3) 【化10】 (一般式(3)中、R5は水素原子、シアノ基、アルキ
    ル基、シクロアルキル基、アラルキル基、アリール基、
    アルキルチオ基、アリールチオ基、またはイオン性親水
    性基を表し、Zaは−N=、−NH−、または−C(R
    11)=を表し、ZbおよびZcは各々独立して、−N=
    または−C(R11)=を表し、R11は水素原子または非
    金属置換基を表し、R6は下記複素環基の群2から選ば
    れるいずれかの置換されていてもよい複素環基を表す。
    但し、一般式(3)で表される色素は、分子中に少なく
    とも1つのイオン性親水性基を有する。) 複素環基の群2 【化11】
  7. 【請求項7】 下記一般式(4)で表される色素。 一般式(4) 【化12】 (一般式(4)中、R7およびR9は各々独立して、水素
    原子、シアノ基、アルキル基、シクロアルキル基、アラ
    ルキル基、アリール基、アルキルチオ基、アリールチオ
    基、またはイオン性親水性基を表し、R8は水素原子、
    ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール
    基、アリールオキシ基、シアノ基、アシルアミノ基、ス
    ルホニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、ウ
    レイド基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルコキ
    シカルボニル基、カルバモイル基、スルファモイル基、
    スルホニル基、アシル基、アルキルアミノ基、アリール
    アミノ基、ヒドロキシ基、またはイオン性親水性基を表
    し、R10は下記複素環基の群3から選ばれるいずれかの
    置換されていてもよい複素環基を表す。但し、一般式
    (4)で表される色素は、分子中に少なくとも1つのイ
    オン性親水性基を有する。) 複素環基の群3 【化13】
  8. 【請求項8】 イオン性親水性基がカルボキシル基およ
    び/またはスルホ基であることを特徴とする請求項5か
    ら7までのいずれかに記載の色素。
JP2001015614A 2000-01-25 2001-01-24 色素、インクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法 Expired - Lifetime JP4105848B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001015614A JP4105848B2 (ja) 2000-01-25 2001-01-24 色素、インクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-15853 2000-01-25
JP2000015853 2000-01-25
JP2001015614A JP4105848B2 (ja) 2000-01-25 2001-01-24 色素、インクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001279145A true JP2001279145A (ja) 2001-10-10
JP4105848B2 JP4105848B2 (ja) 2008-06-25

Family

ID=26584102

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001015614A Expired - Lifetime JP4105848B2 (ja) 2000-01-25 2001-01-24 色素、インクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4105848B2 (ja)

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004091512A (ja) * 2002-08-29 2004-03-25 Fuji Photo Film Co Ltd インクジェット記録用インクおよびインクジェット記録方法
JP2004123838A (ja) * 2002-09-30 2004-04-22 Fuji Photo Film Co Ltd インクおよびインクジェット記録方法
US6827771B2 (en) 2001-04-12 2004-12-07 Fuji Photo Film Co., Ltd. Ink compositions for inkjet recording
US7011699B2 (en) 2002-11-26 2006-03-14 Fuji Photo Film Co., Ltd. Inkjet ink, inkjet recording method and production method of inkjet ink
JP2006142789A (ja) * 2004-10-20 2006-06-08 Konica Minolta Photo Imaging Inc 光情報記録媒体及び情報記録方法
JP2007514812A (ja) * 2003-12-10 2007-06-07 イーストマン コダック カンパニー 安定なインキのための可溶化黄色染料類
JP2007217681A (ja) * 2006-01-19 2007-08-30 Fujifilm Corp アゾ化合物の製造方法
US7316739B2 (en) 2002-08-22 2008-01-08 Fujifilm Corporation Ink set, ink cartridge, ink jet printer and recording method
EP1889881A2 (en) * 2006-01-19 2008-02-20 Fujifilm Corporation A method for producing an azo compound
CN100371401C (zh) * 2002-02-04 2008-02-27 富士胶片株式会社 油墨组合物和喷墨记录方法
JP2008088200A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Fujifilm Corp アゾ色素化合物、着色組成物、感熱転写記録用インクシート、感熱転写記録方法、カラートナー、インクジェット用インクおよびカラーフィルター
US7370953B2 (en) 2003-02-05 2008-05-13 Fujifilm Corporation Inkjet recording ink
CN100390241C (zh) * 2002-08-26 2008-05-28 富士胶片株式会社 喷墨记录油墨和喷墨记录方法
JP2008520812A (ja) * 2004-11-19 2008-06-19 イーストマン コダック カンパニー インクジェットインク用の黄色染料
EP2436740A1 (en) 2003-09-29 2012-04-04 Fujifilm Corporation Ink for inkjet printing, ink set for inkjet printing, inkjet recording material and producing method for inkjet recording material, and inkjet recording method
EP2455431A1 (en) 2003-10-23 2012-05-23 Fujifilm Corporation Ink and ink set for inkjet recording

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6827771B2 (en) 2001-04-12 2004-12-07 Fuji Photo Film Co., Ltd. Ink compositions for inkjet recording
CN100371401C (zh) * 2002-02-04 2008-02-27 富士胶片株式会社 油墨组合物和喷墨记录方法
US7316739B2 (en) 2002-08-22 2008-01-08 Fujifilm Corporation Ink set, ink cartridge, ink jet printer and recording method
CN100390241C (zh) * 2002-08-26 2008-05-28 富士胶片株式会社 喷墨记录油墨和喷墨记录方法
JP2004091512A (ja) * 2002-08-29 2004-03-25 Fuji Photo Film Co Ltd インクジェット記録用インクおよびインクジェット記録方法
JP4538185B2 (ja) * 2002-08-29 2010-09-08 富士フイルム株式会社 インクジェット記録用インクおよびインクジェット記録方法
JP2004123838A (ja) * 2002-09-30 2004-04-22 Fuji Photo Film Co Ltd インクおよびインクジェット記録方法
US7011699B2 (en) 2002-11-26 2006-03-14 Fuji Photo Film Co., Ltd. Inkjet ink, inkjet recording method and production method of inkjet ink
US7370953B2 (en) 2003-02-05 2008-05-13 Fujifilm Corporation Inkjet recording ink
EP2436740A1 (en) 2003-09-29 2012-04-04 Fujifilm Corporation Ink for inkjet printing, ink set for inkjet printing, inkjet recording material and producing method for inkjet recording material, and inkjet recording method
EP2455431A1 (en) 2003-10-23 2012-05-23 Fujifilm Corporation Ink and ink set for inkjet recording
JP2007514812A (ja) * 2003-12-10 2007-06-07 イーストマン コダック カンパニー 安定なインキのための可溶化黄色染料類
JP4552638B2 (ja) * 2004-10-20 2010-09-29 コニカミノルタホールディングス株式会社 光情報記録媒体及び情報記録方法
JP2006142789A (ja) * 2004-10-20 2006-06-08 Konica Minolta Photo Imaging Inc 光情報記録媒体及び情報記録方法
JP2008520812A (ja) * 2004-11-19 2008-06-19 イーストマン コダック カンパニー インクジェットインク用の黄色染料
EP1889881A3 (en) * 2006-01-19 2009-10-28 Fujifilm Corporation A method for producing an azo compound
EP1889881A2 (en) * 2006-01-19 2008-02-20 Fujifilm Corporation A method for producing an azo compound
JP2007217681A (ja) * 2006-01-19 2007-08-30 Fujifilm Corp アゾ化合物の製造方法
JP2008088200A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Fujifilm Corp アゾ色素化合物、着色組成物、感熱転写記録用インクシート、感熱転写記録方法、カラートナー、インクジェット用インクおよびカラーフィルター
US8158317B2 (en) 2006-09-29 2012-04-17 Fujifilm Corporation Azo dye compound, coloring composition, ink sheet for thermal transfer recording, thermal transfer recording method, color toner, ink for inkjet, and color filter

Also Published As

Publication number Publication date
JP4105848B2 (ja) 2008-06-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4895341B2 (ja) アゾ色素、インクジェット記録用インク、感熱記録材料、カラートナー、カラーフィルター、インクジェット記録方法、インクカートリッジ及びインクジェットプリンター
JP4095807B2 (ja) アゾ化合物及びその製造方法
JP4686151B2 (ja) インクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法
JP4105848B2 (ja) 色素、インクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法
JP2008088344A (ja) インク組成物、インクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法
JP4596857B2 (ja) 水性インク及びインクジェット記録用インク
JP2004182977A (ja) インクジェット用カラーインク
JP4213922B2 (ja) インクジェット記録用インク及びインクセット、並びにインクジェット記録方法
JP2006307143A (ja) 印字濃度向上剤を含むインクジェット記録用インク、印字濃度向上剤および印字濃度向上方法
JP2002220556A (ja) インク組成物
JP2003246942A (ja) 着色組成物、インク、インクジェット記録方法
JP2007009081A (ja) 着色組成物、インクジェットインク及びインクジェット記録方法
JP2002309116A (ja) アゾ化合物、着色組成物、インク組成物、及びインクジェット記録方法
US6200370B1 (en) Jet printing ink and ink-jet recording method
JP4105412B2 (ja) インク組成物
JP2003049100A (ja) 画像形成用着色組成物、インクジェット記録用インク、およびインクジェット記録方法
JP2000169777A (ja) インクジェット用インクおよびインクジェット記録方法
JP2001207090A (ja) 色素、インクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法
JP2001181537A (ja) インクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法
JP2001302952A (ja) インクジェット記録用インク組成物及びインクジェット記録方法
JPH11349874A (ja) インクジェット用インクおよびインクジェット記録方法
JP4783523B2 (ja) インク組成物およびインクジェット記録方法
JP2004149561A (ja) 着色組成物
JP2001181538A (ja) インクジェット記録用インクおよびインクジェット記録方法
JP4116498B2 (ja) 画像形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051216

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20061226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070911

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071108

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071211

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080117

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20080225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080325

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080328

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4105848

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110404

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120404

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130404

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130404

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140404

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term