JP2003246942A - 着色組成物、インク、インクジェット記録方法 - Google Patents

着色組成物、インク、インクジェット記録方法

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JP2003246942A
JP2003246942A JP2002049831A JP2002049831A JP2003246942A JP 2003246942 A JP2003246942 A JP 2003246942A JP 2002049831 A JP2002049831 A JP 2002049831A JP 2002049831 A JP2002049831 A JP 2002049831A JP 2003246942 A JP2003246942 A JP 2003246942A
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JP2002049831A
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Toshiki Fujiwara
淑記 藤原
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】良好な色相を有し、各種使用条件、環境条件下
に於いて堅牢性の高い画像を形成可能な、着色組成物、
インク及びインクジェット記録方法、感熱記録材料、カ
ラートナー、ならびにカラーフィルターを提供する。 【解決手段】芳香族含窒素6員複素環をカップリング成
分とする特定構造のアゾ色素を含有する着色組成物、こ
の組成物を用いたインク及びインクジェット記録方法、
この組成物から形成された感熱記録材料、カラートナ
ー、ならびにカラーフィルター。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、芳香族含窒素複素
環アゾ染料を含む画像形成等に用いられる着色組成物、
インク、感熱記録材料、カラートナー、カラーフィルタ
ー、およびインクジェット記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像記録材料としては、特にカラ
ー画像を形成するための材料が主流であり、具体的に
は、インクジェット方式の記録材料、感熱転写方式の記
録材料、電子写真方式の記録材料、転写式ハロゲン化銀
感光材料、印刷インク、記録ペン等が盛んに利用されて
いる。また、撮影機器ではCCDなどの撮像素子におい
て、ディスプレイではLCDやPDPにおいて、カラー
画像を記録・再現するためにカラーフィルターが使用さ
れている。これらのカラー画像記録材料やカラーフィル
ターでは、フルカラー画像を再現あるいは記録するため
に、いわゆる加法混色法や減法混色法の3原色の着色剤
(染料や顔料)が使用されているが、好ましい色再現域
を実現できる吸収特性を有し、且つさまざまな使用条
件、環境条件に耐えうる堅牢な着色剤がないのが実状で
あり、改善が強く望まれている。
【0003】インクジェット記録方法は、材料費が安価
であること、高速記録が可能なこと、記録時の騒音が少
ないこと、更にカラー記録が容易であることから、急速
に普及し、更に発展しつつある。インクジェット記録方
法には、連続的に液滴を飛翔させるコンティニュアス方
式と画像情報信号に応じて液滴を飛翔させるオンデマン
ド方式が有り、その吐出方式にはピエゾ素子により圧力
を加えて液滴を吐出させる方式、熱によりインク中に気
泡を発生させて液滴を吐出させる方式、超音波を用いた
方式、あるいは静電力により液滴を吸引吐出させる方式
がある。また、インクジェット記録用インクとしては、
水性インク、油性インク、あるいは固体(溶融型)イン
クが用いられる。
【0004】このようなインクジェット記録用インクに
用いられる着色剤に対しては、溶剤に対する溶解性ある
いは分散性が良好なこと、高濃度記録が可能であるこ
と、色相が良好であること、光、熱、環境中の活性ガス
(NOx、オゾン等の酸化性ガスの他SOxなど)に対
して堅牢であること、水や薬品に対する堅牢性に優れて
いること、受像材料に対して定着性が良く滲みにくいこ
と、インクとしての保存性に優れていること、毒性がな
いこと、純度が高いこと、更には、安価に入手できるこ
とが要求されている。しかしながら、これらの要求を高
いレベルで満たす着色剤を捜し求めることは、極めて難
しい。特に、良好なマゼンタ色相を有し、光、湿度、熱
に対して堅牢であること、なかでも多孔質の白色無機顔
料粒子を含有するインク受容層を有する受像材料上に印
字する際には環境中のオゾンなどの酸化性ガスに対して
堅牢であることが強く望まれている。
【0005】電子写真方式を利用したカラーコピア、カ
ラーレーザープリンターにおいては、一般に樹脂粒子中
に着色材を分散させたトナーが広く用いられている。カ
ラートナーに要求される性能として、好ましい色再現域
を実現できる吸収特性、特にOver Head Pr
ojector(以下OHP)で使用される際に問題と
なる高い透過性(透明性)、及び使用される環境条件下
における各種堅牢性が挙げられる。顔料を着色材として
粒子に分散させたトナーが特開昭62−157051
号、同62−255956号及び特開平6−11871
5号等の各公報に開示されているが、これらのトナーは
耐光性には優れるが、不溶性であるため凝集しやすく、
透明性の低下や透過色の色相変化が問題となる。一方、
染料を着色材として使用したトナーが特開平3−276
161号、同7−209912号、同8−123085
号等の各公報に開示されているが、これらのトナーは逆
に透明性が高く、色相変化はないものの、耐光性に問題
がある。
【0006】感熱転写記録は、装置が小型で低コスト化
が可能なこと、操作や保守が容易であること、更にラン
ニングコストが安いこと等の利点を有している。感熱転
写記録で使用される着色剤に要求される性能として、好
ましい色再現域を実現できる吸収特性、熱移行性と転写
後の定着性の両立、熱安定性、得られた画像の各種堅牢
性が挙げられるが、従来知られていた着色剤ではこれら
の性能をすべて満足するものはない.例えば定着性と耐
光性を改良する目的から、熱拡散性色素を予め受像材料
中に添加した遷移金属イオンによってキレート形成させ
る感熱転写記録材料及び画像形成方法が特開昭60−2
398号等で提案されているが、形成されるキレート色
素の吸収特性は不満足なレベルであり、遷移金属を使用
することによる環境上の問題もある。
【0007】カラーフィルターは高い透明性が必要とさ
れるために、染料を用いて着色する染色法と呼ばれる方
法が行われてきた。たとえば、被染色性のフォトレジス
トをパターン露光、現像することによりパターンを形成
し、次いでフィルタ色の染料で染色する方法を全フィル
タ色について順次繰り返すことにより、カラーフィルタ
ーを製造することができる。染色法の他にも米国特許4,
808,501号や特開平6-35182号などに記載されたポジ型レ
ジストを用いる方法によってもカラーフィルターを製造
することができる。これらの方法は染料を使用するため
に透過率が高く、カラーフィルターの光学特性は優れて
いるが、耐光性や耐熱性等に限界があり、諸耐性に優れ
かつ透明性の高い着色剤が望まれていた。一方、染料の
代わりに耐光性や耐熱性が優れる有機顔料が用いる方法
が広く知られているが、顔料を用いたカラーフィルター
では染料のような光学特性を得ることは困難であった。
【0008】上記の各用途で使用する着色剤には、共通
して次のような性質を具備している必要がある。即ち、
色再現性上好ましい吸収特性を有すること、使用される
環境条件下における堅牢性、例えば耐光性、耐熱性、耐
湿性、オゾンなどの酸化性ガスに対する耐性、その他亜
硫酸ガスなどの耐薬品堅牢性が良好であること、モル吸
光計数が大きいこと等である。
【0009】従来、アゾ染料のカップリング成分として
フェノール、ナフトール、アニリン等が広く使用されて
きている。これらのカップリング成分により得られる色
相の良好なアゾ染料として、特開平11−209673
号公報、特許第3020660号明細書等に開示された
染料が知られているが、光堅牢性が劣るという問題点を
有する。これを改良するものとして最近良好な色相を有
し光堅牢性を向上させた着色剤が特願2000−220
649号明細書に開示されている。しかしこれらの公報
や明細書で知られている着色剤は、何れもオゾンなどの
酸化性ガスに対する堅牢性は極めて不十分である。本発
明者らはオゾン等の酸化性ガスに対して堅牢な着色剤を
開発すべく、従来のフェノール、ナフトール、アニリン
等のカップリング成分から脱却して、含窒素ヘテロ環化
合物をカップリング成分として使用するという考えに至
った。これまで、ピリジン、ピラジンをカップリング成
分とするアゾ染料に関する特許出願としては、特開昭4
9−74718号、EP23309号、DE2513949
号、DE2832020号、DE2525505号等が知ら
れているが、当時これらの染料をインクジェットなどの
画像形成に用いることは知られていなかったばかりか、
これらに記載されているアゾ染料では、光、熱、湿度お
よび環境中の活性ガスなどに対しての堅牢性が不十分で
あり、かつ、マゼンタ染料としては色相も不十分であっ
た。また、アゾ基に対してオルト位に窒素原子を有する
カプラ-からなる色素としては特許第3024779号
によって公知であるが、これは、ヒドロキシル基が解離
するタイプであり各種堅牢性が不十分である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来に
おける問題を解決し、以下の目的を達成することを課題
とする。即ち、本発明の目的は、色相と堅牢性に優れた
着色画像や着色材料を与え、インクジェットなどの印刷
用のインク、感熱記録材料におけるインクシート、電子
写真用のカラートナー、LCD、PDPなどのディスプ
レイやCCDなどの撮像素子で用いられるカラーフィル
ター、各種繊維の染色のための染色液などの調製に好ま
しく用いることができる着色組成物を提供することにあ
る。本発明の他の目的は、良好な色相を有し、光及び環
境中の活性ガス、特にオゾンガスに対して堅牢性の高い
画像を形成することができるインク及びインクジェット
記録方法を提供することにある。本発明の他の目的は、
光堅牢性に優れ、色相が鮮な画像を与える感熱記録材料
を提供することにある。本発明の他の目的は、光堅牢性
に優れ、忠実な色再現と高いOHP品質を示すカラート
ナーを提供することにある。本発明のさらなる他の目的
は、色再現性および光堅牢性に優れるカラーフィルター
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、良好な色
相を有し、且つ光およびオゾンに対する堅牢性の高い染
料を目指して各種染料化合物誘導体を詳細に検討したと
ころ、芳香族含窒素6員複素環をカップリング成分とす
るアゾ染料によって上記問題点を解決することが可能で
あることを見出した。即ち、本発明によれば下記構成の
着色組成物、インク、インクジェット記録方法、感熱記
録材料、カラートナーおよびカラーフィルターが提供さ
れて、本発明の上記目的が達成される。 1.下記一般式(1)で表される化合物を含有すること
を特徴とする着色組成物。
【0012】
【化2】
【0013】上記一般式(1)中:Aは、5員複素環ジ
アゾ成分A−NH2の残基を表す。B1およびB2は、各
々−CR1=あるいは−CR2=を表すか、またはいずれ
か一方が窒素原子を表し、他方が−CR1=あるいは−
CR2=を表す。R3、R4は、各々独立に、水素原子、
脂肪族基、芳香族基、複素環基、アシル基、アルコキシ
カルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモ
イル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル
基、またはスルファモイル基を表す。各基は更に置換基
を有していてもよい。G、R1、R2は、各々独立して、
水素原子、ハロゲン原子、脂肪族基、芳香族基、複素環
基、シアノ基、カルボキシル基、カルバモイル基、アル
コキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ア
シル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、シリルオキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオ
キシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキ
シカルボニルオキシ基、アルキル基またはアリール基ま
たは複素環基で置換されたアミノ基、アシルアミノ基、
ウレイド基、スルフアモイルアミノ基、アルコキシカル
ボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、
アルキルおよびアリールスルホニルアミノ基、ニトロ
基、アルキルおよびアリールチオ基、アルキルおよびア
リールスルホニル基、アルキルおよびアリールスルフィ
ニル基、スルファモイル基、スルホ基、カルボキシル基
またはヘテロ環チオ基を表す。各基は更に置換されてい
てもよい。また、R1とR3、あるいはR3とR4が結合し
て5〜6員環を形成してもよい。 2.上記1に記載の着色組成物からなることを特徴とす
るインク。 3.上記1に記載の着色組成物からなることを特徴とす
る感熱記録材料。 4.上記1に記載の着色組成物からなることを特徴とす
るカラートナー。 5.上記1に記載の着色組成物からなることを特徴とす
るカラーフィルター。 6.上記2に記載のインクを用いて画像形成することを
特徴とするインクジェット記録方法。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明についてさらに詳細
に説明する。 〔アゾ染料〕まず、本発明における上記一般式(1)で
表されるアゾ染料について詳細に説明する。一般式
(1)において、 Aは5員複素環ジアゾ成分A−NH2
の残基を表す。該5員複素環のヘテロ原子の例には、
N、O、およびSを挙げることができる。好しくは含窒
素5員複素環であり、複素環に脂肪族環、芳香族環また
は他の複素環が縮合していてもよい。Aの好ましい複素
環の例には、ピラゾール環、イミダゾール環、チアゾー
ル環、イソチアゾール環、チアジアゾール環、ベンゾチ
アゾール環、ベンゾオキサゾール環、ベンゾイソチアゾ
ール環を挙げることができる。各複素環基は、更に置換
基を有していてもよい。なかでも、下記一般式(a)か
ら(f)で表されるピラゾール環、イミダゾール環、イ
ソチアゾール環、チアジアゾール環、ベンゾチアゾール
環が好ましい。
【0015】
【化3】
【0016】上記一般式(a)〜(f)のR7〜R
20は、後に説明する基G、R1、R2と同じ基を表す。上
記一般式(a)〜(f)のうち、好ましいのは一般式
(a)、(b)で表されるピラゾール環、イソチアゾー
ル環であり、最も好ましいのは一般式(a)で表される
ピラゾール環である。B1およびB2は、各々−CR1
あるいは−CR2=を表すか、またはいずれか一方が窒
素原子、他方が−CR1=あるいは−CR2=を表すが、
好ましくは、B 1およびB2が、各々−CR1=あるいは
−CR2=を表す場合である。
【0017】G、R1、R2は、各々独立して、水素原
子、ハロゲン原子、脂肪族基、芳香族基、複素環基、シ
アノ基、カルボキシル基、カルバモイル基、アルコキシ
カルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル
基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、
シリルオキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ
基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカ
ルボニルオキシ基、アルキル基またはアリール基または
複素環基で置換されたアミノ基、アシルアミノ基、ウレ
イド基、スルフアモイルアミノ基、アルコキシカルボニ
ルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、アル
キルおよびアリールスルホニルアミノ基、ニトロ基、ア
ルキルおよびアリールチオ基、複素環チオ基、アルキル
およびアリールスルホニル基、アルキルスルフィニル
基、アリールスルフィニル基、スルファモイル基、また
はスルホ基を表し、各基は更に置換されていてもよい。
【0018】Gで表される好ましい基としては、水素原
子、ハロゲン原子、脂肪族基、芳香族基、ヒドロキシ
基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシルオキシ
基、アルキル基、アリール基または複素環基で置換され
たアミノ基、アシルアミノ基、ウレイド基、スルフアモ
イルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリー
ルオキシカルボニルアミノ基、アルキルおよびアリール
チオ基、および複素環チオ基が挙げられ、より好ましく
は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、ヒドロキシ
基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシルオキシ
基、アルキル基またはアリール基または複素環基で置換
されたアミノ基、またはアシルアミノ基であり、なかで
も水素原子、アリールアミノ基、アミド基が最も好まし
い。各基は更に置換基を有していてもよい。
【0019】R1、R2で表される好ましい基としては、
水素原子、アルキル基、アルコキシカルボニル基、カル
ボキシル基、カルバモイル基およびシアノ基を挙げるこ
とができる。各基は更に置換基を有していてもよい。ま
た、R1とR3あるいはR3とR4が結合して5〜6員環を
形成してもよい。A、R1、R2、Gで表される各置換基
が更に置換基を有する場合の置換基としては、上記G、
1、R2で挙げた置換基を挙げることができる。一般式
(1)で表されるアゾ染料が水溶性染料である場合に
は、A、R1、R2、R3、R4、G上のいずれかの位置に
置換基としてイオン性親水性基をさらに有することが好
ましい。置換基としてのイオン性親水性基には、スルホ
基、カルボキシル基、および4級アンモニウム基等が含
まれる。該イオン性親水性基としては、カルボキシル基
およびスルホ基が好ましく、特にスルホ基が好ましい。
カルボキシル基およびスルホ基は塩の状態であってもよ
く、塩を形成する対イオンの例には、アルカリ金属イオ
ン(例、ナトリウムイオン、カリウムイオン)および有
機カチオン(例、テトラメチルグアニジウムイオン)が
含まれる。
【0020】以下、G、R1、R2で表される基について
詳しく説明するハロゲン原子としては、フッ素原子、塩
素原子および臭素原子が挙げられる。
【0021】本明細書において、脂肪族基は、アルキル
基、置換アルキル基、アルケニル基、置換アルケニル
基、アルキニル基、置換アルキニル基、アラルキル基お
よび置換アラルキル基を意味する。脂肪族基は、分岐を
有していてもよく、また環を形成していてもよい。脂肪
族基の炭素原子数は、1〜20であることが好ましく、
1〜16であることがさらに好ましい。なお、本明細書
では、脂肪族基の炭素原子数は、置換基の炭素原子を含
まない。以下で説明する基においても同様である。アラ
ルキル基および置換アラルキル基のアリール部分はフェ
ニルまたはナフチルであることが好ましく、フェニルが
特に好ましい。脂肪族基の例には、メチル、エチル、ブ
チル、イソプロピル、t−ブチル、ヒドロキシエチル、
メトキシエチル、シアノエチル、トリフルオロメチル、
3−スルホプロピル、4−スルホブチル、シクロヘキシ
ル基、ベンジル基、2−フェネチル基、ビニル基、およ
びアリル基を挙げることができる。
【0022】本明細書において、芳香族基は、アリール
基および置換アリール基を意味する。アリール基は、フ
ェニルまたはナフチルであることが好ましく、フェニル
が特に好ましい。芳香族基の炭素原子数は6〜20であ
ることが好ましく、6〜16がさらに好ましい 芳香族基の例には、フェニル、p−トリル、p−メトキ
シフェニル、o−クロロフェニルおよびm−(3−スル
ホプロピルアミノ)フェニルが含まれる。複素環基に
は、置換基を有する複素環基および無置換の複素環基が
含まれる。複素環に脂肪族環、芳香族環または他の複素
環が縮合していてもよい。複素環基としては、5員また
は6員環の複素環基が好ましい。置換基の例には、脂肪
族基、ハロゲン原子、アルキル及びアリールスルホニル
基、アシル基、アシルアミノ基、スルファモイル基、カ
ルバモイル基、イオン性親水性基などが含まれる。複素
環基の例には、2−ピリジル基、2−チエニル基、2−
チアゾリル基、2−ベンゾチアゾリル基、2−ベンゾオ
キサゾリル基および2−フリル基が含まれる。
【0023】カルバモイル基には、置換基を有するカル
バモイル基および無置換のカルバモイル基が含まれる。
置換基の例には、アルキル基が含まれる。カルバモイル
基の例には、メチルカルバモイル基およびジメチルカル
バモイル基が含まれる。
【0024】アルコキシカルボニル基には、置換基を有
するアルコキシカルボニル基および無置換のアルコキシ
カルボニル基が含まれる。アルコキシカルボニル基とし
ては、炭素原子数が2〜12のアルコキシカルボニル基
が好ましい。置換基の例には、イオン性親水性基が含ま
れる。アルコキシカルボニル基の例には、メトキシカル
ボニル基およびエトキシカルボニル基が含まれる。
【0025】アリールオキシカルボニル基には、置換基
を有するアリールオキシカルボニル基および無置換のア
リールオキシカルボニル基が含まれる。アリールオキシ
カルボニル基としては、炭素原子数が7〜12のアリー
ルオキシカルボニル基が好ましい。置換基には、イオン
性親水性基が含まれる。アリールオキシカルボニル基の
例には、フェノキシカルボニル基が含まれる。
【0026】アシル基には、置換基を有するアシル基お
よび無置換のアシル基が含まれる。アシル基としては、
炭素原子数が1〜12のアシル基が好ましい。置換基の
例には、イオン性親水性基が含まれる。アシル基の例に
は、アセチル基およびベンゾイル基が含まれる。
【0027】アルコキシ基には、置換基を有するアルコ
キシ基および無置換のアルコキシ基が含まれる。アルコ
キシ基としては、炭素原子数が1〜12のアルコキシ基
が好ましい。置換基の例には、アルコキシ基、ヒドロキ
シル基、およびイオン性親水性基が含まれる。アルコキ
シ基の例には、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキ
シ基、メトキシエトキシ基、ヒドロキシエトキシ基およ
び3−カルボキシプロポキシ基が含まれる。
【0028】アリールオキシ基には、置換基を有するア
リールオキシ基および無置換のアリールオキシ基が含ま
れる。アリールオキシ基としては、炭素原子数が6〜1
2のアリールオキシ基が好ましい。置換基の例には、ア
ルコキシ基、およびイオン性親水性基が含まれる。アリ
ールオキシ基の例には、フェノキシ基、p−メトキシフ
ェノキシ基およびo−メトキシフェノキシ基が含まれ
る。
【0029】アシルオキシ基には、置換基を有するアシ
ルオキシ基および無置換のアシルオキシ基が含まれる。
アシルオキシ基としては、炭素原子数1〜12のアシル
オキシ基が好ましい。置換基の例には、イオン性親水性
基が含まれる。アシルオキシ基の例には、アセトキシ基
およびベンゾイルオキシ基が含まれる。
【0030】カルバモイルオキシ基には、置換基を有す
るカルバモイルオキシ基および無置換のカルバモイルオ
キシ基が含まれる。置換基の例には、アルキル基が含ま
れる。カルバモイルオキシ基の例には、N−メチルカル
バモイルオキシが含まれる。
【0031】アルコキシカルボニルオキシ基には、置換
基を有するアルコキシカルボニルオキシ基および無置換
のアルコキシカルボニル基が含まれる。アルコキシカル
ボニルオキシ基としては、炭素原子数が2〜12のアル
コキシカルボニルオキシ基が好ましい。置換基の例に
は、イオン性親水性基が含まれる。アルコキシカルボニ
ルオキシ基の例には、メトキシカルボニルオキシ基、エ
トキシカルボニルオキシ基等が含まれる。
【0032】アリールオキシカルボニルオキシ基には、
置換基を有するアリールオキシカルボニルオキシ基およ
び無置換のアリールオキシカルボニルオキシ基が含まれ
る。アリールオキシカルボニルオキシ基としては、炭素
数が2〜12のアリールオキシカルボニルオキシ基が好
ましい。置換基の例には、イオン性親水性基が含まれ
る。アリールオキシカルボニルオキシ基の例には、フェ
ノキシカルボニルオキシ基等が含まれる。
【0033】アルキル基またはアリール基または複素環
基で置換されたアミノ基の置換基は、さらに置換基を有
していてもよい。無置換のアミノ基は含まれない。アル
キルアミノ基としては、炭素原子数1〜6のアルキルア
ミノ基が好ましい。置換基の例には、イオン性親水性基
が含まれる。アルキルアミノ基の例には、メチルアミノ
基およびジエチルアミノ基が含まれる。アリールアミノ
基には、置換基を有するアリールアミノ基および無置換
のアリールアミノ基が含まれる。アリールアミノ基とし
ては、炭素原子数が6〜12のアリールアミノ基が好ま
しい。置換基の例としては、ハロゲン原子、およびイオ
ン性親水性基が含まれる。アリールアミノ基の例として
は、アニリノ基および2−クロロアニリノ基が含まれ
る。
【0034】アシルアミノ基には、置換基を有するアシ
ルアミノ基が含まれる。前記アシルアミノ基としては、
炭素原子数が2〜12のアシルアミノ基が好ましい。置
換基の例には、イオン性親水性基が含まれる。アシルア
ミノ基の例には、アセチルアミノ基、プロピオニルアミ
ノ基、ベンゾイルアミノ基、N-フェニルアセチルアミノ
および3,5−ジスルホベンゾイルアミノ基が含まれ
る。
【0035】ウレイド基には、置換基を有するウレイド
基および無置換のウレイド基が含まれる。前記ウレイド
基としては、炭素原子数が1〜12のウレイド基が好ま
しい。置換基の例には、アルキル基およびアリール基が
含まれる。ウレイド基の例には、3−メチルウレイド
基、3,3−ジメチルウレイド基および3−フェニルウ
レイド基が含まれる。
【0036】スルファモイルアミノ基には、置換基を有
するスルファモイルアミノ基および無置換のスルファモ
イルアミノ基が含まれる。置換基の例には、アルキル基
が含まれる。スルファモイルアミノ基の例には、N, N
−ジプロピルスルファモイルアミノが含まれる。
【0037】アルコキシカルボニルアミノ基には、置換
基を有するアルコキシカルボニルアミノ基および無置換
のアルコキシカルボニルアミノ基が含まれる。アルコキ
シカルボニルアミノ基としては、炭素原子数が2〜12
のアルコキシカルボニルアミノ基が好ましい。置換基の
例には、イオン性親水性基が含まれる。アルコキシカル
ボニルアミノ基の例には、エトキシカルボニルアミノ基
が含まれる。
【0038】アリールオキシカルボニルアミノ基には、
置換基を有するアリールオキシカルボニルアミノ基およ
び無置換のアリールオキシカルボニルアミノ基が含まれ
る。アリールオキシカルボニルアミノ基としては、炭素
原子数が7〜12のアリールオキシカルボニルアミノ基
が好ましい。置換基の例には、イオン性親水性基が含ま
れる。前記アリールオキシカルボニルアミノ基の例に
は、フェノキシカルボニルアミノ基が含まれる。
【0039】アルキル及びアリールスルホニルアミノ基
には、置換基を有するアルキル及びアリールスルホニル
アミノ基、および無置換のアルキル及びアリールスルホ
ニルアミノ基が含まれる。スルホニルアミノ基として
は、炭素原子数が1〜12のスルホニルアミノ基が好ま
しい。置換基の例には、イオン性親水性基が含まれる。
スルホニルアミノ基の例には、メタンスルホニルアミノ
基、N-フェニルメタンスルホニルアミノ基、ベンゼンス
ルホニルアミノ基、および3−カルボキシベンゼンスル
ホニルアミノ基が含まれる。
【0040】アルキル、アリール及び複素環チオ基に
は、置換基を有するアルキル,アリール及び複素環チオ
基と無置換のアルキル、アリール及び複素環チオ基が含
まれる。アルキル、アリール及び複素環チオ基として
は、炭素原子数が1〜12のものが好ましい。置換基の
例には、イオン性親水性基が含まれる。アルキル、アリ
ール及び複素環チオ基の例には、メチルチオ基、フェニ
ルチオ基、2−ピリジルチオ基が含まれる。
【0041】アルキルおよびアリールスルホニル基の例
としては、それぞれメタンスルホニル基およびフェニル
スルホニル基をあげることができる。アルキルおよびア
リールスルフィニル基の例としては、それぞれメタンス
ルフィニル基およびフェニルスルフィニル基をあげるこ
とができる。
【0042】スルファモイル基には、置換基を有するス
ルファモイル基および無置換のスルファモイル基が含ま
れる。置換基の例には、アルキル基が含まれる。スルフ
ァモイル基の例には、ジメチルスルファモイル基および
ジ−(2−ヒドロキシエチル)スルファモイル基が含ま
れる。
【0043】本発明において、特に好ましいアゾ染料
は、下記一般式(2)で表されるものである。
【0044】
【化4】
【0045】式中、Z1はハメットの置換基定数σp値
が0.20以上の電子吸引性基を表す。Z1はσp値が
0.30〜1.0の電子吸引性基であるのが好ましい。
好ましい具体的な置換基については後述する電子吸引性
置換基を挙げることができるが、なかでも、炭素数2〜
12のアシル基、炭素数2〜12のアルキルオキシカル
ボニル基、ニトロ基、シアノ基、炭素数1〜12のアル
キルスルホニル基、炭素数6〜18のアリールスルホニ
ル基、炭素数1〜12のカルバモイル基及び炭素数1〜
12のハロゲン化アルキル基が好ましい。特に好ましい
ものは、シアノ基、炭素数1〜12のアルキルスルホニ
ル基、炭素数6〜18のアリールスルホニル基であり、
最も好ましいものはシアノ基である。
【0046】B1、B2、R3、R4、Gは、一般式(1)
の場合と同義である。Z2は、水素原子、脂肪族基、芳
香族基または複素環基を表す。Qは、水素原子、脂肪族
基、芳香族基または複素環基を表す。なかでも、Qは5
〜8員環を形成するのに必要な非金属原子群からなる基
が好ましい。この5〜8員環は置換されていてもよい
し、飽和環であっても不飽和結合を有していてもよい。
そのなかでも、特に芳香族基、複素環基が好ましい。好
ましい非金属原子としては、窒素原子、酸素原子、イオ
ウ原子および炭素原子が挙げられる。5〜8員環の具体
例としては、例えばベンゼン環、シクロペンタン環、シ
クロヘキサン環、シクロヘプタン環、シクロオクタン
環、シクロヘキセン環、ピリジン環、ピリミジン環、ピ
ラジン環、ピリダジン環、トリアジン環、イミダゾール
環、ベンゾイミダゾール環、オキサゾール環、ベンゾオ
キサゾール環、チアゾール環、ベンゾチアゾール環、オ
キサン環、スルホラン環およびチアン環等が挙げられ
る。
【0047】一般式(2)で説明した各基は更に置換基
を有していてもよい。これらの各基が更に置換基を有す
る場合、該置換基としては、一般式(1)で説明した置
換基、G、R1、R2で例示した基やイオン性親水性基が
挙げられる。
【0048】ここで、置換基Z1に関連して、本明細書
中で用いられるハメットの置換基定数σp値について説
明する。ハメット則はベンゼン誘導体の反応または平衡
に及ぼす置換基の影響を定量的に論ずるために1935
年にL. P. Hammett により提唱された経験則であるが、
これは今日広く妥当性が認められている。ハメット則に
求められた置換基定数にはσp値とσm値があり、これ
らの値は多くの一般的な成書に見出すことができるが、
例えば、J. A. Dean編、「Lange's Handbook of Chemis
try 」第12版、1979年(McGraw-Hill)や「化学
の領域」増刊、122号、96〜103頁、1979年
(南光堂)に詳しい。尚、本発明において各置換基をハ
メットの置換基定数σpにより限定したり、説明したり
するが、これは上記の成書で見出せる、文献既知の値が
ある置換基にのみ限定されるという意味ではなく、その
値が文献未知であってもハメット則に基づいて測定した
場合にその範囲内に包まれるであろう置換基をも含むこ
とはいうまでもない。また、本発明の一般式(1)およ
び(2)の中には、ベンゼン誘導体ではないものも含ま
れるが、置換基の電子効果を示す尺度として、置換位置
に関係なくσp値を使用する。本発明において、σp値
をこのような意味で使用する。
【0049】ハメット置換基定数σp値が0.60以上
の電子吸引性基としては、シアノ基、ニトロ基、アルキ
ルスルホニル基(例えばメタンスルホニル基、アリール
スルホニル基(例えばベンゼンスルホニル基)を例として
挙げることができる。ハメットσp値が0.45以上の
電子吸引性基としては、上記に加えアシル基(例えばア
セチル基)、アルコキシカルボニル基(例えばドデシル
オキシカルボニル基)、アリールオキシカルボニル基
(例えば、m−クロロフェノキシカルボニル)、アルキ
ルスルフィニル基(例えば、n−プロピルスルフィニ
ル)、アリールスルフィニル基(例えばフェニルスルフ
ィニル)、スルファモイル基(例えば、N−エチルスル
ファモイル、N,N−ジメチルスルファモイル)、ハロ
ゲン化アルキル基(例えば、トリフロロメチル)を挙げ
ることができる。
【0050】ハメット置換基定数σp値が0.30以上
の電子吸引性基としては、上記に加え、アシルオキシ基
(例えば、アセトキシ)、カルバモイル基(例えば、N
−エチルカルバモイル、N,N−ジブチルカルバモイ
ル)、ハロゲン化アルコキシ基(例えば、トリフロロメ
チルオキシ)、ハロゲン化アリールオキシ基(例えば、
ペンタフロロフェニルオキシ)、スルホニルオキシ基
(例えばメチルスルホニルオキシ基)、ハロゲン化アル
キルチオ基(例えば、ジフロロメチルチオ)、2つ以上
のσp値が0.15以上の電子吸引性基で置換されたア
リール基(例えば、2,4−ジニトロフェニル、ペンタ
クロロフェニル)、および複素環(例えば、2−ベンゾ
オキサゾリル、2−ベンゾチアゾリル、1−フェニルー
2−ベンズイミダゾリル)を挙げることができる。σp
値が0.20以上の電子吸引性基の具体例としては、上
記に加え、ハロゲン原子などが挙げられる。
【0051】前記一般式(1)で表されるアゾ染料とし
て特に好ましい置換基の組み合わせは、以下の通りであ
る。 (イ)R3およびR4は、好ましくは水素原子、アルキル
基、アリール基、複素環基、スルホニル基、アシル基で
あり、さらに好ましくは水素原子、アルキル基、アリー
ル基、複素環基、スルホニル基であり、R3およびR4
共に水素原子であることは無い。 (ロ)Gは、好ましくは水素原子、ハロゲン原子、アル
キル基、ヒドロキシル基、アミノ基、アミド基であり、
さらに好ましくは水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、
アミド基であり、最も好ましくは水素原子、アミノ基、
アミド基である。 (ハ)Aは、好ましくはピラゾール環、イミダゾール
環、イソチアゾール環、チアジアゾール環、ベンゾチア
ゾール環であり、さらに好ましくはピラゾール環、イソ
チアゾール環であり、最も好ましくはピラゾール環であ
る。 (ニ)B1およびB2は、それぞれ−CR1=、−CR2
であるか、B1が窒素原子でB2は−CR2=である場合
が好ましく、そしてこれらR1、R2は、各々好ましくは
水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、カルバモイル基、
カルボキシル基、アルキル基、ヒドロキシル基、アルコ
キシ基であり、さらに好ましくは水素原子、シアノ基、
カルバモイル基、アルキル基である。尚、一般式(1)
で表される化合物の好ましい置換基の組み合わせについ
ては、種々の置換基の少なくとも1つが前記の好ましい
基である化合物が好ましく、より多くの種々の置換基が
前記好ましい基である化合物がより好ましく、全ての置
換基が前記好ましい基である化合物が最も好ましい。
【0052】一般式(1)で表されるアゾ染料の具体例
を以下に示すが、本発明に用いられるアゾ染料は、下記
の例に限定されるものではない。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】
【表3】
【0056】
【表4】
【0057】以下に一般式(1)で表されるアゾ染料の
合成例を挙げる。 〔合成例1〕:染料(a−2)の合成
【0058】
【化5】
【0059】<中間体(a−2a)の合成>5−アミノ
−3−tert−ブチル−4−シアノピラゾール(1)65
4mg(3.98mmol)、濃塩酸1.21ml、水4mlを
内温5度で撹拌し、亜硝酸ナトリウム275mg(3.9
8mmol)を10分間で分割添加した。そのまま10分間撹拌
後、カップリング成分(2)1.36g(3.98mmol)に
酢酸ナトリウム4g、酢酸8ml、プロピオン酸10m
lを加えて撹拌し、内温5度に冷却してあった三つ口フ
ラスコに上記ジアゾニウム塩を10分間で加えた。ジアゾ
ニウム塩添加後、さらに反応液をそのまま30分撹拌した
後、飽和食塩水300mlを加え、析出した染料(a-2a)
を濾別し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製
した。収量1.2g、収率57%。前記5−アミノ−3
−tert−ブチル−4−シアノピラゾールは、米国特許第
3,336,285号、同3,639,384号及び英
国特許第1,566,985号などに記載される方法に
したがって合成できる。反応温度や反応時間等の反応条
件は、前記公報等を参考に適宜変更できる。 <染料(a−2)の合成>染料(a-2a)5.3g(10m
mol)に、ヘテリル化剤(3)3.4g(20mmol)、炭酸
カリウム5.5g、DMAc50mlを加え、100℃で1時間加熱
撹拌した。反応終了後、室温まで冷却し、飽和食塩水20
0mlを加え、析出した染料(a-2)を濾別し、シリカゲル
カラムクロマトグラフィーで精製した。収量3g、収率
45.2%。 λmax=530nm(DMF溶液) m/z(posi)
=664
【0060】一般式(1)で表されるアゾ染料(以下、
「本発明の染料」ともいう)の用途としては、画像、特
にカラー画像を形成するための画像記録材料が挙げら
れ、具体的には、以下に詳述するインクジェット方式記
録材料を始めとして、感熱記録材料、感圧記録材料、電
子写真方式を用いる記録材料、転写式ハロゲン化銀感光
材料、印刷インク、記録ペン等があり、好ましくはイン
クジェット方式記録材料、感熱記録材料、電子写真方式
を用いる記録材料であり、更に好ましくはインクジェッ
ト方式記録材料である。また、CCDなどの固体撮像素
子やLCD、PDP等のディスプレイで用いられるカラ
ー画像を記録・再現するためのカラーフィルター、各種
繊維の染色の為の染色液にも適用できる。本発明の染料
は、その用途に適した溶解性、分散性、熱移動性などの
物性を、置換基で調整して使用する。また、本発明の染
料は、用いられる系に応じて溶解状態、乳化分散状態、
さらには固体分散状態でも使用することができる。
【0061】〔インク〕一般式(1)で表される化合物
を含有するインク(本発明のインクと称する)は、親油
性媒体や水性媒体中に前記アゾ染料を溶解及び/又は分
散させることによって作製することができる。本発明の
インクは、耐候性の観点からインクジェット記録用イン
クとして好適に用いることができる。好ましくは、水性
媒体を用いる場合である。必要に応じてその他の添加剤
を、本発明の効果を害しない範囲内において含有され
る。その他の添加剤としては、例えば、乾燥防止剤(湿
潤剤)、褪色防止剤、乳化安定剤、浸透促進剤、紫外線
吸収剤、防腐剤、防黴剤、pH調整剤、表面張力調整
剤、消泡剤、粘度調整剤、分散剤、分散安定剤、防錆
剤、キレート剤等の公知の添加剤が挙げられる。これら
の各種添加剤は、水溶性インクの場合にはインク液に直
接添加する。油溶性染料を分散物の形で用いる場合に
は、染料分散物の調製後分散物に添加するのが一般的で
あるが、調製時に油相または水相に添加してもよい。
【0062】乾燥防止剤はインクジェット記録方式に用
いるノズルのインク噴射口において該インクジェット用
インクが乾燥することによる目詰まりを防止する目的で
好適に使用される。乾燥防止剤としては、水より蒸気圧
の低い水溶性有機溶剤が好ましい。具体的な例として
は、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエ
チレングリコール、ポリエチレングリコール、チオジグ
リコール、ジチオジグリコール、2−メチル−1,3−
プロパンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール、
アセチレングリコール誘導体、グリセリン、トリメチロ
ールプロパン等に代表される多価アルコール類、エチレ
ングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、ジエ
チレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、
トリエチレングリコールモノエチル(又はブチル)エー
テル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類、2
−ピロリドン、N−メチルー2−ピロリドン、1,3−
ジメチル−2−イミダゾリジノン、N−エチルモルホリ
ン等の複素環類、スルホラン、ジメチルスルホキシド、
3−スルホレン等の含硫黄化合物、ジアセトンアルコー
ル、ジエタノールアミン等の多官能化合物、尿素誘導体
が挙げられる。これらのうちグリセリン、ジエチレング
リコール等の多価アルコールがより好ましい。また上記
の乾燥防止剤は単独で用いてもよいし2種以上併用して
もよい。これらの乾燥防止剤はインク中に10〜50質
量%含有することが好ましい。
【0063】浸透促進剤は、インクジェット用インクを
紙により良く浸透させる目的で好適に使用される。浸透
促進剤としては、エタノール、イソプロパノール、ブタ
ノール、ジ(トリ)エチレングリコールモノブチルエー
テル、1,2−ヘキサンジオール等のアルコール類やラ
ウリル硫酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウムやノニオ
ン性界面活性剤等を用いることができる。これらはイン
ク中に5〜30質量%含有すれば通常充分な効果があ
り、印字の滲み、紙抜け(プリントスルー)を起こさな
い添加量の範囲で使用するのが好ましい。
【0064】紫外線吸収剤は、画像の保存性を向上させ
る目的で使用される。紫外線吸収剤としては特開昭58
−185677号公報、同61−190537号公報、
特開平2−782号公報、同5−197075号公報、
同9−34057号公報等に記載されたベンゾトリアゾ
ール系化合物、特開昭46−2784号公報、特開平5
−194483号公報、米国特許第3214463号明
細書等に記載されたベンゾフェノン系化合物、特公昭4
8−30492号公報、同56−21141号公報、特
開平10−88106号公報等に記載された桂皮酸系化
合物、特開平4−298503号公報、同8−5342
7号公報、同8−239368号公報、同10−182
621号公報、特表平8−501291号公報等に記載
されたトリアジン系化合物、リサーチディスクロージャ
ーNo.24239号に記載された化合物やスチルベン
系、ベンズオキサゾール系化合物に代表される紫外線を
吸収して蛍光を発する化合物、いわゆる蛍光増白剤も用
いることができる。
【0065】褪色防止剤は、画像の保存性を向上させる
目的で使用される。褪色防止剤としては、各種の有機系
及び金属錯体系の褪色防止剤を使用することができる。
有機の褪色防止剤としてはハイドロキノン類、アルコキ
シフェノール類、ジアルコキシフェノール類、フェノー
ル類、アニリン類、アミン類、インダン類、クロマン
類、アルコキシアニリン類、ヘテロ環類などがあり、金
属錯体としてはニッケル錯体、亜鉛錯体などがある。よ
り具体的にはリサーチディスクロージャーNo.176
43の第VIIのIないしJ項、同No.15162、同
No.18716の650頁左欄、同No.36544
の527頁、同No.307105の872頁、同N
o.15162に引用された特許に記載された化合物や
特開昭62−215272号公報の127頁〜137頁
に記載された代表的化合物の一般式及び化合物例に含ま
れる化合物を使用することができる。
【0066】防黴剤としてはデヒドロ酢酸ナトリウム、
安息香酸ナトリウム、ナトリウムピリジンチオン−1−
オキシド、p−ヒドロキシ安息香酸エチルエステル、
1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンおよびその塩
等が挙げられる。これらはインク中に0.02〜1.0
0質量%使用するのが好ましい。
【0067】pH調整剤としては、中和剤(有機塩基、
無機アルカリ)を用いることができる。pH調整剤はイ
ンクジェット用インクの保存安定性を向上させる目的
で、該インクジェット用インクがpH6〜10と夏用に
添加するのが好ましく、pH7〜10となるように添加
するのがより好ましい。
【0068】表面張力調整剤としてはノニオン、カチオ
ンあるいはアニオン界面活性剤が挙げられる。尚、本発
明のインクジェット用インクの表面張力は20〜60m
N/mが好ましく、25〜45mN/mがより好まし
い。また本発明のインクジェット記録用インクの粘度
は、30mN/m以下が好ましい。更に20mN/m以
下に調整することがより好ましい。界面活性剤の例とし
ては、脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベ
ンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸
塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキルリン酸エス
テル塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、ポリ
オキシエチレンアルキル硫酸エステル塩等のアニオン系
界面活性剤や、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、
ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキ
シエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレンアルキルアミン、グリセリン脂肪酸エ
ステル、オキシエチレンオキシプロピレンブロックコポ
リマー等のノニオン系界面活性剤が好ましい。また、ア
セチレン系ポリオキシエチレンオキシド界面活性剤であ
るSURFYNOLS(AirProducts&Ch
emicals社)も好ましく用いられる。また、N,
N−ジメチル−N−アルキルアミンオキシドのようなア
ミンオキシド型の両性界面活性剤等も好ましい。更に、
特開昭59−157,636号の第(37)〜(38)頁、リサ
ーチディスクロージャーNo.308119(1989
年)記載の界面活性剤として挙げたものも使うことがで
きる。
【0069】消泡剤としては、フッ素系、シリコーン系
化合物やEDTAに代表されるキレート剤等も必要に応
じて使用することができる。
【0070】本発明のアゾ染料を水性媒体に分散させる
場合は、特開平11-286637号、特願平2000-78491号、同2
000-80259号、同2000-62370号等の各公報記載のよう
に、色素と油溶性ポリマーとを含有する着色微粒子を水
性媒体に分散したり、特願平2000-78454号、同2000-784
91号、同2000-203856号、同2000-203857号等の各明細書
記載のように高沸点有機溶媒に溶解した本発明の染料を
水性媒体中に分散することが好ましい。アゾ染料を水性
媒体に分散させる場合の具体的な方法、使用する油溶性
ポリマー、高沸点有機溶剤、添加剤及びそれらの使用量
は、上記公報等に記載されたものを好ましく使用するこ
とができる。あるいは、アゾ染料を固体のまま微粒子状
態に分散してもよい。
【0071】分散時には、分散剤や界面活性剤を使用す
ることができる。分散装置としては、簡単なスターラー
やインペラー攪拌方式、インライン攪拌方式、ミル方式
(例えば、コロイドミル、ボールミル、サンドミル、ア
トライター、ロールミル、アジテーターミル等)、超音
波方式、高圧乳化分散方式(高圧ホモジナイザー;具体
的な市販装置としてはゴーリンホモジナイザー、マイク
ロフルイダイザー、DeBEE2000等)を使用する
ことができる。上記のインクジェット記録用インクの調
製方法については、先述の公報等以外にも特開平5−1
48436号、同5−295312号、同7−9754
1号、同7−82515号、同7−118584号、特
開平11−286637号、特願2000−87539
号の各公報等に詳細が記載されていて、本発明のインク
ジェット記録用インクの調製にも利用できる。
【0072】水性媒体は、水を主成分とし、所望によ
り、水混和性有機溶剤を添加した混合物を用いることが
できる。水混和性有機溶剤の例には、アルコール(例え
ば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロ
パノール、ブタノール、イソブタノール、sec−ブタ
ノール、t−ブタノール、ペンタノール、ヘキサノー
ル、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール)、多価
アルコール類(例えば、エチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレン
グリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリ
コール、ポリプロピレングリコール、ブチレングリコー
ル、ヘキサンジオール、ペンタンジオール、グリセリ
ン、ヘキサントリオール、チオジグリコール)、グリコ
ール誘導体(例えば、エチレングリコールモノメチルエ
ーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチ
レングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングルコ
ールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブ
チルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロ
ピレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレング
リコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジア
セテート、エチレングリコールモノメチルエーテルアセ
テート、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、
トリエチレングリコールモノエチルエーテル、エチレン
グリコールモノフェニルエーテル)、アミン(例えば、
エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノー
ルアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチル
ジエタノールアミン、モルホリン、N−エチルモルホリ
ン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエ
チレンテトラミン、ポリエチレンイミン、テトラメチル
プロピレンジアミン)及びその他の極性溶媒(例えば、
ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N
−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、スル
ホラン、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリド
ン、N−ビニル−2−ピロリドン、2−オキサゾリド
ン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、アセト
ニトリル、アセトン)が含まれる。尚、前記水混和性有
機溶剤は、二種類以上を併用してもよい。
【0073】本発明のインク100質量部中は、前記ア
ゾ染料を0.2質量部以上20質量部以下含有するのが
好ましい。また、本発明のインクジェット記録用インク
には、前記アゾ染料とともに、他の着色剤を併用しても
よい。2種類以上の着色剤を併用する場合は、着色剤の
含有量の合計が前記範囲となっているのが好ましい。
【0074】本発明のインクジェット記録用インクは、
単色の画像形成のみならず、フルカラーの画像形成に用
いることができる。フルカラー画像を形成するために、
マゼンタ色調インク、シアン色調インク、及びイエロー
色調インクを用いることができ、また、色調を整えるた
めに、更にブラック色調インクを用いてもよい。適用で
きるイエロー染料としては、任意のものを使用すること
ができる。例えばカップリング成分(以降カプラー成分
と呼ぶ)としてフェノール類、ナフトール類、アニリン
類、ピラゾロンやピリドン等のようなヘテロ環類、開鎖
型活性メチレン化合物類などを有するアリールもしくは
ヘテリルアゾ染料;例えばカプラー成分として開鎖型活
性メチレン化合物類などを有するアゾメチン染料;例え
ばベンジリデン染料やモノメチンオキソノール染料等の
ようなメチン染料;例えばナフトキノン染料、アントラ
キノン染料等のようなキノン系染料などがあり、これ以
外の染料種としてはキノフタロン染料、ニトロ・ニトロ
ソ染料、アクリジン染料、アクリジノン染料等を挙げる
ことができる。
【0075】適用できるシアン染料としては、任意のも
のを使用することができる。例えばカプラー成分として
フェノール類、ナフトール類、アニリン類などを有する
アリールもしくはヘテリルアゾ染料;例えばカプラー成
分としてフェノール類、ナフトール類、ピロロトリアゾ
ールのようなヘテロ環類などを有するアゾメチン染料;
シアニン染料、オキソノール染料、メロシアニン染料な
どのようなポリメチン染料;ジフェニルメタン染料、ト
リフェニルメタン染料、キサンテン染料などのようなカ
ルボニウム染料;フタロシアニン染料;アントラキノン
染料; インジゴ・チオインジゴ染料などを挙げること
ができる。
【0076】これらの各染料は、クロモフォアの一部が
解離して初めてイエロー、シアンの各色を呈するもので
あってもよく、その場合のカウンターカチオンはアルカ
リ金属や、アンモニウムのような無機のカチオンであっ
てもよいし、ピリジニウム、4級アンモニウム塩のよう
な有機のカチオンであってもよく、さらにはそれらを部
分構造に有するポリマーカチオンであってもよい。適用
できる黒色材としては、ジスアゾ、トリスアゾ、テトラ
アゾ染料のほか、カーボンブラックの分散体を挙げるこ
とができる。
【0077】〔インクジェット記録方法〕本発明のイン
クジェット記録方法は、前記インクジェット記録用イン
クにエネルギーを供与して、公知の受像材料、即ち普通
紙、樹脂コート紙、例えば特開平8−169172号公
報、同8−27693号公報、同2−276670号公
報、同7−276789号公報、同9−323475号
公報、特開昭62−238783号公報、特開平10−
153989号公報、同10−217473号公報、同
10−235995号公報、同10−337947号公
報、同10−217597号公報、同10−33794
7号公報等に記載されているインクジェット専用紙、フ
ィルム、電子写真共用紙、布帛、ガラス、金属、陶磁器
等に画像を形成する。
【0078】画像を形成する際に、光沢性や耐水性を与
えたり耐候性を改善する目的からポリマーラテックス化
合物を併用してもよい。ラテックス化合物を受像材料に
付与する時期については、着色剤を付与する前であって
も、後であっても、また同時であってもよく、したがっ
て添加する場所も受像紙中であっても、インク中であっ
てもよく、あるいはポリマーラテックス単独の液状物と
して使用してもよい。具体的には、特願2000-363090
号、同2000-315231号、同2000-354380号、同2000-34394
4号、同2000-268952号、同2000-299465号、同2000-2973
65号の各明細書に記載された方法を好ましく用いること
ができる。
【0079】以下に、本発明のインクを用いてインクジ
ェットプリントをするのに用いられる記録紙及び記録フ
ィルムについて説明する。記録紙及び記録フィルムにお
ける支持体は、LBKP、NBKP等の化学パルプ、G
P、PGW、RMP、TMP、CTMP、CMP、CG
P等の機械パルプ、DIP等の古紙パルプ等からなり、
必要に応じて従来公知の顔料、バインダー、サイズ剤、
定着剤、カチオン剤、紙力増強剤等の添加剤を混合し、
長網抄紙機、円網抄紙機等の各種装置で製造されたもの
等が使用可能である。これらの支持体の他に合成紙、プ
ラスチックフィルムシートのいずれであってもよく、支
持体の厚みは10〜250μm、坪量は10〜250g
/m2が望ましい。支持体には、そのままインク受容層
及びバックコート層を設けてもよいし、デンプン、ポリ
ビニルアルコール等でサイズプレスやアンカーコート層
を設けた後、インク受容層及びバックコー卜層を設けて
もよい。更に支持体には、マシンカレンダー、TGカレ
ンダー、ソフトカレンダー等のカレンダー装置により平
坦化処理を行ってもよい。本発明では支持体としては、
両面をポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリス
チレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブテン及び
それらのコポリマー)でラミネートした紙及びプラスチ
ックフィルムがより好ましく用いられる。ポリオレフィ
ン中に、白色顔料(例えば、酸化チタン、酸化亜鉛)又
は色味付け染料(例えば、コバルトブルー、群青、酸化
ネオジウム)を添加することが好ましい。
【0080】支持体上に設けられるインク受容層には、
顔料や水性バインダーが含有される。顔料としては、白
色顔料が好ましく、白色顔料としては、炭酸カルシウ
ム、カオリン、タルク、クレー、珪藻土、合成非晶質シ
リカ、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、珪酸カル
シウム、水酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼ
オライト、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、二酸化チタ
ン、硫化亜鉛、炭酸亜鉛等の白色無機顔料、スチレン系
ピグメント、アクリル系ピグメント、尿素樹脂、メラミ
ン樹脂等の有機顔料等が挙げられる。インク受容層に含
有される白色顔料としては、多孔性無機顔料が好まし
く、特に細孔面積が大きい合成非晶質シリカ等が好適で
ある。合成非晶質シリカは、乾式製造法によって得られ
る無水珪酸及び湿式製造法によって得られる含水珪酸の
いずれも使用可能であるが、特に含水珪酸を使用するこ
とが望ましい。
【0081】インク受容層に含有される水性バインダー
としては、ポリビニルアルコール、シラノール変性ポリ
ビニルアルコール、デンプン、カチオン化デンプン、カ
ゼイン、ゼラチン、カルボキシメチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリ
アルキレンオキサイド、ポリアルキレンオキサイド誘導
体等の水溶性高分子、スチレンブタジエンラテックス、
アクリルエマルジョン等の水分散性高分子等が挙げられ
る。これらの水性バインダーは単独又は2種以上併用し
て用いることができる。本発明においては、これらのな
かでも特にポリビニルアルコール、シラノール変性ポリ
ビニルアルコールが顔料に対する付着性、インク受容層
の耐剥離性の点で好適である。インク受容層は、顔料及
び水性結着剤の他に媒染剤、耐水化剤、耐光性向上剤、
界面活性剤、その他の添加剤を含有することができる。
【0082】インク受容層中に添加する媒染剤は、不動
化されていることが好ましい。そのためには、ポリマー
媒染剤が好ましく用いられる。ポリマー媒染剤について
は、特開昭48−28325号、同54−74430
号、同54−124726号、同55−22766号、
同55−142339号、同60−23850号、同6
0−23851号、同60−23852号、同60−2
3853号、同60−57836号、同60−6064
3号、同60−118834号、同60−122940
号、同60−122941号、同60−122942
号、同60−235134号、特開平1−161236
号の各公報、米国特許2484430号、同25485
64号、同3148061号、同3309690号、同
4115124号、同4124386号、同41938
00号、同4273853号、同4282305号、同
4450224号の各明細書に記載がある。特開平1−
161236号公報の212〜215頁に記載のポリマ
ー媒染剤を含有する受像材料が特に好ましい。同公報記
載のポリマー媒染剤を用いると、優れた画質の画像が得
られ、かつ画像の耐光性が改善される。
【0083】耐水化剤は、画像の耐水化に有効であり、
これらの耐水化剤としては、特にカチオン樹脂が望まし
い。このようなカチオン樹脂としては、ポリアミドポリ
アミンエピクロルヒドリン、ポリエチレンイミン、ポリ
アミンスルホン、ジメチルジアリルアンモニウムクロラ
イド重合物、カチオンポリアクリルアミド、コロイダル
シリカ等が挙げられ、これらのカチオン樹脂の中で特に
ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリンが好適であ
る。これらのカチオン樹脂の含有量は、インク受容層の
全固形分に対して1〜15質量%が好ましく、特に3〜
10質量%であることが好ましい。
【0084】耐光性向上剤としては、硫酸亜鉛、酸化亜
鉛、ヒンダードアミン系酸化防止剤、ベンゾフェノン等
のベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤等が挙げられ
る。これらの中で特に硫酸亜鉛が好適である。
【0085】界面活性剤は、塗布助剤、剥離性改良剤、
スベリ性改良剤あるいは帯電防止剤として機能する。界
面活性剤については、特開昭62−173463号、同
62−183457号の各公報に記載がある。界面活性
剤の代わりに有機フルオロ化合物を用いてもよい。有機
フルオロ化合物は、疎水性であることが好ましい。有機
フルオロ化合物の例には、フッ素系界面活性剤、オイル
状フッ素系化合物(例えば、フッ素油)及び固体状フッ
素化合物樹脂(例えば、四フッ化エチレン樹脂)が含ま
れる。有機フルオロ化合物については、特公昭57−9
053号(第8〜17欄)、特開昭61−20994
号、同62−135826号の各公報に記載がある。そ
の他のインク受容層に添加される添加剤としては、顔料
分散剤、増粘剤、消泡剤、染料、蛍光増白剤、防腐剤、
pH調整剤、マット剤、硬膜剤等が挙げられる。尚、イ
ンク受容層は1層でも2層でもよい。
【0086】記録紙及び記録フィルムには、バックコー
ト層を設けることもでき、この層に添加可能な成分とし
ては、白色顔料、水性バインダー、その他の成分が挙げ
られる。バックコート層に含有される白色顔料として
は、例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウ
ム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サ
チンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カ
ルシウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、コロ
イダルシリカ、コロイダルアルミナ、擬べーマイト、水
酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオライト、
加水ハロイサイト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシ
ウム等の白色無機顔料、スチレン系プラスチックピグメ
ント、アクリル系プラスチックピグメント、ポリエチレ
ン、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂等の有
機顔料等が挙げられる。
【0087】バックコート層に含有される水性バインダ
ーとしては、スチレン/マレイン酸塩共重合体、スチレ
ン/アクリル酸塩共重合体、ポリビニルアルコール、シ
ラノール変性ポリビニルアルコール、デンプン、カチオ
ン化デンプン、カゼイン、ゼラチン、カルボキシメチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニル
ピロリドン等の水溶性高分子、スチレンブタジエンラテ
ックス、アクリルエマルジョン等の水分散性高分子等が
挙げられる。バックコート層に含有されるその他の成分
としては、消泡剤、抑泡剤、染料、蛍光増白剤、防腐
剤、耐水化剤等が挙げられる。
【0088】インクジェット記録紙及び記録フィルムの
構成層(バックコート層を含む)には、ポリマーラテッ
クスを添加してもよい。ポリマーラテックスは、寸度安
定化、カール防止、接着防止、膜のひび割れ防止のよう
な膜物性改良の目的で使用される。ポリマーラテックス
については、特開昭62−245258号、同62−1
36648号、同62−110066号の各公報に記載
がある。ガラス転移温度が低い(40℃以下の)ポリマ
ーラテックスを媒染剤を含む層に添加すると、層のひび
割れやカールを防止することができる。また、ガラス転
移温度が高いポリマーラテックスをバックコート層に添
加しても、カールを防止することができる。
【0089】本発明のインクは、インクジェットの記録
方式に制限はなく、公知の方式、例えば静電誘引力を利
用してインクを吐出させる電荷制御方式、ピエゾ素子の
振動圧力を利用するドロップオンデマンド方式(圧力パ
ルス方式)、電気信号を音響ビームに変えインクに照射
して、放射圧を利用してインクを吐出させる音響インク
ジェット方式、及びインクを加熱して気泡を形成し、生
じた圧力を利用するサーマルインクジェット方式等に用
いられる。インクジェット記録方式には、フォトインク
と称する濃度の低いインクを小さい体積で多数射出する
方式、実質的に同じ色相で濃度の異なる複数のインクを
用いて画質を改良する方式や無色透明のインクを用いる
方式が含まれる。
【0090】〔カラートナー〕本発明の染料を導入する
カラートナー用バインダー樹脂としてはトナー用に一般
に使用される全てのバインダーが使用できる。例えば、
スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン/アクリル
系樹脂、ポリエステル樹脂等が挙げられる。トナーに対
して流動性向上や帯電制御等を付与する目的で、無機微
粉末、有機微粒子を外部添加してもよい。表面をアルキ
ル基含有のカップリング剤等で処理したシリカ微粒子、
チタニア微粒子が好ましく用いられる。なお、これらは
数平均一次粒子径が10〜500nmのものが好まし
く、さらにはトナー中に0.1〜20質量%添加するの
が好ましい。
【0091】離型剤としては、トナー用に従来使用され
ている離型剤は全て使用することができる。具体的に
は、低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリエチレン、
エチレン−プロピレン共重合体等のオレフィン類、マイ
クロクリスタリンワックス、カルナウバワックス、サゾ
ールワックス、パラフィンワックス等があげられる。こ
れらの添加量はトナー中に1〜5質量%添加することが
好ましい。
【0092】荷電制御剤としては、必要に応じて添加し
てもよいが、発色性の点から無色のものが好ましい。例
えば4級アンモニウム塩構造のもの、カリックスアレン
構造を有するものなどがあげられる。
【0093】キャリアとしては、鉄・フェライト等の磁
性材料粒子のみで構成される非被覆キャリア、磁性材料
粒子表面を樹脂等によって被覆した樹脂被覆キャリアの
いずれを使用してもよい。このキャリアの平均粒径は体
積平均粒径で30〜150μmが好ましい。
【0094】本発明のトナーが適用される画像形成方法
としては、特に限定されるものではないが、例えば感光
体上に繰り返しカラー画像を形成した後に転写を行い画
像を形成する方法や、感光体に形成された画像を逐次中
間転写体等へ転写し、カラー画像を中間転写体等に形成
した後に紙等の画像形成部材へ転写しカラー画像を形成
する方法等があげられる。
【0095】〔感熱転写材料〕本発明の感熱記録材料
は、支持体上に本発明の染料をバインダーとともに塗設
したインクシート、及び画像記録信号に従ってサーマル
ヘッドから加えられた熱エネルギーに対応して移行して
きた染料を固定する受像シートから構成される。インク
シートは、上記染料をバインダーと共に溶剤中に溶解す
ることによって、あるいは溶媒中に微粒子状に分散させ
ることによってインク液を調製し、該インクを支持体上
に塗布して適宜に乾燥することにより形成することがで
きる。用いることができるバインダー樹脂、インク溶
媒、支持体、更には受像シートについては、例えば特開
平7−137466号公報に記載されたものを好ましく
用いることができる。
【0096】該感熱記録材料をフルカラー画像記録が可
能な感熱記録材料に適用するには、シアン画像を形成す
ることができる熱拡散性シアン染料を含有するシアンイ
ンクシート、マゼンタ画像を形成することができる熱拡
散性マゼンタ染料を含有するマゼンタインクシート、イ
エロー画像を形成することができる熱拡散性イエロー染
料を含有するイエローインクシートを支持体上に順次塗
設して形成することが好ましい。また、必要に応じて他
に黒色画像形成物質を含むインクシートがさらに形成さ
れていてもよい。
【0097】〔カラーフィルター〕カラーフィルターの
形成方法としては、初めにフォトレジストによりパター
ンを形成し、次いで染色する方法、或いは特開平4−16
3552号、特開平4−128703号、特開平4−175753号等の
各公報で開示されているように、着色剤を添加したフォ
トレジストによりパターンを形成する方法がある。本発
明の染料をカラーフィルターに導入する場合に用いられ
る方法としては、これらのいずれの方法を用いてもよい
が、好ましい方法としては、特開平4−175753号や特開
平6-35182号公報に記載されている方法、即ち、熱硬化
性樹脂、キノンジアジド化合物、架橋剤、着色剤及び溶
剤を含有してなるポジ型レジスト組成物を基体上に塗布
後、マスクを通して露光し、該露光部を現像してポジ型
レジストパターンを形成させ、上記ポジ型レジストパタ
ーンを全面露光し、次いで露光後のポジ型レジストパタ
ーンを硬化させることからなるカラーフィルターの形成
方法を挙げることができる。また、常法に従いブラック
マトリックスを形成させ、RGB原色系あるいはY.
M.C補色系カラーフィルターを得ることができる。
【0098】この際使用する熱硬化性樹脂、キノンジア
ジド化合物、架橋剤、及び溶剤とそれらの使用量につい
ては、前記公開特許公報に記載されているものを好まし
く使用することができる。
【0099】
〔実施例1〕
(水性インクの調製)下記の成分に脱イオン水を加え1
Lとした後、30〜40℃で加熱しながら1時間撹拌し
た。その後KOH 10mol/Lにて、pH=9に調整し、平均
孔径0.25μmのミクロフィルターを用いて減圧濾過して
マゼンタ用インク液Aを調製した。 ・本発明のマゼンタ染料(具体例a-3) 8.5g/L ・ジエチレングリコール 150g/L ・尿素 37g/L ・グリセリン 130g/L ・トリエチレンク゛リコールモノフ゛チルエーテル 130g/L ・トリエタノールアミン 6.9g/L ・ベンゾトリアゾール 0.08g/L ・サーフィノール465 10g/L ・PROXEL XL2 3.5g/L
【0100】前記アゾ色素を、下記表5に示すように変
更した以外は、インク液Aの調製と同様にして、インク
液B〜Hを調製した。
【0101】(画像記録及び評価)インク液A〜Hをイ
ンクジェットプリンター(PM−670C、セイコーエ
プソン(株)製)のカートリッジに詰め、同機にてイン
クジェットペーパーフォト光沢紙EX(富士写真フイル
ム(株)製)に画像を記録した。得られた画像につい
て、色相、紙依存性、耐水性、光堅牢性、耐オゾンガス
性、紙依存性を評価した。 <色相>色相については、目視にて最良、良好及び不良
の3段階で評価した。評価結果を下記表5に示す。下記
表中、〇は色相が最良;△は良好であったことを示し、
×は色相が不良であったことを示す。 <紙依存性>前記フォト光沢紙に形成した画像と、別途
にPPC用普通紙に形成した画像との色調を比較し、両
画像間の差が小さい場合をA(良好)、両画像間の差が
大きい場合をB(不良)として、二段階で評価した。
【0102】<耐水性>前記フォト光沢紙に画像を形成
した反射濃度約1.0のサンプルを、1時間室温乾燥し
た後、イオン交換水に3分間浸せきし、室温にて自然乾
燥させ、サンプルの濃度変化をもとに評価した。ほとん
ど変化が無いものをA、濃度低下が認められたものを
B、濃度低下が大きいものをCとして、三段階で評価し
た。同様な実験をPPC用普通紙上に形成した画像に対
しても実施した。
【0103】<耐光性>前記画像を形成したフォト光沢
紙に、ウェザーメーター(アトラスC.I65)を用い
て、キセノン光(85000ルクス)を7日間照射し、
キセノン照射前後の画像濃度を反射濃度計(X−Rit
e310TR)を用いて測定し、色素残存率として評価
した。尚、前記反射濃度は、1、1.5及び2.0の3
点で測定した。何れの濃度でも色素残存率が80%以上
の場合をA、1点または2点が80%未満の場合をB、
全ての濃度で80%未満の場合をCとして、三段階で評
価した。
【0104】<耐オゾン性>前記画像を形成したフォト
光沢紙を、オゾンガス濃度が0.5ppmに設定された
ボックス内に7日間放置し、オゾンガス下放置前後の画
像濃度を反射濃度計(X−Rite310TR)を用い
て測定し、色素残存率として評価した。尚、前記反射濃
度は、1、1.5及び2.0の3点で測定した。ボック
ス内のオゾンガス濃度は、APPLICS製オゾンガス
モニター(モデル:OZG−EM−01)を用いて設定
した。何れの濃度でも色素残存率が80%以上の場合を
A、1点または2点が80%未満の場合をB、全ての濃
度で80%未満の場合をCとして、三段階で評価した。
【0105】
【表5】
【0106】
【化6】
【0107】
【化7】
【0108】表5に示されるように、インク液A〜Dか
ら得られたマゼンタ画像は、インク液E〜Hから得られ
たマゼンタ画像よりも鮮明であった。また、インク液A
〜Dを用いて得られた画像は、インク液E〜Hから得ら
れたマゼンタ画像よりも、紙依存性、耐水性、耐光性、
耐オゾンガス性に優れていた。
【0109】〔実施例2〕更に、インク液A〜Hを用い
て、インクジェットプリンター(PM−670C、セイ
コーエプソン(株)製)により、PM写真紙<光沢>
(KA420PSK、セイコーエプソン(株)製)に画
像を記録した。得られた画像の色相、紙依存性、耐水
性、光堅牢性、耐オゾンガス性を評価したところ、いず
れも表5と同様の結果が得られた。
【0110】〔実施例3〕実施例1で作製した同じイン
クを、インクジェットプリンターBJ−F850(CA
NON社製)のカートリッジに詰め、同機にて同社のフ
ォト光沢紙GP−301に画像をプリントし、実施例1
と同様な評価を行ったところ、実施例1、2と同様な結
果が得られた。
【0111】〔実施例4〕 (試料201の作製)アゾ染料(具体例 a−5;油溶
性染料)4.83g、ジオクチルスルホコハク酸ナトリ
ウム7.04gを、下記高沸点有機溶媒(s−2)4.
22g、下記高沸点有機溶媒(s−11)5.63g及
び酢酸エチル50ml中に70℃にて溶解させた。この
溶液中に500mlの脱イオン水をマグネチックスター
ラーで撹拌しながら添加し、水中油滴型の粗粒分散物を
作製した。次にこの粗粒分散物を、マイクロフルイダイ
ザー(MICROFLUIDEX INC)にて600
barの圧力で5回通過させることで微粒子化を行っ
た。更にでき上がった乳化物をロータリーエバポレータ
ーにて酢酸エチルの臭気が無くなるまで脱溶媒を行っ
た。こうして得られた疎水性染料の微細乳化物に、ジエ
チレングリコール140g、グリセリン50g、SUR
FYNOL465(AirProducts&Chem
icals社)7g、脱イオン水900mlを添加して
インクを作製した。
【0112】
【化8】
【0113】(試料202〜210の作製)試料201
のアゾ染料(具体例 a−5;油溶性染料)を下記表6
のアゾ染料(油溶性染料)に変更した以外は、試料20
1と同様に試料202〜209を作製した。こうして得
られた試料201〜209の乳化分散インクの体積平均
粒子サイズをマイクロトラックUPA(日機装株式会
社)を用いて測定した。この結果を下記表6に示す。
【0114】(画像記録及び評価)インク試料201〜
209及び比較試料(インクI〜L)について下記評価
を行った。その結果を下記表6に示す。尚、表6におい
て、「色調」、「紙依存性」、「耐水性」及び「耐光
性」は、各インクジェット用インクを、インクジェット
プリンター(EPSON(株)社製;PM−700C)
でフォト光沢紙(富士写真フイルム(株)製;インクジ
ェットペーパー、フォトグレード)に画像を記録した後
で評価したものである。
【0115】<色調>記録した画像の390〜730n
m領域のインターバル10nmによる反射スペクトルを
測定し、これをCIE L*a*b*色空間系に基づい
て、a*、b*を算出した。マゼンタとして好ましい色
調を下記のように定義し、下記A、B、Cの三段階評価
を行った。
【0116】好ましいa*:76以上、 好ましいb*:−30以上0以下 A:a*、b*ともに好ましい領域 B:a*、b*の一方のみ好ましい領域 C:a*、b*のいずれも好ましい領域外
【0117】<紙依存性>前記フォト光沢紙に形成した
画像と、別途にPPC用普通紙に形成した画像との色調
を比較し、両画像間の差が小さい場合をA(良好)、両
画像間の差が大きい場合をB(不良)として、二段階で
評価した。
【0118】<耐水性>前記画像を形成したフォト光沢
紙を、1時間室温乾燥した後、30秒間水に浸漬し、室
温にて自然乾燥させ、滲みを観察した。滲みが無いもの
をA、滲みが僅かに生じたものをB、滲みが多いものを
Cとして、三段階評価した。
【0119】<耐光性>前記画像を形成したフォト光沢
紙に、ウェザーメーター(アトラスC.I65)を用い
て、キセノン光(85000lx)を3日間照射し、キ
セノン照射前後の画像濃度を反射濃度計(X−Rite
310TR)を用いて測定し、色素残存率として評価し
た。尚、前記反射濃度は、1、1.5及び2.0の3点
で測定した。何れの濃度でも色素残存率が70%以上の
場合をA、1点または2点が70%未満の場合をB、全
ての濃度で70%未満の場合をCとして、三段階評価し
た。
【0120】<耐オゾン性>前記画像を形成したフォト
光沢紙を、オゾンガス濃度が0.5ppmに設定された
ボックス内に24時間放置し、オゾンガス下放置前後の
画像濃度を反射濃度計(X−Rite310TR)を用
いて測定し、色素残存率として評価した。尚、前記反射
濃度は、1、1.5及び2.0の3点で測定した。ボッ
クス内のオゾンガス濃度は、APPLICS製オゾンガ
スモニター(モデル:OZG−EM−01)を用いて設
定した。何れの濃度でも色素残存率が70%以上の場合
をA、1点または2点が70%未満の場合をB、全ての
濃度で70%未満の場合をCとして、三段階評価した。
【0121】
【表6】
【0122】表6から明らかなように、本発明のインク
ジェット用インクは、発色性、色調に優れ、紙依存性が
小さく、耐水性、耐光性、および耐オゾン性に優れるも
のであった。
【0123】〔実施例5〕実施例4で作製した同じイン
クを、インクジェットプリンターBJ−F850(CA
NON社製)のカートリッジに詰め、同機にて同社のフ
ォト光沢紙GP−301に画像をプリントし、実施例2
と同様な評価を行ったところ、実施例4と同様な結果が
得られた。
【0124】〔実施例6(トナーおよび現像剤の調製と
評価)〕本発明の染料(a−5)3質量部、トナー用樹
脂〔スチレン−アクリル酸エステル共重合体;商品名
ハイマーTB−1000F(三洋化成製)〕100質量
部をボールミルで混合粉砕後、150℃に加熱して溶融
混和を行い、冷却後ハンマーミルを用いて粗粉砕し、次
いでエアージェット方式による微粉砕機で微粉砕した。
更に分級して1〜20マイクロを選択し、トナーとし
た。このトナー10部に対しキャリヤー鉄粉(商品名
EFV250/400;日本鉄粉製)900部を均一に
混合し現像剤6−1を調製した。同様に、表7に示す着
色剤を、染料の場合は3質量部、顔料の場合は6質量部
使用した以外は同様にして現像剤6−2〜6−8を調製
した。これらの現像剤を用いて乾式普通紙電子写真複写
機〔商品名 NP−5000;キャノン(株)製〕で複
写を行った。
【0125】評価テストは、本発明のカラートナーを用
いた現像剤によって上記画像形成方法により紙およびO
HP上に、それぞれ反射画像(紙上の画像)および透過
画像(OHP画像)を作製し、以下に示す方法で評価し
た。なお、トナー付着量は0.7±0.05(mg/c
2)の範囲で評価した。
【0126】(色相の評価)目視にて最良、良好及び不
良の3段階で評価した。評価結果を下記表7に示す。下
記表7中、〇は色相が最良;△は良好であったことを示
し、×は色相が不良であったことを示す。 (光堅牢性の評価)記録した直後の画像濃度Ciを測定
した後、ウェザーメーター(アトラスC.165)を用
いて、画像にキセノン光(8万5千ルクス)を5日間照
射した後、再び画像濃度Cfを測定し、キセノン光照射
前後の画像濃度の差から色素残存率({(Ci−Cf)
/Ci}×100%)を算出し、評価した。画像濃度は
反射濃度計(X−Rite310TR)を用いて測定し
た。評価結果を下記表7に示す。下記表7中、色素残存
率が90%以上の場合を〇、90未満80%以上の場合
を△、80%未満の場合を×として示した。
【0127】(OHP画像の透明性の評価)日立製作所
製「330型自記分光光度計」によりトナーが担持され
ていないOHP用シートをリファレンスとして画像の可
視分光透過率を測定し、650nmでの分光透過率を求
め、OHP画像の透明性の尺度とした。分光透過率が8
0%以上を○、70以上80%未満を△、70%未満を
×とした。以上の、結果を表7に示す。
【0128】
【表7】
【0129】
【化9】
【0130】表7から明らかなように、本発明のカラー
トナーを用いることにより忠実な色再現と高いOHP品
質を示すので、本発明のカラートナーはフルカラートナ
ーとして使用するのに適している。さらに耐光性が良好
なので長期にわたって保存ができる画像を提供すること
が可能である。
【0131】〔実施例7〕 <熱転写色素供与材料の作成>支持体として裏面に耐熱
滑性処理が施された厚さ6μmのポリエチレンテレフタ
レートフィルム(帝人製)を使用し、フィルムの表面上
に下記組成の熱転写色素供与層用塗料組成物をワイヤー
バーコーティングにより乾燥時の厚みが1.5μmとな
るように塗布形成し、熱転写色素供与材料(7−1)を
作成した。 熱転写色素供与層用塗料組成物: 染料a−2 10ミリモル ポリビニルブチラール樹脂 3g (電気化学製デンカブチラール5000-A) トルエン 40cc メチルエチルケトン 40cc ポリイソシアネート( 武田薬品製 タケネートD110N) 0.2cc 次に、上記染料a−2を表8に記載の他の染料に変えた
以外は、上記と同様にして、本発明の熱転写色素供与材
料及び比較用熱転写色素供与材料(7−2)〜(7−
5)をそれぞれ作成した。
【0132】(熱転写受像材料の作成)支持体として厚
み150μmの合成紙(王子油化製YUPO−FPG−
150)を用い、表面に下記受像層用塗料組成物をワイ
ヤーバーコーティングにより乾燥時の厚さが8μmとな
るように塗布して熱転写受像材料を作製した。乾燥は、
ドライヤーで仮乾燥後、温度100℃のオーブン中で3
0分間行った。 受像層用塗料組成物: ポリエステル樹脂(東洋紡製バイロン−280) 22g ポリイソシアネート(大日本インキ化学製KP−90) 4g アミノ変性シリコーンオイル(信越シリコーン製KF−857) 0.5g メチルエチルケトン 85cc トルエン 85cc シクロヘキサノン 15cc
【0133】上記のようにして得られた熱転写色素供与
材料(7−1)〜(7−5)と熱転写受像材料とを、熱
転写色素供与層と受像層とが接するようにして重ね合わ
せ、熱転写色素供与材料の支持体側からサーマルヘッド
を使用し、サーマルヘッドの出力0.25W/ドット、
パルス巾0.15〜15ミリ秒、ドット密度6ドット/
mmの条件で印字を行い、受像材料の受像層にマゼンタ
色の染料を像状に染着させたところ、転写むらのない鮮
明な画像記録が得られた。次に、上記のようにして得ら
れた記録済の各熱転写受像材料を5日間、Xeライト
(17000ルクス)で照射し、色像の光安定性(光堅
牢性)を調べた。ステータスA反射濃度1.0を示す部
分の照射後のステータスA反射濃度を測定し、照射前の
反射濃度1.0に対する残存率(百分率)でその安定度
を評価した。結果を表8に示した。
【0134】
【表8】
【0135】
【化10】
【0136】上記のように、本発明の染料を用いた熱転
写色素供与材料から受像層に転写された画像は色相が鮮
やかであり、比較用の染料を用いた場合と比較して、光
堅牢性に優れていた。
【0137】〔実施例8(カラーフィルターの製造およ
び評価)〕 (ポジ型レジスト組成物の調製)m−クレゾール/p−
クレゾール/ホルムアルデヒド(反応モル比=5/5/
7.5)混合物から得られたクレゾールノボラック樹脂
(ポリスチレン換算重量平均分子量4300)3.4質
量部、下式
【0138】
【化11】
【0139】で示されるフェノール化合物を用いて製造
されたo−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エス
テル(平均2個の水酸基がエステル化されている)1.
8質量部、ヘキサメトキシメチロール化メラミン0.8
質量部、乳酸エチル20質量部及び表9に示す染料1質
量部を混合してポジ型レジスト組成物を得た。
【0140】(カラーフィルターの作製)得られたポジ
型レジスト組成物をシリコンウエハーにスピンコートし
た後、加熱して溶剤を蒸発させた。シリコンウエハーを
マスクを通して露光後、100℃で加熱し、次いでアル
カリ現像により露光部を除去して0.8μmの解像度を
有するポジ型着色パターンを得た。これを全面露光後、
150℃で15分加熱してマゼンタの補色系カラーフィ
ルターを得た。露光は日立製作所(株)製i線露光ステ
ッパーHITACHI LD-5010-i(NA=0.40) により行った。ま
た、現像液は住友化学工業(株)製SOPD又はSOPD-Bを用
いた。
【0141】(比較用カラーフィルターの作製)上記実
施例で用いた本発明のマゼンタ染料に変えて、チバガイ
ギー社製オラゾールピンク(マゼンタ染料)1質量部を
混合してポジ型レジスト組成物を得た。このポジ型レジ
スト組成物をシリコンウエハーにスピンコートした後、
溶剤を蒸発させた。シリコンウエハーを露光後、アルカ
リ現像して1μmの解像度を有するポジ型着色パターン
を得た。これを全面露光後、150℃で10分加熱して
比較用マゼンタカラーフィルターを得た。
【0142】(評価) ・吸収特性 得られたマゼンタカラーフィルターの透過スペクトルを
測定し、色再現上重要なスペクトルの短波側、長波側の
切れを相対評価した。スペクトルを重ねて長波側、短波
側共に切れが急峻の場合を○とし、どちらか一方のみが
急峻の場合を△とし、どちらも急峻でない場合を×と
し、三段階評価を行った。 ・光堅牢性 ウェザーメーター(アトラスC.I65)を用いて、キ
セノン光(85000lx)を7日間照射し、キセノン
照射前後の画像濃度を測定し、色素残存率で光堅牢性を
評価した。結果を表9に示した。
【0143】
【表9】
【0144】表9に示される結果より、以下のことが明
らかである。比較用カラーフィルターと比べて、本発明
の染料を用いたカラーフィルターは、スペクトルの短波
側、長波側の切れが急峻であり、色再現性に優れる。ま
た、比較化合物に対し光堅牢性が優れている。
【0145】
【発明の効果】本発明の画像形成用着色組成物は、三原
色の色素として色再現性に優れた吸収特性を有し、且つ
光、熱、湿度および環境中の活性ガスに対して十分な堅
牢性を有する新規な染料を用いているので、色相と堅牢
性に優れた着色画像や着色材料を与えることができる。
特に、インクジェットなどの印刷用のインク、感熱記録
材料におけるインクシート、電子写真用のカラートナ
ー、LCD、PDPなどのディスプレイやCCDなどの
撮像素子で用いられるカラーフィルター、各種繊維の染
色のための染色液などの調製に好ましく用いられる。本
発明の上記着色組成物を用いたインク及びインクジェッ
ト記録方法は、良好な色相を有し、しかも光及び環境中
の活性ガス、特にオゾンガスに対して堅牢性の高い画像
を形成することができる。本発明の上記着色組成物から
形成された感熱記録材料は、光堅牢性に優れ、色相が鮮
な画像を与える。本発明の上記着色組成物から形成され
たカラートナーは、光堅牢性に優れ、忠実な色再現と高
いOHP品質を示す。また、本発明の上記着色組成物か
ら形成されたカラーフィルターは、色再現性および光堅
牢性に優れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 11/00 G03G 9/08 361 4J039 G02B 5/20 101 B41M 5/26 101K G03G 9/09 B41J 3/04 101Y Fターム(参考) 2C056 EA13 FC02 2H005 AA06 AA21 CA21 2H048 BA64 BB02 BB42 2H086 BA56 2H111 AA27 BA39 4J039 BC40 BC72 BC73 BC74 BC75 BC76 BC77 BC78 BC79 BE02 CA06 EA34 GA24

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表される化合物を含
    有することを特徴とする着色組成物。 【化1】 上記一般式(1)中:Aは、5員複素環ジアゾ成分A−
    NH2の残基を表す。B1およびB2は、各々−CR1=あ
    るいは−CR2=を表すか、またはいずれか一方が窒素
    原子を表し、他方が−CR1=あるいは−CR2=を表
    す。R3、R4は、各々独立に、水素原子、脂肪族基、芳
    香族基、複素環基、アシル基、アルコキシカルボニル
    基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、ア
    ルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、またはス
    ルファモイル基を表す。各基は更に置換基を有していて
    もよい。G、R1、R2は、各々独立して、水素原子、ハ
    ロゲン原子、脂肪族基、芳香族基、複素環基、シアノ
    基、カルボキシル基、カルバモイル基、アルコキシカル
    ボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、ヒ
    ドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、シリル
    オキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、ア
    ルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニ
    ルオキシ基、アルキル基またはアリール基または複素環
    基で置換されたアミノ基、アシルアミノ基、ウレイド
    基、スルフアモイルアミノ基、アルコキシカルボニルア
    ミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、アルキル
    およびアリールスルホニルアミノ基、ニトロ基、アルキ
    ルおよびアリールチオ基、アルキルおよびアリールスル
    ホニル基、アルキルおよびアリールスルフィニル基、ス
    ルファモイル基、スルホ基、カルボキシル基またはヘテ
    ロ環チオ基を表す。各基は更に置換されていてもよい。
    また、R1とR3、あるいはR3とR4が結合して5〜6員
    環を形成してもよい。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の着色組成物からなるこ
    とを特徴とするインク、感熱記録材料、カラートナー、
    またはカラーフィルター。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のインクを用いて画像形
    成することを特徴とするインクジェット記録方法。
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