JP2007041076A - 着色硬化性組成物、カラーフィルタ及びその製造方法 - Google Patents

着色硬化性組成物、カラーフィルタ及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 色相が良好で、熱堅牢性及び光堅牢性が高く、保存安定性に優れた着色硬化性組成物、カラーフィルタ、及びカラーフィルタの製造方法を提供する。
【解決手段】 下記一般式(I)で表される色素を含有することを特徴とする着色硬化性組成物。式(I)中、R1はヘテロ環基を表し、R2、R3、R4はそれぞれ独立に水素原子又は置換基を表す。X1は−N=、又は−C(R3)=を表し、R5及びR6は、各々独立に、水素原子、アルキル基、アルケニル基などを表す。
【化1】
Figure 2007041076

【選択図】 なし

Description

本発明は、液晶表示素子(LCD)や固体撮像素子(例えば、CCD、CMOS等)に用いられるカラーフィルタを形成する為に好適な着色硬化性組成物、これを用いたカラーフィルタ、及びその製造方法に関する。
固体撮像素子や液晶表示素子をカラー化するために素子上に形成されるカラーフィルタとして、基板上に同一平面に隣接して形成されたイエローフィルタ層、マゼンタフィルタ層、及びシアンフィルタ層からなるカラーフィルタや、赤色フィルタ層、緑色フィルタ層、青色フィルタ層から構成されるカラーフィルタが知られている。該フィルタ層においては、帯状のパターン、若しくはモザイク状のパターンが形成されている。カラーフィルタの製造方法としては種々の方法が提案されている。中でも、色素を含有する感光性樹脂組成物を露光し、現像することによってパターニングする工程を所要の回数繰り返し行う、所謂カラーレジスト法は広く実用化されている。
カラーレジスト法は、顔料を種々の感光性組成物に分散させた着色感放射線性組成物を用いてフォトリソグラフィー法によってカラーフィルタを作製する方法(以下、「顔料分散法」ともいう。)であり、この方法は、顔料を使用しているために光や熱等に安定であると共にフォトリソグラフィー法によってパターニングするために位置精度も充分であり、大画面、高精細カラーディスプレー用カラーフィルタの作製に好適な方法である。
上記顔料分散法によってカラーフィルタを作製するには、ガラス基板上に感放射線性組成物をスピンコーターやロールコーター等を用いて塗布し、塗膜を形成し、該塗膜をパターン露光して現像することによって着色した画素を得、この操作を各色毎に行いカラーフィルタを得ている。顔料分散法としては、アルカリ可溶性樹脂に光重合性モノマーと光重合開始剤とを用いるネガ型感光性組成物が開示されている(例えば、特許文献1〜特許文献8参照)。
しかしながら、近年、固体撮像素子用のカラーフィルタにおいては、更なる高精細化が望まれている。しかし、従来の顔料分散系においては解像度が向上せず、又、顔料の粗大粒子による色ムラが発生する等の問題点を有しているために、固体撮像素子のような微細パターンが要求される用途には適さなかった。この問題点を解決するために従来から染料の使用が提案され、ポジ型感光性組成物が開示されている(例えば、特許文献9〜11等参照)。
しかしながら、染料含有の着色硬化性組成物は以下の問題点を有しており、更なる改良が求められている。
(1)染料は、一般的に顔料に比べて耐熱性、耐光性等に劣り更なる堅牢性の改良が求められる。
(2)染料のモル吸収光係数が低い場合には、多量の染料を添加しなければならず、このために着色硬化性組成物中の重合性化合物やバインダー、光重合開始剤等の他の成分を減らさざるを得ず、組成物の硬化性、硬化後の耐熱性、非硬化部の現像性等が低下する等の問題点の改良が望まれる。
(3)染料は硬化性組成物中の他の成分との相互作用を示す場合が多く、硬化部、未硬化部の現像性(溶解性)の調節が困難であり、この点についても改良が求められている。
このように従来から感光性組成物に用いられている染料においては、特に堅牢性が充分に満足できるものではなく、更に、感光性組成物に対する溶解性が低く高濃度で染料を含有させることも困難であり改良が求められていた。
一方、カラーフィルタの緑色及び赤色のフィルタアレイにはイエロー染料が用いられることが知られている(例えば、特許文献12参照)。しかしながら、該特許に用いられているイエロー色素は耐熱性、及び耐光性が不十分であった。又、同様にイエローフィルタ層、マゼンタフィルタ層、及びシアンフィルタ層からなるカラーフィルタにおいても、イエローフィルタ層に用いられるイエロー色素において更なる堅牢性の改良が望まれていた。
以上のように、高精細さや均一色が要求される固体撮像素子などの用途では染料含有の硬化性組成物が有用であるものの、色相が良好で、褪色など染料の色濃度や色相を安定に保持できるまでには至っておらず、染料、特にイエロー染料の耐熱性や耐光性等の堅牢性の改善が望まれていた。また、染料の溶解性、或いは染料に起因する相互作用の形成などにより、着色層を形成する塗布膜の経時安定性が低く、パターンを形成する際における露光部、未露光部の現像性の差異が不十分であり、パターンの矩形性、或いは、所望のパターン形成部以外に残膜を生じるなどの問題があった。
特開平1−102469号公報 特開平1−152499号公報。 特開平2−181704号公報。 特開平2−199403号公報。 特開平4−76062号公報。 特開平5−273411号公報。 特開平6−184482号公報。 特開平7−140654号公報。 特開平6−75375号公報。 特開2002−14221号公報。 特公平7−111485号公報。 特開2002−14222号公報。
本発明は、上記に鑑み成されたものであり、色相が良好で、熱堅牢性及び光堅牢性が高く、保存安定性に優れた着色硬化性組成物を提供することを目的とする。また、本発明の他の目的は、前記本発明の着色硬化性組成物を用いて構成され、高いパターン形成性を有すると共に、熱安定性及び光堅牢性の高いカラーフィルタ、及び該カラーフィルタを高い生産性で作製することが可能なカラーフィルタの製造方法を提供することにあり、該目的を達成することを本発明の課題とする。
本発明者は、色相が良好で、熱堅牢性及び光堅牢性が高く、保存安定性に優れ、さらにパターン形成性も良好な各種染料化合物を詳細に検討したところ、ある特定のヘテロ環を置換基として有するピリジンアゾ系の染料が特に耐熱性や耐光性等の堅牢性の改善に有用であり、さらにパターン形成性にも優れるとの知見を得、該知見に基づいて下記構成の着色硬化性組成物、カラーフィルタ、及びその製造方法が提供され、前記目的が達成されたものである。前記課題を達成するための具体的な手段は以下の通りである。
<1>下記一般式(I)で表される色素を含有することを特徴とする着色硬化性組成物である。
Figure 2007041076
[一般式(I)中、R1はヘテロ環基を表し、R2は、水素原子又は置換基を表す。X1は−N=、又は−C(R3)=を表し、R3は水素原子又は置換基を表す。X1が−C(R3)=のときはR2とR3とが互いに結合して5員、6員、又は7員の環を形成しても良い。R4は、水素原子または置換基を表す。また、R5及びR6は、各々独立に、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、又はスルファモイル基を表す。
7は、水素原子又は置換基を表し、R7が−N(R8)R9で表される置換基である場合には、R8、R9は各々独立に水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、又はスルファモイル基を表す。ただし、R5、R6、R8、R9の少なくとも一つはアルキル基、アルケニル基、又は、アルキニル基を表す。]
<2> 下記一般式(II)で表される色素を含有することを特徴とする着色硬化性組成物である。
Figure 2007041076
[一般式(II)中、R1〜R6、R8、及びR9は、前記一般式(I)におけるそれと同義である。R5、R6、R8、R9の少なくとも一つはアルキル基を表す。]
<3> さらに、モノマーを含むことを特徴とする上記<1>又は<2>記載の着色剤含有硬化性組成物である。
<4> 前記モノマーが、(メタ)アクリルエステル系モノマーを含むことを特徴とする上記<3>の着色剤含有硬化性組成物である。
<5> 前記モノマーが、3官能以上の(メタ)アクリルエステル系モノマーを含むことを特徴とする上記<2>または<4>の着色剤含有硬化性組成物である。
<6> さらに、バインダーを含むことを特徴とする上記<1>〜<5>のいずれかに記載の着色剤含有硬化性組成物である。
<7> 前記バインダーが、アルカリ可溶性の(メタ)アクリル系樹脂を含むことを特徴とする上記<6>の着色剤含有硬化性組成物である。
<8> 前記バインダーが、アルカリ可溶性の重合性側鎖を有する(メタ)アクリル系樹脂を含むことを特徴とする上記<7>記載の着色剤含有硬化性組成物である。
<9> さらに、光重合開始剤を含むことを特徴とする上記<1>〜<8>のいずれかに記載の着色剤含有硬化性組成物である。
<10> 前記光重合開始剤が、トリハロメチルトリアジン系化合物、ベンジルジメチルケタール化合物、α−ヒドロキシケトン化合物、α−アミノケトン化合物、フォスフィンオキサイド系化合物、メタロセン化合物、オキシム系化合物、トリアリルイミダゾールダイマー、ベンゾチアゾール系化合物、ベンゾフェノン化合物、アセトフェノン化合物およびその誘導体、シクロペンタジエン−ベンゼン−鉄錯体およびその塩、ハロメチルオキサジアゾール化合物、3−アリール置換クマリン化合物、からなる群より選ばれる少なくとも一種の化合物を含むことを特徴とする上記<9>の着色剤含有硬化性組成物である。
<11> 前記光重合開始剤が、分解によって酸を発生しない化合物を少なくとも一種以上含むことを特徴とする上記<9>または<10>の着色剤含有硬化性組成物である。
<12> 前記光重合開始剤が、α−アミノケトン化合物、フォスフィンオキサイド系化合物、メタロセン化合物、オキシム系化合物、トリアリルイミダゾールダイマーからなる群より選ばれる少なくとも一種の化合物を含むことを特徴とする上記<9>記載の着色剤含有硬化性組成物である。
<13> さらに、架橋剤を含んでなることを特徴とする上記<1>〜<12>のいずれかに記載の着色剤含有硬化性組成物である。
<14> 上記一般式(I)で表される色素、感光剤、溶剤を含むことを特徴とするポジ型着色剤含有硬化性組成物である。
<15> 前記感光剤が、o−ベンゾキノンジアジドスルホン酸エステルまたはo−ナフトキノンジアジドスルホン酸エステルである上記<14>のポジ型着色剤含有硬化性組成物である。
<16> さらに、硬化剤を含むことを特徴とする上記<14>のポジ型着色剤含有硬化性組成物である。
<17>上記<1>〜<16>のいずれか1項に記載の着色硬化性組成物を用いてなることを特徴とするカラーフィルタである。
<18>上記<1>〜<16>のいずれか1項に記載の着色硬化性組成物を、支持体上に塗布後、マスクを通して露光し、現像してパターンを形成する工程を有することを特徴とするカラーフィルタの製造方法である。
この製造方法は、必要により前記方法により形成されたパターンを加熱および/または露光によって硬化する工程をさらに含むものであってもよいし、前記方法に記載の工程を複数回繰り返すものであってもよい。
また、染料を変更して、前記方法を繰り返し実施し、複数種類の色のパターンを含むフィルタを形成するものであってもよい。
本発明によれば、色相が良好で、熱堅牢性及び光堅牢性が高く、保存安定性に優れ、さらにパターン形成性に優れた着色硬化性組成物を提供することができる。また、この着色硬化性組成物を用いることで、色相が良好で、熱堅牢性及び光堅牢性に優れたカラーフィルタ、並びに、簡便でコストパフォーマンスの高いカラーフィルタの製造方法を提供することができる。
以下に、本発明の着色硬化性組成物、並びにカラーフィルタ及びその製造方法について詳しく説明する。
[着色硬化性組成物]
本発明の着色硬化性組成物は、下記一般式(I)で表される染料を含んでなり、好ましくは感放射線性化合物、重合性モノマーを含んでなる。また、一般には、更に溶剤を用いて構成することができ、必要に応じて更にバインダー、架橋剤などの他の成分を用いて構成することができる。
<一般式(I)で表される色素>
本発明の着色硬化性組成物は、下記一般式(I)で表される色素の少なくとも一種を含有する。この色素は良好な色相を有し、液状調整物もしくは塗布された塗布膜の状態とした時の経時析出がなく保存安定性に優れており、特に熱及び光堅牢性が高い。さらに、この色素を含む液状調製物にて着色膜を作製し、パターン形成したとき得られるパターン形状の矩形性が良好であり、且つ、所望のパターン形成部以外の残膜が少ない。
Figure 2007041076
式中、R1はヘテロ環基を表し、R2は、水素原子又は置換基を表す。X1は−N=、又は−C(R3)=を表し、R3は水素原子又は置換基を表す。X1が−C(R3)=のときはR2とR3とが互いに結合して5員、6員、又は7員の環を形成しても良い。R4は、水素原子または置換基を表す。また、R5及びR6は、各々独立に、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、又はスルファモイル基を表す。
7は、水素原子又は置換基を表し、R7が−N(R8)R9で表される置換基である場合には、R8、R9は各々独立に水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、又はスルファモイル基を表す。ただし、R5、R6、R8、R9の少なくとも一つはアルキル基、アルケニル基、又は、アルキニル基を表す。
本明細書における「ヘテロ環基」とは、そのヘテロ環部位は環内にヘテロ原子(例えば、窒素原子、イオウ原子、酸素原子)を持つものであり、飽和環であっても、不飽和環であってもよく、単環であっても縮合環であってもよく、無置換であっても置換基を有していてもよい。例えば、テトラヒドロフラニル基、ジヒドロフラニル基、ジヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、ジヒドロピラニル基、オキソカニル基、ジオキサニル基、テトラヒドロチオフェニル基、ヂチアニル基、ピロリジニル基、ピロリニル基、テトラヒドロピリジニル基、ピペラジニル基、ホモピペラジニル基、ピペリジニル基、ピロリル基、フリル基、チオフェニル基、ベンゾピロリル基、ベンゾフリル基、ベンゾチオフェニル基、ピラゾリル基、イソキサゾリル基、イソチアゾリル基、インダゾリル基、ベンゾイソキサゾリル基、ベンゾイソチアゾリル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、ピリジル基、キノリニル基、イソキノリニル基、ピリダジニル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、シンノリニル基、フタラジニル基、キナゾリニル基、キノキサリニル基、アクリジニル基、フェナンスリジニル基、フタラジニル基、カルバゾリル基、ウラシル基、ジチオウラシル基、カルボリニル基、プリニル基、チアジアゾリル基等をあげることができ、これらは無置換であっても置換基を有していてもよい。
また、本明細書における「置換基」とは、置換可能な基であればよく、例えばアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、アシル基、アシルオキシ基、アシルアミノ基、アルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アルキルオキシカルボニル基、アルケニルオキシカルボニル基、アルキニルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ヘテロ環オキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルスルホニル基、アルケニルスルホニル基、アルキニルスルホニル基、アリールスルホニル基、ヘテロ環スルホニル基、アルキルスルホニルオキシ基、アルケニルスルホニルオキシ基、アルキニルスルホニルオキシ基、アリールスルホニルオキシ基、ヘテロ環スルホニルオキシ基、スルファモイル基、アルキルスルホンアミド基、アルケニルスルホンアミド基、アルキニルスルホンアミド基、アリールスルホンアミド基、ヘテロ環スルホンアミド基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルケニルアミノ基、アルキニルアミノ基、アリールアミノ基、ヘテロ環アミノ基、アルキルオキシカルボニルアミノ基、アルケニルオキシカルボニルアミノ基、アルキニルオキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、ヘテロ環オキシカルボニルアミノ基、アルキルスルフィニル基、アルケニルスルフィニル基、アルキニルスルフィニル基、アリールスルフィニル基、アルキルチオ基、アルケニルチオ基、アルキニルチオ基、アリールチオ基、ヒドロキシ基、シアノ基、スルホ基、カルボキシル基、アルキルオキシアミノ基、アルケニルオキシアミノ基、アルキニルオキシアミノ基、アリールオキシアミノ基、カルバモイルアミノ基、スルファモイルアミノ基、ハロゲン原子、スルファモイルカルバモイル基、カルバモイルスルファモイル基、ジアルキルオキシフォスフィニル基、ジアルケニルオキシフォスフィニル基、ジアルキニルオキシフォスフィニル基、ジアリールオキシフォスフィニル基等をあげることができる。
更に、本明細書中における「アリール基」とは、単環であっても縮合環であっても良く、無置換であっても置換基(上記で説明した置換基)を有していてもよい。(2個以上の置換基を有する場合には、それらの置換基は同一であっても異なっていてもよい)
一般式(I)における、R1〜R9、X1について詳しく説明する。
一般式(I)におけるR1はヘテロ環基を表す。好ましくは炭素数1〜36のヘテロ環基で、更に好ましくは炭素数2〜24のへテロ環基で、例えば、ピロリル基、フリル基、チオフェニル基、ベンゾピロリル基、ベンゾフリル基、ベンゾチオフェニル基、ピラゾリル基、イソキサゾリル基、イソチアゾリル基、インダゾリル基、ベンゾイソキサゾリル基、ベンゾイソチアゾリル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、ピリジル基、キノリニル基、イソキノリニル基、ピリダジニル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、シンノリニル基、フタラジニル基、キナゾリニル基、キノキサリニル基、アクリジニル基、フェナンスリジニル基、フタラジニル基、カルバゾリル基、カルボリニル基、プリニル基、トリアゾリル基、オキサジアゾリル基、チアジアゾリル基が好ましく、中でも、3−ピラゾリル基、4−ピラゾリル基、2−イミダゾリル基、4−イミダゾリル基、5−イミダゾリル基、2−オキサゾリル基、2−チアゾリル基、2−ベンゾイミダゾリル基、2−ベンゾオキサゾリル基、2−ベンゾチアゾリル基、2−ピリジル基、3−ピリジル基、4−ピリジル基、2−キノリニル基、4−キノリニル基、1−イソキノリニル基、3−イソキノリニル基、3−ピリダジニル基、4−ピリダジニル基、2−ピリミジニル基、4−ピリミジニル基、5−ピリミジニル基、2−ピラジニル基、2−プリニル基、6−プリニル基、8−プリニル基、3−トリアゾリル基、5−トリアゾリル基、3−オキサジアゾリル基、5−オキサジアゾリル基、3−チアジアゾリル基、5−チアジアゾリル基が更に好ましい。
1のヘテロ環基が置換可能な基である場合には、前述の置換基の項で説明した置換基で置換されていてもよく、2個以上の置換基で置換されている場合には、それらの置換基は同一であっても異なっていてもよい。
本発明の効果をより効果的に奏する点から、該ヘテロ環基は以下の置換基を有するものが好適である。すなわち、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素)、アルキル基(好ましくは炭素数1〜48の、直鎖、分岐鎖、又は環状のアルキル基で、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、2−エチルヘキシル、ドデシル、ヘキサデシル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、1−ノルボルニル、1−アダマンチル)、アルケニル基(好ましくは炭素数2〜48のアルケニル基で、例えば、ビニル、アリル、3−ブテン−1−イル)、アリール基(好ましくは炭素数6〜48のアリール基で、例えば、フェニル、ナフチル)、ヘテロ環基(好ましくは炭素数1〜32のヘテロ環基で、例えば、2−チエニル、4−ピリジル、2−フリル、2−ピリミジニル、1−ピリジル、2−ベンゾチアゾリル、1−イミダゾリル、1−ピラゾリル、ベンゾトリアゾール−1−イル)、シリル基(好ましくは炭素数3〜38のシリル基で、例えば、トリメチルシリル、トリエチルシリル、トリブチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、t−ヘキシルジメチルシリル)、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜48のアルコキシ基で、例えば、メトキシ、エトキシ、1−ブトキシ、2−ブトキシ、イソプロポキシ、t−ブトキシ、ドデシルオキシ、シクロアルキルオキシ基で、例えば、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシ)、アリールオキシ基(好ましくは炭素数6〜48のアリールオキシ基で、例えば、フェノキシ、1−ナフトキシ)、ヘテロ環オキシ基(好ましくは炭素数1〜32のヘテロ環オキシ基で、例えば、1−フェニルテトラゾール−5−オキシ、2−テトラヒドロピラニルオキシ)、シリルオキシ基(好ましくは炭素数1〜32のシリルオキシ基で、例えば、トリメチルシリルオキシ、t−ブチルジメチルシリルオキシ、ジフェニルメチルシリルオキシ)、アシルオキシ基(好ましくは炭素数2〜48のアシルオキシ基で、例えば、アセトキシ、ピバロイルオキシ、ベンゾイルオキシ、ドデカノイルオキシ)、アルコキシカルボニルオキシ基(好ましくは炭素数2〜48のアルコキシカルボニルオキシ基で、例えば、エトキシカルボニルオキシ、t−ブトキシカルボニルオキシ、シクロアルキルオキシカルボニルオキシ基で、例えば、シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)、アリールオキシカルボニルオキシ基(好ましくは炭素数7〜32オアリールオキシカルボニルオキシ基で、例えば、フェノキシカルボニルオキシ)、カルバモイルオキシ基(好ましくは炭素数1から48のカルバモイルオキシ基で、例えば、N,N−ジメチルカルバモイルオキシ、N−ブチルカルバモイルオキシ、N−フェニルカルバモイルオキシ、N−エチル−N−フェニルカルバモイルオキシ)、スルファモイルオキシ基(好ましくは炭素数1〜32のスルファモイルオキシ基で、例えば、N,N−ジエチルスルファモイルオキシ、N−プロピルスルファモイルオキシ)、アルキルスルホニルオキシ基(好ましくは炭素数1〜38のアルキルスルホニルオキシ基で、例えば、メチルスルホニルオキシ、ヘキサデシルスルホニルオキシ、シクロヘキシルスルホニルオキシ)、アリールスルホニルオキシ基(好ましくは炭素数6〜32のアリールスルホニルオキシ基で、例えば、フェニルスルホニルオキシ)、
アシル基(好ましくは炭素数1から48のアシル基で、例えば、ホルミル、アセチル、ピバロイル、ベンゾイル、テトラデカノイル、シクロヘキサノイル)、アルコキシカルボニル基(好ましくは炭素数2〜48のアルコキシカルボニル基で、例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、オクタデシルオキシカルボニル、シクロヘキシルオキシカルボニル)、アリールオキシカルボニル基(好ましくは炭素数7〜32のアリールオキシカルボニル基で、例えば、フェノキシカルボニル)、カルバモイル基(好ましくは炭素数1〜48のカルバモイル基で、例えば、カルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、ンーエチル−N−オクチルカルバモイル、N,N−ジブチルカルバモイル、N−プロピルカルバモイル、N−フェニルカルバモイル、N−メチルN−フェニルカルバモイル、N,N−ジシクロへキシルカルバモイル)、アミノ基(好ましくは炭素数32以下のアミノ基で、例えば、アミノ、メチルアミノ、N,N−ジブチルアミノ、テトラデシルアミノ、2−エチルへキシルアミノ、シクロヘキシルアミノ)、アニリノ基(好ましくは炭素数6〜32のアニリノ基で、例えば、アニリノ、N−メチルアニリノ)、ヘテロ環アミノ基(好ましくは炭素数1〜32のヘテロ環アミノ基で、例えば、4−ピリジルアミノ)、カルボンアミド基(好ましくは、炭素数1〜32のカルボンアミド基で、例えば、アセトアミド、ベンズアミド、ピバロイルアミド、シクロヘキサンアミド、アダマンチルアミノ、2−エチルヘキサンアミド、但し、パーフロロアルキルカルボニルアミノ基は除く)、ウレイド基(好ましくは炭素数1〜32のウレイド基で、例えば、ウレイド、N,N−ジメチルウレイド、N−フェニルウレイド)、イミド基(好ましくは炭素数10以下のイミド基で、例えば、N−スクシンイミド,N−フタルイミド)、アルコキシカルボニルアミノ基(好ましくは炭素数2〜48のアルコキシカルボニルアミノ基で、例えば、メトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ、t−ブトキシカルボニルアミノ、オクタデシルオキシカルボニルアミノ、シクロヘキシルオキシカルボニルアミノ)、アリールオキシカルボニルアミノ基(好ましくは炭素数7〜32のアリールオキシカルボニルアミノ基で、例えば、フェノキシカルボニルアミノ)、アゾ基(好ましくは炭素数1〜32のアゾ基で、例えば、フェニルアゾ、3−ピラゾリルアゾ)、アルキルチオ基(好ましくは炭素数1〜48のアルキルチオ基で、例えば、メチルチオ、エチルチオ、オクチルチオ、シクロヘキシルチオ)、アリールチオ基(好ましくは炭素数6〜48のアリールチオ基で、例えば、フェニルチオ)、ヘテロ環チオ基(好ましくは炭素数1〜32のヘテロ環チオ基で、例えば、2−ベンゾチアゾリルチオ、2−ピリジルチオ、1−フェニルテトラゾリルチオ)、アルキルスルフィニル基(好ましくは炭素数1〜32のアルキルスルフィニル基で、例えば、ドデカンスルフィニル)、アリールスルフィニル基(好ましくは炭素数6〜32のアリールスルフィニル基で、例えば、フェニルスルフィニル)、アルキルスルホニル基(好ましくは炭素数1〜48のアルキルスルホニル基で、例えば、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、ブチルスルホニル、イソプロピルスルホニル、2−エチルヘキシルスルホニル、ヘキサデシルスルホニル、オクチルスルホニル、シクロヘキシルスルホニル)、
アリールスルホニル基(好ましくは炭素数6〜48のアリールスルホニル基で、例えば、フェニルスルホニル、1−ナフチルスルホニル)、スルファモイル基(好ましくは炭素数32以下のスルファモイル基で、例えば、スルファモイル、N,N−ジプロピルスルファモイル、N−エチル−N−ドデシルスルファモイル、N−エチル−N−フェニルスルファモイル、N−シクロヘキシルスルファモイル)、スルホ基、ホスホニル基(好ましくは炭素数1〜32のホスホニル基で、例えば、フェノキシホスホニル、オクチルオキシホスホニル、フェニルホスホニル)、ホスフィノイルアミノ基(好ましくは炭素数1〜32のホスフィノイルアミノ基で、例えば、ジエトキシホスフィノイルアミノ、ジオクチルオキシホスフィノイルアミノ)である。これらの置換基が、更に置換可能な基である場合には、前記置換基で置換されていてもよく。2個以上の置換基で置換されている場合には、それらの置換基は、同一であっても異なっていてもよい
一般式(I)におけるR2は、水素原子、又は置換基を表し、X1は−N=又は−C(R3)=を表し、R3は、水素原子、又は置換基を表す。X1が−C(R3)=の時には、R2とR3とが互いに結合して5員、6員、又は7員の環を形成していてもよい。
2及びR3の置換基は、各々独立に、既述の置換基の項で説明した基と同義である。
2及びR3の置換基が、更に置換可能な基である場合には、既述の置換基の項で説明した基で置換されていてもよく、2個以上の置換基で置換されている場合には、それらの置換基は同一であっても異なっていてもよい。
本発明の効果をより効果的に奏する点から、R2およびR3は各々以下の基が好適である。
具体的には、R2は、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アシルオキシ基、アシルアミノ基、アルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、アルキルスルホニルオキシ基、アルケニルスルホニルオキシ基、アルキニルスルホニルオキシ基、アリールスルホニルオキシ基、アルキルスルホンアミド基、アルケニルスルホンアミド基、アルキニルスルホンアミド基、アリールスルホンアミド基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルケニルアミノ基、アルキニルアミノ基、アリールアミノ基、アルキルオキシカルボニルアミノ基、アルケニルオキシカルボニルアミノ基、アルキニルオキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、ヘテロ環オキシカルボニルアミノ基、ヒドロキシ基、シアノ基、スルホ基、カルバモイルアミノ基、スルファモイルアミノ基である場合が好ましく、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シアノ基、アリール基、アシルオキシ基、アルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、アルキルスルホニルオキシ基、アルケニルスルホニルオキシ基、アルキニルスルホニルオキシ基である場合が更に好ましく、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シアノ基である場合は最も好ましい。
また、R3は、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アシル基、アシルアミノ基、アルキルオキシカルボニルアミノ基、アルケニルオキシカルボニルアミノ基、アルキニルオキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルスルホニル基、アルケニルスルホニル基、アルキニルスルホニル基、アリールスルホニル基、ヘテロカンスルホニル基、アルキルスルホニルオキシ基、アルケニルスルホニルオキシ基、アルキニルスルホニルオキシ基、アリールスルホニルオキシ基、アルキルスルホンアミド基、アルケニルスルホンアミド基、アルキニルスルホンアミド基、アリールスルホンアミド基、シアノ基、カルボキシル基が好ましく、X1はこれらを表す場合の−C(R3)=および−N=より選択される場合が好ましい。さらに、R3としては、アシル基、アルキルオキシカルボニルアミノ基、アルケニルオキシカルボニルアミノ基、アルキニルオキシカルボニルアミノ基、アルキルスルホニル基、アルケニルスルホニル基、アルキニルスルホニル基、アリールスルホニル基、シアノ基、カルボキシル基がより好ましく、X1はこれらを表す場合の−C(R3)=および−N=より選択される場合がより好ましい。また更に、R3はアルキルオキシカルボニルアミノ基、アルケニルオキシカルボニルアミノ基、アルキニルオキシカルボニルアミノ基、アルキルスルホニル基、アルケニルスルホニル基、アルキニルスルホニル基、シアノ基が最も好ましく、X1はこれらを表す場合の−C(R3)=および−N=より選択される場合が最も好ましい。
前記R4で表される置換基は、既述の「置換基」の項で述べた基であって、置換可能な基であればよい。また、R4が置換可能な基である場合には、前記「置換基」での項で述べた置換基を有していてもよく、2個以上の置換基を有している場合にはそれらの置換基は同一であっても異なっていてもよい。
本発明の効果をより効果的に奏する点から、R4は水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、アシル基、アシルアミノ基、アルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、アルキルオキシカルボニル基、アルケニルオキシカルボニル基、アルキニルオキシカルボニル基、カルバモイル基、スルファモイル基、アルキルスルホンアミド基、アルケニルスルホンアミド基、アルキニルスルホンアミド基、アリールスルホンアミド基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルケニアミノ基、アルキニルアミノ基、ヒドロキシ基、シアノ基、スルホ基、カルボキシル基である場合が好ましく、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シアノ基である場合は更に好ましく、水素原子、炭素数1〜24のアルキル基、シアノ基である場合は特に好ましい。
前記R5及びR6は、各々独立に、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、ヘテロ環基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、又はスルファモイル基を表す。R5、及びR6が置換可能な基である場合には、前記「置換基」での項で述べた置換基を有していてもよく、2個以上の置換基を有している場合にはそれらの置換基は同一であっても異なっていてもよい。本発明の効果をより効果的に奏する点から、R5及びR6は、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、ヘテロ環基、アシル基、カルバモイル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、又はスルファモイル基を表す場合が好ましく、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、ヘテロ環基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基を表す場合が更に好ましく、水素原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アルキルスルホニル基である場合は最も好ましい。
前記R7は、水素原子、又は置換基を表す。
7が−N(R8)R9で表される置換基である場合、R8およびR9は各々独立に水素原子または置換基を表すが、前記R5、R6およびR8、R9で表される置換基の少なくとも一つはアルキル基、アルケニル基、又はアルキニル基を表す。
7で表される置換基は、既述の「置換基」の項で述べた基であって、置換可能な基であればよい。またR7が置換可能な基である場合には、前記「置換基」での項で述べた置換基を有していてもよく、2個以上の置換基を有している場合にはそれらの置換基は同一であっても異なっていてもよい。
本発明の効果をより効果的に奏する点から、R7は水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、アシル基、アルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、アルキルオキシカルボニル基、アルケニルオキシカルボニル基、アルキニルオキシカルボニル基、カルバモイル基、スルファモイル基、アルキルスルホンアミド基、アルケニルスルホンアミド基、アルキニルスルホンアミド基、アリールスルホンアミド基、ヒドロキシ基、シアノ基、スルホ基、カルボキシル基、−N(R8)R9で表される置換基である場合が好ましく、水素原子、ヒドロキシ基、−N(R8)R9で表される置換基である場合が更に好ましい。
7が−N(R8)R9で表される置換基である場合、R8およびR9は各々独立に水素原子または置換基を表すが、上記R5、R6およびR8、R9で表される置換基の少なくとも一つはアルキル基またはアルキニル基を表す。上記R5、R6およびR8、R9で表される置換基の少なくとも一つはアルキル基、アルキニル基またはアルキニル基を表すという制限を満たす限り、R8およびR9は、既述の「置換基」の項で述べた基であって、置換可能な基であればよい。またR8およびR9が置換可能な基である場合には、前記「置換基」での項で述べた置換基を有していてもよく、2個以上の置換基を有している場合にはそれらの置換基は同一であっても異なっていてもよい。本発明の効果をより効果的に奏する点から、上記R5、R6およびR8、R9で表される置換基の少なくとも一つはアルキル基またはアルキニル基を表すという制限を満たす限り、R8およびR9は各々独立に、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、ヘテロ環基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、又はスルファモイル基を表す場合が好ましく、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、ヘテロ環基、アシル基、カルバモイル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、又はスルファモイル基を表す場合が更に好ましく、水素原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基である場合は最も好ましい。
前記一般式(I)で表される色素は、好ましくは、下記一般式(II)で表される色素である。
Figure 2007041076
一般式(II)中、R1、R2、R4、R5、R6、R8、及びR9は上記の一般式(I)におけるR1、R2、R4、R5、R6、R8、及びR9と同義であり、各々の好ましい態様も同様である。
より好ましくは、一般式(II)において、R1は3−ピラゾリル基、4−ピラゾリル基、2−イミダゾリル基、4−イミダゾリル基、5−イミダゾリル基、2−オキサゾリル基、2−チアゾリル基、2−ベンゾイミダゾリル基、2−ベンゾオキサゾリル基、2−ベンゾチアゾリル基、2−ピリジル基、3−ピリジル基、4−ピリジル基、2−キノリニル基、4−キノリニル基、1−イソキノリニル基、3−イソキノリニル基、3−ピリダジニル基、4−ピリダジニル基、2−ピリミジニル基、4−ピリミジニル基、5−ピリミジニル基、2−ピラジニル基、2−プリニル基、6−プリニル基、8−プリニル基、3−トリアゾリル基、5−トリアゾリル基、3−オキサジアゾリル基、5−オキサジアゾリル基、3−チアジアゾリル基、5−チアジアゾリル基である。
2は水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シアノ基、アリール基、アシルオキシ基、アルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、アルキルスルホニルオキシ基、アルケニルスルホニルオキシ基、アルキニルスルホニルオキシ基であることが好ましく、R4は水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シアノ基、R5、R6、R8、及びR9は各々独立に水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、ヘテロ環基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、又はスルファモイル基で表される色素が上げられる。ただし、R5、R6、R8、及びR9の少なくとも一つはアルキル基である。
更に好ましくは、一般式(II)において、R1は3−ピラゾリル基、4−ピラゾリル基、2−イミダゾリル基、4−イミダゾリル基、5−イミダゾリル基、2−オキサゾリル基、2−チアゾリル基、2−ベンゾイミダゾリル基、2−ベンゾオキサゾリル基、2−ベンゾチアゾリル基、2−ピリジル基、3−ピリジル基、4−ピリジル基、2−キノリニル基、4−キノリニル基、1−イソキノリニル基、3−イソキノリニル基、3−ピリダジニル基、4−ピリダジニル基、2−ピリミジニル基、4−ピリミジニル基、5−ピリミジニル基、2−ピラジニル基、2−プリニル基、6−プリニル基、8−プリニル基、3−トリアゾリル基、5−トリアゾリル基、3−オキサジアゾリル基、5−オキサジアゾリル基、3−チアジアゾリル基、5−チアジアゾリル基、R2は水素原子、アルキル基、アルケニル基、シアノ基、アシルオキシ基、アルキルオキシ基、アルキルスルホニルオキシ基、R4は水素原子、アルキル基、アルケニル基、R5、R6、R8、及びR9は水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、ヘテロ環基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、又はスルファモイル基で表される色素が挙げられる。ただし、R5、R6、R8、及びR9の少なくとも一つはアルキル基である。
最も好ましくは、一般式(II)において、R1は3−ピラゾリル基、4−ピラゾリル基、2−イミダゾリル基、4−イミダゾリル基、5−イミダゾリル基、2−オキサゾリル基、2−チアゾリル基、2−ベンゾイミダゾリル基、2−ベンゾオキサゾリル基、2−ベンゾチアゾリル基、3−ピリダジニル基、4−ピリダジニル基、2−ピリミジニル基、4−ピリミジニル基、5−ピリミジニル基、2−ピラジニル基、3−トリアゾリル基、5−トリアゾリル基、3−オキサジアゾリル基、5−オキサジアゾリル基、3−チアジアゾリル基、5−チアジアゾリル基、R2は水素原子、アルキル基、シアノ基、R4はアルキル基、R5、R6、R8、及びR9は水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、ヘテロ環基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、又はスルファモイル基で表される色素が上げられる。ただし、R5、R6、R8、及びR9の少なくとも一つはアルキル基であり、また、R5とR6とが、同時に水素原子であることはなく、R8とR9とが、同時に水素原子であることはない。
本発明の色素はR1〜R9を介して、金属イオン、又は含窒素化合物からなるカチオン等と塩を形成していてもよい。金属イオンが2価以上の金属イオンである場合には、前記一般式(I)で表される色素が2個以上(同一であっても、異なっていてもよい)、R1〜R9のいずれかを介して結合を形成して、ビス体、トリス体、又は多量体を形成していてもよい。この際の金属イオンは前記一般式(I)で表される色素の置換基に含まれるアニオン部と塩を形成するカチオン性のものであれば限定はない。好ましい金属イオンとしてはLi、Na、K、Rb、Cs、Ag,Mg,Ca,Sr,Ba、Zn、Al、Ni、Cu、Co、Feが挙げられる。含窒素化合物は、特開2005−99658号のページ12〜ページ20に記載の化合物等が挙げられる。
前記一般式(I)または(II)で表される色素と含窒素化合物からなるカチオンとの塩における含窒素化合物/酸性染料のモル比(以下nという。)について説明する。
nは前記一般式(I)または(II)で表される色素分子と対イオンである含窒素化合物とのモル比率を決定する値であり、前記一般式(I)または(II)で表される色素−アミン化合物の塩形成条件によって自由に選択することができる。具体的には、前記一般式(I)または(II)で表される色素中の酸の官能基数の0<n≦5の間の数値が実用上多く用いられ、有機溶剤や現像液に対する溶解性、塩形成性、吸光度、硬化性組成物中の他の成分との相互作用、耐光性、耐熱性等、必要とする性能の全てを考慮して選択される。吸光度のみの観点で選択すると、上記nは0<n≦4.5の間の数値をとることが好ましく、0<n≦4の間の数値をとることがさらに好ましく、0<n≦3.5の間の数値をとることが特に好ましい。
次に、本発明における一般式(I)で表される色素の具体例(例示化合物(1)〜(85)を以下に示すが、本発明はこれらによって限定されるわけではない。
Figure 2007041076
Figure 2007041076
Figure 2007041076
Figure 2007041076
Figure 2007041076
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Figure 2007041076
Figure 2007041076
Figure 2007041076
Figure 2007041076
前記一般式(I)で表される色素は公知の方法で合成することができる。以下に、前記例示化合物(19)の具体的な合成方法〔Step(1)〜(7)〕をその反応スキーム(下記反応スキームA)とともに示す。本発明の係る他の色素も同様のスキームで合成することができる。なお、色素の合成方法は以下の方法に限定されるものではない。
[合成例]:例示化合物(19)の合成
Figure 2007041076
(1)化合物(B)の合成
化合物(A)100.0g(0.534モル)にメタノール400mlを加えて溶解させた後、0℃〜10℃に保ちながら3−アミノ−1−メトキシプロパン52.4g(0.588モル)を滴下した。さらに、0℃〜10℃に保ったままトリエチルアミン89mlを滴下した。滴下終了後、25℃〜30℃で7時間攪拌した。反応終了後、反応液を室温に冷却してから水400mlと酢酸エチル400mlを添加して抽出した。この酢酸エチル溶液を水洗して、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。この酢酸エチル溶液を減圧下で濃縮した後、再度、酢酸エチル100mlに溶解させ、n−ヘキサン500mlを加えることで析出した結晶をろ取して化合物(B)50.5g(収率:39%)を得た。化合物(A)は、東京化成社製の市販品を用いた。
(2)化合物(C)の合成
前記の方法で得た化合物(B)50.0g(0.209モル)に3−アミノ−1−プロパノール38ml(0.605モル)を加え、125℃〜135℃で5時間加熱、攪拌した。反応終了後、反応液を室温に冷却してから水400mlと酢酸エチル400mlを添加して抽出した。この酢酸エチル溶液を水洗して、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。この酢酸エチル溶液を減圧下で濃縮した後、再度、酢酸エチル100mlに溶解させ、n−ヘキサン500mlを加ることで析出した結晶をろ取して化合物(C)50.0g(収率:94.5%)を得た。
(3)化合物(E)の合成
化合物(D)20.0g(0.185モル)を燐酸270mlに溶かした溶液を0℃で攪拌下に、亜硝酸ナトリウム14.0g(0.203モル)を添加し、1時間間攪拌した。反応液に前記の方法で得た化合物(C)50.0g(0.179モル)を添加し、25℃で2時間攪拌した。反応液蒸留水1000mlに添加し、炭酸水素ナトリウムにて中和した。析出した固体をろ取し、酢酸エチル/n−ヘキサンにて再結晶を行って得られた結晶を乾燥し、化合物(E)を35.0g得た。収率49.2%
(4)化合物(F)の合成
前記の方法で得た化合物(E)13.9g(0.035モル)にジメチルアセトアミド80ml、炭酸水素ナトリウム9.2g(0.110モル)、2−クロロピリミジン6.0g(0.0525モル)、蒸留水8.0mlを加え、90℃〜95℃で10時間攪拌した。反応終了後、反応液を室温に冷却してからクロロホルム300ml、メタノール50ml、酢酸エチル50ml、水300mlを加えて80℃で1時間、過熱、攪拌した後、析出した固体をろ取した。固体にクロロホルム200ml、メタノール30ml、酢酸エチル30mlを加えて過熱溶解させた後、n−ヘキサン100mlを加えた。析出した固体をろ取し、n−ヘキサン100mlで洗浄し、乾燥して黄色結晶の化合物(F)を14.0g得た(収率84.0%)。
(5)化合物(G)の合成
前記の方法で得た化合物(F)14.0g(0.0294モル)にクロロホルム100ml、塩化チオニル17.5g(0.147モル)を加え、45℃〜55℃で4時間過熱、攪拌した。反応終了後、クロロホルム200mlを加え、水で洗浄した。水層のpHが7になるまで洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。このクロロホルム溶液を減圧下で200ml程度になるまで濃縮した後、n−ヘキサン500mlを加ることで析出した結晶をろ取して化合物(G)を12.0g(収率:82.8%)を得た。
(6)化合物(H)の合成
前記の方法で得た化合物(G)12.0g(0.024モル)にジメチルアセトアミド180ml、炭酸カリウム5.4g(0.039モル)を加え、攪拌した。さらに、2−メルカプトプロピオン酸エチルエステル5.0ml(0.698モル)のジメチルアセトアミド20ml溶液を滴下した後、60℃で2時間過熱、攪拌した。反応終了後、クロロホルム200mlを加え、水で洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。このクロロホルム溶液を減圧下で200ml程度になるまで濃縮した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:クロロホルム/酢酸エチル=3/1)で精製して化合物(H)5.0g(収率:34.8%)を得た。
(7)例示化合物(19)の合成
前記の方法で得た化合物(H)5.0g(0.0085モル)にテトラヒドロフラン200ml、イソプロピルアルコール20mlを加えて溶解させた後、水酸化リチウム一水和物0.425g(0.010モル)の水50ml溶液を滴下した。25℃で4時間攪拌した。さらに水酸化リチウム一水和物0.425g(0.010モル)の水50ml溶液を滴下した後、25℃で2時間攪拌した。1N塩酸にてpH1とした。酢酸エチル200ml、テトラヒドロフラン50ml、クロロホルム100mlを加えて水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。この溶液を減圧下で濃縮した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:クロロホルム/酢酸エチル=1/1の後、クロロホルム/メタノール=9/1)で精製し、目的物質である黄色結晶の本発明の例示化合物(19)を4.2g得た(収率88.2%)。
得られた例示化合物(19)の融点の測定、および酢酸エチル中における極大吸収波長(λmax)およびモル吸光係数(ε)の分光光度計UV−3100PC(島津製作所社製)による測定を行ったところ、融点140℃〜141℃、極大吸収波長λmax=457.7nm、ε=41920であった。
本発明の着色硬化性組成物における色素として、前記一般式(I)で表される色素を単独又は二種類以上併用して用いることができる。
本発明の着色硬化性組成物中における色素の濃度は、分子量及びモル吸光係数によって異なるが、該組成物の全固形成分に対して、0.5〜90質量%が好ましく、5〜80質量%がより好ましく、10〜70質量%が最も好ましい。
本発明の着色硬化性組成物は、前記特定色素を必須成分として含有するほか、好ましくは感放射線性化合物、重合性モノマー、塗布溶剤を含んでなり、更に必要に応じて、バインダー、架橋剤などの他の成分を含有することができる。以下、これらの任意成分について説明する。
<バインダー>
本発明の着色硬化性組成物は、膜性向上などの目的でバインダーを含有することができる。
本発明に用いうるバインダーとしては、アルカリ可溶性高分子化合物であれば特には限定されないが、耐熱性、現像性、入手性等の観点から選ばれることが好ましい。
アルカリ可溶性のバインダーとしては、線状有機高分子重合体で、有機溶剤に可溶性であって、且つ、弱アルカリ水溶液で現像できるものが好ましい。このような線状有機高分子重合体としては、側鎖にカルボン酸を有するポリマー、例えば、特開昭59−44615号、特公昭54−34327号、特公昭58−12577号、特公昭54−25957号、特開昭59−53836号、特開昭59−71048号等の明細書に記載されているようなメタクリル酸共重合体、アクリル酸共重合体、イタコン酸共重合体、クロトン酸共重合体、マレイン酸共重合体、部分エステル化マレイン酸共重合体等があり、特に、側鎖にカルボン酸を有する酸性セルロース誘導体が有用である。この他に水酸基を有するポリマーに酸無水物を付加させたもの等やポリヒドロキシスチレン系樹脂、ポリシロキサン系樹脂、ポリ(2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート)、ポリビニルピロリドンやポリエチレンオキサイド、ポリビニルアルコール等も有用である。
また、バインダーとしては、親水性基を有するモノマーを共重合した共重合体を用いてもよく、この例としては、アルコキシアルキル(メタ)アクリレート、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、グリセロール(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、2級及び3級のアルキルアクリルアミド、ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート、モルホリノ(メタ)アクリレート、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、ビニルイミダゾール、ビニルトリアゾール、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、分岐又は直鎖のプロピル(メタ)アクリレート、分岐又は直鎖のブチル(メタ)アクリレート、フェノキシヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
その他、バインダーの形成に用いうる親水性基を有するモノマーとしては、テトラヒドロフルフリル基、燐酸、燐酸エステル、4級アンモニウム塩、エチレンオキシ鎖、プロピレンオキシ鎖、スルホン酸及びその塩、モルホリノエチル基等を含んだモノマー等も有用である。
バインダーは、架橋効率を向上させる観点からは重合性基を側鎖に有したものであってもよく、アリル基、(メタ)アクリル基、アリルオキシアルキル基等を側鎖に含有したポリマー等も有用である。
これらの重合性基を有するポリマーの例としては、KSレジスト−106(大阪有機化学工業(株)製)、サイクロマーPシリーズ(ダイセル化学工業(株)製)等の市販品が挙げられる。
また、硬化被膜の強度を上げるためにアルコール可溶性ナイロンや、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−プロパンとエピクロルヒドリンとのポリエーテル等も有用である。
前記各種バインダーの中で、本発明におけるバインダーとしては、耐熱性の観点で、ポリヒドロキシスチレン系樹脂、ポリシロキサン系樹脂、アクリル系樹脂、アクリルアミド系樹脂、アクリル/アクリルアミド共重合体樹脂が好ましい。また、現像性制御の観点では、アクリル系樹脂、アクリルアミド系樹脂、アクリル/アクリルアミド共重合体樹脂が好ましい。上記アクリル系樹脂としては、ベンジル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド等から選ばれるモノマーからなる共重合体が好ましく、また、好適に使用しうる市販品としては、KS−レジスト−106(大阪有機化学工業(株)製)、サイクロマーP−シリーズ等が挙げられる。
また、本発明に用いるバインダーの他の例として、アルカリ可溶性フェノール樹脂が挙げられる。該アルカリ可溶性フェノール樹脂は、本発明の着色硬化性組成物をポジ型の組成物とする場合に好適に用いることができる。
アルカリ可溶性フェノール樹脂としては、より具体的には、例えば、ノボラック樹脂、又はビニル重合体等が挙げられる。
ノボラック樹脂としては、例えば、フェノール類とアルデヒド類とを酸触媒の存在下に縮合させて得られるものが挙げられる。ノボラック樹脂を合成するために用いられるフェノール類としては、例えば、フェノール、クレゾール、エチルフェノール、ブチルフェノール、キシレノール、フェニルフェノール、カテコール、レゾルシノール、ピロガロール、ナフトール、又はビスフェノールA等が挙げられる。
また、アルデヒド類としては、例えば、ホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、又はベンズアルデヒド等が挙げられる。
上記フェノール類及びアルデヒド類は、単独若しくは2種以上を組み合わせて用いることができる。
ノボラック樹脂の具体例としては、例えば、メタクレゾール、パラクレゾール又はこれらの混合物とホルマリンとの縮合生成物が挙げられる。
ノボラック樹脂は分別等の手段を用いて分子量分布を調節したものを用いてもよく、ビスフェノールCやビスフェノールA等のフェノール系水酸基を有する低分子量成分を上記ノボラック樹脂に混合して用いてもよい。
バインダーとしては、質量平均分子量(GPC法で測定されたポリスチレン換算値)が1000〜2×105の重合体が好ましく、2000〜1×105の重合体が更に好ましく、5000〜5×104の重合体が特に好ましい。
本発明の着色硬化性組成物中の上記バインダーの使用量は、該組成物中の全固形分に対して0〜90質量%が好ましく、0〜60質量%が更に好ましい。0〜30質量%が特に好ましい。
<架橋剤>
本発明の着色硬化性組成物はさらに高度に硬化させる目的で架橋剤を含有することができる。
本発明に使用できる架橋剤は、架橋反応によって膜硬化を行えるものであれば特に限定されないが、例えば、(a)エポキシ樹脂、(b)メチロール基、アルコキシメチル基、及びアシロキシメチル基から選ばれた少なくとも一つの置換基で置換されたメラミン化合物、グアナミン化合物、グルコールウリル化合物、又はウレア化合物、(c)メチロール基、アルコキシメチル基及びアシロキシメチル基から選ばれた少なくとも一つの置換基で置換されたフェノール化合物、ナフトール化合物又はヒドロキシアントラセン化合物が挙げられる。特に多官能エポキシ樹脂が好ましい。
〔(a)エポキシ樹脂〕
架橋剤に用いられる(a)エポキシ樹脂としては、エポキシ基を有し、且つ架橋性を有しているものであればいずれでもよいが、これらの化合物の例としては、ビスフェノールA−グリシジルエーテル、エチレングリコールジグリシジルエーテル、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ブタンジオールジグリシジルエーテル、へキサンジオールジグリシジルエーテル、ジヒドロキシビフェニルジグリシジルエーテル、フタル酸ジグリシジルエステル、N,N−ジグリシジルアニリン等の2価のグリシジル基含有低分子化合物、同様に、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、トリメチロールフェノールトリグリシジルエーテル、TrisP−PAトリグリシジルエーテル等に代表される3価のグリシジル基含有低分子化合物、同様に、ペンタエリスリトールテトラグリシジルエーテル、テトラメチロールビスフェノール−A−テトラグリシジルエーテル等に代表される4価のグリシジル基含有低分子化合物、同様に、ジペンタエリスリトールペンタグリシジルエーテル、ジペンタエリスリトールヘキサグリシジルエーテル等の多価グリシジル基含有低分子化合物、ポリグリシジル(メタ)アクリレート、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)−1−ブタノールの1,2−エポキシ−4−(2−オキシラニル)シクロヘキサン付加物等に代表されるグリシジル基含有高分子化合物等が挙げられる。
〔(b)メチロール基、アルコキシメチル基、及びアシロキシメチル基から選ばれた少なくとも一つの置換基で置換されたメラミン化合物、グアナミン化合物、グルコールウリル化合物、又はウレア化合物(架橋剤(b))〕
架橋剤(b)成分に含まれるメチロール基、アルコキシメチル基、アシロキシメチル基が置換している数は、メラミン化合物の場合2〜6、グリコールウリル化合物、グアナミン化合物、ウレア化合物の場合は2〜4であるが、好ましくはメラミン化合物の場合5〜6、グリコールウリル化合物、グアナミン化合物、ウレア化合物の場合は3〜4である。
以下、前記(b)のメラミン化合物、グアナミン化合物、グリコールウリル化合物及び、ウレア化合物を総じて、(b)に係る化合物(メチロール基含有化合物、アルコキシメチル基含有化合物、又はアシロキシメチル基含有化合物)ということがある。
前記(b)に係るメチロール基含有化合物は、(b)に係るアルコキシメチル基含有化合物をアルコール中で塩酸、硫酸、硝酸、メタンスルホン酸等の酸触媒存在下、加熱することにより得られる。前記(b)に係るアシロキシメチル基含有化合物はメチロール基含有化合物を塩基性触媒存在下、アシルクロリドと混合攪拌することにより得られる。
以下、上記置換基を有する(b)における化合物の具体例を挙げる。
メラミン化合物として、例えば、ヘキサメチロールメラミン、ヘキサメトキシメチルメラミン、ヘキサメチロールメラミンのメチロール基の1〜5個がメトキシメチル化した化合物またはその混合物、ヘキサメトキシエチルメラミン、ヘキサアシロキシメチルメラミン、ヘキサメチロールメラミンのメチロール基の1〜5個がアシロキシメチル化した化合物またはその混合物などが挙げられる。
グアナミン化合物として、例えば、テトラメチロールグアナミン、テトラメトキシメチルグアナミン、テトラメチロールグアナミンの1〜3個のメチロール基をメトキシメチル化した化合物またはその混合物、テトラメトキシエチルグアナミン、テトラアシロキシメチルグアナミン、テトラメチロールグアナミンの1〜3個のメチロール基をアシロキシメチル化した化合物またはその混合物などが挙げられる。
グリコールウリル化合物としては、例えば、テトラメチロールグリコールウリル、テトラメトキシメチルグリコールウリル、テトラメチロールグリコールウリルのメチロール基の1〜3個をメトキシメチル化した化合物またはその混合物、テトラメチロールグリコールウリルのメチロール基の1〜3個をアシロキシメチル化した化合物またはその混合物などが挙げられる。
ウレア化合物としては、例えば、テトラメチロールウレア、テトラメトキシメチルウレア、テトラメチロールウレアの1〜3個のメチロール基をメトキシメチル化した化合物またはその混合物、テトラメトキシエチルウレアなどが挙げられる。これらは単独で使用しても良く、組み合わせて使用しても良い。
(b)に係わる化合物は、単独で使用しても良く、組み合わせて使用しても良い。
〔(c)メチロール基、アルコキシメチル基及びアシロキシメチル基から選ばれた少なくとも一つの置換基で置換されたフェノール化合物、ナフトール化合物又はヒドロキシアントラセン化合物(架橋剤(c))〕
架橋剤(c):メチロール基、アシロキシメチル基、及びアルコキシメチル基から選ばれる少なくとも一つの基で置換された、フェノール化合物、ナフトール化合物、又はヒドロキシアントラセン化合物は、前記架橋剤(b)の場合と同様、熱架橋により上塗りフォトレジストとのインターミキシングを抑制すると共に、膜強度を更に高めるものである。
以下、これらの化合物を総じて、(c)に係る化合物(メチロール基含有化合物、アルコキシメチル基含有化合物、又はアシロキシメチル基含有化合物)ということがある。
前記架橋剤(c)に含まれるメチロール基、アシロキシメチル基、アルコキシメチル基の数としては、1分子あたり最低2個必要であり、熱架橋性及び保存安定性の観点から、骨格となるフェノール化合物の2位、4位が全て置換されている化合物が好ましい。また、骨格となるナフトール化合物、ヒドロキシアントラセン化合物も、OH基のオルト位、パラ位が全て置換されている化合物が好ましい。骨格となるフェノール化合物の3位又は5位は未置換であっても良いし、置換基を有していても良い。骨格となるナフトール化合物においても、OH基のオルト位以外は未置換であっても良いし、置換基を有していても良い。
前記架橋剤(Cc)に係るメチロール基含有化合物は、フェノール性OH基のオルト位又はパラ位(2位又は4位)が水素原子である化合物を原料に用い、これを水酸化ナトリウ、水酸化カリウム、アンモニア、テトラアルキルアンモニウムヒドロキシド等の、塩基性触媒の存在下でホルマリンと反応させることにより得られる。また、前記(C)に係るアルコキシメチル基含有化合物は、上記メチロール基含有化合物をアルコール中で塩酸、硫酸、硝酸、メタンスルホン酸等の酸触媒の存在下で加熱する事により得られる。前記(C)に係るアシロキシメチル基含有化合物は、上記メチロール基含有化合物を塩基性触媒の存在下アシルクロリドと反応させることにより得られる。
架橋剤(c)成分における骨格化合物としては、フェノール性OH基のオルト位またはパラ位が未置換のフェノール化合物、ナフトール化合物、ヒドロキシアントラセン化合物、例えば、フェノール、クレゾールの各異性体、2,3−キシレノ−ル、2,5−キシレノ−ル、3,4−キシレノール、3,5−キシレノール、ビスフェノール−Aなどのビスフェノール類、4,4’−ビスヒドロキシビフェニル、TrisP−PA(本州化学工業(株)製)、ナフトール、ジヒドロキシナフタレン、2,7−ジヒドロキシアントラセン等が使用される。
前記架橋剤(c)成分の具体例としては、例えば、トリメチロールフェノール、トリ(メトキシメチル)フェノール、トリメチロールフェノールの1〜2個のメチロール基をメトキシメチル化した化合物、トリメチロール−3−クレゾール、トリ(メトキシメチル)−3−クレゾール、トリメチロール−3−クレゾールの1〜2個のメチロール基をメトキシメチル化した化合物、2,6−ジメチロール−4−クレゾール等のジメチロールクレゾール、テトラメチロールビスフェノール−A、テトラメトキシメチルビスフェノール−A、テトラメチロールビスフェノール−Aの1〜3個のメチロール基をメトキシメチル化した化合物、テトラメチロール−4,4’−ビスヒドロキシビフェニル、テトラメトキシメチル−4,4’−ビスヒドロキシビフェニル、TrisP−PAのヘキサメチロール体、TrisP−PAのヘキサメトキシメチル体、TrisP−PAのヘキサメチロール体の1〜5個のメチロール基をメトキシメチル化した化合物、ビスヒドロキシメチルナフタレンジオール等がある。
また、ヒドロキシアントラセン化合物としては、例えば、1,6−ジヒドロキシメチル−2,7−ジヒドロキシアントラセン等が挙げられる。
アシロキシメチル基含有化合物としては、例えば、上記メチロール基含有化合物のメチロール基を、一部または全部アシロキシメチル化した化合物が挙げられる。
これらの化合物の中で好ましいものは、トリメチロールフェノール、ビスヒドロキシメチル−p−クレゾール、テトラメチロールビスフェノールA、TrisP−PA(本州化学工業(株)製)のヘキサメチロール体またはそれらのメチロール基がアルコキシメチル基およびメチロール基とアルコキシメチル基の両方で置換されたフェノール化合物である。
これら(c)に係わる化合物は、単独で使用してもよく、組み合わせて使用してもよい。
本発明の着色硬化性組成物中に、必ずしも架橋剤を含有する必要はないが、場合により含有する場合において、前記(a)〜(c)成分の総含有量は、素材により異なるが、該組成物の固形分中に対して1〜70質量%が好ましく、5〜50質量%がより好ましく、7〜30質量%が特に好ましい。
<重合性モノマー>
本発明の着色硬化性組成物は、重合性モノマーの少なくとも一種を含有することが好適である。重合性モノマーは、着色硬化性組成物をネガ型に構成する場合に主として含まれる。
なお、ポジ型の系においても、後述の様に感放射線製化合物と重合性モノマーとを含有することができ、この場合には形成されるパターンの硬化度をより促進させることができる。以下、重合性モノマーについて説明する。
前記重合性モノマーとしては、少なくとも1個の付加重合可能なエチレン基を有する、常圧下で100℃以上の沸点を持つエチレン性不飽和基を持つ化合物が好ましく、その例としては、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、等の単官能のアクリレートやメタアクリレート;ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオール(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(アクリロイルオキシプロピル)エーテル、トリ(アクリロイロキシエチル)イソシアヌレート、グリセリンやトリメチロールエタン等の多官能アルコールにエチレンオキサイドやプロピレンオキサイドを付加させた後(メタ)アクリレート化したもの、特公昭48−41708号、特公昭50−6034号、特開昭51−37193号各公報に記載されているようなウレタンアクリレート類、特開昭48−64183号、特公昭49−43191号、特公昭52−30490号各公報に記載されているポリエステルアクリレート類、エポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸との反応生成物であるエポキシアクリレート類等の多官能のアクリレートやメタアクリレートおよびこれらの混合物をあげることができる。
更に、日本接着協会誌Vol.20、No.7、300〜308頁に光硬化性モノマーおよびオリゴマーとして紹介されているものが挙げられる。
上記重合性モノマーの着色硬化性組成物中における含有量は、固形分に対して0.1〜90質量%が好ましく、1.0〜80質量%がさらに好ましく、2.0〜70質量%が特に好ましい。
<感放射線性化合物>
本発明の着色硬化性組成物は、感放射線性化合物の少なくとも一種を含有することが好適である。本発明の組成物に用いうる感放射線性化合物は、UV、DeepUV、可視光、赤外光、電子線などの放射線に対し、ラジカル発生、酸発生、塩基発生などの化学反応を生起し得る化合物であり、この化合物に起因して生成したラジカル、酸などの開始種が、該組成物からなる塗膜中に共存する上記バインダーに作用して架橋、重合、酸性基の分解などの反応により不溶化させたり、或いは、塗膜中に共存する重合性モノマーやオリゴマーの重合、架橋剤の架橋などの反応を生起、進行させることで塗膜をアルカリ現像液に対して不溶化させる目的で用いられる。感放射線性化合物としては、より具体的には、公知の光重合開始剤、光酸発生剤などが挙げられる。
着色硬化性組成物が、特に、ネガ型に構成される場合には感放射線性化合物として光重合開始剤を含有するのが好適であり、ポジ型を構成する場合には感放射線性化合物としてナフトキノンジアジド化合物を含有するのが好適である。
〜光重合開始剤〜
次に本発明の着色硬化性組成物が、ネガ型の組成物である場合の好ましい成分である光重合開始剤について説明する。
光重合開始剤は該開始剤から発生した開始種により前記重合性モノマーを重合させうるものであれば特に限定されないが、特性、開始効率、吸収波長、入手性、コスト等の観点で選ばれることが好ましい。
なお、該光重合開始剤は上記のナフトキノンジアジド化合物を含有するポジ型の系に更に含有してもよく、この場合には形成されるパターン硬化度をより促進させることができる。
光重合開始剤としては、例えば、ハロメチルオキサジアゾール化合物、ハロメチル−s−トリアジン化合物から選択された少なくとも一つの活性ハロゲン化合物、3−アリール置換クマリン化合物、ロフィン2量体、ベンゾフェノン化合物、アセトフェノン化合物およびその誘導体、シクロペンタジエン−ベンゼン−鉄錯体およびその塩、オキシム系化合物等が挙げられる。
ハロメチルオキサジアゾール等の活性ハロゲン化合物としては、特公昭57−6096号公報に記載の2−ハロメチル−5−ビニル−1,3,4−オキサジアゾール化合物等や、2−トリクロロメチル−5−−スチリル−1,3,4−オキサジアゾール、2−トリクロロメチル−5−(p−シアノスチリル)−1,3,4−オキサジアゾール、2−トリクロロメチル−5−(p−メトキシスチリル)−1,3,4−オキサジアゾール等が挙げられる。
ハロメチル−s−トリアジン系化合物の光重合開始剤としては、特公昭59−1281号公報に記載のビニル−ハロメチル−s−トリアジン化合物、特開昭53−133428号公報に記載の2−(ナフト−1−イル)−4,6−ビス−ハロメチル−s−トリアジン化合物および4−(p−アミノフェニル)−2,6−ジ−ハロメチル−s−トリアジン化合物が挙げられる。
その他の具体例としては、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−p−メトキシスチリル−s−トリアジン、2,6−ビス(トリクロロメチル)−4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,6−ビス(トリクロロメチル)−4−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(1−p−ジメチルアミノフェニル−1,3−ブタジエニル)−s−トリアジン、2−トリクロロメチル−4−アミノ−6−p−メトキシスチリル−s−トリアジン、2−(ナフト−1−イル)−4,6−ビス−トリクロロメチル−s−トリアジン、2−(4−メトキシ−ナフト−1−イル)−4,6−ビス−トリクロロメチル−s−トリアジン、
2−(4−エトキシ−ナフト−1−イル)−4,6−ビス−トリクロロメチル−s−トリアジン、2−(4−ブトキシ−ナフト−1−イル)−4,6−ビス−トリクロロメチル−s−トリアジン、2−〔4−(2−メトキシエチル)−ナフト−1−イル〕−4,6−ビス−トリクロロメチル−s−トリアジン、2−〔4−(2−エトキシエチル)−ナフト−1−イル〕−4,6−ビス−トリクロロメチル−s−トリアジン、
2−〔4−(2−ブトキシエチル)−ナフト−1−イル〕−4,6−ビス−トリクロロメチル−s−トリアジン、2−(2−メトキシ−ナフト−1−イル)−4,6−ビス−トリクロロメチル−s−トリアジン、2−(6−メトキシ−5−メチル−ナフト−2−イル)−4,6−ビス−トリクロロメチル−s−トリアジン、2−(6−メトキシ−ナフト−2−イル)−4,6−ビス−トリクロロメチル−s−トリアジン、2−(5−メトキシ−ナフト−1−イル)−4,6−ビス−トリクロロメチル−s−トリアジン、2−(4,7−ジメトキシ−ナフト−1−イル)−4,6−ビス−トリクロロメチル−s−トリアジン、2−(6−エトキシ−ナフト−2−イル)−4,6−ビス−トリクロロメチル−s−トリアジン、2−(4,5−ジメトキシ−ナフト−1−イル)−4,6−ビス−トリクロロメチル−s−トリアジン、4−〔p−N,N−ジ(エトキシカルボニルメチル)アミノフェニル〕−2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジン、4−〔o−メチル−p−N,N−ジ(エトキシカルボニルメチル)アミノフェニル〕−2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジン、4−〔p−N,N−ジ(クロロエチル)アミノフェニル〕−2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジン、4−〔o−メチル−p−N,N−ジ(クロロエチル)アミノフェニル〕−2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジン、4−(p−N−クロロエチルアミノフェニル)−2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジン、4−(p−N−エトキシカルボニルメチルアミノフェニル)−2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジン、4−〔p−N,N−ジ(フェニル)アミノフェニル〕−2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジン、4−(p−N−クロロエチルカルボニルアミノフェニル)−2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジン、4−〔p−N−(p−メトキシフェニル)カルボニルアミノフェニル〕2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジン、4−〔m−N,N−ジ(エトキシカルボニルメチル)アミノフェニル〕−2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジン、4−〔m−ブロモ−p−N,N−ジ(エトキシカルボニルメチル)アミノフェニル〕−2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジン、4−〔m−クロロ−p−N,N−ジ(エトキシカルボニルメチル)アミノフェニル〕−2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジン、4−〔m−フロロ−p−N,N−ジ(エトキシカルボニルメチル)アミノフェニル〕−2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジン、4−〔o−ブロモ−p−N,N−ジ(エトキシカルボニルメチル)アミノフェニル〕−2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジン、4−〔o−クロロ−p−N,N−ジ(エトキシカルボニルメチル)アミノフェニル−2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジン、4−〔o−フロロ−p−N,N−ジ(エトキシカルボニルメチル)アミノフェニル〕−2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジン、4−〔o−ブロモ−p−N,N−ジ(クロロエチル)アミノフェニル〕−2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジン、4−〔o−クロロ−p−N,N−ジ(クロロエチル)アミノフェニル〕−2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジン、4−〔o−フロロ−p−N,N−ジ(クロロエチル)アミノフェニル〕−2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジン、4−〔m−ブロモ−p−N,N−ジ(クロロエチル)アミノフェニル〕−2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジン、
4−〔m−クロロ−p−N,N−ジ(クロロエチル)アミノフェニル〕−2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジン、4−〔m−フロロ−p−N,N−ジ(クロロエチル)アミノフェニル〕−2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジン、4−(m−ブロモ−p−N−エトキシカルボニルメチルアミノフェニル)−2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジン、4−(m−クロロ−p−N−エトキシカルボニルメチルアミノフェニル)−2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジン、4−(m−フロロ−p−N−エトキシカルボニルメチルアミノフェニル)−2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジン、4−(o−ブロモ−p−N−エトキシカルボニルメチルアミノフェニル)−2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジン、4−(o−クロロ−p−N−エトキシカルボニルメチルアミノフェニル)−2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジン、4−(o−フロロ−p−N−エトキシカルボニルメチルアミノフェニル)−2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジン、4−(m−ブロモ−p−N−クロロエチルアミノフェニル)−2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジン、4−(m−クロロ−p−N−クロロエチルアミノフェニル)−2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジン、4−(m−フロロ−p−N−クロロエチルアミノフェニル)−2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジン、4−(o−ブロモ−p−N−クロロエチルアミノフェニル)−2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジン、4−(o−クロロ−p−N−クロロエチルアミノフェニル)−2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジン、4−(o−フロロ−p−N−クロロエチルアミノフェニル)−2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジン等が挙げられる。
その他、光重合開始剤として使用可能な市販品として、緑化学社製TAZシリーズ、TAZ−107、TAZ−110、TAZ−104、TAZ−109、TAZ−140、TAZ−204、TAZ−113、TAZ−123、TAZ−104、PANCHIM社製Tシリーズ、T−OMS、T−BMP、T−R、T−B、チバガイギー社製イルガキュアシリーズ、イルガキュア369、イルガキュア784、イルガキュア651、イルガキュア184、イルガキュア500、イルガキュア1000、イルガキュア149、イルガキュア819、イルガキュア261、ダロキュアシリーズ、ダロキュア11734,4’−ビス(ジエチルアミノ)−ベンゾフェノン、2−(O−ベンゾイルオキシム)−1−[4−(フェニルチオ)フェニル]−1,2−オクタンジオン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−4−モルホリノブチロフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2−(o−クロルフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾリル二量体、2−(o−フルオロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾリル二量体、2−(o−メトキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾリル二量体、2−(p−メトキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾリル二量体、2−(p−ジメトキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾリル二量体、2−(2,4−ジメトキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾリル二量体、2−(p−メチルメルカプトフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾリル二量体、ベンゾインイソプロピルエーテル等も有用に用いられる。
本発明の着色硬化性組成物には、前記光重合開始剤以外の他の公知の光重合開始剤を併用することができる。
具体的には、米国特許第2,367,660号明細書に開示されているビシナールポリケトルアルドニル化合物、米国特許第2,367,661号及び第2,367,670号明細書に開示されているα−カルボニル化合物、米国特許第2,448,828号明細書に開示されているアシロインエーテル、米国特許第2,722,512号明細書に開示されているα−炭化水素で置換された芳香族アシロイン化合物、米国特許第3,046,127号及び第2,951,758号明細書に開示されている多核キノン化合物、米国特許第3,549,367号明細書に開示されているトリアリルイミダゾールダイマー/p−アミノフェニルケトンの組み合わせ、特公昭51−48516号公報に開示されているベンゾチアゾール系化合物/トリハロメチール−s−トリアジン系化合物等を挙げることができる。
感放射線性化合物の着色硬化性組成物中における含有量は、前記重合性モノマー固形分に対して0.01〜50質量%が好ましく、1〜40質量%がより好ましく、1〜30質量%が特に好ましい。該含有量が0.01質量%より少ないと重合が進み難く、また、50質量%を超ええると重合率は大きくなるが、分子量が低くなり膜強度が弱くなる場合がある。
本発明の着色硬化性組成物に光重合開始剤を含有する場合には、増感剤や光安定剤を併用することができる。
その具体例として、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾイン、9−フルオレノン、2−クロロ−9−フルオレノン、2−メチル−9−フルオレノン、9−アントロン、2−ブロモ−9−アントロン、2−エチル−9−アントロン、9,10−アントラキノン、2−エチル−9,10−アントラキノン、2−t−ブチル−9,10−アントラキノン、2,6−ジクロロ−9,10−アントラキノン、キサントン、2−メチルキサントン、2−メトキシキサントン、2−メトキシキサントン、チオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、アクリドン、10−ブチル−2−クロロアクリドン、ベンジル、ジベンザルアセトン、p−(ジメチルアミノ)フェニルスチリルケトン、p−(ジメチルアミノ)フェニル−p−メチルスチリルケトン、ベンゾフェノン、p−(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン(またはミヒラーケトン)、p−(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、ベンゾアントロン等や特公昭51−48516号公報記載のベンゾチアゾール系化合物等や、チヌビン1130、同400等が挙げられる。
また、以上の他に更に、熱重合防止剤を加えておくことが好ましく、例えば、ハイドロキノン、p−メトキシフェノール、ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ピロガロール、t−ブチルカテコール、ベンゾキノン、4,4'−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2'−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2−メルカプトベンゾイミダゾール等が有用である。
本発明においては、染料の耐光性、耐熱性の観点で、分解によって酸を発生しない化合物を用いるのが望ましい。すなわち、上記のうち分解によって酸を発生しない化合物としては、例えば、オキシム系化合物、トリアリールイミダゾールダイマー、ベンゾチアゾール系化合物、ベンゾフェノン化合物、アセトフェノン化合物およびその誘導体、シクロペンタジエン−ベンゼン−鉄錯体およびその塩等が挙げられる。
〜ナフトキノンジアジド化合物〜
次に、本発明の着色硬化性組成物がポジ型の場合に含まれうるナフトキノンジアジド化合物について説明する。
該ナフトキノンジアジド化合物は、少なくとも1つのo−キノンジアジド基を有する化合物であり、例えば、o−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステル、o−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸アミド、o−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エステル、o−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸アミド等が挙げられる。これらのエステルやアミド化合物は、例えば特開平2−84650号公報、特開平3−49437号公報において一般式(I)で記載されているフェノール化合物等を用いて公知の方法により製造することができる。
着色硬化性組成物をポジ型に構成する場合には、バインダーとしてのアルカリ可溶性フェノール樹脂並びに架橋剤は、通常、有機溶剤中にそれぞれ2〜50質量%程度および2〜30質量%程度の割合で溶解させるのが好ましい。上記ナフトキノンジアジド化合物および上記色素の各含有量は、通常、上記バインダー並びに架橋剤を溶解した溶液に対して、各々2〜30質量%および2〜50質量%程度の割合で添加するのが好ましい。
<溶剤>
本発明の着色硬化性組成物の調整の際には、一般に溶剤を含有することができる。使用される溶剤は、該組成物の各成分の溶解性や着色硬化性組成物の塗布性を満足すれば基本的にとくには限定されないが、特にバインダーの溶解性、塗布性、安全性を考慮して選ばれることが好ましい。
前記溶剤の具体例としては、エステル類、例えば酢酸エチル、酢酸−n−ブチル、酢酸イソブチル、ギ酸アミル、酢酸イソアミル、酢酸イソブチル、プロピオン酸ブチル、酪酸イソプロピル、酪酸エチル、酪酸ブチル、アルキルエステル類、乳酸メチル、乳酸エチル、オキシ酢酸メチル、オキシ酢酸エチル、オキシ酢酸ブチル、メトキシ酢酸メチル、メトキシ酢酸エチル、メトキシ酢酸ブチル、エトキシ酢酸メチル、エトキシ酢酸エチル、3−オキシプロピオン酸メチル、3−オキシプロピオン酸エチル等の3−オキシプロピオン酸アルキルエステル類;3−メトキシプロピオン酸メチル、3−メトキシプロピオン酸エチル、3−エトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、2−オキシプロピオン酸メチル、2−オキシプロピオン酸エチル、2−オキシプロピオン酸プロピル、2−メトキシプロピオン酸メチル、2−メトキシプロピオン酸エチル、2−メトキシプロピオン酸プロピル、2−エトキシプロピオン酸メチル、2−エトキシプロピオン酸エチル、2−オキシ−2−メチルプロピオン酸メチル、2−オキシ−2−メチルプロピオン酸エチル、2−メトキシ−2−メチルプロピオン酸メチル、2−エトキシ−2−メチルプロピオン酸エチル、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル、ピルビン酸プロピル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、2−オキソブタン酸メチル、2−オキソブタン酸エチル等;エーテル類、例えばジエチレングリコールジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、メチルセロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールプロピルエーテルアセテート等;ケトン類、例えばメチルエチルケトン、シクロヘキサノン、2−ヘプタノン、3−ヘプタノン等;芳香族炭化水素類、例えばトルエン、キシレン等が好ましい。
前記の中でも、3−エトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、エチルセロソルブアセテート、乳酸エチル、ジエチレングリコールジメテルエーテル、酢酸ブチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、2−ヘプタノン、シクロヘキサノン、エチルカルビトールアセテート、ブチルカルビトールアセテート、プロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート等がより好ましい。
<その他の各種添加物>
本発明の着色硬化性組成物には、必要に応じて前記成分以外にも各種添加物、例えば充填剤、上記以外の高分子化合物、界面活性剤、密着促進剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、凝集防止剤等を配合することかできる。
前記各種添加物の具体例としては、ガラス、アルミナ等の充填剤;ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリエチレングリコールモノアルキルエーテル、ポリフロロアルキルアクリレート等の結着樹脂以外の高分子化合物;ノニオン系、カチオン系、アニオン系等の界面活性剤;ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルメチルジメトキシシラン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等の密着促進剤;2,2−チオビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,6−ジ−t−ブチルフェノール等の酸化防止剤:2−(3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、アルコキシベンゾフェノン等の紫外線吸収剤;およびポリアクリル酸ナトリウム等の凝集防止剤を挙げることができる。
また、放射線未照射部(非画像部)のアルカリ溶解性を促進し、本発明の着色硬化性組成物の現像性の更なる向上を図る場合には、該組成物に有機カルボン酸、好ましくは分子量1000以下の低分子量有機カルボン酸の添加を行うことができる。具体的には、例えばギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、ピバル酸、カプロン酸、ジエチル酢酸、エナント酸、カプリル酸等の脂肪族モノカルボン酸;シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ブラシル酸、メチルマロン酸、エチルマロン酸、ジメチルマロン酸、メチルコハク酸、テトラメチルコハク酸、シトラコン酸等の脂肪族ジカルボン酸;トリカルバリル酸、アコニット酸、カンホロン酸等の脂肪族トリカルボン酸;安息香酸、トルイル酸、クミン酸、ヘメリト酸、メシチレン酸等の芳香族モノカルボン酸;フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメリト酸、トリメシン酸、メロファン酸、ピロメリト酸等の芳香族ポリカルボン酸;フェニル酢酸、ヒドロアトロパ酸、ヒドロケイ皮酸、マンデル酸、フェニルコハク酸、アトロパ酸、ケイ皮酸、ケイ皮酸メチル、ケイ皮酸ベンジル、シンナミリデン酢酸、クマル酸、ウンベル酸等のその他のカルボン酸が挙げられる。
本発明の着色硬化性組成物は、液晶表示素子(LCD)や固体撮像素子(例えば、CCD、CMOS等)に用いられるカラーフィルタなどの着色画素形成用として、また、印刷インキ、インクジェットインキ、及び塗料などの作製用途として好適に用いることができる。
[カラーフィルタ及びその製造方法]
本発明のカラーフィルタは前記本発明の着色硬化性組成物の少なくとも1種を用いてなることを特徴とするものである
また、このようなカラーフィルタは、前記本発明の着色硬化性組成物の少なくとも1種を、支持体上に塗布して着色層を形成する着色層形成工程と、該着色層をマスクを通してパターン露光し、現像して着色パターンを形成するパターン形成工程と、を有することを特徴とする製造方法により作製することができる。
以下、本発明のカラーフィルタについて、その製造方法を通じて詳述する。
本発明のカラーフィルタの製造方法においては、前記本発明の着色硬化性組成物が用いられる。本発明のカラーフィルタは、本発明の着色硬化性組成物を支持体上に回転塗布、流延塗布、ロール塗布等の塗布方法により塗布して感放射線性の着色硬化性組成物層(着色層)を形成し(着色層形成工程)、所定のマスクパターンを介して露光し、現像液で現像することによって、ネガ型もしくはポジ型の着色されたパターン(レジストパターン)を形成することができる(パターン形成工程)。その後、必要に応じて、形成されたパターンを加熱及び/又は露光により硬化する硬化工程を実施することができる。得られた着色パターンがカラーフィルタにおける画素を構成することになる。
着色硬化性組成物により形成される着色層の厚みは目的に応じて適宜選択されるが、一般的には、0.2〜5.0μmであることが好ましく、0.3〜2.5μmであることが更に好ましく、0.3〜1.5μmであることが最も好ましい。
このパターン形成工程や後硬化工程に使用される光もしくは放射線としては、特にg線、h線、i線等の紫外線が好ましく用いられる。パターン形成工程では好ましくはi線を100〜5000mJ/cm2の露光量で照射する。また、後硬化工程では好ましくはi線を100〜50000mJ/cm2の露光量で照射する。
複数の色相の画素を有するカラーフィルタの作製においては、ネガ型の場合には、前記パターン形成工程(及び必要に応じて硬化工程)を所望の色数に合わせて繰り返すことにより、ポジ型の場合には前記パターン形成工程及びポストベーク工程(後硬化工程)を所望の色数に合わせて繰り返すことにより、所望数の色相に構成されたカラーフィルタを作成することができる。
本発明のカラーフィルタの製造方法に用いる現像液としては、本発明の着色硬化性組成物の未硬化部を溶解する一方、放射線照射部(硬化部)を溶解しない組成よりなるものであれば、如何なるものも用いることができる。具体的には種々の有機溶剤の組み合わせやアルカリ性水溶液を用いることができる。
現像に用いうる有機溶剤としては、本発明の組成物を調整する際に使用される前述の溶剤が挙げられる。
現像に用いうるアルカリ性水溶液としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム,硅酸ナトリウム、メタ硅酸ナトリウム、アンモニア水、エチルアミン、ジエチルアミン、ジメチルエタノールアミン、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド、コリン、ピロール、ピペリジン、1,8−ジアザビシクロ−〔5.4.0〕−7−ウンデセン等のアルカリ性化合物を、濃度が0.001〜10質量%、好ましくは0.01〜1質量%となるように溶解したアルカリ性水溶液が使用される。なお、このようなアルカリ性水溶液からなる現像液を使用した場合には、一般に、現像後、水で洗浄する。
本発明のカラーフィルターに用いられる支持体として、例えば液晶表示素子等に用いられるソーダガラス、パイレックス(登録商標)ガラス、石英ガラスおよびこれらに透明導電膜を付着させたものや、撮像素子等に用いられる光電変換素子基板、例えばシリコン基板等や、相補性金属酸化膜半導体(CMOS)等が挙げられる。これらの支持体は、各画素を隔離するブラックストライプが形成されている場合もある。
また、これらの支持体上には、必要により上部の層との密着改良、物質の拡散防止あるいは支持体表面の平坦化の為に、下塗り層を設けてもよい。
本発明のカラーフィルタは、液晶表示素子やCCD等の固体撮像素子に用いることができ、特に100万画素を超えるような高解像度のCCD素子やCMOS素子等に好適である。本発明のカラーフィルタは、例えば、CCDを構成する各画素の受光部と集光するためのマイクロレンズとの間に配置されるカラーフィルタとして用いることができる。
本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明はその主旨を越えない限り以下の実施例に限定されるものではない。なお、特に断りのない限り、「部」は質量基準である。
[実施例1]
1)レジスト溶液の調製
下記組成を混合して溶解し、レジスト溶液を調製した。
〔レジスト溶液用組成〕
・プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 19.00部
(PGMEA)
・エチルラクテート 36.00部
・シクロヘキサノン 0.87部
・バインダー 30.51部
〔(アリルメタクリレート/メタクリル酸)共重合体
(モル比=65:35)41%PGMEA溶液〕
・ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 12.20部
・重合禁止剤(p−メトキシフェノール) 0.0075部
・フッ素系界面活性剤 0.95部
(F−475、大日本インキ化学工業(株)製)
・2−(o−ベンゾイルオキシム)−1−[4−(フェニルチオ)
フェニル]−1,2−オクタンジオン(光重合開始剤) 0.600部
2)下塗り層付ガラス基板の作製
ガラス基板(コーニング1737)を0.5%NaOH水で超音波洗浄した後、水洗、脱水ベーク(200℃/20分)を行った。
ついで上記1)のレジスト溶液を洗浄したガラス基板上に膜厚2μmになるようにスピンコーターを用いて塗布し、220℃で1時間加熱乾燥し、硬化膜を得た。
3)着色硬化性組成物[ネガ型]塗布液の調製
上記1)で得られたレジスト溶液9.4gと本発明に係わる染料である既述の例示化合物(19)0.6gとを混合して溶解し、着色剤含有レジスト溶液(着色硬化性組成物[ネガ型]塗布液)を得た。
4)着色剤含有レジストの露光・現像(着色層形成−パターン形成工程)
上記3)で得られた着色硬化性組成物[ネガ型]塗布液を上記2)で得られた下塗り層付ガラス基板の下塗り層の上に膜厚が1.0μmになるようにスピンコーターを用いて塗布し、120℃で120秒間プリベークし、着色層を形成した。
次いで、露光装置を使用して、塗布膜に365nmの波長で線幅20μmのマスクを通して500mJ/cm2の露光量で照射した。露光後、60%CD−2000(富士フイルムエレクトロニクスマテリアルズ社製)現像液を使用して、25℃、60秒間の条件で現像した。その後、流水で20秒間リンスした後、スプレー乾燥した
以上のようにして、イエロー色のカラーフィルタに好適な着色パターンが得られた。
5)評価
上記で調整された着色硬化性組成物[ネガ型]塗布液の保存安定性、及び該着色硬化性組成物を用いてガラス基板上に形成された塗布膜(着色層)の耐熱性、耐光性、さらに、パターン形成性を下記のようにして評価した。結果を表1に示す。
(1)保存安定性
前記塗布液を室温で1ケ月保存した後、異物の析出度合いを目視により下記判定基準に従って評価した。
<判定基準>
○:析出は認められなかった。
△:僅かに析出が認められた。
×:析出が認められた。
(2)耐熱性
前記着色硬化性組成物塗布液を塗布したガラス基板を、ホットプレートにより200℃で1時間加熱した後、色度計MCPD−1000(大塚電子製)にて、耐熱テスト前後の色差のΔEab値を測定して、下記基準に従って評価した。ΔEab値の小さい方が耐熱
性が良好であることを示す。
<判定基準>
○:ΔEab値<5以下
△:5≦ΔEab値≦10
×:10<ΔEab値
(3)耐光性
前記着色硬化性組成物塗布液を塗布したガラス基板に対し、キセノンランプを5万luxで20時間照射(100万lux・h相当)したのち、耐光テスト前後の色差のΔEa
b値を測定した。ΔEab値の小さいほうが耐光性が良好である。
<判定基準>
○:ΔEab値<3
△:3≦ΔEab値≦10
×:10<ΔEab値
(4)パターン形成性
本実施例において、パターン形成性、即ち、パターン露光、現像により形成された着色パターンの形成性は光学顕微鏡およびSEM写真観察により通常の方法で確認した。また、「未露光部現像性」、「露光部残膜率」は色度計(商品名:MCPD−1000、大塚電子(株)製)で測定した。
「未露光部現像性」とは、現像前後の膜の吸光度値の変化率を示す。ネガ型感光性組成物の場合には、未露光部に残膜を生じることなく現像されることがパターン形成性の観点から好ましいため、変化率の値が大きいほうが良好であると評価する。
「露光部残膜率」とは、現像前後の膜の吸光度値の維持率を示し、露光部が硬化して強固な着色パターンが形成され、現像によって損傷を受けないことが好ましいネガ型感光性組成物の場合には、残膜率の値が大きいほうが良好であると評価する。
上記未露光部現像性および上記露光部残膜率が共に高い値であるということは、パターン形成性がよいということを意味する。
<判定基準>
○:「未露光部現像性」が95%以上かつ「露光部残膜率」が95%以上
△:「未露光部現像性」と「露光部残膜率」のうちの一方が90%以上95%未満、または、「未露光部現像性」と「露光部残膜率」の双方が90%以上95%未満
×:「未露光部現像性」及び/又は「露光部残膜率」が90%未満
(実施例2〜10)
実施例1の前記3)着色硬化性組成物塗布液の調製において、例示化合物(19)を下記表1に記載の色素に置き換えた以外は、すべて実施例1と同様に行い着色パターンを得て、実施例1と同様の評価を行った。結果を表1に示した。
[比較例1〜2]
実施例1の前記3)着色硬化性組成物塗布液の調製において、染料を下記表1に示される様に変えた以外は、すべて実施例1と同様に行った。結果を表1に示した。
Figure 2007041076
表1の結果から、本発明に係わる色素を用いた実施例の着色硬化性組成物は、これ以外の色素を用いた比較例に対して、その溶液状において保存安定性に優れ、更にこの着色硬化性組成物を用いた場合にパターン形成性に優れ、形成されたパターンは共に耐熱性、及び耐光性に優れていることが判る。
(実施例11)
1)着色硬化性組成物[ポジ型]の調製
・乳酸エチル(EL) 30部
・樹脂P−1(下記) 3.0部
・ナフトキノンジアジド化合物N−1(下記) 1.8部
・架橋剤:ヘキサメトキシメチロール化メラミン 0.6部
・光酸発生剤:TAZ−107(みどり化学製) 1.2部
・フッ素系界面活性剤(F−475大日本インキ化学工業製) 0.0005部
・一般式(I)で表される色素[例示化合物(19)] 1.5部
以上を混合し、溶解し着色硬化性組成物[ポジ型]を得た。
上記樹脂P−1、及びナフトキノンジアジド化合物(N−1)は、以下のようにして合成した。
−樹脂P−1の合成−
ベンジルメタクリレート70.0g、メタクリル酸13.0g、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル17.0g、2−メトキシプロパノール600gを三口フラスコに仕込み、攪拌装置と還流冷却管、温度計を取り付け窒素気流下65℃にて重合開始剤V−65(和光純薬工業製)を触媒量添加して10時間攪拌した。得られた樹脂溶液を20Lのイオン交換水に激しく攪拌しながら滴下し、白色粉体を得た。この白色粉体を40℃で24時間真空乾燥し145gの樹脂P−1を得た。分子量をGPCにて測定したところ、重量平均分子量Mw=28,000 数平均分子量Mn=11,000であった。
−ナフトキノンジアジド化合物(N−1)の合成−
Trisp−PA(本州化学製)42.45g、o−ナフトキノンジアジド−5−スルホニルクロリド 61.80g、アセトン300mlを三口フラスコに仕込み、室温下 トリエチルアミン 24.44gを1時間かけて滴下した。滴下終了後 更に2時間攪拌した後、反応液を大量の水に攪拌しながら注いだ。沈殿したナフトキノンジアジドスルホン酸エステルを、吸引ろ過により集め、40℃で24時間真空乾燥し感光性化合物N−1を得た。
2)着色硬化性組成物の露光、現像(画像形成)
実施例1と同様にして、下塗り層つきのガラス基板に上記のようにして調整した着色硬化性組成物[ポジ型]塗布液を塗布し、プリベーク、照射、現像及びリンス、乾燥を行ってマゼンタ画像パターンを得、その後このパターン画像を180℃で5分間加熱した(ポストベーク)。形成されたマゼンタパターン画像は矩形状の良好なプロファイルを示した。
本発明にける染料を用いた着色硬化性組成物の保存安定性、塗布したものの耐熱性、耐光性を実施例1と同様の方法で評価したところ、保存安定性に優れ、耐熱性、耐光性が良好であることが判った。
(実施例12〜21)
実施例1のガラス基板をシリコンウエハー基板に変えた他は、実施例1と全て同様の操作を行い下塗り層つきシリコンウエハーの塗布基板を得た。該基板表面に実施例1〜10と同様にして色素(実施例1〜10で用いた10種の色素)を用いた着色硬化性組成物[ネガ型]塗布液を用い、着色層を形成した。
次いで、i−線縮小投影露光装置を使用して2μmの正方形パターンに500mj/cm2の露光量で露光し、60%CD−2000(富士フイルムエレクトロニクスマテリアルズ社製)現像液を使用して、23℃で60秒間現像した。次いで、流水で20秒間リンスした後、スプレー乾燥し、着色パターンを形成した。いずれの実施例においても、正方形の断面が矩形のCCD用カラーフィルタとして好適なパターンが得られた。
(実施例22〜31)
特開2002−14222号公報に記載の実施例1に記載の方法に従って、ここに記載のシー・アイ・ソルベント・イエロー162を、等モルの本発明に係わる色素(実施例1〜10で用いた10種の色素)にそれぞれ置き換えた以外は、特開2002−14222号公報に記載の実施例1の方法に従ってポジ型着色硬化性組成物を得た。得られた組成物を用いて該公報に記載の実施例1と同様にしてイエローフィルタ層を形成した。
これらを、本発明の実施例1の方法に従って着色硬化性組成物の保存安定性、耐熱性、及び耐光性の評価を行った結果、上記表1の結果と同様な傾向が認められた。

Claims (4)

  1. 下記一般式(I)で表される色素を含有することを特徴とする着色硬化性組成物。
    Figure 2007041076
    [一般式(I)中、R1はヘテロ環基を表し、R2は、水素原子又は置換基を表す。X1は−N=、又は−C(R3)=を表し、R3は水素原子又は置換基を表す。X1が−C(R3)=のときはR2とR3とが互いに結合して5員、6員、又は7員の環を形成しても良い。R4は、水素原子または置換基を表す。また、R5及びR6は、各々独立に、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、又はスルファモイル基を表す。
    7は、水素原子又は置換基を表し、R7が−N(R8)R9で表される置換基である場合には、R8、R9は各々独立に水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、又はスルファモイル基を表す。ただし、R5、R6、R8、R9の少なくとも一つはアルキル基、アルケニル基、又は、アルキニル基を表す。]
  2. 下記一般式(II)で表される色素を含有することを特徴とする着色硬化性組成物。
    Figure 2007041076
    [前記一般式(II)中、R1〜R6、R8、及びR9は、前記一般式(I)におけるそれと同義である。なお、ここでR5、R6、R8、R9の少なくとも一つはアルキル基を表す。]
  3. 請求項1乃至請求項2に記載の着色硬化性組成物の少なくとも1種を用いてなる着色層を含むことを特徴とするカラーフィルタ。
  4. 請求項1乃至請求項2に記載の着色硬化性組成物の少なくとも1種を、支持体上に塗布して着色層を形成する着色層形成工程と、該着色層をマスクを通してパターン露光し、現像して着色パターンを形成するパターン形成工程と、を有することを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
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