JP5026080B2 - 有機粒子の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は有機粒子の製造方法に関し、単分散性が高く、粒径の制御された有機粒子を製造しうる方法に関する。さらに分散剤を用いた液相法による有機粒子の製造方法に関する。
近年、粒子を小サイズ化する取り組みが進められている。特に、粉砕法、析出法などでは製造することが困難なナノメートルサイズ(例えば、10〜100nmの範囲)にまで小サイズ化する研究が進められている。さらに、ナノメートルサイズに小サイズ化し、しかも単分散性(本発明において、単分散性とは粒径が揃っている度合いをいう。)の高い粒子とすることが試みられている。
このようなナノメートルサイズの微粒子の大きさは、より大きなバルク粒子や、より小さな分子や原子と異なり、その中間に位置する従来にないサイズ領域であり、予想できなかった新たな特性を引き出しうることが指摘されている。しかも、この単分散性を高くできれば、その特性を安定化することも可能である。このようなナノ粒子のもつ可能性はさまざまな分野で期待され、生化学、新規材料、電子素子、発光表示素子、印刷、医療などの広い分野で研究が盛んになりつつある。
特に、有機化合物からなる有機ナノ粒子は、有機化合物自体が多様性を有するため、機能性材料としてのそのポテンシャルは高い。例えば、ポリイミドは、耐熱性、耐溶剤性、機械的特性など、化学的および機械的に安定な材料であること、電気絶縁性が優れているなどのことから多く分野で利用されている。ポリイミドを微粒子化した材料には、ポリイミドの特性と形状との組み合わせにより、新しい利用が広がっている。例えば、微粒子化したポリイミドの利用の提案技術として、画像形成用の粉末トナーの添加剤とすること(特開平11−237760号公報)などが提案されている。
また、有機ナノ粒子のなかでも有機顔料についてみると、例えば、塗料、印刷インク、電子写真用トナー、インクジェットインク、カラーフィルター等を用途として挙げることができ、今や、生活上欠くことができない重要な化合物となっている。なかでも高性能が要求され、実用上特に重要なものとしては、インクジェットインク用顔料およびカラーフィルター用顔料が挙げられる。
インクジェット用インクの色材については、従来、染料が用いられてきたが、耐水性や耐光性の面で問題があり、それを改良するために顔料が用いられるようになってきている。顔料インクにより得られた画像は、染料系のインクによる画像に較べて耐光性、耐水性に優れるという利点を有する。しかしながら、紙表面の空隙に染み込むことが可能なナノメートルサイズで単分散性を高くすることは難しく、紙への密着性に劣るという問題がある。
また、デジタルカメラの高画素化に伴い、CCDセンサーなどの光学素子や表示素子に用いるカラーフィルターの薄層化が望まれている。カラーフィルターには有機顔料が用いられているが、フィルターの厚さは有機顔料の粒子径に大きく依存するため、ナノメートルサイズレベルで、しかも単分散で安定な微粒子の製造が望まれている。さらにインクジェットインク用顔料およびカラーフィルター用顔料は、粒径が小さくなるほど光学特性は良くなるものの、耐光性は低下すると考えられるため、単分散性を保ちつつナノメートルサイズでの粒径を制御する技術が望まれている。
有機粒子の製造に関しては、気相法(不活性ガス雰囲気下で試料を昇華させ、粒子を基板上に回収する方法)、液相法(例えば、良溶媒に溶解した試料を攪拌条件や温度を制御した貧溶媒に注入することにより、微粒子を得る再沈法)、レーザーアブレーション法(溶液中に分散させた試料に、レーザーを照射しアブレーションさせることにより粒子を微細化する方法)などが研究されている。また、これらの方法により、所望のサイズで単分散化を試みた製造例が報告されている。(特表2002−092700号公報、特開平6−79168号公報、特開2004−91560号公報など参照。)。
中でも再沈法は、簡易性および生産性に優れた有機粒子の製造法として注目されているが、単分散性を保ちつつ粒径を制御することは未だ達成されていない。特表2002−092700号公報には有機粒子作製時の貧溶媒温度により粒径が変化することが記載されているが、この方法では粒径は変えられるものの、同時に単分散性も変化してしまう。
本発明は有機粒子の製造方法の提供を課題とし、また再沈法により、単分散性を悪化させることなく、広い範囲で所望の粒径の粒子を制御して得る有機粒子の製造方法の提供を課題とする。
上記の課題は下記の手段により達成された。
(1)良溶媒に溶解した有機材料の溶液と、前記良溶媒と相溶する前記有機材料の貧溶媒とを混合し、該有機材料を有機粒子として生成させるに当り、前記有機材料の溶液および貧溶媒のいずれかに下記A、Bの分散剤群より選ばれる少なくとも1つを含有させ、前記分散剤の量を増すとより大きな粒子となる関係で、前記有機粒子の粒径を制御して得ることを特徴とする有機粒子の製造方法。
[分散剤A:炭素原子数14以上のアニオン性界面活性剤。分散剤B:下記一般式(I)で表される化合物であり、一般式(I)中、AはX−Yとともにアゾ色素を形成しうる成分を表す。Xは単結合又は−X1−X2−で表される基を表し、X1は炭素原子数6〜20のアリーレン基を表し、X2は−CO−、―NR−(Rは炭素原子数が1〜5のアルキル基または水素原子)、−O−、−S−、−SO−、−SO2−、及びそれらの組み合わせからなる群より選ばれる二価の連結基を表す。X1で表されるアリーレン基はさらに置換基を有していてもよい。Yは−Y1−(Y2−Y3−NRで表される基を表し、Y1は2価または3価の炭素原子数6〜20の芳香族基を表し、Y2はX2と同じ意味の基を表し、Y3は−{C(R11)(R12)}−を表し、R11およびR12は水素原子又は炭素原子数1〜5のアルキル基を表し、kは1〜10の整数を表す。Yで表される芳香族基はさらに置換基を有していてもよい。−NRは低級アルキルアミノ基(−N(C 2n+1 :nは1〜4の整数を表す)または窒素原子を含む5乃至6員飽和へテロ環を表し、aは1または2を表す。]
Figure 0005026080
(2)前記有機粒子の数平均粒径が1μm以下であることを特徴とする、(1)に記載の有機粒子の製造方法。
(3)前記有機材料の貧溶媒が、水性溶媒、アルコール化合物溶媒、ケトン化合物溶媒、エーテル化合物溶媒、エステル化合物溶媒、及びこれらの混合物からなる群より選ばれた溶媒であることを特徴とする(1)または(2)に記載の有機粒子の製造方法。
(4)前記有機材料の良溶媒が、水性溶媒、アルコール化合物溶媒、ケトン化合物溶媒、エーテル化合物溶媒、スルホキシド化合物溶媒、エステル化合物溶媒、アミド化合物溶媒、及びこれらの混合物からなる群より選ばれた溶媒であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
(5)前記分散剤を有機材料の質量を1として0.01〜20の範囲で用いることを特徴とする(1)〜(4)のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
(6)前記有機粒子が、有機顔料粒子であることを特徴とする(1)〜(5)のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
(7)前記A群より選ばれる少なくとも1つの分散剤を含み、該分散剤の少なくとも1つがオキシエチレン鎖を有さないことを特徴とする(1)〜(6)のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
(8)前記粒径の制御を平均粒径10〜100nmの範囲で行うことを特徴とする(1)〜(7)のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
(9)前記分散剤を有機材料溶液に含有させる場合、有機材料溶液に含まれる有機材料の質量を1として、添加する分散剤の量を0.1〜1とすることで、分散剤を用いずに得られる粒子の粒径に対し、その粒径を1〜2倍の範囲で制御して得る(1)〜(8)のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
(10)前記分散剤を有機材料溶液に含有させる場合、有機材料溶液に含まれる有機材料の質量を1として、添加する分散剤の量を1〜2とすることで、分散剤を用いずに得られる粒子の粒径に対し、その粒径を2〜4倍の範囲で制御して得る(1)〜(8)のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
(11)前記分散剤を有機材料の貧溶媒中に含有させる場合、貧溶媒中に含まれる有機材料の質量を1として、添加する分散剤の量を0.5〜10とすることで、分散剤を用いずに得られる粒子の粒径に対し、その粒径を1〜2倍の範囲で制御して得る(1)〜(8)のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
(12)前記分散剤を有機材料の貧溶媒中に含有させる場合、貧溶媒中に含まれる有機材料の質量を1として、添加する分散剤の量を10〜20とすることで、分散剤を用いずに得られる粒子の粒径に対し、その粒径を2〜4倍の範囲で制御して得る(1)〜(8)のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
(13)前記有機材料の溶液の温度を、−10〜150℃とする(1)〜(12)のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
(14)前記有機材料の溶液の温度を、−30〜100℃とする(1)〜(12)のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
(15)前記有機材料の溶液ないし貧溶媒の混合時の攪拌速度を、100〜10000rpmとする(1)〜(14)のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
(16)前記有機粒子を生成させた分散液を濃縮することを特徴とする(1)〜(15)のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
本発明の上記及び他の特徴及び利点は、下記の記載からより明らかになるであろう。
以下、本発明の有機粒子の製造方法について詳細に説明する。なお本発明の製造方法で形成される有機粒子は結晶質粒子であっても非晶質粒子であってもよく、またはこれらの混合物であってもよい。
本発明の有機粒子の製造方法に用いられる有機材料は、再沈法で有機粒子とできるものであれば特に制限はない。有機材料としては、例えば、有機顔料、有機色素、フラーレン、ポリジアセチレン、ポリイミドなどの高分子化合物、芳香族炭化水素もしくは脂肪族炭化水素(例えば、配向性を有する芳香族炭化水素もしくは脂肪族炭化水素、または昇華性を有する芳香族炭化水素もしくは脂肪族炭化水素)などが挙げられ、有機顔料、有機色素、または高分子化合物が好ましく、有機顔料が特に好ましい。また、これらを組み合わせたものでもよい。
有機顔料は、色相的に制限されるものではなく、例えば、ペリレン、ペリノン、キナクリドン、キナクリドンキノン、アントラキノン、アントアントロン、ベンズイミダゾロン、ジスアゾ縮合、ジスアゾ、アゾ、インダントロン、フタロシアニン、トリアリールカルボニウム、ジオキサジン、アミノアントラキノン、ジケトピロロピロール、チオインジゴ、イソインドリン、イソインドリノン、ピラントロンもしくはイソビオラントロン化合物顔料、またはそれらの混合物などが挙げられる。
更に詳しくは、たとえば、 C.I.ピグメントレッド190(C.I.番号71140)、C.I.ピグメントレッド224(C.I.番号71127)、C.I.ピグメントバイオレット29(C.I.番号71129)等のペリレン化合物顔料、C.I.ピグメントオレンジ43(C.I.番号71105)、もしくはC.I.ピグメントレッド194(C.I.番号71100)等のペリノン化合物顔料、C.I.ピグメントバイオレット19(C.I.番号73900)、 C.I.ピグメントバイオレット42、C.I.ピグメントレッド122(C.I.番号73915)、C.I.ピグメントレッド192、C.I.ピグメントレッド202(C.I.番号73907)、C.I.ピグメントレッド207(C.I.番号73900、73906)、もしくはC.I.ピグメントレッド209(C.I.番号73905)のキナクリドン化合物顔料、C.I.ピグメントレッド206(C.I.番号73900/73920)、C.I.ピグメントオレンジ48(C.I.番号73900/73920)、もしくはC.I.ピグメントオレンジ49(C.I.番号73900/73920)等のキナクリドンキノン化合物顔料、C.I.ピグメントイエロー147(C.I.番号60645)等のアントラキノン化合物顔料、C.I.ピグメントレッド168(C.I.番号59300)等のアントアントロン化合物顔料、C.I.ピグメントブラウン25(C.I.番号12510)、C.I.ピグメントバイオレット32(C.I.番号12517)、 C.I.ピグメントイエロー180(C.I.番号21290)、C.I.ピグメントイエロー181(C.I.番号11777) 、C.I.ピグメントオレンジ62(C.I.番号11775)、もしくはC.I.ピグメントレッド185(C.I.番号12516)等のベンズイミダゾロン化合物顔料、C.I.ピグメントイエロー93(C.I.番号20710)、C.I.ピグメントイエロー94(C.I.番号20038)、C.I.ピグメントイエロー95(C.I.番号20034)、C.I.ピグメントイエロー128(C.I.番号20037)、 C.I.ピグメントイエロー166(C.I.番号20035)、C.I.ピグメントオレンジ34(C.I.番号21115)、C.I.ピグメントオレンジ13(C.I.番号21110)、C.I.ピグメントオレンジ31(C.I.番号20050)、C.I.ピグメントレッド144(C.I.番号20735)、C.I.ピグメントレッド166(C.I.番号20730)、 C.I.ピグメントレッド220(C.I.番号20055)、C.I.ピグメントレッド221(C.I.番号20065)、C.I.ピグメントレッド242(C.I.番号20067)、C.I.ピグメントレッド248、C.I.ピグメントレッド262、もしくはC.I.ピグメントブラウン23(C.I.番号20060)等のジスアゾ縮合化合物顔料、C.I.ピグメントイエロー13(C.I.番号21100)、C.I.ピグメントイエロー83(C.I.番号21108)、もしくはC.I.ピグメントイエロー188(C.I.番号21094) 等のジスアゾ化合物顔料、 C.I.ピグメントレッド187(C.I.番号12486)、C.I.ピグメントレッド170(C.I.番号12475)、C.I.ピグメントイエロー74(C.I.番号11714)、C.I.ピグメントイエロー150(C.I.番号48545)、C.I.ピグメントレッド48(C.I.番号15865)、C.I.ピグメントレッド53(C.I.番号15585)、C.I.ピグメントオレンジ64(C.I.番号12760)、もしくはC.I.ピグメントレッド247(C.I.番号15915)等のアゾ化合物顔料、C.I.ピグメントブルー60(C.I.番号69800)等のインダントロン化合物顔料、C.I.ピグメントグリーン7(C.I.番号74260)、C.I.ピグメントグリーン36(C.I.番号74265)、ピグメントグリーン37(C.I.番号74255)、ピグメントブルー16(C.I.番号74100)、C.I.ピグメントブルー75(C.I.番号74160:2)、もしくは15(C.I.番号74160)等のフタロシアニン化合物顔料、C.I.ピグメントブルー56(C.I.番号42800)、もしくはC.I.ピグメントブルー61(C.I.番号42765:1)等のトリアリールカルボニウム化合物顔料、C.I.ピグメントバイオレット23(C.I.番号51319)、もしくはC.I.ピグメントバイオレット37(C.I.番号51345)等のジオキサジン化合物顔料、C.I.ピグメントレッド177(C.I.番号65300)等のアミノアントラキノン化合物顔料、C.I.ピグメントレッド254(C.I.番号56110)、C.I.ピグメントレッド255(C.I.番号561050)、C.I.ピグメントレッド264 、C.I.ピグメントレッド272(C.I.番号561150)、C.I.ピグメントオレンジ71、もしくはC.I.ピグメントオレンジ73等のジケトピロロピロール化合物顔料、C.I.ピグメントレッド88(C.I.番号73312)等のチオインジゴ化合物顔料、C.I.ピグメントイエロー139(C.I.番号56298)、C.I.ピグメントオレンジ66(C.I.番号48210)等のイソインドリン化合物顔料、C.I.ピグメントイエロー109(C.I.番号56284)、もしくはC.I.ピグメントオレンジ61(C.I.番号11295)等のイソインドリノン化合物顔料、C.I.ピグメントオレンジ40(C.I.番号59700)、もしくはC.I.ピグメントレッド216(C.I.番号59710)等のピラントロン化合物顔料、またはC.I.ピグメントバイオレット31(60010)等のイソビオラントロン化合物顔料が挙げられる。
本発明の有機粒子の製造方法において、2種類以上の有機顔料または有機顔料の固溶体を組み合わせて用いることもできる。
有機色素としては、例えば、アゾ色素、シアニン色素、メロシアニン色素、クマリン色素などが挙げられる。高分子化合物としては、例えば、ポリジアセチレン、ポリイミドなどが挙げられる。
有機粒子の粒径に関しては、計測法により数値化して集団の平均の大きさを表現する方法があるが、よく使用されるものとして、分布の最大値を示すモード径、積分分布曲線の中央値に相当するメジアン径、各種の平均径(数平均、長さ平均、面積平均、重量平均、体積平均等)などがあり、本発明においては、特に断りのない限り、平均粒径とは数平均径をいう。本発明の有機粒子の製造方法に用いられる有機粒子分散液に含まれる有機粒子(一次粒子)の平均粒径は、500μm以下であることが好ましく、100μm以下であることがより好ましく、10μm以下であることが特に好ましい。さらにナノメートルサイズのナノ粒子を製造する場合は、該平均粒径は1nm〜1μmであることが好ましく、1〜200nmであることがより好ましく、2〜100nmであることがさらに好ましく、5〜80nmであることが特に好ましい。
また、粒子の単分散性を表す指標として、本発明においては、特に断りのない限り、体積平均粒径(Mv)と数平均粒径(Mn)の比(Mv/Mn)を用いる。本発明の有機粒子の製造方法に用いられる有機粒子分散液に含まれる粒子(一次粒子)の単分散性、つまりMv/Mnは、1.0〜2.0であることが好ましく、1.0〜1.8であることがより好ましく、1.0〜1.5であることが特に好ましい。
有機粒子の粒径の測定方法としては、顕微鏡法、重量法、光散乱法、光遮断法、電気抵抗法、音響法、動的光散乱法が挙げられ、顕微鏡法、動的光散乱法が特に好ましい。顕微鏡法に用いられる顕微鏡としては、例えば、走査型電子顕微鏡(例えば、有機粒子の分散液をろ紙上に乾かし、走査型電子顕微鏡により撮影し、写真の粒子をノギスで測定することすることにより平均粒径を求めることができる)、透過型電子顕微鏡などが挙げられる。動的光散乱法による粒子測定装置として、例えば、日機装社製ナノトラックUPA−EX150、大塚電子社製ダイナミック光散乱光度計DLS−7000シリーズなどが挙げられる。
次に、本発明の有機粒子の製造方法に用いられる貧溶媒について説明する。
貧溶媒は用いる有機材料を溶解せず、有機粒子作製時に用いる良溶媒と相溶するもしくは均一に混ざるものであれば特に制限はない。有機材料の貧溶媒としては、有機材料の溶解度が0.02質量%以下であることが好ましく、0.01質量%以下であることがより好ましい。有機材料の貧溶媒への溶解度にとくに下限はないが、通常用いられる有機材料を考慮すると0.000001質量%以上が実際的である。この溶解度は酸またはアルカリの存在下で溶解された場合の溶解度であってもよい。また、良溶媒と貧溶媒との相溶性もしくは均一混合性は、良溶媒の貧溶媒に対する溶解度が30質量%以上であることが好ましく、50質量%以上であることがより好ましい。
貧溶媒としては、例えば、水性溶媒(例えば、水、または塩酸、水酸化ナトリウム水溶液)、アルコール化合物溶媒、ケトン化合物溶媒、エーテル化合物溶媒、芳香族化合物溶媒、二硫化炭素溶媒、脂肪族化合物溶媒、ニトリル化合物溶媒、ハロゲン化合物溶媒、エステル化合物溶媒、イオン性液体、これらの混合溶媒などが挙げられ、水性溶媒、アルコール化合物溶媒、ケトン化合物溶媒、エーテル化合物溶媒、エステル化合物溶媒、またはこれらの混合溶媒が好ましく、水性溶媒、アルコール化合物溶媒、またはエステル化合物溶媒がより好ましい。
アルコール化合物溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、n−プロピルアルコール、1−メトキシ−2−プロパノールなどが挙げられる。ケトン化合物溶媒としては、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンが挙げられる。エーテル化合物溶媒としては、例えば、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフランなどが挙げられる。芳香族化合物溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエンなどが挙げられる。脂肪族化合物溶媒としては、例えば、ヘキサンなどが挙げられる。ニトリル化合物溶媒としては、例えば、アセトニトリルなどが挙げられる。ハロゲン化合物溶媒としては、例えば、ジクロロメタン、トリクロロエチレンなどが挙げられる。エステル化合物溶媒としては、例えば、酢酸エチル、乳酸エチル、2−(1−メトキシ)プロピルアセテートなどが挙げられる。イオン性液体としては、例えば、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムとPF6 との塩などが挙げられる。
次に、本発明の有機粒子の製造方法に用いられる良溶媒について説明する。
良溶媒は用いる有機材料を溶解することが可能で、有機粒子作製時に用いる貧溶媒と相溶するもしくは均一に混ざるものであれば特に制限はない。有機材料の良溶媒への溶解性は有機材料の溶解度が0.2質量%以上であることが好ましく、0.5質量%以上であることがより好ましい。有機材料の良溶媒への溶解度に特に上限はないが、通常用いられる有機材料を考慮すると50質量%以下であることが実際的である。この溶解度は酸またはアルカリの存在下で溶解された場合の溶解度であってもよい。貧溶媒と良溶媒との相溶性もしくは均一混合性の好ましい範囲は前述のとおりである。
良溶媒としては、例えば、水性溶媒(例えば、水、または塩酸、水酸化ナトリウム水溶液)、アルコール化合物溶媒、アミド化合物溶媒、ケトン化合物溶媒、エーテル化合物溶媒、芳香族化合物溶媒、二硫化炭素溶媒、脂肪族化合物溶媒、ニトリル化合物溶媒、スルホキシド化合物溶媒、ハロゲン化合物溶媒、エステル化合物溶媒、イオン性液体、これらの混合溶媒などが挙げられ、水性溶媒、アルコール化合物溶媒、ケトン化合物溶媒、エーテル化合物溶媒、スルホキシド化合物溶媒、エステル化合物溶媒、アミド化合物溶媒、またはこれらの混合物であることが好ましく、水性溶媒、アルコール化合物溶媒、エステル化合物溶媒、スルホキシド化合物溶媒またはアミド化合物溶媒がより好ましく、水性溶媒、スルホキシド化合物溶媒またはアミド化合物溶媒がさらに好ましく、スルホキシド化合物溶媒またはアミド化合物溶媒が特に好ましい。アミド化合物溶媒としては、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、1−メチル−2−ピロリドン、2−ピロリジノン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、2−ピロリジノン、ε−カプロラクタム、ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、アセトアミド、N−メチルアセトアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルプロパンアミド、ヘキサメチルホスホリックトリアミドなどが挙げられる。
また、良溶媒に有機材料を溶解した有機材料溶液の濃度としては、溶解時の条件における有機材料の良溶媒に対する飽和濃度乃至これの1/100程度の範囲が好ましく、用いられる有機材料にもよるが、例えば0.5〜12質量%が好ましい。
有機材料溶液の調製条件に特に制限はなく、常圧から亜臨界、超臨界条件の範囲を選択できる。常圧での温度は−10〜150℃が好ましく、−5〜130℃がより好ましく、0〜100℃が特に好ましい。
有機粒子作製時の貧溶媒の条件に特に制限はなく、常圧から亜臨界、超臨界条件の範囲を選択できる。常圧での温度は−30〜100℃が好ましく、−10〜60℃がより好ましく、0〜30℃が特に好ましい。
有機材料溶液と貧溶媒との混合方法に特に制約はないが、一方を撹拌しておき、そこに他方を添加することが好ましく、有機材料溶液を撹拌された貧溶媒に添加することが特に好ましい。添加にはポンプ等を用いることもできるし、用いなくてもよい。また、液中添加でも液外添加でもよいが、液中添加がより好ましい。
一方を撹拌する際の撹拌速度は100〜10000rpmが好ましく150〜8000rpmがより好ましく、200〜6000rpmが特に好ましい。
有機材料溶液と貧溶媒の比(良溶媒/貧溶媒)は体積比で1/50〜2/3が好ましく、1/40〜1/2がより好ましく、1/20〜3/8が特に好ましい。
有機粒子調製後の混合液(以下、「有機粒子液」または「有機粒子分散液」ともいう。)の濃度は有機粒子を分散させることができれば特に制限されないが、分散溶媒1000mlに対して有機粒子が10〜40000mgの範囲であることが好ましく、より好ましくは20〜30000mgの範囲であり、特に好ましくは50〜25000mgの範囲である。
次に、本発明の有機粒子の製造方法に用いられる分散剤について説明する。
本発明の有機粒子の製造方法には、分散剤として、下記分散剤A、Bの分散剤群より選ばれる少なくとも1つが用いられる。
分散剤Aは炭素原子数14以上のアニオン性分散剤(アニオン性界面活性剤)である。具体的には、例えば、N−アシル−N−アルキルタウリン塩、脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキルリン酸エステル塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩等を挙げることができる。
N−アシル−N−アルキルタウリン塩としては、例えば、特開平3−273067号公報に記載されたものが挙げられる。脂肪酸塩としては、例えば、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、リシノレン酸などの脂肪酸の、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩及びトリエタノールアミン塩などが挙げられる。アルキル硫酸エステル塩としては、例えば、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ミリスチル硫酸ナトリウム、セチル硫酸ナトリウム、オレイル硫酸ナトリウム、オレイル硫酸アンモニウムなどが挙げられる。アルキルベンゼンスルホン酸塩としては、ドデシルベンゼンスルホン酸のナトリウム塩、アンモニウム塩、トリエタノールアミン塩及びカルシウム塩、ペンタデシルベンゼンスルホン酸のナトリウム塩、トリエタノールアミン塩、カルシウム塩などが挙げられる。アルキルナフタレンスルホン酸塩としては、セスキブチルナフタレンスルホン酸ナトリウム、ジイソプロピルナフタレンスルホン酸ナトリウムなどが挙げられる。ジアルキルスルホコサク酸塩としては、例えば、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、ジヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、ジシクロヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、ジアミルスルホコハク酸ナトリウム、ジトリデシルスルホコハク酸ナトリウムなどが挙げられる。アルキルリン酸エステル塩としては、例えば、アルキルモノリン酸エステル及びアルキルトリリン酸エステルのナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩及びトリエタノールアミン塩が挙げられる。ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物としては、例えば、ナフタレンスルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物などが挙げられる。ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩としては、例えば、ポリオキシエチレン(2)ドデシル硫酸のナトリウム塩、アンモニウム塩及びトリエタノールアミン塩、ポリオキシエチレン(3)ドデシル硫酸のナトリウム塩、アンモニウム塩やトリエタノールアミン塩などが挙げられる。
有機粒子分散液中での炭素原子数14以上のアニオン性分散剤の濃度は、分散液中に含まれる有機材料の質量を1として、0.01〜20が好ましく、0.1〜15がより好ましく、0.5〜10が特に好ましい。また、この分散剤の好ましい含有量の範囲は後述する分散剤Bにおいても同様である。
アニオン性分散剤の炭素原子数は14以上であり、炭素原子数14〜40が好ましく、炭素原子数14〜36がより好ましい。但し、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物に関しては、炭素原子数21〜200が好ましく、21〜100がより好ましい。炭素原子数が少なすぎるアニオン性分散剤は、有機材料への親和性が弱く、粒径制御の効果(単分散化、広い範囲で目的の粒径の粒子とすること)が得られない。
分散剤Bは下記一般式(I)で表されるアゾ基を有する化合物であり、一般式(I)中、AはX−Yとともにアゾ色素を形成しうる成分を表す。Xは単結合又は−X1−X2−で表される基を表し、X1はアリーレン基(炭素原子数6〜20のアリーレン基で、例えば、1,2−フェニレン基、1,3−フェニレン基、1,4−フェニレン基、1,4−ナフチレン基、1,5−ナフチレン基)を表し、X2は−CO−、―NR−(Rは炭素原子数が1〜5のアルキル基または水素原子)、−O−、−S−、−SO−、−SO2−及びそれらの組み合わせからなる群より選ばれる二価の連結基を表す。X1で表されるアリーレン基はさらに置換基を有していてもよい。Xは、好ましくは単結合または下記式X1〜X5で表される二価の連結基から選択される基を表す。
Figure 0005026080
Figure 0005026080
成分Aとして、例えば下記のものが挙げられる。
Figure 0005026080
Figure 0005026080
前記一般式(I)中、Yは−Y1−(Y2−Y3−NRで表される基を表し、Y1は2価または3価の芳香族基(炭素原子数6〜20)を表し、Y2はX2と同じ意味の基を表し、Y3は−{C(R11)(R12)}−を表し、R11およびR12は水素原子又は炭素原子数1〜5のアルキル基を表し、kは1〜10の整数を表す。Yで表される芳香族基はさらに置換基を有していてもよい。Yは、好ましくは下記一般式(II)で表される基を表し、一般式(II)中、Zは低級アルキレン基を表し、−NRは低級アルキルアミノ基または窒素原子を含む5乃至6員飽和へテロ環を表し、aは1または2を表す。
Figure 0005026080
Zは−(CH−と表すことができ、bは1〜5の整数を表し、好ましくは2または3を表す。−NRは低級アルキルアミノ基又は窒素原子を含む5乃至6員飽和ヘテロ環を表し、−NRが低級アルキルアミノ基であるとき−N(C2n+1と表すことができ、nは1〜4の整数を表し、好ましくは1または2を表す。一方、−NRが窒素原子を含む5乃至6員飽和ヘテロ環を表す場合、下記構造式で表されるヘテロ環が好ましい。
Figure 0005026080
以下に、前記一般式(I)で表される化合物の具体例を示すが、本発明はこれらの具体例に何ら限定されるものではない。
Figure 0005026080
Figure 0005026080
Figure 0005026080
Figure 0005026080
一般式(I)で表される化合物は、顔料母核および窒素原子を有していることから、有機材料との親和性が高く、粒径制御の効果を持つものと考えられる。
単分散化及び粒径制御についてさらに詳しく説明すると、本発明の有機粒子の製造方法においては、有機粒子を生成させた混合液中に上記分散剤A及びBからなる群より選ばれる少なくとも1つを含有させることで(好ましくは、有機粒子の生成時に上記分散剤を共存させることで)、単分散で粒径分布ピークのシャープな有機粒子の形成を可能とし、しかもその添加量を調節することで、広い範囲の粒径において有機粒子を制御して得ることができる。
分散剤の添加量により制御する粒径の範囲は、有機材料の種類により適宜定められるが、例えば、10〜100nmの範囲で粒径制御をすることができ、具体的には分散剤の量を増すことでより大きな粒子とすることが可能である。好ましい粒径制御の態様としては、以下のものが挙げられる。分散剤を有機材料溶液に含有させる場合、有機材料溶液に含まれる有機材料の質量を1として添加する分散剤の量を0.1〜1とすることで、分散剤を用いずに得られる粒子の粒径に対し、その粒径を1〜2倍とすることができ、さらに分散剤の量を増量して1〜2とすることで、単分散性を悪化させずに粒径を2〜4倍とした異なる粒径の粒子として得ることができる。また、分散剤を有機材料の貧溶媒中に含有させる場合、貧溶媒中に含まれる有機材料の質量を1として添加する分散剤の量を0.5〜10とすることで、分散剤を用いずに得られる粒子の粒径に対し、その粒径を1〜2倍とすることができ、さらに分散剤の量を増量して10〜20とすることで、単分散性を悪化させずに粒径を2〜4倍とした異なる粒径の粒子として得ることができる。
ここで再沈法では、例えば、有機材料溶液を有機材料の貧溶媒中に注入することにより有機材料溶液が液滴となって貧溶媒中に分散し、その後有機材料溶液の溶媒が貧溶媒中に拡散することにより有機粒子が形成されると考えられる。本発明の有機粒子の製造方法においては、例えば、分散剤を有機粒子形成時に共存させることで液滴の大きさを変化させて粒径を制御することができ、しかも良好な分散状態が得られるものと考えられる。
本発明の有機粒子の製造方法において、分散剤の添加時期はとくに限定されず、有機粒子を生成させた混合液に含有させればよいが、例えば、有機粒子生成時の溶媒に含有させることが好ましく、このとき良溶媒に添加してもよいし、貧溶媒に添加してもよい。分散剤は、粉末状で添加してもよいし、溶液で添加してもよい。溶液で添加する場合の溶剤種は、特に限定されないが、分散剤を溶解することが可能で、かつ分散剤が添加される良溶媒または貧溶媒に溶解することが好ましい。添加時の分散剤溶液の条件に特に制限はなく、常圧から亜臨界、超臨界条件の範囲を選択できる。常圧での温度は−30〜100℃が好ましく、−20〜95℃がより好ましく、−10〜90℃が特に好ましい。分散剤溶液の濃度は1〜70質量%が好ましく、2〜65質量%がより好ましく、3〜60質量%が特に好ましい。
分散剤添加時の良溶媒及び貧溶媒の条件に特に制限はなく、常圧から亜臨界、超臨界条件の範囲を選択できる。常圧での温度は−10〜150℃が好ましく、−5〜130℃がより好ましく、0〜100℃が特に好ましい。分散剤添加時の良溶媒または貧溶媒は静置されていてもよいし、撹拌されていてもよい。超音波照射下での添加も可能である。撹拌を行う場合の撹拌回転数は、100〜10000rpmが好ましく150〜8000rpmがより好ましく、200〜6000rpmが特に好ましい。超音波照射を行う場合、照射する超音波の周波数は10〜60kHzが好ましく、13〜50kHzがより好ましく、15〜45kHzが特に好ましい。
本発明の有機粒子の製造方法によって製造された有機粒子を含む分散液を、濃縮することによって、カラーフィルター塗布液やインクジェット用インクに適した有機粒子分散液を工業的な規模で生産することが可能である。以下に、分散液を濃縮する方法について説明する。濃縮方法としては、例えば、有機粒子分散液に、抽出溶媒を添加混合し、有機粒子を該抽出溶媒相に濃縮抽出する方法、フィルターなどによりろ過する方法、遠心分離、加熱ないし減圧による溶媒の乾燥や、これらの組合せなどが挙げられる。濃縮後の有機粒子液(以下、「濃縮有機粒子液」ともいう。)の濃度は、1〜100質量%が好ましく、5〜100質量%がより好ましく、10〜100質量%が特に好ましい。また、濃縮有機粒子液に高分子化合物などの分散剤を添加するなどして、所望の分散状態とした分散有機粒子液としてもよい。
濃縮抽出に用いられる抽出溶媒は特に限定されないが、有機粒子分散液の分散溶媒(例えば、水性溶媒)と実質的に混じり合わず(本発明において、実質的に混じり合わずとは、相溶性が低いことをいい、溶解量50質量%以下が好ましく、30質量%以下がより好ましい。この溶解量に特に下限はないが、通常の溶媒の溶解性を考慮すると1質量%以上であることが実際的である。)、混合後、静置すると界面を形成する溶媒であることが好ましい。また、この抽出溶媒は、有機粒子が抽出溶媒中で再分散しうる弱い凝集(ミリングまたは高速攪拌などの高いせん断力を加えなくても再分散が可能である)を生ずる溶媒であることが好ましい。このような状態であれば、粒子サイズを変化させる強固な凝集を起こさず、目的の有機粒子を抽出溶媒で湿潤させることができる点で好ましい。抽出溶媒としてはエステル化合物溶媒、アルコール化合物溶媒、芳香族化合物溶媒、脂肪族化合物溶媒が好ましく、エステル化合物溶媒、芳香族化合物溶媒または脂肪族化合物溶媒がより好ましく、エステル化合物溶媒が特に好ましい。
エステル化合物溶媒としては、例えば、2−(1−メトキシ)プロピルアセテート、酢酸エチル、乳酸エチルなどが挙げられる。アルコール化合物溶媒としては、例えば、n−ブタノール、イソブタノールなどが挙げられる。芳香族化合物溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレンなどが挙げられる。脂肪族化合物溶媒としては、例えば、n−ヘキサン、シクロヘキサンなどが挙げられる。また、抽出溶媒は上記の好ましい溶媒による純溶媒であっても、複数の溶媒による混合溶媒であってもよい。
抽出溶媒の量は有機粒子を抽出できれば特に限定されないが、濃縮して抽出することを考慮して有機粒子分散液より少量であることが好ましい。これを体積比で示すと、有機粒子分散液を100としたとき、添加される抽出溶媒は1〜100の範囲であることが好ましく、より好ましくは10〜90の範囲であり、20〜80の範囲が特に好ましい。多すぎると濃縮化に多大な時間を要し、少なすぎると抽出が不十分で分散溶媒中に粒子が残存する。
抽出溶媒を添加した後、分散液と十分に接触するように攪拌混合することが好ましい。攪拌混合は常用の方法を用いることができる。抽出溶媒を添加し混合するときの温度に特に限定はないが、1〜100℃であることが好ましく、5〜60℃であることがより好ましい。抽出溶媒の添加、混合はそれぞれの工程を好ましく実施できるものであればどのような装置を用いてもよいが、例えば、分液ロート型の装置を用いて実施できる。
得られた濃縮液をろ過などにさらに濃縮または分離してもよく、フィルターろ過の装置としては、例えば、加圧ろ過や、減圧ろ過のような装置を用いることができる。好ましいフィルターとしては、ナノフィルター、ウルトラフィルターなどが挙げられる。
遠心分離による有機粒子の濃縮に用いられる遠心分離機は有機粒子分散液(または有機粒子濃縮抽出液)中の有機粒子を沈降させることができればどのような装置を用いてもよい。遠心分離機としては、例えば、汎用の装置の他にもスキミング機能(回転中に上澄み層を吸引し、系外に排出する機能)付きのものや、連続的に固形物を排出する連続遠心分離機などが挙げられる。
遠心分離条件は、遠心力(重力加速度の何倍の遠心加速度がかかるかを表す値)で50〜10000が好ましく、100〜8000がより好ましく、150〜6000が特に好ましい。遠心分離時の温度は、分散液の溶剤種によるが、−10〜80℃が好ましく、−5〜70℃がより好ましく、0〜60℃が特に好ましい。
減圧乾燥による有機粒子の濃縮に用いられる装置は有機粒子分散液(または有機粒子濃縮抽出液)の溶媒を蒸発させることができれば特に制限はない。例えば、汎用の真空乾燥器およびロータリーポンプや、液を撹拌しながら加熱減圧乾燥できる装置、液を加熱減圧した管中に通すことによって連続的に乾燥ができる装置等が挙げられる。
加熱減圧乾燥温度は30〜230℃が好ましく、35〜200℃がより好ましく、40〜180℃が特に好ましい。減圧時の圧力は、100〜100000Paが好ましく、300〜90000Paがより好ましく、500〜80000Paが特に好ましい。
本発明の有機粒子の製造方法によれば、ナノメートルサイズ(例えば、10〜100nm)という微小な粒径であっても、所望の粒子サイズで有機粒子を作製することができる。このため、インクジェット用のインクとしたとき、光学濃度が高く、画像表面の均一性に優れ、彩度が高く鮮明なインクとすることができる。さらに、カラーフィルターに用いたときには、光学濃度が高く、フィルター表面の均一性に優れ、コントラストが高く、かつ画像のノイズを少なくすることができる。
本発明の有機粒子の製造方法においては、撹拌機、分散機、超音波照射装置なども、好ましく用いることができる。撹拌機の撹拌羽根の形状としては、例えば、タービン羽根、スクリュー羽根、ファウドラー羽根、ディゾルバー羽根、回転し得るタービン部とその周囲にわずかな間隙を置いて位置する固定化されたステータ部から構成されている撹拌部が挙げられる。分散機としては、サンドミル、ボールミル、アトライター、ロールミル等が挙げられる。超音波照射機としては、超音波ホモジナイザー、超音波洗浄器等が挙げられる。
本発明の有機粒子の製造方法によれば、単分散性を悪化させることなく、しかも広い範囲で所望の粒径を有する有機粒子を制御して得ることができる。また、経時的な凝集を生じない安定な有機粒子分散液を得ることができる。
本発明の製造方法で製造された有機粒子は、濃縮液としたときにも粒径および単分散性の変化がほんどなく、好適なインクジェットインクもしくはその原料微粒子、またはカラーフィルター塗布液もしくはその原料微粒子として利用可能である。
以下に本発明を実施例に基づきさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
顔料(ピグメントレッド254)530mgおよび1mol/l水酸化ナトリウム水溶液8mlを1−メチル−2−ピロリドン100mlに溶解した顔料溶液を調製した。これとは別に貧溶媒として、表1に記載の量の分散剤A1および1mol/l塩酸8mlを含有した水1000mlを用意した(表中、分散剤の量は、分散剤を溶解させる溶媒に対する分散剤の含有量として濃度(質量%)で示している。以下の表についても同様である。)。
Figure 0005026080
ここで、1℃に温度コントロールし、藤沢薬品工業社製GK−0222−10型ラモンドスターラーにより500rpmで攪拌した貧溶媒に、顔料溶液を、日本精密化学社製NP−KX−500型大容量無脈流ポンプを用いて流速50ml/minで全量注入することにより、顔料粒子分散液を調製した。
調製後の一次粒子径は分散液をろ紙上に乾かし、走査型電子顕微鏡で撮影し、100個の粒子の数平均粒径として求めた。単分散性の指標としてMv/Mnを、日機装社製ナノトラックUPA-EX150を用いて測定した。分散状態の指標として、分散液を1週間室温で静置した後ナノトラックにて粒径を測定し、1週間後の粒径を顔料粒子作製直後の粒径で除した値を用いた。結果を表1に示す。
Figure 0005026080
(実施例2)
顔料(ピグメントレッド254)530mgおよび1mol/l水酸化ナトリウム水溶液8mlを1−メチル−2−ピロリドン100mlに溶解した顔料溶液を調製した。これとは別に貧溶媒として表2に記載の量のオレイン酸ナトリウムおよび1mol/l塩酸8mlを含有した所定量含有した水1000mlを調製した。
ここで、1℃に温度コントロールし、藤沢薬品工業社製GK−0222−10型ラモンドスターラーにより500rpmで攪拌した貧溶媒に、顔料溶液を、日本精密化学社製NP−KX−500型大容量無脈流ポンプを用いて流速50ml/minで全量注入することにより、顔料粒子分散液を調製した。
一次粒子径、Mv/Mnおよび分散状態は実施例1と同様にして評価した。結果を表2に示す。
Figure 0005026080
(実施例3)
顔料(ピグメントレッド254)530mg、1mol/l水酸化ナトリウム水溶液8mlおよび表3に記載の量の分散剤B1を1−メチル−2−ピロリドン100mlに溶解した顔料溶液を調製した。
Figure 0005026080
これとは別に貧溶媒として1mol/l塩酸8mlを含有した所定量含有した水1000mlを用意した。
ここで、1℃に温度コントロールし、藤沢薬品工業社製GK−0222−10型ラモンドスターラーにより500rpmで攪拌した貧溶媒に、顔料溶液を、日本精密化学社製NP−KX−500型大容量無脈流ポンプを用いて流速50ml/minで全量注入することにより、顔料粒子分散液を調製した。
一次粒子径、Mv/Mnおよび分散状態は実施例1と同様にして評価した。結果を表3に示す。
Figure 0005026080
(実施例4)
顔料(ピグメントレッド254)530mgおよび1mol/l水酸化ナトリウム水溶液8mlを1−メチル−2−ピロリドン100mlに溶解した顔料溶液を調製した。これとは別に貧溶媒として表4に記載の量の分散剤A1と1mol/l塩酸8mlを含有したメタノール1000mlを調製した。
ここで、1℃に温度コントロールし、藤沢薬品工業社製GK−0222−10型ラモンドスターラーにより500rpmで攪拌した貧溶媒に、顔料溶液を、日本精密化学社製NP−KX−500型大容量無脈流ポンプを用いて流速50ml/minで全量注入することにより、顔料粒子分散液を調製した。
一次粒子径、Mv/Mnおよび分散状態は実施例1と同様にして評価した。結果を表4に示す。
Figure 0005026080
(実施例5)
顔料(ピグメントレッド254)530mgおよび1mol/l水酸化ナトリウム水溶液8mlを1−メチル−2−ピロリドン120mlに溶解した顔料溶液を調製した。これとは別に貧溶媒として表5に記載の量の分散剤A1と1mol/l塩酸8mlを含有した2−(1−メトキシ)プロピルアセテート1000mlを調製した。
ここで、1℃に温度コントロールし、藤沢薬品工業社製GK−0222−10型ラモンドスターラーにより500rpmで攪拌した貧溶媒に、顔料溶液を、日本精密化学社製NP−KX−500型大容量無脈流ポンプを用いて流速50ml/minで全量注入することにより、顔料粒子分散液を調製した。
一次粒子径、Mv/Mnおよび分散状態は実施例1と同様にして評価した。結果を表5に示す。
Figure 0005026080
(実施例6)
ジメチルスルホキシド(DMSO)と8mol/lの水酸化カリウム水溶液を重量比6:1で混合した溶液に、顔料(ピグメントレッド254)を150mmol/l溶解した顔料溶液100mlを調製した。
これとは別に貧溶媒として、表6に記載の量の分散剤B1を含有した水1000mlを用意した。ここで、1℃に温度コントロールし、藤沢薬品工業社製GK−0222−10型ラモンドスターラーにより500rpmで攪拌した貧溶媒に、顔料溶液を、日本精密化学社製NP−KX−500型大容量無脈流ポンプを用いて流速50ml/minで全量注入することにより、顔料粒子分散液を調製した。一次粒子径、Mv/Mnおよび分散状態は実施例1と同様にして評価した。結果を表6に示す。
Figure 0005026080
(実施例7)
顔料(ピグメントレッド254)530mgおよび1mol/l水酸化ナトリウム水溶液8mlを1−メチル−2−ピロリドン100mlに溶解した顔料溶液を調製した。これとは別に貧溶媒として、オキシエチレン鎖を有する分散剤として表7に記載の量のエレミノール RS−30および1mol/l塩酸8mlを含有した所定量含有した水1000mlを調製した。
ここで、1℃に温度コントロールし、藤沢薬品工業社製GK−0222−10型ラモンドスターラーにより500rpmで攪拌した貧溶媒に、顔料溶液を、日本精密化学社製NP−KX−500型大容量無脈流ポンプを用いて流速50ml/minで全量注入することにより、顔料粒子分散液を調製した。
一次粒子径、Mv/Mnおよび分散状態は実施例1と同様にして評価した。結果を表7に示す。
Figure 0005026080
(比較例1)
顔料(ピグメントレッド254)530mgおよび1mol/l水酸化ナトリウム水溶液8mlを1−メチル−2−ピロリドン120mlに溶解した顔料溶液を調製した。これとは別に貧溶媒として表8に記載の量のラウリル硫酸ナトリウム(SDS)と1mol/l塩酸水溶液8mlを含有した水1000mlを調製した。
ここで、1℃に温度コントロールし、藤沢薬品工業社製GK−0222−10型ラモンドスターラーにより500rpmで攪拌した貧溶媒に、顔料溶液を、日本精密化学社製NP−KX−500型大容量無脈流ポンプを用いて流速50ml/minで全量注入することにより、顔料分散液を調製した。
一次粒子径、Mv/Mnおよび分散状態は実施例1と同様にして測定した。結果を表8に示す。
Figure 0005026080
(参考例1)
顔料(ピグメントレッド254)530mgおよび1mol/l水酸化ナトリウム水溶液8mlを1−メチル−2−ピロリドン120mlに溶解した顔料溶液を調製した。これとは別に貧溶媒として1mol/l塩酸8mlを含有した水1000mlを調製した。
ここで、表9に記載の温度にコントロールし、藤沢薬品工業社製GK−0222−10型ラモンドスターラーにより500rpmで攪拌した貧溶媒に、顔料溶液を、日本精密化学社製NP−KX−500型大容量無脈流ポンプを用いて流速50ml/minで全量注入することにより、顔料粒子分散液を調製した。
一次粒子径、Mv/Mnおよび分散状態は実施例1と同様にして測定した。結果を表9に示す。
Figure 0005026080
(参考例2)
顔料(ピグメントレッド254)530mgおよび1mol/l水酸化ナトリウム水溶液8mlを1−メチル−2−ピロリドン120mlに溶解した顔料溶液を調製した。これとは別に貧溶媒として1mol/l塩酸8mlを含有した水1000mlを調製した。
ここで、1℃に温度コントロールし、藤沢薬品工業社製GK−0222−10型ラモンドスターラーにより表10に記載の回転数で攪拌した貧溶媒に、顔料溶液を、日本精密化学社製NP−KX−500型大容量無脈流ポンプを用いて流速50ml/minで注入することにより、顔料分散液を調製した。
一次粒子径、Mv/Mnおよび分散状態は実施例1と同様にして評価した。結果を表10に示す。
Figure 0005026080
(実施例8)
調製した実施例(1)〜(9)の顔料分散液に500mlの2−(1−メトキシ)プロピルアセテートを加えて25℃で10分間、500rpmで攪拌した後1日静置し、顔料粒子を2−(1−メトキシ)プロピルアセテート相に抽出し、濃縮抽出液とした。
顔料粒子を抽出した濃縮抽出液を、日立工機(株)社製高速遠心冷却機HIMAC SCR20Bで、3500rpm(2000g)、1時間の条件で遠心分離し、上澄みを捨てて顔料粒子濃縮液(顔料濃度15質量%)を得た。
また、実施例(10)〜(15)の顔料分散液を、日立工機(株)社製高速遠心冷却機HIMAC SCR20Bで、3500rpm(重力加速度の2000倍の遠心力)、1時間の条件で遠心分離し、上澄みを捨てて顔料粒子濃縮液(顔料濃度15質量%)を得た。
これらをHONDA社製超音波洗浄器W−103Tにより再分散させた後、濃縮後の数平均粒径を、分散液をろ紙上に乾かし、走査型電子顕微鏡で撮影して、100個の粒子の測定により求めた。また、Mv/Mnを、日機装社製ナノトラックUPA-EX150を用いて測定した。結果を表11に示す。
Figure 0005026080
本発明の有機粒子の製造方法を用いることにより、顔料粒子の粒径を、単分散性を悪化させることなく制御することが可能となった。また、粒径と単分散度を変化させること無く濃縮することが可能であった。このことから、カラーフィルター塗布液やインクジェット用インクに適した有機粒子分散液を工業的な規模で生産することが可能であることがわかる。
比較例1に記載した方法では、粒径を変化させることが不可能であった。また、参考例1に挙げた貧溶媒温度を変化させる方法及び参考例2に挙げた貧溶媒の撹拌速度を変化させる方法では、粒径を変化させることはできたが、同時に単分散性も変化してしまうという問題があった。
なお、用いた試薬の詳細は下記のとおりである。
試薬 製造元
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ピグメントレッド254(イルガフォアレッド) チバ・スペシャルティ・
ケミカルズ社製
1−メチル−2−ピロリドン 和光純薬社製
ジメチルスルホキシド 和光純薬社製
メタノール 和光純薬社製
2−(1−メトキシ)プロピルアセテート 和光純薬社製
1mol/l 水酸化ナトリウム水溶液 和光純薬社製
1mol/l 塩酸 和光純薬社製
8mol/l 水酸化カリウム水溶液 和光純薬社製
オレイン酸ナトリウム 和光純薬社製
ラウリル硫酸ナトリウム 和光純薬社製
エレミノール RS−30 三洋化成社製
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
本発明の有機粒子の製造方法によれば、単分散性を悪化させることなく、ナノメートルサイズであっても、所望の粒子サイズで有機粒子を作製することができる。また、経時的な凝集を生じない安定な有機粒子分散液を得ることができる。
本発明の製造方法で製造された有機粒子は、濃縮液としたときにも粒径および単分散性の変化がほんどなく、好適なインクジェットインクもしくはその原料微粒子、またはカラーフィルター塗布液もしくはその原料微粒子として利用可能である。
本発明をその実施態様とともに説明したが、我々は特に指定しない限り我々の発明を説明のどの細部においても限定しようとするものではなく、添付の請求の範囲に示した発明の精神と範囲に反することなく幅広く解釈されるべきであると考える。
本願は、2005年5月9日に日本国で特許出願された特願2005−136747、及び2005年7月22日に日本国で特許出願された特願2005−213503に基づく優先権を主張するものであり、これらはいずれもここに参照してその内容を本明細書の記載の一部として取り込む。

Claims (16)

  1. 良溶媒に溶解した有機材料の溶液と、前記良溶媒と相溶する前記有機材料の貧溶媒とを混合し、該有機材料を有機粒子として生成させるに当り、前記有機材料の溶液および貧溶媒のいずれかに下記A、Bの分散剤群より選ばれる少なくとも1つを含有させ、前記分散剤の量を増すとより大きな粒子となる関係で、前記有機粒子の粒径を制御して得ることを特徴とする有機粒子の製造方法。
    [分散剤A:炭素原子数14以上のアニオン性界面活性剤。分散剤B:下記一般式(I)で表される化合物であり、一般式(I)中、AはX−Yとともにアゾ色素を形成しうる成分を表す。Xは単結合又は−X1−X2−で表される基を表し、X1は炭素原子数6〜20のアリーレン基を表し、X2は−CO−、―NR−(Rは炭素原子数が1〜5のアルキル基または水素原子)、−O−、−S−、−SO−、−SO2−、及びそれらの組み合わせからなる群より選ばれる二価の連結基を表す。X1で表されるアリーレン基はさらに置換基を有していてもよい。Yは−Y1−(Y2−Y3−NRで表される基を表し、Y1は2価または3価の炭素原子数6〜20の芳香族基を表し、Y2はX2と同じ意味の基を表し、Y3は−{C(R11)(R12)}−を表し、R11およびR12は水素原子又は炭素原子数1〜5のアルキル基を表し、kは1〜10の整数を表す。Yで表される芳香族基はさらに置換基を有していてもよい。−NRは低級アルキルアミノ基(−N(C 2n+1 :nは1〜4の整数を表す)または窒素原子を含む5乃至6員飽和へテロ環を表し、aは1または2を表す。]
    Figure 0005026080
  2. 前記有機粒子の数平均粒径が1μm以下であることを特徴とする、請求項1に記載の有機粒子の製造方法。
  3. 前記有機材料の貧溶媒が、水性溶媒、アルコール化合物溶媒、ケトン化合物溶媒、エーテル化合物溶媒、エステル化合物溶媒、及びこれらの混合物からなる群より選ばれた溶媒であることを特徴とする請求項1または2に記載の有機粒子の製造方法。
  4. 前記有機材料の良溶媒が、水性溶媒、アルコール化合物溶媒、ケトン化合物溶媒、エーテル化合物溶媒、スルホキシド化合物溶媒、エステル化合物溶媒、アミド化合物溶媒、及びこれらの混合物からなる群より選ばれた溶媒であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
  5. 前記分散剤を有機材料の質量を1として0.01〜20の範囲で用いることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
  6. 前記有機粒子が、有機顔料粒子であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
  7. 前記A群より選ばれる少なくとも1つの分散剤を含み、該分散剤の少なくとも1つがオキシエチレン鎖を有さないことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
  8. 前記粒径の制御を平均粒径10〜100nmの範囲で行うことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
  9. 前記分散剤を有機材料溶液に含有させる場合、有機材料溶液に含まれる有機材料の質量を1として、添加する分散剤の量を0.1〜1とすることで、分散剤を用いずに得られる粒子の粒径に対し、その粒径を1〜2倍の範囲で制御して得る請求項1〜8のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
  10. 前記分散剤を有機材料溶液に含有させる場合、有機材料溶液に含まれる有機材料の質量を1として、添加する分散剤の量を1〜2とすることで、分散剤を用いずに得られる粒子の粒径に対し、その粒径を2〜4倍の範囲で制御して得る請求項1〜8のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
  11. 前記分散剤を有機材料の貧溶媒中に含有させる場合、貧溶媒中に含まれる有機材料の質量を1として、添加する分散剤の量を0.5〜10とすることで、分散剤を用いずに得られる粒子の粒径に対し、その粒径を1〜2倍の範囲で制御して得る請求項1〜8のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
  12. 前記分散剤を有機材料の貧溶媒中に含有させる場合、貧溶媒中に含まれる有機材料の質量を1として、添加する分散剤の量を10〜20とすることで、分散剤を用いずに得られる粒子の粒径に対し、その粒径を2〜4倍の範囲で制御して得る請求項1〜8のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
  13. 前記有機材料の溶液の温度を、−10〜150℃とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
  14. 前記有機材料の溶液の温度を、−30〜100℃とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
  15. 前記有機材料の溶液ないし貧溶媒の混合時の攪拌速度を、100〜10000rpmとする請求項1〜14のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
  16. 前記有機粒子を生成させた分散液を濃縮することを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載の有機粒子の製造方法。
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