JP3929434B2 - 高分子量の脂肪族ポリカーボネートの製造に用いられる三元触媒 - Google Patents

高分子量の脂肪族ポリカーボネートの製造に用いられる三元触媒 Download PDF

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本発明は、高分子量の脂肪族ポリカーボネートの製造に用いられる三元触媒に関する。また、本発明は、該三元触媒の製造方法、および該三元触媒を用いて高分子量の脂肪族ポリカーボネートを製造する方法に関する。
火力発電、製鋼、製油、セメントなどの生産過程においては、大量の化石燃料を燃焼させるので、大量の炭酸ガスが排出され、これによる温室効果が、日増しに激しい環境汚染の原因になっている。そのため、炭酸ガスは、環境公害ガスのうちの1種として認識されている。一方、炭酸ガスは、特定の条件下に、活用する可能性のある資源でもある。炭酸ガスを利用する主な方向の一つは、それを原料として高分子材料を合成することである。炭酸ガスとエポキシ化合物とを原料として、高度の交互構造を有する共重合体、すなわち脂肪族ポリカーボネートを合成することができる。この重合体は、主鎖にエステル結合が存在するため、光崩壊させることができ、また完全に生分解性のプラスチックでもある。このような高分子量の共重合物のフィルムは、良好な透明性を有し、しかも酸素ガスと水蒸気を透過させない優れた機能を有しているから、炭酸ガスの有効利用が可能で、使い捨ての医薬品および食品包装材料などの領域において、広範囲の応用が期待されている。
近年来、各種の触媒が、炭酸ガスとエポキシ化合物との共重合反応に用いられている。特許文献1〜3には、ジアルキル亜鉛/活性水素含有物を触媒として、炭酸ガスとエポキシ化合物との交互共重合物(Mn>20,000)、および分子量が異なる各種のポリウレタンとポリエーテルを製造する方法が開示されている。特許文献4には、ポルフィリン金属錯体化合物触媒を用いて、高い触媒効率(103〜104g重合物/mol触媒)が得られることが開示されている。しかしながら、この方法は、重合体の分子量が低く(約5,000)、重合反応時間も10日間以上が必要である。特許文献5および6には、重合物アニオン錯体二金属触媒系が開示され、触媒の触媒効率が104g重合物/molの触媒が得られているが、担体の除去が難しくて、生成したポリカーボネートの精製が困難である。また、分子量もさらに向上させる必要がある。
非特許文献1および2には、希土類三元触媒を用いてポリカーボネートを製造する技術が開示されている。前者に開示されている技術は、希土類金属ホスホネート触媒系を用いる方法であるが、得られるポリカーボネートはブロック共重合体であり、触媒効率も低く、炭酸ガスの固定率も30重量%以下である。後者によって得られるポリカーボネートの交互構造含有率は95%以上であるが、錯体の製造が煩雑でコストが高すぎ、触媒効率も満足できるものではない。
非特許文献3には、ポリカーボネートを製造する工程における触媒および重合体系が開示されている。少数の亜鉛塩触媒系以外はいずれも重合時間が40時間で、しかもそのほとんどが有機溶媒を含有する系を用いる重合工程であり、溶媒としてはテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,3−ジオキソラン、ジクロロメタン、へキサン、ベンゼン、トルエンまたはこれらの混合溶媒を用いている。グルタール酸亜鉛を触媒として無溶媒重合を行う場合、ポリカーボネートを得る触媒効率は高いが、重合に40時間をも要し、しかも重合条件に対する要求が極めて厳しい。
非特許文献4〜7には、ヒンダードフェノールの亜鉛塩を触媒として、炭酸ガスとエポキシシクロへキサンとの共重合反応に対する触媒効率が高いことが開示されている。しかしながら、炭酸ガス、エポキシシクロへキサンおよびプロピレンオキシドの三元共重合の場合、触媒効率はよくない。
非特許文献8には、亜鉛イミド多座(multidentate)錯体の、炭酸ガスとプロピレンオキシドとの共重合反応に対する触媒効率が高いことが開示されている。
特許文献7および8には、希土類系三元触媒の製造方法および高分子量脂肪族ポリカーボネートの製造方法が提供されている。本出願人が出願した特許文献9および10には、高分子量脂肪族ポリカーボネートの、効率の高い製造方法が提供されている。これらの方法では、希土類錯体、アルキル金属化合物、多価アルコールおよび環状カーボネーからなる触媒を選択して、中程度の圧力条件により、無溶媒でエポキシ化合物と炭酸ガスを共重合反応させる。共重合体の分子量は80,000〜200,000で、交互構造含有率は98%以上であり、炭酸ガスの固定率は40重量%を越えている。
これら従来の触媒は、製造後ただちに使用しないと活性が低下する。そのうえ、これを用いる重合反応は、40時間という長時間を要する。したがって、より穏和な条件で容易に製造でき、保存が可能で、触媒効率の高い触媒が求められていた。
米国特許第3,585,168号明細書 米国特許第3,900,424号明細書 米国特許第3,953,383号明細書 特開平2−142824号公報 中国公開特許CN1044663A 中国公開特許CN1060299A 中国公開特許CN1257753A 中国公開特許CN1257885A 中国公開特許CN1306021A アメリカ特許US2002/0082363 A1 Macromolecules: 24,5305,1991 Macromolecules: 30,3147,1997 J.Polym.Sci.: PartA: Polym.Chem.37,1863,1999 Macromolecules: 28,7577,1995 Macromolecules: 32,2137,1999 Journal of American Chemical Society: 1998,120,4690 Journal of American Chemical Society: 1999,121,107 Journal of American Chemical Society: 1998,120,11018
本発明の目的は、高分子量の脂肪族ポリカーボネートの製造に用いられる、製造および取扱いが容易で、高い触媒効率、炭酸ガスの固定化率を与え、かつ共重合体に優れた交互構造含有率を与える三元触媒を提供することである。本発明の別の目的は、このような三元触媒の製造方法を提供することである。本発明の他の目的は、前記の三元触媒を用いて、高分子量の脂肪族ポリカーボネートを製造する方法を提供することである。
本発明者らは、上記の課題を達成するために研究を重ねた結果、ジヒドロカルビル亜鉛を特定の金属塩およびグリセリンと組み合わせることにより、その課題を達成しうることを見出して、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、
グリセリン、金属塩およびジヒドロカルビル亜鉛を出発原料として、下記の方法により製造される三元触媒であって、
前記金属塩が、(1)希土類金属塩または(2)非希土類金属塩であり、
(1)希土類金属塩は、一般式:MX1 n2 m
(式中、
Mは、Y、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、YbおよびLuからなる群より選ばれる希土類金属原子であり;
nおよびmは、たがいに独立して0〜3の整数であり、かつn+m=3であり;
1は、K値が10−3以上のカルボキシル基またはスルホン基であり;
2は、ClまたはBrである)
で示され;
(2)非希土類金属塩は、一般式:ZX3 p4 q
(式中、
Zは、亜鉛またはアルミニウムであり;
Zが亜鉛の場合、pおよびqは、たがいに独立して0〜2の整数であり、かつp+q=2であり;
Zがアルミニウムの場合、pおよびqは、たがいに独立して0〜3の整数であり、かつp+q=3であり;
いずれの場合も、X3は、クエン酸残基、酒石酸残基、アミノスルホン酸残基、イミノジアセトキシ、トリフルオロアセトキシ、クロロアセトキシ、ジクロロアセトキシ、トリクロロアセトキシ、o−クロロ安息香酸残基、ベンゼンスルホン酸残基およびナフタリンスルホン酸残基からなる群より選ばれる基であり;
4は、ClまたはBrである)
で示され;
グリセリンおよび金属塩を含む混合物を、グリセリン:金属塩をモル比1〜10:1〜1.5で有機溶媒に添加し、炭酸ガスの存在下で、反応混合物の温度を25℃以下に保持し、金属塩:ジヒドロカルビル亜鉛のモル比が1〜1.5:2〜20になるようにジヒドロカルビル亜鉛を滴下して、その後、さらに炭酸ガス雰囲気中でエージングして、三元触媒の懸濁液を得ることにより製造される、高分子量の脂肪族ポリカーボネートの製造に用いられる三元触媒に関する。
また、本発明の高分子量の脂肪族ポリカーボネートの製造に用いられる三元触媒の製造方法は、グリセリンおよび金属塩を含む混合物を、グリセリン:金属塩を1〜10:1〜1.5のモル比で有機溶媒に添加し、炭酸ガスの存在下で、反応混合物の温度を25℃以下に保持し、金属塩:ジヒドロカルビル亜鉛のモル比が1〜1.5:2〜20になるようにジヒドロカルビル亜鉛を滴下して、その後、さらに炭酸ガス雰囲気中でエージングして、三元触媒の懸濁液を得ることを特徴とする。
さらに、本発明の三元触媒を用いて高分子量の脂肪族ポリカーボネートを製造する方法は、エージングされた上記三元触媒とエポキシ化合物とを、それぞれ圧力釜に仕込み、釜内の圧力を2.0〜5.0MPaの範囲に維持するように炭酸ガスを充填し、50〜90℃の反応温度で共重合させ、共重合反応が終了した後、過剰量のメタノールで反応を停止させ、メタノールで重合体を洗浄することによって、ポリカーボネートを得ることを特徴とする。
本発明により製造された三元触媒において、ジヒドロカルビル亜鉛は、主触媒であり、共重合物の高い交互構造を確保する機能を有する。金属塩は、補助触媒であり、重合反応の誘導期を短縮させて、触媒効率を向上させる。グリセリンは、活性剤であり、共重合反応が速やかに行われるのを確保する。
本発明に用いられるジヒドロカルビル亜鉛としては、ジエチル亜鉛、ジn−プロピル亜鉛、ジイソプロピル亜鉛、ジn−ブチル亜鉛、ジイソブチル亜鉛、ジフェニル亜鉛およびジベンジル亜鉛が例示され、ジアルキル亜鉛が好ましく、ジエチル亜鉛、ジn−プロピル亜鉛、ジイソプロピル亜鉛、ジn−ブチル亜鉛およびジイソブチル亜鉛がさらに好ましい。また、場合により、n−ヘキサン、トルエンのような炭化水素中の1モル程度の溶液の状態で使用することもできる。
本発明に用いられる金属塩は、下記の特定の(1)希土類金属塩または(2)非希土類金属塩であり、下記の一般式で示される。
(1)希土類金属塩は、一般式:MX1 n2 mで示される。
式中、
Mは、Y、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、YbおよびLuからなる群より選ばれる希土類金属原子であり、Y、La、PrおよびNdが好ましい。
nおよびmは、たがいに独立して0〜3の整数であり、かつn+m=3である。
1は、K値が10−3以上のカルボキシル基またはスルホン基であり、アミノスルホン酸残基、トリフルオロアセトキシ、クロロアセトキシ、ジクロロアセトキシ、トリクロロアセトキシ、o−クロロ安息香酸残基、酒石酸残基、ベンゼンスルホン酸残基およびナフタリンスルホン酸残基が好ましい。
2は、ClまたはBrであり、Clが好ましい。
(2)非希土類金属塩は、ZX3 p4 qで示される。
式中、
Zは、亜鉛またはアルミニウムであり;
Zが亜鉛の場合、pおよびqは、0〜2の整数であり、かつp+q=2であり;
Zがアルミニウムの場合、pおよびqは、0〜3の整数であり、かつp+q=3であり;
3は、クエン酸残基、酒石酸残基、アミノスルホン酸残基、イミノジアセトキシ、トリフルオロアセトキシ、クロロアセトキシ、ジクロロアセトキシ、トリクロロアセトキシ、o−クロロ安息香酸残基、ベンゼンスルホン酸残基およびナフタリンスルホン酸残基からなる群より選ばれる基であり、イミノジアセトキシ、ジクロロアセトキシ、トリクロロアセトキシおよびベンゼンスルホン酸残基が好ましい。
4は、ClまたはBrであり、Clが好ましい。
本発明の触媒を調製するのに用いられる有機溶媒としては、1,3−ジオキソラン、プロピレンオキシドおよび1,4−ジオキサンのような非プロトン溶液を用いることが好ましい。本発明の触媒は、構成成分が上記有機溶媒中に分散した懸濁液の形で調製され、そのまま共重合反応に供される。懸濁液中の有効成分の総含有量は、懸濁液中の0.2〜20重量%、好ましくは0.5〜15重量%である。
本発明の三元触媒の製造方法は、前述のとおりである。グリセリン:金属塩のモル比は、1〜10:1〜1.5であり、2〜10:1.3〜1.5が好ましい。金属塩:ジヒドロカルビル亜鉛のモル比は、1.3〜1.5:2〜20であり、1.3〜1.5:2〜10が好ましい。反応温度は、ジヒドロカルビル亜鉛の滴下速度を制御することにより、25℃を越えない温度に保持することができる。炭酸ガス雰囲気におけるエージングは、2〜4時間が好ましい。
本発明の三元触媒を用いて、炭酸ガスとエポキシ化合物を共重合させることにより、高分子量の脂肪族ポリカーボネート(以下、共重合体という)を合成することができる。その方法の概要は、前述のとおりである。エポキシ化合物としては、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、1,2−ブチレンオキシド、シクロヘキセンオキシドなどが例示され、プロピレンオキシドおよびシクロヘキセンオキシドが好ましい。なお、プロピレンオキシドは、共重合反応の原料として用いられるばかりでなく、前述のように、触媒調製の際の溶媒を兼ねることができる。共重合は、5〜10時間行えば充分であり、反応停止に用いるメタノールの量は、反応生成物の1.5倍重量あれば充分である。得られた共重合体を洗浄するメタノールの量は、重量比で該共重合体の1〜5倍量が好ましい。
本発明の触媒による共重合の触媒効率は4,000g重合物/mol触媒を越えており、ポリカーボネートの数平均分子量は50,000以上で、炭酸ガスの固定率は40重量%以上、交互構造含有量は95%以上である。
本発明により、各種工業で副生する炭酸ガスを、エポキシ化合物と反応させて、高分子量の脂肪族ポリカーボネートを合成する反応に用いられる、三元触媒を得ることができる。本発明の触媒は、不活性雰囲気中、25℃以下の温度で、撹拌しつつ反応を行うことにより、容易に製造することができる。また、製造後48時間放置してから反応に使用しても、活性は変わらない。この触媒は、各種工業における化石燃料の燃焼によって大量に副生する炭酸ガスから、通常、8〜10時間の重合時間で、触媒1g当たり高分子量の脂肪族ポリカーボネート40〜50gの高い触媒効率、炭酸ガスの高い固定化率および優れた交互構造含有率により、高分子量の脂肪族ポリカーボネートを製造する能力を有する。
以下、実施例により、本発明をさらに詳細に説明する。実施例中、組成、濃度を示す%は重量%である。本発明は、これらの実施例によって限定されるものではない。
(触媒調製例1:溶媒として、1,4−ジオキサンを使用)
実施例に用いる触媒の調製を、次のようにして行った。すなわち、金属塩−グリセリン−ジヒドロカルビル亜鉛のモル比が1:10:20の触媒懸濁液を調製する場合を例にとると、グリセリン:金属塩を10:1のモル比で1,4−ジオキサン中に添加し、炭酸ガスの存在条件で、反応混合物の温度を25℃以下に保持し、金属塩:ジヒドロカルビル亜鉛のモル比が1:20になるようにジヒドロカルビル亜鉛を滴下して、その後、さらに炭酸ガスの雰囲気で、3時間エージングすることにより、以下の実施例に用いる各種の三元触媒懸濁液を調製した。用いた1,4−ジオキサンの量は、ジヒドロカルビル亜鉛0.002〜0.02モルに対して40mlに相当する量であった。
(触媒調製例2:溶媒としてプロピレンオキシドを使用)
溶媒を変えた以外は触媒調製例1と同様にして、同様の三元触媒懸濁液を調製した。すなわち、溶媒として1,4−ジオキサンの代わりにプロピレンオキシドを用いて、上記と同じ配合比で触媒を調製した。用いたプロピレンオキシドの量は、上記の1,4−ジオキサンの量と同様であった。この場合、溶媒として用いたプロピレンオキシドを、そのまま、ポリカーボネート合成反応の一方の原料の一部として用いた。得られた触媒は、触媒調製例1によって得られた触媒と同等の触媒能を有していた。
以下の実施例1〜12には、触媒として、触媒調製例1により、1,4−ジオキサンを溶媒として用いて調製した触媒を用いた。なお、触媒調製例2により、プロピレンオキシドを溶媒として用いて調製した触媒を用いた場合も、ほぼ同等の結果を得た。
三元触媒として、モル比が1:10:20のトリクロロ酢酸イットリウム−グリセリン−ジエチル亜鉛を用いて、以下の手順により、ポリプロピレンカーボネートの合成を行った。すなわち、まずプロピレンオキシド166gを容量500mlの圧力釜に仕込んだ。ついで、エージングされた、上記三元触媒の有効量が8%の触媒懸濁液の、有効触媒量3.0gになる量を添加して、ただちに炭酸ガスを充填し、温度を65℃にして反応を開始した。反応中に消費された炭酸ガスを補充して、反応が終了するまで、釜内の圧力を3.5MPa(絶対圧)、温度を65℃に維持しつつ、共重合反応を10時間行った。ついで、反応生成物に1.5倍重量のメタノールを添加して反応を停止させ、反応生成物の5倍重量のメタノールで洗浄して、白色のポリプロピレンカーボネート98.4gを得た。そのIR吸収スペクトルを図1、NMRチャートを図2に示す。触媒効率は6,500g重合物/molジエチル亜鉛、ポリカーボネートの数平均分子量は180,000、炭酸ガスの固定率は40重量%以上、交互構造含有量は95%以上であった。
触媒調製例2により、溶媒としてプロピレンオキシドを用いた以外は同様の原料比および条件で調製した触媒懸濁液を用い、最初に仕込むプロピレンオキシドの量を128.5gとした以外は同様の条件で共重合反応を行うことによって、白色のポリプロピレンカーボネート98.4gを得た。そのIRスペクトルを図3、NMRチャートを図4に示す。
触媒を変えた以外は実施例1と同様の手順によって、ポリカーボネートの合成を行った。すなわち、三元触媒として、モル比が1.5:10:20のトリクロロ酢酸亜鉛−グリセリン−ジイソプロピル亜鉛を用い、エージングされた触媒とプロピレンオキシドとをそれぞれ圧力釜に仕込み、ただちに炭酸ガスを充填して、反応が終了するまで釜内の圧力を3.5MPaに維持した。プロピレンオキシドに対する触媒の使用量は、1.8重量%であった。温度を65℃にして、共重合反応を10時間行った。ついで、反応生成物に1.5倍重量のメタノールを添加して反応を停止させ、反応生成物の5倍重量のメタノールでポリマーを洗浄して、白色のポリプロピレンカーボネートを得た。そのIR吸収スペクトルを図5、NMRチャートを図6に示す。触媒効率は6,600g重合物/molジイソプロピル亜鉛、ポリカーボネートの数平均分子量は160,000、炭酸ガスの固定率は41重量%、交互構造含有量は95%以上であった。
触媒調製例2により、溶媒としてプロピレンオキシドを用いた以外は同様の原料比および条件で調製した触媒懸濁液を用い、同様の条件で共重合反応を行うことによって、白色のポリプロピレンカーボネートを得た。そのIRスペクトルを図7、NMRチャートを図8に示す。
触媒および反応時間を変えた以外は実施例1と同様の手順によって、ポリカーボネートの合成を行った。すなわち、三元触媒として、モル比が1:10:20のモノクロロ酢酸亜鉛−グリセリン−ジエチル亜鉛を用い、エージングされた三元触媒と、プロピレンオキシドとをそれぞれ圧力釜に仕込み、ただちに炭酸ガスを充填して、反応が終了するまで釜内の圧力を3.5MPaに維持した。プロピレンオキシドに対する触媒の使用量は、1.8重量%であった。温度を65℃にして、共重合反応を8時間行った。ついで、反応生成物に1.5倍重量のメタノールを添加して反応を停止させ、反応生成物の5倍重量のメタノールでポリマーを洗浄して、白色のポリプロピレンカーボネートを得た。触媒効率は4,050g重合物/molジエチル亜鉛、ポリカーボネートの数平均分子量は190,000、炭酸ガスの固定率は41重量%、交互構造含有量は95%以上であった。
触媒および反応時間を変えた以外は実施例1と同様の手順によって、ポリカーボネートの合成を行った。すなわち、三元触媒として、モル比が1.3:10:20のクエン酸亜鉛−グリセリン−ジn−ブチル亜鉛を用い、エージングされた触媒とプロピレンオキシドとをそれぞれ圧力釜に仕込み、ただちに釜内に炭酸ガスを充填して、反応が終了するまで釜内の圧力を3.5MPaに維持した。プロピレンオキシドに対する触媒の使用量は、1.8重量%であった。温度を65℃にして、共重合反応を8時間行った。ついで、反応生成物に1.5倍重量のメタノールを添加して反応を停止させ、反応生成物の5倍重量のメタノールでポリマーを洗浄して、白色のポリプロピレンカーボネートを得た。触媒効率は5,200g重合物/mol ジn−ブチル亜鉛、ポリカーボネートの数平均分子量は80,000、炭酸ガスの固定率は40重量%、交互構造含有量は95%以上であった。
触媒および反応条件を変えた以外は実施例1と同様の手順によって、ポリカーボネートの合成を行った。すなわち、三元触媒として、モル比が1.5:2:2の塩化アルミニウム−グリセリン−ジエチル亜鉛を用い、エージングされた触媒とプロピレンオキシドとをそれぞれ圧力釜に仕込み、ただちに炭酸ガスを充填して、反応が終了するまで釜内の圧力を3.0MPaに維持した。プロピレンオキシドに対する触媒の使用量は、1.8重量%であった。温度を70℃にして、共重合反応を8時間行った。ついで、反応生成物に1.5倍重量のメタノールを添加して反応を停止させ、反応生成物の5倍重量のメタノールでポリマーを洗浄して、白色のポリプロピレンカーボネートを得た。触媒効率は9,400g重合物/molジエチル亜鉛で、ポリカーボネートの数平均分子量は120,000、炭酸ガスの固定率は40重量%、交互構造含有量は95%以上であった。
触媒および反応温度を変えた以外は実施例1と同様の手順によって、ポリカーボネートの合成を行った。すなわち、三元触媒として、モル比が1:8:20のアミノスルホン酸プラセオジム(III)−グリセリン−ジエチル亜鉛を用い、エージングされた触媒と50重量%のエポキシシクロへキサンを含有するプロピレンオキシドとをそれぞれ圧力釜に仕込み、ただちに炭酸ガスを充填して、反応が終了するまで釜内の圧力を3.0MPaに維持した。プロピレンオキシドに対する触媒の使用量は1.8重量%であった。温度を70℃にして、共重合反応を10時間行った。ついで、反応生成物に1.5倍重量のメタノールを添加して反応を停止させ、反応生成物の5倍量のメタノールでポリマーを洗浄して、白色のポリプロピレンカーボネートを得た。触媒効率は9,000g重合物/molジエチル亜鉛で、ポリカーボネートの数平均分子量は51,000、炭酸ガスの固定率は40重量%であった。
触媒および反応条件を変えた以外は実施例1と同様の手順によって、ポリカーボネートの合成を行った。すなわち、三元触媒として、モル比が1:10:20のベンゼンスルホン酸亜鉛−グリセリン−ジn−プロピル亜鉛を用い、エージングされた触媒とプロピレンオキシドとをそれぞれ圧力釜に仕込み、ただちに炭酸ガスを充填して、反応が終了するまで釜内の圧力を3.0MPaに維持した。プロピレンオキシドに対する触媒の使用量は1.8重量%であった。温度を70℃にして、共重合反応を8時間行った。ついで、反応生成物に1.5倍重量のメタノールを添加して反応を停止させ、反応生成物の5倍重量のメタノールでポリマーを洗浄して、白色のポリプロピレンカーボネートを得た。触媒効率は5,200g重合物/molジn−プロピル亜鉛で、ポリカーボネートの数平均分子量は60,000、炭酸ガスの固定率は40重量%、交互構造含有量は95%以上であった。
触媒および反応条件を変えた以外は実施例1と同様の手順によって、ポリカーボネートの合成を行った。すなわち、三元触媒として、モル比が1:10:20のジクロロ酢酸亜鉛−グリセリン−ジイソブチル亜鉛を用い、エージングされた触媒とプロピレンオキシドとをそれぞれ圧力釜に仕込み、ただちに炭酸ガスを充填して、反応が終了するまで釜内の圧力を3.0MPaに維持した。プロピレンオキシドに対する触媒の使用量は1.8重量%であった。温度を70℃にして、共重合反応を8時間行った。ついで、反応生成物に1.5倍重量のメタノールを添加して反応を停止させ、反応生成物の5倍重量のメタノールでポリマーを洗浄して、白色のポリプロピレンカーボネートを得た。触媒効率は5,200g重合物/molジイソブチル亜鉛、ポリカーボネートの数平均分子量は60,000、炭酸ガスの固定率は40重量%、交互構造含有量は95%以上であった。
触媒および反応条件を変えた以外は実施例1と同様の手順によって、ポリカーボネートの合成を行った。すなわち、三元触媒として、モル比が1:10:20のクロロ酢酸ランタン−グリセリン−ジn−プロピル亜鉛を用い、エージングされた触媒とプロピレンオキシドとをそれぞれ圧力釜に仕込み、炭酸ガスを充填して、反応が終了するまで釜内の圧力を3.0MPaに維持した。プロピレンオキシドに対する触媒の使用量は1.8重量%であった。温度を70℃にして、共重合反応を8時間行った。ついで、反応生成物に1.5倍重量のメタノールを添加して反応を停止させ、反応生成物の5倍重量のメタノールでポリマーを洗浄して、白色のポリプロピレンカーボネートを得た。触媒効率は6,900g重合物/molジn−プロピル亜鉛で、ポリカーボネートの数平均分子量は130,000、炭酸ガスの固定率は41重量%、交互構造含有量は95%以上であった。
触媒および反応条件を変えた以外は実施例1と同様の手順によって、ポリカーボネートの合成を行った。すなわち、三元触媒として、モル比が1:10:20のdl−酒石酸亜鉛−グリセリン−ジn−プロピル亜鉛を用い、エージングされた触媒とプロピレンオキシドとをそれぞれ圧力釜に仕込み、ただちに炭酸ガスを充填して、反応が終了するまで釜内の圧力を3.0MPaに維持した。プロピレンオキシドに対する触媒の使用量は1.5重量%であった。温度を70℃にして、共重合反応を8時間行った。ついで、反応生成物に1.5倍重量のメタノールを添加して反応を停止させ、反応生成物の5倍量のメタノールでポリマーを洗浄して、白色のポリプロピレンカーボネートを得た。触媒効率は4,900g重合物/molジn−プロピル亜鉛で、ポリカーボネートの数平均分子量は70,000、炭酸ガスの固定率は41重量%、交互構造含有量は95%以上であった。
触媒を変えた以外は実施例1と同様の手順によって、ポリカーボネートの合成を行った。すなわち、三元触媒として、モル比が1:10:20のトリクロロ酢酸ネオジム−グリセリン−ジエチル亜鉛を用い、エージングされた触媒と12重量%のエポキシエタンを含有するプロピレンオキシドとをそれぞれ圧力釜に仕込み、ただちに炭酸ガスを充填して、反応が終了するまで釜内の圧力を3.5MPaに維持した。プロピレンオキシドに対する触媒の使用量は1.7重量%であった。温度を65℃にして、共重合反応を10時間行った。ついで、反応生成物に1.5倍重量のメタノールを添加して反応を停止させ、反応生成物の5倍重量のメタノールでポリマーを洗浄して、白色のポリプロピレンカーボネートを得た。触媒効率は6,000g重合物/molジエチル亜鉛で、ポリカーボネートの数平均分子量は51,000、炭酸ガスの固定率は40重量%以上であった。
触媒および反応条件を変えた以外は実施例1と同様の手順によって、ポリカーボネートの合成を行った。すなわち、三元触媒として、モル比が1:8:20のイミノジ酢酸亜鉛−グリセリン−ジエチル亜鉛を用い、エージングされた触媒と、80%のプロピレンオキシドおよび20%のエポキシシクロへキサンからなる混合エポキシ化合物とをそれぞれ圧力釜に仕込み、ただちに炭酸ガスを充填して、反応が終了するまで釜内の圧力を3.0MPaに維持した。プロピレンオキシドとエポキシシクロヘキサンに対する触媒の使用量は、1.2重量%であった。温度を70℃にして、共重合反応を8時間行った。ついで、反応生成物に1.5倍重量のメタノールを添加して反応を停止させ、反応生成物の5倍重量のメタノールでポリマーを洗浄して、白色の脂肪族混成ポリカーボネートを得た。触媒効率は7,100g重合物/molジエチル亜鉛で、ポリカーボネートの数平均分子量は64,000、炭酸ガスの固定率は40重量%であった。そのIRスペクトルは図9、NMRチャートは図10に示すとおりであった。
本発明の触媒を用いて製造される脂肪族ポリカーボネートは、光分解性および生分解性を有するプラスチックであり、使い捨ての医薬品、食品包装材料などの用途に用いられるプラスチックとして有用である。
実施例1(触媒調製の溶媒:1,4−ジオキサン)のポリマーのIRスペクトルである。 実施例1(触媒調製の溶媒:1,4−ジオキサン)のポリマーのNMRチャートである。 実施例1(触媒調製の溶媒:プロピレンオキシド)のポリマーのIRスペクトルである。 実施例1(触媒調製の溶媒:プロピレンオキシド)のポリマーのNMRチャートである。 実施例2(触媒調製の溶媒:1,4−ジオキサン)のポリマーのIRスペクトルである。 実施例2(触媒調製の溶媒:1,4−ジオキサン)のポリマーのNMRチャートである。 実施例2(触媒調製の溶媒:プロピレンオキシド)のポリマーのIRスペクトルである。 実施例2(触媒調製の溶媒:プロピレンオキシド)のポリマーのNMRチャートである。 実施例12(触媒調製の溶媒:1,4−ジオキサン)のポリマーのIRスペクトルである。 実施例12(触媒調製の溶媒:1,4−ジオキサン)のポリマーのNMRチャートである。

Claims (10)

  1. グリセリン、金属塩およびジヒドロカルビル亜鉛を出発原料として、下記の方法により製造される三元触媒であって、
    前記金属塩が、非希土類金属塩であり、
    前記非希土類金属塩は、一般式:ZX3 p4 q
    (式中、
    Zは、亜鉛またはアルミニウムであり;
    Zが亜鉛の場合、pおよびqは、たがいに独立して0〜2の整数であり、かつp+q=2であり;
    Zがアルミニウムの場合、pおよびqは、たがいに独立して0〜3の整数であり、かつp+q=3であり;
    いずれの場合も、X3は、クエン酸残基、酒石酸残基、アミノスルホン酸残基、イミノジアセトキシ、トリフルオロアセトキシ、クロロアセトキシ、ジクロロアセトキシ、トリクロロアセトキシ、o−クロロ安息香酸残基、ベンゼンスルホン酸残基およびナフタリンスルホン酸残基からなる群より選ばれる基であり;
    4は、ClまたはBrである)
    で示され、
    グリセリンおよび金属塩を含む混合物を、グリセリン:金属塩をモル比1〜10:1〜1.5で有機溶媒に添加し、炭酸ガスの存在下で、反応混合物の温度を25℃以下に保持し、金属塩:ジヒドロカルビル亜鉛のモル比が1〜1.5:2〜20になるようにジヒドロカルビル亜鉛を滴下して、その後、さらに炭酸ガス雰囲気中でエージングして、三元触媒の懸濁液を得ることにより製造され、前記有機溶媒が、1,3−ジオキソラン、プロピレンオキシドおよび1,4−ジオキサンからなる群より選ばれる非プロトン溶媒である高分子量の脂肪族ポリカーボネートの製造に用いられる三元触媒。
  2. 前記ジヒドロカルビル亜鉛が、ジエチル亜鉛、ジn−プロピル亜鉛、ジイソプロピル亜鉛、ジn−ブチル亜鉛、ジイソブチル亜鉛、ジフェニル亜鉛およびジベンジル亜鉛からなる群より選ばれる亜鉛化合物である、請求項1記載の三元触媒。
  3. 前記ジヒドロカルビル亜鉛が、ジアルキル亜鉛である、請求項1または2記載の三元触媒。
  4. 4 がClである、請求項1〜のいずれか1項記載の三元触媒。
  5. グリセリン、金属塩およびジヒドロカルビル亜鉛を出発原料とする三元触媒の製造方法であって、
    前記金属塩が、(1)希土類金属塩または(2)非希土類金属塩であり、
    (1)希土類金属塩は、一般式:MX1 n2 m
    (式中、
    Mは、Y、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、YbおよびLuからなる群より選ばれる希土類金属原子であり;
    nおよびmは、たがいに独立して0〜3の整数であり、かつn+m=3であり;
    1は、K値が10−3以上のカルボキシル基またはスルホン基であり;
    2は、ClまたはBrである)
    で示され;
    (2)非希土類金属塩は、一般式:ZX3 p4 q
    (式中、
    Zは、亜鉛またはアルミニウムであり;
    Zが亜鉛の場合、pおよびqは、たがいに独立して0〜2の整数であり、かつp+q=2であり;
    Zがアルミニウムの場合、pおよびqは、たがいに独立して0〜3の整数であり、かつp+q=3であり;
    いずれの場合も、X3は、クエン酸残基、酒石酸残基、アミノスルホン酸残基、イミノジアセトキシ、トリフルオロアセトキシ、クロロアセトキシ、ジクロロアセトキシ、トリクロロアセトキシ、o−クロロ安息香酸残基、ベンゼンスルホン酸残基およびナフタリンスルホン酸残基からなる群より選ばれる基であり;
    4は、ClまたはBrである)
    で示され、
    グリセリンおよび金属塩を含む混合物を、グリセリン:金属塩をモル比1〜10:1〜1.5で有機溶媒に添加し、炭酸ガスの存在下で、反応混合物の温度を25℃以下に保持し、金属塩:ジヒドロカルビル亜鉛のモル比が1〜1.5:2〜20になるようにジヒドロカルビル亜鉛を滴下して、その後、さらに炭酸ガス雰囲気中でエージングして懸濁液を得ることを特徴とする三元触媒の製造方法。
  6. エージング時間が、2〜4時間である、請求項記載の三元触媒の製造方法。
  7. 三元触媒を用いて高分子量の脂肪族ポリカーボネートを製造する方法であって、エージングされた請求項1〜のいずれか1項記載の三元触媒とエポキシ化合物とを、それぞれ圧力釜に仕込み、釜内の圧力を2.0〜5.0MPaの範囲に維持するように炭酸ガスを充填し、50〜90℃の反応温度で共重合させ、共重合反応が終了した後、過剰量のメタノールで反応を停止させ、メタノールで重合体を洗浄することによって、脂肪族ポリカーボネートを得ることを特徴とする脂肪族ポリカーボネートの製造方法。
  8. 前記希土類金属が、Y、La、PrまたはNdである、請求項5記載の三元触媒の製造方法。
  9. 前記(1)希土類金属塩の一般式において、X 1 が、酒石酸残基、アミノスルホン酸残基、トリフルオロアセトキシ、クロロアセトキシ、ジクロロアセトキシ、トリクロロアセトキシ、o−クロロ安息香酸残基、ベンゼンスルホン酸残基またはナフタリンスルホン酸残基からなる群より選ばれる基である、請求項5記載の三元触媒の製造方法。
  10. 前記X 2 およびX 4 がそれぞれClである請求項5に記載の方法。
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