JP5095954B2 - 有機亜鉛触媒およびそれを用いたポリアルキレンカーボネートの製造方法 - Google Patents

有機亜鉛触媒およびそれを用いたポリアルキレンカーボネートの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、二酸化炭素とエポキシドとからポリアルキレンカーボネートを得る反応に用いられる有機亜鉛触媒およびそれを用いたポリアルキレンカーボネートの製造方法に関する。
産業革命以降、人類は化石燃料を大量消費することによって、現代社会を築いてきたが、一方で大気中における二酸化炭素濃度を増加させ、さらに、森林破壊等の環境破壊によってこの増加を助長させている。
地球温暖化は、大気中の二酸化炭素、フロンやメタンといった温室効果ガスが増加したことが原因とされることから、地球温暖化への寄与率の高い二酸化炭素の大気中濃度を減少させることは極めて重要であり、この排出規制や固定化等の様々な研究が世界規模で行われている。
中でも、井上らによって見出された二酸化炭素とエポキシドとの共重合反応は、地球温暖化問題の解決を担う反応として期待されており、化学的な二酸化炭素の固定といった観点だけでなく、炭素資源としての二酸化炭素の利用といった観点からも盛んに研究されている(非特許文献1参照)。
二酸化炭素とエポキシドとの共重合に有効な触媒として、ジエチル亜鉛と複数の活性水素を持つ化合物との反応生成物が開示されている(非特許文献2参照)。これによると、複数の活性水素を持つ化合物とは、ジエチル亜鉛と反応し得る活性水素を1分子中に2つ持つ化合物であって、例えば、水、一級アミン、2価のフェノール、2価の芳香族カルボン酸、芳香族ヒドロキシ酸等であり、これとジエチル亜鉛との反応生成物を用いることにより、種々の脂肪族ポリカーボネートを得ることができることが記載されている。
また、当該触媒に関して、酸化亜鉛と脂肪族ジカルボン酸とを有機溶媒の存在下に機械的粉砕処理手段により接触させて得られる亜鉛含有固体触媒が提案されている(特許文献1参照)。さらに、酸化亜鉛等の金属酸化物や水酸化カルシウム等の金属水酸化物等と、イソフタル酸等のジカルボン酸と、プロピオン酸等のモノカルボン酸とを反応させて得られる金属有機酸塩が提案されている(特許文献2参照)。
しかしながら、これまで提案された触媒には種々の不具合がある。例えば、非特許文献2に記載の触媒については、高価でかつ取り扱いの難しいジエチル亜鉛を用いる必要があること、当該触媒の重合活性が低いこと、重合反応後の精製工程において当該触媒が生成物中に混入する危険性が高い、といった問題がある。また、特許文献1および特許文献2に記載の触媒についても、重合活性が低いという問題がある。
これらのことから、重合活性の優れた触媒の出現が望まれていた。
Macromolecular Syntheses,Vol.7,p.87(1969) 高分子論文集、Vol.62,p.131(2005) 特開平2−47134号公報 特開昭52−151116号公報
本発明は、二酸化炭素とエポキシドとからポリアルキレンカーボネートを得る反応において極めて高い重合活性を有する新規有機亜鉛触媒およびそれを用いたポリアルキレンカーボネートの製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、以下に示すとおりの、有機亜鉛触媒およびそれを用いたポリアルキレンカーボネートの製造方法に関する。
項1.二酸化炭素とエポキシドとからポリアルキレンカーボネートを得る反応に用いられる有機亜鉛触媒であって、亜鉛化合物と、脂肪族ジカルボン酸と、該脂肪族ジカルボン酸に対するモル比率が0.0001〜0.1の脂肪族モノカルボン酸とを反応させて得られる有機亜鉛触媒。
項2.前記亜鉛化合物が、酸化亜鉛または水酸化亜鉛である、項1に記載の有機亜鉛触媒。
項3.前記脂肪族ジカルボン酸が、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸およびセバシン酸よりなる群から選ばれた少なくとも一種である、項1または2に記載の有機亜鉛触媒。
項4.前記脂肪族モノカルボン酸が、ギ酸、酢酸およびプロピオン酸よりなる群から選ばれた少なくとも一種である、項1〜3のいずれかに記載の有機亜鉛触媒。
項5.前記有機亜鉛触媒が、一般式(1)で表される構造を有する、項1または2に記載の有機亜鉛触媒。
Figure 0005095954
式中、RおよびRは、それぞれ独立した水素原子またはメチル基を表し、これらは同一でもよく、異なっていてもよい。nは、1〜100000の整数を、Rは、トリメチレン基またはテトラメチレン基を表し、nが2以上の整数であるとき、n個のRは、同一でもよく、異なっていてもよい。
項6.亜鉛化合物と、脂肪族ジカルボン酸と、該脂肪族ジカルボン酸に対するモル比率が0.0001〜0.1の脂肪族モノカルボン酸とを反応させて得られる有機亜鉛触媒の存在下で、二酸化炭素とエポキシドとを反応させることを特徴とするポリアルキレンカーボネートの製造方法。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の有機亜鉛触媒は、亜鉛化合物と脂肪族ジカルボン酸と特定量の脂肪族モノカルボン酸とを反応させることにより得ることができ、二酸化炭素とエポキシドとからポリアルキレンカーボネートを得る共重合反応において極めて高い重合活性を奏する。
本発明に用いられる亜鉛化合物としては、特に限定されるものではないが、例えば、酸化亜鉛、水酸化亜鉛、硝酸亜鉛および炭酸亜鉛等の無機亜鉛化合物、並びに、酢酸亜鉛、ジエチル亜鉛、ジブチル亜鉛等の有機亜鉛化合物等が挙げられる。中でも、高い活性を示す有機亜鉛触媒が得られる観点から、酸化亜鉛および水酸化亜鉛が好適に用いられる。なお、これら亜鉛化合物は、それぞれ単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記亜鉛化合物は、市販されているものをそのまま用いてもよいし、あるいは適宜合成して得られるものを用いてもよい。前記亜鉛化合物の内、例えば酸化亜鉛を合成する方法としては、シュウ酸亜鉛を400℃以上に加熱分解する方法、ヒドロオキシ炭酸亜鉛を加熱脱水する方法、金属亜鉛を燃焼させる方法および亜鉛鉱石を還元剤とともに焙焼し生成する亜鉛蒸気を空気酸化する方法等を挙げることができる。
本発明に用いられる脂肪族ジカルボン酸としては、特に限定されるものではないが、例えば、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸およびセバシン酸等が挙げられる。中でも、高い活性を示す有機亜鉛触媒が得られる観点から、グルタル酸およびアジピン酸が好適に用いられる。なお、これら脂肪族ジカルボン酸は、それぞれ単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
脂肪族ジカルボン酸の使用量は、通常、亜鉛化合物に対するモル比率が0.1〜1.5であることが好ましく、0.5〜1.0であることがより好ましい。脂肪族ジカルボン酸のモル比率が0.1未満の場合、反応が進行しにくくなるおそれがある。また、脂肪族ジカルボン酸のモル比率が1.5を超える場合、使用量に見合う効果がなく経済的でなくなるおそれがある。
本発明に用いられる脂肪族モノカルボン酸としては、特に限定されるものではないが、例えば、ギ酸、酢酸およびプロピオン酸等が挙げられる。中でも、高い活性を示す有機亜鉛触媒が得られる観点から、ギ酸および酢酸が好適に用いられる。なお、これら脂肪族モノカルボン酸は、それぞれ単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明における脂肪族モノカルボン酸の使用量は、脂肪族ジカルボン酸に対するモル比率で0.0001〜0.1であり、0.001〜0.05であることが好ましい。脂肪族モノカルボン酸のモル比率が0.0001未満の場合、得られる触媒は末端にカルボン酸基が含まれた構造を有し活性の低いものとなる。また、脂肪族モノカルボン酸のモル比率が0.1を超える場合、使用量に見合う効果がなく得られる触媒の活性が低いものとなる。
本発明の有機亜鉛触媒を得るための、亜鉛化合物と脂肪族ジカルボン酸と脂肪族モノカルボン酸との反応に用いられる反応溶媒としては、特に限定されるものではなく、種々の有機溶媒を用いることができる。このような有機溶媒としては、具体的には、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル系溶媒、および、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、プロピレンカーボネート等のカーボネート系溶媒、並びに、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホトリアミド等が挙げられる。中でも、反応溶媒のリサイクル使用が容易であることから、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒が好適に用いられる。
反応溶媒の使用量は、特に制限されるものではないが、反応を円滑にさせる観点および使用量に見合うだけの効果を得る観点から、亜鉛化合物100重量部に対して500〜10000重量部であることが好ましい。
反応温度は、特に限定されないが、20〜110℃であるのが好ましく、50〜100℃であるのがより好ましい。反応温度が20℃未満の場合、反応に長時間を要するおそれがある。また、反応温度が110℃を超える場合、副反応が起こり、収率が低下するおそれがある。反応時間は、反応温度により異なるために一概には言えないが、通常1〜20時間である。
本発明の有機亜鉛触媒は、亜鉛化合物と脂肪族ジカルボン酸と特定量の脂肪族モノカルボン酸とを反応させることにより得られるもので、二酸化炭素とエポキシドとからポリアルキレンカーボネートを得る共重合反応において極めて高い重合活性を有する。
本発明の有機亜鉛触媒が従来の有機亜鉛触媒に較べて極めて高い重合活性を有する理由は、詳らかではないが、以下のように推測される。
まず、特許文献1に記載の有機亜鉛触媒は、酸化亜鉛と脂肪族ジカルボン酸とを反応させて得られる触媒であるため、末端にカルボン酸基が含まれた構造を有する。このカルボン酸基は、ポリアルキレンカーボネートを製造する際の反応活性点に水素(プロトン)を供与して当該反応を停止させるため、当該触媒の重合活性は低いものとなっていたと考えられる。次に、特許文献2に記載の有機亜鉛触媒は、酸化亜鉛等の金属酸化物等とイソフタル酸等のジカルボン酸とプロピオン酸等のモノカルボン酸とを反応させて得られる触媒であるため、原料に起因する芳香族環基を有する。この芳香族環基間の相互作用により当該触媒分子が会合して触媒活性点が減損するため、当該触媒の重合活性は低いものとなっていたと考えられる。また、モノカルボン酸の使用量が比較的多いため、酸化亜鉛に対するジカルボン酸とモノカルボン酸との競争反応の影響が大きくなり、得られる当該触媒の活性点が比較的少なくなることから、当該触媒の重合活性は低いものとなっていたと考えられる。
しかしながら、本発明の有機亜鉛触媒は、亜鉛化合物と脂肪族ジカルボン酸と特定量の脂肪族モノカルボン酸とを用いることで、実質的に、末端にカルボン酸基が含まれた構造を有するものではなく、また、芳香族環基を有するものでもない。さらに、本発明の有機亜鉛触媒は、酸化亜鉛に対する脂肪族ジカルボン酸と脂肪族モノカルボン酸との競争反応により当該触媒の活性点が低減するのを効果的に防止したものである。従って、本発明の有機亜鉛触媒は、ポリアルキレンカーボネートを得る共重合反応に対して当該反応を阻害する上記の理由を実質的に有さないことから、極めて高い重合活性を有するものと考えられる。
本発明において、亜鉛化合物と脂肪族ジカルボン酸と特定量の脂肪族モノカルボン酸との反応方法は、特に限定されるものではなく、これらを同時に反応させてもよいし、脂肪族ジカルボン酸または脂肪族モノカルボン酸のどちらか一方と亜鉛化合物とを先に反応させた後、その反応生成物と他のもう一方とを引き続いて反応させてもよい。しかしながら、得られる有機亜鉛触媒が、上記したような、末端にカルボン酸基が含まれる構造を有することを避ける観点から、まず脂肪族ジカルボン酸と亜鉛化合物とを先に反応させた後、その反応生成物と脂肪族モノカルボン酸とを反応させることが望ましい。
かくして得られる本発明の有機亜鉛触媒としては、例えば、下記一般式(1)に示す構造を有するものが挙げられる。
Figure 0005095954
式中、RおよびRは、それぞれ独立した水素原子またはメチル基を表し、これらは同一でもよく、異なっていてもよい。nは、1〜100000の整数を、Rは、トリメチレン基またはテトラメチレン基を表し、nが2以上の整数であるとき、n個のRは、同一でもよく、異なっていてもよい。
このような有機亜鉛触媒は、末端にカルボン酸基が含まれておらず、芳香族環基も有しないことから、重合活性の高いものとなる。
かくして得られる本発明の有機亜鉛触媒は、ろ過等の常法により当該反応液から単離して、二酸化炭素とエポキシドとからポリアルキレンカーボネートを得る共重合反応に用いることができる。また、前記共重合反応において、本発明の有機亜鉛触媒を当該反応液から単離することなく、反応液に含ませたまま引き続いて用いることもできる。しかしながら、当該反応液には、亜鉛化合物と脂肪族ジカルボン酸と脂肪族モノカルボン酸との反応において生成され、ポリアルキレンカーボネートを得る際の反応活性点に悪影響を及ぼすおそれのある水分等が含まれている場合がある。そのため、本発明の有機亜鉛触媒を当該反応液に含ませたまま用いる場合は、使用に先立ち、予め共沸等の分離操作によりこれら水分等を除去しておくのが好ましい。
次に、亜鉛化合物と、脂肪族ジカルボン酸と、該脂肪族ジカルボン酸に対するモル比率が0.0001〜0.1の脂肪族モノカルボン酸とを反応させて得られる有機亜鉛触媒の存在下で、二酸化炭素とエポキシドとを反応させるポリアルキレンカーボネートの製造方法に関して詳細に説明する。
本発明のポリアルキレンカーボネートの製造方法において、二酸化炭素とエポキシドとからポリアルキレンカーボネートを得る共重合反応は、亜鉛化合物と、脂肪族ジカルボン酸と、該脂肪族ジカルボン酸に対するモル比率が0.0001〜0.1の脂肪族モノカルボン酸とを反応させて得られる前記有機亜鉛触媒の存在下でおこなわれ、その反応効率は非常に高いものとなる。また、重合反応後の精製工程において触媒の分離が容易となる。
本発明に用いられるエポキシドとしては、特に限定されるものではないが、例えば、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、1−ブテンオキシド、2−ブテンオキシド、イソブチレンオキシド、1−ペンテンオキシド、2−ペンテンオキシド、1−ヘキセンオキシド、1−オクテンオキシド、1−デセンオキシド、シクロペンテンオキシド、シクロヘキセンオキシド、スチレンオキシド、ビニルシクロヘキサンオキシド、3−フェニルプロピレンオキシド、3,3,3−トリフルオロプロピレンオキシド、3−ナフチルプロピレンオキシド、3−フェノキシプロピレンオキシド、3−ナフトキシプロピレンオキシド、ブタジエンモノオキシド、3−ビニルオキシプロピレンオキシドおよび3−トリメチルシリルオキシプロピレンオキシド等が挙げられる。中でも、高い反応性を有する観点から、エチレンオキシドおよびプロピレンオキシドが好適に用いられる。これらのエポキシドは、それぞれ単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明における二酸化炭素の使用圧力は、特に限定されないが、通常、0.1〜20MPaであることが好ましく、0.1〜10MPaであることがより好ましく、0.1〜5MPaであることがさらに好ましい。二酸化炭素の使用圧力が20MPaを超える場合、使用圧力に見合う効果がなく経済的でなくなるおそれがある。
本発明において、前記有機亜鉛触媒の使用量は、エポキシド100重量部に対して0.001〜20重量部であることが好ましく、0.01〜10重量部であることがより好ましい。有機亜鉛触媒の使用量が0.001重量部未満の場合、反応が進行しにくくなるおそれがある。また、有機亜鉛触媒の使用量が20重量部を超える場合、使用量に見合う効果がなく経済的でなくなるおそれがある。
前記共重合反応に用いられる溶媒としては、特に限定されるものではなく、種々の有機溶媒を用いることができる。このような有機溶媒としては、具体的には、例えば、ペンタン、ヘキサン、オクタン、デカン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素系溶媒;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒;クロロメタン、メチレンジクロリド、クロロホルム、四塩化炭素、1,1−ジクロロエタン、1,2−ジクロロエタン、エチルクロリド、トリクロロエタン、1−クロロプロパン、2−クロロプロパン、1−クロロブタン、2−クロロブタン、1−クロロ−2−メチルプロパン、クロルベンゼン、ブロモベンゼン等のハロゲン化炭化水素系溶媒;ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、プロピレンカーボネート等のカーボネート類系溶媒等が挙げられる。
前記溶媒の使用量は、特に制限されるものではないが、反応を円滑にさせる観点および使用量に見合うだけの効果を得る観点から、エポキシド100重量部に対して500〜10000重量部であることが好ましい。
なお、本発明のポリアルキレンカーボネートの製造方法は、これら用いる溶媒の種類および使用量により、溶液重合および沈澱重合といった異なる重合形態となるが、いずれの重合形態であっても共重合反応は問題なく進行し、それらの反応効率は非常に高い。
反応温度は、特に限定されないが、20〜100℃であるのが好ましく、40〜80℃であるのがより好ましい。反応温度が20℃未満の場合、反応に長時間を要するおそれがある。また、反応温度が100℃を超える場合、副反応が起こり収率が低下するおそれがある。反応時間は、反応温度により異なるために一概には言えないが、通常2〜40時間である。
本発明において、前記有機亜鉛触媒と二酸化炭素とエポキシドとの混合方法は、特に限定されるものではないが、混合の容易さから、前記有機亜鉛触媒とエポキシドとを混合した後に二酸化炭素を添加する方法が好ましい。
かくして得られるポリアルキレンカーボネートは、ろ過あるいは希酸水溶液や希アルカリ水溶液を用いた洗浄により触媒等を除去した後、減圧乾燥法等を用いて乾燥することにより単離することができる。
本発明によると、二酸化炭素とエポキシドとからポリアルキレンカーボネートを得る共重合反応において極めて高い重合活性を有する有機亜鉛触媒およびそれを用いたポリアルキレンカーボネートの製造方法を提供することができる。
以下に、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明は、これら実施例によってなんら限定されるものではない。
実施例1
<有機亜鉛触媒の製造>
冷却管、温度計および攪拌機を備え付けた300mL容の四つ口フラスコに、酸化亜鉛8.1g(100mmol)、グルタル酸12.7g(96mmol)、酢酸0.1g(2mmol)およびトルエン150mLを仕込んだ。次いで、窒素雰囲気下で55℃まで昇温し、さらに同温度で4時間攪拌して反応させた。その後、110℃まで昇温し、さらに同温度で4時間攪拌して共沸させ、水分を除去した後、室温まで冷却して、本発明の有機亜鉛触媒を含む反応液を得た。この反応液の一部を分取し、それをろ過して得た本発明の有機亜鉛触媒について、IRを測定(サーモニコレージャパン株式会社、商品名 AVATAR360)したところ、カルボン酸基に基づくピークは認められなかった。
<ポリアルキレンカーボネートの製造>
温度計および攪拌機を備え付けた1L容のオートクレーブに、上記の反応液8.0mL(本発明の有機亜鉛触媒を1.0g含む)、ヘキサン200mL、エチレンオキシド35.2g(0.80mol)および二酸化炭素を加え、系を、窒素雰囲気下、60℃、1.5MPaとし、消費される二酸化炭素を補給しながら6時間重合反応を行なった。その後、オートクレーブを冷却して脱圧し、白色ポリマーのヘキサンスラリーを得た。これをろ過した後、1%塩酸水溶液0.5Lで洗浄し、さらに純水で洗浄した後、減圧乾燥してポリエチレンカーボネート68.4gを得た。
得られたポリエチレンカーボネートは、下記の物性を有することから同定することができた。
IR(KBr):1740,1447,1386,1217,1029,785(cm−1
実施例2
実施例1のポリアルキレンカーボネートの製造において、エチレンオキシド35.2g(0.80mol)に代えて、プロピレンオキシド46.4g(0.80mol)を用いた以外は実施例1と同様にして、ポリプロピレンカーボネート80.8gを得た。
得られたポリプロピレンカーボネートは、下記の物性を有することから同定することができた。
IR(KBr):1742,1456,1381,1229,1069,787(cm−1
実施例3
<有機亜鉛触媒の製造>
冷却管、温度計および攪拌機を備え付けた300mL容の四つ口フラスコに、酸化亜鉛8.1g(100mmol)、グルタル酸12.7g(96mmol)およびトルエン150mLを仕込んだ。次いで、窒素雰囲気下で55℃まで昇温し、さらに同温度で2時間攪拌して反応させた。その後、酢酸0.1g(2mmol)をさらに加えて、同温度で2時間攪拌して反応させた。次に、110℃まで昇温し、さらに同温度で4時間攪拌して共沸させ、水分を除去した後、室温まで冷却して、本発明の有機亜鉛触媒を含む反応液を得た。この反応液の一部を分取し、それをろ過して得た本発明の有機亜鉛触媒について、IRを測定(サーモニコレージャパン株式会社、商品名 AVATAR360)したところ、カルボン酸基に基づくピークは認められなかった。
<ポリアルキレンカーボネートの製造>
温度計および攪拌機を備え付けた1L容のオートクレーブに、上記の反応液8.0mL(本発明の有機亜鉛触媒を1.0g含む)、ヘキサン200mL、エチレンオキシド35.2g(0.80mol)および二酸化炭素を加え、系を、窒素雰囲気下、60℃、1.5MPaとし、消費される二酸化炭素を補給しながら6時間重合反応を行なった。その後、オートクレーブを冷却して脱圧し、白色ポリマーのヘキサンスラリーを得た。これをろ過した後、1%塩酸水溶液0.5Lで洗浄し、さらに純水で洗浄した後、減圧乾燥してポリエチレンカーボネート70.1gを得た。
得られたポリエチレンカーボネートは、下記の物性を有することから同定することができた。
IR(KBr):1741,1447,1385,1218,1028,784(cm−1
実施例4
実施例3の有機亜鉛触媒の製造において、酢酸0.1g(2mmol)に代えて、ギ酸0.1g(2mmol)を用いた以外は実施例3と同様にして、本発明の有機亜鉛触媒を含む反応液を得た。またこの有機亜鉛触媒について、IRを測定(サーモニコレージャパン株式会社、商品名 AVATAR360)したところ、カルボン酸基に基づくピークは認められなかった。
次に、実施例3のポリアルキレンカーボネートの製造において、上記の反応液8.0mL(本発明の有機亜鉛触媒を1.0g含む)を用いた以外は実施例3と同様にして、ポリエチレンカーボネート69.2gを得た。
得られたポリエチレンカーボネートは、下記の物性を有することから同定することができた。
IR(KBr):1739,1447,1386,1219,1029,783(cm−1
実施例5
実施例3の有機亜鉛触媒の製造において、酸化亜鉛8.1g(100mmol)に代えて、水酸化亜鉛9.9g(100mmol)を用いた以外は実施例3と同様にして、本発明の有機亜鉛触媒を含む反応液を得た。またこの有機亜鉛触媒について、IRを測定(サーモニコレージャパン株式会社、商品名 AVATAR360)したところ、カルボン酸基に基づくピークは認められなかった。
次に、実施例3のポリアルキレンカーボネートの製造において、上記の反応液8.0mL(本発明の有機亜鉛触媒を1.0g含む)を用いた以外は実施例3と同様にして、ポリエチレンカーボネート65.1gを得た。
得られたポリエチレンカーボネートは、下記の物性を有することから同定することができた。
IR(KBr):1740,1445,1385,1220,1026,783(cm−1
実施例6
実施例3の有機亜鉛触媒の製造において、グルタル酸12.7g(96mmol)に代えて、アジピン酸14.0g(96mmol)を用いた以外は実施例3と同様にして、本発明の有機亜鉛触媒を含む反応液を得た。またこの有機亜鉛触媒について、IRを測定(サーモニコレージャパン株式会社、商品名 AVATAR360)したところ、カルボン酸基に基づくピークは認められなかった。
次に、実施例3のポリアルキレンカーボネートの製造において、上記の反応液8.0mL(本発明の有機亜鉛触媒を1.0g含む)を用いた以外は実施例3と同様にして、ポリエチレンカーボネート59.2gを得た。
得られたポリエチレンカーボネートは、下記の物性を有することから同定することができた。
IR(KBr):1737,1442,1386,1220,1024,783(cm−1
比較例1
<有機亜鉛触媒の製造>
冷却管、温度計および攪拌機を備え付けた300mL容の四つ口フラスコに、酸化亜鉛8.1g(100mmol)、グルタル酸13.0g(98mmol)およびトルエン150mLを仕込んだ。次いで、窒素雰囲気下で55℃まで昇温し、さらに同温度で4時間攪拌して反応させた。その後、110℃まで昇温し、さらに同温度で2時間攪拌して共沸させ、水分を除去した後、室温まで冷却して、有機亜鉛触媒を含む反応液を得た。この反応液の一部を分取し、それをろ過して得た有機亜鉛触媒について、IRを測定(サーモニコレージャパン株式会社、商品名 AVATAR360)したところ、3000〜3600cm−1にカルボン酸基に基づくピークが認められた。
<ポリアルキレンカーボネートの製造>
温度計および攪拌機を備え付けた1L容のオートクレーブに、上記の反応液8.0mL(有機亜鉛触媒を1.0g含む)、ヘキサン200mL、エチレンオキシド35.2g(0.80mol)および二酸化炭素を加え、系を、窒素雰囲気下、80℃、1.5MPaとし、消費される二酸化炭素を補給しながら6時間重合を行なった。その後、オートクレーブを冷却して脱圧し、白色ポリマーのヘキサンスラリーを得た。これをろ過した後、1%塩酸水溶液0.5Lで洗浄し、さらに純水で洗浄した後、減圧乾燥してポリエチレンカーボネート29.2gを得た。
比較例2
実施例3の有機亜鉛触媒の製造において、グルタル酸12.7g(96mmol)に代えてグルタル酸11.6g(88mmol)を、酢酸0.1g(2mmol)に代えて酢酸0.6g(10mmol)を、それぞれ用いた以外は実施例3と同様にして、有機亜鉛触媒を含む反応液を得た。またこの有機亜鉛触媒について、IRを測定(サーモニコレージャパン株式会社、商品名 AVATAR360)したところ、カルボン酸基に基づくピークは認められなかった。
次に、実施例3のポリアルキレンカーボネートの製造において、上記の反応液8.0mL(本発明の有機亜鉛触媒を1.0g含む)を用いた以外は実施例3と同様にして、ポリエチレンカーボネート3.2gを得た。
比較例3
実施例3の有機亜鉛触媒の製造において、グルタル酸12.7g(96mmol)に代えてグルタル酸13.0g(98mmol)を、酢酸0.1g(2mmol)に代えて酢酸0.5mg(0.009mmol)を、それぞれ用いた以外は実施例3と同様にして、有機亜鉛触媒を含む反応液を得た。またこの有機亜鉛触媒について、IRを測定(サーモニコレージャパン株式会社、商品名 AVATAR360)したところ、カルボン酸基に基づくピークが認められた。
次に、実施例3のポリアルキレンカーボネートの製造において、上記の反応液8.0mL(本発明の有機亜鉛触媒を1.0g含む)を用いた以外は実施例3と同様にして、ポリエチレンカーボネート31.2gを得た。
比較例4
<有機亜鉛触媒の製造>
冷却管、温度計および攪拌機を備え付けた300mL容の四つ口フラスコに、酸化亜鉛16.28g(200mmol)、イソフタル酸16.16g(100mmol)および1,4−ジオキサン100mLを仕込んだ。次いで、窒素雰囲気下で100℃まで昇温し、さらに同温度で2時間攪拌して反応させた。その後、プロピオン酸14.82g(200mmol)をさらに加えて、同温度で3時間攪拌して反応させた。反応終了後、反応液を室温まで冷却し、ろ過して有機亜鉛触媒43.5gを得た。これについて、IRを測定(サーモニコレージャパン株式会社、商品名 AVATAR360)したところ、カルボン酸基に基づくピークは認められなかった。
<ポリアルキレンカーボネートの製造>
温度計および攪拌機を備え付けた1L容のオートクレーブに、上記の有機亜鉛触媒3g、ヘキサン200mL、エチレンオキシド35.2g(0.80mol)および二酸化炭素を加え、系を、窒素雰囲気下、80℃、1.5MPaとし、消費される二酸化炭素を補給しながら6時間重合を行なったが、重合反応が進行せず、ポリエチレンカーボネートを得ることができなかった。
Figure 0005095954
本発明の有機亜鉛触媒を用いると、二酸化炭素とエポキシドとから極めて高い効率でポリアルキレンカーボネートを製造することができる。

Claims (6)

  1. 二酸化炭素とエポキシドとからポリアルキレンカーボネートを得る反応に用いられる有機亜鉛触媒であって、亜鉛化合物と、脂肪族ジカルボン酸と、該脂肪族ジカルボン酸に対するモル比率が0.0001〜0.1の脂肪族モノカルボン酸とを反応させて得られる有機亜鉛触媒。
  2. 前記亜鉛化合物が、酸化亜鉛または水酸化亜鉛である、請求項1に記載の有機亜鉛触媒。
  3. 前記脂肪族ジカルボン酸が、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸およびセバシン酸よりなる群から選ばれた少なくとも一種である、請求項1または2に記載の有機亜鉛触媒。
  4. 前記脂肪族モノカルボン酸が、ギ酸、酢酸およびプロピオン酸よりなる群から選ばれた少なくとも一種である、請求項1〜3のいずれかに記載の有機亜鉛触媒。
  5. 前記有機亜鉛触媒が、一般式(1)で表される構造を有する、請求項1または2に記載の有機亜鉛触媒。
    Figure 0005095954
    式中、RおよびRは、それぞれ独立した水素原子またはメチル基を表し、これらは同一でもよく、異なっていてもよい。nは、1〜100000の整数を、Rは、トリメチレン基またはテトラメチレン基を表し、nが2以上の整数であるとき、n個のRは、同一でもよく、異なっていてもよい。
  6. 亜鉛化合物と、脂肪族ジカルボン酸と、該脂肪族ジカルボン酸に対するモル比率が0.0001〜0.1の脂肪族モノカルボン酸とを反応させて得られる有機亜鉛触媒の存在下で、二酸化炭素とエポキシドとを反応させることを特徴とするポリアルキレンカーボネートの製造方法。
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