JP3921895B2 - 用紙搬送装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像読取装置に設ける用紙搬送装置に関し、中間フレームのフレーム枠体に駆動ローラ部材を配置し、そのフレーム枠体を覆う上カバーを着脱可能に設けることにより、ローラに対するメンテナンスを容易に行い得るようにした用紙搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置等に設ける画像読取装置においては、原稿搬送路を横向きのU字状に形成し、原稿トレイと排出トレイとを上下に重ねる状態に配置して、搬送装置を構成する方式のものが用いられる。前記用紙搬送装置においては、原稿トレイから原稿を送り出すためのピックアップローラを原稿トレイの端部に位置させて配置し、前記ピックアップローラにより取り出された用紙を用紙さばき装置により1枚ずつ分離し、画像読取装置の読取部に向けて送り込むように構成している。
【0003】
前記画像読取装置を小型化したものとして構成し、フラットベッドスキャナー機構(FBS)と組み合わせて、画像形成装置の上部に配置する場合等には、前記画像読取装置の用紙搬送路を略U字状に形成し、用紙を非常に小さい半径で湾曲させて送る機構の装置として構成することが必要となる。前記U字状に構成する搬送路では、中間フレームの周囲にガイドを設けて用紙の案内を行うように構成し、前記中間フレームには用紙さばき装置のリタードローラを支持させて、上部フレームに配置するセパレートローラと対向させて配置し、両ローラの間で所定の値のニップ圧力を設定するようにしている。また、読取りが終了した原稿を排出トレイに送り出すために、前記用紙搬送路の終端部に排出ローラ装置を配置し、前記排出ローラ装置により送り出された原稿を、順次上に積重ねるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記画像読取装置の用紙搬送路には、用紙さばき装置と搬送ローラ装置、および排出ローラ装置と、複数のローラ装置があり、それ等のローラに対して各々別系統の駆動機構を配置することは、装置の設計上の制約条件が多くなるという問題がある。また、前記リタードローラが破損したり、摩耗して用紙の分離性能が低下した場合には、リタードローラの交換の必要が出てくる。ところが、従来の用紙搬送装置では、リタードローラが装置に組み付けられており、リタードローラを交換するために、前記リタードローラの周囲にある駆動伝達用のギヤや他のローラ等を取り外す必要があり、そのため用紙搬送装置を分解しなければならず、リタードローラの交換やメンテナンスに非常に手間がかかるという問題があった。
【0005】
本発明は、用紙搬送装置に設ける中間フレームにおいて、中間フレームをフレーム枠体と上カバーとで構成し、中間フレームに配置されるリタードローラの交換や、駆動伝達ギヤ群のメンテナンスが容易にできる装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、用紙を送るセパレートローラを有する上部フレームと、前記上部フレームを開放したときに露出する中間フレームと、前記中間フレームに支持されたリタードローラとを備えた用紙搬送装置に関する。本発明の請求項1の発明は、前記中間フレームは、上カバーとフレーム枠体とからなり、前記上カバーをフレーム枠体に対して着脱可能に設けたことを特徴とする。したがって、中間フレームの上カバーを容易に取り外すことができ、上カバーを外した状態でリタードローラの着脱作業を行うことができる。
【0007】
請求項2の発明は、前記中間フレームには、前記リタードローラと搬送ローラ装置の駆動ローラと、排出ローラ装置の駆動ローラとを有し、前記各ローラは、前記フレーム枠体に支持されることを特徴とする。そして、中間フレームに配置される駆動ローラ部材がフレーム枠体に支持されていることから、上カバーの着脱を容易に行うことができる。
【0008】
請求項3の発明は、前記リタードローラは、中間フレームに設ける支点を中心にして揺動する揺動ブラケットに支持され、前記リタードローラは前記揺動ブラケットに対して着脱可能に設けられたことを特徴とする。よって、リタードローラを揺動ブラケットとしての伝導用リンクから容易に着脱でき、中間フレームの上側から取付・取外しが可能である。
【0009】
【発明の実施の形態】
図示される例にしたがって、本発明の用紙搬送装置を説明する。図1においては、ファクシミリ装置や画像形成装置と組み合わせて使用し、原稿の画像の読取りに用いられる自動原稿搬送装置(ADF)1を例にして説明している。前記自動原稿搬送装置1においては、横向きの略U字状に構成した搬送路を通して用紙の搬送を行うもので、前記搬送路としては、挿入口14aからの搬送路14と、湾曲路20、および、排出トレイ92に接続される排出路24からなり、湾曲路20の下部に配置しているプラテン23の位置で、読取り装置により原稿の画像の読取りを行うように構成している。前記自動原稿搬送装置1においては、画像形成装置の上部に配置する基部フレーム2に対して、中間フレーム30と上部フレーム3とをそれぞれ組み合わせて設けており、前記上部フレーム3は支軸4を中心に揺動可能に設け、中間フレーム30を搬送ローラ装置15の駆動ローラ17の軸18を中心にして揺動可能に設けている。
【0010】
前記図1に示す例において、用紙搬送路内で用紙の搬送を行うために、用紙挿入口14aに位置させるピックアップローラ5と、用紙さばき装置10、搬送ローラ装置15、大径駆動ローラ21と複数のピンチローラ22、22aおよび、排出ローラ装置25とを配置している。前記各ローラのうち、前記上部フレーム3には、トレイから用紙を取り込むためのピックアップローラ5と、用紙さばき装置10のセパレートローラ11、搬送ローラ装置15のピンチローラ16と、大径駆動ローラ21に対するピンチローラ22を設けている。また、前記2つのピンチローラ16、22は、上部フレーム3に配置するステイ7に支持されるローラ支持フレーム8に対して、図示を省略した付勢用のスプリングと支持アーム部材とを介して装着され、対応する各駆動ローラに対して一定の押圧力で押圧される。さらに、前記上部フレーム3には、湾曲路20の大径ローラ21に対向するガイド板9を配置して、前記湾曲路20における用紙の案内を行わせる。
【0011】
前記中間フレーム30には、原稿トレイ91に接続される用紙挿入口14aの下ガイド部材である上カバー35と、用紙さばき装置10のリタードローラ12、搬送ローラ装置15の駆動ローラ17および、排出ローラ装置25の駆動ローラ27とを設けている。また、前記基部フレーム2には、用紙搬送路6の湾曲路20で搬送作用を行うための大径駆動ローラ21とピンチローラ22、22aおよび、排出ローラ装置25のピンチローラ26とを配置し、前記基部フレーム2には読取部と排出側の搬送路のガイド板部材を配置している。そして、前述したような構成を有する装置では、用紙搬送路内での用紙のジャム処理や搬送ローラ装置15のニップ部のニップ圧力の調整、その他のメンテナンスを行う際に、上部のフレーム3と中間フレーム30とを順次開放することにより用紙搬送路を開放したり、用紙搬送装置の各構成部材を露出させるようにして、作業を行うことができるようにする。
【0012】
前記自動原稿搬送装置1においては、用紙搬送路に沿って用紙の搬送を行うために、用紙挿入口14aに位置するトレイに対応させて、ピックアップローラ5をアーム6により揺動可能に配置し、前記ピックアップローラ5により用紙を取り込んで、用紙さばき装置10を介して搬送路14に向けて送り込むようにする。そして、用紙さばき装置10のセパレートローラ11とリタードローラ12との間で用紙に対するさばき作用を付与し、1枚の用紙のみを搬送ローラ装置15に向けて送り込む。前記搬送ローラ装置15により搬送される用紙は、用紙搬送路の湾曲路20で大径駆動ローラ21とピンチローラ22の間でニップされて、プラテン23の読取部を通過し、ピンチローラ22aとのニップ部を通って、排出路24から駆動ローラ27とピンチローラ26を対向させて設けた排出ローラ装置25を介して、排出トレイ92に向けて送り出される。
なお、前記搬送路14と湾曲路20の間には、搬送ローラ装置15の駆動軸18を介して配置する支持部材77を用いて、先端部にフィルム部材76を設けたガイド部材75を設け、搬送ローラ装置15から送り出される用紙を、大径搬送ローラ21に沿わせるようにして案内する。また、前記用紙さばき装置10のリタードローラ12に対しては、セパレートローラ11との間でのニップ圧力の調整を行うために、押圧力調整手段50(図2を参照)を配置しており、給紙装置における用紙さばき作用の実施状態に応じて、両ローラの間でのニップ圧力を調整できるようにしている。
【0013】
図2には、前記自動原稿搬送装置1に配置する中間フレーム30の構成を示しているもので、中間フレーム30を板金で構成したフレーム枠体31と、その上部に配置する上カバー35とを組み合わせて構成している。前記上カバー35は、搬送路14のガイド板として設けられているもので、前記中間フレーム30は、搬送ローラ装置15の駆動ローラ17の軸18を中心にして揺動可能に設けている。前記中間フレーム30に配置するリタードローラ12に対する駆動を行うために、軸18に対して揺動可能に設けた揺動ブラケットとしての伝導用リンク40を介して伝導ギヤ群42を配置し、搬送ローラ装置の駆動ローラ17の軸18に設けたギヤから、前記ギヤ群42を介して駆動伝達を行う。前記搬送ローラ装置15の駆動ローラ17の軸に伝達される駆動力を、前記伝導ギヤ群42を介して、端部の出力ギヤからリタードローラ12の軸13に設けたギヤに噛合せて、リタードローラ12に対する駆動伝達を行う。そして、用紙さばき作用を行う際に、セパレートローラ11による用紙搬送方向に対して、リタードローラ12を逆方向に回転させる。
【0014】
前記セパレートローラ11の軸に対してリタードローラ12の軸芯を一致させるように位置決めするために、図4等に示すように、前記リタードローラ12の軸13の両端部に配置する軸受61、61aを、フレーム本体に設けた軸支部材48、48aに支持させる。そして、伝導用リンク40に設けられたピン45と中間リンク65に設けられた軸支部68とにより、伝導用ギヤ群42の出力ギヤと、リタードローラ12の軸13に設ける入力ギヤとの噛み合い位置が設定され、リタードローラ12に対する駆動伝達を良好に行い得るようにする。また、前記軸13を位置決めする手段と、軸13の両端部の軸受61を本体軸支部材48により支持する手段を用いることにより、リタードローラ12がセパレートローラ11に接する押圧位置を、常に一定の位置に設定可能となり、用紙さばき装置10の両ローラ11、12が用紙をニップする位置が変化することがない。
【0015】
前記伝導用リンク40に加えて、リタードローラ12のセパレートローラ11に対する押圧力を設定するために、図2および図3に示すような押圧力調整部材50を設けており、調整用リンク51と押圧板55とを組み合わせて、ねじ部材(リタードピン)58とスプリング59とにより押圧力の調整を行うようにする。前記調整用リンク51は伝導用リンク40を揺動させる軸支部41とに対して、リタードローラ12の軸13を介して反対側に配置されるもので、排出ローラ装置25の駆動ローラ27の軸28を軸支部53とし、中間フレーム30のトレイ側に突出させて配置する。前記軸支部53を介して揺動可能な調整用リンク51の一端部は、リタードローラ12の軸13に設けた対応部材の下面に接する押圧部52として構成され、他端部に設ける押圧板55にスプリング59による押圧作用が伝達される。
【0016】
前記押圧力調整部材50における調整用リンク51と、押圧板55およびスプリング等の調整部材は、図3に示すような構成の部材を組み合わせて設けているもので、調整用リンク51の端部に接続される押圧板55は、水平部材にねじ孔57を設けている。前記押圧板55はフレーム枠体31の端部に設けた凹部としての切欠部32に対応する部分で、フレームの端部立上り部33の上部を折り返して構成した水平部33aの下面に位置され、調整孔34とねじ孔57とが重なるように配置される。前記調整孔34とねじ孔57とに対応させて設けるリタードピン58は、下端部のねじ部を押圧板55のねじ孔57に装着され、フランジ58aの上に配置するスプリング59が、前記フレームの水平部33aとの間に位置される。
【0017】
前記図2に示すように調整用リンク51と押圧板55とを組み合わせ、スプリング59を配置した押圧力調整部材50に対して、図4に示すように、上部フレーム3を支軸4を介して開放することで、上カバー35を露出させる。そして、中間フレーム30の上カバー35に設けた調整孔36からドライバーのような工具を挿入し、リタードピン58を押圧板55のねじ孔57に挿入する高さを調整する。したがって、前記フレームの上の水平部材33aに対して、リタードピン58の高さを調整することにより、スプリング59を伸縮させ、前記スプリング59による押圧力を調整し、押圧板55を介して調整用リンク51の押上部52が、リタードローラ12の軸13に対する押上作用を行わせる。
【0018】
また、用紙さばき装置10のローラ間に複数枚の用紙が入った時に、それ等の用紙に対するさばき作用を行う際に、セパレートローラ11に対して、リタードローラ12が押し下げられるような反力を受ける。そのような反力に対して、前記押圧力調整部材50のねじ部材58の高さを適宜調整することによりセパレートローラ11とリタードローラ12の間でのニップ圧力が一定の値に設定され、用紙さばき作用が良好に行われる。
【0019】
前述したように、前記中間フレーム30に対して、押圧力調整部材50がトレイ側の端部にまで突出された位置に配置されていることで、前記自動原稿搬送装置1においては、上部フレーム3を支軸4を中心に開放させると、中間フレーム30の上面が開放されて、調整孔36から工具を挿入することができる。また、前記中間フレーム30のトレイ側の端部に押圧力調整部材50を設けたことにより、リタードピン58が排出路24の上面に突出されるという問題に対しては、中間フレーム30を薄いものとして構成しても、排出ローラ装置25により排出トレイ92に向けて送り出される用紙に対して、リタードピン58の突出端部が邪魔しないように、カバー部材37をフレーム枠体31の凹部としての切欠部32に配置し、リタードピン58の下端部が排出路24に突出しないようにしている。
【0020】
また、前記カバー部材37は、フレーム枠体31のトレイ側の用紙の巾方向中央部に位置され、排出される用紙の中央部付近に対して用紙を下向きに案内するものであり、前記カバー部材37の下面に用紙の移動方向に下向きの斜面部38を設けて、排出ローラ装置25により排出される用紙を、前記斜面部38に沿わせて下向きに案内し、排出トレイ92に堆積させるようにする。そして、前記排出トレイ92に排出される用紙が、U字型搬送路を通って湾曲されるような力が付与されていても、排出トレイ92に向けて送り出される部分で、カバー部材37の斜面部38で下向きに案内されるので、排出される用紙の先端部が上に飛び跳ねたり、既に排出トレイ92に堆積されている用紙を後で排出される用紙の先端部が押し退けたりするような不都合が生じることを防止できる。したがって、排出トレイ92に多数枚の用紙が収容されているような状態でも、その上に排出される用紙は、カバー部材37により案内されながら排出されるので、排出トレイ92における用紙の収容性を良好に維持できることになる。また、前記カバー部材37は、フレーム枠体31の端部の中央部に位置され、排出される用紙の中央部付近に対して押圧作用を付与するものであり、フレーム枠体31に対する装着部と用紙を案内するための斜面部の構成は、任意に設定が可能である。
【0021】
前記押圧力調整部材50において、調整用リンク51と押圧板55に対応させて配置するカバー部材37を係止保持するために、複数の爪挿入孔56、56a、56bと、ねじ孔57を設けている。前記押圧板55はフレーム枠体31の端部に設けた凹部としての切欠部32に対応する部分で、フレームの端部立上り部33の上部を折り返して構成した水平部33aの下面に位置され、調整孔34とねじ孔57とが重なるように配置される。前記調整孔34とねじ孔57とに対応させて設けるねじ部材58は、下端部のねじ部が押圧板55のねじ孔57に装着され、フランジ58aの上に配置するスプリング59が、前記フレームの水平部33aとの間に位置される。
【0022】
前記カバー部材37を位置決めするために、カバー部材37に設けた爪部材39、39a、39bを、押圧板55の爪挿入孔56、56a、56bにそれぞれ挿入し、前記カバー部材37を調整用リンク51とともに上下動可能にする。また、前記カバー部材37は、爪部材39〜39bの各々が押圧板55の挿入孔56〜56bに対して上下方向に摺動可能に設けていることから、カバー部材37の下面から押し上げるような力が付与された場合でも、調整用リンク51を介しての軸13に対する押圧作用には影響が生じない。
【0023】
図4には中間フレーム30の上カバー35を外した状態の平面図を示しており、この図に示されるように、上カバー35を取り外すことにより、中間フレーム30のフレーム枠体31に支持されるローラ部材とその支持機構が、全て露出される状態となる。前記中間フレーム30に支持される搬送ローラ装置15の駆動ローラ17の軸18と、排出ローラ装置25の駆動ローラ27の駆動軸28とを、前記フレーム枠体31の巾方向の両側に設けているフレーム立上り部71を介してそれぞれ支持する。前記フレーム枠体31の内部の一方の側には、伝導用リンク40と駆動伝達ギヤ群42とを配置し、前記伝導ギヤ群42からリタードローラ12に伝達される駆動力は、トルクリミッター63を介してリタードローラ12の軸13に伝達される。
【0024】
前記中間フレーム30のフレーム枠体31の他方に設けるフレーム立上り部71には、駆動ローラ17の軸18と排出ローラ装置の駆動ローラ27の軸28との間に、伝導ギヤ群70を配置している。そして、前記伝導ギヤ群70により排出ローラ装置25に対する駆動伝達を行い、送られてきた用紙を排出トレイ92に向けて送り出すようにする。したがって、前記上カバー35を取り外してフレーム枠体31の内部の機構を露出させた状態で、中間フレーム30に配置されるローラ部材や駆動伝達機構に対するメンテナンス等を容易に行うことができる。
【0025】
図5には、前記図4に示したように、中間フレーム30のフレーム枠体31の中央部に、リタードローラ12を含むリタードローラユニット60を配置した構成を示している。この例に示すリタードローラユニット60は、リタードローラ12と軸13および、前記軸13の両端部に配置する軸受61、61aと、ユニット60の着脱用のハンドル66を一体のものとして構成している。なお、前記図4では、リタードローラユニット60の着脱に用いるハンドル66を仮想線で示しているが、それは、図面が繁雑になることがないようにするためであり、実際には、図5に示すようにハンドル66が配置される。
【0026】
前記中間フレーム30に配置されるリタードローラ12は、軸13の両端部に設けている軸受61、61aを中間フレーム30の本体に設けた軸支部材48、48aに支持するもので、前記軸支部材48、48aには上向きのU字状の溝を持つ軸支部が形成されていて、前記軸13を上に持ち上げるようにすると、容易に軸支部材48……から軸13を着脱できる。なお、前記軸支部材48……に設ける軸支溝は、軸13の上下動を許容できるように深い縦溝状に形成されており、前記溝に案内される軸13が、セパレートローラ11の軸との間で軸芯が一致するように設けている。なお、前記フレーム枠体31に支持されるリタードローラ12の軸13は、伝導用リンク40の端部に図2に示される支持機構を介して支持されるもので、前記軸13の下部には調整用リンク51が位置されて、押圧力調整部材により軸13を上に向けて付勢されるが、上カバー35の着脱やリタードローラユニット60の着脱によっても、用紙さばき装置でのニップ圧力の設定には影響されないようになっている。
【0027】
前記リタードローラユニット60を着脱する際には、図6に示すようにして中間フレーム30の上カバー35を取り外すことにより、フレーム枠体31に支持されるローラ部材が露出されるので、前記リタードローラユニット60のハンドル66を手で持ち上げて外すことができる。前記リタードローラユニット60においては、中間リンク65に前記ハンドル66を一体に設け、前記リンク65の下部に設けている軸支部68を、伝導用リンク40の端部に設けたピン45に係止させている。図4、5にも示されているように、伝導用リンク40の端部にはそれぞれピン45、45aを突出させて設けていて、前記ピン45……を中間リンク65の軸支部68に係止させて、前記2つのリンク40、65を接続することができる。
【0028】
前記伝導用リンク40の端部に設けているピン45に対して、中間リンク40の軸支部68が着脱可能に構成されているもので、図6の仮想線で示されているように、装置を作動状態に設定している状態では、ピン45は軸支部68から外れないように保持される。つまり、前記軸支部68の開口69は、ピン45の径よりも狭い巾Wに設定されていて、リタードローラユニット60を持ち上げて、伝導用リンクを軸18に対する軸支部41を介して所定の角度揺動させると、ピン45に設けたDカット部46が前記中間リンク65の軸支部68の開口69の巾Wにほぼ一致する。そして、前記ユニット60のハンドル66を介して矢印A方向に移動させることにより、中間リンク65の軸支部68をピン45から容易に取り外すことができる。また、前記リタードローラユニット60を伝導用リンク40に再び装着する際には、前記伝導用リンク40の端部を手で少しだけ持ち上げてから、ピン45のDカット部46を、中間リンク65の軸支部68の開口69に挿入することで、伝導用リンク40と中間リンク65とを組み合わせ、伝導用リンク40を下降させることにより、リタードローラ12に対する駆動伝導が作動位置に戻される。
【0029】
図7に示す例は、上部フレーム3を開放させた状態を示しているもので、前記上部フレーム3を開いた状態では、中間フレーム30の上面が開放されて、調整孔36から工具を挿入してニップ圧力の調整等の作業を行うことができる。また、前記中間フレーム30は、搬送ローラ装置15の駆動ローラ17の軸18を介して揺動可能に設けられていることから、中間フレーム30の下部の用紙搬送路を容易に開放して、ジャム処理の作業等を容易に行うことができる。そして、前記上部フレーム3と中間フレーム30を各々開放した後で、前記各揺動フレーム30、3を再び閉じた時に、開放した各フレーム3、30を閉じた位置に固定することにより、用紙搬送路に配置する各ローラ装置の駆動ローラとピンチローラの間の位置決めと、ローラ装置におけるニップ圧力の設定を容易に行うことができる。したがって、前記図7に示すようにして、上部フレーム3を開いて中間フレーム30の上面を露出させ、上カバー35を取り外した状態で、前記図6に示したように、リタードローラユニット60を中間フレーム30の支持部から取り外すことができる。
【0030】
図8に示す例は、画像形成装置と一体に設けた読取装置80の構成を示すもので、走査部フレーム81には、走査装置83を設けている。前記走査装置83は、従来より一般に知られている複写機の走査装置に用いられている装置と同様に、ランプ84aと1つのミラーm1を設けたフルレートキャリッジ84と、2つの対向するミラーm2、m3を配置するハーフレートキャリッジ85とを組み合わせて設けている。そして、原稿の読取り情報をレンズ装置88を介してCCD89に伝達し、光信号を電気信号に変換して画像形成装置の画像情報処理部に伝達するように構成している。前記走査装置83においては、フルレートキャリッジ84とハーフレートキャリッジ85とを駆動するために、径が2:1に設定された駆動プーリ86、86aを同軸に配置し、各々の駆動プーリに巻き掛けたワイヤ87、87aを介して、2つのキャリッジを各々連動させて移動させる機構を設けている。
【0031】
前記フレーム81の上部には、ブックものの原稿を載置し、FBS(フラットベッドスキャナー)としての動作に対応させるプラテン82と、ADF(自動原稿搬送装置)に対応させて、原稿搬送部の下部に配置するプラテン23とを設けている。前記プラテン82に対しては、上部開閉フレーム90を開いて原稿をセットし、前記上部開閉フレーム90を閉じることにより、プラテンカバー93がプラテン82の上面に原稿の画像面を押圧し、セットした原稿の走査を行う。そして、前記プラテン82にセットした原稿に対しては、図示を省略したセンサの検知情報に応じて、走査装置83のフルレートキャリッジ84が原稿の走査方向の長さだけ往復移動し、ハーフレートキャリッジ85が前記フルレートキャリッジの半分の速度で移動しながら画像情報の読取りを行い、CCD88を介して画像信号を出力する。また、原稿トレイ91を用いてシートものの原稿の走査を行う際には、ADFとしての原稿搬送部に設けた搬送路を通して原稿を搬送しながら、プラテン23の部分に走査装置を固定する状態で、画像の読取りの動作を行う。
【0032】
前記読取装置80を用いて、原稿トレイ91にセットした原稿の走査を行う際には、原稿を原稿トレイ91にセットしたことを、図示を省略した検知手段の検知信号により制御装置を作動させること、またはコントロールパネルに原稿搬送部を用いた走査を行う指令を入力することにより行う。そして、前記読取り指令の信号に応じて、走査装置83のフルレートキャリッジ84をプラテン23に対応する位置に停止させ、ハーフレートキャリッジ85を走査部フレーム81の左側の端部にまで移動させ、原稿トレイ91から原稿を1枚ずつU型搬送路内へ搬送し、プラテン23の部分で原稿の画像の読取りを行う。したがって、前記走査部フレーム81に配置する走査装置83においては、2つのプラテン82、23に対応させて走査装置をセットし、任意の原稿に対する読取りの動作を行うことができ、ファクシミリ装置の送信機能を利用して画像情報を送信すること、または、複写機の機能を利用して記録紙に印字することができる。
【0033】
なお、前記実施例に示される自動原稿搬送装置1を単独で用いる場合、および、前記自動原稿搬送装置とFBSとを一体化して構成する読取装置は、それを単独で読取装置として構成することができる。また、一般的には、画像形成装置に一体に組み合わせて設ける原稿読取り手段として、または、ファクシミリ装置の読取装置として用いることができ、用紙搬送装置のメンテナンス等を容易に行うことができる。
【0034】
【発明の効果】
本発明の装置は、前述したように構成したものであるから、中間フレームの上カバーを、フレーム枠体から着脱可能に設けたことにより、中間フレームの上カバーを容易に取り外すことができ、上カバーを外した状態でリタードローラの着脱作業を行うことができる。また、中間フレームには、前記リタードローラと搬送ローラ装置の駆動ローラと、排出ローラ装置の駆動ローラとを有し、前記各ローラは、フレーム枠体に支持されるので、中間フレームに配置される駆動ローラ部材がフレーム枠体に支持されていることから、上カバーの着脱を容易に行うことができる。さらに、リタードローラは、中間フレームに設ける支点を中心にして揺動する揺動ブラケットに支持され、前記リタードローラを前記揺動ブラケットに対して着脱可能に設けたことにより、リタードローラを中間フレームの上側から容易に取付・取外しが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 自動原稿搬送装置の構造を示す説明図である。
【図2】 図1に配置する中間フレームの構成の説明図である。
【図3】 中間フレームの端部に配置する押圧力調整部材の説明図である。
【図4】 中間フレームのフレーム枠体に配置するローラ部材の説明図である。
【図5】 リタードローラユニットの構成を示す説明図である。
【図6】 上部フレームを開放して調整手段を露出させた状態の説明図である。
【図7】 リタードローラユニットを中間フレームから取り外す例の説明図である。
【図8】 図1の機構を組み込んだ画像読取装置の説明図である。
【符号の説明】
1 自動原稿搬送装置、 2 基部フレーム、 3 上部フレーム、
4 支軸、 5 ピックアップローラ、 10 用紙さばき装置、
11 セパレートローラ、 12 リタードローラ、 14 搬送路、
15 搬送ローラ装置、 16 ピンチローラ、 20 湾曲路、
21 大径駆動ローラ、 30 中間フレーム、
31 フレーム枠体、 35 上カバー、 40 伝導用リンク、
41 軸支部、 42 伝導ギヤ群、 45 ピン、
46 Dカット部、 48 軸支部材、 50 押圧力調整部材、
51 調整用リンク、 55 押圧板、 58 リタードピン、
59 スプリング、 65 中間リンク、 66 ハンドル、
70 伝導ギヤ群、 80 読取装置、 82 プラテン、
83 走査装置、 84 フルレートキャリッジ、
85 ハーフレートキャリッジ、 88 レンズ、 89 CCD、
91 原稿トレイ、 92 排出トレイ。

Claims (3)

  1. 用紙を送るセパレートローラを有する上部フレームと、前記上部フレームを開放したときに露出する中間フレームと、前記中間フレームに支持されたリタードローラとを備えた用紙搬送装置であって、
    前記中間フレームは、上カバーとフレーム枠体とからなり、前記上カバーをフレーム枠体に対して着脱可能に設けたことを特徴とする用紙搬送装置。
  2. 前記中間フレームには、前記リタードローラと搬送ローラ装置の駆動ローラと、排出ローラ装置の駆動ローラとを有し、
    前記各ローラは、前記フレーム枠体に支持されることを特徴とする請求項1に記載の用紙搬送装置。
  3. 前記リタードローラは、中間フレームに設ける支点を中心にして揺動する揺動ブラケットに支持され、
    前記リタードローラは前記揺動ブラケットに対して着脱可能に設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載の用紙搬送装置。
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