JP2001114441A - 用紙搬送装置 - Google Patents

用紙搬送装置

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JP2001114441A
JP2001114441A JP29611299A JP29611299A JP2001114441A JP 2001114441 A JP2001114441 A JP 2001114441A JP 29611299 A JP29611299 A JP 29611299A JP 29611299 A JP29611299 A JP 29611299A JP 2001114441 A JP2001114441 A JP 2001114441A
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frame
intermediate frame
sheet
drive
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Yoshitaka Nose
佳孝 能勢
Daisuke Shige
大輔 重
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Murata Machinery Ltd
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Murata Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 横向きU字状の用紙搬送路を設けた用紙搬送
装置において、搬送ローラ装置の駆動ローラを中間フレ
ームに配置し、ガイド板として用いる上カバーを開閉可
能にして、ローラ装置の組み付け性を良好に設定する。 【解決手段】 自動原稿搬送装置1の中間フレーム30
のフレーム枠体31には、リタードローラ12と搬送ロ
ーラ装置の駆動ローラ17、排出ローラ装置の駆動ロー
ラ27および、それ等の駆動ローラに対する駆動伝達機
構を配置する。前記フレーム枠体31には上カバー35
を着脱可能に設け、前記上カバーを開いて駆動系に対す
るメンテナンスを容易に行い得るようにする。また、中
間フレーム30に駆動ローラを配置することで、前記駆
動ローラに対向させて他のフレームに設けたピンチロー
ラとの整合性を良好に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読取装置に設
ける用紙搬送装置に関し、中間フレームの一構成部材に
原稿を送るローラを支持させた用紙搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置等に設ける画像読取装置に
おいては、原稿搬送路を横向きのU字状に形成し、原稿
トレイと排出トレイとを上下に重ねる状態に配置して、
搬送装置を構成する方式のものが用いられる。前記用紙
搬送装置においては、原稿トレイから原稿を送り出すた
めのピックアップローラを原稿トレイの端部に位置させ
て配置し、前記ピックアップローラにより取り出された
用紙を用紙さばき装置により1枚ずつ分離し、画像読取
装置の読取部に向けて送り込むように構成している。
【0003】前記画像読取装置を小型化したものとして
構成し、フラツトベッドスキャナー機構(FBS)と組
み合わせて、画像形成装置の上部に配置する場合等に
は、前記画像読取装置の用紙搬送路を略U字状に形成
し、非常に小さい半径で湾曲させた搬送路を用いて用紙
を案内する機構を設けることが必要となる。前記U字状
に構成する搬送路では、中間フレームの上下の面に対応
させる位置に用紙ガイドを各々別個に設けて用紙の案内
を行うように構成し、前記中間フレームには用紙さばき
装置のリタードローラを支持させて、上部フレームに配
置するセパレートローラと対向させて配置し、両ローラ
の間で所定の値のニップ圧力を設定するようにしてい
る。また、読取りが終了した原稿を排出トレイに送り出
すために、前記用紙搬送路の終端部に排出ローラ装置を
配置し、前記排出ローラ装置により送り出された原稿
を、排出トレイ上に順次積重ねるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記画像読取装置の用
紙搬送路には、用紙さばき装置と搬送ローラ装置、およ
び排出ローラ装置と、複数のローラ装置とを配置する必
要がある。ところが、従来の装置では、リタードロー
ラ、搬送ローラ装置の駆動ローラ、排出ローラ装置の駆
動ローラが別々のフレームに支持されていたので、ロー
ラの位置がフレームの精度の影響を受けていた。また、
それ等の各駆動ローラに対して各々別系統の駆動機構を
配置することは、装置の設計上の制約条件が多くなると
いう問題もある。
【0005】前記U字状の用紙搬送路では、用紙を案内
するガイド板を所定の間隔を介して配置し、用紙搬送路
を構成するが、中間フレームを構成するフレーム枠体と
別体のガイド板を取付けることも、装置の機構を複雑に
する原因となる。さらに、前記中間フレームに対して、
各種の駆動ローラと駆動伝達機構を一括して配置し、装
置をコンパクトに構成することも考えられているが、リ
タードローラと排出ローラ装置の駆動ローラとの駆動系
統は、各々の動作のタイミング等が異なることから、別
系統の伝達手段を設けて構成する必要がある。そして、
中間フレームにガイド板を一体に配置するためには、従
来のフレームにガイド板を設けることに代えて、新規な
機構を開発することが求められている。
【0006】本発明は、用紙搬送装置に設ける中間フレ
ームにおいて、フレームをガイド板として用い、中間フ
レームに駆動ローラに対する駆動伝達系統と、リタード
ローラに対するニップ圧力調整手段とを別個に設けると
ともに、他のフレームに配置するピンチローラ等との位
置決めを容易に行い得る装置を提供することを目的とし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、用紙さばき装
置のリタードローラと搬送ローラ装置の駆動ローラ、お
よび、排出ローラ装置の駆動ローラとを備えた中間フレ
ームを有する用紙搬送装置に関する。本発明の請求項1
の発明は、前記中間フレームは、前記各ローラの全てを
支持するフレーム枠体と、前記フレーム枠体の上部を覆
う上カバーとからなることを特徴とする。そして、駆動
ローラを中間フレームに配置したことにより、対向させ
て配置するピンチローラ等との間の位置決め精度を向上
させることができる。
【0008】請求項2の発明は、前記中間フレームのフ
レーム枠体と上カバーとは、用紙搬送路のガイドを兼ね
ることを特徴とする。したがって、中間フレームを構成
する部品点数を少なくすることができる。
【0009】請求項3の発明は、前記フレーム枠体に
は、リタードローラの押圧力調整手段の取付部が形成さ
れていることを特徴とする。前記構成により、リタード
ローラのセパレートローラに対するニップ圧力の調整を
容易に行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図示される例にしたがって、本発
明の用紙搬送装置を説明する。図1においては、ファク
シミリ装置や画像形成装置と組み合わせて、原稿の画像
の読取りに用いられる自動原稿搬送装置(ADF)1を
例にして説明している。前記自動原稿搬送装置1におい
ては、横向きの略U字状に構成した搬送路を通して用紙
の搬送を行うもので、前記略U字状に構成される搬送路
としては、挿入口14aが接続される搬送路14と、湾
曲路20、および、排出トレイ92に接続される排出路
24からなり、湾曲路20の下部に配置しているプラテ
ン23の部分で、読取り装置により原稿の画像の読取り
を行うように構成している。前記自動原稿搬送装置1に
おいては、画像形成装置の上部に配置する基部フレーム
2に対して、中間フレーム30と上部フレーム3とをそ
れぞれ組み合わせて設けており、前記上部フレーム3は
支軸4を中心に揺動可能に設け、中間フレーム30を搬
送ローラ装置15の駆動ローラ17の軸を中心に揺動可
能に設けている。
【0011】前記図1に示す例において、用紙搬送路内
で用紙の搬送を行うために、用紙挿入口14aに位置さ
せるピックアップローラ5と、用紙さばき装置10、搬
送ローラ装置15、大径駆動ローラ21と複数のピンチ
ローラ22、22aおよび、排出ローラ装置25とを配
置している。前記各ローラのうち、前記上部フレーム3
には、トレイから用紙を取り込むためのピックアップロ
ーラ5と、用紙さばき装置10のセパレートローラ1
1、搬送ローラ装置15のピンチローラ16と、大径駆
動ローラ21に対するピンチローラ22を設けている。
また、前記2つのピンチローラ16、22は、上部フレ
ーム3に配置するステイ7に支持されるローラ支持フレ
ーム8に対して、図示を省略した付勢用のスプリングと
支持アーム部材とを介して装着され、対応する駆動ロー
ラに対して一定の押圧力で押圧される。
【0012】前記上部フレーム3には、湾曲路20の大
径ローラ21に対向するガイド板9を配置して、前記湾
曲路20における用紙の案内を行わせる。また、前記搬
送路14と湾曲路の間には、搬送ローラ装置15の駆動
軸18に配置する支持部材77を用いて、先端部にフィ
ルム部材76を設けたガイド部材75を設け、搬送ロー
ラ装置15から送り出される用紙の下面を、前記フィル
ム部材76に摺動させて大径搬送ローラ21に沿わせる
ように案内している。
【0013】前記中間フレーム30には、原稿トレイ9
1に接続される用紙挿入口14aのガイド部材としての
上ガイド35と、用紙さばき装置10のリタードローラ
12、搬送ローラ装置15の駆動ローラ17および、排
出ローラ装置25の駆動ローラ27とを設けている。ま
た、前記基部フレーム2には、用紙搬送路6の湾曲部で
搬送作用を行うための大径駆動ローラ21とピンチロー
ラ22aおよび、排出ローラ装置25のピンチローラ2
6とを配置し、前記基部フレーム2には読取部と排出側
の搬送路のガイド板部材を配置している。そして、前述
したような構成を有する装置では、用紙搬送路内での用
紙のジャム処理や搬送ローラ装置15のニップ部のニッ
プ圧力の調整、その他のメンテナンスを行う際に、上部
のフレームから順次開放することにより用紙搬送路を開
放したり、各構成部材を露出させるようにして、作業を
行うことができるようにする。
【0014】前記自動原稿搬送装置1においては、用紙
搬送路に沿って用紙の搬送を行うために、用紙挿入口1
4aに対応させて配置するピックアップローラ5によ
り、原稿トレイ91から用紙を取り込んで、搬送路14
に向けて送り込むようにする。そして、用紙さばき装置
10のセパレートローラ11とリタードローラ12との
間で用紙に対するさばき作用を付与し、1枚の用紙のみ
を搬送ローラ装置15に向けて送る。前記搬送ローラ装
置15により搬送される用紙は、用紙搬送路の湾曲部で
大径駆動ローラ21とピンチローラ22の間でニップさ
れて、プラテン23の読取部を通過し、ピンチローラ2
2aとのニップ部を通って、排出路から駆動ローラ27
とピンチローラ26を対向させて設けた排出ローラ装置
25により、排出トレイ92に向けて送り出される。ま
た、前記用紙さばき装置10のリタードローラ12に対
しては、セパレートローラ11との間でのニップ圧力の
調整を行うために、押圧力調整手段50(図2に示す)
を配置しており、給紙装置における用紙さばき作用の実
施状態に応じて、両ローラの間でのニップ圧力を調整で
きるようにしている。
【0015】図2には、前記自動原稿搬送装置1に配置
する中間フレーム30の構成を示しているもので、前記
中間フレーム30は、搬送ローラ装置15の駆動ローラ
17の軸18を中心にして揺動可能に設けている。ま
た、前記中間フレーム30は、板金で構成したフレーム
枠体31と、その上部に配置する上カバー35とを組み
合わせて構成しており、前記上カバー35は、用紙挿入
口14aと搬送路14のガイド板として用いる。
【0016】前記中間フレーム30に配置するリタード
ローラ12に対して駆動伝達を行うために、前記駆動ロ
ーラ17の軸18に対して揺動可能に設けた伝導用リン
ク40を介して伝導ギヤ群42を配置し、搬送ローラ装
置の駆動ローラ17の軸18に設けたギヤから、前記ギ
ヤ群42を介して駆動伝達を行う。前記駆動伝達機構に
おいて、搬送ローラ装置15の駆動ローラ17の軸に伝
達される駆動力を、前記伝導ギヤ群42を介して端部の
出力ギヤ43に伝達し、前記出力ギヤ43からリタード
ローラ12の軸13に設けたギヤに噛合せて、リタード
ローラ12に対する駆動伝達を行うようにしている。そ
して、用紙さばき作用を行う際に、セパレートローラ1
1による用紙搬送方向に対して、リタードローラ12を
逆方向に搬送するように回転させる。
【0017】前記用紙さばき装置10において、セパレ
ートローラ11の軸に対してリタードローラ12の軸1
3の軸芯を一致させるように位置決めするために、前記
出力ギヤ43とリタードローラ12の軸13との間に中
間リンク45を配置している。前記中間リンク45は、
上の軸支部46に前記軸13を回動可能に支持させ、下
部の軸支部47を伝導用リンク40の端部に設けたピン
44に対して着脱可能に設けている。そして、前記伝導
用リンク40と中間リンク45とを介して伝導ギヤ群4
2からの駆動の伝達と、リタードローラ12の軸13と
の位置関係を設定し、リタードローラに対する駆動伝達
を良好に行い得るようにする。また、前記中間リンク4
5とは別体に、リタードローラ12の軸13を支持させ
る手段(図4にもとづいて後述する)を用いることによ
って、リタードローラ12とセパレートローラ11の接
する押圧位置を、常に一定の位置に設定可能となり、両
ローラが用紙をニップする位置が変化しないようにす
る。前記駆動伝達機構において、セパレートローラ11
に圧接するためにリタードローラ12が上下動しても、
伝導用リンク40が搬送ローラ装置15の駆動ローラ1
7のの駆動軸18を支点として揺動することにより、駆
動伝達するためのギヤ群42も揺動し、リタードローラ
12に対する駆動伝達関係を維持できる。
【0018】前記駆動伝導機構に加えて、リタードロー
ラ12のセパレートローラ11に対する押圧力を設定す
るために、図2および図3に示すような押圧力調整部材
50を設けており、調整用リンク51と押圧板55とを
組み合わせて、ねじ部材(リタードピン)58とスプリ
ング59とにより押圧力の調整を行うようにしている。
前記調整用リンク51は調整用リンク51を揺動させる
軸支部41に対して、リタードローラ12の軸13を介
して反対側に配置されるもので、排出ローラ装置25の
駆動ローラ27の軸28を中間の軸支部53とし、中間
フレーム30のトレイ側に突出させて配置する。前記軸
支部53を介して揺動可能な調整用リンク51の一端部
は、リタードローラ12の軸13に設けた対応部材の下
面に接する押圧部52として構成され、他端部に突出さ
せて設けた押圧板55を介して、スプリング59による
押圧作用が伝達される。
【0019】前記押圧力調整部材50における調整用リ
ンク51と押圧板55およびスプリング等の調整部材
は、図3に示すような構成の部材を組み合わせて設けて
いるもので、調整用リンク51の端部に固定されている
押圧板55は、後述するカバー部材37を係止保持する
ための複数の爪挿入孔56、56a、56bと、スプリ
ング59を設けたねじ部材58に対するねじ孔57を設
けている。前記押圧板55はフレーム枠体31の端部に
設けた凹部としての切欠部32に対応する部分で、フレ
ームの端部立上り部33の上部を折り返して構成した水
平部33aの下面に位置され、調整孔34とねじ孔57
とが重なるように配置される。前記調整孔34とねじ孔
57とに対応させて設けるねじ部材58は、下端部のね
じ部が押圧板55のねじ孔57に装着され、フランジ5
8aの上に配置するスプリング59が、前記フレームの
水平部33aとの間に位置される。
【0020】前記図2に示すように調整用リンク51と
押圧板55とを組み合わせ、スプリング59を配置した
押圧力調整部材50に対して、図4に示すように、上部
フレーム3を支軸4を中心に開放することで、上カバー
35を露出させる。そして、中間フレーム30の上カバ
ー35に設けた調整孔36からドライバーのような工具
を挿入し、リタードピン58を押圧板55のねじ孔57
に挿入する高さを調整することができる。したがって、
前記フレームの上の水平部材33aに対して、リタード
ピン58の高さを調整することによって、スプリング5
9を伸縮させ、前記スプリング59による押圧力を調整
し、押圧板55を介して調整用リンク51の押上部52
が、リタードローラ12の軸13の下面に接して押し上
げるような押圧作用を行わせる。
【0021】図3に示すように、前記カバー部材37を
位置決めするために、カバー部材37に設けた爪部材3
9、39a、39bを、押圧板55の爪挿入孔56、5
6a、56bにそれぞれ挿入し、前記カバー部材37を
調整用リンク51とともに上下動可能にする。また、前
記カバー部材37は、爪部材39〜39bの各々が押圧
板55の挿入孔56〜56bに対して上下方向に摺動可
能に設けていることから、カバー部材37の下面から押
し上げるような力が付与された場合でも、調整用リンク
51を介しての軸13に対する押圧作用には影響が生じ
ない。
【0022】前記用紙さばき装置10において、ローラ
間に複数枚の用紙が入った時に、それ等の用紙に対する
さばき作用を行う際に、セパレートローラ11に対し
て、リタードローラ12が押し下げられるような反力を
受ける。そのようなリタードローラが受ける反力に対し
て、前記リタードローラ12に対して前記押圧力調整部
材50のねじ部材58の高さを適宜調節することによ
り、セパレートローラ11とリタードローラ12との間
でのニップ圧力が一定の値に設定され、用紙さばき作用
が良好に行われる。
【0023】前記実施例に示すような自動原稿搬送装置
1においては、上部フレーム3を支軸4を介して開放さ
せると、中間フレーム30の上面が開放されて、調整孔
36から工具を挿入して調整作業を行うことができる。
また、前記中間フレーム30のトレイ側の端部に押圧力
調整部材50を設けたことによって、リタードピン58
が排出路の上面に突出されるという問題に対しては、カ
バー部材37を設けることにより解決している。したが
って、前記中間フレーム30を薄いものとして構成して
も、排出ローラ装置25により排出トレイ92に向けて
送り出される用紙に対して、リタードピン58の突出端
部が邪魔しないように構成している。つまり、前記フレ
ーム枠体31の凹部としての切欠部32にカバー部材3
7を配置し、リタードピン58の下端部が排出路に突出
することがないようにし、前記カバー部材37が用紙を
ガイドできるようにしている。
【0024】前記カバー部材37は、プラスチック材料
を用いて構成するもので、カバー部材37の下面に用紙
の移動方向に下向きの斜面部38を設けて、排出ローラ
装置25により排出される用紙を、前記斜面部38に沿
わせて下向きに案内し、排出トレイ92に堆積させるよ
うにする。そして、前記排出トレイ92に排出される用
紙が、U字型搬送路を通った際に湾曲されるような力が
付与されていても、排出トレイ92に向けて送り出され
る部分で、カバー部材37の斜面部38で下向きに案内
されるので、上に飛び跳ねたりすることがなく、既に排
出トレイ92に堆積されている用紙を後で排出される用
紙の端部が押し退けたりするような不都合が生じること
を防止できる。したがって、排出トレイ92に多数枚の
用紙が収容されているような状態でも、その上に排出さ
れる用紙は、カバー部材37により規制されながら排出
され、堆積されている用紙の上に先端部が案内されるの
で、排出トレイ92の用紙収容性を良好に維持できるこ
とになる。また、前記カバー部材37は、フレーム枠体
31の端部の中央部に位置され、排出される用紙の中央
部付近に対して押圧作用を付与するものであり、フレー
ム枠体31に対する装着部と用紙を案内するための斜面
部の構成は、任意に設定が可能である。
【0025】図4には中間フレーム30の上カバー35
を外した状態を示す平面図であり、この図に示されるよ
うに、上カバー35を取り外すことにより中間フレーム
30のフレーム枠体31に支持されるローラ部材が、全
て露出される状態となる。前記中間フレーム30に支持
される搬送ローラ装置15の駆動ローラ17の軸18
と、排出ローラ装置25の駆動ローラ27の駆動軸28
とを、前記フレーム枠体31の巾方向の両側に設けてい
るフレーム立上り部71を介してそれぞれ支持する。前
記フレーム枠体31の内部の一方の側には、伝導用リン
ク40と駆動伝達ギヤ群42とを配置し、リタードロー
ラ12に伝達される駆動力は、トルクリミッター63を
介してリタードローラ12の軸13に伝達される。ま
た、フレーム枠体31の他方のフレーム立上り部71に
は、駆動ローラ17の軸18と排出ローラ装置25の駆
動ローラ27の軸28との間に、伝導ギヤ群70を配置
しており、前記伝導ギヤ群70により排出ローラ装置2
5に対する駆動伝達を行い、排出される用紙を排出トレ
イ92に向けて送り出すようにする。そして、前記上カ
バー35を取り外してフレーム枠体31の内部に配置す
る各構成部材を露出させた状態で、中間フレーム30に
配置されるローラ部材や駆動伝達機構に対するメンテナ
ンス等を容易に行うことができる。
【0026】前記中間フレーム30に配置されるリター
ドローラ12は、軸13の両端部の軸受61、61aを
中間フレーム30のフレーム枠体31に設けた軸受部材
48、48aに支持されているもので、前記軸受48、
48aには上向きのU字型の深い溝を設けておき、上下
等可能に設けるリタードローラの軸13と、セパレート
ローラ11の軸の関係を維持できるようにする。また、
前記リタードローラ12の軸13は、伝導用リンク40
の端部に図2に示される支持機構を介して支持されるも
ので、その軸13の下部には調整用リンク51が位置さ
れて、押圧力調整部材50の押圧部52により軸13を
上に向けて付勢される。さらに、前記リタードローラ1
2を着脱するために、その一部を仮想線で示すようなハ
ンドル66を設けており、前記ハンドル66を上に持ち
上げる動作により、リタードローラ12を中間フレーム
30から取り外すことができる。
【0027】図5に示す例は、上部フレーム3を支軸4
を介して開き、中間フレーム30の上面を開放させた状
態を示しているもので、前記上部フレーム3を開放した
状態では、中間フレーム30の上面から調整孔36に工
具を挿入してニップ圧力の調整を行うことができる。ま
た、前記中間フレーム30は、搬送ローラ装置15の駆
動ローラ17の軸18を介して揺動可能に設けられてい
るので、中間フレーム30の下部の用紙搬送路(排出路
24)を容易に開放でき、ジャム処理の作業等を容易に
行うこともできる。そして、前記上部フレーム3と中間
フレーム30を各々開放した後で、前記各フレーム3、
30を再び閉じた時には、開放した各フレーム3、30
が正確に位置決めされるために、用紙搬送路に配置する
各ローラ装置の駆動ローラとピンチローラの間の位置決
めと、ローラ装置におけるニップ圧力の設定を自動的に
行うことができる。
【0028】図6に示す例は、画像形成装置と一体に設
けた読取装置80の構成を示すもので、走査部フレーム
81には、図6に示すように構成した走査装置83を設
けている。前記走査装置83は、従来より一般に知られ
ている複写機の読取装置に用いられている装置と同様
に、ランプ84aと1つのミラーm1を設けたフルレー
トキャリッジ84と、2つの対向するミラーm2、m3
を配置するハーフレートキャリッジ85とを組み合わせ
て設けている。そして、原稿の読取り情報をレンズ装置
88を介してCCD89に伝達し、光信号を電気信号に
変換して画像形成装置の画像情報処理部に伝達するよう
に構成している。前記走査装置において、フルレートキ
ャリッジ84とハーフレートキャリッジ85とを駆動す
るために、径が2:1に設定された駆動プーリ86、8
6aを同軸に配置し、各々の駆動プーリに巻き掛けたワ
イヤ87、87aを介して、2つのキャリッジを各々連
動させて移動させる機構を設けている。
【0029】前記フレーム81の上部には、ブックもの
の原稿を載置し、FBS(フラットベッドスキャナー)
としての動作に対応させるプラテン82と、ADF(自
動原稿搬送装置)に対応させて、原稿搬送部の下部に配
置するプラテン23とを設けている。前記プラテン82
に対しては、上部開閉フレーム90を開いて原稿をセッ
トし、上部開閉フレーム90を閉じることにより、プラ
テンカバー93がプラテンの上面に原稿の画像面を押圧
させて、セットした原稿の走査を行う。そして、前記プ
ラテン82にセットした原稿に対しては、図示を省略し
たセンサの検知情報に応じて、走査装置83のフルレー
トキャリッジ84が原稿の読取り方向の長さに対応する
距離だけ往復移動し、ハーフレートキャリッジ85が前
記フルレートキャリッジの半分の速度で移動しながら画
像情報の読取りを行い、CCD88を介して画像信号を
出力する。また、原稿トレイ91を用いてシートものの
原稿の走査を行う際には、ADFとしての原稿搬送部に
設けた搬送路を通して原稿を搬送しながら、プラテン2
3の部分に走査装置83を固定する状態で、画像の読取
りの動作を行う。
【0030】前記読取装置80を用いて、原稿トレイ9
1にセットした原稿の走査を行う際には、原稿を原稿ト
レイ91にセットしたことを、図示を省略した検知手段
の検知信号により制御装置を作動させること、またはコ
ントロールパネルに原稿搬送装置を用いた走査を行う指
令を入力することにより行う。そして、前記読取り指令
の信号に応じて、走査装置83のフルレートキャリッジ
84をプラテン23に対応する位置に停止させ、ハーフ
レートキャリッジ85を走査部フレーム83の左側の端
部にまで移動させ、原稿トレイ91から原稿を1枚ずつ
U型搬送路内へ搬送し、プラテン23の部分で原稿の画
像の読取りを行う。したがって、前記走査部フレーム8
1に配置する走査装置においては、2つのプラテン8
2、23に対応させて走査装置をセットし、任意の原稿
に対する読取りの動作を行うことができ、ファクシミリ
装置の送信機能を利用して画像情報を送信すること、ま
たは、複写機の機能を利用して記録紙に印字することが
できる。
【0031】なお、前記実施例に示される自動原稿搬送
装置1を単独で用いる場合、および、前記自動原稿搬送
装置とFBSとを一体化して構成する読取装置は、それ
を単独で読取装置として構成することができる。また、
一般的には、画像形成装置に一体に組み合わせて設ける
原稿読取り手段として、または、ファクシミリ装置の読
取り装置として用いることができる。さらに、前記図6
に示す読取装置80の例においても、図2、3に示した
ように、用紙さばき装置10におけるニップ圧力を調整
する手段を設けること、および、排出トレイ92に用紙
を排出する部分にカバー部材37を配置することで、用
紙さばき作用と排出トレイ92に向けて排出する用紙の
収容性を良好に設定できる。
【0032】
【発明の効果】前述したように構成したことにより、本
発明においては、中間フレームを前記各ローラの全てを
支持するフレーム枠体と、前記フレーム枠体の上部を覆
う上カバーとを組み合わせて構成し、駆動ローラを中間
フレームに配置したことにより、対向させて配置するピ
ンチローラ等との間の位置決め精度を向上させることが
できる。また、中間フレームのフレーム枠体と上カバー
とは、用紙搬送路のガイドを兼ねているので、中間フレ
ームを構成する部品点数を少なくすることができる。さ
らに、フレーム枠体には、リタードローラの押圧力調整
手段の取付部が形成されているので、前記構成により、
リタードローラのセパレートローラに対するニップ圧力
の調整を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 自動原稿搬送装置の構造を示す説明図であ
る。
【図2】 図1に配置する中間フレームの構成の説明図
である。
【図3】 中間フレームの端部に配置する押圧力調整部
材の説明図である。
【図4】 中間フレームのフレーム枠体に配置するロー
ラ部材の説明図である。
【図5】 上部フレームを開放して調整手段を露出させ
た状態の説明図である。
【図6】 図1の機構を組み込んだ画像読取装置の説明
図である。
【符号の説明】
1 自動原稿搬送装置、 2 基部フレーム、 3
上部フレーム、4 支軸、 5 ピックアップ
ローラ、 9 ガイド板、10 用紙さばき装置、
11 セパレートローラ、12 リタードロー
ラ、 14 搬送路、 15 搬送ローラ装置、1
7 駆動ローラ 18 軸、 20 湾曲路、2
1 大径駆動ローラ、 23 プラテン、 24
排出路、25 排出ローラ装置、 27 駆動ロ
ーラ、 28 軸、30 中間フレーム、 31
フレーム枠体、 32 切欠部、33 端部立上
り部、 34 ねじ孔、 35 上カバー、36
調整孔、 37 カバー部材、 38 斜面部、
40 伝導用リンク、 41 軸支部、 42
伝導ギヤ群、43 出力ギヤ、 44 ピン、 4
5 中間リンク、46・47 軸支部、 50
押圧力調整部材、51 調整用リンク、 52 押
上部、 53 軸支部、55 押圧板、 56
係止部、 57 ねじ孔、58 リタードピン、
59 スプリング、 61 軸受、70 伝導ギ
ヤ群、 80 読取装置、 82 プラテン、83
走査装置、 84 フルレートキャリッジ、85
ハーフレートキャリッジ、 88 レンズ、 8
9 CCD、91 原稿トレイ、 92 排出ト
レイ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙さばき装置のリタードローラと搬送
    ローラ装置の駆動ローラ、および、排出ローラ装置の駆
    動ローラとを備えた中間フレームを有する用紙搬送装置
    であって、 前記中間フレームは、前記各ローラの全てを支持するフ
    レーム枠体と、前記フレーム枠体の上部を覆う上カバー
    とからなることを特徴とする用紙搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記中間フレームのフレーム枠体と上カ
    バーとは、用紙搬送路のガイドを兼ねることを特徴とす
    る請求項1に記載の用紙搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記フレーム枠体には、リタードローラ
    の押圧力調整手段の取付部が形成されていることを特徴
    とする請求項1または2に記載の用紙搬送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104191836A (zh) * 2014-08-10 2014-12-10 北京鼎一伟信科技发展有限公司 打印机贴纸固定装置

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