JP3878059B2 - ヘッドランプの曇り止め構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ヘッドランプの曇り止め構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両等のヘッドランプの曇り止め構造としは、例えば、特開2001−10403公報に記載されているように、ヘッドランプ内の空気を吸気口から吸い込んで呼気口から排出する構造のものがある。また、特開平11−86614号公報に示されているように、ヘッドランプ内における空気の循環を阻止することで、ヘッドランプ内の空気を空気孔から外部にスムーズに排出する構造のものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のヘッドランプの曇り止め構造においては、左右のヘッドランプが置かれる条件が微妙に異なるため、左右のヘッドランプに結露に対する性能差が生じてしまうという問題がある。
例えば、ラジエターファンが特定の方向に回転する通常の車両では、左右のヘッドランプが置かれる圧力状況に偏りが生じてしまい、また、熱源であるエンジンが左右どちらかに偏って配置されている構造の車両では、左右のヘッドランプが置かれている温度状況に偏りが生じ、これが左右のヘッドランプの曇り止め性能にバラツキを生じさせる要因となる問題がある。
そこで、この発明は左右のヘッドランプが置かれている異なる状況に合わせて、左右のヘッドランプの呼吸機構を異なる構造にすることで、左右の曇り止め性能にバラツキをなくしつつ曇り止め性能を向上できるヘッドランプの曇り止め構造を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、自動車の車体(例えば、実施形態における車体1)前部でラジエターファン(例えば、実施形態におけるラジエターファン6)の左右に各々設けられたヘッドランプ(例えば、実施形態におけるヘッドランプ5L,5R)の曇り止め構造において、ランプハウジング(例えば、実施形態におけるランプハウジング51L,51R)内外の空気の流通を可能とする呼吸機構(例えば、実施形態における呼吸孔10,11,12、撥水フィルタ13)がランプハウジングの後壁(例えば、実施形態における後壁52L,52R)に形成された呼吸孔(例えば、実施形態における呼吸孔10,12)であり、ラジエターファンの回転によりランプハウジング内が負圧となる側のヘッドランプ(例えば、実施形態におけるヘッドランプ5L)の呼吸孔(例えば、実施形態における呼吸孔10S,12S)を、ラジエターファンの回転によりランプハウジング内が正圧となる側のヘッドランプ(例えば、実施形態におけるヘッドランプ5R)の呼吸孔(例えば、実施形態における呼吸孔10B,12B)よりも小さな開口面積に設定したことを特徴とする。
このように構成することで、ラジエターファンにより生ずる空気の流れを考慮して、ランプハウジング内の空気が排出され易く、ランプハウジング内へ空気が流入し難い構造を採用することが可能となる。すなわち、内部が負圧となるヘッドランプではできるだけ外部の空気の流入を抑制し、内部が正圧となるヘッドランプではできるだけ内部の空気の排出を促進することが可能となる。
【0006】
請求項2に記載した発明は、自動車の車体前部でラジエターファンの左右に各々設けられたヘッドランプの曇り止め構造において、ランプハウジング内外の空気の流通を可能とする呼吸機構がランプハウジングの後壁に形成された呼吸孔であり、ラジエターファンの回転によりランプハウジング内が正圧となる側のヘッドランプの呼吸孔の数を、ラジエターファンの回転によりランプハウジング内が負圧となる側のヘッドランプの呼吸孔の数よりも増加させたことを特徴とする。
このように構成することで、ラジエターファンにより生ずる空気の流れを考慮して、ランプハウジング内の空気が排出され易く、ランプハウジング内へ空気が流入し難い構造を採用することが可能となる。すなわち、内部が正圧となるヘッドランプ内からの空気の排出を促進し、内部が負圧となるヘッドランプ内への空気の流入を抑制することが可能となる。
【0007】
請求項3に記載した発明は、自動車の車体前部でラジエターファンの左右に各々設けられたヘッドランプの曇り止め構造において、ランプハウジング内外の空気の流通を可能とする呼吸機構がランプハウジングの後壁に形成された呼吸孔であり、ラジエターファンの回転により空気流が生じた場合に、各々のヘッドランプの呼吸孔(例えば、実施形態における呼吸孔10B,11B)を上記各々のヘッドランプにおける上記空気流の下流側に形成したことを特徴とする。
このように構成することで、ラジエターファンにより生ずる空気の流れを考慮して、ランプハウジング内の空気が排出され易く、ランプハウジング内へ空気が流入し難い構造を採用することが可能となる。すなわち、各ヘッドランプ内部の空気を、圧力の低い、各々のヘッドランプにおける空気流の下流側で開口する呼吸孔から吸い出されるようにして排出することが可能となる。
【0008】
請求項4に記載した発明は、自動車の車体前部でラジエターファンの左右に各々設けられたヘッドランプの曇り止め構造において、ランプハウジング内外の空気の流通を可能とする呼吸機構がランプハウジングの後壁に形成された呼吸孔(例えば、実施形態における呼吸孔10B,12B)とこれを覆うフィルタ(例えば、実施形態における撥水フィルタ13,13’)であり、ラジエターファンの回転によりランプハウジング内が正圧となる側のヘッドランプのフィルタ(例えば、実施形態における撥水フィルタ13’)を、ラジエターファンの回転によりランプハウジング内が負圧となる側のヘッドランプのフィルタ(例えば、実施形態における撥水フィルタ13)よりも低密度のものにしたことを特徴とする。
このように構成することで、ラジエターファンにより生ずる空気の流れを考慮して、ランプハウジング内の空気が排出され易く、ランプハウジング内へ空気が流入し難い構造を採用することが可能となる。すなわち、内部が正圧となるヘッドランプではできるだけ内部の空気の排出を促進し、内部が負圧となるヘッドランプではできるだけ外部の空気の流入を抑制することが可能となる。
【0009】
請求項5に記載した発明は、エンジンルーム内でエンジン(例えば、実施形態におけるエンジンE)が左右どちらかにオフセット配置された自動車の車体前部左右に設けられるヘッドランプの曇り止め構造において、ランプハウジング内外の空気の流通を可能とする呼吸機構が呼吸孔であり、エンジンに近接した側のヘッドランプの呼吸孔(例えば、実施形態における呼吸孔10B,12B)を、エンジンから離隔した側のヘッドランプの呼吸孔(例えば、実施形態における呼吸孔10S,12S)よりも大きな開口面積に設定したことを特徴とする。
このように構成することで、エンジンに近いほど空気中に含まれる水分が多いことを考慮し、エンジンから離隔した側のヘッドランプに比較してエンジンに近接した側のヘッドランプ内で空気が停滞し難くすることが可能となる。すなわち、エンジンの近傍で多くの水分を含んだ高温の空気がランプハウジング内に流入しても大きな開口面積の呼吸孔から容易に排出できるようにすることが可能となる。
【0011】
請求項6に記載した発明は、エンジンルーム内でエンジンが左右どちらかにオフセット配置された自動車の車体前部左右に設けられるヘッドランプの曇り止め構造において、ランプハウジング内外の空気の流通を可能とする呼吸機構が呼吸孔であり、エンジンに近接した側のヘッドランプの呼吸孔の数を、エンジンから離隔した側のヘッドランプの呼吸孔の数よりも増加させたことを特徴とする。
このように構成することで、エンジンに近いほど空気中に含まれる水分が多いことを考慮し、エンジンから離隔した側のヘッドランプに比較してエンジンに近接した側のヘッドランプ内で空気が停滞し難くすることが可能となる。すなわち、エンジンの近傍で多くの水分を含んだ高温の空気がランプハウジング内に流入しても数の多い呼吸孔から容易に排出できるようにすることが可能となる。
【0012】
請求項7に記載した発明は、エンジンルーム内でエンジンが左右どちらかにオフセット配置された自動車の車体前部左右に設けられるヘッドランプの曇り止め構造において、ランプハウジング内外の空気の流通を可能とする呼吸機構がランプハウジングの後壁に形成された呼吸孔とこれを覆うフィルタであり、エンジンに近接した側のヘッドランプのフィルタを、エンジンから離隔した側のヘッドランプのフィルタよりも低密度のものにしたことを特徴とする。
このように構成することで、エンジンに近いほど空気中に含まれる水分が多いことを考慮し、エンジンから離隔した側のヘッドランプに比較してエンジンに近接した側のヘッドランプ内で空気が停滞し難くすることが可能となる。すなわち、エンジンの近傍で多くの水分を含んだ高温の空気がランプハウジング内に流入しても抵抗の少ない低密度のフィルタを通過して容易に排出できるようにすることが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図面と共に説明する。図1〜図5はこの発明の第1実施形態を示している。
図1〜図3に示すように、自動車の車体1前部にはフロントグリル2のエンジンルーム3側にラジエター4が配置され、このラジエター4の左右に各々ヘッドランプ5L,5Rが設けられている。ラジエター4の裏側にはラジエターファン6及び空調装置の電動ファン7が配置されている。尚、Lは左をRは右を示す(以下同様)。
ラジエターファン6は、この実施形態では図2、図3に示すように車体1前方から見て反時計回りに回転するもので、同様に反時計間回りに回転する電動ファン7と共に左側のヘッドランプ5Lからラジエター4前面を通過して右側のヘッドランプ5Rに向かって矢印で示す空気の流れを生じさせるものである。尚、Eは横置きのエンジンを示す。
【0014】
したがって、上記ラジエターファン6を挟んで空気流の上流側に位置する左側のヘッドランプ5Lと、空気流の下流側に位置する右側のヘッドランプ5Rとは、異なる圧力下に置かれることとなる。
ヘッドランプ5L,5Rは透明なレンズ部50L,50Rとランプハウジング51L,51Rとにより図示しない電球を内装するもので、ランプハウジング51L,51Rの後壁52L,52Rはエンジンルーム3内に面している。
前記ランプハウジング51L,51Rのブラケット53,54(図4参照)を車体パネル8に固定することでヘッドランプ5L,5Rが車体1に取り付けられている。
【0015】
次に、図4に示す左側のヘッドランプ5Lを例にしてヘッドランプ5L,5Rの構成を説明する。ランプハウジング51Lの後壁52Lには、ランプハウジング51L内外の空気の流通を可能としてヘッドランプ5Lの曇り止めを行うための呼吸機構が設けられている。そして、この呼吸機構は右側のヘッドランプ5Rとは異なる構成となっている。
【0016】
具体的には、呼吸機構はランプハウジング51Lの後壁52Lに設けられた呼吸孔10,11,12である。この呼吸孔10,11,12は、車幅方向の外側部分の下部(以下、単に「外側部分」という)に1つ(呼吸孔10)、車幅方向の内側部分の下部(以下、単に「内側部分」という)に1つ(呼吸孔11)、ヘッドランプ5Lの車幅方向の中央部分の上下方向中央部分(以下、単に「中央部分」という)の電球配置部位の上に1つ(呼吸孔12)形成できるようになっており、各呼吸孔10,11,12の上部にはアーチ状の屋根部10a,11aや弧状の屋根部12aが形成されている。この屋根部10a,11a,12aにより上方からの雨滴、洗車水の呼吸孔への浸入を防止できる。
【0017】
ここで、外側部分においては大きいサイズと小さいサイズの呼吸孔10B,10Sを選択して、成形加工後に押し開けて形成できるようになっており、中央部分においても大きいサイズと小さいサイズの呼吸孔12B,12Sを、内側部分においても同様に大きいサイズと小さいサイズの呼吸孔11B,11Sを形成できるようになっている。尚、図4においては、外側部分ではハッチングで示すように小さいサイズの呼吸孔10Sが選択され、中央部分も同様にハッチングで示す小さいサイズの呼吸孔12Sが選択され、内側部分では呼吸孔11は形成されていない。ここで選択されていない呼吸孔(正確には呼吸孔形成部位)は鎖線で示している。
【0018】
次に、この第1実施形態のヘッドランプ5L,5Rの呼吸孔の構成を図5に基づいて説明する。尚、図中矢印は空気の流れを示している。また、大きいサイズも小さいサイズも選択されていない呼吸孔形成部位は大小まとめた符号(例えば、「11」)を付す(以下の実施形態において同様)。
図5に示すように、左側のヘッドランプ5Lと右側のヘッドランプ5Rの外側部分と中央部分とに呼吸孔10,12が形成されている。尚、各ヘッドランプ5L,5Rとも呼吸孔11は形成されていないが、車両の状態、つまりランプハウジング後壁の圧力に応じて呼吸孔11として使用することが可能である。そして、図3に示すようにラジエターファン6、電動ファン7の回転によりランプハウジング51L内が負圧となる左側のヘッドランプ5Lの各呼吸孔10,12を、ラジエターファン6、電動ファン7の回転によりランプハウジング51R内が正圧となる右側のヘッドランプ5Rの各呼吸孔10,12よりも小さな開口面積に設定して両者の構成を異なるものとしている。
【0019】
具体的には、左側のヘッドランプ5Lには小さいサイズの呼吸孔10S,12Sが形成され、右側のヘッドランプ5Rには大きいサイズの呼吸孔10B,12Bが形成されている。尚、呼吸孔10,12が開口形成してある部位は図中ハッチングで示し、開口していない部分は鎖線で示す(以下の実施形態において同様)。
【0020】
つまり、左側のヘッドランプ5Lはラジエターファン6、電動ファン7の回転により負圧下に置かれるため内部が負圧となると、エンジンルーム3内の湿度の高い空気が左側のヘッドランプ5Lのランプハウジング51L内に吸い込まれ曇りを生じさせる可能性がある。
そのため、エンジンルーム3内から吸い込む空気の量を減少させてできる限り曇りが発生しないように、前記左側のヘッドランプ5Lの外側部分と中央部分の呼吸孔10S,12Sの直径を、右側のヘッドランプ5Rの各々の直径よりも小さくし、負圧となり曇り易い左側のヘッドランプ5Lの各呼吸孔10S,12Sの開口面積を小さくして、右側のヘッドランプ5Rと同等の曇り難さを付与している。
【0021】
また、逆に右側のヘッドランプ5Rでは、左側のヘッドランプ5Lよりも呼吸孔10B,12Bの開口面積が大きいが、ラジエターファン6、電動ファン7の反時計回りの回転により右側のヘッドランプ5Rは正圧下に置かれるため、左側のヘッドランプ5Lより開口面積が大きい各呼吸孔10B,12Bからはエンジンルーム3に内部の空気が排出されるので曇り止め機能を高めている。
【0022】
したがって、この実施形態によれば、内部が負圧となる左側のヘッドランプ5Lではできるだけ外部の空気の流入を抑制し、内部が正圧となる右側のヘッドランプ5Rではできるだけ内部の空気の排出を促進することが可能となるため、ラジエターファン6、電動ファン7の回転方向に起因する左右のヘッドランプ5L,5Rにおける曇り止め性能のバラツキを呼吸孔10,12の開口面積を変化させることで調整しつつ曇り止め性能を高めて左右均一な照射性能を確保することができる。
【0023】
次に、この発明の第2実施形態を図1〜図3を援用し、図6に基づいて説明する。尚、前記第1実施形態と同一部分については同一符号を付して説明する。
この実施形態では、各ヘッドランプ5L,5Rのランプハウジング51L,51Rの後壁52L,52Rに形成された呼吸孔の数が左右のヘッドランプ5L,5Rで異なるようになっている。具体的には、ラジエターファン6、電動ファン7の回転によりランプハウジング51R内が正圧となる右側のヘッドランプ5Rには3つの呼吸孔10,11,12が形成され、ラジエターファン6、電動ファン7の回転によりランプハウジング51L内が負圧となる左側のヘッドランプ5Lには、2つの呼吸孔10,12が形成されている。つまり、右側のヘッドランプ5Rの呼吸孔の数を左側のヘッドランプ5Lの呼吸孔の数よりも増加させている。尚、各呼吸孔10,11,12は同サイズで大きい呼吸孔10B,11B,12Bを用いている。
【0024】
左側のヘッドランプ5Lにおいては第1実施形態と同様に外側部位と中央部位とに呼吸孔10,12が形成され、右側のヘッドランプ5Rには外側部位と中央部位との呼吸孔10,12に加え、内側部位に呼吸孔11が形成されている。
これによりラジエターファン6、電動ファン7の回転により内部が正圧となる右側のヘッドランプ5R内からの空気の排出量を増加させて湿った空気の排出を促進し、内部が負圧となる左側のヘッドランプ5L内への空気の流入は右側のヘッドランプ5Rに対して呼吸孔の数を少なくすることで抑制することが可能となる。これにより、ラジエターファン6、電動ファン7の回転方向に起因する左右のヘッドランプ5L,5Rにおける曇り止め性能のバラツキを呼吸孔の数を変化させることで調整しつつ曇り止め性能を高めて左右均一な照射性能を確保することができる。
【0025】
尚、この実施形態では呼吸孔の数にポイントをおいているため各呼吸孔10,11,12は同サイズの大きい呼吸孔10B,11B,12Bを形成している例で説明したが、ヘッドランプ5L側の呼吸孔10,12をサイズの小さい呼吸孔10S,12Sとすることもできる。
【0026】
次に、この発明の第3実施形態を図1〜図3を援用して、図7に基づいて説明する。ここで、前記第1実施形態と同一部分については同一符号を付して説明する。尚、図中矢印は空気の流れを示している。
この実施形態では、ラジエターファン6、電動ファン7の回転により図2に矢印で示すように空気流が生じた場合に、各々のヘッドランプ5L,5Rの呼吸孔を上記空気流の下流側に形成したものである。
【0027】
具体的には、図7においては左から右へと空気の流れが発生するが、流れの下流側ほど上流側より圧力が低いこととなる。このことは左側のヘッドランプ5Lよりも右側のヘッドランプ5Rの方が低圧下に置かれていることを意味すると共に各ヘッドランプ5L,5Rにおいて、右側の方が左側より圧力が低いことを意味する。つまり、右側のヘッドランプ5Rにおいては車幅方向で外側の方が中央側より圧力が低く、左側のヘッドランプ5Lにおいては、車幅方向の中央側の方が外側よりも圧力が低いこととなる。このことに着目して、この実施形態では左側のヘッドランプ5Lでは内側部位に呼吸孔11Bを形成し、右側のヘッドランプ5Rでは外側部位に呼吸孔10Bを形成してある。つまり、左右のヘッドランプ5L,5Rで呼吸孔の形成位置を変化させているのである。
【0028】
したがって、各ヘッドランプ5L,5R内部の空気を、圧力の低い空気流の下流側で開口する各呼吸孔11B,10Bから吸い出されるようにして排出することが可能となるため、ラジエターファン6、電動ファン7の回転方向に起因する左右のヘッドランプ5L,5Rにおける曇り止め性能のバラツキを双方ともランプハウジング51L,51R内の空気を排出することで調整しつつ曇り止め性能を高めて左右均一な照射性能を確保することができる。
【0029】
次に、この発明の第4実施形態を図1〜図3を援用して、図8、図9に基づいて説明する。ここで、前記第1実施形態と同一部分については同一符号を付して説明する。尚、図中矢印は空気の流れを示している。
この実施形態は、呼吸機構がランプハウジング51L,51Rの後壁52L,52Rに形成された呼吸孔10,12とこれを覆う撥水フィルタ13,13’とで構成されたものである。撥水フィルタ13は、水の侵入は阻止するが空気の流通を許容するフィルタであって、密度が高いほど空気が通過し難くなるフィルタである。尚、撥水フィルタに替えてスポンジを用いてもよい。
【0030】
図9に示すように、ランプハウジング51L,51Rの後壁52L,52Rに形成されたアーチ状の屋根部10a,12aの下側であってこの屋根部10a,12a内に収まる位置にパイプ状に延びたゴム製のフィルタ装着部131が取り付けられている。このフィルタ装着部131の下側には水を下側にガイドして落とし、下方からの水はねを阻止する屋根型の水ガイド132が取り付けられている。
そして、フィルタ装着部131には中央部を貫いてランプハウジング51L,51R内に連通する呼吸孔10,12が形成され、このフィルタ装着部131に撥水フィルタ13,13’が取り付けられている。尚、以下の説明では左側のヘッドランプ5Lの撥水フィルタ13を例にして説明し、同様の構成の右側のヘッドランプ5Rの撥水フィルタ13’については説明を省略する。また、呼吸孔10,12の開口径は大きい呼吸孔10B,12Bの開口径でも小さい呼吸孔10S,12Sの開口径のどちらでもよい。
【0031】
撥水フィルタ13はフィルタ装着部131に差し込んで装着される筒状部14とフィルタ本体15からなるキャップ状の部材であり、筒状部14の周囲には4つの突起142が振り分けるようにして形成されている。
また、撥水フィルタ13にはこれを覆う有底円筒形状の樹脂製の閉塞キャップ143が装着されるようになっており、閉塞キャップを143を撥水フィルタ13に装着した状態で、前記突起142により両者間に空気流通路が確保されることとなっている。閉塞キャップは143のフィルタ本体15に対応する部位には周方向に沿って3箇所にスペーサ突起144が形成され、閉塞キャップ143の装着時にフィルタ本体15との間に隙間を確保して、前記突起142により形成された前記空気流通路に連通できるようになっている。
【0032】
ここで、各ヘッドランプ5L,5Rとも外側部位と中央部位の呼吸孔10,12に撥水フィルタ13,13’を装着する点は同様の構成であるが、撥水フィルタ13,13’の密度を左側のヘッドランプ5Lと右側のヘッドランプ5Rとで変化させ、ラジエターファン6、電動ファン7の回転により正圧下に置かれる右側のヘッドランプ5Rの撥水フィルタ13’を、ラジエターファン6、電動ファン7の回転により負圧下に置かれる左側のヘッドランプ5Lの撥水フィルタ13よりも低密度のものにしてある。
【0033】
したがって、内部が正圧となる右側のヘッドランプ5Rでは、撥水フィルタ13’の密度が低いため内部の空気の排出が促進され、内部が負圧となる左側のヘッドランプ5Lでは撥水フィルタ13の密度が右側のヘッドランプ5Lのものより高いため、外部の空気の流入を抑制することができる。したがって、ラジエターファン6、電動ファン7の回転方向に起因する左右のヘッドランプ5L,5Rにおける曇り止め性能のバラツキを撥水フィルタの密度を変化させることで調整しつつ曇り止め性能を高めて左右均一な照射性能を確保することができる。尚、両呼吸孔12を開放してここにも撥水フィルタ13,13’を設けるようにしてもよい。
【0034】
次に、この発明の第5実施形態を図1〜図3を援用して、図10、図11に基づいて説明する。尚、前記第1実施形態と同一部分については同一符号を付して説明する。この実施形態は、図10に示すようにラジエターファン6と電動ファン7が互いに異なる方向に回転するように構成されたものである。
したがって、図2とは異なりラジエターファン6、電動ファン7により偏った空気流に起因する各ヘッドランプ設置環境に圧力の偏りは発生しないが、エンジンルーム3内でエンジンEが右にオフセット配置されていることにより、各ヘッドランプ5L,5Rが置かれた温度条件が異なっている。
【0035】
つまり、エンジンEに近いほど周辺空気は高温となるため含有水分が多いことを考慮し、エンジンEから離隔した側のヘッドランプ5Lに比較してエンジンEに近接した側のヘッドランプ5Rの呼吸作用をスムーズに行えるように構成したものである。
具体的には、図11に示すようにエンジンEから離隔した左側のヘッドランプ5Lの各呼吸孔10,12よりも、エンジンEに近接した右側のヘッドランプ5Rの各呼吸孔10,12を大きな開口面積に設定するため、左側のヘッドランプ5Lには小さいサイズの呼吸孔10S,12Sが形成され、右側のヘッドランプ5Rには大きいサイズの呼吸孔10B,12Bが形成されている。尚、呼吸孔12は開口形成されていない。したがって、ヘッドランプ5L,5Rは実質的に図5と同様の構成となる。
【0036】
つまり、右側のヘッドランプ5Rの方がエンジンEに近く高温下に置かれるため、空気中の含有水分が多く含まれる可能性があるため、エンジンルーム3内から空気を吸い込んだとしても直ぐに排出でき呼吸作用をスムーズに行うことができるようにサイズの大きな呼吸孔10B,12Bを形成して左側のヘッドランプ5Lと同等の曇り性能を付与しているのである。
【0037】
したがって、この実施形態によれば、より結露の点で不利なエンジンEに近い右側のヘッドランプ5R内に湿度の高い空気が流入しても容易に排出できるようにして空気が停滞し難くすることが可能となるため、エンジンEの偏った配置が原因で生ずる左右のヘッドランプ5L,5Rにおける曇り止め性能のバラツキを呼吸機構を左右で異なる構成とすることで調整しつつ曇り止め性能を高めて左右均一な照射性能を確保することができる。
【0038】
ここで、上述した第5実施形態では、呼吸孔の大きさに着目してエンジンEに近接している右側のヘッドランプ5Rの呼吸孔の開口面積を大きくすることで呼吸作用をスムーズに行うようにしたが、第2実施形態の図6に示したように、エンジンEに近接した右側のヘッドランプ5Rには3つの呼吸孔10,11,12を設け、エンジンEから離隔した左側のヘッドランプ5Lには2つの呼吸孔10,12を設け、エンジンEに近接した右側のヘッドランプ5Rの呼吸孔の数を増加させるようにしてもよい。
このように構成した場合でも、エンジンEの近傍で多くの水分を含んだ高温の空気を数の多い呼吸孔10,11,12から容易に排出できるようにすることが可能となるため、エンジンEの偏った配置が原因で生ずる左右のヘッドランプ5L,5Rにおける曇り止め性能のバラツキをなくすことができる。
【0039】
また、第4実施形態の図8に示したように、呼吸機構をランプハウジング51L,51Rの後壁52L,52Rに形成されたフィルタ装着部131の呼吸孔10,12とこれを覆う撥水フィルタ13,13’で構成して、エンジンEに近接した右側のヘッドランプ5Rの撥水フィルタ13’を、エンジンEから離隔した左側のヘッドランプ5Lの撥水フィルタ13よりも低密度のものにしてもよい。このように構成した場合でも、エンジンEの近傍で多くの水分を含んだ高温の空気を抵抗の少ない低密度の撥水フィルタ13’を通過させて容易に排出できるため、エンジンEの偏った配置が原因で生ずる左右のヘッドランプ5L,5Rにおける曇り止め性能のバラツキをなくすことができる。
【0040】
尚、この発明は上記実施形態においては、エンジンが横置きの場合について説明したが、エンジンを車幅方向中央部分に縦置きにした場合にも適用することができる。この場合には、他の補機熱源による影響を無視すればエンジンの熱による熱的偏りは左右のヘッドランプで同様になるので、左右のヘッドランプにはラジエターファン等による圧力のアンバランスのみが影響を与える。したがって、この場合には、ラジエターファンによる圧力のアンバランスを考慮して呼吸機構を設定することができる。
【0041】
また、第1〜4実施形態はラジエターファンによる各ヘッドランプに与える圧力の偏りのみを考慮して、呼吸機構を左右のヘッドランプで異なる構成としたが、図2に示すようにエンジンが右側へ偏って配置されていることを考慮して、呼吸機構である呼吸孔の大きさや、設置数、撥水フィルタの密度を更に微調整してより一層左右のヘッドランプの曇り止め性能のバラツキをなくすことができる。そして、各実施形態では呼吸孔の大きさ、数についてのみに着目して説明したが、空気の流れに沿って呼吸孔の向きを設定してヘッドランプ内の空気の排出をスムーズにしたり、エンジンルーム内では上側ほど温度が高いことに着目してできるだけ温度の低い下側に空気孔を形成して、水分を多く含む空気のヘッドランプ内への浸入をより確実に防止するなど様々な態様が採用可能である。
また、ラジエターファンと電動ファンを併設した構造で説明したが、ラジエターファンのみが配置されている構造のものに適用してもよい。
また、呼吸孔の形状、個数は一例であって上記実施形態に限られるものではないことは勿論である。
【0042】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1に記載した発明によれば、ラジエターファンにより生ずる空気の流れを考慮して、ランプハウジング内の空気が排出され易く、ランプハウジング内へ空気が流入し難い構造を採用することが可能となるため、左右のヘッドランプにおいて生ずる曇り止め性能のバラツキを、呼吸機構を左右のヘッドランプが置かれている異なる条件に応じて左右で異なる構成とすることで調整しつつ曇り止め性能を高めて左右均一な照射性能を確保することができる効果がある。
すなわち、内部が負圧となるヘッドランプではできるだけ外部の空気の流入を抑制し、内部が正圧となるヘッドランプではできるだけ内部の空気の排出を促進することが可能となるため、ラジエターファンの回転方向に起因する左右のヘッドランプにおける曇り止め性能のバラツキを呼吸孔の開口面積を変化させることで調整しつつ曇り止め性能を高めて左右均一な照射性能を確保することができる効果がある。
【0044】
請求項2に記載した発明によれば、ラジエターファンにより生ずる空気の流れを考慮して、ランプハウジング内の空気が排出され易く、ランプハウジング内へ空気が流入し難い構造を採用することが可能となるため、左右のヘッドランプにおいて生ずる曇り止め性能のバラツキを、呼吸機構を左右のヘッドランプが置かれている異なる条件に応じて左右で異なる構成とすることで調整しつつ曇り止め性能を高めて左右均一な照射性能を確保することができる効果がある。
すなわち、内部が正圧となるヘッドランプ内からの空気の排出を促進し、内部が負圧となるヘッドランプ内への空気の流入を抑制することが可能となるため、ラジエターファンの回転方向に起因する左右のヘッドランプにおける曇り止め性能のバラツキを呼吸孔の数を変化させることで調整しつつ曇り止め性能を高めて左右均一な照射性能を確保することができる効果がある。
【0045】
請求項3に記載した発明によれば、ラジエターファンにより生ずる空気の流れを考慮して、ランプハウジング内の空気が排出され易く、ランプハウジング内へ空気が流入し難い構造を採用することが可能となるため、左右のヘッドランプにおいて生ずる曇り止め性能のバラツキを、呼吸機構を左右のヘッドランプが置かれている異なる条件に応じて左右で異なる構成とすることで調整しつつ曇り止め性能を高めて左右均一な照射性能を確保することができる効果がある。
すなわち、各ヘッドランプ内部の空気を、圧力の低い、各々のヘッドランプにおける空気流の下流側で開口する呼吸孔から吸い出されるようにして排出することが可能となるため、ラジエターファンの回転方向に起因する左右のヘッドランプにおける曇り止め性能のバラツキを双方ともランプハウジング内の空気を排出することで調整しつつ曇り止め性能を高めて左右均一な照射性能を確保することができる効果がある。
【0046】
請求項4に記載した発明によれば、ラジエターファンにより生ずる空気の流れを考慮して、ランプハウジング内の空気が排出され易く、ランプハウジング内へ空気が流入し難い構造を採用することが可能となるため、左右のヘッドランプにおいて生ずる曇り止め性能のバラツキを、呼吸機構を左右のヘッドランプが置かれている異なる条件に応じて左右で異なる構成とすることで調整しつつ曇り止め性能を高めて左右均一な照射性能を確保することができる効果がある。
すなわち、内部が正圧となるヘッドランプではできるだけ内部の空気の排出を促進し、内部が負圧となるヘッドランプではできるだけ外部の空気の流入を抑制することが可能となるため、ラジエターファンの回転方向に起因する左右のヘッドランプにおける曇り止め性能のバラツキをフィルタの密度を変化させることで調整しつつ曇り止め性能を高めて左右均一な照射性能を確保することができる効果がある。
【0047】
請求項5に記載した発明によれば、エンジンに近いほど空気中に含まれる水分が多いことを考慮し、エンジンから離隔した側のヘッドランプに比較してエンジンに近接した側のヘッドランプ内で空気が停滞し難くすることが可能となるため、エンジンの偏った配置が原因で生ずる左右のヘッドランプにおける曇り止め性能のバラツキを、呼吸機構を左右のヘッドランプが置かれている異なる条件に応じて左右で異なる構成とすることで調整しつつ曇り止め性能を高めて左右均一な照射性能を確保することができる効果がある。
すなわち、エンジンの近傍で多くの水分を含んだ高温の空気がランプハウジング内に流入しても大きな開口面積の呼吸孔から容易に排出できるようにすることが可能となるため、エンジンの偏った配置が原因で生ずる左右のヘッドランプにおける曇り止め性能のバラツキを呼吸孔の開口面積を左右で異なる構成とすることで調整しつつ曇り止め性能を高めて左右均一な照射性能を確保することができる効果がある。
【0049】
請求項6に記載した発明によれば、エンジンに近いほど空気中に含まれる水分が多いことを考慮し、エンジンから離隔した側のヘッドランプに比較してエンジンに近接した側のヘッドランプ内で空気が停滞し難くすることが可能となるため、エンジンの偏った配置が原因で生ずる左右のヘッドランプにおける曇り止め性能のバラツキを、呼吸機構を左右のヘッドランプが置かれている異なる条件に応じて左右で異なる構成とすることで調整しつつ曇り止め性能を高めて左右均一な照射性能を確保することができる効果がある。
すなわち、エンジンの近傍で多くの水分を含んだ高温の空気がランプハウジング内に流入しても数の多い呼吸孔から容易に排出できるようにすることが可能となるため、エンジンの偏った配置が原因で生ずる左右のヘッドランプにおける曇り止め性能のバラツキを呼吸孔の数を左右で異なる構成とすることで調整しつつ曇り止め性能を高めて左右均一な照射性能を確保することができる効果がある。
【0050】
請求項7に記載した発明によれば、エンジンに近いほど空気中に含まれる水分が多いことを考慮し、エンジンから離隔した側のヘッドランプに比較してエンジンに近接した側のヘッドランプ内で空気が停滞し難くすることが可能となるため、エンジンの偏った配置が原因で生ずる左右のヘッドランプにおける曇り止め性能のバラツキを、呼吸機構を左右のヘッドランプが置かれている異なる条件に応じて左右で異なる構成とすることで調整しつつ曇り止め性能を高めて左右均一な照射性能を確保することができる効果がある。
すなわち、エンジンの近傍で多くの水分を含んだ高温の空気がランプハウジング内に流入しても抵抗の少ない低密度のフィルタを通過して容易に排出できるようにすることが可能となるため、エンジンの偏った配置が原因で生ずる左右のヘッドランプにおける曇り止め性能のバラツキをフィルタの密度を左右で異なる構成とすることで調整しつつ曇り止め性能を高めて左右均一な照射性能を確保することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の車両の斜視図である。
【図2】 第1実施形態のエンジンルーム内を示す部分平面図である。
【図3】 第1実施形態のヘッドランプとラジエターの配置状態を示す正面説明図である。
【図4】 第1実施形態の左側ヘッドランプの拡大背面図である。
【図5】 第1実施形態の左右ヘッドランプの背面図である。
【図6】 第2実施形態の左右ヘッドランプの背面図である。
【図7】 第3実施形態の左右ヘッドランプの背面図である。
【図8】 第4実施形態の左右ヘッドランプの背面図である。
【図9】 第4実施形態の撥水フィルタの取付状況を示す斜視図である。
【図10】 第5実施形態のエンジンルーム内を示す部分平面図である。
【図11】 第5実施形態の左右ヘッドランプの背面図である。
【符号の説明】
1 車体1
5L 左側のヘッドランプ
5R 右側のヘッドランプ
6 ラジエターファン
10,11,12 呼吸孔
10B,11B,12B サイズの大きい呼吸孔
10S,11S,12S サイズの小さい呼吸孔
13,13’ 撥水フィルタ(フィルタ)
51L 左側のランプハウジング
51R 右側のランプハウジング
52L 左側のヘッドランプの後壁
52R 右側のヘッドランプの後壁
E エンジン
Claims (7)
- 自動車の車体前部でラジエターファンの左右に各々設けられたヘッドランプの曇り止め構造において、ランプハウジング内外の空気の流通を可能とする呼吸機構がランプハウジングの後壁に形成された呼吸孔であり、ラジエターファンの回転によりランプハウジング内が負圧となる側のヘッドランプの呼吸孔を、ラジエターファンの回転によりランプハウジング内が正圧となる側のヘッドランプの呼吸孔よりも小さな開口面積に設定したことを特徴とするヘッドランプの曇り止め構造。
- 自動車の車体前部でラジエターファンの左右に各々設けられたヘッドランプの曇り止め構造において、ランプハウジング内外の空気の流通を可能とする呼吸機構がランプハウジングの後壁に形成された呼吸孔であり、ラジエターファンの回転によりランプハウジング内が正圧となる側のヘッドランプの呼吸孔の数を、ラジエターファンの回転によりランプハウジング内が負圧となる側のヘッドランプの呼吸孔の数よりも増加させたことを特徴とするヘッドランプの曇り止め構造。
- 自動車の車体前部でラジエターファンの左右に各々設けられたヘッドランプの曇り止め構造において、ランプハウジング内外の空気の流通を可能とする呼吸機構がランプハウジングの後壁に形成された呼吸孔であり、ラジエターファンの回転により空気流が生じた場合に、各々のヘッドランプの呼吸孔を上記各々のヘッドランプにおける上記空気流の下流側に形成したことを特徴とするヘッドランプの曇り止め構造。
- 自動車の車体前部でラジエターファンの左右に各々設けられたヘッドランプの曇り止め構造において、ランプハウジング内外の空気の流通を可能とする呼吸機構がランプハウジングの後壁に形成された呼吸孔とこれを覆うフィルタであり、ラジエターファンの回転によりランプハウジング内が正圧となる側のヘッドランプのフィルタを、ラジエターファンの回転によりランプハウジング内が負圧となる側のヘッドランプのフィルタよりも低密度のものにしたことを特徴とするヘッドランプの曇り止め構造。
- エンジンルーム内でエンジンが左右どちらかにオフセット配置された自動車の車体前部左右に設けられるヘッドランプの曇り止め構造において、ランプハウジング内外の空気の流通を可能とする呼吸機構が呼吸孔であり、エンジンに近接した側のヘッドランプの呼吸孔を、エンジンから離隔した側のヘッドランプの呼吸孔よりも大きな開口面積に設定したことを特徴とするヘッドランプの曇り止め構造。
- エンジンルーム内でエンジンが左右どちらかにオフセット配置された自動車の車体前部左右に設けられるヘッドランプの曇り止め構造において、ランプハウジング内外の空気の流通を可能とする呼吸機構が呼吸孔であり、エンジンに近接した側のヘッドランプの呼吸孔の数を、エンジンから離隔した側のヘッドランプの呼吸孔の数よりも増加させたことを特徴とするヘッドランプの曇り止め構造。
- エンジンルーム内でエンジンが左右どちらかにオフセット配置された自動車の車体前部左右に設けられるヘッドランプの曇り止め構造において、ランプハウジング内外の空気の流通を可能とする呼吸機構がランプハウジングの後壁に形成された呼吸孔とこれを覆うフィルタであり、エンジンに近接した側のヘッドランプのフィルタを、エンジンから離隔した側のヘッドランプのフィルタよりも低密度のものにしたことを特徴とするヘッドランプの曇り止め構造。
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