JP2573961Y2 - ヘッドランプにおける呼吸構造 - Google Patents

ヘッドランプにおける呼吸構造

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JP2573961Y2
JP2573961Y2 JP1992035209U JP3520992U JP2573961Y2 JP 2573961 Y2 JP2573961 Y2 JP 2573961Y2 JP 1992035209 U JP1992035209 U JP 1992035209U JP 3520992 U JP3520992 U JP 3520992U JP 2573961 Y2 JP2573961 Y2 JP 2573961Y2
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芳史 中田
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Kanto Auto Works Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、車両のリフレクタ付
きランプにおける外気との通気を行うための呼吸構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】乗用車等の車両のヘッドランプでは、内
部の湿気等に起因するくもりを防止すべく、ランプ内を
外気と連通させて空気の吸入,排気を行う、所謂呼吸構
造を備えている。図3及び図4は従来のこの種ヘッドラ
ンプの構成例を示している。図において、21はハウジ
ング、22はハウジング21に被着したアウタレンズ、
23はハウジング21及びアウタレンズ22間をシール
するためのメルト部、24はバルブで、リフレクタ25
と共に上記ハウジング21内の所定位置に収容されてい
る。また、26はエイミングボルトである。
【0003】ハウジング21には図4に示したように、
孔27が形成されていて、この孔27に呼吸チューブ2
8が接続されている。そしてこの呼吸チューブ28を介
してランプ内を外気と連通させるようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記の従来型のヘッド
ランプにおいて、上記のようにハウジング21にのみ外
気と連通する孔27が設けられているため、ランプ点灯
時にバルブ24の発熱によりランプ内部の温度はK部>
L部>M部の順に高低差が生じる。なお、K部はリフレ
クタ25の表側、L部はリフレクタ25の裏側そしてM
部は外気の各領域である。このためランプ内の吸・排気
が効率的に行われず、K部が高温になってハウジング2
1及びアウタレンズ22間の上側のメルト部23が溶け
てしまうことがあった。そして、メルト部23が溶ける
と、シール不良を来すことがあるため、この対策として
図4に示したようにプロテクタ29を設ける場合があっ
た。また、ランプ内部の上記K部自体においてもその中
心部と外周部とに温度差があるため、アウタレンズ22
の水滴付着(くもり)が生じる虞れがあった。
【0005】一方、従来のヘッドランプでは上記のよう
な吸・排気作用の他に、外部からの埃侵入防止を図るた
めに、例えば図5に示したように迷路ボックス30を付
設する場合があった。この迷路ボックス30はその一端
が呼吸チューブ28と接続されており、内部に設置した
複数の隔壁31により埃の侵入を防いでアウタレンズ2
2に埃が付着するのを防止しようとするものである。ま
た、図6に示したように呼吸チューブ28の内面にフィ
ン32を設けて、アウタレンズ22への埃の付着を防止
する方法もある。しかしながら、従来のヘッドランプに
おいて、これら迷路ボックス30等を付設しない場合に
はアウタレンズ22が汚れてしまい、配光低下の原因に
なる虞れがあった。
【0006】この考案はかかる実情に鑑み、ヘッドラン
プ内の吸・排気を効率的に行なうことができると共に、
埃付着を有効に防止し得るヘッドランプにおける呼吸構
造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この考案によるヘッドラ
ンプにおける呼吸構造は、ハウジング内にバルブ及びリ
フレクタを収容し、上記ハウジングにアウタレンズを被
着して成るヘッドランプにおいて、上記リフレクタ及び
上記ハウジングにそれぞれ開設した孔の間にチューブを
装着し、このチューブを介してヘッドランプ内の空気を
放出するようにしたものである。
【0008】また、この考案によるヘッドランプにおけ
る呼吸構造では、特に上記チューブを上記ハウジング内
で上下に設け、上記バルブの発熱によって生じる熱対流
を利用して一方のチューブから空気を吸入すると共に、
他方のチューブから放出するようになっている。
【0009】
【作用】この考案のヘッドランプにおける呼吸構造で
は、リフレクタ及びハウジングにそれぞれ開設した孔の
間にチューブを介して流路が形成される。そしてこの流
路によりリフレクタ側のランプ内部を外気と連通させ
て、ヘッドランプ内の空気を放出することができる。特
にこのチューブを上下に設けることにより、バルブの発
熱によって生じる熱対流を有効に利用して下側のチュー
ブから上側のチューブへ向かう空気流を形成することが
できる。これにより下側のチューブから吸入した空気が
上側のチューブを介して放出され、このようにヘッドラ
ンプ内で空気流を形成することによりランプ内の高温化
を有効に防止することができる。
【0010】
【実施例】以下、図1及び図2に基づきこの考案による
ヘッドランプにおける呼吸構造の一実施例を説明する。
図において、1はハウジング、2はハウジング1に被着
したアウタレンズ、3はハウジング1及びアウタレンズ
2間をシールするためのメルト部、4はバルブで、リフ
レクタ5と共に上記ハウジング1内の所定位置に収容さ
れている。またリフレクタ5はエイミングボルト6によ
る照明光のエイミング調整に伴い一定範囲で上下動する
ようになっている。
【0011】リフレクタ5及びハウジング1にそれぞれ
開設した孔7及び8は対応配置されていて、これら孔
7,8間にチューブ9が装着されている。チューブ9の
一端はリブ10に嵌着し、他端はハウジング1の内面に
押接するようになっている。また、孔8には呼吸チュー
ブ11が接続されている。上記チューブ9は例えばジャ
バラ状に形成され、伸縮自在で柔軟性に富んでいる。こ
のチューブ9の下側にはこれと同様に構成されたチュー
ブ12が孔13及び14間に装着されている。該チュー
ブ12の一端はリブ15に嵌着している。そして孔14
には呼吸チューブ16が接続されている。
【0012】この考案のヘッドランプにおける呼吸構造
は上記のように構成されており、次にその作用を説明す
る。ヘッドランプの点灯時、バルブ4の発熱によりその
周囲の空気が熱せられ、この空気によりチューブ9は大
きく膨らみL部の圧力が高くなり、N9 部(チューブ9
内部)の圧力は低くなる。またK部において熱により膨
張した空気は上記チューブ9のN9 部に流入して呼吸チ
ューブ11を介してM部へ放出される。一方、K部にお
ける空気は上下方向の熱対流(熱は下部から上部へ移
動)により上部で圧力が高くなるため、上記のようにK
部→N9 部→M部の向きの流量は多い。ところが、下側
のチューブ12ではこのような向きの流量が少ないた
め、空気の流れの向きはチューブ9の場合とは逆に、M
部→N12部(チューブ12内部)→K部となる。従って
ヘッドランプ内では図1の点線により示したような空気
の流れが形成される。
【0013】上記のようにバルブ4の発熱によって生じ
る熱対流を有効に利用して、下側のチューブ12から上
側のチューブ9へ向かう空気流を形成することができ
る。これにより、外気が常にかかる空気流路を通って最
短経路でランプ内に流入し、また高温の空気が最短経路
で放出される。そしてヘッドランプ内の吸・排気を効率
的に行なうことができ、従ってK部は高温になり得ず、
このようにヘッドランプ内の高温化を有効に防止するこ
とができる。
【0014】ところで、ヘッドランプの外部から呼吸チ
ューブ16を介して侵入して来た埃は一旦、急激に拡開
したチューブ12内に流入することにより全てこのN12
部に滞留する。このチューブ12を設けたことにより、
埃の侵入を有効に防止することができる。
【0015】また、リフレクタ5は前記したように照明
光のエイミング調整の際に上下動する。チューブ9及び
チューブ12は柔軟性を有しているため、エイミングの
上方調整時及び下方調整時には、図2に示されるように
リフレクタ5の動きに追従する。この場合、チューブ9
及びチューブ12のそれぞれ端部はハウジング1に形成
された孔8及び孔14から外れることはなく、従ってエ
イミング調整を行っても常にチューブ9及びチューブ1
2を介して流路が形成・維持される。
【0016】なお、上記実施例においてチューブ9及び
チューブ12は、ヘッドランプ内に形成される対流の方
向性等を考慮して、必ずしも上下方向に一致した位置に
配置しないでもよい。またヘッドランプの大きさ又寸法
等との関係により、上側又は下側においてそれぞれチュ
ーブ9及びチューブ12を複数装着することも可能であ
る。
【0017】
【考案の効果】上述したようにこの考案によれば、ヘッ
ドランプの高温化を防止したことにより、特にメルト部
のシール不良の発生をなくすることができ、これにより
従来必要であった耐熱プロテクタを用いないで済む。ま
た外部からの埃の侵入を防ぐことができるため、特別な
埃侵入防止装置等を付設する必要をなくした上で、アウ
タレンズ内部の汚れや配光低下を有効に防止することが
できる。さらに、ランプ内部のバルブ中心部とその外周
部との温度差をなくすることにより、くもりの発生を防
止することができる等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案によるヘッドランプにおける呼吸構造
の全体構成を示す縦断面図である。
【図2】この考案に係るチューブのエイミング調整時の
作動を説明する部分拡大縦断面図である。
【図3】従来のヘッドランプの後部斜視図である。
【図4】図3のA−A線に沿う断面図である。
【図5】従来のヘッドランプに係る埃侵入防止用の迷路
ボックスの斜視図である。
【図6】従来のヘッドランプに係る埃侵入防止用の呼吸
チューブの断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 アウタレンズ 4 バルブ 5 リフレクタ 6 エイミングボルト 7 孔 8 孔 9 チューブ 11 呼吸チューブ 12 チューブ 13 孔 14 孔 16 呼吸チューブ

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内にバルブ及びリフレクタを
    収容し、上記ハウジングにアウタレンズを被着して成る
    ヘッドランプにおいて、上記リフレクタ及びハウジング
    にそれぞれ開設した孔の間にチューブを装着し、このチ
    ューブを介してヘッドランプ内の空気を放出するように
    したことを特徴とする、ヘッドランプにおける呼吸構
    造。
  2. 【請求項2】 前記チューブを前記ハウジング内で上下
    に設け、前記バルブの発熱によって生じる熱対流を利用
    して一方のチューブから空気を吸入すると共に、他方の
    チューブから放出するようにしたことを特徴とする、請
    求項1に記載のヘッドランプにおける呼吸構造。
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