JP3245099B2 - 車両用灯具 - Google Patents

車両用灯具

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JP3245099B2
JP3245099B2 JP23937097A JP23937097A JP3245099B2 JP 3245099 B2 JP3245099 B2 JP 3245099B2 JP 23937097 A JP23937097 A JP 23937097A JP 23937097 A JP23937097 A JP 23937097A JP 3245099 B2 JP3245099 B2 JP 3245099B2
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F21LIGHTING
    • F21SNON-PORTABLE LIGHTING DEVICES; SYSTEMS THEREOF; VEHICLE LIGHTING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLE EXTERIORS
    • F21S45/00Arrangements within vehicle lighting devices specially adapted for vehicle exteriors, for purposes other than emission or distribution of light
    • F21S45/30Ventilation or drainage of lighting devices
    • F21S45/33Ventilation or drainage of lighting devices specially adapted for headlamps

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前面レンズととも
に灯室を画成するランプボディの背面壁に呼吸作用を営
む空気孔が設けられた車両用灯具に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の灯具の従来技術の一例として
は、図9に示すような自動車用ヘッドランプがあり、ラ
ンプボディ1と前面レンズ2とによって密閉された灯室
が画成され、この灯室内には、光源であるバルブ4を挿
着したリフレクター3が、例えば2本のエイミングスク
リューと1個の玉継ぎ手から構成されたエイミング機構
(図示せず)によって、上下左右方向傾動可能に支持さ
れている。ランプボディ1の背面壁の光源4より上方の
位置と下方の位置には、灯室内を外部と連通させて呼吸
作用を営ませることで、前面レンズ2に結露を発生させ
ないようにするための空気孔6a,6bが設けられてい
る。
【0003】即ち、バルブ4の点灯に伴う発熱により、
バルブ4の回りには矢印Aに示すような対流が発生す
る。また、バルブ4の回りでは、上昇気流が多く、灯室
内上部の圧力は下部の圧力よりも高くなる。このため、
圧力の高い灯室内上部では、温まった空気が上空気孔6
aから流出するとともに、圧力の低い灯室内下部には、
下空気孔6bから外部の空気が流入し、空気孔6a,6
bを介しての吸排気作用、いわゆる呼吸作用により、対
流Aが活性化されて結露の発生が防止される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、リフレクター
3とランプボディ1間には、隙間が形成されており、上
空気孔6aから排気されなかった一部の空気(温まった
空気)が、リフレクター3とランプボディ1間の隙間を
通って、矢印Bのように下方に向かう循環流を形成す
る。このため、空気孔6a,6bを介しての吸排気量が
減少して、対流Aが鈍化し、結露の発生防止効果が低下
するという問題があった。
【0005】本発明は前記従来技術の問題点に鑑みなさ
れたもので、その目的は、リフレクターの背後における
空気の循環を妨げることで、ランプボディに設けた空気
孔を介しての呼吸作用を活発化して、結露の発生防止に
有効な車両用灯具を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に係る車両用灯具においては、ランプボデ
ィと前面レンズとによって密閉された灯室が画成され、
前記灯室内に、光源を挿着したリフレクターがランプボ
ディから離間して配置されるとともに、前記ランプボデ
ィの光源より上方の位置および下方の位置に、協働して
呼吸作用を営む空気孔が設けられた車両用灯具におい
て、前記上下の空気孔間位置におけるランプボディとリ
フレクターとの対面領域のランプボディ内側またはリフ
レクター外側のいずれか一方に、リフレクター背後のラ
ンプボディとの隙間における上下方向の空気流れを阻止
する水平リブを設けるようにしたものである。灯室内で
は、光源の点灯発熱により対流が発生し、圧力が高くな
った灯室内上部における温まった空気は、リフレクター
の上方から上空気孔を介し灯室外に流出するとともに、
灯室内下部には、下空気孔から外部の空気が流入すると
いう、空気孔を介しての呼吸気作用により、灯室内にお
ける対流が活性化されて結露の発生が防止される。灯室
内上部の温まった空気は、リフレクターの上方からリフ
レクターの背後を通って下方に循環しようとするが、水
平リブによってこの温まった空気の循環流が阻止され
て、空気孔を介しての吸排気量が増加(呼吸作用が活発
化)し、灯室内における対流が鈍化することなく確実に
活性化されて、結露の発生防止効果が増す。請求項2で
は、請求項1に記載の車両用灯具において、前記ランプ
ボディの下空気孔の上方近傍位置に、下空気孔から灯室
内に流入した空気を前方に導く第2の水平リブを設ける
ようにしたものである。下空気孔から流入した外部の空
気は、第2の水平リブに沿って前方に導かれてリフレク
ターの前方に至ることで、灯室内における対流の活性化
に貢献する。請求項3では、請求項1又は2に記載の車
両用灯具において、前記第1,第2の水平リブを、リフ
レクターより前方に延出するように構成したものであ
る。灯室内上部の温まった空気のランプボディ内側に沿
った循環が阻止されて、呼吸作用が活発化し、灯室内に
おける対流が一層確実に活性化される。また、下空気孔
から流入した外部の空気は、第2の水平リブに沿ってリ
フレクターの前方に確実に導かれ、灯室内における対流
の活性化に一層貢献する。請求項4では、請求項1〜3
のいずれかに記載の車両用灯具において、前記第1,第
2の水平リブをランプボディに設けるようにしたもので
ある。水平リブ周辺領域では、水平リブの成形に伴うヒ
ケが発生するおそれがあることから、配光の形成に大き
く寄与するリフレクターに水平リブを形成しにくいが、
配光の形成に全く無縁のランプボディは、ヒケの発生に
よりその形状が多少変形しても問題がないことから、水
平リブを形成し易い。請求項5では、請求項1〜4のい
ずれかに記載の車両用灯具において、前記リフレクター
における前記上空気孔の近傍位置に、リフレクターを貫
通する通気孔を設けるようにしたものである。光源回り
の温かい空気の一部は、リフレクターの上方を回ってリ
フレクター後方に至ることなく、この通気孔を通ってリ
フレクター後方に至り、上空気孔から灯室外に流出する
ので、空気の流出経路が短縮され、それだけ、空気孔を
介しての吸排気量が増加(呼吸作用が活発化)する。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。
【0008】図1〜図8は本発明の一実施例を示すもの
で、図1は本発明の一実施例であるヘッドランプの正面
図、図2は同ヘッドランプの水平断面図(図1に示す線
II−IIに沿う断面図)、図3は同ヘッドランプの縦断面
図(図1に示す線III−IIIに沿う断面図)、図4は同ヘ
ッドランプの背面図、図5はランプボディの正面図、図
6は同ランプボディの斜視図、図7は同ランプボディの
背面斜視図、図8は空気孔の呼吸作用を説明する断面図
(図1,4に示す線VIII−VIIIに沿う断面図)である。
【0009】これらの図において、符号10は、前方か
ら斜め側方に開口する横長矩形状の合成樹脂製ランプボ
ディで、ランプボディ10の前面開口部には、湾曲する
透明な前面レンズ11が組付けられて、横長矩形状の密
閉された灯室Sが画成されている。
【0010】灯室S内には、走行ビームおよびすれ違い
ビーム形成用の反射式ランプユニット20が、2本のエ
イミングスクリュー12,13と1個の玉継手14から
構成されたエイミング機構によって傾動可能に支持され
ている。
【0011】ランプユニット20は、アルミ蒸着処理
(鏡面処理)が施された放物面形状の合成樹脂製リフレ
クター22と、このリフレクター22の後頂部に形成さ
れたバルブ挿着孔23に挿着固定された光源であるバル
ブ30と、バルブ挿着孔23にねじ固定されてバルブ3
0の前方を覆う配光制御用のシェード40とから構成さ
れている。
【0012】バルブ30は、走行ビーム用のフィラメン
ト31aとすれ違いビーム用のフィラメント31bとが
ガラス球内に一体に収容された構造で、バルブ30がバ
ルブ挿着孔23に固定された状態では、フィラメント3
1a,31b間の略中間位置にリフレクター22の焦点
が位置する形態となって、走行ビーム用のフィラメント
31aの発光により走行ビームが形成され、すれ違いビ
ーム用のフィラメント31bの発光によりすれ違いビー
ムが形成されるようになっている。
【0013】ランプボディ10は、略水平に延在し、車
体取付固定用ブラケット15が突出形成された上側面壁
10aと、この上側面壁10aと平行に延在する下側面
壁10bと、これらの上下の側面壁10a,10b間に
あって、後方に膨出する湾曲した背面壁10cとから構
成されている。そして、ランプボディ10の背面壁10
cには、バルブ交換用の開口部10dが設けられ、この
開口部10dからはバルブ30のバルブソケット32が
後方に突出しているが、この開口部10dを構成する円
筒部10eとバルブソケット32間には、伸縮可能なゴ
ム製フード34が介装されて、ランプボディ10の後方
開口部(バルブ交換用の開口部)10dが閉塞されてい
る。
【0014】そして、ランプユニット20は、ランプボ
ディ10の背面壁10cのスクリュー挿通孔10f,1
0gに回転可能に支承されて前方に延出する2本のエイ
ミングスクリュー12,13と、1個の玉継手14とに
よって、ランプボディ10に対し傾動可能に支持されて
いる。即ち、リフレクター22の背面に突設されたブラ
ケット22a,22aには、エイミングスクリュー1
2,13に螺合するナット12a,13aが嵌着されて
おり、エイミングスクリュー12,13の回動操作によ
って、ナット12a,13aがエイミングスクリュー1
2,13に沿って進退し、これによってランプユニット
20が水平軸Lx,垂直軸Ly回りに傾動して、ランプ
ユニット20の光軸Lを上下左右方向に傾動調整できる
ようになっている。
【0015】なお、エイミングスクリュー12,13の
後端部には、冠状歯車12b,13bが一体化されてお
り、ドライバーでこの冠状歯車12b,13bを回すこ
とで、エイミングスクリュー12,13を回動操作でき
る。符号18は、ランプボディ10の前面開口部から前
面レンズ11の内側に沿って設けられたエクステンショ
ンリフレクターで、このエクステンションリフレクター
18には、ランプユニット20のリフレクター22に対
応する開口部18aが形成されている。また、エクステ
ンションリフレクター18の表側には、リフレクター2
2と同様のアルミ蒸着処理(鏡面処理)が施されてお
り、ランプユニット20の周辺領域を隠すとともに、灯
室S内全体を単一の鏡面色に見せてヘッドランプの見栄
えを良好ならしめるという働きがある。
【0016】符号50(50A,50B,50C)は、
ランプボディ10の背面壁10cに設けられた空気孔、
符号H(H1 ,H2 ,H3 )は、空気孔50(50A,
50B,50C)を覆うように設けられた空気通路ハウ
ジングで、ハウジングH(H1 ,H2 ,H3 )内には、
空気孔50(50A,50B,50C)にそれぞれ連通
し、かつ外部に連通する迷路状の空気通路h(h1 ,h
2 ,h3 )が形成されている。そして、灯室S内は、こ
れらの空気孔50および空気通路hを介して外部と連通
することで通気が確保され、いわゆる呼吸作用が営まれ
て、前面レンズ11に結露が発生しないようになってい
る。
【0017】ランプボディの背面壁10cには、バルブ
交換用開口部10dが形成され、リフレクター22に略
倣った湾曲形状の左右方向中央部領域10c1 の左右
に、エイミング機構や車体取付固定用ブラケット16の
配設された平坦なエイミング機構配設用段差部10
2 ,10c3 が形成され、エイミング機構配設用段差
部10c2 の左側(背面から見た左側)には、車体取付
固定用ブラケット17の突設された平坦なブラケット形
成用段差部10c4 が形成された構造となっている。そ
して、ランプボディ背面壁10cの湾曲した中央部領域
10c1 には、上空気孔50Aと空気通路ハウジングH
1 が形成され、右側の平坦なエイミング機構配設用段差
部10c3 と左側の平坦なブラケット形成用段差部10
4 の下部領域には、下空気孔50B,50Cと空気通
路ハウジングH2 ,H3 が形成されている。
【0018】上空気孔50Aは横長の長孔で、ハウジン
グH1 は、空気孔50Aを拡大したような横長矩形状に
形成されて、ランプボディ背面壁中央部領域10c1
左右巾に比べて上下巾が狭いバルブ交換用開口部10d
上方近傍領域に設けられている。一方、下空気孔50
B,50Cは、縦長の長孔で、ハウジングH2 ,H3
空気孔50B,50Cを拡大したような縦長矩形状に形
成されて、ランプボディ背面壁の上下巾に比べて左右巾
が狭い段差部10c3 ,10c4 におけるバルブ交換用
開口部10dより下方位置に設けられている。
【0019】そして、バルブ30の点灯発熱により、バ
ルブ30の回りには、図8矢印Cに示すような対流が生
じるとともに、灯室S内上部の圧力が下部の圧力より高
くなる。このため、バルブ30周辺において温められた
空気は、リフレクター22の前方から上方そして後方に
回り、上空気孔50Aから灯室S外に流出するととも
に、下空気孔50B,50Cから灯室S外の空気が灯室
S内に流入する呼吸作用により、対流Cが活性化され
て、灯室内に結露が発生することがない。
【0020】また、図8に示されるように、リフレクタ
ー22の背面壁における上空気孔50Aと略正対する位
置には、通気孔60が設けられており、リフレクター2
2内側の温まった空気は、リフレクター22の上方を通
って空気孔50Aに向かう他、通気孔60を通って空気
孔50Aに向かう。この通気孔60を通る空気流れの流
路は、リフレクター22の上方を通る空気流れの流路よ
りも短いため、それだけ流路抵抗も少なく、空気孔50
による吸排気量が増加して、呼吸作用が活発化されてい
る。
【0021】また、空気孔50(50A,50B,50
C)は大きな開口面積をもつ長孔で形成されていること
から、灯室S内には充分な通気が確保されている。さら
に、灯室S内には、灯室の左右方向側端部寄り下方位置
の下空気孔50B,50Cから侵入した空気が灯室の左
右方向中央部上方位置の上空気孔50Aから排出される
という空気の流れが生成されていることから、灯室S内
全体に対流Cが生じ、従来では対流が不充分なため結露
が生じ易かった前面レンズ11の隅部での結露の発生も
ない。
【0022】また、ランプボディ10の背面壁の内側に
は、温まった空気がリフレクター22の背面壁に沿って
循環することを阻止する水平リブ70Aが延出形成され
ている。即ち、ランプボディ背面壁内側における上空気
孔50Aと下空気孔50B間の位置には、図2,5,6
に示されるように、ランプボディ10の前面開口部を越
えてエクステンションリフレクター18に接近する位置
まで水平に延出する第1の水平リブ70Aが形成されて
いる。リフレクター22の背面壁に倣った形状に形成さ
れた水平リブ70Aの内側縁部は、傾動可能なリフレク
ター22と干渉しない位置まで延びて、リフレクター2
2とランプボディ背面10c壁間の隙間が狭められてい
る。このため、灯室S内において温められた空気は、リ
フレクター22上方からリフレクター背面壁に沿って下
方に流れようとするが、この水平リブ70Aによってそ
の流れが妨げられるため、リフレクター22上方の温ま
った空気はリフレクター22の背面壁を回って循環する
ことなく、上空気孔50Aから排出され、それだけ空気
孔50A,50B,50Cを介しての吸排気量が増え
て、活発な呼吸作用が営まれるようになっている。
【0023】また、ランプボディ10の背面壁内側の下
空気孔50B,50Cの真上には、空気孔50B,50
Cから流入した空気を前方に導く第2の水平リブ70
B,70Cが延出形成されている。即ち、水平リブ70
B,70Cは、その延出端がリフレクター22と干渉し
ないように、リフレクター22の背面壁に倣った形状に
形成されて、ランプボディ10の前面開口部を越えてエ
クステンションリフレクター18に接近する位置まで延
びている。このため、下空気孔50B,50Cからそれ
ぞれ灯室S内に流入した外部の空気は、リフレクター2
2とランプボディ10間の隙間に沿って上方に向かうこ
となく、水平リブ70B,70Cによって前方に導かれ
て、リフレクター22の内側に流入する。この結果、灯
室S内における対流Cが活性化されて、結露防止効果が
増すようになっている。
【0024】特に、水平リブ70B,70Cは、リフレ
クター22を越えて前面レンズ11の近傍にまで延びて
いるため、下空気孔50B,50Cから流入した外部の
空気が前面レンズの裏側まで確実に導かれることになっ
て、従来のランプにおいて結露の発生し易かった前面レ
ンズ下部領域での結露の発生を確実に防止できるように
なっている。
【0025】また、空気孔50は、防塵,防水を図るた
めに、ランプボディ背面壁10cを貫通する筒状の立壁
51によって構成されている。即ち、ランプボディ背面
壁10cから後方に突出する筒状の立壁51の存在によ
って、立壁51内の空気孔50には、水や塵埃が侵入し
にくい。また、この立壁51内には、スポンジ状の防塵
フィルター53が収容されて、空気孔50におけるさら
なる防塵,防水が図られている。
【0026】また、立壁51の前端部には、孔50を横
切るように延びる防塵フィルター脱落防止リブ52が設
けられて、立壁51内の防塵フィルター53が灯室S側
に脱落しないようになっている。なお、脱落防止リブ5
2は、空気孔(長孔)50の長手方向に延びており、長
孔の短径巾がさらに狭められて、防塵フィルター53の
脱落が確実に阻止される構造となっている。
【0027】また、空気孔50を構成する立壁51の前
端部51aは、灯室S内に突出して、ランプボディ後方
への立壁51の突出量が少なく、これによって、立壁5
1を覆うように設けられた、空気通路ハウジングHの後
方突出量もそれだけ小さくてすむようになっている。
【0028】ランプボディ背面壁10cの立壁51の回
りには、下側壁が一部切り欠かれ、立壁51より一回り
大きい口径で、立壁51より背の高い第2の立壁54が
形成され、さらに、第2の立壁54の回りには、下側壁
が一部切り欠かれ、第2の立壁54より背の高い矩形状
の第3の立壁56が形成されている。
【0029】立壁54,56の切り欠き55,57はい
ずれも下側壁に設けられて、切り欠き55,57から立
壁54,56内にたとえ水が侵入したとしても、切り欠
き55,57から自然に排水されて、立壁54,56内
に水が溜まらないようになっている。
【0030】また、第3の立壁56の切り欠き57は、
第2の立壁54の切り欠き55と上下方向に重ならない
位置に設けられて、第3の立壁56の切り欠き57から
侵入した水が第2の立壁54の切り欠き55内に侵入し
にくいようになっている。
【0031】第3の立壁56の上側壁には、第3の立壁
56の開口端部を塞ぐ揺動蓋59が薄肉ヒンジ58を介
して連成され、揺動蓋59の揺動先端部には、第3の立
壁56の下側壁に設けられた係合孔56aと係合可能な
係止突起59aが形成されている。
【0032】そして、揺動蓋59を薄肉ヒンジ58位置
で折り曲げて、係止突起59aを係合孔56aに係合
(凹凸ランス係合)させると、第3の立壁56の開口端
部が揺動蓋59で閉塞された形態となって、空気孔50
を介し灯室Sに連通するとともに、切り欠き57を介し
外部に連通する迷路状の空気通路h(h1 ,h2
3)が形成される。また、揺動蓋59を閉じた状態で
は、防塵フィルタ53は蓋59に押圧されて立壁51内
に保持されるので、防塵フィルタ53は立壁51内でガ
タつくことなく保持される。
【0033】このように、空気通路ハウジングHを構成
する第2の立壁54,第3の立壁56,揺動蓋59によ
り、空気孔50(50A,50B,50C)をそれぞれ
外部と連通させる迷路状の空気通路h(h1 ,h2 ,h
3 )が形成されている。
【0034】また、揺動蓋59の揺動先端部寄りには、
横方向に延びる凸状リブ59bが設けられて、揺動蓋5
9をスムーズに閉めることができるようになっている。
即ち、揺動蓋59を閉める際には、図8の仮想線で示す
ように、作業者の指の腹がこの凸状リブ59bに当たっ
て滑り止めされるので、指の押圧力が揺動蓋59の折り
曲げ力として効率よく伝達され、係止突起59aを係合
孔56aにスムーズに係合させることができる。
【0035】なお、前記実施例では、リフレクター可動
型の自動車用ヘッドランプについて本発明を説明した
が、ヘッドランプに限定されるものではなく、リフレク
ターがランプボディから離間して設けられているその他
の車両用灯具にも広く適用できる。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に係わる車両用灯具によれば、空気孔を介しての呼吸
作用の際に、リフレクターの上方からリフレクターの背
後を回って下方に循環しようとする温まった空気の循環
流が第1の水平リブによって阻止されるため、空気孔を
介しての呼吸作用が活発となり、灯室内における対流が
鈍化することなく確実に活性化されて、灯室内における
結露の発生を確実に防止できる。また、下空気孔から流
入した外部の空気が、第2の水平リブによって灯室に導
かれるので、灯室内の対流が活性化されて、結露を確実
に防止できる。また、温まった空気のランプボディ内側
に沿った循環流が第1,第2の水平リブにより確実に阻
止されるとともに、外部の空気が確実にリフレクターの
前方まで導かれるので、灯室内の対流がより活性化され
て、結露を確実に防止できる。また、前面レンズの下方
領域には、結露による曇りが発生し易いが、請求項1,
によれば、下空気孔から流入した外部の空気が、第2
の水平リブによって前面レンズ下部領域に導かれるの
で、前面レンズ下方領域に従来発生し易かった曇りを確
実に防止できる。また、請求項によれば、配光の形成
に全く無縁なランプボディに第1,第2の水平リブを設
けたので、リフレクターに生じたヒケによる変形が原因
で配光が狂うおそれもない。請求項によれば、光源回
りの温かい空気の流出経路が短縮され、それだけ、空気
孔を介しての吸排気量が増加(呼吸作用が活発化)する
ので、灯室内における対流がより活性化されて、灯室内
における結露の発生を一層確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である自動車用ヘッドランプ
の正面図
【図2】同ヘッドランプの水平断面図(図1に示す線II
−IIに沿う断面図)
【図3】同ヘッドランプの縦断面図(図1に示す線III
−IIIに沿う断面図)
【図4】同ヘッドランプの背面図
【図5】ランプボディの正面図
【図6】同ランプボディの斜視図
【図7】同ランプボディの背面斜視図
【図8】空気孔の呼吸作用を説明する断面図(図1,4
に示す線VIII−VIIIに沿う断面図)
【図9】従来の自動車用ヘッドランプの縦断面図
【符号の説明】
10 ランプボディ 10c(10c1 ,10c2 ,10c3 ,10c
4 ) ランプボディの背面壁 10d バルブ交換用
開口部 11 前面レンズ 12,13 エイミング機構であるエイミングスクリュ
ー 14 エイミング機構である玉継手 22 リフレクター 30 光源であるバルブ 50A 上空気孔 50B,50C 下空気孔 51 筒状の第1の立壁 60 通気孔 70A 第1の水平リブ 70B,70C 第2の水平リブ h(h1 ,h2 ,h3 ) 迷路状の空気通路 H(H1 ,H2 ,H3 ) 空気通路ハウジング L 光軸 LX 水平軸 LY 垂直軸 S 灯室

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランプボディと前面レンズとによって密
    閉された灯室が画成され、前記灯室内に、光源を挿着し
    たリフレクターがランプボディから離間して配置される
    とともに、前記ランプボディの光源より上方の位置およ
    び下方の位置に、協働して呼吸作用を営む空気孔が設け
    られた車両用灯具において、前記上下の空気孔間位置に
    おけるランプボディとリフレクターとの対面領域のラン
    プボディ内側またはリフレクター外側のいずれか一方
    に、リフレクター背後のランプボディとの隙間における
    上下方向の空気流れを阻止する第1の水平リブが突設さ
    れたことを特徴とする車両用灯具。
  2. 【請求項2】 前記ランプボディの下空気孔の上方近傍
    位置には、下空気孔から灯室内に流入した空気を前方に
    導く第2の水平リブが設けられたことを特徴とする請求
    項1に記載の車両用灯具。
  3. 【請求項3】 前記第1,第2の水平リブは、リフレク
    ターより前方に延出することを特徴とする請求項1又は
    2に記載の車両用灯具。
  4. 【請求項4】 前記第1,第2の水平リブは、ランプボ
    ディに設けられたことを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載の車両用灯具。
  5. 【請求項5】 前記リフレクターにおける前記上空気孔
    の近傍位置に、リフレクターを貫通する通気孔が設けら
    れたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
    車両用灯具。
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