JP3256473B2 - 車両用灯具 - Google Patents

車両用灯具

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JP3256473B2
JP3256473B2 JP23936697A JP23936697A JP3256473B2 JP 3256473 B2 JP3256473 B2 JP 3256473B2 JP 23936697 A JP23936697 A JP 23936697A JP 23936697 A JP23936697 A JP 23936697A JP 3256473 B2 JP3256473 B2 JP 3256473B2
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    • F21LIGHTING
    • F21SNON-PORTABLE LIGHTING DEVICES; SYSTEMS THEREOF; VEHICLE LIGHTING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLE EXTERIORS
    • F21S45/00Arrangements within vehicle lighting devices specially adapted for vehicle exteriors, for purposes other than emission or distribution of light
    • F21S45/30Ventilation or drainage of lighting devices
    • F21S45/33Ventilation or drainage of lighting devices specially adapted for headlamps

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Arrangement Of Elements, Cooling, Sealing, Or The Like Of Lighting Devices (AREA)
  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前面レンズととも
に灯室を画成するランプボディの背面壁に呼吸作用を営
む空気孔が設けられた車両用灯具に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の灯具の従来技術の一例として
は、図7に示すような自動車用ヘッドランプがあり、ラ
ンプボディ1と前面レンズ2とによって密閉された灯室
が画成され、この灯室内には、光源であるバルブを挿着
したリフレクター(図示せず)が、2本のエイミングス
クリュー3,4と1個の玉継ぎ手5から構成されたエイ
ミング機構Aによって、上下左右方向傾動可能に支持さ
れている。符号1aは、ランプボディ1の背面壁に形成
されたバルブ交換用の開口部、符号8は、ランプを車体
に取付固定するためのブラケットである。
【0003】また、ランプボディ1の背面壁には、図8
に拡大して示されるように、灯室内を外部と連通させて
呼吸作用を営ませることで、前面レンズ2に結露を発生
させないようにするための空気孔6が設けられている。
【0004】空気孔6は、ランプボディ1の背面壁に突
出形成された円筒部1bにより構成され、円筒部1bに
は、屈曲チューブ7が下方に開口するように嵌着され
て、空気孔6を介し灯室S内に水や塵埃が侵入しにくい
ようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記した従来
の空気孔6は、孔径が小さいため、呼吸作用が充分では
ない場合があり、特に屈曲チューブ7に他部材が当たる
等して、空気孔6に連通する空気通路が狭められたり塞
がれたりした場合には、充分な呼吸作用が営まれず、結
露の発生を防止できないという問題があった。
【0006】そこで、空気孔(円孔)6の孔径および屈
曲チューブ7の内径を大きくして、空気孔6に連通する
空気通路が狭められたり塞がれたりすることのないよう
にして、充分な呼吸作用が営まれるようにする方策が考
えられる。
【0007】しかし、ランプボディ1の背面壁は、一般
に湾曲した形状で、しかもバルブ交換用開口部1aやエ
イミング機構Aや車体への固定用ブラケット等の種々の
部材が設けられているため、これらの部材と干渉するこ
となく望ましい所定位置に孔径が充分に大きな空気孔6
を形成することは困難であった。
【0008】本発明は前記従来技術の問題点に鑑みなさ
れたもので、その目的は、開口面積が充分に大きな空気
孔を望ましい所定位置に形成することの可能な車両用灯
具を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に係る車両用灯具においては、横長矩形状
ランプボディと前面レンズとによって密閉された灯室
が画成され、前記灯室内に光源が収容されるとともに、
前記ランプボディの背面壁には、光源交換用開口部と、
呼吸作用を営む空気孔とが設けられた車両用灯具におい
て、前記空気孔を、前記光源交換用開口部の上方近傍位
置に設けた横長の第1の空気孔と、前記光源交換用開口
部より下方のランプボディ背面壁の少なくとも左右いず
れか一方の側縁部寄りに設けた縦長の第2の空気孔によ
って構成するとともに、前記第1,第2の空気孔を、外
部と連通する迷路状の空気通路を画成する、空気孔の長
手方向と同方向に拡大した長矩形状に形成した空気通路
ハウジングでそれぞれ覆うように構成したものである。
ランプボディの背面壁は一般に湾曲し、平坦な形状の領
域が少ない。さらに、ランプボディの背面壁には、光源
交換用開口部が形成されている他、灯具を車体に固定す
るためのブラケットが突設され、灯具の光軸調整のため
のエイミング機構が配設される場合もある。このため、
光源交換用開口部,ブラケット,エイミング機構等と干
渉しないランプボディ背面壁所定位置に、口径の大きな
円形空気孔(円孔)を形成することが困難であっても、
空気孔が長孔であれば形成できる場合が多い。即ち、円
孔を形成するには、上下左右方向に少なくとも円孔の口
径相当の平坦なスペースが要求されるが、例えば左右
(上下)方向に長い長孔であれば、左右(上下)方向に
大きなスペースをとられるものの、上下(左右)には小
さなスペースでよく、それだけ空気孔を設ける位置的制
約が少ない。また、長孔は、拡径した円孔と同等の大き
な開口面積をもつ。空気孔を覆うハウジング内の迷路状
の空気通路は、水や塵埃の空気孔への侵入を確実に阻止
する。光源交換用開口部の周辺領域では、発熱源である
光源回りにおいて温められた空気が第1の空気孔から灯
室外に流出するとともに、光源交換用開口部より下方の
ランプボディ背面壁左右の側縁部寄りに設けた第2の空
気孔から灯室外の空気が灯室内に流入することで、灯室
下方の左右方向側縁部寄りの領域から灯室上方 の左右方
向略中央部領域に向かう活発な空気の対流が生成され
て、灯室内全体の通気が確保される。第1の空気孔を横
長とすることで、光源交換用開口部の近傍上方の上下巾
の狭い領域に空気孔を形成でき、第2の空気孔を縦長と
することで、ランプボディ背面壁左右の側縁部寄りの左
右巾の狭い領域に空気孔を形成できる。請求項2では、
請求項1に記載の車両用灯具において、前記空気孔を、
合成樹脂製ランプボディの背面壁を貫通して後方に突出
する筒状の立壁によって構成するとともに、この立壁内
に防塵フィルターを収容するようにし、前記立壁の灯室
側の前端部に、長孔の長手方向に空気孔を横切って延び
る防塵フィルター脱落防止リブを設けるようにしたもの
である。空気孔を介して灯室内へ侵入しようとする水や
塵埃は、立壁内(空気孔)に収容された防塵フィルター
により阻止される。また、下方から撥ね上げられて、空
気孔を介して灯室内へ侵入しようとする水は、防塵フィ
ルターによって阻止されるまでもなく、ランプボディ背
面壁の後方に突出する筒状の立壁によって空気孔への侵
入が阻止される。また、防塵フィルターは、その周縁部
を筒状の立壁に支持されて、確実に立壁内に保持され
る。また、立壁内(空気孔)に収容された防塵フィルタ
ーは、脱落防止リブによって灯室側への脱落が阻止され
る。特に、脱落防止リブは、長孔の長手方向に延びて、
長孔短径巾が狭められて、防塵フィルターの灯室側への
脱落が確実に阻止される。請求項3では、請求項2に記
載の車両用灯具において、前記空気孔を構成する立壁の
灯室側の前端部を灯室内に突出させるように構成したも
のである。防塵フィルターを収容する筒状の立壁をラン
プボディの背面壁前方に突出させることで、立壁のラン
プボディ後方への突出量が小さくてすみ、それだけラン
プボディの後方空間が広くなる。また請求項4では、請
求項1〜3のいずれかに記載の車両用灯具において、前
記空気通路ハウジングを、前記空気孔を取り囲むように
後方に突出形成され、下側壁の一部が切りかかれた筒状
の第2の立壁と、前記第2の立壁の回りに突出形成さ
れ、下側壁の一部が第2の立壁の切り欠きと上下に重な
らないように切り欠かれた第3の筒状の立壁と、前記第
3の立壁の上側壁に薄肉ヒンジを介し連成され、前記第
3の立壁の下側壁と凹凸ランス係合して第3の立壁開口
端を閉塞する揺動蓋によって構成するようにしたもので
ある。空気孔を覆うハウジング内の迷路状の空気通路を
構成する第2,第3の立壁の切り欠きは、それぞれ下側
壁に形成されているため、それぞれの切り欠きから第
2,第3の立壁内に水や塵埃が侵入しにくく、たとえ侵
入したとしても、自重によりそれぞれの切り欠きから下
方に自然と排出される。迷路状の空気通路を構成する第
2,第3の立壁および揺動蓋は、ランプボディに一体に
形成されて、部品点数を増加させることがない。また、
揺動蓋を第3の立壁の下側縁部に凹凸ランス係合させる
ことで、迷路状の空気通路を簡単に形成できる。また、
空気孔が立壁で構成されている場合には、揺動蓋は、立
壁内(空気孔)に収容した防塵フィルタの押さえとして
機能する。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。
【0011】図1〜図6は本発明の一実施例を示すもの
で、図1は本発明の一実施例であるヘッドランプの正面
図、図2は同ヘッドランプの水平断面図(図1に示す線
II−IIに沿う断面図)、図3は同ヘッドランプの縦断面
図(図1に示す線III−IIIに沿う断面図)、図4は同ヘ
ッドランプの背面図、図5は同ヘッドランプの縦断面図
(図4に示す線V−V沿う断面図)、図6は同ヘッドラン
プの空気孔周辺の斜視図である。
【0012】これらの図において、符号10は、前方か
ら斜め側方に開口する横長矩形状の合成樹脂製ランプボ
ディで、ランプボディ10の前面開口部には、湾曲する
透明な前面レンズ11が組付けられて、横長矩形状の密
閉された灯室Sが画成されている。
【0013】灯室S内には、走行ビームおよびすれ違い
ビーム形成用の反射式ランプユニット20が、2本のエ
イミングスクリュー12,13と1個の玉継手14から
構成されたエイミング機構によって傾動可能に支持され
ている。
【0014】ランプユニット20は、アルミ蒸着処理
(鏡面処理)が施された放物面形状の合成樹脂製リフレ
クター22と、このリフレクター22の後頂部に形成さ
れたバルブ挿着孔23に挿着固定された光源であるバル
ブ30と、バルブ挿着孔23にねじ固定されてバルブ3
0の前方を覆う配光制御用のシェード40とから構成さ
れている。
【0015】バルブ30は、走行ビーム用のフィラメン
ト31aとすれ違いビーム用のフィラメント31bとが
ガラス球内に一体に収容された構造で、バルブ30がバ
ルブ挿着孔23に固定された状態では、フィラメント3
1a,31b間の略中間位置にリフレクター22の焦点
が位置する形態となって、走行ビーム用のフィラメント
31aの発光により走行ビームが形成され、すれ違いビ
ーム用のフィラメント31bの発光によりすれ違いビー
ムが形成されるようになっている。
【0016】ランプボディ10は、略水平に延在し、車
体取付固定用ブラケット15が突出形成された上側面壁
10aと、この上側面壁10aと平行に延在する下側面
壁10bと、これらの上下の側面壁10a,10b間に
あって、後方に膨出する湾曲した背面壁10cとから構
成されている。そして、ランプボディ10の背面壁10
cには、バルブ交換用の開口部10dが設けられ、この
開口部10dからはバルブ30のバルブソケット32が
後方に突出しているが、この開口部10dを構成する円
筒部10eとバルブソケット32間には、伸縮可能なゴ
ム製フード34が介装されて、ランプボディ10の後方
開口部(バルブ交換用の開口部)10dが閉塞されてい
る。
【0017】そして、ランプユニット20は、ランプボ
ディ10の背面壁10cに回転可能に支承されて前方に
延出する2本のエイミングスクリュー12,13と、1
個の玉継手14とによって、ランプボディ10に対し傾
動可能に支持されている。即ち、リフレクター22の背
面に突設されたブラケット22a,22aには、エイミ
ングスクリュー12,13に螺合するナット12a,1
3aが嵌着されており、エイミングスクリュー12,1
3の回動操作によって、ナット12a,13aがエイミ
ングスクリュー12,13に沿って進退し、これによっ
てランプユニット20が水平軸Lx、垂直軸Ly回りに
傾動して、ランプユニット20の光軸Lを上下左右方向
に傾動調整できるようになっている。
【0018】なお、エイミングスクリュー12,13の
後端部には、冠状歯車12b,13bが一体化されてお
り、ドライバーでこの冠状歯車12b,13bを回すこ
とで、エイミングスクリュー12,13を回動操作でき
る。符号18は、ランプボディ10の前面開口部から前
面レンズ11の内側に沿って設けられたエクステンショ
ンリフレクターで、このエクステンションリフレクター
18には、ランプユニット20のリフレクター22に対
応する開口部18aが形成されている。また、エクステ
ンションリフレクター18の表側には、リフレクター2
2と同様のアルミ蒸着処理(鏡面処理)が施されてお
り、ランプユニット20の周辺領域を隠すとともに、灯
室S内全体を単一の鏡面色に見せてヘッドランプの見栄
えを良好ならしめるという働きがある。符号50(50
A,50B,50C)は、ランプボディ10の背面壁1
0cに設けられた空気孔、符号H(H1 ,H2 ,H3
は、空気孔50(50A,50B,50C)を覆うよう
に設けられた空気通路ハウジングで、ハウジングH(H
1 ,H2 ,H3 )内には、空気孔50(50A,50
B,50C)にそれぞれ連通し、かつ外部に連通する迷
路状の空気通路h(h1 ,h2 ,h3 )が形成されてい
る。そして、灯室S内は、これらの空気孔50および空
気通路hを介して外部と連通することで通気が確保さ
れ、いわゆる呼吸作用が営まれて、前面レンズ11に結
露が発生しないようになっている。
【0019】ランプボディの背面壁10cには、バルブ
交換用開口部10dが形成され、リフレクタ22に略倣
った湾曲形状の左右方向中央部領域10c1 の左右に、
エイミング機構や車体取付固定用ブラケット16の配設
された平坦なエイミング機構配設用段差部10c2 ,1
0c3 が形成され、エイミング機構配設用段差部10c
2 の左側(背面から見た左側)には、車体取付固定用ブ
ラケット17の突設された平坦なブラケット形成用段差
部10c4 が形成された構造となっている。そして、ラ
ンプボディ背面壁10cの湾曲した中央部領域10c1
には、第1の空気孔50Aと空気通路ハウジングH1
形成され、右側の平坦なエイミング機構配設用段差部1
0c3 と左側の平坦なブラケット形成用段差部10c4
の下部領域には、第2の空気孔50B,50Cと空気通
路ハウジングH2 ,H3 が形成されている。
【0020】第1の空気孔50Aは横長の長孔で、ハウ
ジングH1 は、空気孔50Aを拡大したような横長矩形
状に形成されて、ランプボディ背面壁中央部領域10c
1 の左右巾に比べて上下巾が狭いバルブ交換用開口部1
0d上方近傍領域に設けられている。
【0021】一方、第2の空気孔50B,50Cは、縦
長の長孔で、ハウジングH2 ,H3は空気孔50B,5
0Cを拡大したような縦長矩形状に形成されて、ランプ
ボディ背面壁の上下巾に比べて左右巾が狭い段差部10
3 ,10c4 におけるバルブ交換用開口部10dより
下方位置に設けられている。
【0022】そして、バルブ30の周辺において温めら
れた空気は、灯室S内を上昇し、空気孔50Aから灯室
外にスムーズに流出するとともに、空気孔50B,50
Cから灯室外の空気が灯室内に流入して、灯室内に空気
の対流が生成される。即ち、空気孔50A,50B,5
0Cによって灯室内の通気が確保されて、呼吸作用が営
まれ、前面レンズ11に結露が発生することがない。
【0023】また、図5に示されるように、リフレクタ
ー22の背面壁における第1の空気孔50Aと正対する
位置には、通気孔60が設けられており、リフレクター
22内側の温まった空気は、図5矢印に示すように、リ
フレクター22の外側を通って空気孔50Aに向かって
流れる他、通気孔60を通って空気孔50Aに向かって
流れることで、呼吸作用が活発化されている。
【0024】特に、空気孔50(50A,50B,50
C)は大きな開口面積の長孔で形成されていることか
ら、灯室S内には充分な通気が確保されている。さら
に、灯室S内には、灯室の左右方向側端部寄り下方位置
の空気孔50B,50Cから侵入した空気が灯室の左右
方向中央部上方位置の空気孔50Aから排出されるとい
う空気の対流が生成されていることから、灯室内全体に
対流が生じ、従来では対流が不充分なため結露が生じ易
かった前面レンズ11の隅部での結露の発生もない。
【0025】また、空気孔50は、防塵,防水を図るた
めに、ランプボディ背面壁10cを貫通する筒状の立壁
51によって構成されている。即ち、ランプボディ背面
壁10cから後方に突出する筒状の立壁51の存在によ
って、立壁51内の空気孔50には、水や塵埃が侵入し
にくい。また、この立壁51内には、スポンジ状の防塵
フィルター53が収容されて、空気孔50におけるさら
なる防塵,防水が図られている。
【0026】また、立壁51の前端部には、孔50を横
切るように延びる防塵フィルター脱落防止リブ52が設
けられて、立壁51内の防塵フィルター53が灯室S側
に脱落しないようになっている。なお、脱落防止リブ5
2は、空気孔(長孔)50の長手方向に延びており、長
孔の短径巾がさらに狭められて、防塵フィルター53の
脱落が確実に阻止される構造となっている。
【0027】また、空気孔50を構成する立壁51の前
端部51aは、灯室S内に突出して、ランプボディ後方
への立壁51の突出量が少なく、これによって、立壁5
1を覆うように設けられた、空気通路ハウジングHの後
方突出量もそれだけ小さくてすむようになっている。
【0028】ランプボディ背面壁10cの立壁51の回
りには、下側壁が一部切り欠かれ、立壁51より一回り
大きい口径で、立壁51より背の高い第2の立壁54が
形成され、さらに、第2の立壁54の回りには、下側壁
が一部切り欠かれ、第2の立壁54より背の高い矩形状
の第3の立壁56が形成されている。
【0029】立壁54,56の切り欠き55,57はい
ずれも下側壁に設けられて、切り欠き55,57から立
壁54,56内にたとえ水が侵入したとしても、切り欠
き55,57から自然に排水されて、立壁54,56内
に水が溜まらないようになっている。
【0030】また、第3の立壁56の切り欠き57は、
第2の立壁54の切り欠き55と上下方向に重ならない
位置に設けられて、第3の立壁56の切り欠き57から
侵入した水が第2の立壁54の切り欠き55内に侵入し
にくいようになっている。
【0031】第3の立壁56の上側壁には、第3の立壁
56の開口端部を塞ぐ揺動蓋59が薄肉ヒンジ58を介
して連成され、揺動蓋59の揺動先端部には、第3の立
壁56の下側壁に設けられた係合孔56aと係合可能な
係止突起59aが形成されている。
【0032】そして、揺動蓋59を薄肉ヒンジ58位置
で折り曲げて、係止突起59aを係合孔56aに係合
(凹凸ランス係合)させると、第3の立壁56の開口端
部が揺動蓋59で閉塞された形態となって、空気孔50
を介し灯室Sに連通するとともに、切り欠き57を介し
外部に連通する迷路状の空気通路h(h1 ,h2
3)が形成される。また、揺動蓋59を閉じた状態で
は、防塵フィルタ53は蓋59に押圧されて立壁51内
に保持されるので、防塵フィルタ53は立壁51内でガ
タつくことなく保持される。
【0033】このように、空気通路ハウジングHを構成
する第2の立壁54,第3の立壁56,揺動蓋59によ
り、空気孔50(50A,50B,50C)をそれぞれ
外部と連通させる迷路状の空気通路h(h1 ,h2 ,h
3 )が形成されている。
【0034】また、揺動蓋59の揺動先端部寄りには、
横方向に延びる凸状リブ59bが設けられて、揺動蓋5
9をスムーズに閉めることができるようになっている。
即ち、揺動蓋59を閉める際には、図5の仮想線で示す
ように、作業者の指の腹がこの凸状リブ59bに当たっ
て滑り止めされるので、指の押圧力が揺動蓋59の折り
曲げ力として効率よく伝達され、係止突起59aを係合
孔56aにスムーズに係合させることができる。
【0035】また、空気通路ハウジングH(H1
2 ,H3 )は、従来の屈曲チュ−ブのようにランプボ
ディと別部材で構成されている訳ではなく、ランプボデ
ィ10に一体形成されており、部品点数もそれだけ少な
くてすむ。また、空気通路h(h1 ,h2 ,h3 )を構
成するには、揺動蓋59を折り曲げて凹凸ランス係合さ
せればよく、その作業も非常に簡単である。
【0036】なお、前記実施例では、自動車用ヘッドラ
ンプについて本発明を説明したが、ヘッドランプに限定
されるものではなく、その他の車両用灯具に広く適用で
きる。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に係わる車両用灯具によれば、呼吸作用を営ませるた
めの空気孔を長孔によって構成したので、大きな開口面
積をもった空気孔を光源交換用開口部等と干渉しないラ
ンプボディの背面壁所定位置に設けることで、灯室内外
間の通気を確保し、結露の発生を確実に防止できる。ま
た、空気孔を設ける位置的制約が少ないので、ランプボ
ディの設計もそれだけ容易となる。また、空気孔に連通
するハウジング内の迷路状の空気通路によって、空気孔
における防塵と防水が確実に保証される。また、光源回
りの温まった空気は、光源の上方近傍に設けられた空気
孔から灯室外に流出できるので、通気(空気の対流)が
スムーズに形成されて、結露の発生が防止される。
た、灯室下方の左右方向側縁部寄りの領域から灯室上方
の左右方向略中央部領域に向かう活発な空気の対流が生
成されて、灯室内全体における結露の発生防止に有効と
なる。また、光源交換用開口部の近傍上方の上下巾の狭
い領域に形成する第1の空気孔を横長とし、ランプボデ
ィ背面壁左右の側縁部寄り下方の左右巾の狭い領域に形
成する第2の空気孔を縦長とすることで、光源交換用開
口部やエイミング機構や車体への固定用ブラケット等の
種々の部材と干渉することなく望ましい所定位置に開口
面積が充分に大きい空気孔を形成することができ、これ
によって、灯室内全体の通気が確保されて、前面レンズ
の裏面全域における結露の発生が確実に防止される。
求項2によれば、立壁内(空気孔)に収容された防塵フ
ィルターにより、水や塵埃の灯室内への侵入が阻止され
るので、空気孔における防塵と防水が長期にわたり保証
される。また、防塵フィルターは、立壁内に隙間なく支
持されるので、防塵及び防水が確実となる。また、立壁
内(空気孔)に収容された防塵フィルターは、脱落防止
リブによって灯室側への脱落が確実に阻止されるので、
防塵フィルタを立壁内に簡単に収容できるとともに、長
期間にわたり脱落することもない。請求項3によれば、
立壁のランプボディ後方への突出量が小さく、ランプボ
ディの後方空間が広くなり、それだけ立壁が他部材と干
渉することもない。請求項4によれば、空気通路ハウジ
ングの外部との連通孔よりも空気孔が高い位置に設けら
れているため、空気孔における防塵と防水が一層確実に
保証される。また、迷路状の空気通路構成部材(ハウジ
ング)がランプボディに一体に形成されているので、灯
具構成部品点数を削減できるとともに、凹凸ランス係合
により揺動蓋を閉じるだけで、空気通路を形成できるの
で、灯具の組み立ても簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である自動車用ヘッドランプ
の正面図
【図2】同ヘッドランプの縦断面図(図1に示す線II−
IIに沿う断面図)
【図3】同ヘッドランプの縦断面図(図1に示す線III
−IIIに沿う断面図)
【図4】同ヘッドランプの背面図
【図5】同ヘッドランプの縦断面図(図4に示す線V−V
に沿う断面図)
【図6】同ヘッドランプの空気孔周辺の斜視図
【図7】従来の自動車用ヘッドランプの背面斜視図
【図8】同ヘッドランプの空気孔周辺の縦断面図
【符号の説明】
10 ランプボディ 10c(10c1 ,10c2 ,10c3 ,10c4
ランプボディの背面壁 10d バルブ交換用開口部 11 前面レンズ 12,13 エイミング機構であるエイミングスクリュ
ー 14 エイミング機構である玉継手 15,16,17 車体取付固定用ブラケット 22 リフレクター 30 光源であるバルブ 50A 第1の空気孔 50B,50C 第2の空気孔 51 筒状の第1の立壁 51a 立壁の灯室側の前端部 52 防塵フィルター脱落防止リブ 53 防塵フィルター 54 第2の立壁 55 第2の立壁の切り欠き 56 第3の立壁 56a,59a 凹凸ランス係合部 57 第3の立壁の切り欠き 58 薄肉ヒンジ 59 揺動蓋 S 灯室 h(h1 ,h2 ,h3 ) 迷路状の空気通路 H(H1 ,H2 ,H3 ) 空気通路ハウジング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F21V 29/00 F21W 101:10 F21Q 1/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横長矩形状のランプボディと前面レンズ
    とによって密閉された灯室が画成され、前記灯室内に光
    源が収容されるとともに、前記ランプボディの背面壁に
    は、光源交換用開口部と、呼吸作用を営む空気孔とが設
    けられた車両用灯具において、前記空気孔は、前記光源交換用開口部の上方近傍位置に
    設けられた横長の第1の空気孔と、前記光源交換用開口
    部より下方のランプボディ背面壁の少なくとも左右いず
    れか一方の側縁部寄りに設けられた縦長の第2の空気孔
    によって構成されるとともに、 前記第1,第2の空気孔
    は、外部と連通する迷路状の空気通路を画成する、空気
    孔の長手方向と同方向に拡大された長矩形状に形成され
    空気通路ハウジングでそれぞれ覆われたことを特徴と
    する車両用灯具。
  2. 【請求項2】 前記空気孔は、合成樹脂製ランプボディ
    の背面壁を貫通して後方に突出する筒状の立壁によって
    構成されるとともに、この立壁内には、防塵フィルター
    が収容され、前記立壁の灯室側の前端部には、孔の長手
    方向に空気孔を横切って延びる防塵フィルター脱落防止
    リブが設けられたことを特徴とする請求項1に記載の車
    両用灯具。
  3. 【請求項3】 前記空気孔を構成する立壁の灯室側の前
    端部が灯室内に突出するように構成されたことを特徴と
    する請求項2に記載の車両用灯具。
  4. 【請求項4】 前記空気通路ハウジングは、前記空気孔
    を取り囲むように後方に突出形成され、下側壁の一部が
    切りかかれた筒状の第2の立壁と、前記第2の立壁の回
    りに突出形成され、下側壁の一部が第2の立壁の切り欠
    きと上下に重ならないように切り欠かれた第3の筒状の
    立壁と、前記第3の立壁の上側壁に薄肉ヒンジを介し連
    成され、前記第3の立壁の下側壁と凹凸ランス係合して
    第3の立壁開口端を閉塞する揺動蓋によって構成された
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両
    用灯具。
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