JP2783956B2 - 自動車用ヘッドランプ - Google Patents
自動車用ヘッドランプInfo
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- JP2783956B2 JP2783956B2 JP5055946A JP5594693A JP2783956B2 JP 2783956 B2 JP2783956 B2 JP 2783956B2 JP 5055946 A JP5055946 A JP 5055946A JP 5594693 A JP5594693 A JP 5594693A JP 2783956 B2 JP2783956 B2 JP 2783956B2
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- lamp
- projection
- cover
- air
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F21—LIGHTING
- F21S—NON-PORTABLE LIGHTING DEVICES; SYSTEMS THEREOF; VEHICLE LIGHTING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLE EXTERIORS
- F21S45/00—Arrangements within vehicle lighting devices specially adapted for vehicle exteriors, for purposes other than emission or distribution of light
- F21S45/20—Promoting gas flow in lighting devices, e.g. directing flow toward the cover glass for demisting
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Securing Globes, Refractors, Reflectors Or The Like (AREA)
- Arrangement Of Elements, Cooling, Sealing, Or The Like Of Lighting Devices (AREA)
- Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車用ヘッドランプに
係り、特に、ランプボディと前面カバーによって形成さ
れた灯室内に、光源を装着した略楕円体形状のリフレク
ターと投射レンズとからなる投射式ランプが2個並設さ
れた構造の自動車用ヘッドランプに関する。
係り、特に、ランプボディと前面カバーによって形成さ
れた灯室内に、光源を装着した略楕円体形状のリフレク
ターと投射レンズとからなる投射式ランプが2個並設さ
れた構造の自動車用ヘッドランプに関する。
【0002】
【従来の技術】図9は従来のこの種のヘッドランプを示
すもので、ランプボディ1と前面カバー2とによって形
成される灯室内に、光源3の装着された略楕円体形状の
リフレクター4と正面視円形の投射レンズ5とを一体化
した投射式ランプA,Bが隣接して収容された構造とな
っている。符号6はランプA,Bの前方に配置されて、
灯室内を隠す鏡面色の内面カバーで、灯室内全体を鏡面
色に見せて外観体裁をよくするためのものである。符号
7,8はランプボディ1の背面壁に設けられている空気
流入孔と空気流出孔で、光源3の発熱により温められた
灯室内の空気は空気流出孔8から灯室外に流出すととも
に、空気流入孔7から外部の冷たい空気が灯室内に流入
して、灯室内に図11白抜矢印に示されるような自然対
流が形成され、これによって灯室内が換気されて前面カ
バー2の裏側に水滴が付着すること(以下、結露とい
う)を防ぐようになっている。
すもので、ランプボディ1と前面カバー2とによって形
成される灯室内に、光源3の装着された略楕円体形状の
リフレクター4と正面視円形の投射レンズ5とを一体化
した投射式ランプA,Bが隣接して収容された構造とな
っている。符号6はランプA,Bの前方に配置されて、
灯室内を隠す鏡面色の内面カバーで、灯室内全体を鏡面
色に見せて外観体裁をよくするためのものである。符号
7,8はランプボディ1の背面壁に設けられている空気
流入孔と空気流出孔で、光源3の発熱により温められた
灯室内の空気は空気流出孔8から灯室外に流出すととも
に、空気流入孔7から外部の冷たい空気が灯室内に流入
して、灯室内に図11白抜矢印に示されるような自然対
流が形成され、これによって灯室内が換気されて前面カ
バー2の裏側に水滴が付着すること(以下、結露とい
う)を防ぐようになっている。
【0003】投射式ランプA,Bは、略楕円体形状のリ
フレクター4で集束させた光を投射レンズ5によって投
射配光して所定の配光を得る方式で、光源光を放物面リ
フレクターで略平行光とし、前面レンズに形成した配光
制御ステップによって配光制御して所定の配光を得る方
式の反射式ランプに比べて、コンパクトかつ大光量が得
られるという利点から、最近では、この投射式ランプを
用いたヘッドランプが脚光を浴びている。しかし投射式
ランプの大きさに灯室をあわせると、反射式ランプを組
み込んで所定の大きさをもつものとして永年定着してき
たヘッドランプの大きさがあまりにもコンパクトにな
り、さらに投射式ランプ方式では、前面カバー2に反射
式ランプ方式において不可欠な配光制御ステップを形成
しないため、灯室内がそのまま透けて見え、車輌フロン
ト側の見栄えが貧弱な上に外観体裁もよくない。そこ
で、従来通りの大きさの灯室内に、反射式ランプに比べ
てコンパクトな投射式ランプA,Bを収容するととも
に、鏡面色の内面カバー6を収容して、反射式ランプを
用いた場合と遜色のない見栄えが得られるよう工夫され
ている。
フレクター4で集束させた光を投射レンズ5によって投
射配光して所定の配光を得る方式で、光源光を放物面リ
フレクターで略平行光とし、前面レンズに形成した配光
制御ステップによって配光制御して所定の配光を得る方
式の反射式ランプに比べて、コンパクトかつ大光量が得
られるという利点から、最近では、この投射式ランプを
用いたヘッドランプが脚光を浴びている。しかし投射式
ランプの大きさに灯室をあわせると、反射式ランプを組
み込んで所定の大きさをもつものとして永年定着してき
たヘッドランプの大きさがあまりにもコンパクトにな
り、さらに投射式ランプ方式では、前面カバー2に反射
式ランプ方式において不可欠な配光制御ステップを形成
しないため、灯室内がそのまま透けて見え、車輌フロン
ト側の見栄えが貧弱な上に外観体裁もよくない。そこ
で、従来通りの大きさの灯室内に、反射式ランプに比べ
てコンパクトな投射式ランプA,Bを収容するととも
に、鏡面色の内面カバー6を収容して、反射式ランプを
用いた場合と遜色のない見栄えが得られるよう工夫され
ている。
【0004】
【発明の解決しようとする課題】しかし、従来のヘッド
ランプでは、内面カバー6が前面カバー2の裏側に沿っ
てランプボディ前面開口部略全域にわたって延在するた
め、灯室内における空気の流れが活発でない。即ち、内
面カバー6があるため、特に前面カバー2と内面カバー
6間領域における換気作用が十分でなくなって、前面カ
バー2の内側に結露が発生し、適正な配光パターンが得
られないおそれがあるという問題があった。
ランプでは、内面カバー6が前面カバー2の裏側に沿っ
てランプボディ前面開口部略全域にわたって延在するた
め、灯室内における空気の流れが活発でない。即ち、内
面カバー6があるため、特に前面カバー2と内面カバー
6間領域における換気作用が十分でなくなって、前面カ
バー2の内側に結露が発生し、適正な配光パターンが得
られないおそれがあるという問題があった。
【0005】本発明は前記従来技術の問題点に鑑みなさ
れたもので、その目的は灯室内、特に前面カバーと内面
カバー間領域における自然対流の流れを活発化すること
によって、前面カバーに結露の発生しにくい自動車用ヘ
ッドランプを提供することにある。
れたもので、その目的は灯室内、特に前面カバーと内面
カバー間領域における自然対流の流れを活発化すること
によって、前面カバーに結露の発生しにくい自動車用ヘ
ッドランプを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係る自動車用ヘッドランプにおいては、ラ
ンプボディの前面開口部に透明な前面カバーが組付けら
れて灯室が形成され、この灯室内に、光源の装着された
略楕円体形状のリフレクターと正面視円形の投射レンズ
とからなる投射式ランプが2個並設されるとともに、そ
れぞれの投射式ランプの前方には、投射レンズに対応す
る円形開口部を有し、投射式ランプとランプボディ間に
延在して灯室内を隠す鏡面色の内面カバーが設けられ、
灯室の背面側左右位置に、灯室内に自然対流を形成する
ための空気流入孔と空気流出孔とが設けられた自動車用
ヘッドランプであって、前記前面カバーの空気流入孔側
の側縁部を側方に廻り込んだ形状に形成するとともに、
前記内面カバーの隣接する2つの投射レンズ用開口部の
うちの空気流入孔寄りの開口部周縁を前方に延出して、
前面カバーと内面カバーとによって形成される投射式ラ
ンプ前方の空気流路に、空気流路が空気流れ方向に徐々
に巾狭となる空気流れ加速領域を形成するようにしたも
のである。
に、本発明に係る自動車用ヘッドランプにおいては、ラ
ンプボディの前面開口部に透明な前面カバーが組付けら
れて灯室が形成され、この灯室内に、光源の装着された
略楕円体形状のリフレクターと正面視円形の投射レンズ
とからなる投射式ランプが2個並設されるとともに、そ
れぞれの投射式ランプの前方には、投射レンズに対応す
る円形開口部を有し、投射式ランプとランプボディ間に
延在して灯室内を隠す鏡面色の内面カバーが設けられ、
灯室の背面側左右位置に、灯室内に自然対流を形成する
ための空気流入孔と空気流出孔とが設けられた自動車用
ヘッドランプであって、前記前面カバーの空気流入孔側
の側縁部を側方に廻り込んだ形状に形成するとともに、
前記内面カバーの隣接する2つの投射レンズ用開口部の
うちの空気流入孔寄りの開口部周縁を前方に延出して、
前面カバーと内面カバーとによって形成される投射式ラ
ンプ前方の空気流路に、空気流路が空気流れ方向に徐々
に巾狭となる空気流れ加速領域を形成するようにしたも
のである。
【0007】また請求項2では、請求項1記載の自動車
用ヘッドランプにおいて、前記前面カバーの少なくとも
投射式ランプ前方領域の縦断面を、前方に延出する投射
レンズ用開口部周縁領域の縦断面の傾斜に略倣う上向き
傾斜に形成するようにしたものである。
用ヘッドランプにおいて、前記前面カバーの少なくとも
投射式ランプ前方領域の縦断面を、前方に延出する投射
レンズ用開口部周縁領域の縦断面の傾斜に略倣う上向き
傾斜に形成するようにしたものである。
【0008】
【作用】灯室内において、投射式ランプの点灯によって
温められた空気は上昇して空気流出孔から灯室外へ流出
する。同時に空気流入孔から外部の冷たい空気が灯室内
に流入し、灯室内には空気流入孔側から空気流出孔側に
下から上に向かう空気の自然対流が形成される。そして
内面カバーの後方では、投射式ランプの側方を通って上
昇する空気流れ(自然対流)が形成される。内面カバー
の前方では、内面カバー下側縁とランプボディ間の隙間
や内面カバーの投射レンズ用開口部を通って内面カバー
の後方から空気が流入し、内面カバーと前面カバー間領
域を上昇し、内面カバー上側縁とランプボディ間の隙間
や内面カバーの投射レンズ用開口部を通って内面カバー
の後方に流出するが、空気流出孔及び空気流入孔がこの
内面カバー前方領域にないため、空気流れ(自然対流)
は内面カバー後方領域程活発ではない。しかし内面カバ
ー前方における投射式ランプの前方領域では、側方に廻
り込んで延びる前面カバーと、前方に延出する内面カバ
ーの投射レンズ用開口部周縁領域とによって、空気の流
れる方向に空気流路が徐々に巾狭となっており、流路断
面積が小さい巾狭な領域程流速が速くなって、それだけ
空気の流れが活発となっている。
温められた空気は上昇して空気流出孔から灯室外へ流出
する。同時に空気流入孔から外部の冷たい空気が灯室内
に流入し、灯室内には空気流入孔側から空気流出孔側に
下から上に向かう空気の自然対流が形成される。そして
内面カバーの後方では、投射式ランプの側方を通って上
昇する空気流れ(自然対流)が形成される。内面カバー
の前方では、内面カバー下側縁とランプボディ間の隙間
や内面カバーの投射レンズ用開口部を通って内面カバー
の後方から空気が流入し、内面カバーと前面カバー間領
域を上昇し、内面カバー上側縁とランプボディ間の隙間
や内面カバーの投射レンズ用開口部を通って内面カバー
の後方に流出するが、空気流出孔及び空気流入孔がこの
内面カバー前方領域にないため、空気流れ(自然対流)
は内面カバー後方領域程活発ではない。しかし内面カバ
ー前方における投射式ランプの前方領域では、側方に廻
り込んで延びる前面カバーと、前方に延出する内面カバ
ーの投射レンズ用開口部周縁領域とによって、空気の流
れる方向に空気流路が徐々に巾狭となっており、流路断
面積が小さい巾狭な領域程流速が速くなって、それだけ
空気の流れが活発となっている。
【0009】請求項2では、前面カバーの投射ランプ前
方の領域が投射レンズ用開口部周縁領域の湾曲形状に略
倣う形状に傾斜して延在しており、空気流路の上下高さ
が空気流れ方向に略一定であるため、流路断面積の徐変
する度合が請求項1の場合より大きく、それだけ投射レ
ンズ前方領域における空気の流れがさらに活発となって
いる。
方の領域が投射レンズ用開口部周縁領域の湾曲形状に略
倣う形状に傾斜して延在しており、空気流路の上下高さ
が空気流れ方向に略一定であるため、流路断面積の徐変
する度合が請求項1の場合より大きく、それだけ投射レ
ンズ前方領域における空気の流れがさらに活発となって
いる。
【0010】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図9は本発明の一実施例を示すもので、図
1は本発明の一実施例である自動車用ヘッドランプの正
面図、図2は同ヘッドランプの背面図、図3は同ヘッド
ランプの水平断面図(図1に示す線III−IIIに沿う断面
図)、図4は同ヘッドランプの縦断面図(図1に示す線
IV−IVに沿う断面図)、図5は同ヘッドランプの縦断面
図(図1に示す線V−Vに沿う断面図)、図6は同ヘッ
ドランプの縦断面図(図1に示す線VI−VIに沿う断面
図)、図7はクリアランスランプ用レンズの平面図、図
8は内面カバー前方領域に形成された空気流れ加速領域
の縦断面図である。
する。図1〜図9は本発明の一実施例を示すもので、図
1は本発明の一実施例である自動車用ヘッドランプの正
面図、図2は同ヘッドランプの背面図、図3は同ヘッド
ランプの水平断面図(図1に示す線III−IIIに沿う断面
図)、図4は同ヘッドランプの縦断面図(図1に示す線
IV−IVに沿う断面図)、図5は同ヘッドランプの縦断面
図(図1に示す線V−Vに沿う断面図)、図6は同ヘッ
ドランプの縦断面図(図1に示す線VI−VIに沿う断面
図)、図7はクリアランスランプ用レンズの平面図、図
8は内面カバー前方領域に形成された空気流れ加速領域
の縦断面図である。
【0011】これらの図において、符号10は前方から
斜め側方に開口する容器状のランプボディで、ランプボ
ディ10の前面開口部には、側面側が後方に湾曲する透
明な前面カバー11が組付けられて、前面側から側方に
湾曲する灯室が形成されている。灯室内には、走行ビー
ム形成用の反射式ランプ20と、すれ違いビーム形成用
の投射式ランプ30と、投射式のフォグランプ40とが
並設されるとともに、ランプ30とランプ40間にはク
リアランスランプ50が設けられている。
斜め側方に開口する容器状のランプボディで、ランプボ
ディ10の前面開口部には、側面側が後方に湾曲する透
明な前面カバー11が組付けられて、前面側から側方に
湾曲する灯室が形成されている。灯室内には、走行ビー
ム形成用の反射式ランプ20と、すれ違いビーム形成用
の投射式ランプ30と、投射式のフォグランプ40とが
並設されるとともに、ランプ30とランプ40間にはク
リアランスランプ50が設けられている。
【0012】ランプ20は、リフレクター22と、この
リフレクター22に挿着されたバルブ24とから構成さ
れており、この実施例では、リフレクター22は正面視
円形の回転放物面を有し、リフレクター22で反射され
て前方に導かれた光は、前面カバー11に形成されてい
る配光制御ステップであるシリンドリカルステップS 1
によって左右方向に拡散配光されて所定の配光パターン
が形成される。なお前面カバー11に形成される配光制
御ステップ(シリンドリカルステップ)S1は、リフレ
クター22の反射面の曲面形状によって異なり、例えば
反射光が所定の方向に導かれるように所定エリア毎に曲
率を異ならしめた反射面(複数の配光制御用曲面に形成
された反射面)をもつリフレクターにおいては配光制御
用のステップは不要である。
リフレクター22に挿着されたバルブ24とから構成さ
れており、この実施例では、リフレクター22は正面視
円形の回転放物面を有し、リフレクター22で反射され
て前方に導かれた光は、前面カバー11に形成されてい
る配光制御ステップであるシリンドリカルステップS 1
によって左右方向に拡散配光されて所定の配光パターン
が形成される。なお前面カバー11に形成される配光制
御ステップ(シリンドリカルステップ)S1は、リフレ
クター22の反射面の曲面形状によって異なり、例えば
反射光が所定の方向に導かれるように所定エリア毎に曲
率を異ならしめた反射面(複数の配光制御用曲面に形成
された反射面)をもつリフレクターにおいては配光制御
用のステップは不要である。
【0013】一方、ランプ30及びランプ40は、略楕
円体形状のリフレクター32,42と、リフレクター3
2,42に挿着されたバルブ34,44と、リフレクタ
ー32,42の前面開口部にレンズホルダー35,45
を介し一体化された正面視円形の投射レンズ36,46
とから構成されている。なお符号37,47は、レンズ
ホルダー35,45に一体に形成されて、投射レンズ3
6,46の略焦点位置に立設されたシェードで、リフレ
クター32,42で反射されて投射レンズ36,46に
向かう光の一部がこのシェード37,47で遮られて所
定の配光パターンが形成される。即ち、ランプ20,3
0の同時点灯により、両ランプ20,30によってそれ
ぞれ形成される配光パターンが合成されて走行ビームが
形成され、ランプ30の単独点灯によってすれ違いビー
ムが形成される。なおランプ20の単独点灯によって走
行ビームを形成する場合には、ランプ30はすれ違いビ
ーム形成用にのみ使用される。
円体形状のリフレクター32,42と、リフレクター3
2,42に挿着されたバルブ34,44と、リフレクタ
ー32,42の前面開口部にレンズホルダー35,45
を介し一体化された正面視円形の投射レンズ36,46
とから構成されている。なお符号37,47は、レンズ
ホルダー35,45に一体に形成されて、投射レンズ3
6,46の略焦点位置に立設されたシェードで、リフレ
クター32,42で反射されて投射レンズ36,46に
向かう光の一部がこのシェード37,47で遮られて所
定の配光パターンが形成される。即ち、ランプ20,3
0の同時点灯により、両ランプ20,30によってそれ
ぞれ形成される配光パターンが合成されて走行ビームが
形成され、ランプ30の単独点灯によってすれ違いビー
ムが形成される。なおランプ20の単独点灯によって走
行ビームを形成する場合には、ランプ30はすれ違いビ
ーム形成用にのみ使用される。
【0014】またランプ30は、ランプボディ10の背
面壁に回転可能に支承されて前方に延出する2本のエイ
ミングスクリュー12,13と、1個の玉継手14とに
よって、ランプボディ10に対し傾動可能に支持されて
いる。即ち、エイミングスクリュー12,13の回動操
作によって、ランプ30が垂直軸Ly、水平軸Lx回り
に傾動してランプ30の光軸を左右上下方向に傾動調整
できる。一方、フォグランプ40は、ランプボディ10
の背面壁に回転可能に支承されて前方に延出する1本の
エイミングスクリュー15と、1個の玉継手16とによ
って、ランプボディ10に対し傾動可能に支持されてい
る。即ちフォグランプ40は水平軸Lx 1回りの傾動の
み可能で、フォグランプ40の光軸を上下方向にのみ傾
動調整できる。
面壁に回転可能に支承されて前方に延出する2本のエイ
ミングスクリュー12,13と、1個の玉継手14とに
よって、ランプボディ10に対し傾動可能に支持されて
いる。即ち、エイミングスクリュー12,13の回動操
作によって、ランプ30が垂直軸Ly、水平軸Lx回り
に傾動してランプ30の光軸を左右上下方向に傾動調整
できる。一方、フォグランプ40は、ランプボディ10
の背面壁に回転可能に支承されて前方に延出する1本の
エイミングスクリュー15と、1個の玉継手16とによ
って、ランプボディ10に対し傾動可能に支持されてい
る。即ちフォグランプ40は水平軸Lx 1回りの傾動の
み可能で、フォグランプ40の光軸を上下方向にのみ傾
動調整できる。
【0015】符号17は、ランプ20のリフレクター2
2及びランプ30,40の投射レンズ36,46にそれ
ぞれ対応する円形開口部18a,18b,18cが形成
され、ランプボディ11の前面開口部の内側に設けられ
た内面カバーで、内面カバー17の表側にはリフレクタ
ー22と同様のアルミ蒸着処理(鏡面処理)が施されて
いる。内面カバー17の外周縁部はランプボディ10の
前面開口部に略整合する形状に形成されるとともに、内
面カバー17の円形開口部18a,18b,18cより
下方の部位(下側縁部)17aは前方に略水平に延出し
て前面カバー11近傍位置まで達しており、この内面カ
バー17には、ランプ20,30,40の周辺領域を隠
すとともに、灯室内全体を単一の鏡面色に見せてヘッド
ランプの見栄えを良好ならしめるという働きがある。内
面カバー17の正面から見て右側縁部には後方延出部1
7bが形成され、この後方延出部17bがねじ19によ
って前面カバー11の脚部に固定されている。一方、内
面カバー17の左側縁部には側方延出部17cが形成さ
れ、この側方延出部17cがシール溝内壁前端部と前面
レンズ11の係合段差部11aとに挟持固定されてい
る。
2及びランプ30,40の投射レンズ36,46にそれ
ぞれ対応する円形開口部18a,18b,18cが形成
され、ランプボディ11の前面開口部の内側に設けられ
た内面カバーで、内面カバー17の表側にはリフレクタ
ー22と同様のアルミ蒸着処理(鏡面処理)が施されて
いる。内面カバー17の外周縁部はランプボディ10の
前面開口部に略整合する形状に形成されるとともに、内
面カバー17の円形開口部18a,18b,18cより
下方の部位(下側縁部)17aは前方に略水平に延出し
て前面カバー11近傍位置まで達しており、この内面カ
バー17には、ランプ20,30,40の周辺領域を隠
すとともに、灯室内全体を単一の鏡面色に見せてヘッド
ランプの見栄えを良好ならしめるという働きがある。内
面カバー17の正面から見て右側縁部には後方延出部1
7bが形成され、この後方延出部17bがねじ19によ
って前面カバー11の脚部に固定されている。一方、内
面カバー17の左側縁部には側方延出部17cが形成さ
れ、この側方延出部17cがシール溝内壁前端部と前面
レンズ11の係合段差部11aとに挟持固定されてい
る。
【0016】クリアランスランプ50は、図6に示され
るように、ランプボディ10のバルブ挿着孔10aに挿
着されて前方に突出するバルブ54と、内面カバー17
の水平延出部17aに形成された孔18dに取着された
配光制御用のレンズ55とから構成されている。レンズ
55は、図6,7に示されるように、上方凸なる曲面形
状で、外周縁部55dが内面カバー17の孔18dに整
合するまゆ形状に形成されているが、孔18dの一部が
内面カバーの湾曲する開口部18b,18c間領域17
d(図3参照)にかかる位置に形成されているため、レ
ンズ外周縁部55dの一部55d1 は斜め上方に反り返
った形状となっている。そして内面カバーの孔18dに
係合して上方に突出するレンズ55の裏側には、バルブ
54の光を図6符号L1 に示すように前方所定方向(例
えば下向き10度の方向)に配光するためのプリズムス
テップ形成領域55a(55a1,55a2)と、バルブ
54の光を図6符号L2 に示すようにそのまま直進透過
させる素通し領域55bと、さらにバルブ54の光を内
面カバー17の湾曲凹面17eに拡散状態にして導き、
クリアランスランプ周辺全体を明るく点灯状態とするた
めの魚眼ステップ形成領域55cとが形成されている。
即ち内面カバー17の湾曲凹面17eは、クリアランス
ランプ50のリフレクターとしての作用もある。なおこ
のプリズムステップ形成領域55a及び魚眼ステップ形
成領域55cにはバルブ54の周りを隠して見栄えを良
くするという作用もある。符号56,57はレンズ周縁
部に延出形成されたブラケットで、このブラケット5
6,57が内面カバーの開口部18dの周縁部にねじ5
8によって固定されている。
るように、ランプボディ10のバルブ挿着孔10aに挿
着されて前方に突出するバルブ54と、内面カバー17
の水平延出部17aに形成された孔18dに取着された
配光制御用のレンズ55とから構成されている。レンズ
55は、図6,7に示されるように、上方凸なる曲面形
状で、外周縁部55dが内面カバー17の孔18dに整
合するまゆ形状に形成されているが、孔18dの一部が
内面カバーの湾曲する開口部18b,18c間領域17
d(図3参照)にかかる位置に形成されているため、レ
ンズ外周縁部55dの一部55d1 は斜め上方に反り返
った形状となっている。そして内面カバーの孔18dに
係合して上方に突出するレンズ55の裏側には、バルブ
54の光を図6符号L1 に示すように前方所定方向(例
えば下向き10度の方向)に配光するためのプリズムス
テップ形成領域55a(55a1,55a2)と、バルブ
54の光を図6符号L2 に示すようにそのまま直進透過
させる素通し領域55bと、さらにバルブ54の光を内
面カバー17の湾曲凹面17eに拡散状態にして導き、
クリアランスランプ周辺全体を明るく点灯状態とするた
めの魚眼ステップ形成領域55cとが形成されている。
即ち内面カバー17の湾曲凹面17eは、クリアランス
ランプ50のリフレクターとしての作用もある。なおこ
のプリズムステップ形成領域55a及び魚眼ステップ形
成領域55cにはバルブ54の周りを隠して見栄えを良
くするという作用もある。符号56,57はレンズ周縁
部に延出形成されたブラケットで、このブラケット5
6,57が内面カバーの開口部18dの周縁部にねじ5
8によって固定されている。
【0017】またこのヘッドランプが車輌に装着された
ときに車輌巾方向外側寄りとなるフォグランプ40は、
隣接するランプ30よりも後方に配置されており、この
ランプ30の側方であって、フォグランプ40の前方位
置にクリアランスランプ50の配光制御用のレンズ55
が設けられているので、クリアランスランプ50の光は
前方には勿論のこと車輌巾方向外側方にも十分配光され
るようになっている。
ときに車輌巾方向外側寄りとなるフォグランプ40は、
隣接するランプ30よりも後方に配置されており、この
ランプ30の側方であって、フォグランプ40の前方位
置にクリアランスランプ50の配光制御用のレンズ55
が設けられているので、クリアランスランプ50の光は
前方には勿論のこと車輌巾方向外側方にも十分配光され
るようになっている。
【0018】図1〜図5における符号60,70は、ラ
ンプボディ10の背面壁に設けられた空気流通孔である
空気流入孔と空気流出孔である。空気流入孔60は、ヘ
ッドランプを正面視して右側端部寄りのフォグランプ4
0の近傍位置であって、光源であるバルブ44より下方
位置に設けられ、空気流出孔70は、ヘッドランプを正
面視して左右略中央部のランプ30とランプ20間位置
であって、光源であるバルブ34より上方位置に設けら
れている。そのため灯室内において、ランプ20,30
やランプ40が点灯されると、これらの周りの空気が温
められて上昇し、空気流出孔70から灯室外に流出す
る。また同時に空気流入孔60から灯室外の冷たい空気
が灯室内に流入し、空気流入孔60の設けられている正
面視して灯室右側から空気流出孔70の設けられている
灯室左側に、下から上に向かう空気の自然対流が形成さ
れる。
ンプボディ10の背面壁に設けられた空気流通孔である
空気流入孔と空気流出孔である。空気流入孔60は、ヘ
ッドランプを正面視して右側端部寄りのフォグランプ4
0の近傍位置であって、光源であるバルブ44より下方
位置に設けられ、空気流出孔70は、ヘッドランプを正
面視して左右略中央部のランプ30とランプ20間位置
であって、光源であるバルブ34より上方位置に設けら
れている。そのため灯室内において、ランプ20,30
やランプ40が点灯されると、これらの周りの空気が温
められて上昇し、空気流出孔70から灯室外に流出す
る。また同時に空気流入孔60から灯室外の冷たい空気
が灯室内に流入し、空気流入孔60の設けられている正
面視して灯室右側から空気流出孔70の設けられている
灯室左側に、下から上に向かう空気の自然対流が形成さ
れる。
【0019】ランプボディ10と前面カバー11によっ
て形成される灯室内は、ランプボディ10の前面開口部
に略整合し、前面カバー11に沿って延在する内面カバ
ー17によって、内面カバー後方領域と内面カバー前方
領域とに画成されており、内面カバー後方領域では、空
気がランプ30,40の外側面やランプ20のリフレク
ター22に沿って上昇し、活発な自然対流が形成され
る。一方、内面カバーの前方領域では、内面カバー17
の上下の側縁部と前面カバー11,ランプボディ10間
の隙間や内面カバー17の開口部18a,18b,18
cを介して、内面カバー後方領域との間で空気の交流が
あるものの、内面カバー前方領域には空気流通孔60,
70がなく、さらにランプボディ10の前面開口部に蓋
状に延在する内面カバー17の存在により、内面カバー
後方領域に比べるとどうしても空気の流れは活発ではな
い。しかし内面カバー17と前面カバー11間の空気流
路に空気流れ加速領域を形成することで、自然対流によ
る換気作用を活発化ならしめている。
て形成される灯室内は、ランプボディ10の前面開口部
に略整合し、前面カバー11に沿って延在する内面カバ
ー17によって、内面カバー後方領域と内面カバー前方
領域とに画成されており、内面カバー後方領域では、空
気がランプ30,40の外側面やランプ20のリフレク
ター22に沿って上昇し、活発な自然対流が形成され
る。一方、内面カバーの前方領域では、内面カバー17
の上下の側縁部と前面カバー11,ランプボディ10間
の隙間や内面カバー17の開口部18a,18b,18
cを介して、内面カバー後方領域との間で空気の交流が
あるものの、内面カバー前方領域には空気流通孔60,
70がなく、さらにランプボディ10の前面開口部に蓋
状に延在する内面カバー17の存在により、内面カバー
後方領域に比べるとどうしても空気の流れは活発ではな
い。しかし内面カバー17と前面カバー11間の空気流
路に空気流れ加速領域を形成することで、自然対流によ
る換気作用を活発化ならしめている。
【0020】即ち、内面カバー17の開口部18b,1
8c間形成領域(開口部18bの周縁領域)17dが開
口部18bに倣う円筒曲面形状で前方に延出形成される
とともに、前面カバー11の、この開口部間形成領域
(開口部18bの周縁領域)17dに対峙する領域(図
4,図8符号11aで示す)は、図3に示すように水平
断面が側方に湾曲傾斜し、内面カバー17と前面カバー
11間の空気流路が空気流れ方向に徐々に巾狭となって
いる。図8は、内面カバー17の開口部18bの周縁領
域17dと前面カバー11によって形成される空気流路
の縦断面(図3に示す線VIII位置の断面)を示している
が、水平断面が側方に傾斜する前面カバー領域11a
は、さらに縦断面が開口部周縁領域17dの円筒曲面形
状に略倣う上向き傾斜で延在し、図8符号hで示すよう
に空気流路の上下高さが空気流れ方向に略一定で、空気
流路断面積が空気流れ方向に徐々に小さくなっている。
このため内面カバー前方領域において、空気は図3符号
F1〜F2〜F3〜F4に示されるように流れるが、図3に
おける符号80で示される空気流路が徐々に狭まる領域
では、空気の流れが徐々に速められて、空気流れの速度
はF1<F2<F3となり、それだけ自然対流による換気
作用が活発化されたものとなっている。従って内面カバ
ー前方領域、特に投射式ランプ30,40前方領域にお
いては、活発な空気の換気作用によって、前面カバー1
7の内側に結露が発生することもない。
8c間形成領域(開口部18bの周縁領域)17dが開
口部18bに倣う円筒曲面形状で前方に延出形成される
とともに、前面カバー11の、この開口部間形成領域
(開口部18bの周縁領域)17dに対峙する領域(図
4,図8符号11aで示す)は、図3に示すように水平
断面が側方に湾曲傾斜し、内面カバー17と前面カバー
11間の空気流路が空気流れ方向に徐々に巾狭となって
いる。図8は、内面カバー17の開口部18bの周縁領
域17dと前面カバー11によって形成される空気流路
の縦断面(図3に示す線VIII位置の断面)を示している
が、水平断面が側方に傾斜する前面カバー領域11a
は、さらに縦断面が開口部周縁領域17dの円筒曲面形
状に略倣う上向き傾斜で延在し、図8符号hで示すよう
に空気流路の上下高さが空気流れ方向に略一定で、空気
流路断面積が空気流れ方向に徐々に小さくなっている。
このため内面カバー前方領域において、空気は図3符号
F1〜F2〜F3〜F4に示されるように流れるが、図3に
おける符号80で示される空気流路が徐々に狭まる領域
では、空気の流れが徐々に速められて、空気流れの速度
はF1<F2<F3となり、それだけ自然対流による換気
作用が活発化されたものとなっている。従って内面カバ
ー前方領域、特に投射式ランプ30,40前方領域にお
いては、活発な空気の換気作用によって、前面カバー1
7の内側に結露が発生することもない。
【0021】なお符号62,72は、空気流通孔形成筒
部61,71に被着された屈曲ゴムチューブで、空気流
通孔60,70内に水滴等が侵入することを防ぐための
ものである。図2において、符号90はヘッドランプ右
端部(正面から見て右端部)側のランプボディ背面壁に
取付固定されている金属製ブラケットで、このブラケッ
ト90に突設されているスタッドボルト92,92とヘ
ッドランプ左端部(正面から見て左側部)側に突設され
ているスタッドボルト93を車体に挿着することで、ヘ
ッドランプを車体に固定するようになっている。また符
号100は、フォグランプ40及びクリアランスランプ
50のバルブ44,54に給電するための給電用コネク
ターで、バルブ44のソケット後端部に一体に延出形成
されている水平プレート48に挿着固定されており、バ
ルブ44,54から導出するリード線はこのコネクター
100に集束一体化されている。
部61,71に被着された屈曲ゴムチューブで、空気流
通孔60,70内に水滴等が侵入することを防ぐための
ものである。図2において、符号90はヘッドランプ右
端部(正面から見て右端部)側のランプボディ背面壁に
取付固定されている金属製ブラケットで、このブラケッ
ト90に突設されているスタッドボルト92,92とヘ
ッドランプ左端部(正面から見て左側部)側に突設され
ているスタッドボルト93を車体に挿着することで、ヘ
ッドランプを車体に固定するようになっている。また符
号100は、フォグランプ40及びクリアランスランプ
50のバルブ44,54に給電するための給電用コネク
ターで、バルブ44のソケット後端部に一体に延出形成
されている水平プレート48に挿着固定されており、バ
ルブ44,54から導出するリード線はこのコネクター
100に集束一体化されている。
【0022】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る自動車用ヘッドランプによれば、灯室内におい
て、投射式ランプの点灯によって温められた空気は上昇
して空気流出孔から灯室外へ流出し、同時に空気流入孔
から外部の冷たい空気が灯室内に流入して、灯室内に空
気流入孔側から空気流出孔側に下から上に向かう空気の
自然対流が形成される。そして内面カバーの前方領域で
は、内面カバー下側縁とランプボディ間の隙間や内面カ
バーの投射レンズ用開口部を介して内面カバー後方領域
から流入した空気が投射レンズ前方の出射光等の熱によ
って温められて上昇し、内面カバー上側縁とランプボデ
ィ間の隙間や投射レンズ用開口部から内面カバー後方領
域に流出する自然対流が形成される。そしてこの内面カ
バー前方領域では、側方に廻り込んで延びる前面カバー
と、前方に延出する内面カバーの投射レンズ用開口部周
縁領域とによって、空気の流れる方向に空気流路が徐々
に巾狭となる空気の流れ加速領域が形成されているの
で、投射ランプ前方における換気作用は活発で、前面カ
バーに結露が発生することがない。
に係る自動車用ヘッドランプによれば、灯室内におい
て、投射式ランプの点灯によって温められた空気は上昇
して空気流出孔から灯室外へ流出し、同時に空気流入孔
から外部の冷たい空気が灯室内に流入して、灯室内に空
気流入孔側から空気流出孔側に下から上に向かう空気の
自然対流が形成される。そして内面カバーの前方領域で
は、内面カバー下側縁とランプボディ間の隙間や内面カ
バーの投射レンズ用開口部を介して内面カバー後方領域
から流入した空気が投射レンズ前方の出射光等の熱によ
って温められて上昇し、内面カバー上側縁とランプボデ
ィ間の隙間や投射レンズ用開口部から内面カバー後方領
域に流出する自然対流が形成される。そしてこの内面カ
バー前方領域では、側方に廻り込んで延びる前面カバー
と、前方に延出する内面カバーの投射レンズ用開口部周
縁領域とによって、空気の流れる方向に空気流路が徐々
に巾狭となる空気の流れ加速領域が形成されているの
で、投射ランプ前方における換気作用は活発で、前面カ
バーに結露が発生することがない。
【0023】また請求項2では、空気流路が空気流れ方
向に流路上下高さを略一定にしたまま徐々に巾狭となる
ので、換気作用はさらに活発で、前面カバーへの結露の
発生がさらに抑制される。
向に流路上下高さを略一定にしたまま徐々に巾狭となる
ので、換気作用はさらに活発で、前面カバーへの結露の
発生がさらに抑制される。
【図1】本発明の一実施例である自動車用ヘッドランプ
の正面図
の正面図
【図2】同ヘッドランプの背面図
【図3】同ヘッドランプの水平断面図(図1に示す線II
I−IIIに沿う断面図)
I−IIIに沿う断面図)
【図4】同ヘッドランプの縦断面図(図1に示す線IV−
IVに沿う断面図)
IVに沿う断面図)
【図5】同ヘッドランプの縦断面図(図1に示す線V−
Vに沿う断面図)
Vに沿う断面図)
【図6】同ヘッドランプの縦断面図(図1に示す線VI−
VIに沿う断面図)
VIに沿う断面図)
【図7】クリアランスランプ用レンズの平面図
【図8】内面カバー前方領域に形成された空気流れ加速
領域の縦断面図
領域の縦断面図
【図9】従来のヘッドランプの水平断面図
10 ランプボディ 11 前面カバー 11a 前面カバ−の空気流れ加速領域に対応する部位 17 内面カバー 17d 投射レンズ用開口部間形成領域 18a,18b,18c 円形開口部 20 反射式のランプ 22 正面視円形の放物面リフレクター 24,34,44 光源であるバルブ 30 投射式のランプ 32,42 略楕円体形状のリフレクター 36,46 正面視円形の投射レンズ 40 投射式のフォグランプ 60 空気流出孔 70 空気流入孔 80 空気流れ加速領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−201301(JP,A) 特開 平4−272601(JP,A) 実開 平2−148507(JP,U) 実開 平3−79102(JP,U) 実開 平4−136807(JP,U) 実開 平4−49403(JP,U) 実開 昭64−205(JP,U) 実開 平3−10412(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F21M 7/00 F21M 3/05
Claims (2)
- 【請求項1】 ランプボディの前面開口部に透明な前面
カバーが組付けられて灯室が形成され、この灯室内に、
光源の装着された略楕円体形状のリフレクターと正面視
円形の投射レンズとからなる投射式ランプが2個並設さ
れるとともに、それぞれの投射式ランプの前方には、投
射レンズに対応する円形開口部を有し、投射式ランプと
ランプボディ間に延在して灯室内を隠す鏡面色の内面カ
バーが設けられ、灯室の背面側左右位置に、灯室内に自
然対流を形成するための空気流入孔と空気流出孔とが設
けられた自動車用ヘッドランプであって、前記前面カバ
ーの空気流入孔側の側縁部が側方に廻り込んだ形状に形
成されるとともに、前記内面カバーの隣接する2つの投
射レンズ用開口部のうちの空気流入孔寄りの投射レンズ
用開口部周縁が前方に延出されて、前面カバーと内面カ
バーとによって形成される投射式ランプ前方の空気流路
に、空気流路が空気流れ方向に徐々に巾狭となる空気流
れ加速領域が形成されたことを特徴とする自動車用ヘッ
ドランプ。 - 【請求項2】 前記前面カバーの少なくとも投射式ラン
プの前方領域の縦断面が、前方に延出する投射レンズ用
開口部周縁領域の縦断面の傾斜に略倣う上向き傾斜に形
成されたことを特徴とする請求項1記載の自動車用ヘッ
ドランプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5055946A JP2783956B2 (ja) | 1993-03-16 | 1993-03-16 | 自動車用ヘッドランプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5055946A JP2783956B2 (ja) | 1993-03-16 | 1993-03-16 | 自動車用ヘッドランプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06267305A JPH06267305A (ja) | 1994-09-22 |
JP2783956B2 true JP2783956B2 (ja) | 1998-08-06 |
Family
ID=13013248
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5055946A Expired - Lifetime JP2783956B2 (ja) | 1993-03-16 | 1993-03-16 | 自動車用ヘッドランプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2783956B2 (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19814300B4 (de) * | 1998-03-31 | 2008-09-25 | Bernhard Weber | Scheinwerfer oder Leuchte |
JP4702230B2 (ja) * | 2006-09-04 | 2011-06-15 | 日産自動車株式会社 | 車両用led灯具 |
JP4661740B2 (ja) * | 2006-09-04 | 2011-03-30 | 日産自動車株式会社 | 車両用led灯具 |
JP2012155878A (ja) * | 2011-01-24 | 2012-08-16 | Stanley Electric Co Ltd | 車両用灯具 |
JP5808924B2 (ja) * | 2011-03-18 | 2015-11-10 | 本田技研工業株式会社 | 前照灯装置 |
JP5492161B2 (ja) * | 2011-09-01 | 2014-05-14 | 本田技研工業株式会社 | 車両前部構造 |
JP5878768B2 (ja) * | 2012-01-26 | 2016-03-08 | スタンレー電気株式会社 | 車両用灯具 |
JP5888077B2 (ja) * | 2012-04-06 | 2016-03-16 | 三菱自動車工業株式会社 | 車両用のヘッドランプ |
CN110469814A (zh) * | 2018-05-10 | 2019-11-19 | 法雷奥市光(中国)车灯有限公司 | 用于机动车辆的照明和/或信号指示装置以及机动车辆 |
-
1993
- 1993-03-16 JP JP5055946A patent/JP2783956B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06267305A (ja) | 1994-09-22 |
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