JP3257396B2 - 車両用前照灯 - Google Patents
車両用前照灯Info
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Description
ッドランプ等の車両用前照灯に係り、特に無駄となって
いたリフレクタ上部壁の反射面からの反射光を配光上に
利用できる車両用前照灯に関するものである。
ジングと、そのハウジングの前方に配設したレンズと、
そのハウジング及びレンズにより画成された灯室と、そ
の灯室内に配設した光源バルブと、前記灯室内に配設
し、前記光源バルブからの光を前記レンズ側に反射させ
るリフレクタと、備える。このリフレクタは、後部壁と
上部壁等の側部壁とから一体に構成された中空形状をな
す。このリフレクタの後部壁と上部壁等の側部壁の内面
には反射面がそれぞれ設けられている。光源バルブを点
灯すると、この光源バルブからの光がリフレクタの後部
壁の反射面で反射され、その反射光がレンズを経て外部
に所定の配光パターンで照射される。
前照灯は、デザイン上、正面から見て横長の長方形状を
なす傾向にある。この場合、リフレクタにおいては、上
部壁と下部壁との間の距離が小さくなる。このために、
光源バルブからの光が特にリフレクタの上部壁の反射面
に入射する光量が増す。ところが、上述の従来の車両用
前照灯においては、上部壁の反射面が水平平面をなすの
で、この上部壁の反射面に入射して反射した反射光がそ
のまま制御されずにレンズを経て路面上車体から前方
(車両の進行方向)の約0.5m〜1.5mの所を光溜
めとして照射している。この結果、入射光量が増した上
部壁の反射面からの反射光は配光上利用できずに無駄と
なっていた。
は、車体から前方側の約0.5m〜1.5mの所に光溜
めが生じるために、見栄え上問題がある。この光溜めに
よる見栄え上の問題を解決するために、光源バルブから
の光が上部壁の反射面に入射するのを遮断するシェード
を設けることがあるが、この場合、部品点数が増える等
の新たな問題がある。
ては、取り付け位置が高い車両で前方手前まで見える例
えばワンボックスカー等の車両の場合、光溜めの位置か
ら前方手前の光が不足する。
クタ上部壁の反射面からの反射光を配光上に利用できる
車両用前照灯を提供することにある。
部壁の反射面が、リフレクタの上部壁の上側に中心を有
する凸球面から成ることを特徴とする。この結果、凸曲
面をなす上部壁の反射面に入射反射した反射光は、平面
をなす上部壁の反射面に入射反射した反射光と比較し
て、上方向及び左右方向に拡散制御される。このため
に、本発明の車両用前照灯においては、入射光量が増し
かつ今まで無駄となっていた上部壁の反射面からの反射
光を配光上に利用できる。
上部壁の反射面からの反射光を配光上に利用できるの
で、車体から前方側の約0.5m〜1.5mの所に生じ
る光溜めを解消でき、見栄えを向上できる。かつ、光溜
めが解消されて見栄えが向上されることにより、光源バ
ルブからの光が上部壁の反射面に入射するのを遮断する
シェードを設ける必要が無く、その分部品点数の軽減化
を図ることが出来る。しかも、取り付け位置が高い車両
で前方手前まで見える例えばワンボックスカー等の車両
の場合、前方手前を明るく照射できる。
施の形態の2例を添付図面を参照して説明する。図1乃
至図4は本発明の車両用前照灯の第1の実施の形態を示
す。この例は、リフレクタ可動タイプの車両用前照灯に
ついて説明する。
ジングである。このハウジング1の前面および後部には
開口部10および11がそれぞれ設けられている。その
前面開口部10にはシール凹部12が設けられている。
ズ2は、皿形形状をなし、開口部の全周にシール脚20
が一体に設けられている。このレンズ2のシール脚20
がハウジング1のシール凹部12にホットメルト等21
によりシールされて、灯室14が画成される。
リフレクタ3は、例えば熱硬化性樹脂(BMC)等から
なる。このリフレクタ3は前記灯室14内にピボット軸
受等(図示せず)で回動傾動可能に配設される。このリ
フレクタ3は、後部壁30と、上部壁31及び下部壁3
2及び左右両側部壁33の側部壁とから一体に構成され
た中空形状をなし、かつ正面から見て横長の長方形状を
なす。この後部壁30の内面には反射面34が設けられ
ている。この反射面34は、例えば回転放物面上に多数
のブロック毎にそれぞれ分割された反射面エレメント群
から構成されている。また、側部壁31、32、33の
内面にも反射面35が設けられている。この側部壁のう
ち上部壁31の反射面35は、後部壁30と上部壁31
との境36を通るほぼ垂直線L上に中心がある半径R
(この例では約500mm)の凸球面から構成されてい
る。このリフレクタ3の前面および後部には開口部37
及び38がそれそれ設けられている。
光源バルブ4は、フィラメント44を封入したガラス管
球40と、そのガラス管球40の後部に一体に設けた円
筒形状の口金41と、その口金41の中間部に設けた鍔
部42と、その口金41の後端から後方に突設した端子
43と、からなる。かくしてなる光源バルブ4のガラス
管球40がハウジング1の後部開口部11及びリフレク
タ3の後部開口部38からリフレクタ3の反射面34及
び35側に挿入され、その光源バルブ4の鍔部42がリ
フレクタ3の後部開口部38の周縁に当接され、取付ス
プリング5により光源バルブ4がリフレクタ3に着脱可
能に取り付けられる。
バーである。この防水カバー7の周縁部が前記ハウジン
グ1の後部開口部11の周縁に装着キャップ8により着
脱可能にかつ水密に取り付けられ、それから、前記防水
カバー7の中央ボス部が光源バルブ4の口金41に水密
に外嵌して、水がハウジング1の後部開口部11から灯
室14内に侵入するのを防ぐように構成されている。
4を点灯すると、その光源バルブ4のフィラメント44
からの光がリフレクタ3の後部壁30の反射面34に入
射して反射し、その反射光がレンズ2を経て外部に所定
の配光パターンで照射される。一方、光源バルブ4から
の光がリフレクタ3の上部壁31の反射面35に入射し
て反射し、その反射光(図3及び図4中の実線矢印)が
上方向及び左右両方向に拡散されて、レンズ2を経て外
部に照射される。
は、上部壁31の反射面35が後部壁30と上部壁31
との境36を通るほぼ垂直線L上に中心がある半径Rの
凸球面から構成されているので、本発明の車両用前照灯
における反射光(図3及び図4中の実線矢印)は、上部
壁の反射面が水平平面から構成されている従来の車両用
前照灯における反射光(図3及び図4中の破線矢印)と
比較して、上方向例えば約12°及び左右方向例えば約
12°に拡散制御されてレンズ2を経て外部に照射され
る。
明の車両用前照灯は、入射光量が増しかつ今まで無駄と
なっていた上部壁31の反射面35からの反射光を配光
上に利用できる。
両用前照灯は、上部壁31の反射面35からの反射光を
配光上に利用できるので、車体から前方側の約0.5m
〜1.5mの所に生じる光溜めを解消でき、見栄えを向
上できる。かつ、光溜めが解消されて見栄えが向上され
ることにより、光源バルブ4からの光が上部壁31の反
射面35に入射するのを遮断するシェードを設ける必要
が無く、その分部品点数の軽減化を図ることが出来る。
しかも、取り付け位置が高い車両で前方手前まで見える
例えばワンボックスカー等の車両の場合、前方手前を明
るく照射できる。
30の反射面34が回転放物面上に多数のブロック毎に
それぞれ分割された反射面エレメント群から構成されて
いるが、例えば単一の回転放物面の反射面から構成され
たものであっても良い。
壁31の反射面35が後部壁30と上部壁31との境3
6を通るほぼ垂直線L上に中心Oがある凸球面から構成
されているが、上部壁31の反射面35からの反射光を
配光上に利用できるように制御できるものであれば、凸
曲面から構成された反射面であっても良い。
用前照灯は、無駄となっていたリフレクタ上部壁の反射
面からの反射光を配光上に利用できる。
した正面図である。
の上部壁における反射光の光路の相違を示した縦断面説
明図である。
照灯との上部壁における反射光の光路の相違を示した正
面説明図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 ハウジングと、そのハウジングの前方に
配設したレンズと、そのハウジング及びレンズにより画
成された灯室と、その灯室内に配設した光源バルブと、
前記灯室内に配設し、前記光源バルブからの光を前記レ
ンズ側に反射させるリフレクタとを備えた車両用前照灯
において、 前記リフレクタは後部壁と上部壁等の側部壁とからな
り、この後部壁と上部壁の内面には反射面が設けられて
おり、この上部壁の反射面が、リフレクタの上部壁の上
側に中心を有する凸球面から成ることを特徴とする車両
用前照灯。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10147096A JP3257396B2 (ja) | 1996-04-23 | 1996-04-23 | 車両用前照灯 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10147096A JP3257396B2 (ja) | 1996-04-23 | 1996-04-23 | 車両用前照灯 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09288904A JPH09288904A (ja) | 1997-11-04 |
JP3257396B2 true JP3257396B2 (ja) | 2002-02-18 |
Family
ID=14301621
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10147096A Expired - Fee Related JP3257396B2 (ja) | 1996-04-23 | 1996-04-23 | 車両用前照灯 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3257396B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5810694B2 (ja) * | 2011-07-11 | 2015-11-11 | 市光工業株式会社 | 車両用灯具 |
-
1996
- 1996-04-23 JP JP10147096A patent/JP3257396B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09288904A (ja) | 1997-11-04 |
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