JPH1012003A - 自動車用ヘッドランプ - Google Patents
自動車用ヘッドランプInfo
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- JPH1012003A JPH1012003A JP8166183A JP16618396A JPH1012003A JP H1012003 A JPH1012003 A JP H1012003A JP 8166183 A JP8166183 A JP 8166183A JP 16618396 A JP16618396 A JP 16618396A JP H1012003 A JPH1012003 A JP H1012003A
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- light
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 光源直射光をサブリフレクターとリフレクタ
ーで二度反射させて配光パターンの側方に導くようにす
ることで、側方における配光量の改善された自動車ヘッ
ドランプの提供。 【解決手段】 光を前方に反射するリフレクター１４
と、リフレクター１４の焦点ｆに配置されたバルブ１６
と、リフレクター１４の前方に配置された前面レンズ１
２と、バルブ１６の前方に配置されて、直射光をリフレ
クターに向けて反射するサブリフレクター２０と、を備
えたヘッドランプで、サブリフレクター２０の反射面２
１を、直射光を光軸Ｌに対し左右方向外側に反射してラ
ンプの配光パターンの側方の配光量を増やすべく作用す
る左右一対の回転楕円反射面２１，２１により構成し、
直射光を、サブリフレクター２０とリフレクター１４で
２回反射させて、配光パターンの左右側方所定領域に導
き、路肩における視認性を向上させるようにした。
ーで二度反射させて配光パターンの側方に導くようにす
ることで、側方における配光量の改善された自動車ヘッ
ドランプの提供。 【解決手段】 光を前方に反射するリフレクター１４
と、リフレクター１４の焦点ｆに配置されたバルブ１６
と、リフレクター１４の前方に配置された前面レンズ１
２と、バルブ１６の前方に配置されて、直射光をリフレ
クターに向けて反射するサブリフレクター２０と、を備
えたヘッドランプで、サブリフレクター２０の反射面２
１を、直射光を光軸Ｌに対し左右方向外側に反射してラ
ンプの配光パターンの側方の配光量を増やすべく作用す
る左右一対の回転楕円反射面２１，２１により構成し、
直射光を、サブリフレクター２０とリフレクター１４で
２回反射させて、配光パターンの左右側方所定領域に導
き、路肩における視認性を向上させるようにした。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はバルブの発する光を
リフレクターを介してランプ前方に出射する構造の自動
車用ヘッドランプに係り、特に光を反射するリフレクタ
ーとしてメインリフレクターに加えてサブリフレクター
を設けた自動車用ヘッドランプに関する。
リフレクターを介してランプ前方に出射する構造の自動
車用ヘッドランプに係り、特に光を反射するリフレクタ
ーとしてメインリフレクターに加えてサブリフレクター
を設けた自動車用ヘッドランプに関する。
【０００２】
【従来の技術】第１の従来技術では、図１１に示される
ように、ランプボディ１と前面レンズ２によって画成さ
れた灯室内に、バルブ３を挿着したリフレクター４が収
容され、バルブ３の前方には直射光をバルブ３の中心に
向けて反射するサブリフレクター５が設けられた構造と
なっている。
ように、ランプボディ１と前面レンズ２によって画成さ
れた灯室内に、バルブ３を挿着したリフレクター４が収
容され、バルブ３の前方には直射光をバルブ３の中心に
向けて反射するサブリフレクター５が設けられた構造と
なっている。
【０００３】第２の従来技術では、図１２に示されるよ
うに、ランプボディ１と前面レンズ２によって画成され
た灯室内に、バルブ３を挿着したリフレクター４が収容
され、バルブ３の回りに直射光を前方に向けて反射する
サブリフレクター６が設けられた構造となっている。符
号３ａは、グレア光の発生を防ぐため、バルブ３の前端
部に設けられているブラックトップと言われている遮光
塗装部である。
うに、ランプボディ１と前面レンズ２によって画成され
た灯室内に、バルブ３を挿着したリフレクター４が収容
され、バルブ３の回りに直射光を前方に向けて反射する
サブリフレクター６が設けられた構造となっている。符
号３ａは、グレア光の発生を防ぐため、バルブ３の前端
部に設けられているブラックトップと言われている遮光
塗装部である。
【０００４】そして前記した第１または第２の従来技術
をすれ違いビーム用のヘッドランプとして用いた場合に
は、図１３に示すように、水平軸Ｈに略沿ったクリアー
カットラインＣ．Ｌ．をもつ配光パターンＰａが形成さ
れる。
をすれ違いビーム用のヘッドランプとして用いた場合に
は、図１３に示すように、水平軸Ｈに略沿ったクリアー
カットラインＣ．Ｌ．をもつ配光パターンＰａが形成さ
れる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかし前記した第１の
従来技術では、バルブ３の直射光をサブリフレクター５
とリフレクター４とで前方に反射配光させるため、サブ
リフレクター５を全く設けない構造に比べて、ランプの
配光全体の光量が増えるものの、側方における配光パタ
ーンが上下に薄く（図１３符号Ｗ1 参照）、配光量が少
ないという問題がある。
従来技術では、バルブ３の直射光をサブリフレクター５
とリフレクター４とで前方に反射配光させるため、サブ
リフレクター５を全く設けない構造に比べて、ランプの
配光全体の光量が増えるものの、側方における配光パタ
ーンが上下に薄く（図１３符号Ｗ1 参照）、配光量が少
ないという問題がある。
【０００６】また第２の従来技術では、バルブ３の直射
光をサブリフレクター６を使って、図１３符号Ｐｂに示
されるように、配光パターンＰａの側方に導くため、ラ
ンプの配光全体の光量が増え、かつ側方における配光量
も増えるものの、依然として側方における配光パターン
が上下に薄く、配光量が十分であるとはいえない。特に
最近では、流線型の車体形状に倣って前面レンズ２を大
きく後傾させる傾向にあるが、前面レンズ２の傾斜が大
きいと、前面レンズ２のレンズ作用（屈折作用）によっ
て、配光パターンＰａの左右の肩の下がりが著しく、側
方における配光パターンが上下にさらに薄くなって路肩
の視認性が悪いという問題がある。これは、第１の従来
技術でも言えることである。
光をサブリフレクター６を使って、図１３符号Ｐｂに示
されるように、配光パターンＰａの側方に導くため、ラ
ンプの配光全体の光量が増え、かつ側方における配光量
も増えるものの、依然として側方における配光パターン
が上下に薄く、配光量が十分であるとはいえない。特に
最近では、流線型の車体形状に倣って前面レンズ２を大
きく後傾させる傾向にあるが、前面レンズ２の傾斜が大
きいと、前面レンズ２のレンズ作用（屈折作用）によっ
て、配光パターンＰａの左右の肩の下がりが著しく、側
方における配光パターンが上下にさらに薄くなって路肩
の視認性が悪いという問題がある。これは、第１の従来
技術でも言えることである。
【０００７】さらに第２の従来技術では、サブリフレク
ター６はバルブ３を取り囲む筒型で、しかもリフレクタ
ー４からの反射光を出来る限り遮光しないことが要求さ
れ、このためにリフレクター６が非常に複雑な形状とな
って、製造コストがかさむという問題もある。本発明は
前記従来技術の問題点に鑑みなされたもので、その目的
は、光源直射光をサブリフレクターとリフレクターで二
度反射させて配光パターンの側方に導くようにすること
で、側方における配光量の改善された自動車ヘッドラン
プを提供することにある。
ター６はバルブ３を取り囲む筒型で、しかもリフレクタ
ー４からの反射光を出来る限り遮光しないことが要求さ
れ、このためにリフレクター６が非常に複雑な形状とな
って、製造コストがかさむという問題もある。本発明は
前記従来技術の問題点に鑑みなされたもので、その目的
は、光源直射光をサブリフレクターとリフレクターで二
度反射させて配光パターンの側方に導くようにすること
で、側方における配光量の改善された自動車ヘッドラン
プを提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係る自動車用ヘッドランプにおいては、光
を前方に反射する配光形成用の有効反射面の形成された
リフレクターと、前記リフレクターの有効反射面の焦点
近傍に配置された光源と、前記リフレクターの前方に配
置された前面レンズと、前記光源の前方所定位置に配置
されて、光源からの直射光をリフレクターの有効反射面
に向けて反射するサブリフレクターと、を備えた自動車
用ヘッドランプにおいて、前記サブリフレクターの反射
面を、光源からの直射光をリフレクターの光軸に対し左
右方向外側に反射してランプの配光パターンの側方の配
光量を増やすべく作用する左右一対の反射面により構成
するようにしたもので、光源の直射光は、サブリフレク
ターで反射され、さらにリフレクターの有効反射面で反
射されて、配光パターンの左右側方領域に配光される。
請求項２に係る自動車用ヘッドランプにおいては、請求
項１記載の自動車用ヘッドランプにおいて、前記前面レ
ンズを、前方上向きに傾斜させるようにしたもので、後
傾する前面レンズは、ヘッドランプの空気抵抗を減らす
べく作用し、前面レンズを後傾させたことに伴って配光
パターンの左右側方における肩下がりが出現するが、サ
ブリフレクターによる配光が配光パターンの左右側部を
上方に厚くする。請求項３に係る自動車用ヘッドランプ
においては、請求項１記載の自動車用ヘッドランプにお
いて、前記サブリフレクターの反射面を、光源位置が共
通の第１焦点で、この光源位置から左右それぞれ所定距
離だけ離間した位置が第２焦点で、第１焦点と第２焦点
を通る水平軸を回転中心軸とする左右一対の回転楕円面
によって構成するようにしたもので、サブリフレクター
の楕円面状の反射面で反射された光源の直射光は、リフ
レクターの有効反射面で反射されることで、上下方向に
は略平行な光となり、左右方向には所定角度だけ左右方
向外側に拡散する光となって、配光パターンの左右側方
領域に向かう。請求項４に係る自動車用ヘッドランプに
おいては、請求項３記載の自動車用ヘッドランプにおい
て、リフレクターの有効反射面の第１焦点と第２焦点間
の距離を、リフレクターに形成された光源挿着孔の半径
より大きく、かつリフレクターの有効反射面の焦点距離
以下にするようにしたものである。第１焦点と第２焦点
間の距離が光源挿着孔の半径より小さいと、サブリフレ
クターでの反射光は光源基部に導かれて、有効反射面に
導かれず、配光の形成に寄与しない。一方、有効反射面
の焦点距離より大きいと、有効反射面での反射光が左右
方向外側に拡散しすぎて、配光パターン所定領域の光量
を上げることができない。従って、第１焦点と第２焦点
間の距離を、配光パターンの側方部の光量を上げる上で
特に有効な所定値に設定した。
に、本発明に係る自動車用ヘッドランプにおいては、光
を前方に反射する配光形成用の有効反射面の形成された
リフレクターと、前記リフレクターの有効反射面の焦点
近傍に配置された光源と、前記リフレクターの前方に配
置された前面レンズと、前記光源の前方所定位置に配置
されて、光源からの直射光をリフレクターの有効反射面
に向けて反射するサブリフレクターと、を備えた自動車
用ヘッドランプにおいて、前記サブリフレクターの反射
面を、光源からの直射光をリフレクターの光軸に対し左
右方向外側に反射してランプの配光パターンの側方の配
光量を増やすべく作用する左右一対の反射面により構成
するようにしたもので、光源の直射光は、サブリフレク
ターで反射され、さらにリフレクターの有効反射面で反
射されて、配光パターンの左右側方領域に配光される。
請求項２に係る自動車用ヘッドランプにおいては、請求
項１記載の自動車用ヘッドランプにおいて、前記前面レ
ンズを、前方上向きに傾斜させるようにしたもので、後
傾する前面レンズは、ヘッドランプの空気抵抗を減らす
べく作用し、前面レンズを後傾させたことに伴って配光
パターンの左右側方における肩下がりが出現するが、サ
ブリフレクターによる配光が配光パターンの左右側部を
上方に厚くする。請求項３に係る自動車用ヘッドランプ
においては、請求項１記載の自動車用ヘッドランプにお
いて、前記サブリフレクターの反射面を、光源位置が共
通の第１焦点で、この光源位置から左右それぞれ所定距
離だけ離間した位置が第２焦点で、第１焦点と第２焦点
を通る水平軸を回転中心軸とする左右一対の回転楕円面
によって構成するようにしたもので、サブリフレクター
の楕円面状の反射面で反射された光源の直射光は、リフ
レクターの有効反射面で反射されることで、上下方向に
は略平行な光となり、左右方向には所定角度だけ左右方
向外側に拡散する光となって、配光パターンの左右側方
領域に向かう。請求項４に係る自動車用ヘッドランプに
おいては、請求項３記載の自動車用ヘッドランプにおい
て、リフレクターの有効反射面の第１焦点と第２焦点間
の距離を、リフレクターに形成された光源挿着孔の半径
より大きく、かつリフレクターの有効反射面の焦点距離
以下にするようにしたものである。第１焦点と第２焦点
間の距離が光源挿着孔の半径より小さいと、サブリフレ
クターでの反射光は光源基部に導かれて、有効反射面に
導かれず、配光の形成に寄与しない。一方、有効反射面
の焦点距離より大きいと、有効反射面での反射光が左右
方向外側に拡散しすぎて、配光パターン所定領域の光量
を上げることができない。従って、第１焦点と第２焦点
間の距離を、配光パターンの側方部の光量を上げる上で
特に有効な所定値に設定した。
【０００９】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。図１〜図３は本発明の一実施例
である自動車用ヘッドランプを示すもので、図１は同ヘ
ッドランプの縦断面図、図２は同ヘッドランプの水平断
面図、図３は同ヘッドランプの配光パターンを示す図で
ある。
例に基づいて説明する。図１〜図３は本発明の一実施例
である自動車用ヘッドランプを示すもので、図１は同ヘ
ッドランプの縦断面図、図２は同ヘッドランプの水平断
面図、図３は同ヘッドランプの配光パターンを示す図で
ある。
【００１０】これらの図において、符号１０は、容器状
ランプボディで、ランプボディ１０の前面開口部には、
前方上向きに大きく傾斜する前面レンズ１２が組付けら
れて、灯室Ｓが画成されている。ランプボディ１０の内
周面には、図３符号Ｐ1 で示すすれ違いビームの配光パ
ターン形成用のリフレクター１４が一体に形成されてい
る。
ランプボディで、ランプボディ１０の前面開口部には、
前方上向きに大きく傾斜する前面レンズ１２が組付けら
れて、灯室Ｓが画成されている。ランプボディ１０の内
周面には、図３符号Ｐ1 で示すすれ違いビームの配光パ
ターン形成用のリフレクター１４が一体に形成されてい
る。
【００１１】リフレクター１４のアルミ蒸着処理された
有効反射面１５は、所定の領域毎に曲率が僅かに違って
光の反射方向を異にする多数の反射面が連続した一般に
自由曲面と呼ばれる面形状で、有効反射面１５全体とし
てみれば略単一の放物面形状を呈している。ランプボデ
ィ１０の後頂部には、バルブ挿着孔１１が開けられてお
り、ここにバルブ１６が挿着されて、リフレクター１４
の有効反射面１５の仮想焦点ｆ近傍位置にバルブ１６の
フィラメント１７が位置している。そしてフィラメント
１７の発光が有効反射面１５で反射され、前面レンズ１
２を透過して前方に配光されることで、図３に示すクリ
アーカットラインＣ．Ｌ．をもつ配光パターンＰ1 が形
成される。
有効反射面１５は、所定の領域毎に曲率が僅かに違って
光の反射方向を異にする多数の反射面が連続した一般に
自由曲面と呼ばれる面形状で、有効反射面１５全体とし
てみれば略単一の放物面形状を呈している。ランプボデ
ィ１０の後頂部には、バルブ挿着孔１１が開けられてお
り、ここにバルブ１６が挿着されて、リフレクター１４
の有効反射面１５の仮想焦点ｆ近傍位置にバルブ１６の
フィラメント１７が位置している。そしてフィラメント
１７の発光が有効反射面１５で反射され、前面レンズ１
２を透過して前方に配光されることで、図３に示すクリ
アーカットラインＣ．Ｌ．をもつ配光パターンＰ1 が形
成される。
【００１２】灯室Ｓ内のバルブ１６の前方斜め上方位置
には、バルブ１６からの直射光を左右方向外側にリフレ
クターの有効反射面１５に向けて反射し、有効反射面１
５で再度反射させることで、図３符号Ｐ2 で示す配光パ
ターンの形成に寄与するサブリフレクター２０が設けら
れている。符号２４は、サブリフレクター２０をバルブ
１６の前方所定位置に保持する支持部材である。
には、バルブ１６からの直射光を左右方向外側にリフレ
クターの有効反射面１５に向けて反射し、有効反射面１
５で再度反射させることで、図３符号Ｐ2 で示す配光パ
ターンの形成に寄与するサブリフレクター２０が設けら
れている。符号２４は、サブリフレクター２０をバルブ
１６の前方所定位置に保持する支持部材である。
【００１３】サブリフレクター２０のアルミ蒸着処理さ
れた反射面２１は、リフレクターの有効反射面１５の仮
想焦点ｆ位置（バルブ１６のフィラメント１７位置）を
共通の第１焦点Ｆ1 とし、この第１焦点Ｆ1 位置から左
右にそれぞれ所定距離Ｌ1 だけ離間した位置を第２焦点
Ｆ2 とし、かつ第１焦点Ｆ1 と第２焦点Ｆ2 を通る水平
軸Ｌｘを回転中心とする左右一対の回転楕円面で構成さ
れている。
れた反射面２１は、リフレクターの有効反射面１５の仮
想焦点ｆ位置（バルブ１６のフィラメント１７位置）を
共通の第１焦点Ｆ1 とし、この第１焦点Ｆ1 位置から左
右にそれぞれ所定距離Ｌ1 だけ離間した位置を第２焦点
Ｆ2 とし、かつ第１焦点Ｆ1 と第２焦点Ｆ2 を通る水平
軸Ｌｘを回転中心とする左右一対の回転楕円面で構成さ
れている。
【００１４】このため、サブリフレクター２０（反射面
２１）で反射された光は、図１に示すように、縦断面略
放物面の有効反射面１５の仮想焦点位置から光が出射す
る形態となって、有効反射面１５で反射された光は、上
下方向略平行な光Ｌ3 となって上下に拡散されることな
く前方に配光される。また、図２に示すように、第１焦
点Ｆ1 と第２焦点Ｆ2 間の距離Ｌ1 は、ランプボディ１
０に形成されたバルブ挿着孔１１の孔半径（バルブソケ
ット１８前端部の半径）Ｒより大きく、且つリフレクタ
ー１４の有効反射面１５を単一と反射面とした場合の仮
想焦点距離Ｌ2 より短い所定値に設定されている。この
ため、サブリフレクター２０（反射面２１）で反射され
た光は、水平断面略放物面の有効反射面１５の仮想焦点
ｆ（Ｆ1 位置）から左右にずれた位置（Ｆ2 ）から光が
出射する形態で、しかもこの光は、有効反射面１５の左
右方向中心寄りに、ある程度集束かつ互いに平行に近い
光束として導かれるため、有効反射面１５で反射される
ことで、図２符号Ｌ4 に示されるように、左右方向外側
２０度〜４０度の拡散方向に配光される。
２１）で反射された光は、図１に示すように、縦断面略
放物面の有効反射面１５の仮想焦点位置から光が出射す
る形態となって、有効反射面１５で反射された光は、上
下方向略平行な光Ｌ3 となって上下に拡散されることな
く前方に配光される。また、図２に示すように、第１焦
点Ｆ1 と第２焦点Ｆ2 間の距離Ｌ1 は、ランプボディ１
０に形成されたバルブ挿着孔１１の孔半径（バルブソケ
ット１８前端部の半径）Ｒより大きく、且つリフレクタ
ー１４の有効反射面１５を単一と反射面とした場合の仮
想焦点距離Ｌ2 より短い所定値に設定されている。この
ため、サブリフレクター２０（反射面２１）で反射され
た光は、水平断面略放物面の有効反射面１５の仮想焦点
ｆ（Ｆ1 位置）から左右にずれた位置（Ｆ2 ）から光が
出射する形態で、しかもこの光は、有効反射面１５の左
右方向中心寄りに、ある程度集束かつ互いに平行に近い
光束として導かれるため、有効反射面１５で反射される
ことで、図２符号Ｌ4 に示されるように、左右方向外側
２０度〜４０度の拡散方向に配光される。
【００１５】そしてランプの配光としては、図３に示さ
れるように、リフレクター１４の有効反射面１５によっ
て形成されるパターンＰ1 と、サブリフレクター２０に
よって形成されるパターンＰ2 とが合成された配光パタ
ーンとなり、左右の側方領域の配光量が高められるとと
もに、配光パターンの左右側部が下方に拡大されること
で、配光パターンの左右の側部が図３符号Ｗ2 に示すよ
うに上下に厚くなって、路肩の視認性が向上したものと
なっている。
れるように、リフレクター１４の有効反射面１５によっ
て形成されるパターンＰ1 と、サブリフレクター２０に
よって形成されるパターンＰ2 とが合成された配光パタ
ーンとなり、左右の側方領域の配光量が高められるとと
もに、配光パターンの左右側部が下方に拡大されること
で、配光パターンの左右の側部が図３符号Ｗ2 に示すよ
うに上下に厚くなって、路肩の視認性が向上したものと
なっている。
【００１６】なお、ランプボディ１０は、車体への取付
け部の形成されたランプハウジング３０（図１参照）に
対し、図示しないエイミング機構によって傾動可能に支
持されており、エイミング機構を操作することで、ラン
プの照射軸（ランプの配光パターン全体）を上下左右に
傾動調整することができる。図４は本発明の第２の実施
例である自動車用ヘッドランプの縦断面図である。
け部の形成されたランプハウジング３０（図１参照）に
対し、図示しないエイミング機構によって傾動可能に支
持されており、エイミング機構を操作することで、ラン
プの照射軸（ランプの配光パターン全体）を上下左右に
傾動調整することができる。図４は本発明の第２の実施
例である自動車用ヘッドランプの縦断面図である。
【００１７】この第２の実施例では、前記した第１の実
施例で示したサブリフレクター２０の下部に遮光シェー
ド２６を一体化した構造で、バルブ直射光が遮光シェー
ド２６で遮ぎられるため、ランプの配光量は前記した第
１の実施例におけるランプに比べ多少劣るものの、グレ
ア光の発生のおそれがなく、クリアカットラインが鮮明
となるという利点がある。その他は前記した第１の実施
例と同一であるため、同一の符号を付すことによりその
説明は省略する。
施例で示したサブリフレクター２０の下部に遮光シェー
ド２６を一体化した構造で、バルブ直射光が遮光シェー
ド２６で遮ぎられるため、ランプの配光量は前記した第
１の実施例におけるランプに比べ多少劣るものの、グレ
ア光の発生のおそれがなく、クリアカットラインが鮮明
となるという利点がある。その他は前記した第１の実施
例と同一であるため、同一の符号を付すことによりその
説明は省略する。
【００１８】図５〜図７は本発明の第３の実施例である
自動車用ヘッドランプを示し、図５は自動車用ヘッドラ
ンプの縦断面図、図６はすれ違いビーム用フィラメント
単独発光時の同ヘッドランプの配光パターンを示す図、
図７は走行ビーム用フィラメント単独発光時の同ヘッド
ランプの配光パターンを示す図である。この第３の実施
例では、リフレクター１４Ａの有効反射面１５Ａが前記
した第１，第２の実施例における自由曲面とは異なり、
単一の放物面形状に形成されている。また光源を構成す
るバルブ１６Ａが、クリアカットライン形成用シェード
付すれ違いビーム用フィラメント１７ａと走行ビーム用
フィラメント１７ｂが直列に配設されたＨ４バルブによ
って構成されている。
自動車用ヘッドランプを示し、図５は自動車用ヘッドラ
ンプの縦断面図、図６はすれ違いビーム用フィラメント
単独発光時の同ヘッドランプの配光パターンを示す図、
図７は走行ビーム用フィラメント単独発光時の同ヘッド
ランプの配光パターンを示す図である。この第３の実施
例では、リフレクター１４Ａの有効反射面１５Ａが前記
した第１，第２の実施例における自由曲面とは異なり、
単一の放物面形状に形成されている。また光源を構成す
るバルブ１６Ａが、クリアカットライン形成用シェード
付すれ違いビーム用フィラメント１７ａと走行ビーム用
フィラメント１７ｂが直列に配設されたＨ４バルブによ
って構成されている。
【００１９】またバルブ１６Ａの前方には、光軸Ｌの上
下にまたがって前記した第１の実施例と同一の回転楕円
面形状の反射面２１をもつサブリフレクター２０Ａが設
けられている。即ち、回転楕円面形状の反射面２１は、
光軸Ｌの上下方向対称に形成されており、すれ違いビー
ム用フィラメント１７ａの発光によって、図６に示すす
れ違いビームの配光パターンが形成され、走行ビーム用
フィラメント１７ｂの発光によって、図７に示す走行ビ
ームの配光パターンが形成される。
下にまたがって前記した第１の実施例と同一の回転楕円
面形状の反射面２１をもつサブリフレクター２０Ａが設
けられている。即ち、回転楕円面形状の反射面２１は、
光軸Ｌの上下方向対称に形成されており、すれ違いビー
ム用フィラメント１７ａの発光によって、図６に示すす
れ違いビームの配光パターンが形成され、走行ビーム用
フィラメント１７ｂの発光によって、図７に示す走行ビ
ームの配光パターンが形成される。
【００２０】その他は前記した第１の実施例と同一であ
るため、同一の符号を付すことによりその説明は省略す
る。図８は本発明の第４の実施例である自動車用ヘッド
ランプの水平断面図である。前記した第１から第３の実
施例では、サブリフレクター２０（２０Ａ）の反射面２
１が回転楕円面形状に形成されていたが、この第４の実
施例では、サブリフレクター２０Ｂの反射面２１Ｂが平
面で構成されている点に特徴がある。その他は前記した
第１の実施例と同一であるため、同一の符号を付すこと
によりその説明は省略する。
るため、同一の符号を付すことによりその説明は省略す
る。図８は本発明の第４の実施例である自動車用ヘッド
ランプの水平断面図である。前記した第１から第３の実
施例では、サブリフレクター２０（２０Ａ）の反射面２
１が回転楕円面形状に形成されていたが、この第４の実
施例では、サブリフレクター２０Ｂの反射面２１Ｂが平
面で構成されている点に特徴がある。その他は前記した
第１の実施例と同一であるため、同一の符号を付すこと
によりその説明は省略する。
【００２１】またサブリフレクター２０Ｂの反射面は、
バルブ直射光をリフレクター１４の有効反射面１５に向
けて左右方向外側に反射できる形状であればよく、図
９，図１０に示すような、光軸と直交する鉛直平面に対
し傾斜する傾斜面２１Ｃ，２１Ｄであってもよい。
バルブ直射光をリフレクター１４の有効反射面１５に向
けて左右方向外側に反射できる形状であればよく、図
９，図１０に示すような、光軸と直交する鉛直平面に対
し傾斜する傾斜面２１Ｃ，２１Ｄであってもよい。
【００２２】
【発明の効果】以上の説明から明かなように、本発明に
係る自動車用ヘッドランプによれば、光源の直射光がサ
ブリフレクターとリフレクターの有効反射面で反射され
て、配光パターンの左右側方領域に配光されることで、
配光パターンの左右側方部が上下に厚くかつ側方部の配
光量も増えて、路肩の視認性が向上する。請求項２によ
れば、前面レンズが後傾していたとしても、サブリフレ
クターを設けたことにより、配光パターンの左右の側部
が下方に拡大されて配光パターンの左右側部における肩
下がりが補われため、路肩の視認性が低下することがな
い。請求項３によれば、サブリフレクターでの反射光
は、リフレクターの有効反射面で反射されることで、配
光パターンの左右側方所定領域に的確に向かう光となる
ので、ランプ配光の側方における光量不足を確実に改善
できる。またサブリフレクターの反射面は単純な回転楕
円面形状であるため、サブリフレクターの製造は容易
で、第２の従来技術におけるサブリフレクターに比べて
安価に提供できる。請求項４によれば、サブリフレクタ
ーの回転楕円反射面の第１，第２の焦点間距離を特定す
ることで、サブリフレクターで反射した光を効率よく配
光パターンの左右側方所定領域に導くことができる。
係る自動車用ヘッドランプによれば、光源の直射光がサ
ブリフレクターとリフレクターの有効反射面で反射され
て、配光パターンの左右側方領域に配光されることで、
配光パターンの左右側方部が上下に厚くかつ側方部の配
光量も増えて、路肩の視認性が向上する。請求項２によ
れば、前面レンズが後傾していたとしても、サブリフレ
クターを設けたことにより、配光パターンの左右の側部
が下方に拡大されて配光パターンの左右側部における肩
下がりが補われため、路肩の視認性が低下することがな
い。請求項３によれば、サブリフレクターでの反射光
は、リフレクターの有効反射面で反射されることで、配
光パターンの左右側方所定領域に的確に向かう光となる
ので、ランプ配光の側方における光量不足を確実に改善
できる。またサブリフレクターの反射面は単純な回転楕
円面形状であるため、サブリフレクターの製造は容易
で、第２の従来技術におけるサブリフレクターに比べて
安価に提供できる。請求項４によれば、サブリフレクタ
ーの回転楕円反射面の第１，第２の焦点間距離を特定す
ることで、サブリフレクターで反射した光を効率よく配
光パターンの左右側方所定領域に導くことができる。
【図１】本発明の第１の実施例である自動車用ヘッドラ
ンプの縦断面図
ンプの縦断面図
【図２】同ヘッドランプの水平断面図
【図３】同ヘッドランプの配光パターンを示す図
【図４】本発明の第２の実施例である自動車用ヘッドラ
ンプの縦断面図
ンプの縦断面図
【図５】本発明の第３の実施例である自動車用ヘッドラ
ンプの縦断面図
ンプの縦断面図
【図６】すれ違いビーム用フィラメント単独発光時の同
ヘッドランプの配光パターンを示す図
ヘッドランプの配光パターンを示す図
【図７】走行ビーム用フィラメント単独発光時の同ヘッ
ドランプの配光パターンを示す図
ドランプの配光パターンを示す図
【図８】本発明の第４の実施例である自動車用ヘッドラ
ンプの水平断面図
ンプの水平断面図
【図９】本発明の第５の実施例である自動車用ヘッドラ
ンプの要部であるサブリフレクターの斜視図
ンプの要部であるサブリフレクターの斜視図
【図１０】本発明の第６の実施例である自動車用ヘッド
ランプの要部であるサブリフレクターの斜視図
ランプの要部であるサブリフレクターの斜視図
【図１１】第１の従来技術の水平断面図
【図１２】第２の従来技術の水平断面図
【図１３】第１の従来技術のヘッドランプの配光パター
ンを示す図
ンを示す図
１０ ランプボディ １１ バルブ挿着孔 １２ 前面レンズ １４，１４Ａ リフレクター １５，１５Ａ 有効反射面 １６，１６Ａ バルブ １７ フィラメント １７ａ すれ違いビーム用フィラメント １７ｂ 走行ビーム用フィラメント ２０，２０Ａ，２０Ｂ サブリフレクター ２１，２１Ｂ，２１Ｃ サブリフレクターの反射面 ｆ リフレクターの有効反射面の仮想焦点 Ｆ1 回転楕円反射面の第１焦点 Ｆ2 回転楕円反射面の第２焦点 Ｌ 光軸 ＬX 第１焦点，第２焦点を通る水平軸 Ｓ 灯室
Claims (4)
- 【請求項１】 光を前方に反射する配光形成用の有効反
射面の形成されたリフレクターと、前記リフレクターの
有効反射面の焦点近傍に配置された光源と、前記リフレ
クターの前方に配置された前面レンズと、前記光源の前
方所定位置に配置されて、光源からの直射光をリフレク
ターの有効反射面に向けて反射するサブリフレクター
と、を備えた自動車用ヘッドランプにおいて、前記サブ
リフレクターの反射面が、光源からの直射光をリフレク
ターの光軸の左右方向外側に反射してランプの配光パタ
ーンの側方の配光量を増やすべく作用する左右一対の反
射面により構成されたことを特徴とする自動車用ヘッド
ランプ。 - 【請求項２】 前記前面レンズは、前方上向きに傾斜し
たことを特徴とする請求項１記載の自動車用ヘッドラン
プ。 - 【請求項３】 前記サブリフレクターの反射面は、前記
光源位置を共通の第１焦点とし、この光源位置から左右
それぞれ所定距離だけ離間した位置を第２焦点とし、前
記第１焦点と第２焦点を通る水平軸を回転中心軸とする
左右一対の回転楕円面によって構成されたことを特徴と
する請求項１または２記載の自動車用ヘッドランプ。 - 【請求項４】 前記第１焦点と第２焦点間の距離は、リ
フレクターに形成された光源挿着孔の半径より大きく、
リフレクターの有効反射面の焦点距離以下とされたこと
を特徴とする請求項３記載の自動車用ヘッドランプ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8166183A JPH1012003A (ja) | 1996-06-26 | 1996-06-26 | 自動車用ヘッドランプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8166183A JPH1012003A (ja) | 1996-06-26 | 1996-06-26 | 自動車用ヘッドランプ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1012003A true JPH1012003A (ja) | 1998-01-16 |
Family
ID=15826621
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8166183A Pending JPH1012003A (ja) | 1996-06-26 | 1996-06-26 | 自動車用ヘッドランプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1012003A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002008415A (ja) * | 2000-05-31 | 2002-01-11 | Robert Bosch Gmbh | プロジェクタ原理に基づく車両の前照灯ならびに少なくとも１つのこのような前照灯を備えた照明装置 |
| JP2005046508A (ja) * | 2003-07-31 | 2005-02-24 | Naito Shokai:Kk | 弾球遊技機の電飾装置 |
| JP2007059162A (ja) * | 2005-08-23 | 2007-03-08 | Koito Mfg Co Ltd | 車両用前照灯 |
| JP2008177037A (ja) * | 2007-01-18 | 2008-07-31 | Stanley Electric Co Ltd | 車両用前照灯 |
| JP2008198483A (ja) * | 2007-02-13 | 2008-08-28 | Koito Mfg Co Ltd | 車両用前照灯 |
| JP2017099990A (ja) * | 2017-03-06 | 2017-06-08 | 株式会社ユニバーサルエンターテインメント | 遊技機 |
-
1996
- 1996-06-26 JP JP8166183A patent/JPH1012003A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002008415A (ja) * | 2000-05-31 | 2002-01-11 | Robert Bosch Gmbh | プロジェクタ原理に基づく車両の前照灯ならびに少なくとも１つのこのような前照灯を備えた照明装置 |
| JP2005046508A (ja) * | 2003-07-31 | 2005-02-24 | Naito Shokai:Kk | 弾球遊技機の電飾装置 |
| JP2007059162A (ja) * | 2005-08-23 | 2007-03-08 | Koito Mfg Co Ltd | 車両用前照灯 |
| JP4579094B2 (ja) * | 2005-08-23 | 2010-11-10 | 株式会社小糸製作所 | 車両用前照灯 |
| JP2008177037A (ja) * | 2007-01-18 | 2008-07-31 | Stanley Electric Co Ltd | 車両用前照灯 |
| JP2008198483A (ja) * | 2007-02-13 | 2008-08-28 | Koito Mfg Co Ltd | 車両用前照灯 |
| JP2017099990A (ja) * | 2017-03-06 | 2017-06-08 | 株式会社ユニバーサルエンターテインメント | 遊技機 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061018 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061020 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061213 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061221 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070124 |