JPH0945108A - 車輌用灯具 - Google Patents

車輌用灯具

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JPH0945108A
JPH0945108A JP7214034A JP21403495A JPH0945108A JP H0945108 A JPH0945108 A JP H0945108A JP 7214034 A JP7214034 A JP 7214034A JP 21403495 A JP21403495 A JP 21403495A JP H0945108 A JPH0945108 A JP H0945108A
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vehicle
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Saburo Watanabe
三郎 渡辺
Takaaki Nishizawa
孝明 西澤
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Koito Manufacturing Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F21LIGHTING
    • F21SNON-PORTABLE LIGHTING DEVICES; SYSTEMS THEREOF; VEHICLE LIGHTING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLE EXTERIORS
    • F21S41/00Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps
    • F21S41/20Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps characterised by refractors, transparent cover plates, light guides or filters
    • F21S41/28Cover glass

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 反射鏡18の前方において左右傾斜配置され
たレンズ12の車幅方向外方端部12b近傍部位に下向
き湾曲があり、かつ該部位に斜め後方からの反射光入射
があるフォグランプ10において、レンズ12に形成さ
れる水平拡散レンズステップ50により所要の配光パタ
ーンが得られるようにする。 【解決手段】 水平拡散レンズステップ50のうち、レ
ンズ車幅方向外方端部12b近傍部位に形成される水平
拡散用レンズステップ50Aについては、レンズ12を
灯具前方から見たとき、他の部位の水平拡散用レンズス
テップのように鉛直方向に延びて見えるのではなく、上
から下に向けて左右幅を狭めつつ車幅方向内方寄りに湾
曲変位して見えるように形成する。このように形成すれ
ば、水平拡散用レンズステップ50Aを反射光入射方向
から見た状態で鉛直方向に延びるものとすることが可能
となり、これにより、水平拡散レンズステップ50Aへ
の射光を水平方向に対して傾斜させることなく透過拡散
させ、水平拡散パターンを形成可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、自動車等の車輌
用の灯具に関するものであり、より詳細には、そのレン
ズの配光機能に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の車輌用灯具は、車体とのフラッシ
ュサーフェス化が進んでおり、ヘッドランプ、フォグラ
ンプ等の前照灯においても、そのレンズは車体意匠ライ
ンに合わせるようにして左右方向に傾斜した配置とされ
ることが多い(例えば特開平3−222201号公報参
照)。しかも、その際、車体意匠ラインは空力特性ある
いは車輌デザイン等の要請から全体に丸みを帯びる傾向
にあるため、レンズもその車幅方向外方端部の近傍部位
が湾曲形成されることが多い。
【0003】この場合、ヘッドランプのように車体前端
部の比較的上部に配置されるランプにおいては、レンズ
の車幅方向外方端部近傍部位が下から上に向けて後方へ
回り込むように湾曲して(以下、この湾曲を「上向き湾
曲」という。)形成されることが多く、フォグランプの
ように車体前端部の比較的下部に配置されるランプにお
いては、レンズの車幅方向外方端部近傍部位が上から下
に向けて後方へ回り込むように湾曲して(以下、この湾
曲を「下向き湾曲」という。)形成されることが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ヘッドラン
プ、フォグランプ等においては、一般に、そのレンズに
複数の水平拡散用レンズステップが並設されるが、レン
ズに上記のような上向き湾曲あるいは下向き湾曲がある
灯具において、このようなレンズ湾曲がない通常の灯具
と同様の水平拡散用レンズステップを形成した場合に
は、次のような問題が生じる。
【0005】すなわち、水平拡散用レンズステップは一
般にレンズを灯具前方から見た状態で鉛直方向に延びる
ように形成されるが、図7に示すように、例えば、レン
ズ車幅方向外方端部近傍部位が上向き湾曲で形成されて
いる場合には、この部位に形成された水平拡散レンズス
テップを灯具の水平斜め前方から見ると、これらは鉛直
方向ではなく下から上に向けて後方へ変位するように斜
めに延びたものとなる。したがって、図8に示すよう
に、この部位に反射鏡からの反射光が水平斜め後方から
(光軸Axと水平角度αをなして)入射すると、その入
射方向を含む鉛直面に対して上記水平拡散レンズステッ
プは角度βだけ傾斜した状態にあるため、該水平拡散レ
ンズステップを透過して得られる拡散光は、水平方向へ
の拡散光ではなく、水平方向と角度βをなす方向の拡散
光となってしまい、本来意図する配光パターンを得るこ
とができない、という問題が生じる。
【0006】この場合、図9に示すように、たとえ、反
射鏡光軸Axの左右両側に位置する1対の反射面領域の
うち車幅方向外方側の反射面領域を側方拡散曲面(反射
鏡の光軸から側方に遠く離れた反射点ほど光源からの光
を光軸に対して大きな側方開き角度で反射するように形
成された曲面をいう。以下同様)で構成し、レンズ車幅
方向外方端部近傍部位への入射光を、予めある程度水平
拡散させるようにしておいたとしても、この水平拡散光
は上記水平拡散レンズステップにより水平方向と角度β
をなす方向へさらに拡散されることとなってしまい、や
はり、本来意図する配光パターンを得ることができな
い、という問題が生じる。
【0007】なお、上記のように反射鏡からの反射光を
レンズに対して水平斜め後方から入射させる手法は、所
要の水平拡散角度を得ようとする場合において、レンズ
にのみ拡散機能を持たせるのではなく、反射鏡にも拡散
機能を負担させることにより、灯具全体として配光機能
上無理のない構成とするためのものであり、広拡散を要
求されるフォグランプにおいて特に多く用いられてい
る。
【0008】本願発明は、上記のような事情に鑑みてな
されたものであって、反射鏡の前方において左右傾斜配
置されたレンズの車幅方向外方端部近傍部位に上向きあ
るいは下向き湾曲があり、かつ該部位に斜め後方からの
反射光入射がある場合において、上記レンズに形成され
る水平拡散レンズステップにより所要の配光パターンを
得ることができる車輌用灯具を提供することを目的とす
るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願発明は、レンズの車
幅方向外方端部近傍部位に位置する水平拡散レンズステ
ップの傾斜角に工夫を施すことにより、上記目的達成を
図るようにしたものである。
【0010】すなわち、本願第1の発明は、請求項1に
記載したように、光源と、車輌前後方向に延びる光軸を
有し上記光源からの光を前方へ反射する反射鏡と、この
反射鏡の前方において車幅方向内方端部よりも車幅方向
外方端部の方が後方に位置するように左右傾斜配置され
るとともに、上記車幅方向外方端部の近傍部位が下から
上に向けて後方へ回り込むように湾曲形成されており、
かつ、複数の水平拡散用レンズステップが並設されてな
るレンズと、を備えた車輌用灯具であって、上記反射鏡
が、上記光軸と所定の側方開き角度をなす反射光を上記
レンズの上記車幅方向外方端部近傍部位に入射させるよ
うに構成された車輌用灯具において、上記レンズの上記
車幅方向外方端部近傍部位に位置する上記各水平拡散用
レンズステップが、該レンズを灯具前方から見たとき、
下から上に向けて左右幅を狭めつつ車幅方向内方寄りに
湾曲変位して見えるように形成されている、ことを特徴
とするものであり、本願第2の発明は、請求項2に記載
したように、光源と、車輌前後方向に延びる光軸を有し
上記光源からの光を前方へ反射する反射鏡と、この反射
鏡の前方において車幅方向内方端部よりも車幅方向外方
端部の方が後方に位置するように左右傾斜配置されると
ともに、上記車幅方向外方端部の近傍部位が上から下に
向けて後方へ回り込むように湾曲形成されており、か
つ、複数の水平拡散用レンズステップが並設されてなる
レンズと、を備えた車輌用灯具であって、上記反射鏡
が、上記光軸と所定の側方開き角度をなす反射光を上記
レンズの上記車幅方向外方端部近傍部位に入射させるよ
うに構成された車輌用灯具において、上記レンズの上記
車幅方向外方端部近傍部位に位置する上記各水平拡散用
レンズステップが、該レンズを灯具前方から見たとき、
上から下に向けて左右幅を狭めつつ車幅方向内方寄りに
湾曲変位して見えるように形成されている、ことを特徴
とするものである。
【0011】上記構成において、反射鏡の光軸と所定の
側方開き角度をなす反射光をレンズの車幅方向外方端部
近傍部位に入射させるようにするための反射鏡の具体的
構成は特に限定されるものではなく、例えば、反射鏡の
一部を軸が側方を向いた回転放物面で構成することによ
り、上記レンズの車幅方向外方端部近傍部位に平行光を
入射させるようにしてもよいし、あるいは、請求項3に
記載したように、側方拡散曲面で構成することにより、
上記レンズの車幅方向外方端部近傍部位に水平拡散光を
入射させるようにしてもよい。
【0012】
【発明の作用効果】上記構成に示すように、{本願第1
の発明/本願第2の発明}においては、反射鏡の前方に
おいて左右傾斜配置されたレンズの車幅方向外方端部近
傍部位に{上向き湾曲/下向き湾曲}があり、かつ該部
位に斜め後方からの反射光入射がある場合において、上
記レンズ車幅方向外方端部近傍部位に位置する上記各水
平拡散用レンズステップが、該レンズを灯具前方から見
たとき、{下から上/上から下}に向けて左右幅を狭め
つつ車幅方向内方寄りに湾曲変位して見えるように形成
されているので、次のような作用効果を得ることができ
る。
【0013】すなわち、{上向き湾曲/下向き湾曲}と
なっているレンズ車幅方向外方端部近傍部位に斜め後方
から反射光が入射する場合、該部位に形成された水平拡
散用レンズステップにより水平拡散光を得るためには、
反射光の入射方向から見て鉛直方向に延びて見えるよう
に各水平拡散用レンズステップを形成すればよい。この
ようにして形成された水平拡散用レンズステップは、レ
ンズを灯具前方から見たとき、鉛直方向に延びて見える
のではなく、{下から上/上から下}に向けて左右幅を
狭めつつ車幅方向内方寄りに湾曲変位して見えることと
なる。逆に考えれば、{本願第1の発明/本願第2の発
明}のように、レンズ車幅方向外方端部近傍部位に位置
する各水平拡散用レンズステップを、該レンズを灯具前
方から見たとき、{下から上/上から下}に向けて左右
幅を狭めつつ車幅方向内方寄りに湾曲変位して見えるよ
うに形成すれば、これら水平拡散レンズステップに入射
した反射光は、水平方向に対して傾斜することなく透過
拡散し、水平拡散パターンを形成することとなる。
【0014】したがって、{本願第1の発明/本願第2
の発明}によれば、反射鏡の前方において左右傾斜配置
されたレンズの車幅方向外方端部近傍部位に{上向き湾
曲/下向き湾曲}があり、かつ該部位に斜め後方からの
反射光入射がある場合において、上記レンズに形成した
水平拡散レンズステップにより所要の配光パターンを得
ることができる。
【0015】上記構成において、請求項3に記載したよ
うに、上記光軸の左右両側に位置する1対の反射面領域
のうち車幅方向外方側の反射面領域が側方拡散曲面で構
成された反射鏡を有する灯具においては、上記作用効果
に加え、以下のような作用効果を得ることができる。
【0016】すなわち、図10に示すように、レンズが
上下に傾斜していると、反射鏡からの反射光が上記レン
ズに形成された水平拡散用ステップを水平に透過した場
合であっても、その透過拡散光は水平に広がった配光パ
ターンとはならず、図中破線で示すように、レンズが上
向き傾斜(レンズの上部が下部よりも後方に位置する上
下傾斜)の場合には、左右端が下方に湾曲変位した逆U
字状配光パターンとなり、一方、図中2点鎖線で示すよ
うに、レンズが下向き傾斜(レンズの上部が下部よりも
前方に位置する上下傾斜)の場合には、左右端が上方に
湾曲変位したU字状配光パターンとなり、このためレン
ズステップによる配光制御が困難なものとなる、という
問題がある。しかして、{上向き湾曲/下向き湾曲}し
ている車幅方向外方端部近傍部位はレンズが{上向き湾
曲/下向き湾曲}していることとなり、したがって、該
部位に形成された水平拡散用ステップにより拡散された
透過光は{逆U字状配光パターン/U字状配光パター
ン}となる。
【0017】そこで、請求項3に記載したように、反射
鏡の車幅方向外方側の反射面領域を側方拡散曲面で構成
すれば、該反射面領域からの反射光自体が片側拡散では
あるがある程度の水平拡散角をもってレンズ車幅方向外
方端部近傍部位に入射することとなるので、レンズステ
ップによる水平拡散負担を軽減することができる。すな
わち、水平拡散用ステップによる拡散角の設定値を、上
記湾曲変位の影響が大きく現れない小拡散角の範囲内に
止めることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本願発明の
実施の形態について説明する。
【0019】図1は、本願発明に係る車輌用灯具の一実
施形態を示す正面図であり、図2は図1のII-II線断面
図、図3は図1のIII-III線断面図、図4は図1のIV方
向矢視図である。
【0020】これらの図に示すように、この灯具は、車
輌の前部右側に設けられるフォグランプであり、左側フ
ォグランプはこれと左右対称の構造となっている。
【0021】このフォグランプ10は、反射鏡可動型の
エイミング機構を備えた灯具であって、レンズ12とボ
ディ14とで形成される空間16内に、反射鏡18が上
下方向に傾動可能に収容されている。すなわち、反射鏡
18は、図1の点Aおよび点Bでボディ14に上下方向
に傾動可能に連結されるとともに図1の点Cにおいて前
後方向に変位可能にボディ14に連結されており、点C
において反射鏡18に前後方向の外力を作用させること
により、反射鏡18を点Aと点Bを結ぶ水平軸線まわり
に上下方向に傾動させることができるようになってい
る。
【0022】上記レンズ12は、その基端部が全周にわ
たってシール剤20を介してボディ14に接着されてお
り、さらに基端部の上側2カ所・下側1カ所においてク
リップ22を介してボディ14に取り付けられている。
【0023】上記レンズ12のレンズ面は、図2に示す
ように、車幅方向内方端部(左端部)12aよりも車幅
方向外方端部(右端部)12bの方が後方に位置するよ
うにして左右に大きく傾斜しており、また、このレンズ
面は、図3に示すように、上部が下部よりも前方に位置
するようにして上下にも少し傾斜(下向き傾斜)してい
る。この下向き傾斜角は、図4において2点鎖線で示
す、レンズ面の車幅方向複数箇所における仮想縦断面ラ
インL1、L2、L3、L4からも明らかなように、レ
ンズ面の車幅方向内方端部12aから車幅方向外方端部
12bに向かって次第に大きくなっており、車幅方向外
方端部12b近傍部位では45°程度の傾斜角となって
いる。
【0024】上記ボディ14は、図1に示すように、そ
の車幅方向内側部位に一体形成された上下1対のボス2
4と、その車幅方向外側部位に一体形成されたブラケッ
ト26に螺着されたスクリュウ28とを介して車体に取
り付けられるようになっている。また、図2および3に
示すように、上記ボディ14の後部に形成されたバルブ
交換用の開口部14aには、ハーネス30が組み込まれ
たカバー32がOリング34を介して取り付けられてい
る。
【0025】上記反射鏡18は、アルミダイカスト製で
あり、図2および3に示すように、反射面を形成してい
る反射面形成部18aと、バルブ40を取り付けるソケ
ットベース部18bとが一体で形成されており、このソ
ケットベース部18bの上方には、シェード42をスク
リュウ44を介して反射鏡18に固定するためのシェー
ド取付部18cが形成されている。上記バルブ40は、
左右方向に軸線が延びるフィラメントコイル46を有す
るいわゆるC−6タイプのハロゲンバルブであって、線
ばね48によりソケットベース部18bに位置決め固定
されるようになっている。
【0026】上記反射面形成部18aは、図2に示すよ
うに、反射鏡18の光軸Axを含む鉛直面を境に左右各
領域で互いに異なる形状の曲面で構成されている。すな
わち、光軸Axの左側に位置する左側反射面領域18a
Lは回転放物面で構成されており、光軸Axの右側に位
置する右側反射面領域18aRは側方拡散曲面で構成さ
れている。この側方拡散曲面は、図2に示すように、光
軸Axから側方に遠く離れた反射点ほど光源たるフィラ
メントコイル46からの入射光を光軸Axに対して大き
な側方開き角度で反射するよう形成された曲面である。
この側方拡散曲面の具体的な設定方法については、上記
特公昭59−53641号公報に回転放物面を変形して
設定する方法が開示されているので、その説明は省略す
るが、その設定の際の回転放物面に対する変形の度合
は、レンズの左右傾斜角度に対応した値に設定されてい
る。
【0027】上記左側反射面領域18aLを構成する回
転放物面の焦点位置および右側反射面領域18aRを構
成する側方拡散曲面の焦点位置は、共に光軸Ax上の点
Fに設定されており、かつ、これら回転放物面および側
方拡散曲面の焦点距離は同じ値に設定されている。そし
て、上記焦点位置Fに上記バルブ40のフィラメントコ
イル46が位置するよう、上記ソケットベース部18b
におけるバルブ取付座面の前後位置が設定されている。
【0028】上記反射鏡18の左側反射面領域18aL
の左側縁には、前後に長く延びる側壁部18dが接続形
成されており、さらに、この側壁部18dには、レンズ
12の左右傾斜に対応して左右に傾斜した前端縁を有す
る上壁部18eおよび下壁部18fが接続形成されてい
る。なお、これら側壁部18d、上壁部18eおよび下
壁部18fを形成するのは、できるだけ光沢面を多く設
けることによって灯具の外観品質を高めること等を目的
とするものである。
【0029】図1に示すように、上記レンズ12のレン
ズ面の内側には、複数の水平拡散用レンズステップ50
が形成されている。これら各水平拡散用レンズステップ
50は、レンズ12を灯具前方から見たとき、鉛直方向
に延びるようにして形成されているが、レンズ12の車
幅方向外方端部12b近傍部位に位置する各水平拡散用
レンズステップ50Aについては、レンズ12を灯具前
方から見たとき、上から下に向けて左右幅を狭めつつ車
幅方向内方寄りに湾曲変位して見えるように形成されて
いる。
【0030】図5は、レンズ12を灯具右側方から見た
状態を示す図である。この図に示すように、レンズ12
の車幅方向外方端部12b近傍部位に位置する各水平拡
散用レンズステップ50Aは、灯具側面視においてレン
ズ12の下向き湾曲に伴い上から下に向けて後方に変位
するように斜めに延びて見えるが、その傾斜角度は、レ
ンズ12自体の湾曲の様子を示すL3あるいはL4(図
4参照)の傾斜角度よりも小さく、鉛直方向に近づく側
に傾斜角補正されていることが明らかである。この傾斜
角のずれは、灯具正面視における水平拡散用レンズステ
ップ50Aの、上から下に向けてのテーパ状の車幅方向
内方寄り湾曲変位に対応するものであって、水平拡散用
レンズステップ50Aを、反射光の入射方向から見た状
態で鉛直方向に延びるように形成したことの結果であ
る。
【0031】以上詳述したように、本実施形態において
は、反射鏡の前方に左右傾斜配置されたレンズ12の車
幅方向外方端部12b近傍部位に下向き湾曲があり、か
つ該部位に斜め後方からの反射光入射がある場合におい
て、上記車幅方向外方端部12b近傍部位に位置する各
水平拡散用レンズステップ50Aが、レンズ12を灯具
前方から見たとき、上から下に向けて左右幅を狭めつつ
車幅方向内方寄りに湾曲変位して見えるように形成され
ているので、次のような作用効果を得ることができる。
【0032】すなわち、下向き湾曲となっているレンズ
車幅方向外方端部12b近傍部位に水平斜め後方から反
射光が入射する場合、該部位に形成された水平拡散用レ
ンズステップ50Aにより水平拡散光を得るためには、
反射光の入射方向から見て鉛直方向に延びて見えるよう
に各水平拡散用レンズステップ50Aを形成すればよ
い。このようにして形成された水平拡散用レンズステッ
プ50Aは、レンズ12を灯具前方から見たとき、鉛直
方向に延びて見えるのではなく、上から下に向けて左右
幅を狭めつつ車幅方向内方寄りに湾曲変位して見えるこ
ととなる。逆に考えれば、本実施形態のように、レンズ
車幅方向外方端部近傍部位に位置する各水平拡散用レン
ズステップ50Aを、レンズ12を灯具前方から見たと
き、上から下に向けて左右幅を狭めつつ車幅方向内方寄
りに湾曲変位して見えるように形成すれば、これら水平
拡散レンズステップ50Aに入射した反射光は、水平方
向に対して傾斜することなく透過拡散し、水平拡散パタ
ーンを形成することとなる。
【0033】したがって、本実施形態によれば、反射鏡
18の前方において左右傾斜配置されたレンズ12の車
幅方向外方端部12b近傍部位に下向き湾曲があり、か
つ該部位に斜め後方からの反射光入射がある場合におい
て、レンズ12に形成した水平拡散レンズステップ50
(50Aを含む)により所要の配光パターンを得ること
ができる。
【0034】しかも、本実施形態においては、光軸Ax
の車幅方向外方側に位置する反射鏡18の反射面領域1
8aRが側方拡散曲面で構成されているので、上記作用
効果に加え、以下のような作用効果を得ることができ
る。
【0035】すなわち、本実施形態におけるレンズ12
の車幅方向外方端部12b近傍部位は下向き湾曲してい
るので、該部位においてレンズ12は下向き傾斜してい
ることとなり、したがって、該部位に形成された水平拡
散用ステップ12Aにより拡散された透過光は、たとえ
上記のような傾斜角補正により拡散の方向が水平方向に
なるようにしたとしても、その水平拡散によりU字状配
光パターンが発生してしまうことは避けられない(図1
0参照)。
【0036】一方、図6において、レンズ12を外した
状態で、回転放物面で構成された左側反射面領域18a
Lからの反射光は、略平行な光として正面方向へスポッ
ト状のパターンP(18aL)として照射されるのに対
し、側方拡散曲面で形成された右側反射面領域18aR
からの反射光は、正面方向から右方向へある程度の水平
拡散角をもって広がったパターンP(18aR)として
照射される。
【0037】このため、反射鏡18の前方にレンズ12
を配してフォグランプの配光パターンPを形成しようと
する際、右側反射面領域18aRの前方においては、レ
ンズ12に大きな水平拡散角を得るためのレンズステッ
プを形成しなくても、所要の右方向拡散角を得ることが
できる。したがって本実施形態によれば、U字状配光パ
ターンの発生を最小限に抑えることができる。
【0038】なお、図6においては、説明の簡単のた
め、レンズ12および反射鏡18を左右傾斜および上下
傾斜のない状態で模式的に示している。
【0039】上記実施形態においては、レンズ12の車
幅方向外方端部12b近傍部位に下向き湾曲があるフォ
グランプ10について説明したが、これとは逆に上記部
位に上向き湾曲があるフォグランプその他の灯具におい
ても、上記車幅方向外方端部12b近傍部位に位置する
各水平拡散用レンズステップ50Aを、レンズ12を灯
具前方から見たとき、上記実施形態とは逆に、下から上
に向けて左右幅を狭めつつ車幅方向内方寄りに湾曲変位
して見えるように形成することにより、上記実施形態と
同様の作用効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る車輌用灯具の一実施形態を示す
正面図
【図2】図1のII-II線断面図
【図3】図1のIII-III線断面図
【図4】図1のIV方向矢視図
【図5】上記実施形態のレンズを単品で示す右側面図
【図6】上記実施形態の作用を説明する斜視図
【図7】本願発明の解決課題を説明する斜視図(レンズ
上向き湾曲部への反射光入射の様子を示す図)
【図8】本願発明の解決課題を説明する斜視図(レンズ
上向き湾曲部の透過光による配光パターンの様子を示す
図その1)
【図9】本願発明の解決課題を説明する斜視図(レンズ
上向き湾曲部の透過光による配光パターンの様子を示す
図その2)
【図10】本願発明の解決課題を説明する斜視図(レン
ズ上下傾斜角と配光パターン湾曲との関係を説明する
図)
【符号の説明】
10 フォグランプ 12 レンズ 12a 車幅方向内方端部 12b 車幅方向外方端部 14 ボディ 18 反射鏡 18a 反射面形成部 18aL 左側反射面領域 18aR 右側反射面領域 40 バルブ 46 フィラメントコイル(光源) 50、50A レンズステップ Ax 光軸

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、車輌前後方向に延びる光軸を有
    し上記光源からの光を前方へ反射する反射鏡と、この反
    射鏡の前方において車幅方向内方端部よりも車幅方向外
    方端部の方が後方に位置するように左右傾斜配置される
    とともに、上記車幅方向外方端部の近傍部位が下から上
    に向けて後方へ回り込むように湾曲形成されており、か
    つ、複数の水平拡散用レンズステップが並設されてなる
    レンズと、を備えた車輌用灯具であって、上記反射鏡
    が、上記光軸と所定の側方開き角度をなす反射光を上記
    レンズの上記車幅方向外方端部近傍部位に入射させるよ
    うに構成された車輌用灯具において、 上記レンズの上記車幅方向外方端部近傍部位に位置する
    上記各水平拡散用レンズステップが、該レンズを灯具前
    方から見たとき、下から上に向けて左右幅を狭めつつ車
    幅方向内方寄りに湾曲変位して見えるように形成されて
    いる、ことを特徴とする車輌用灯具。
  2. 【請求項2】 光源と、車輌前後方向に延びる光軸を有
    し上記光源からの光を前方へ反射する反射鏡と、この反
    射鏡の前方において車幅方向内方端部よりも車幅方向外
    方端部の方が後方に位置するように左右傾斜配置される
    とともに、上記車幅方向外方端部の近傍部位が上から下
    に向けて後方へ回り込むように湾曲形成されており、か
    つ、複数の水平拡散用レンズステップが並設されてなる
    レンズと、を備えた車輌用灯具であって、上記反射鏡
    が、上記光軸と所定の側方開き角度をなす反射光を上記
    レンズの上記車幅方向外方端部近傍部位に入射させるよ
    うに構成された車輌用灯具において、 上記レンズの上記車幅方向外方端部近傍部位に位置する
    上記各水平拡散用レンズステップが、該レンズを灯具前
    方から見たとき、上から下に向けて左右幅を狭めつつ車
    幅方向内方寄りに湾曲変位して見えるように形成されて
    いる、ことを特徴とする車輌用灯具。
  3. 【請求項3】 上記光軸の左右両側に位置する上記反射
    鏡の1対の反射面領域のうち、車幅方向外方側の反射面
    領域が、上記光軸から側方に遠く離れた反射点ほど上記
    光源からの光を上記光軸に対して大きな側方開き角度で
    反射するように形成された曲面で構成されている、こと
    を特徴とする請求項1または2記載の車輌用灯具。
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