JP3876377B2 - 靴下 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は足の締付け感をなくして包み込むようなフィット感が得られるようにした靴下に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、靴下では図4に示されるように、履口部30、レッグ部31、足甲部32、底部33、爪先部34及び踵部35についてはその裏糸のカバリングヤーン、具体的にはナイロン巻ポリウレタンの適度な伸縮弾性により、靴下を履いた人の脚や足に皺なくフィットさせる一方、履口部30には更にゴム糸を編み込み、ゴム糸の大きな伸縮弾性によって靴下がずり落ちるのを防止することが行われている。
【0003】
他方、足首より上方のレッグ部31及び履口部30をパイル編みにて編成し、靴下のずれ落ちを防止しつつ、履口部30の締付け感を解消するようにした靴下も提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の編み方ではいずれも靴下を長時間にわたって履いていると、足が締め付けられたような感じを受け、特に老人の場合にはかかる締付け感を苦痛に感じる結果、履き難いという問題があった。
【0005】
本発明は、かかる問題点に鑑み、足の締付け感を解消して包み込むようなフィット感が得られるようにした靴下を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本件発明者は上述の課題を解決すべく鋭意研究した結果、足の締付け感が足の甲及び土踏まずの部分の締付けに密接に関連し、足の甲及び土踏まずの部分の伸縮弾性を小さくすればよいことを知見するに至ったが、単に足の甲及び土踏まずの部分の伸縮弾性を小さくすると、靴下の皺が懸念される一方、パイル編みのシンカー乗せ編みを採用すれば、伸縮弾性が小さく、伸びがパイル編みや平編みに比して2倍〜3倍以上になるように編成でき、しかも皺が出来にくいことを着目し、本発明を完成するに至った。
【0007】
即ち、本発明に係る靴下は、編み糸とカバリーングヤーン及び/又はゴム糸とでもって爪先部、足甲部、底部、踵部、レッグ部及び履口部を編成してなる靴下において、上記足甲部及び底部のうちの足の甲及び土踏まずを覆う部分が、少なくとも1本の表糸をパイル編みのシンカー乗せ編みにて編成するとともに、裏糸してゴム糸又はカバリングヤーンをコース方向に少なくとも1目飛ばしながら編み込んでなり、伸縮弾性を有しつつ、足の甲及び土踏まずの締付けを解放するようになしたことを特徴とする。
【0008】
本発明の特徴の1つは靴下の足の甲及び土踏まずの部分をパイル編みのシンカー乗せ編みによって編成するようにした点にある。これにより、靴下の足の甲及び土踏まずを覆う部分が平編みやパイル編みと同じ大きさでありながら、伸びが平編みやパイル編みに比して2倍以上となる結果、足の甲及び土踏まずの締付けを解放してつつみ込むようなフィット感が得られるとともに、シンカー乗せ編みの特性によって小さいながらも伸縮弾性を有するので、靴下に皺ができることもない。本発明はレッグ部の短いソックス、レッグ部の長いハイソックスのいずれにも適用できる。
【0009】
靴下の足の甲及び土踏まずの部分以外の部分は靴下の編み方として一般的に採用されている編み方、例えば平編み、メッシュ編み、パイル編み又はこれらの組合せにて編成することができるが、履口部の締付け感を解消する上で、レッグ部及び履口部を、少なくとも1本の表糸をパイル編みのシンカー乗せ編みにて編成するとともに、裏糸してゴム糸又はカバリングヤーンをコース方向に少なくとも1目飛ばしながら編み込んでなり、伸縮弾性を有しつつ、足首より上方の締付けを解放するようになすのが好ましい。
【0010】
編み糸は靴下の用途に応じて適宜選択すればよい。例えば、シンカー乗せ編みによる編成部分は、表糸として2本の8番ないし12番の綿糸又は綿アクリル混紡糸、あるいは16番ないし24番の毛糸又は毛アクリル混紡糸を、裏糸として1本の90番ないし100番のゴム糸を用いて編成することができ、又表糸として1本の4番ないし6番の綿糸又は綿アクリル混紡糸、あるいは8番ないし12番の毛糸又は毛アクリル混紡糸を、裏糸として1本の90番ないし100番のゴム糸を用いて編成することができる。このゴム糸はコース方向に少なくとも1目飛ばしながら編み込めばよいが、締付け感を解消するとともに皺の発生を防止する上で、3目飛ばしながら編み込むのがよい。
【0011】
【作用及び発明の効果】
本発明によれば、靴下の足の甲及び土踏まずの部分をパイル編みのシンカー乗せ編みによって編成するようにしたので、靴下の足の甲及び土踏まずを覆う部分は平編みやパイル編みと同じ大きさでありながら、伸びが平編みやパイル編みに比して2倍以上となり、足の甲及び土踏まずの締付けが解放され、しかも伸びが大きいので、軟らかくつつみ込むようなフィット感となり、老人にも履きやすい靴下が得られる。また、パイル編みのシンカー乗せ編みによって締付けを解放するようにしているので、シンカー乗せ編みの特性によって靴下に皺ができることもない。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す具体例に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る靴下の好ましい実施形態を示す。図において、靴下は履口部10、レッグ部11、足甲部12、底部13、踵部15及び爪先部14から構成されている。
【0013】
足甲部12及び底部13のうち、足の甲及び土踏まずを覆う部分は表糸して2本の16番ないし24番の毛アクリル混紡糸を用い、パイル編みのシンカー乗せ編みにて所定幅で編成されるとともに、裏糸して1本の90番のゴム糸を用い、3目飛ばしで編み込まれ、これにより締付けを解放してつつみ込むようなフィット感を得るようになっている。
【0014】
また、足首より上方のレッグ部11及び履口部10も足の甲及び土踏まずを覆う部分と同様に編成され、締付けを開放しつつ、靴下のずり落ちを防止するようになっている。
【0015】
爪先部14及び踵部15、底部13の残部は表糸として16番ないし24番の毛アクリル混紡糸を、裏糸として40デニールのナイロンと70デニールのポリウレタンからなる1本のナイロン巻ポリウレタン糸を、1本の90番のゴム糸を用いてパイル編みにて編成されている。
【0016】
足甲部12の爪先側部分は表糸及び裏糸として各々1本の16番ないし24番の毛アクリル混紡糸を用いるとともに、40デニールのナイロンと70デニールのポリウレタンからなる1本のナイロン巻ポリウレタン糸を用い、平編みにて編成されている。
【0017】
レッグ部11及び足甲部12の足首の部分は表糸及び裏糸として各々1本の8番ないし12番の綿アクリル混紡糸を用いるとともに、40デニールのナイロンと70デニールのポリウレタンからなる1本のナイロン巻ポリウレタン糸を用い、メッシュ編みにて編成され、これにより足首の適度なフィット感が得られるようになっている。
【0018】
なお、図1において、20はシンカー乗せ編みの部分、21はメッシュ編みの部分、22はパイル編みの部分、23は平編みの部分を示す。
【0019】
ここで、本例におけるパイル編みを説明すると、図2に示されるように、表糸40ばシンカー50の頭51に乗せ、裏糸41は乗せずに編成する一方、ゴム糸44はシンカー50の頭に乗せずにコース方向に適当な目数、即ち少なくとも1目飛ばしてながら編み込んでいる。従って、パイル43の高さは図2の(a) における寸法tによって決まる。
【0020】
他方、パイル編みのシンカー乗せ編みを説明すると、図3に示されるように、パイル編みにおける裏糸41を表糸40と同様にシンカー50の頭51に乗せて編む方法であって、この場合には両糸40、41とも表糸となり、ゴム糸44が裏糸の代わりをすることとなる。
【0021】
従って、シンカー乗せ編みではパイル編みのようなパイル43はできないが、伸縮弾性が小さく、パイル編みと同じ大きさでありながら、伸びが2倍ないし3倍と大きく、締付けが小さくなるので、柔らかなつつみ込むようなフィット感が得られる。
【0022】
また、伸びが大きいものの、伸縮弾性がゼロではないので、靴下に皺ができることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る靴下における好ましい実施形態を示す図である。
【図2】 パイル編みを説明するための図である。
【図3】 シンカー乗せ編みを説明するための図である。
【図4】 一般的な靴下を説明するための図である。
【符号の説明】
10 履口部
11 レッグ部
12 足甲部
13 底部
14 爪先部
15 踵部
20 シンカー乗せ編み部分
21 メッシュ編み部分
22 パイル編み部分
23 平編み部分
Claims (1)
- 編み糸とカバリーングヤーン及び/又はゴム糸とでもって爪先部、足甲部、底部、踵部、レッグ部及び履口部を編成してなる靴下において、
上記足甲部及び底部のうちの足の甲及び土踏まずを覆う部分が、表糸をパイル編みのシンカー乗せ編みにて編成するとともに、裏糸としてゴム糸又はカバリングヤーンをコース方向に1目ないし3目の目数を飛ばしながら編み込んでなり、伸縮弾性を有しつつ、足の甲及び土踏まずの締付けを解放するようになす一方、
上記レッグ部及び履口部が、表糸をパイル編みのシンカー乗せ編みにて編成するとともに、裏糸としてゴム糸又はカバリングヤーンをコース方向に1目ないし3目の目数を飛ばしながら、伸縮弾性を有しつつ、足首より上方の締付けを解放するようになしたことを特徴とする靴下。
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