JP2000017503A - 靴 下 - Google Patents

靴 下

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JP2000017503A
JP2000017503A JP10201140A JP20114098A JP2000017503A JP 2000017503 A JP2000017503 A JP 2000017503A JP 10201140 A JP10201140 A JP 10201140A JP 20114098 A JP20114098 A JP 20114098A JP 2000017503 A JP2000017503 A JP 2000017503A
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Shusuke Nakai
秀典 中井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 足の締付け感を解消して包み込むようなフィ
ット感が得られるようにした老人に最適な靴下を提供す
る。 【解決手段】 編み糸とカバリーングヤーン及び/又は
ゴム糸とでもって爪先部(14)、足甲部(12)、底部(13)、
踵部(15)、レッグ部(11)及び履口部(10)を編成してなる
靴下において、足甲部及び底部のうちの足の甲及び土踏
まずを覆う部分は、少なくとも1本の表糸(41,42) をパ
イル編みのシンカー乗せ編みにて編成するとともに、裏
糸してゴム糸(43)をコース方向に少なくとも1目飛ばし
ながら編み込み、伸縮弾性を有しつつ足の甲及び土踏ま
ずの締付けを解放する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は足の締付け感をな
くして包み込むようなフィット感が得られるようにした
靴下に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、靴下では図4に示されるように、
履口部30、レッグ部31、足甲部32、底部33、爪
先部34及び踵部35についてはその裏糸のカバリング
ヤーン、具体的にはナイロン巻ポリウレタンの適度な伸
縮弾性により、靴下を履いた人の脚や足に皺なくフィッ
トさせる一方、履口部30には更にゴム糸を編み込み、
ゴム糸の大きな伸縮弾性によって靴下がずり落ちるのを
防止することが行われている。
【0003】他方、足首より上方のレッグ部31及び履
口部30をパイル編みにて編成し、靴下のずれ落ちを防
止しつつ、履口部30の締付け感を解消するようにした
靴下も提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の編み方
ではいずれも靴下を長時間にわたって履いていると、足
が締め付けられたような感じを受け、特に老人の場合に
はかかる締付け感を苦痛に感じる結果、履き難いという
問題があった。
【0005】本発明は、かかる問題点に鑑み、足の締付
け感を解消して包み込むようなフィット感が得られるよ
うにした靴下を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本件発明者は上述の課題
を解決すべく鋭意研究した結果、足の締付け感が足の甲
及び土踏まずの部分の締付けに密接に関連し、足の甲及
び土踏まずの部分の伸縮弾性を小さくすればよいことを
知見するに至ったが、単に足の甲及び土踏まずの部分の
伸縮弾性を小さくすると、靴下の皺が懸念される一方、
パイル編みのシンカー乗せ編みを採用すれば、伸縮弾性
が小さく、伸びがパイル編みや平編みに比して2倍〜3
倍以上になるように編成でき、しかも皺が出来にくいこ
とを着目し、本発明を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明に係る靴下は、編み糸とカバ
リーングヤーン及び/又はゴム糸とでもって爪先部、足
甲部、底部、踵部、レッグ部及び履口部を編成してなる
靴下において、上記足甲部及び底部のうちの足の甲及び
土踏まずを覆う部分が、少なくとも1本の表糸をパイル
編みのシンカー乗せ編みにて編成するとともに、裏糸し
てゴム糸又はカバリングヤーンをコース方向に少なくと
も1目飛ばしながら編み込んでなり、伸縮弾性を有しつ
つ、足の甲及び土踏まずの締付けを解放するようになし
たことを特徴とする。
【0008】本発明の特徴の1つは靴下の足の甲及び土
踏まずの部分をパイル編みのシンカー乗せ編みによって
編成するようにした点にある。これにより、靴下の足の
甲及び土踏まずを覆う部分が平編みやパイル編みと同じ
大きさでありながら、伸びが平編みやパイル編みに比し
て2倍以上となる結果、足の甲及び土踏まずの締付けを
解放してつつみ込むようなフィット感が得られるととも
に、シンカー乗せ編みの特性によって小さいながらも伸
縮弾性を有するので、靴下に皺ができることもない。本
発明はレッグ部の短いソックス、レッグ部の長いハイソ
ックスのいずれにも適用できる。
【0009】靴下の足の甲及び土踏まずの部分以外の部
分は靴下の編み方として一般的に採用されている編み
方、例えば平編み、メッシュ編み、パイル編み又はこれ
らの組合せにて編成することができるが、履口部の締付
け感を解消する上で、レッグ部及び履口部を、少なくと
も1本の表糸をパイル編みのシンカー乗せ編みにて編成
するとともに、裏糸してゴム糸又はカバリングヤーンを
コース方向に少なくとも1目飛ばしながら編み込んでな
り、伸縮弾性を有しつつ、足首より上方の締付けを解放
するようになすのが好ましい。
【0010】編み糸は靴下の用途に応じて適宜選択すれ
ばよい。例えば、シンカー乗せ編みによる編成部分は、
表糸として2本の8番ないし12番の綿糸又は綿アクリ
ル混紡糸、あるいは16番ないし24番の毛糸又は毛ア
クリル混紡糸を、裏糸として1本の90番ないし100
番のゴム糸を用いて編成することができ、又表糸として
1本の4番ないし6番の綿糸又は綿アクリル混紡糸、あ
るいは8番ないし12番の毛糸又は毛アクリル混紡糸
を、裏糸として1本の90番ないし100番のゴム糸を
用いて編成することができる。このゴム糸はコース方向
に少なくとも1目飛ばしながら編み込めばよいが、締付
け感を解消するとともに皺の発生を防止する上で、3目
飛ばしながら編み込むのがよい。
【0011】
【作用及び発明の効果】本発明によれば、靴下の足の甲
及び土踏まずの部分をパイル編みのシンカー乗せ編みに
よって編成するようにしたので、靴下の足の甲及び土踏
まずを覆う部分は平編みやパイル編みと同じ大きさであ
りながら、伸びが平編みやパイル編みに比して2倍以上
となり、足の甲及び土踏まずの締付けが解放され、しか
も伸びが大きいので、軟らかくつつみ込むようなフィッ
ト感となり、老人にも履きやすい靴下が得られる。ま
た、パイル編みのシンカー乗せ編みによって締付けを解
放するようにしているので、シンカー乗せ編みの特性に
よって靴下に皺ができることもない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す具体例
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る靴下の
好ましい実施形態を示す。図において、靴下は履口部1
0、レッグ部11、足甲部12、底部13、踵部15及
び爪先部14から構成されている。
【0013】足甲部12及び底部13のうち、足の甲及
び土踏まずを覆う部分は表糸して2本の16番ないし2
4番の毛アクリル混紡糸を用い、パイル編みのシンカー
乗せ編みにて所定幅で編成されるとともに、裏糸して1
本の90番のゴム糸を用い、3目飛ばしで編み込まれ、
これにより締付けを解放してつつみ込むようなフィット
感を得るようになっている。
【0014】また、足首より上方のレッグ部11及び履
口部10も足の甲及び土踏まずを覆う部分と同様に編成
され、締付けを開放しつつ、靴下のずり落ちを防止する
ようになっている。
【0015】爪先部14及び踵部15、底部13の残部
は表糸として16番ないし24番の毛アクリル混紡糸
を、裏糸として40デニールのナイロンと70デニール
のポリウレタンからなる1本のナイロン巻ポリウレタン
糸を、1本の90番のゴム糸を用いてパイル編みにて編
成されている。
【0016】足甲部12の爪先側部分は表糸及び裏糸と
して各々1本の16番ないし24番の毛アクリル混紡糸
を用いるとともに、40デニールのナイロンと70デニ
ールのポリウレタンからなる1本のナイロン巻ポリウレ
タン糸を用い、平編みにて編成されている。
【0017】レッグ部11及び足甲部12の足首の部分
は表糸及び裏糸として各々1本の8番ないし12番の綿
アクリル混紡糸を用いるとともに、40デニールのナイ
ロンと70デニールのポリウレタンからなる1本のナイ
ロン巻ポリウレタン糸を用い、メッシュ編みにて編成さ
れ、これにより足首の適度なフィット感が得られるよう
になっている。
【0018】なお、図1において、20はシンカー乗せ
編みの部分、21はメッシュ編みの部分、22はパイル
編みの部分、23は平編みの部分を示す。
【0019】ここで、本例におけるパイル編みを説明す
ると、図2に示されるように、表糸40ばシンカー50
の頭51に乗せ、裏糸41は乗せずに編成する一方、ゴ
ム糸44はシンカー50の頭に乗せずにコース方向に適
当な目数、即ち少なくとも1目飛ばしてながら編み込ん
でいる。従って、パイル43の高さは図2の(a) におけ
る寸法tによって決まる。
【0020】他方、パイル編みのシンカー乗せ編みを説
明すると、図3に示されるように、パイル編みにおける
裏糸41を表糸40と同様にシンカー50の頭51に乗
せて編む方法であって、この場合には両糸40、41と
も表糸となり、ゴム糸44が裏糸の代わりをすることと
なる。
【0021】従って、シンカー乗せ編みではパイル編み
のようなパイル43はできないが、伸縮弾性が小さく、
パイル編みと同じ大きさでありながら、伸びが2倍ない
し3倍と大きく、締付けが小さくなるので、柔らかなつ
つみ込むようなフィット感が得られる。
【0022】また、伸びが大きいものの、伸縮弾性がゼ
ロではないので、靴下に皺ができることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る靴下における好ましい実施形態
を示す図である。
【図2】 パイル編みを説明するための図である。
【図3】 シンカー乗せ編みを説明するための図であ
る。
【図4】 一般的な靴下を説明するための図である。
【符号の説明】
10 履口部 11 レッグ部 12 足甲部 13 底部 14 爪先部 15 踵部 20 シンカー乗せ編み部分 21 メッシュ編み部分 22 パイル編み部分 23 平編み部分

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 編み糸とカバリーングヤーン及び/又は
    ゴム糸とでもって爪先部、足甲部、底部、踵部、レッグ
    部及び履口部を編成してなる靴下において、 上記足甲部及び底部のうちの足の甲及び土踏まずを覆う
    部分が、少なくとも1本の表糸をパイル編みのシンカー
    乗せ編みにて編成するとともに、裏糸してゴム糸又はカ
    バリングヤーンをコース方向に少なくとも1目飛ばしな
    がら編み込んでなり、伸縮弾性を有しつつ、足の甲及び
    土踏まずの締付けを解放するようになしたことを特徴と
    する靴下。
  2. 【請求項2】 上記レッグ部及び履口部が、少なくとも
    1本の表糸をパイル編みのシンカー乗せ編みにて編成す
    るとともに、裏糸してゴム糸又はカバリングヤーンをコ
    ース方向に少なくとも1目飛ばしながら編み込んでな
    り、伸縮弾性を有しつつ、足首より上方の締付けを解放
    するようになした請求項1記載の靴下。
  3. 【請求項3】 上記シンカー乗せ編みによる編成部分以
    外の部分が平編み、、メッシュ編み、パイル編み又はこ
    れらの組合せにて編成されている請求項1又は2記載の
    靴下。
  4. 【請求項4】 上記シンカー乗せ編みによる編成部分
    は、表糸として2本の8番ないし12番の綿糸又は綿ア
    クリル混紡糸あるいは16番ないし24番の毛糸又は毛
    アクリル混紡糸を、裏糸として1本の90番ないし10
    0番のゴム糸を用いて編成されている請求項1又は2記
    載の靴下。
  5. 【請求項5】 上記シンカー乗せ編みによる編成部分
    は、表糸として1本の4番ないし6番の綿糸又は綿アク
    リル混紡糸あるいは8番ないし12番の毛糸又は毛アク
    リル混紡糸を、裏糸として1本の90番ないし100番
    のゴム糸を用いて編成されている請求項1又は2記載の
    靴下。
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