JP4040671B2 - 靴下 - Google Patents

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Description

この発明は、靴下に関し、たとえば丸編み機で編成され、当該靴下を着用したときに足の特定部位に所望する締付圧力が付与されるようにした靴下に関する。
この発明の背景となる従来の靴下には、たとえば疲れにくく履き易いとともに、運動機能を向上させる構造の靴下を提供することを目的とし、踵よりも先方であって、爪先の基部に至る足部に足の裏と甲の周方向の全周にわたって、つまり、筒状に形成された足部のほぼ全体に、伸縮素材による締め付け領域を形成したものがあった(例えば、特許文献1参照)。締め付け領域は、たとえば特定のコースにゴム糸を編み込んだゴム編み組織に形成され、適度な締め付け力を足部に付与することによって、足裏を引き上げ、土踏まずのアーチ構造をサポートしようとするものである。締め付け領域は、踵側の略五分の三の範囲を強い力で締付ける強力締め付け領域と、爪先側の五分の二の範囲を弱い力の通常締め付け領域に区分されている。この場合、締め付け力は、編み込むゴム糸の種類およびゴム編みの目の大きさなどによって変えられており、強力締め付け領域の締め付け力を100%とすると、通常締め付け領域の締め付け力は70%程度に形成されている。
この従来の靴下では、締め付け領域が強力締め付け領域と通常締め付け領域とに区分され、強力締め付け領域で土踏まずのアーチ構造をサポートし、通常締め付け領域により、締付け過ぎることなく圧迫感の少ない快適な状態を実現しようとしている。
特開2002−69701号公報(第2頁、図1)
しかしながら、このような従来の靴下では、たとえば図16に示すように、強力締め付け領域6aおよび通常締め付け領域6bごとにみてみると、各締め付け領域6aおよび6bは、足裏3aから甲3bにかけて筒状に形成された足部3の周方向の全周にわたって、それぞれ、同じ編み組織で均一に形成されている。また、人の足の断面形状は非均一となっているので、足部3の周方向に均一な編み組織で形成された靴下1を着用した場合、足部3の周方向の各面から足の各部分に加わる締付圧力(以下、「着圧」ともいう。)は異なったものとなり、足の甲部分、土踏まず部分および足の側面部分によって、靴下1からかかる着圧に圧力差が生じることになる。特に、盛り上がりが大きく硬い足の甲部分は高い着圧となり、窪みのある柔らかい土踏まず部分は低い着圧となる。
すなわち、足部3の周方向に均一な編み組織で形成された靴下1を着用した場合、足の甲部分に大きな圧力がかかり、運動時に重要な役割を果たす土踏まず部分には所望する着圧が加わらず、十分なサポート機能が得られないという不具合を有するものであった。
一方、人の足裏には、たとえば図6に示すように、母趾球a、小趾球b、踵骨cの3点を支点とする3つのアーチ構造A,B,Cと、人が歩行する際の重心の移動(あおり運動)ラインに沿った歩行ラインDとがあることが知られている。この場合、a−b間には、親指の付け根から小指の付け根にかけて膨らんでいる部分に横アーチ(前アーチ)Aが形成され、b−c間には、親指の付け根から踵の外側を結んだライン上にある大きな窪み部分に内側縦アーチB(所謂、土踏まずのアーチ)が形成され、a−c間には、小指の付け根から踵の外側を結んだライン上にある小さな窪み部分に外側縦アーチCが形成されている。そして、この3つのアーチA,B,Cにより、歩行時の衝撃が吸収・緩和され、荷重が分散されて身体に負担の少ない安定した歩行が可能となることも知られている。
したがって、運動時に重要な役割を果たす土踏まず部分を十分にサポートすることができない従来の靴下1では、内側縦アーチBを支援する補助的ツールとしての機能を十分に満足させるものではなく、延いては、足裏の3つのアーチを効果的にサポートすることも不十分なものであった。つまり、この従来の靴下1では、歩行時の足の運動パフォーマンス機能を高め、身体に負担の少ない安定した歩行を補助的に支援することが難しいものとなっている。
さらに、この従来の靴下1では、図16に示すように、土踏まず部分のサポート方向が足部3の周方向に、この場合、足裏3aから足の甲3bの方向に向けて真っ直ぐ持ち上げる方向となっているため、足のあおり運動に寄与する足首の運動に十分に追従するものではなかった。つまり、歩行時における足のあおり運動は、先ず踵から着地して、引き続き、歩行ラインDに沿って行われることが好ましく、この場合、土踏まず部分は足首の方向に向いてサポートされることがより一層効果的となるためである。
すなわち、従来の靴下1では、足裏の3つのアーチの内、特に、土踏まずのアーチ(内側縦アーチ)を十分にサポートすることが困難であったため、足の運動パフォーマンス能力が低下すると共に足の疲労感も軽減されないものであった。
それゆえに、この発明の主たる目的は、土踏まずを効果的にサポートすることにより、足の運動のパフォーマンス能力を高めことができ、且つ、疲労感を低減させることが可能な靴下を提供することである。
この発明にかかる靴下は、編地組織により形成された靴下であって、足の甲から土踏まずに至る足の周方向にかけて、足甲部と、土踏まず部と、足甲部および土踏まず部に連接される足側面部とに区分された3つの領域を含み、靴下が着用されたときに、土踏まず部の締付力をXとし、足側面部の締付力をYとし、足甲部の締付力をZとしたとき、X>Y>Zとなるように、3つの領域の編地組織の編成が変えられ、土踏まず部のサポート方向が、足の縦方向でみて、土踏まず部から足首の方向に向けてサポートされるように、編地組織が編成されていることを特徴とする、靴下である。
この場合、3つの領域に当接される部位の締付力(着圧)をみてみると、足甲部はローサポート着圧領域となり、土踏まず部はハイサポート着圧領域となり、足側面部はミドルサポート着圧領域となる。すなわち、この発明にかかる靴下では、足の甲から土踏まずに至る足の断面形状が非均一な断面形状であるのに対応して、3つのサポート領域に作用する締付力(着圧)を変えるように構成されている。そのため、この発明にかかる靴下を着用した場合、3つのサポート領域に応じて足裏の3つのアーチを効果的にサポートして活性化することができる。そして、特に、ハイサポート着圧領域となる土踏まず部には、より効果的に締付力(着圧)が付与されるので、歩行,ランング等の運動の際に、土踏まず部分をより効果的に持ち上げて土踏まずのアーチ(内側縦アーチ)機能を支援・補助することが可能となる。さらに、土踏まず部にかかるサポート着圧領域は、足首方向に向けてリフトアップされることになるので、土踏まず部分が足首方向に向けて持ち上げられるような着用感が得られ、土踏まずのアーチ(内側縦アーチ)機能をより一層効果的に支援・補助することが可能となる。したがって、この靴下を着用した場合、歩行時における足のあおり運動が歩行ラインDに沿ってより一層スムーズに行われる。
また、この発明にかかる靴下では、3つの領域の編地組織の編成が、土踏まず部の編地組織の伸縮性をαとし、足側面部の編地組織の伸縮性をβとし、足甲部の編地組織の伸縮性をγとしたとき、α<β<γとなるように、3つの領域の編地組織が編成されているとよいものである。
この場合、3つのサポート着圧領域に所望されるサポート力に応じて、各領域における編地組織の伸縮性が変更されている。つまり、盛り上がりが大きく硬い足の甲部分に高い着圧が作用しても、編地組織の伸縮性γにより着圧を緩和させることが可能となり、足甲部に求められるサポート力が付与されることとなる。そのため、均一な編地組織で形成された従来の靴下のように、土踏まずに求められるサポート力が足甲部にかかる圧力により阻害されることがない。
さらに、この発明にかかる靴下では、前記3つの領域が、足裏の3つのアーチの内の内側縦アーチ側と外側縦アーチ側との2つの領域にさらに区分され、外側縦アーチ側よりも内側縦アーチ側の方の締付力が大きくなるように、内側縦アーチ側の3つの領域の編地組織が編成されていることがより一層好ましいものとなる。
この場合、足の甲から土踏まずに至る足の周方向に区分された3つの領域を、さらに、足の縦方向にみて、足裏の内側縦アーチ側および外側縦アーチ側に2つに区分することで、サポート着圧領域を細分化することが可能となる。そして、内側縦アーチ側の締付力が大きくなるように編地組織が編成されることによって、土踏まずのアーチ(内側縦アーチ)構造がより一層望ましいアーチ構造を有することになり、土踏まず部分のサポート領域により一層望ましいサポート力を付与することが可能となる。そのため、この靴下では、内側縦アーチを中心に足裏の3つのアーチ構造が正常に機能するように、横アーチ、内側縦アーチおよび外側縦アーチの3つのアーチをより一層効果的にサポートすることが可能となる。
この発明にかかる靴下によれば、土踏まずを効果的にサポートすることにより、足の運動のパフォーマンス能力を高めことができ、且つ、疲労感を低減させることが可能な靴下が得られる。
すなわち、この発明にかかる靴下を着用した場合、足裏の3つのアーチ構造が望ましいものとなり、また、土踏まずから足首方向にリフトアップできるように、足裏の3つのアーチにあわせて足の周方向と足の縦方向で3つのサポート着圧領域のパワーコントロールが可能となるため、内側縦アーチ(土踏まずのアーチ)を中心にして、足裏の3つのアーチ機能の活性化が図れる。そのため、この発明にかかる靴下を着用すれば、土踏まずのアーチ(内側縦アーチ)の崩れによる機能障害が原因の扁平足、横アーチ(前アーチ)の崩れによる機能障害が原因の開帳足等を予防するための補助ツールとして期待できるものとなり、快適な着用感も得られるものとなる。また、この発明にかかる靴下を着用すれば、外側縦アーチの活性化も図れるので、歩行する際に、正常な歩行ラインに沿ったあおり運動を促進することができ、身体に負担のかからない効率的な歩行が可能となり、足の疲労の軽減や怪我の防止等にも役立つものとなる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための最良の形態の説明から一層明らかとなろう。
この発明にかかる靴下の実施形態の一例を示す側面図解図である。 図1に示す靴下を着用したときの要部を示す斜視図解図である。 図1に示す靴下を着用したときの他の要部を示す斜視図解図である。 図1,図2および図3に示す靴下のサポート領域を側面側から見たときの概略説明図である。 図1,図2および図3に示す靴下のサポート領域を底面側から見たときの概略説明図であって、特に、土踏まず部のサポート方向を示す概略説明図である。 足裏の3つのアーチ構造および歩行ラインを示す概略説明図である。 図1,図2および図3に示す靴下の足甲部の編地組織の要部を示す組織図である。 図7の編地組織のループ図である。 図1,図2および図3に示す靴下の土踏まず部の編地組織の要部を示す組織図である。 図9の編地組織のループ図である。 図1,図2および図3に示す靴下の足側面部の編地組織の要部を示す組織図である。 図11の編地組織のループ図である。 図1,図2および図3に示す靴下の土踏まず部および足側面部の編地組織の他の要部を示す組織図である。 図13の編地組織のループ図である。 この発明にかかる靴下の実施形態の他の例の要部を示す底面図解図である。 この発明の背景となる従来の靴下の一例を側面側から見たときの概略説明図であって、特に、そのサポート領域およびサポート方向を示す概略説明図である。
符号の説明
10 靴下
12 足甲部
14 土踏まず部
16 足側面部
18 リフトアップ用編み目
18a 稜線ライン
a 母趾球
b 小趾球
c 踵骨
t 山形の頂点部
A 横アーチ(前アーチ)
B 内側縦アーチ(土踏まずのアーチ)
C 外側縦アーチ
D 歩行ライン
CL−CL 基準線
この発明にかかる靴下は、足の運動のパフォーマンス能力を高めことができ、且つ、疲労感を低減させるという目的を、編地組織により形成された靴下の足の甲部から土踏まず部に至る部位の周方向に当接する部分を3つの領域、足甲部、土踏まず部および足側面部に区分し、各領域に求められるサポート力(締付力)に応じて編地組織の編成を変化させることによって、各領域のサポート力をコントロールすることで実現した。
さらに、この発明にかかる靴下では、足裏の3つのアーチの内、特に、土踏まずのアーチを効果的にサポートし、且つ、土踏まず部分のサポート領域を足首方向にリフトアップすることによって、内側縦アーチを中心に足裏の3つのアーチを巧く再生し活性化することが可能となった。そのため、この発明にかかる靴下を着用した場合、足の疲れ,負担等を和らげ、運動パフォーマンス機能を高めることができる。つまり、着用時の運動機能に優れ、長時間の運動による疲労が少なくなるものとなる。
図1は、この発明にかかる靴下の実施形態の一例を示す側面図解図である。図2は、図1に示す靴下を着用したときの要部を示す斜視図解図である。図3は、図1に示す靴下を着用したときの他の要部を示す斜視図解図である。
本実施形態例にかかる靴下10は、編地組織により形成された靴下であって、足の甲から土踏まずに至る足の周方向にかけて3つの領域に区分されたサポート着圧領域として、足甲部12、土踏まず部14および足側面部16を含む。足側面部16は、足甲部12と土踏まず部14との間に配設され、足甲部12と土踏まず部14とに連接されている。この実施形態例では、足側面部16が、足甲部12と土踏まず部14との間に挟持され、且つ、足甲部12で覆われるように配置されている。土踏まず部14および足側面部16の足の縦方向の長さは、略同じに形成されている。また、土踏まず部14および足側面部16の足の周方向の長さは、土踏まず部14の方が、足側面部16のそれよりも、たとえば数倍長く形成されている。
この靴下10は、当該靴下10が着用されたときに、土踏まず部14の締付力をXとし、足側面部16の締付力をYとし、足甲部12の締付力をZとしたとき、X>Y>Zとなるように、足甲部12、土踏まず部14および足側面部16の3つの領域の編地組織が編成されている。この場合、土踏まず部14の編地組織の伸縮性をαとし、足側面部16の編地組織の伸縮性をβとし、足甲部12の編地組織の伸縮性をγとしたとき、α<β<γとなるように、つまり、足甲部12、土踏まず部14および足側面部16の3つの領域の編地組織の編成方法を変えることにより、各領域の編地組織の伸縮性に違いを付け、それによって、各領域の締付力X,Y,Zに圧力差を与えているものである。
本実施形態例の靴下10では、足甲部12が、図7および図8に示すように、たとえば平編み部分とメッシュ(透かし目)部分とで形成されている。平編み部分は、図8に示すように、表糸と裏糸とが二重に重なっている平目部分を有し、メッシュ(透かし目)部分は、図8に示すように、裏糸だけを平編みに編成し、表糸は編成しないで挿通している編地組織となっている。この場合、メッシュ(透かし目)部分は、全てのコースにおいて配置され、各ウェールにおいては、ウェール方向に2目おきに2目ずつ配置されている。また、平編み部分には、ゴム糸等の弾性糸が挿入されている。なお、図8において、弾性糸の直線部分は、平編み目と平編み目との間に弾性糸が挿入・配置されていることを示し、弾性糸の逆U字状部分では、弾性糸がフリーの状態になっていることを示すものである。
この足甲部12の編地組織では、各コースにメッシュ(透かし目)部分が編成されているため、伸縮性の大きい編地組織となっている。また、メッシュ(透かし目)部分を配置することによって、通気性および放熱性が良好なものとなり、着用者の足の皮脂とか汗の臭いをこもり難いものとしている。
足側面部16は、足甲部12と同様、平編み部分とメッシュ(透かし目)部分とで形成されているものの、足甲部12の編地組織よりも伸縮性が小さい編成となっている。すなわち、足側面部16の編地組織は、足甲部12の編地組織に比べて、図11および図12に示すように、特に、たとえば平編み部分とメッシュ(透かし目)部分とが1コースおきに配置されている。また、平編み部分には、ウェール方向に1目おきに、ゴム糸等の弾性糸が挿入されている。なお、図12において、弾性糸の直線部分は、平編み目と平編み目との間に弾性糸が挿入・配置されていることを示し、弾性糸の逆U字状部分は、弾性糸がフリーの状態になっていることを示すものである。
この足側面部16では、1コースおきに平編み部分が編成されているため、上述した足甲部12よりも伸縮性の小さい編地組織に形成されている。
土踏まず部14は、たとえば図9および図10に示すように、平編み部分と、浮き編みによるたとえば2目のフロート(浮き目)部分とで形成されている。この場合、平編み部分は、1コースおきに配置されている。また、平編み部分および浮き編み部分には、それぞれ、ウェール方向に1目おきに、ゴム糸等の弾性糸が挿入されている。図10において、弾性糸の直線部分は、平編み目と平編み目との間、または、浮き目と浮き目との間に、弾性糸が挿入・配置されていることを示し、弾性糸の逆U字状部分は、弾性糸がフリーの状態になっていることを示すものである。
この土踏まず部14では、1コースおきに平編み部分が配置され、且つ、1コースおきにフロート(浮き目)部分が編成されているため、上述した足側面部16よりもさらに伸縮性の小さい編地組織に形成されている。なお、この土踏まず部14には、たとえば裏糸と同じループを作る足し糸(モーレ)が補強糸して編成することができる。足し糸としては、たとえば伸縮糸が用いられてもよい。
また、本実施形態例の靴下10では、土踏まず部14が足の縦方向でみて、土踏まず部から足首の方向に向けてサポートされるように、たとえば図1,図2,図3および図4に示すように、土踏まず部14および足側面部16の編地組織にリフトアップ用編み目18が挿入・編成されている。この場合、土踏まず部から足首の方向に向けて斜め上に斜行するように、複数行のリフトアップ用編み目18が挿入・編成されている。
これらのリフトアップ用編み目18は、図13および図14に示すように、土踏まず部14および足側面部16に、たとえばメッシュ(透かし目)部分を、土踏まず部から足首の方向に向けて斜め上に斜行するように挿入・編成することによって形成されている。
なお、図13および図14では、便宜上、省略して図示していないが、足側面部16側の平編み部分と、土踏まず部14側の平編み部分および浮き編み部分とには、それぞれ、ゴム糸等の弾性糸が編成されている。
リフトアップ用編み目18が、土踏まず部14および足側面部16の編地組織に挿入されることによって、土踏まず部分が効果的に足首方向にリフトアップされるように締付けられるため、たとえば図2,図3に示すように、土踏まず部14および足側面部16の編地組織が足首の動きに追従させることができる。なお、土踏まず部14および足側面部16の編地組織に挿入されるメッシュ(透かし目)部分のパターンおよびコース数は、適宜、変更され得るものである。
また、これらのリフトアップ用編み目18は、足裏から見てみると、たとえば図5に示すように、山形に配置されている。足裏の足の縦方向に延びる一点鎖線で示した足の中心線を基準線CL−CLとしたとき、各リフトアップ用編み目18は、その山形の頂点部tが基準線CL−CL上に位置するものとなる。そして、各リフトアップ用編み目18は、山形の頂点部tから、それぞれ、足の内側および外側へと延びる稜線ライン18aを有し、図5に示すように、左右の稜線ライン18aは、基準線CL−CLを中心に対称的に配置されている。
この場合、本実施形態例の靴下10では、足甲部12、土踏まず部14および足側面部16の3つの領域が、足裏から見れば、たとえば図5に示すように、基準線CL−CLを中心にして、内側縦アーチB側と外側縦アーチC側との2つの領域にさらに区分されている。つまり、基準線CL−CLを中心にして、内側縦アーチB側と外側縦アーチC側とに、それぞれ、3つのサポート着圧領域が形成されることとなる。そして、外側縦アーチC側の締付力よりも内側縦アーチB側の方の締付力が大きくなるように、内側縦アーチB側の3つの領域の編地組織が編成される。
なお、上述したリフトアップ用編み目18では、足裏から見た場合、図5に示すように、リフトアップ用編み目18の山形の頂点部tが足の基準線CL−CL上に位置するように配置されているけれども、リフトアップ用編み目18の山形の頂点部tは、たとえば図15に示すように、内側縦アーチB(土踏まずのアーチ)のラインに対応するアーチ形の基準線CL−CL上に位置するように配置した方がより好ましいものとなる。この場合、足甲部12、土踏まず部14および足側面部16の3つの領域は、足裏の3つのアーチA,B,Cをより一層効果的にサポートすることができる。
本実施形態例の靴下10では、当該靴下10を着用した場合、3つの領域に当接される部位の着圧をみてみると、足甲部12がローサポート着圧領域となり、土踏まず部14がハイサポート着圧領域となり、足側面部16がミドルサポート着圧領域に形成される。
ところで、通常、着用した靴下から人の足にかかる圧力は、仮に、靴下が均一の編地組織で、人の足の断面形状が均一と仮定して場合、足の周方向の各部分から足に均一な圧力がかかるが、実際には、人の足の断面形状は不均一となっているので、靴下の編地組織が均一となっている場合、足の周方向から足にかかる圧力は異なったものとなり、足の周方向の各部分に作用する締付圧力(着圧)に圧力差が生じるものとなる。
それに対して、本実施形態例の靴下10では、人の足の甲から土踏まずに至る足の断面形状が非均一な断面形状であるのに対応させて、3つのサポート領域に作用する着圧を変えるように構成している。したがって、3つのサポート領域に応じて足裏の3つのアーチ(図6のA,B,C参照)を効果的にサポートして活性化することができる。この場合、ハイサポート着圧領域となる土踏まず部14には、より効果的に着圧が付与されるため、歩行,ランング等の運動の際に、土踏まず部分をより効果的に持ち上げて土踏まずのアーチ(内側縦アーチ)機能を支援・補助することができる。
また、本実施形態例の靴下10では、上述したように、3つのサポート着圧領域に所望されるサポート力に応じて、各領域における編地組織の伸縮性が変更されている。そのため、盛り上がりが大きく硬い足の甲部分に高い着圧が作用しても、編地組織の伸縮性γにより着圧を緩和させることができ、足甲部12に求められるサポート力を付与することができる。したがって、均一な編地組織で形成された、たとえば特許文献1に示された従来の靴下のように、土踏まずに求められるサポート力が足甲部12にかかる圧力により阻害される恐れもない。
さらに、本実施形態例の靴下10では、土踏まず部14にかかるサポート着圧領域が、リフトアップ用編み目18の編成により足首方向に向けてリフトアップされることになるため、土踏まず部分が足首方向に向けて持ち上げられるような着用感が得られ、図6に示した土踏まずのアーチ(内側縦アーチB)の機能をより一層効果的に支援・補助することができる。したがって、本実施形態例の靴下10を着用した場合、たとえば図16に示す従来の靴下1のように足の周方向にのみ持ち上げるようにサポートされたものと比べて、より効果的に、土踏まずの扁平化を防ぐことができる。さらに、この靴下10では、歩行時における足のあおり運動を図6に示す歩行ラインDに沿ってより一層スムーズに行うことができる。
本実施形態例の靴下10によれば、土踏まずを効果的にサポートすることにより、足の運動のパフォーマンス能力を高めことができ、且つ、疲労感を低減させることができる。すなわち、この靴下10を着用した場合、土踏まずから足首方向にリフトアップできるように、足の周方向と足の縦方向で3つのサポート着圧領域のパワーコントロールが可能となるので、図6に示す内側縦アーチB(土踏まずのアーチ)を中心にして、足裏の3つのアーチA,B,Cの機能を再生・活性化することができる。
したがって、この靴下10を着用すれば、土踏まずのアーチ(内側縦アーチB)の崩れによる機能障害が原因の扁平足、横アーチA(前アーチ)の崩れによる機能障害が原因の開帳足等を予防するための補助ツールとして期待でき、快適な着用感も得られる。さらに、外側縦アーチAも活性化することができるので、歩行の際に、正常な歩行ラインに沿ったあおり運動を促進することができる。そのため、この靴下10を着用すれば、身体に負担のかからない効率的な歩行が可能となり、足の疲労の軽減や怪我の予防にも役立つものとなる。
さらに、本実施形態例の靴下10では、足の甲から土踏まずに至る足の周方向に区分された3つの領域を、足の縦方向にみて、足裏の内側縦アーチB側および外側縦アーチC側に2つに区分することで、サポート着圧領域を細分化している(たとえば図5参照)。この場合、内側縦アーチB側の締付力が大きくなるように編地組織が編成されているので、土踏まずのアーチ(内側縦アーチB)構造がより一層望ましいアーチ構造となっている。そのため、土踏まず部14には、より一層望ましいサポート力が付与されるものとなる。
したがって、この靴下10では、内側縦アーチBを中心に足裏の3つのアーチ構造が正常に機能するものとなり、図6等に示す横アーチA、内側縦アーチBおよび外側縦アーチCの3つのアーチ構造をより一層効果的にサポートすることができるものとなる。
図1,図2,図3等に示した本実施形態例の靴下10では、足甲部12の編地組織が平編み部分とメッシュ(透かし目)[2×2メッシュ]部分とで編成されたが、これに限定されるものではなく、たとえば平編みないしパイル編みだけで編成してもよく、また、平編み、メッシュ編み、パイル編み、あぜ編み、その他の編みを適宜組み合わせて編成するようにしてもよい。つまり、足甲部12のローサポート領域における編地組織に伸縮性を付与する編成方法は、種々変更可能なものである。
また、土踏まず部14の編地組織は、平編み部分と、浮き編みによるたとえば2目のフロート(浮き目)部分とで編成され、さらに、足側面部16の編地組織は、平編み部分とメッシュ(透かし目)部分[1×1メッシュ]とで編成されることが好ましいが、これらの編地組織も限定されるものではなく、当該サポート領域に所望される着圧に応じて、編地組織が適宜変更され得るものである。
なお、上述した実施形態例においては、編み糸の材質についても、特に限定されるものではなく、表糸は、綿糸、絹アクリル糸、麻糸、綿アクリル混紡糸、毛糸、毛アクリル混紡糸、絹糸、麻アクリル混紡糸、ナイロン糸など靴下に用いることが可能な糸であって、綿番も所望する適宜な特性に見合った線番の糸を用いることができる。また、裏糸は、ナイロン糸、ポリエステル糸、コアヤーン、ポリウレタンカバーヤーンなど靴下に用いることが可能な糸であって、デニールも所望する特性に見合ったデニールに相当する糸を用いることができる。さらに、弾性糸は、ゴム糸に限定されるものではなく、その他、種々、所望の弾性を有する弾性糸を用いることができる。
また、本願発明にかかる靴下は、靴下丸編み機を用いて編成される様々な靴下に適用することができ、たとえばスニーカー丈の靴下、クルー丈の靴下、ハイソックス丈の靴下、短靴下丈、フットカバー、または、ストッキング等にも適宜適用され得る。また、本願発明にかかる靴下は、スポーツ用靴下に適用されることが好ましいが、これ以外にも、レディース靴下、メンズ靴下、カジュアル靴下およびビジネス靴下等にも幅広く適用され得るものである。

Claims (3)

  1. 編地組織により形成された靴下であって、
    足の甲から土踏まずに至る足の周方向にかけて、足甲部、土踏まず部、前記足甲部と前記土踏まず部とに連接される足側面部に区分された3つの領域を含み、
    前記靴下が着用されたときに、前記土踏まず部の締付力をXとし、前記足側面部の締付力をYとし、前記足甲部の締付力をZとしたとき、X>Y>Zとなるように、前記3つの領域の編地組織の編成が変えられ、
    前記土踏まず部のサポート方向は、足の縦方向でみて、前記土踏まず部から足首の方向に向けてサポートされるように、前記編地組織が編成されていることを特徴とする、靴下。
  2. 前記3つの領域の編地組織の編成は、前記土踏まず部の編地組織の伸縮性をαとし、前記足側面部の編地組織の伸縮性をβとし、前記足甲部の編地組織の伸縮性をγとしたとき、α<β<γとなるように、前記3つの領域の編地組織が編成されていることを特徴とする、請求項1に記載の靴下。
  3. 前記3つの領域は、足裏の3つのアーチの内の内側縦アーチ側と外側縦アーチ側との2つの領域にさらに区分され、前記外側縦アーチ側よりも前記内側縦アーチ側の方の締付力が大きくなるように、前記内側縦アーチ側の3つの領域の編地組織が編成されていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の靴下。
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