JP3866567B2 - 半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体記憶装置及びその製造方法に係わり、特に1ビット毎に電流磁界によって書き込みを行い、セルの磁化の状態による抵抗変化によって“1”、“0”の情報を読み出す磁気記憶装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、記憶素子としてトンネル磁気抵抗効果(TMR:Tunneling Magneto Resistive)を利用したMRAM(Magnetic Random Access Memory)が提案されている。このMRAMは、不揮発性、高集積性、高信頼性、高速動作を兼ね備えたメモリデバイスヘ発展し、ポテンシャルを抱くデバイスとして、近年急激に期待が高まっている。
【0003】
図21は、従来技術によるMRAMの一部断面図を示す。図21に示すように、第1の配線13と第2の配線23とが互いに直交するように配置され、これら第1の配線13及び第2の配線23のクロスポイント部にTMR素子16が配置されている。このTMR素子16は、上部電極(表示せず)を介して第2の配線23に接続され、下部電極55及びコンタクト54を介してMOSトランジスタ53のソース/ドレイン拡散層52に接続されている。そして、このMOSトランジスタ53のゲート電極51が読み出し配線になっている。ここで、TMR素子16は、下部電極55に接続する強磁性層の磁化固着層31と、上部電極を介して第2の配線23に接続する強磁性層の磁気記録層33と、これら磁化固着層31と磁気記録層33とに挟まれた非磁性層のトンネル接合層32とで構成される。このようなMRAMでは、以下のようにデータの書き込み及び読み出しが行われる。
【0004】
まず、任意の選択セルにデータを書き込む場合、磁気記録層33の磁化方向を反転させることによって、TMR素子16に“1”、“0”データのいずれかの状態が選択セルに書き込まれる。その結果、磁気記録層33の磁化方向が磁化固着層31の磁化方向と同じになったときにトンネル接合層32の抵抗は最も低くなり、反対に両者の磁化方向が反対になったときにトンネル接合層32の抵抗は最も高くなる。そこで、TMR素子16を外側から挟む上部電極及び下部電極55を介して上下に配置される2本の配線23、13からTMR素子16を貫通する方向に電流を流すことによって、トンネル接合層32の抵抗の変化を読み取る。これにより、“1”、“0”の記憶状態を判定することが可能となり、情報が読み出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、従来技術によるMRAMでは、1ビットあたり2値のデータを記憶することは可能であったが、これ以上のデータを記憶することはできなかった。
【0006】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、1ビットあたりの記憶データ値を増やすことが可能な半導体記憶装置及びその製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するために以下に示す手段を用いている。
【0008】
本発明の第1の視点による半導体記憶装置は、1セルに、磁化容易軸の方向を互いに異なる方向に向けて積層され、2値の抵抗値をそれぞれ有する複数の磁気抵抗効果素子と、前記複数の磁気抵抗効果素子を挟み、互いに異なる方向に延在する第1及び第2の配線とを具備する。
【0009】
本発明の第2の視点による半導体記憶装置は、1セルに、2値の抵抗値をそれぞれ有する第1及び第2の磁気抵抗効果素子を備えた半導体記憶装置であって、第1の方向に延在する第1の配線と、前記第1の配線の上方に配置され、第2の方向に向く第1の磁化容易軸を有する前記第1の磁気抵抗効果素子と、前記第1の磁気抵抗効果素子の上方に配置され、前記第2の方向と異なる第3の方向に向く第2の磁化容易軸を有する前記第2の磁気抵抗効果素子と、前記第2の磁気抵抗効果素子上に配置され、前記第1の方向と異なる第4の方向に延在する第2の配線とを具備する。
【0010】
本発明の第3の視点による半導体記憶装置の製造方法は、第1の方向に延在する第1の配線を形成する工程と、前記第1の配線の上方に、磁化固着層をそれぞれ備え、2値の抵抗値をそれぞれ有する複数の磁気抵抗効果素子を積層する工程と、前記複数の磁気抵抗効果素子上に、前記第1の方向と異なる第2の方向に延在する第2の配線を形成する工程と、前記複数の磁気抵抗効果素子に対し互いに異なる温度で磁場中の熱処理を順に行い、前記複数の磁気抵抗効果素子における前記磁化固着層の磁化方向を互いに異なる方向に固定する工程とを含
【0011】
本発明の第4の視点による半導体記憶装置の製造方法は、第1の方向に延在する第1の配線を形成する工程と、前記第1の配線の上方に、第1の磁化固着層を備え、2値の抵抗値を有する第1の磁気抵抗効果素子を形成する工程と、前記第1の磁気抵抗効果素子の上方に、第2の磁化固着層を備え、2値の抵抗値を有する第2の磁気抵抗効果素子を形成する工程と、前記第2の磁気抵抗効果素子上に、前記第1の方向と異なる第2の方向に延在する第2の配線を形成する工程と、第1の温度で磁場中の熱処理を行い、前記第1の磁化固着層の磁化方向を第3の方向に固定する工程と、前記第1の温度と異なる第2の温度で磁場中の熱処理を行い、前記第2の磁化固着層の磁化方向を第4の方向に固定する工程とを含む。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態に係わる磁気記憶装置(MRAM:Magnetic Random Access Memory)は、1セル内に複数のトンネル磁気抵抗(TMR:Tunneling Magneto Resistive)効果素子を備え、1ビットあたりに4値以上のデータを保持することが可能なものである。
【0013】
本発明の実施の形態を以下に図面を参照して説明する。この説明に際し、全図にわたり、共通する部分には共通する参照符号を付す。
【0014】
[第1の実施形態]
第1の実施形態は、スイッチング素子を用いずに、1セルに2つのTMR素子を容易軸方向が重ならないように積層した例である。
【0015】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置の平面図を示す。図2は、図1のII−II線に沿った半導体記憶装置の断面図を示す。図3は、本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置の斜視図を示す。以下に、本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置の構造について説明する。
【0016】
図1乃至図3に示すように、第1の実施形態に係る半導体記憶装置は、互いに異なる方向に延在された第1及び第2の配線13、23と、これら第1及び第2の配線13、23の間に挟まれた第1及び第2のTMR素子16、21とで構成される。そして、第1及び第2のTMR素子16、21は、磁化容易軸16a、21aの方向が互いに異なるように配置される。また、第1及び第2のTMR素子16、21間には、TMR素子16、21のパターニング時にストッパとしての役割を果たすエッチングストッパ層(非磁性層)18が形成されていてもよい。
【0017】
ここで、第1の実施形態では、第1及び第2の配線13、23は直交するように配置され、大規模なセルアレイを形成するのに適した構造となっている。また、第1のTMR素子16の磁化容易軸16aは第1の配線13と同じ方向を向き、第2のTMR素子21の磁化容易軸21aは第2の配線23と同じ方向を向いている。従って、第1のTMR素子16の磁化容易軸16aと第2のTMR素子21の磁化容易軸21aとは直交する。
【0018】
以上のように、磁化容易軸16a、21aの方向を重ならないように配置して積層されたTMR素子16、21は、磁化の向きが固定された磁化固着層(磁性層)31と、トンネル接合層(非磁性層)32と、磁化の向きが反転する磁気記録層(磁性層)33との3層で構成されている。ここで、磁化固着層31と磁気記録層33の位置は入れ替えてもよく、TMR素子16、21は、1層のトンネル接合層32からなる1重トンネル接合構造であっても、2層のトンネル接合層32からなる2重トンネル接合構造であってもよい。以下、1重トンネル接合構造や2重トンネル接合構造のTMR素子16、21の例について説明する。
【0019】
図4(a)に示す1重トンネル接合構造のTMR素子16、21は、テンプレート層101、初期強磁性層102、反強磁性層103、基準強磁性層104が順に積層された磁化固着層31と、この磁化固着層31上に形成されたトンネル接合層32と、このトンネル接合層32上に自由強磁性層105、接点層106が順に積層された磁気記録層33とからなる。
【0020】
図4(b)に示す1重トンネル接合構造のTMR素子16、21は、テンプレート層101、初期強磁性層102、反強磁性層103、強磁性層104′、非磁性層107、強磁性層104″が順に積層された磁化固着層31と、この磁化固着層31上に形成されたトンネル接合層32と、このトンネル接合層32上に強磁性層105′、非磁性層107、強磁性層105″、接点層106が順に積層された磁気記録層33とからなる。
【0021】
尚、図4(b)に示すTMR素子16、21では、磁化固着層31内の強磁性層104′、非磁性層107、強磁性層104″からなる3層構造と、磁気記録層33内の強磁性層105′、非磁性層107、強磁性層105″からなる3層構造とを導入することで、図4(a)に示すTMR素子16、21よりも、強磁性内部の磁極の発生を抑制し、より微細化に適したセル構造が提供できる。
【0022】
図5(a)に示す2重トンネル接合構造のTMR素子16、21は、テンプレート層101、初期強磁性層102、反強磁性層103、基準強磁性層104が順に積層された第1の磁化固着層31aと、この第1の磁化固着層31a上に形成された第1のトンネル接合層32aと、この第1のトンネル接合層32a上に形成された磁気記録層33と、この磁気記録層33上に形成された第2のトンネル接合層32bと、この第2のトンネル接合層32b上に基準強磁性層104、反強磁性層103、初期強磁性層102、接点層106が順に積層された第2の磁化固着層31bとからなる。
【0023】
図5(b)に示す2重トンネル接合構造のTMR素子16、21は、テンプレート層101、初期強磁性層102、反強磁性層103、基準強磁性層104が順に積層され第1の磁化固着層31aと、この第1の磁化固着層31a上に形成された第1のトンネル接合層32aと、この第1のトンネル接合層32a上に強磁性層43′、非磁性層107、強磁性層43″の3層構造によって順に積層された磁気記録層33と、この磁気記録層33上に形成された第2のトンネル接合層32bと、この第2のトンネル接合層32b上に強磁性層104′、非磁性層107、強磁性層104″、反強磁性層103、初期強磁性層102、接点層106が順に積層された第2の磁化固着層31bとからなる。
【0024】
尚、図5(b)に示すTMR素子16、21では、磁気記録層33を構成する強磁性層43′、非磁性層107、強磁性層43″の3層構造と、第2の磁化固着層31b内の強磁性層104′、非磁性層107、強磁性層104″からなる3層構造とを導入することで、図5(a)に示すTMR素子16、21よりも、強磁性内部の磁極の発生を抑制し、より微細化に適したセル構造が提供できる。
【0025】
このような2重トンネル接合構造のTMR素子16、21は、1重トンネル接合構造のTMR素子16、21よりも、同じ外部バイアスを印加したときのMR(Magneto Resistive)比(“1”状態、“0”状態の抵抗の変化率)の劣化が少なく、より高いバイアスで動作できる。すなわち、2重トンネル接合構造は、セル内の情報を読み出す際に有利となる。
【0026】
このような1重トンネル接合構造又は2重トンネル接合構造のTMR素子16、21は、例えば以下の材料を用いて形成される。
【0027】
磁化固着層31、31a、31b及び磁気記録層33の材料には、例えば、Fe,Co,Ni又はそれらの合金、スピン分極率の大きいマグネタイト、CrO2 ,RXMnO3-y (R;希土類、X;Ca,Ba,Sr)などの酸化物の他、NiMnSb,PtMnSbなどのホイスラー合金などを用いることが好ましい。また、これら磁性体には、強磁性を失わないかぎり、Ag,Cu,Au,Al,Mg,Si,Bi,Ta,B,C,O,N,Pd,Pt,Zr,Ir,W,Mo,Nbなどの非磁性元素が多少含まれていてもよい。
【0028】
磁化固着層31、31a、31bの一部を構成する反強磁性層103の材料には、Fe−Mn,Pt−Mn,Pt−Cr−Mn,Ni−Mn,Ir−Mn,NiO,Fe2 3 などを用いることが好ましい。
【0029】
トンネル接合層32、32a、32bの材料には、Al2 3 ,SiO2 ,MgO,AlN,Bi2 3 ,MgF2 ,CaF2 ,SrTiO2 ,AlLaO3 などの様々な誘電体を使用することができる。これらの誘電体には、酸素、窒素、フッ素欠損が存在していてもよい。
【0030】
以上のように、第1及び第2のTMR素子16、21は、1重トンネル接合構造及び2重トンネル接合構造のいずれの構造であってもよいし、上述する材料であればどのような材料を用いて形成してもよい。しかし、1ビットあたり4値のデータを保持するMRAMを実現するには、第1及び第2のTMR素子16、21における“1”、“0”状態の抵抗変化量ΔR1、ΔR2を異なる値にする必要がある。
【0031】
そこで、抵抗変化量ΔR1、ΔR2を異なる値にするためには、次のようなTMR素子16、21を形成すればよい。例えば、第1のTMR素子16のトンネル接合層32と第2のTMR素子21のトンネル接合層32を異なる膜厚にすればよい。また、第1のTMR素子16と第2のTMR素子21を異なる材料で形成することにより異なるMR比にしてもよい。また、第1のTMR素子16と第2のTMR素子21を異なる大きさにしてもよい。
【0032】
図6乃至図10は、本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置の製造工程の断面図を示す。以下に、第1の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法について説明する。
【0033】
まず、図6に示すように、半導体基板11上に第1の配線13が絶縁膜12などを介して形成され、この第1の配線13上に第1のTMR材料層14が形成される。この第1のTMR材料層14は、例えば1重トンネル接合構造の場合、磁化固着層31とトンネル接合層32と磁気記録層33との3層からなる。次に、第1のTMR材料層14上に、例えばDLC(Diamond Like Carbon)膜からなるハードマスク15が形成されてパターニングされる。このパターニングされたハードマスク15を用いて、RIE(Reactive Ion Etching)又はイオンミリングにより、第1のTMR材料層14が選択的に除去され、第1のTMR素子16が形成される。その後、パターニングされたハードマスク15が除去される。
【0034】
次に、図7に示すように、第1のTMR素子16及び第1の配線13上に絶縁膜17が形成され、この絶縁膜17で第1のTMR素子16の周辺部が埋め込まれる。次に、第1のTMR素子16の表面が露出するまで、絶縁膜17の表面が平坦化される。そして、例えばスパッタ法を用いて、絶縁膜及び第1のTMR素子16上に、非磁性層からなるエッチングストッパ層18が形成される。次に、このエッチングストッパ層18上に第2のTMR材料層19が形成される。この第2のTMR材料層19は、例えば1重トンネル接合構造の場合、第1のTMR材料層14と同様に、磁化固着層31とトンネル接合層32と磁気記録層33との3層からなるが、例えば、第1のTMR材料層14とは異なる材料で形成されたり、トンネル接合層32を第1のTMR材料層14とは異なる膜厚にして形成したりする。次に、第2のTMR材料層19上に例えばDLC膜からなるハードマスク20が形成される。
【0035】
次に、図8に示すように、リソグラフィ及びエッチングにより、ハードマスク20がパターニングされる。このパターニングされたハードマスク20を用いて、エッチングストッパ層18をストッパとして、RIE又はイオンミリングにより、第2のTMR材料層19が選択的に除去され、第2のTMR素子21が形成される。その後、パターニングされたハードマスク20が除去される。
【0036】
次に、図9に示すように、リソグラフィ及びエッチングにより、エッチングストッパ層18がパターニングされる。ここで、エッチングストッパ層18は、例えば、第1及び第2のTMR素子16、21よりも大きな面積を残すようにパターニングされる。次に、絶縁膜17、エッチングストッパ層18及び第2のTMR素子21上に絶縁膜22が形成され、この絶縁膜22は第2のTMR素子21の表面が露出するまで平坦化される。
【0037】
次に、図10に示すように、第2のTMR素子21及び絶縁膜22上に第2の配線23が形成される。次に、第2の配線23及び絶縁膜22上に絶縁膜24が形成され、この絶縁膜24で第2の配線23の周辺部が埋め込まれる。その後、第2の配線24の表面が露出するまで絶縁膜24の表面が平坦化される。
【0038】
次に、第1及び第2のTMR素子16、21の磁化固着層31の磁化方向を揃えるために、真空中で数千Oe(エルステッド)程度の磁場を印加して、数百度程度でアニールを行う。ここで、2つのTMR素子16、21の磁化固着層31の磁化の向きを互いに異なる方向に固定するために、次のようにアニールを行う。上述したように、第1のTMR素子16と第2のTMR素子21は異なる材料で形成しておく。そして、まず、高温で磁化方向を揃えることができる第1のTMR素子16に第1の方向の磁場を印加して、高温でのアニールを行うことによって、第1のTMR素子16の磁化方向を固定する。続いて、低温でなければ磁化方向を揃えることができない第2のTMR素子21に第2の方向の磁場を印加して、低温でのアニールを行うことによって、第2のTMR素子21の磁化方向を固定する。
【0039】
尚、第1及び第2のTMR素子16、21の磁化方向を固定するためのアニールは、上述するように、第2の配線23まで形成した後の最終時に行うことが望ましい。これは、途中時にアニールを行った場合は、その後の種々のプロセスが固定された磁化に悪影響を及ぼすおそれがあるが、最終時にアニールを行えばこの問題を回避できるからである。従って、固定された磁化への悪影響が防止できるのであれば、第1及び第2のTMR素子16、21の磁化方向を固定するためのアニールは最終時以外に行うことも可能である。
【0040】
図11は、本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置のアステロイド曲線を示す。以下に、第1の実施形態に係る半導体記憶装置の書き込み方法について説明する。
【0041】
第1及び第2のTMR素子16、21は磁化容易軸16a、21aの方向が互いに異なるため、磁化の向きを反転させる書き込み電流の電流値が異なってくる。つまり、図11において、横軸(X軸)を第1の配線13に流す書き込み電流値I1、縦軸(Y軸)を第2の配線23に流す書き込み電流値I2とすると、第1のTMR素子16に必要な書き込み電流の閾値は破線のアステロイド曲線で示され、第2のTMR素子21に必要な書き込み電流の閾値は実線のアステロイド曲線で示される。そして、アステロイド曲線よりも外側の領域の電流値の電流を第1及び第2の配線13、23にそれぞれ流すことにより、各TMR素子16、21への書き込みが可能となる。
【0042】
ここで、通常、TMR素子の磁化の反転閾値は困難軸方向よりも容易軸方向の方が低いので、第1のTMR素子16のアステロイド曲線と、第2のTMR素子21のアステロイド曲線とは、X、Y方向に非対称となる。つまり、第1のTMR素子16のアステロイド曲線と第2のTMR素子21のアステロイド曲線とは、90度ずれた曲線となっており、互いに重ならない。このことを利用して、本発明の第1の実施形態では、第1及び第2のTMR素子16、21の一方に選択的にデータを書き込むことが可能である。
【0043】
すなわち、第1の電流領域の電流を第1及び第2の配線13、23に流すと、第1のTMR素子16の磁化のみが反転し、第1のTMR素子16にのみ書き込みが行われる。また、第2の電流領域の電流を第1及び第2の配線13、23に流すと、第2のTMR素子21の磁化のみが反転し、第2のTMR素子21にのみ書き込みが行われる。また、第3の電流領域の電流を第1及び第2の配線13、23に流すと、第1及び第2のTMR素子16、21の両方の磁化が反転し、第1及び第2のTMR素子16、21の両方に書き込みが行われる。このように、第1及び第2の配線13、23に流す書き込み電流値を調整することで、一対の書き込み配線13、23を用いて2個のTMR素子16、21に選択的にデータを書き込むことができ、1セルに4値のデータを書き込めることになる。
【0044】
図12は、本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置の等価回路図を示す。図13は、本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置における読み出し動作の説明図を示す。以下に、第1の実施形態に係る半導体記憶装置の読み出し方法について説明する。
【0045】
図12に示すように、第1の実施形態に係る半導体記憶装置のメモリセルは、第1のTMR素子16と第2のTMR素子21とが直列接続される。ここで、第1及び第2のTMR素子16、21は、“1”状態の時と“0”状態の時とでそれぞれ抵抗値が変化する。そこで、第1のTMR素子16では、“1”状態の時の抵抗値をR1、“0”状態の時の抵抗値をR1+ΔR1とし、第2のTMR素子21では、“1”状態の時の抵抗値をR2、“0”状態の時の抵抗値をR2+ΔR2とすると、メモリセルの直列抵抗Rは、第1のTMR素子16の抵抗(R1又はR1+ΔR1)と、第2のTMR素子21の抵抗(R2又はR2+ΔR2)とを足した値となる。
【0046】
従って、図13に示すように、第1及び第2のTMR素子16、21にそれぞれ記録された状態によって、2つのTMR素子16、21の直列抵抗Rは4つの値に変化する。
【0047】
つまり、始めに、第1及び第2のTMR素子16、21にそれぞれ“1”データが書き込まれていたとする。この場合、メモリセルの直列抵抗Raは、第1及び第2のTMR素子16、21の抵抗R1、R2を足した値、すなわちR1+R2となる。次に、例えば第1のTMR素子16にのみ書き込みが行われた場合、第1のTMR素子16の抵抗はR1+ΔR1に変化する。従って、この場合のメモリセルの直列抵抗Rbは、R1+ΔR1+R2となる。また、例えば第2のTMR素子21にのみ書き込みが行われた場合、第2のTMR素子21の抵抗はR2+ΔR2に変化する。従って、この場合のメモリセルの直列抵抗Rcは、R1+R2+ΔR2となる。また、例えば第1及び第2のTMR素子16、21の両方に書き込みが行われた場合、第1のTMR素子16の抵抗はR1+ΔR1に変化し、第2のTMR素子21の抵抗はR2+ΔR2に変化する。従って、この場合のメモリセルの直列抵抗Rdは、R1+ΔR1+R2+ΔR2となる。
【0048】
以上のことから、4値のデータの読み出しを行うことができる。つまり、読み出し電流を流した際の選択メモリセルの抵抗値Rが、例えばRaの時は第1及び第2のTMR素子16、21にそれぞれ“1”データが書き込まれていたことになり、例えばRbの時は第1のTMR素子16には“0”データ、第2のTMR素子21には“1”データが書き込まれていたことになり、例えばRcの時は第1のTMR素子16には“1”データ、第2のTMR素子21には“2”データが書き込まれていたことになり、例えばRdの時は第1及び第2のTMR素子16、21にそれぞれ“0”データが書き込まれていたことになる。
【0049】
尚、4値のデータの読み出しを可能にするには、4値の異なる抵抗値を作り出すことが必須となる。すなわち、直列抵抗値Rb、Rcを作り出すためには、ΔR1とΔR2とが異なる値であることが必須条件となる。これは、上述したように、第1のTMR素子16と第2のTMR素子21において、例えば、トンネル接合層32を異なる膜厚にしてR1とR2の値を変えたり、異なる材料で形成することでMR比を変えたりすることで容易に実現可能である。
【0050】
上記第1の実施形態によれば、第1及び第2の配線13、23間に、第1及び第2のTMR素子16、21を容易軸方向が重ならないように向けて積層している。そして、書き込み電流値を調整することで第1及び第2のTMR素子16、21に選択的にデータの書き込みを行うことで、4値のデータを書き込むことができる。また、第1及び第2のTMR素子16、21の抵抗変化量ΔR1、ΔR2を異なる値に設定しておくことで、4値の直列抵抗Ra、Rb、Rc、Rdを作りだすことができるため、4値のデータの読み出しが可能となる。以上のように、1ビットあたりに4値のデータを記録、読み出しすることができるため、メモリとしての集積度を大きく向上させることが可能となる。
【0051】
[第2の実施形態]
第2の実施形態は、1セルに2つのTMR素子を容易軸方向が重ならないように積層し、スイッチング素子として整流素子を用いた例である。
【0052】
図14は、本発明の第2の実施形態に係る半導体記憶装置の斜視図を示す。以下に、第2の実施形態に係る半導体記憶装置の構造について説明する。
【0053】
図14に示すように、第2の実施形態における第1の実施形態と異なる点は、読み出し用のスイッチング素子としてダイオード素子41を用いたことである。すなわち、第2の実施形態に係る半導体記憶装置は、互いに異なる方向に延在された第1及び第2の配線13、23と、これら第1及び第2の配線13、23の間に挟まれた第1及び第2のTMR素子16、21と、第1のTMR素子16と第1の配線13との間に配置されたダイオード素子41とで構成される。そして、第1及び第2のTMR素子16、21は、磁化容易軸の方向が互いに異なるように配置される。その他の構造は、第1の実施形態と同様であるため、説明は省略する。
【0054】
図15は、本発明の第2の実施形態に係る半導体記憶装置の断面図を示す。以下に、第2の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法について説明する。
【0055】
まず、図15に示すように、半導体基板11上に第1の配線13が絶縁膜12などを介して形成され、この第1の配線13上にダイオード材料層40が形成される。このダイオード材料層40上に第1のTMR材料層14が形成される。この第1のTMR材料層14は、例えば1重トンネル接合構造の場合、磁化固着層31とトンネル接合層32と磁気記録層33との3層からなる。次に、第1のTMR材料層14上に、例えばDLC膜からなるハードマスク15が形成されてパターニングされる。このパターニングされたハードマスク15を用いて、RIE又はイオンミリングにより、第1のTMR材料層14及びダイオード材料層40が選択的に除去され、第1のTMR素子16及びダイオード素子41が形成される。その後、パターニングされたハードマスク15が除去される。次に、第1のTMR素子16及び第1の配線13上に絶縁膜17が形成され、この絶縁膜17で第1のTMR素子16及びダイオード素子41の周辺部が埋め込まれる。その後は、第1の実施形態と同様の工程であるため、説明は省略する。
【0056】
以上のような第2の実施形態では、上記第1の実施形態と同様、図11に示すように、第1及び第2のTMR素子16、21の2つのアステロイド曲線から第1乃至第3の電流領域が設定される。そして、第1乃至第3の電流領域から書き込み電流値を選択することにより、第1及び第2のTMR素子16、21に選択的にデータが書き込まれる。また、データの読み出しの際、第1及び第2のTMR素子16、21に読み出し電流を流し、これら第1及び第2のTMR素子16、21の直列抵抗値から書き込みデータの判断が行われる。ここで、第2の実施形態では、スイッチング素子としてダイオード素子41を用いているため、データの読み出し時には、バイアス調整により選択セルだけに容易に読み出し電流を流すことができる。
【0057】
上記第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0058】
さらに、第1のTMR素子16と第1の配線13との間にダイオード素子41を挿入することで、バイアス調整により選択セルだけに容易に電流を流すことができる。このため、データの読み出し精度を大きく向上させることができるとともに、読み出し速度を向上させることができる。
【0059】
[第3の実施形態]
第3の実施形態は、1セルに2つのTMR素子を容易軸方向が重ならないように積層し、スイッチング素子としてトランジスタを用いた例である。
【0060】
図16は、本発明の第3の実施形態に係る半導体記憶装置の斜視図を示す。以下に、第3の実施形態に係る半導体記憶装置の構造について説明する。
【0061】
図16に示すように、第3の実施形態における第1の実施形態と異なる点は、読み出し用のスイッチング素子としてMOSトランジスタ53を用いたことである。すなわち、第3の実施形態に係る半導体記憶装置は、互いに異なる方向に延在された第1及び第2の配線13、23と、これら第1及び第2の配線13、23の間に挟まれた第1及び第2のTMR素子16、21と、第1のTMR素子16に下部電極55を介して接続するMOSトランジスタ53とで構成される。ここで、下部電極55は、第1の配線13と離間して配置される。そして、第1及び第2のTMR素子16、21は、磁化容易軸の方向が互いに異なるように配置される。その他の構造は、第1の実施形態と同様であるため、説明は省略する。
【0062】
図17は、本発明の第3の実施形態に係る半導体記憶装置の断面図を示す。以下に、第3の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法について説明する。
【0063】
まず、図17に示すように、半導体基板11上にゲート絶縁膜50を介してゲート電極51が選択的に形成され、このゲート電極51の両側の半導体基板11の表面にソース/ドレイン拡散層52が形成される。これにより、MOSトランジスタ53が形成され、このMOSトランジスタ53のゲート電極51が読み出し配線となる。次に、絶縁膜12内に、ソース/ドレイン拡散層52に接続するコンタクト54及び第1の配線13が形成される。次に、第1の配線13と離間して、コンタクト54に接続する下部電極55が形成され、この下部電極55上に第1のTMR材料層14が形成される。その後は、第1の実施形態と同様の工程であるため、説明は省略する。
【0064】
以上のような第3の実施形態では、上記第1の実施形態と同様、図11に示すように、第1及び第2のTMR素子16、21の2つのアステロイド曲線から第1乃至第3の電流領域が設定される。そして、第1乃至第3の電流領域から書き込み電流値を選択することにより、第1及び第2のTMR素子16、21に選択的にデータが書き込まれる。また、データの読み出しの際、第1及び第2のTMR素子16、21に読み出し電流を流し、これら第1及び第2のTMR素子16、21の直列抵抗値から書き込みデータの判断が行われる。ここで、第3の実施形態では、スイッチング素子としてMOSトランジスタ53を用いているため、データの読み出し時に、選択セルに接続するMOSトランジスタ53をオンすることで、選択セルだけに容易に読み出し電流を流すことができる。
【0065】
上記第3の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0066】
さらに、MOSトランジスタ53を読み出し用のスイッチング素子として用いることにより、第2の実施形態と同様、選択セルだけに容易に読み出し電流を流すことが可能となる。このため、データの読み出し精度を大きく向上させることができるとともに、読み出し速度を向上させることができる。
【0067】
また、MOSトランジスタ53のプロセスは、通常のLSIで用いられているCMOSプロセスとの相性も良い。つまり、周辺回路領域に形成するMOSトランジスタと同時に、メモリセル領域のMOSトランジスタ53も形成することが可能であるため、プロセスが複雑になることなくスイッチング素子を形成することができる。
【0068】
[第4の実施形態]
第4の実施形態は、TMR素子の容易軸方向が配線の延在方向と異なる例である。
【0069】
図18は、本発明の第4の実施形態に係る半導体記憶装置の平面図を示す。図19は、本発明の第4の実施形態に係る半導体記憶装置のアステロイド曲線を示す。以下に、第4の実施形態に係る半導体記憶装置について説明する。尚、第4の実施形態では、第1の実施形態と異なる点のみ説明する。
【0070】
図18に示すように、第4の実施形態における第1の実施形態と異なる点は、第1及び第2のTMR素子16、21の容易軸方向16a、21aを、第1及び第2の配線13、23の延在方向からずらしたところである。つまり、第1のTMR素子16の容易軸方向16aは第1の配線13の延在方向に対して時計回りに45度ずれており、第2のTMR素子21の容易軸方向21aは第2の配線23の延在方向に対して時計回りに45度ずれている。従って、この場合も第1の実施形態と同様、第1及び第2の配線13、23が直交しているため、第1のTMR素子16の磁化容易軸16aと第2のTMR素子21の磁化容易軸21aとは直交している。
【0071】
このように、第4の実施形態は、第1の実施形態と比べて、第1及び第2のTMR素子16、21が時計回りに45度ずれた構造となっている。このため、図19に示すように、第4の実施形態のアステロイド曲線は、第1の実施形態のアステロイド曲線を時計回りに45度回転させた曲線となる。つまり、第1及び第2のTMR素子16、21の一方にのみデータを書き込む場合、第1の実施形態では、第1及び第2の配線13、23の一方に比較的大きな電流を流す必要があったのに対し、第4の実施形態では、第1及び第2の配線13、23にほぼ同程度の電流値の電流を流すことになる。
【0072】
以上のような第4の実施形態では、図19に示すように、第1及び第2のTMR素子16、21の2つのアステロイド曲線から第1乃至第3の電流領域が設定される。そして、第1乃至第3の電流領域から書き込み電流値を選択することにより、第1及び第2のTMR素子16、21に選択的にデータが書き込まれる。また、データの読み出しの際、第1及び第2のTMR素子16、21に読み出し電流を流し、これら第1及び第2のTMR素子16、21の直列抵抗値から書き込みデータの判断が行われる。
【0073】
上記第4の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0074】
さらに、第4の実施形態では、第1及び第2のTMR素子16、21の一方にのみデータを書き込む場合、第1及び第2の配線13、23にほぼ同程度の大きさの電流を流すことになる。このため、第1の実施形態と比べて、書き込み電流を流した際、第1及び第2の配線13、23の一方に負荷がかかることを抑制できる。
【0075】
尚、第1及び第2の配線13、23の延在方向に対するTMR素子16、21の容易軸方向16a、21aのずらし角度は45度に限定されず、種々変更可能である。
【0076】
また、第4の実施形態の構造に、第2及び第3の実施形態で示したスイッチング素子を組み合わせることも可能である。
【0077】
[第5の実施形態]
第5の実施形態は、1セル内に3つ以上のTMR素子をそれぞれの容易軸方向が重ならないように積層した例である。
【0078】
図20は、本発明の第5の実施形態に係る半導体記憶装置の平面図を示す。以下に、第5の実施形態に係る半導体記憶装置について説明する。尚、第5の実施形態では、第1の実施形態と異なる点のみ説明する。
【0079】
図20に示すように、第5の実施形態における第1の実施形態と異なる点は、1セル内に、4つのTMR素子16、21、60、61を、それぞれの容易軸方向16a、21a、60a、61aが重ならないように積層していることである。つまり、第1の配線13の延在方向に容易軸方向16aを向けて第1のTMR素子16が配置され、この第1のTMR素子16の容易軸方向16aから反時計回りに45度ずらした方向に容易軸方向21aを向けて第2のTMR素子21が配置される。この第2のTMR素子21の容易軸方向21aから反時計回りに45度ずらした方向、つまり第2の配線23の延在方向に容易軸方向60aを向けて第3のTMR素子60が配置され、この第3のTMR素子60の容易軸方向60aから反時計回りに45度ずらした方向に容易軸方向61aを向けて第4のTMR素子61が配置される。これら第1乃至第4のTMR素子16、21、60、61は第1及び第2の配線13、23間に順に積層される。また、第1及び第2のTMR素子16、21間、第2及び第3のTMR素子21、60間、第3及び第4のTMR素子60、61間にはそれぞれ非磁性層が形成されている。
【0080】
以上のような第5の実施形態では、第1乃至第4のTMR素子16、21、60、61の4つのアステロイド曲線から複数の電流領域が設定される。そして、これらの電流領域から書き込み電流値を選択することにより、第1乃至第4のTMR素子16、21、60、61に選択的にデータが書き込まれる。また、データの読み出しの際、第1乃至第4のTMR素子16、21、60、61に読み出し電流を流し、これら第1乃至第4のTMR素子16、21、60、61の直列抵抗値から書き込みデータの判断が行われる。このように、第5の実施形態では、1ビットあたり16値のデータを保持するMRAMを実現できる。
【0081】
尚、1ビットあたり16値のデータを保持するには、第1乃至第4のTMR素子16、21、60、61における“1”、“0”状態の抵抗変化量ΔR1、ΔR2、ΔR3、ΔR4をそれぞれ異なる値にする必要がある。これは、第1の実施形態でも述べたように、例えば、第1乃至第4のTMR素子16、21、60、61のトンネル接合層を互いに異なる膜厚にしたり、第1乃至第4のTMR素子16、21、60、61を異なる材料で形成したり、第1乃至第4のTMR素子16、21、60、61を異なる大きさにしたりすればよい。
【0082】
また、第5の実施形態に係る半導体記憶装置は、第1乃至第4のTMR素子16、21、60、61を積層すれば、第1の実施形態と同様に形成することができる。ここで、第1乃至第4のTMR素子16、21、60、61の磁化固着層の磁化方向に固定する際の磁場中アニールは、第1のTMR素子16、第2のTMR素子21、第3のTMR素子60、第4のTMR素子61の順に、異なる温度で行われる。この際のアニールの温度は、上層のTMR素子ほど低い温度に設定することが望ましい。
【0083】
上記第5の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0084】
さらに、第5の実施形態では、1セル内に4つのTMR素子16、21、60、61を容易軸方向16a、21a、60a、61aが重ならないように積層することにより、1ビットあたりに16値のデータの書き込み及び読み出しが可能になる。このため、メモリとしての集積度をさらに向上させることが可能となる。
【0085】
尚、1セル内に、5つ以上のTMR素子をそれぞれの容易軸方向が重ならないように積層することも可能である。つまり、例えばn個のTMR素子を積層する場合、各TMR素子を180度/nずらして配置することで、1ビットあたりに2n値のデータの書き込み及び読み出しが可能である。
【0086】
また、第5の実施形態の構造に、第2及び第3の実施形態で示したスイッチング素子を組み合わせたり、第4の実施形態のようにTMR素子の容易軸方向を第1及び第2の配線の延在方向と重ならないようにしたりすることも可能である。
【0087】
[第6の実施形態]
第6の実施形態は、隣接する配線と磁化容易軸とが互いに直交する構造である。
【0088】
図21は、本発明の第6の実施形態に係るスイッチング素子を有しない半導体記憶装置の斜視図を示す。図22は、本発明の第6の実施形態に係る読み出しスイッチング用のダイオードを有する半導体記憶装置の斜視図を示す。図23は、本発明の第6の実施形態に係る読み出しスイッチング用のトランジスタを有する半導体記憶装置の斜視図を示す。以下に、本発明の第6の実施形態に係る半導体記憶装置の構造について説明する。
【0089】
図21乃至図23に示すように、第6の実施形態における第1の実施形態と異なる点は、第1の配線13の直上に隣接して配置された第1のTMR素子16の容易軸方向16aは、第1の配線13の延在方向と90度ずれており、第2の配線23の直下に隣接して配置された第2のTMR素子21の容易軸方向21aは、第2の配線23の延在方向と90度ずれているところである。つまり、隣接する配線と磁化容易軸とが互いに直交する構造となっている。
【0090】
以上のような第6の実施形態では、上記第1乃至第3の実施形態と同様、図11に示すように、第1及び第2のTMR素子16、21の2つのアステロイド曲線から第1乃至第3の電流領域が設定される。そして、第1乃至第3の電流領域から書き込み電流値を選択することにより、第1及び第2のTMR素子16、21に選択的にデータが書き込まれる。また、データの読み出しの際、第1及び第2のTMR素子16、21に読み出し電流を流し、これら第1及び第2のTMR素子16、21の直列抵抗値から書き込みデータの判断が行われる。
【0091】
上記第6の実施形態の各図によれば、第1乃至第3の実施形態と同様の効果をそれぞれ得ることができ、さらに、次のような効果が得られる。
【0092】
第1乃至第3の実施形態では、隣接する配線と磁化容易軸とが互いに平行な構造となっている。従って、書き込み配線を細くできるため、隣接セル間を近づけることができる。このため、セルの微細化に有利な構造となっている。
【0093】
これに対し、第6の実施形態では、隣接する配線と磁化容易軸とが互いに垂直な構造となっている。従って、最も近接する配線によって磁化容易軸方向の磁界を印加できるため、セルの磁化を反転させやすく、書き込み電流の低減に有利な構造となっている。例えば、選択セルに書き込みを行う場合、例えば1.7:1.0の割合で、磁化容易軸方向に困難軸方向よりも大きな磁界をかける。尚、この数値の割合は、セル構造により大きく変動するものである。
【0094】
その他、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で、種々に変形することが可能である。すなわち、第1乃至第5の実施形態では、記憶素子としてTMR素子を用いたが、例えば、2つの磁性層とこれら磁性層に挟まれた導体層とからなるGMR(Giant Magneto Resistive)素子を用いてもよい。
【0095】
さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0096】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、1ビットあたりの記憶データ値を増やすことが可能な半導体記憶装置及びその製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置を示す平面図。
【図2】図1のII−II線に沿った半導体記憶装置を示す断面図。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置を示す斜視図。
【図4】本発明の第1の実施形態に係わる1重トンネル接合構造のTMR素子を示す断面図。
【図5】本発明の第1の実施形態に係わる2重トンネル接合構造のTMR素子を示す断面図。
【図6】本発明の第1の実施形態に係わる半導体記憶装置の製造工程を示す断面図。
【図7】図6に続く、本発明の第1の実施形態に係わる半導体記憶装置の製造工程を示す断面図。
【図8】図7に続く、本発明の第1の実施形態に係わる半導体記憶装置の製造工程を示す断面図。
【図9】図8に続く、本発明の第1の実施形態に係わる半導体記憶装置の製造工程を示す断面図。
【図10】図9に続く、本発明の第1の実施形態に係わる半導体記憶装置の製造工程を示す断面図。
【図11】本発明の第1の実施形態に係わる半導体記憶装置のアステロイド曲線を示す図。
【図12】本発明の第1の実施形態に係わる半導体記憶装置を示す等価回路図。
【図13】本発明の第1の実施形態に係わる半導体記憶装置の読み出し動作を説明する図。
【図14】本発明の第2の実施形態に係わる半導体記憶装置を示す斜視図。
【図15】本発明の第2の実施形態に係わる半導体記憶装置を示す断面図。
【図16】本発明の第3の実施形態に係わる半導体記憶装置を示す斜視図。
【図17】本発明の第3の実施形態に係わる半導体記憶装置を示す断面図。
【図18】本発明の第4の実施形態に係わる半導体記憶装置を示す平面図。
【図19】本発明の第4の実施形態に係わる半導体記憶装置のアステロイド曲線を示す図。
【図20】本発明の第5の実施形態に係わる半導体記憶装置を示す平面図。
【図21】本発明の第6の実施形態に係わるスイッチング素子を有しない半導体記憶装置を示す斜視図。
【図22】本発明の第6の実施形態に係わる読み出しスイッチ用のダイオードを有する半導体記憶装置を示す斜視図。
【図23】本発明の第6の実施形態に係わる読み出しスイッチ用のトランジスタを有する半導体記憶装置を示す斜視図。
【図24】従来技術による半導体記憶装置を示す断面図。
【符号の説明】
11…半導体基板、
12、17、22、24…絶縁膜、
13…第1の配線、
14…第1のTMR材料層、
15、20…ハードマスク、
16…第1のTMR素子、
16a、21a、60a、61a…容易軸方向、
18…エッチングストッパ層、
19…第2のTMR材料層、
21…第2のTMR素子、
23…第2の配線、
31、31a、31b…磁化固着層、
32、32a、32b…トンネル接合層、
33…磁気記録層、
40…ダイオード材料層、
41…ダイオード素子、
50…ゲート絶縁膜、
52…ゲート電極、
53…MOSトランジスタ、
54…コンタクト、
55…下部電極、
60…第3のTMR素子、
61…第4のTMR素子、
101…テンプレート層、
102…初期強磁性層、
103…反強磁性層、
104、104′、104″…基準強磁性層、
105、105′、105″…自由記録層、
106…接点層、
107…非磁性層。

Claims (18)

  1. 1セルに、2値の抵抗値をそれぞれ有する第1及び第2の磁気抵抗効果素子を備えた半導体記憶装置であって、
    第1の方向に延在する第1の配線と、
    前記第1の配線の上方に配置され、第1の磁化固着層と第1の磁気記録層と前記第1の磁化固着層及び前記第1の磁気記録層間に設けられた第1の非磁性層とを有し、形状の長手方向により定められた第1の磁化容易軸が第2の方向を向く前記第1の磁気抵抗効果素子と、
    前記第1の磁気抵抗効果素子の上方に配置され、第2の磁化固着層と第2の磁気記録層と前記第2の磁化固着層及び前記第2の磁気記録層間に設けられた第2の非磁性層とを有し、形状の長手方向により定められた第2の磁化容易軸が前記第2の方向と異なる第3の方向を向く前記第2の磁気抵抗効果素子と、
    前記第2の磁気抵抗効果素子上に配置され、前記第1の方向と異なる第4の方向に延在する第2の配線と
    を具備することを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 前記第1の配線と前記第1の磁気抵抗効果素子との間に整流素子をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 前記第1の磁気抵抗効果素子が前記第1の配線と離間して配置され、この第1の磁気抵抗効果素子に接続するトランジスタをさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  4. 前記第1の方向と前記第4の方向は、90度ずれていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  5. 前記第2の方向と前記第3の方向は、90度ずれていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  6. 1データが書き込まれたときに前記第1の磁気抵抗効果素子は第1の抵抗値を有し、0データが書き込まれたときに前記第1の磁気抵抗効果素子は第2の抵抗値を有し、1データが書き込まれたときに前記第2の磁気抵抗効果素子は第3の抵抗値を有し、0データが書き込まれたときに前記第2の磁気抵抗効果素子は第4の抵抗値を有し、
    前記第1及び第3の抵抗値を足した第1の値と、前記第2及び第3の抵抗値を足した第2の値と、前記第1及び第4の抵抗値を足した第3の値と、前記第2及び第4の抵抗値を足した第4の値とは、互いに異なることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  7. 前記第1及び第2の非磁性層の膜厚は互いに異なることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  8. 前記第1及び第2の非磁性層の材料は互いに異なることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  9. 前記第1及び第2の磁気抵抗効果素子のMR比は互いに異なることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  10. 前記第1及び第2の磁気抵抗効果素子は、TMR素子又はGMR素子であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  11. 前記第1及び第2の磁気抵抗効果素子間に、前記第1及び第2の磁気抵抗効果素子の面積よりも大きな面積を有する非磁性層が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  12. 前記第1及び第2の磁気抵抗効果素子の中の任意の磁気抵抗効果素子のみにデータを書き込む場合、前記第1及び第2の配線に流す電流値は前記任意の磁気抵抗効果素子毎に異なることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  13. 第1の方向に延在する第1の配線を形成する工程と、
    前記第1の配線の上方に、第1の磁化固着層と第1の磁気記録層と前記第1の磁化固着 層及び前記第1の磁気記録層間に設けられた第1の非磁性層とを備え、2値の抵抗値を有する第1の磁気抵抗効果素子を形成する工程と、
    前記第1の磁気抵抗効果素子の上方に、第2の磁化固着層と第2の磁気記録層と前記第2の磁化固着層及び前記第2の磁気記録層間に設けられた第2の非磁性層とを備え、2値抵抗値を有する第2の磁気抵抗効果素子を形成する工程と、
    前記第2の磁気抵抗効果素子上に、前記第1の方向と異なる第2の方向に延在する第2の配線を形成する工程と、
    第1の温度で磁場中の熱処理を行い、前記第1の磁化固着層の磁化方向を第3の方向に固定する工程と、
    前記第1の温度と異なる第2の温度で磁場中の熱処理を行い、前記第2の磁化固着層の磁化方向を第4の方向に固定する工程と
    を含むことを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  14. 前記第1の配線と前記第1の磁気抵抗効果素子との間に整流素子を形成することを特徴とする請求項13に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  15. 前記第1の磁気抵抗効果素子から前記第2の磁気抵抗効果素子へ順に熱処理が行われ、この熱処理時の温度は順に低くなるように設定されていることを特徴とする請求項13に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  16. 前記第1及び第2の非磁性層は、互いに異なる膜厚で形成することを特徴とする請求項13に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  17. 前記第1及び第2の非磁性層は、互いに異なる材料で形成することを特徴とする請求項13に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  18. 前記第1及び第2の磁気抵抗効果素子間に、前記第1及び第2の磁気抵抗効果素子の面積よりも大きな面積を有する非磁性層を形成することを特徴とする請求項13に記載の半導体記憶装置の製造方法。
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