JP4005832B2 - 磁気メモリ及び磁気メモリ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気抵抗効果を利用したメモリ及びメモリ装置に係り、特には、強磁性トンネル接合型のように膜面垂直通電型(CPP:Current-perpendicular-to-plane)の磁気抵抗効果素子を含んだ磁気メモリ及び磁気メモリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
磁気抵抗効果素子は、例えば、一対の強磁性層を非磁性層を介して積層した構造を有している。この磁気抵抗効果素子の抵抗値は、一方の強磁性層の磁化に対する他方の強磁性層の磁化の相対的な向きに応じて変化する。このような磁気抵抗効果を示す磁気抵抗効果素子は様々な用途で利用可能であり、磁気メモリは磁気抵抗効果素子の主要な用途の1つである。
【0003】
磁気抵抗効果素子には、例えば、強磁性1重トンネル接合素子や強磁性2重トンネル接合素子のような強磁性トンネル接合素子(或いは、「TMR素子」;Tunneling Magneto-Resistance element)がある。強磁性1重トンネル接合素子は、ピン層、トンネルバリア層、フリー層を積層した構造を有している。また、強磁性2重トンネル接合素子は、ピン層、トンネルバリア層、フリー層、トンネルバリア層、ピン層を積層した構造を有している。なお、「フリー層」は外部磁場印加の際にその磁化の向きを変化させ得る単層構造または積層構造の強磁性層であり、「ピン層」は外部磁場印加の際にその磁化の向きを維持する単層構造または積層構造の強磁性層である。
【0004】
上記のTMR素子では、20%以上のMR比が得られている。例えば、強磁性層上に厚さ0.4nm乃至2.0nmの薄いAl層を成膜した後、その表面を酸素グロー放電または酸素ラジカルに曝すことによってAlOxからなるトンネルバリア層を形成し、その上に強磁性層をさらに成膜することにより形成される強磁性1重トンネル接合素子が提案されている。この強磁性トンネル接合素子によると、20%以上のMR比が得られている(J.Appl.Phys.79,4724(1996))。また、誘電体中に分散させた磁性粒子を介した強磁性トンネル接合や強磁性2重トンネル接合(連続膜)でも20%以上のMR比が得られている(特開平9−260743号、Phys.Rev.B 56(10),R5747(1997).、応用磁気学会誌23,4−2,(1999)、Appl.Phys.Lett.73(19),2829(1998)、Jpn.J.Appl.Phys.39,L1035(2001))。
【0005】
ところで、磁気メモリを大容量化した場合、十分に大きな出力信号を得るためにはTMR素子に印加する電圧を高める必要がある。このようにTMR素子への印加電圧を高めた場合、MR比が著しく減少することがある。そのため、上記のように20%以上のMR比が得られたとしても、磁気メモリを大容量化した場合に必ずしも十分に大きな出力信号が得られる訳ではない。
【0006】
また、磁気メモリを大容量化するためには、ビットサイズを微小化する必要がある。ビットサイズを微小化すると、TMR素子のフリー層による反磁界増大の影響が大きくなる。反磁界の増大により、フリー層は磁化を安定化するために環流磁区構造をとり易くなり、その結果、フリー層の容易磁化方向の保持力,すなわち、書き込み磁界(スイッチング磁界),が大きくなる。磁気メモリでは、ビット線とワード線とに電流を流すことにより発生する磁界によってフリー層の磁化を反転させるので、スイッチング磁界の増大は書き込みに要する電力消費量の増大をもたらす。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、大容量化した場合でも比較的低い消費電力で情報を書き込むこと及び十分に大きな出力信号を得ることが可能な磁気メモリ及び磁気メモリ装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の第の側面によると、互いに対向した第1及び第2磁気抵抗効果素子と、前記第1及び第2磁気抵抗効果素子間に介在した共通配線と、前記共通配線に対して前記第1磁気抵抗効果素子を挟んで交差した第1配線と、前記共通配線に対して前記第2磁気抵抗効果素子を挟んで交差した第2配線とを具備し、前記第1磁気抵抗効果素子は、1つの強磁性層または複数の強磁性層を非磁性層を介して積層してなる積層体を含むとともに前記共通配線と前記第1配線とに書き込み電流を流すことにより生じる第1磁界を印加した際に磁化の向きを維持する第1ピン層と、前記第1ピン層及び前記共通配線間に介在し且つ偶数の強磁性層を非磁性層を介して積層してなる積層体を含むとともに前記第1磁界を印加した際に磁化の向きが反転し得る第1フリー層とを備え、前記第2磁気抵抗効果素子は、1つの強磁性層または複数の強磁性層を非磁性層を介して積層してなる積層体を含むとともに前記共通配線と前記第2配線とに書き込み電流を流すことにより生じる第2磁界を印加した際に磁化の向きを維持する第2ピン層と、前記第2ピン層及び前記共通配線間に介在し且つ1つの強磁性層または3つ以上の奇数の強磁性層を非磁性層を介して積層してなる積層体を含むとともに前記第2磁界を印加した際に磁化の向きが反転し得る第2フリー層とを備え、前記第1ピン層が含む前記強磁性層の数及び前記第2ピン層が含む前記強磁性層の数は何れも奇数であるか或いは何れも偶数であることを特徴とする磁気メモリが提供される。
【0010】
本発明の第の側面によると、互いに対向した第1及び第2磁気抵抗効果素子と、前記第1及び第2磁気抵抗効果素子間に介在した共通配線と、前記共通配線に対して前記第1磁気抵抗効果素子を挟んで交差した第1配線と、前記共通配線に対して前記第2磁気抵抗効果素子を挟んで交差した第2配線とを具備し、前記第1磁気抵抗効果素子は、1つの強磁性層または3つ以上の奇数の強磁性層を非磁性層を介して積層してなる積層体を含むとともに前記共通配線と前記第1配線とに書き込み電流を流すことにより生じる第1磁界を印加した際に磁化の向きを維持する第1ピン層と、前記第1ピン層及び前記共通配線間に介在し且つ1つの強磁性層または複数の強磁性層を非磁性層を介して積層してなる積層体を含むとともに前記第1磁界を印加した際に磁化の向きを維持する第2ピン層と、前記第1及び第2ピン層間に介在し且つ1つの強磁性層または複数の強磁性層を非磁性層を介して積層してなる積層体を含むとともに前記第1磁界を印加した際に磁化の向きが反転し得る第1フリー層とを備え、前記第2磁気抵抗効果素子は、偶数の強磁性層を非磁性層を介して積層してなる積層体を含むとともに前記共通配線と前記第2配線とに書き込み電流を流すことにより生じる第2磁界を印加した際に磁化の向きを維持する第3ピン層と、前記第3ピン層及び前記共通配線間に介在し且つ1つの強磁性層または複数の強磁性層を非磁性層を介して積層してなる積層体を含むとともに前記第2磁界を印加した際に磁化の向きを維持する第4ピン層と、前記第3及び第4ピン層間に介在し且つ1つの強磁性層または複数の強磁性層を非磁性層を介して積層してなる積層体を含むとともに前記第2磁界を印加した際に磁化の向きが反転し得る第2フリー層とを備え、前記第1フリー層が含む前記強磁性層の数と前記第2フリー層が含む前記強磁性層の数と前記第2ピン層が含む前記強磁性層の数とは何れも奇数であり且つ前記第4ピン層が含む前記強磁性層の数は偶数であるか、或いは、前記第1フリー層が含む前記強磁性層の数と前記第2フリー層が含む前記強磁性層の数と前記第2ピン層が含む前記強磁性層の数とは何れも偶数であり且つ前記第4ピン層が含む前記強磁性層の数は奇数であることを特徴とする磁気メモリが提供される。
【0011】
本発明の第の側面によると、互いに対向した第1及び第2磁気抵抗効果素子と、前記第1及び第2磁気抵抗効果素子間に介在した共通配線と、前記共通配線に対して前記第1磁気抵抗効果素子を挟んで交差した第1配線と、前記共通配線に対して前記第2磁気抵抗効果素子を挟んで交差した第2配線とを具備し、前記第1磁気抵抗効果素子は、1つの強磁性層または3つ以上の奇数の強磁性層を非磁性層を介して積層してなる積層体を含むとともに前記共通配線と前記第1配線とに書き込み電流を流すことにより生じる第1磁界を印加した際に磁化の向きを維持する第1ピン層と、前記第1ピン層及び前記共通配線間に介在し且つ偶数の強磁性層を非磁性層を介して積層してなる積層体を含むとともに前記第1磁界を印加した際に磁化の向きを維持する第2ピン層と、前記第1及び第2ピン層間に介在し且つ1つの強磁性層または複数の強磁性層を非磁性層を介して積層してなる積層体を含むとともに前記第1磁界を印加した際に磁化の向きが反転し得る第1フリー層とを備え、前記第2磁気抵抗効果素子は、1つの強磁性層または複数の強磁性層を非磁性層を介して積層してなる積層体を含むとともに前記共通配線と前記第2配線とに書き込み電流を流すことにより生じる第2磁界を印加した際に磁化の向きを維持する第3ピン層と、前記第3ピン層及び前記共通配線間に介在し且つ1つの強磁性層または3つ以上の奇数の強磁性層を非磁性層を介して積層してなる積層体を含むとともに前記第2磁界を印加した際に磁化の向きを維持する第4ピン層と、前記第3及び第4ピン層間に介在し且つ1つの強磁性層または複数の強磁性層を非磁性層を介して積層してなる積層体を含むとともに前記第2磁界を印加した際に磁化の向きが反転し得る第2フリー層とを備え、前記第1フリー層が含む前記強磁性層の数は偶数であり且つ前記第2フリー層が含む前記強磁性層の数と前記第3ピン層が含む前記強磁性層の数とは何れも奇数であるか、或いは、前記第1フリー層が含む前記強磁性層の数は奇数であり且つ前記第2フリー層が含む前記強磁性層の数と前記第3ピン層が含む前記強磁性層の数とは何れも偶数であることを特徴とする磁気メモリが提供される。
【0012】
本発明の第の側面によると、上記の磁気メモリを具備し、前記第1磁気抵抗効果素子と前記第2磁気抵抗効果素子との組を備えたメモリセルを複数個含んだことを特徴とする磁気メモリ装置が提供される。
【0013】
本発明の第1の側面に係る磁気メモリは、第1磁気抵抗効果素子と第1配線との間に介在した第1反強磁性層と、第2磁気抵抗効果素子と第2配線との間に介在した第2反強磁性層とをさらに具備していてもよい。また、本発明の第及び第の側面に係る磁気メモリは、第1磁気抵抗効果素子と第1配線との間に介在した第1反強磁性層と、第1磁気抵抗効果素子と共通配線との間に介在した第2反強磁性層と、第2磁気抵抗効果素子と第2配線との間に介在した第3反強磁性層と、第2磁気抵抗効果素子と共通配線との間に介在した第4反強磁性層とをさらに具備していてもよい。さらに、本発明の第2の側面において、第1フリー層が含む強磁性層の数と第2フリー層が含む前記強磁性層の数とは等しくてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、各図において、同様または類似する機能を有する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。まず、本発明の第1乃至第の実施形態及び参考例で利用可能な構造の一例について説明する。
【0015】
図1は、本発明の第1乃至第の実施形態及び参考例に係る磁気ランダムアクセスメモリ(以下、MRAMという)で利用可能なアーキテクチャの第1の例を概略的に示す図である。図1に示すMRAM1では、1つのメモリセルは一対の磁気抵抗効果素子2a,2bを含んでいる。それら磁気抵抗効果素子2a,2bは書き込み用のビット線3を挟んで対向している。ビット線3は、磁気抵抗効果素子2aを介して読み出し用のビット線4aに電気的に接続されるとともに、磁気抵抗効果素子2bを介して読み出し用のビット線4bに電気的に接続されている。なお、ビット線4a,4bはビット線3に対して略垂直な方向に延在している。また、図中、ビット線4aの下方にはビット線3と略垂直に交差する方向に書き込み用のディジット線5aが延在しており、ビット線4bの上方にはビット線3と略垂直に交差する方向に書き込み用のディジット線5bが延在している。
【0016】
このMRAMで二値記憶を行う場合、情報の書き込みは、ビット線3とディジット線5a,5bとに電流パルスを流すことにより行う。すなわち、ビット線3とディジット線5a,5bとに書き込み電流を流すと、これらの周囲に電流磁界が生ずる。これら電流磁界を合成してなる合成磁界により、磁気抵抗効果素子2a,2bのフリー層の磁化を反転させることができる。また、記録した情報の読み出しは、ビット線3から磁気抵抗効果素子2a,2bにセンス電流を流し、センスアンプによりそれら磁気抵抗効果素子2a,2bを流れた電流を検出する。このような方法で読み出しを行った場合、大きな出力信号を得ることができる。
【0017】
次に、本発明の参考例について説明する。図2は、本発明の参考例に係るMRAMで利用可能な構造の例を概略的に示す図である。また、図3(a),(b)は、図2に示す構造で二値記憶を行うのに利用可能な状態を概略的に示す図である。例えば、図3(a)は情報“0”を保持している状態を示し、図3(b)は情報“1”を保持している状態を示している。なお、図2及び図3(a),(b)において、参照符号11a,11bはフリー層を示し、参照符号12a,12bはピン層を示し、参照符号13a,13bは反強磁性層を示し、参照符号14a,14bは下地層を示し、参照符号15a,15bは保護層を示し、参照符号16a,16bは非磁性層を示している。また、図2及び図3(a),(b)において、実線矢印は磁化の向きを示し、破線矢印はフリー層11a,11b同士が静磁結合している様子を示している。
【0018】
図2に示すように、本参考例では、磁気抵抗効果素子2aは1つのフリー層11aと1つのピン層12aとを含み、磁気抵抗効果素子2bも1つのフリー層11bと1つのピン層12bとを含む。また、本参考例では、フリー層11aの磁化の向きとフリー層11bの磁化の向きとを、情報“0”を保持している状態と情報“1”を保持している状態との双方で反平行とする。
【0019】
このような構造では、フリー層11aとフリー層11bとがビット線3を挟んで静磁結合する。そのため、それらの端部の磁荷が消失し、フリー層11a,11bのそれぞれの磁区構造が単磁区構造となる。すなわち、フリー層11a,11bのそれぞれの磁区構造が安定化するとともに、より大きなMR比を得ることができる。
【0020】
また、それらフリー層11a,11bの磁化により、ビット線3やディジット線5a,5bに電流を流すことによって発生する電流磁界を磁化反転に効率的に利用することができる。そのため、メモリセルが磁気抵抗効果素子を1つのみ含んだ場合に比べ、より低い電流値(配線1本当りの)で情報を書き込むことが可能となる。すなわち、大容量化した場合でも比較的低い消費電力で情報を書き込むこと及び十分に大きな出力信号を得ることが可能となる。また、上記構造では、書き込み用の配線1本当たりに流す電流値を低減することができるため、配線疲労を抑制することができ、高い信頼性を実現することができる。
【0021】
さて、上記の通り、本参考例では、情報“0”及び“1”の記憶に図3(a),(b)に示す2つの状態を利用する。すなわち、図3(a),(b)から明らかなように、本参考例では、ピン層12aとピン層12bとの間で磁化の向きを反平行とする必要がある。しかしながら、ピン層12a,12bへの一方向磁気異方性の付与は、所定強度の磁場中でアニールすることにより行う。そのため、ピン層12a,12bのそれぞれが強磁性層を1層のみ含んでいる場合、ピン層12aの磁化の向きとピン層12bの磁化の向きとは同一となってしまう。
【0022】
図4は、本発明の参考例に係るMRAMで利用可能な構造の例を概略的に示す図である。なお、図4において、参照符号21は強磁性層を示し、参照符号22は非磁性層を示している。
【0023】
図4に示すように、本参考例では、ピン層12aは偶数の強磁性層21を非磁性層22を介して積層してなる積層体で構成し、ピン層12bは1つの強磁性層21で構成するか或いは3つ以上の奇数の強磁性層21を非磁性層22を介して積層してなる積層体で構成する。また、本参考例では、フリー層11a,11bのそれぞれは1つの強磁性層で構成するか或いは複数の強磁性層を非磁性層を介して積層してなる積層体で構成する。さらに、本参考例では、フリー層11aが含む強磁性層の数及びフリー層11bが含む強磁性層の数を何れも奇数とするか或いは何れも偶数とし、典型的には互いに等しくする。
【0024】
このような構造を採用した場合、所定強度の磁場中でアニールしてピン層12a,12bへの一方向磁気異方性を付与すると、ピン層12a,12bに含まれる強磁性層21の磁化の向きは図4に示すようになる。すなわち、ピン層12aに含まれる強磁性層21のうちフリー層11aに最も近いものとピン層12bに含まれる強磁性層21のうちフリー層11bに最も近いものとの間で磁化の向きを反平行とすることができる。ピン層12a,12bに含まれる強磁性層21のうちフリー層11a,11bに最も近いものが磁気抵抗効果に寄与するので、図4に示すように一方向磁気異方性を付与すると、図3(a),(b)に示したのと同様の状態を生じさせることが可能となる。
【0025】
本参考例において、フリー層11a,11bのそれぞれは、複数の強磁性層を非磁性層を介して積層してなる積層体で構成することができる。このような構造を採用する場合、フリー層11a,11bのそれぞれに含まれる強磁性層のうち、ビット線3に最も近いものは他に比べてより厚いことが好ましい。これにより、フリー層11a,11b同士が静磁的にカップリングし、それぞれのフリー層11a,11bで磁区構造が単磁区構造となって安定化する。また、フリー層11a,11bに上記の積層構造を採用することにより、磁化と膜厚との関をより容易に調節することが可能となる。
【0026】
次に、本発明の第の実施形態について説明する。図5は、本発明の第の実施形態に係るMRAMで利用可能な構造の例を概略的に示す図である。なお、図5において、参照符号23は強磁性層を示し、参照符号24は非磁性層を示している。
【0027】
の実施形態に係るMRAMは以下の事項を除いて参考例に係るMRAMと同様の構造を有している。すなわち、図5に示すように、第の実施形態では、ピン層12a,12bの双方を、偶数の強磁性層21を非磁性層22を介して積層してなる積層体で構成する。また、第の実施形態では、フリー層11aは1つの強磁性層で構成するか或いは3つ以上の奇数の強磁性層を非磁性層を介して積層してなる積層体で構成し、フリー層11bは偶数の強磁性層23を非磁性層24を介して積層してなる積層体で構成する。さらに、第の実施形態では、ピン層12aが含む強磁性層21の数及びピン層12bが含む強磁性層21の数を何れも奇数とするか或いは何れも偶数とする。このような構造を採用しても、参考例で説明したのと同様の効果を得ることができる。
【0028】
なお、図5に示す構造では、フリー層11aを単層構造としている。フリー層11aのように、フリー層中に含まれる全ての強磁性層の間で磁化の向きが互いに平行である構造は単純構造と呼ばれる。また、フリー層11bのように、フリー層中に含まれる強磁性層のうち非磁性層を介して隣り合うもの同士の間で磁化の向きが互いに反平行である構造はシンセティック構造と呼ばれる。
【0029】
シンセティック構造のフリー層に含まれる強磁性層23の磁化と膜厚との積はそれぞれの有効磁化を打ち消すような設計でなくても良い。また、ピン層12a,12bの構造は、シンセティック構造であってもよく、或いは、単純構造であってもよい。
【0030】
次に、本発明の第の実施形態について説明する。図6は、本発明の第の実施形態に係るMRAMで利用可能な構造の例を概略的に示す図である。なお、図6において、参照符号12a1,12a2,12b1,12b2はピン層を示し、参照符号13a1,13a2,13b1,13b2は反強磁性層を示し、参照符号16a1,16a2,16b1,16b2は非磁性層を示している。
【0031】
の実施形態に係るMRAMにおいて、磁気抵抗効果素子2a,2bのそれぞれはデュアル構造を有している。すなわち、第の実施形態に係るMRAMは、スピンバルブ型の磁気抵抗効果素子2a,2bを含んでいる。
【0032】
の実施形態に係るMRAMは、磁気抵抗効果素子2a,2bのそれぞれがデュアル構造を有するとともに以下の構造を採用したこと以外は参考例に係るMRAMと同様の構造を有している。すなわち、第の実施形態では、例えば、図6に示すように、磁気抵抗効果素子2aのピン層12a1に含まれる強磁性層21の数を偶数とし、磁気抵抗効果素子2bのピン層12b1に含まれる強磁性層21の数を奇数とする。さらに、フリー層11aが含む強磁性層23の数とフリー層11bが含む強磁性層23の数とピン層12b2が含む強磁性層21の数との全てを偶数とし且つピン層12a2が含む強磁性層21の数を奇数とする。このような構造を採用しても、参考例で説明したのと同様の効果を得ることができる。
【0033】
なお、本実施形態では、フリー層11aが含む強磁性層23の数とフリー層11bが含む強磁性層23の数とピン層12b 2 が含む強磁性層21の数との全てを奇数とし且つピン層12a 2 が含む強磁性層21の数を偶数としてもよい。また、フリー層11a,11b同士の静磁結合は、それらの距離が長いほど小さくなる。したがって、ピン層12a2,12b2は薄いことが望ましい。
【0034】
次に、本発明の第の実施形態について説明する。図7は、本発明の第の実施形態に係るMRAMで利用可能な構造の例を概略的に示す図である。第の実施形態に係るMRAMは、第の実施形態に係るMRAMと同様に、スピンバルブ型の磁気抵抗効果素子2a,2bを含んでいる。
【0035】
の実施形態に係るMRAMは、以下の構造を採用したこと以外は第の実施形態に係るMRAMと同様の構造を有している。すなわち、第の実施形態では、例えば、図7に示すように、ピン層12a2に含まれる強磁性層21の数を奇数とし、ピン層12b1に含まれる強磁性層21の数との双方を奇数とし、ピン層12b2に含まれる強磁性層21の数を偶数とする。さらに、フリー層11aが含む強磁性層23の数とピン層12a1が含む強磁性層21の数とを奇数とし且つフリー層11bが含む強磁性層23の数を偶数とする。このような構造を採用しても、参考例で説明したのと同様の効果を得ることができる。
【0036】
なお、本実施形態では、フリー層11aが含む強磁性層23の数とピン層12a1が含む強磁性層21の数とを偶数とし且つフリー層11bが含む強磁性層23の数を奇数としてもよい。
【0037】
上述した第1乃至第の実施形態及び参考例に係るMRAM1は、図8に示す構造を有し得る。図8は、図1に示すアーキテクチャを採用したMRAMの一例を概略的に示す断面図である。図8に示すMRAM1では、P型Si基板のような半導体基板51の表面領域に素子分離絶縁膜52が形成されている。素子分離絶縁膜52によって分離された素子領域にはN+型領域のような不純物拡散領域53が形成されている。それら領域53間の上部にはゲート絶縁膜54を介してゲート電極として用いられる読み出し用のワード線55が配置され、それらはMOSFET60を構成している。
【0038】
不純物拡散層53にはプラグ57を介して金属配線56a,56bが接続されており、金属配線56bはプラグ57や配線56cを介して読み出し用のビット線4bに接続されている。ビット線4aはビット線4bと対を為しており、それらの間にはビット線3が延在している。
【0039】
ビット線4aとビット線3との間には磁気抵抗効果素子2aが介在しており、ビット線4bとビット線3との間には磁気抵抗効果素子2bが介在している。ディジット線5a,5bはそれらを上下から挟むように及びビット線3に対して略垂直な方向に延在している。なお、図8において、参照符号58は層間絶縁膜を示している。
【0040】
以上の第1乃至第の実施形態及び参考例では、図1に示すアーキテクチャを例に説明を行ったが、第1乃至第の実施形態及び参考例に係るMRAMでは様々なアーキテクチャを利用することができる。
【0041】
図9は、本発明の第1乃至第の実施形態及び参考例に係るMRAMで利用可能なアーキテクチャの第2の例を概略的に示す図である。図9に示すMRAMでは、磁気抵抗効果素子2a,2bのそれぞれの一端は読み出し/書き込み用ビット線3に接続されている。それぞれの磁気抵抗効果素子2a,2bの他端には、ダイオード62a,62bを介して読み出し/書き込み用ワード線5a,5bが接続されている。なお、ビット線3とワード線5a,5bとは互いに交差するように配置されている。
【0042】
読み出し時には、例えば、いずれかの磁気抵抗効果素子2a,2bの組に接続されているビット線3とワード線5a,5bとをトランジスタ64,65a,65bにより選択してセンスアンプ66により電流を検出する。また、書き込み時には、例えば、いずれかの磁気抵抗効果素子2a,2bの組に接続されているビット線3とワード線5a,5bとをトランジスタ64,65a,65bにより選択して、書き込み電流を流す。この際に、ビット線3及びワード線5a,5bの周囲にそれぞれ発生する磁界を合成してなる書き込み磁界が磁気抵抗効果素子2a,2bのフリー層の磁化を所定の方向に変化させる。これにより、書き込みが為される。なお、ダイオード62a,62bは、読み出し時或いは書き込み時に、選択していない磁気抵抗効果素子2a,2bを介して流れる迂回電流を遮断する役割を果たす。
【0043】
図10は、本発明の第1乃至第の実施形態及び参考例に係るMRAMで利用可能なアーキテクチャの第3の例を概略的に示す図である。図10に示すMRAMは、読み出し/書き込み用ビット線3と読み出し用ビット線4a,4bとの間に磁気抵抗効果素子2a,2bを並列に接続した「ハシゴ型」の構成を採用している。さらに、それぞれの磁気抵抗効果素子2a,2bに近接して、ワード線5a,5bがビット線3,4a,4bと交差するように配置されている。
【0044】
磁気抵抗効果素子2a,2bへの書き込みは、例えば、ビット線3に書き込み電流を流すことにより発生する磁界と、ワード線5a,5bに書き込み電流を流すことにより発生する磁界との合成磁界を磁気抵抗効果素子2a,2bのフリー層に作用させることにより行う。他方、読み出しの際には、トランジスタ6a,64a,64bによって何れかのビット線3,4a,4bの組を選択し、選択したビット線3,4a間及びビット線3,4b間に電圧を印加する。すると、これらの間で並列に接続されている全ての磁気抵抗効果素子2a,2bに電流が流れる。この電流の合計をセンスアンプ66により検出しながら、いずれかの磁気抵抗効果素子2a,2bの組に近接したワード線5a,5bに書き込み電流を流す。これにより、その磁気抵抗効果素子2a,2bのフリー層の磁化を所定の方向に変化させる。この時の電流変化を検出することにより、当該磁気抵抗効果素子2a,2bの読み出しを行うことができる。
【0045】
すなわち、書き換え前のフリー層の磁化方向が書き換え後の磁化方向と同一であれば、センスアンプ66により検出される電流は変化しない。しかし、書き換え前後でフリー層の磁化方向が反転する場合には、センスアンプ66により検出される電流が磁気抵抗効果により変化する。このようにして、書き換え前のフリー層の磁化方向に対応した格納データを読み出すことができる。なお、この方法は、読み出しの際に格納データを変化させる、いわゆる「破壊読み出し」に対応している。
【0046】
図11は、本発明の第1乃至第の実施形態及び参考例に係るMRAMで利用可能なアーキテクチャの第4の例を概略的に示す図である。図11に示すMRAMでは、磁気抵抗効果素子2a,2bのそれぞれの一端は読み出し/書き込み用ビット線3に並列に接続されている。また、これら磁気抵抗効果素子2a,2bのそれぞれの他端は、ビット線3と交差するように配置された読み出し用ワード線4a,4bに接続されている。さらに、これらワード線4a,4bに近接して、書き込み用ワード線5a,5bが配置されている。
【0047】
磁気抵抗効果素子2a,2bへの書き込みは、ビット線3に書き込み電流を流すことにより発生する磁界と、ワード線5a,5bに書き込み電流を流すことにより発生する磁界との合成磁界を磁気抵抗効果素子2a,2bのフリー層に作用させることにより行う。他方、読み出しの際には、トランジスタ64,65a,65bによって、何れかの磁気抵抗効果素子2a,2bの組に接続されたビット線3とワード線4a,4bとを選択し、さらに、当該磁気抵抗効果素子2a,2bにセンス電流を流し、それをセンスアンプ66により検出する。
【0048】
図12は、本発明の第1乃至第の実施形態及び参考例に係るMRAMで利用可能なアーキテクチャの第5の例を概略的に示す図である。図12に示すMRAMでは、磁気抵抗効果素子2a,2bのそれぞれの一端は読み出し/書き込み用ビット線3に並列に接続されている。また、これら磁気抵抗効果素子2a,2bのそれぞれの他端は、リード67a,67bを介して、ビット線3と交差するように配置された読み出し用ワード線4a,4bに接続されている。さらに、磁気抵抗効果素子2a,2bを上下から挟むように書き込み用ワード線5a,5bが配置されている。
【0049】
図12に示すMRAMでは、図11に示すMRAMに関して説明したのと同様の方法により書き込み及び読み出しが可能である。但し、図12に示すMRAMでは、図11に示すMRAMとは異なり、ワード線5a,5bと磁気抵抗効果素子2a,2bとの間にワード線4a,4bは介在していない。そのため、図12に示すMRAMでは、図11に示すMRAMに比べ、磁気抵抗効果素子2a,2bとワード線5a,5bとをより接近させることができる。したがって、ワード線5a,5bによって発生する書き込み磁界を磁気抵抗効果素子2a,2bに対してより効果的に作用させることができる。
【0050】
次に、第1乃至第の実施形態及び参考例で説明した磁気抵抗効果素子2a,2bに利用可能な材料などについて説明する。
【0051】
ピン層12の強磁性層21に利用可能な強磁性体としては、例えば、Fe、Co、Niまたはこれらの合金や、スピン分極率の大きいマグネタイト、CrO2、RXMnO3-y(ここでRは希土類、XはCa、Ba、Srのいずれかを表す)などの酸化物、或いは、NiMnSb、PtMnSbなどのホイスラー合金などを挙げることができる。
【0052】
ピン層12の強磁性層21には一方向異方性を付与することが望ましい。またその厚さは0.1nm乃至100nmの範囲内とすることが好ましい。さらに、この強磁性層21の膜厚は、超常磁性にならない程度の厚さが必要であり、0.4nm以上であることがより望ましい。
【0053】
ピン層12としては、上記の通り、強磁性層21と非磁性層22との積層膜を用いても良い。例えば、強磁性層/非磁性層/強磁性層の三層構造を用いることができる。この場合、非磁性層を介して両側の強磁性層に反強磁性的な層間の相互作用が働いていることが望ましい。三層構造のピン層12としては、例えば、Co(Co−Fe)/Ru(ルテニウム)/Co(Co−Fe)、Co(Co−Fe)/Ir(イリジウム)/Co(Co−Fe)、Co(Co−Fe)/Os(オスニウム)/Co(Co−Fe)などの積層膜を挙げることができる。このようなピン層12に隣接して反強磁性膜13と、ピン層12の磁化がビット線やワード線からの電流磁界の影響をより受け難く、磁化が強固に固着される。また、ピン層12からの漏洩磁界(stray field)を減少(或いは調節)でき、ピン層12に含まれる2つの強磁性層21の膜厚を変えることにより、フリー層11の磁化シフトを調整することができる。
【0054】
反強磁性層13は必須の構成要素ではないが、ピン層12の磁化を強固に固着させる観点からは設けることが望ましい。反強磁性層13の材料としては、例えば、Fe−Mn、Pt−Mn、Pt−Cr−Mn、Ni−Mn、Ir−Mn、NiO、Fe23などを挙げることができる。これら磁性体には、Ag、Cu、Au、Al、Mg、Si、Bi、Ta、B、C、O、N、Pd、Pt、Zr、Ir、W、Mo、Nbなどの非磁性元素を添加して、磁気特性を調節したり、その他、結晶性、機械的特性、化学的特性などの各種物性を調節することができる。
【0055】
フリー層11の材料としても、ピン層12と同様に、例えば、Fe、Co、Niまたはこれらの合金や、スピン分極率の大きいマグネタイト、CrO2、RXMnO3-y(ここでRは希土類、XはCa、Ba、Srのいずれかを表す)などの酸化物、或いは、NiMnSb、PtMnSbなどのホイスラー合金などを用いることができる。
【0056】
フリー層11に含まれる強磁性層23は、膜面に対して略平行な方向の一軸磁気異方性を有することが望ましい。また、その厚さは0.1nm乃至100nmの範囲内にあることが好ましい。さらに、この強磁性層23の膜厚は、超常磁性にならない程度の厚さが必要であり、0.4nm以上であることがより望ましい。
【0057】
フリー層11は、軟磁性層/強磁性層の二層構造、または、強磁性層/軟磁性層/強磁性層の三層構造を有し得る。フリー層11が強磁性層/非磁性層/強磁性層の三層構造を有している場合、強磁性層の層間の相互作用の強さを制御することにより、メモリセルのセル幅がサブミクロン以下になっても、電流磁界の消費電力を増大させずに済むというより好ましい効果が得られる。
【0058】
フリー層11でも、上記の磁性体に、Ag、Cu、Au、Al、Mg、Si、Bi、Ta、B、C、O、N、Pd、Pt、Zr、Ir、W、Mo、Nbなどの非磁性元素を添加して、磁気特性を調節したり、その他、結晶性、機械的特性、化学的特性などの各種物性を調節することができる。
【0059】
上記の磁気抵抗効果素子2a,2bは、TMR素子であってもよい。この場合、ピン層12とフリー層11との間に設けられる絶縁層(或いは誘電体層)16の材料としては、Al23、SiO2、MgO、AlN、Bi23、MgF2、CaF2、SrTiO2、AlLaO3、Al−N−Oなどの各種の絶縁体(誘電体)を用いることができる。これらの化合物は、化学量論的組成を有している必要はなく、酸素、窒素、フッ素などの欠損、或いは過不足が存在していてもよい。また、この絶縁層(誘電体層)の厚さは、トンネル電流が流れる程度に薄い方が望ましく、実際上は、10nm以下であることが望ましい。
【0060】
このような磁気抵抗効果素子2a,2bは、スパッタリング法、蒸着法、分子線エピタキシャル法などの通常の薄膜形成手段を用いて、所定の基板上に形成することができる。ここで使用可能な基板の材料としては、例えば、Si、SiO2、Al23、スピネル、AlNなどを挙げることがができる。
【0061】
下地層14や保護層15は必須の構成要素ではないが、設けることが望ましい。下地層14や保護層15の材料としては、例えば、Ta、Ti、Pt、Pd、Au、Ti/Pt、Ta/Pt、Ti/Pd、Ta/Pd、Cu、Al−Cu、Ru、Ir、Osなどを挙げることができる。
【0062】
【実施例】
図1に示すMRAMを以下に説明する方法により作製した。なお、本例では、磁気抵抗効果素子2a,2bに図7に示す構造を採用した。
【0063】
まず、トランジスタなどを形成した基板上に絶縁膜を成膜し、この絶縁膜にCuを主成分とする厚さ1μmのディジット線5bなどをダマシン法により形成した。すなわち、上記絶縁膜にRIE(Reactive Ion Etching)法を用いて配線溝やビアホールを形成した。その後、Cuを主成分とする金属膜を成膜し、この金属膜をCMP(Chemical Mechanical Polishing)法により平坦化した。以上のようにしてディジット線5bなどを得た。
次に、同様の方法により、上記基板のディジット線5bを形成した面に絶縁膜を成膜し、この絶縁膜にビット線4bなどを埋め込み形成した。
【0064】
次いで、強磁性1重トンネル接合を有する磁気抵抗効果素子2bの各層をスパッタリング法により成膜した。なお、TMR素子2bの層構成は、下側から順に、Ta(5nm)/Ru(2nm)/PtMn−Mn(15nm)/CoFe(3nm)/Ru(1nm)/CoFe(3nm)/AlOx(1nm)/CoFe(1nm)/NiFe(3nm)/CoFe(1nm)/Cu(1nm)/Ta(9nm)/Ru(30nm)とした。さらに、最上層のRu層をハードマスクとして使用し、塩素系のエッチングガスを用いたRIE法により下側のRu/Ta層までエッチングすることにより上記の積層体をパターニングしてTMR素子2bを得た。
その後、SiOxを低温TEOS法により堆積して絶縁膜を成膜し、この絶縁膜にビット線2aなどを埋め込み形成した。
【0065】
次に、強磁性一重トンネル接合を有する磁気抵抗効果素子2aの各層をスパッタリング法により成膜した。なお、TMR素子2aの層構成は、下側から順に、Ta(5nm)/NiFe(3nm)/CoFe(1nm)/AlOx(1nm)/CoFe(3nm)/Ru(1nm)/CoFe(3nm)/Pt―Mn(15nm)/Ta(9nm)/Ru(30nm)とした。さらに、TMR素子2bに関して説明したのと同様の方法により上記の積層体をパターニングしてTMR素子2aを得た。
その後、上記基板のTMR素子2aを形成した面に絶縁膜を成膜し、この絶縁膜にビット線4aなどを埋め込み形成した。その上にさらに絶縁膜を成膜し、この絶縁膜にディジット線5aなどを埋め込み形成した。さらに、このようにして得られた構造を所定強度の磁場中でアニールすることにより、ピン層12に位置方向磁気異方性を付与し、フリー層11には一軸磁気異方性を付与した。以上のようにして、図1に示すMRAM1を得た。
【0066】
また、比較例として、上述したのとほぼ同様の方法により、1つのメモリセルに含まれるTMR素子の数が1つである従来型のMRAMセルを作製した。
【0067】
これらMRAMについて、セルのスイッチングに必要な最小電流値及びスイッチング速度を調べた。その結果、本実施例に係るMRAMは、比較例に係るMRAMに比べ、最小電流値がより低く且つスイッチング速度がより高いことを確認することができた。具体的には、スイッチング電流を20%低減することができ、それに伴いスイッチング速度も20%向上した。また、本実施例に係るMRAMでは、比較例に係るMRAMに比べ、出力電流が2.2倍になり、S/N比は20%向上した。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、一対の磁気抵抗効果素子を書き込み用の共通配線を挟んで対向させ、それら磁気抵抗効果素子を用いて二値記憶を可能としている。また、本発明では、情報“0”を保持している状態と情報“1”を保持している状態との双方でそれら磁気抵抗効果素子のフリー層同士が静磁結合し得る構造を採用するため、何れの状態においてもフリー層の磁区構造が単磁区構造となる。したがって、本発明によると、大容量化した場合でも比較的低い消費電力で情報を書き込むこと及び十分に大きな出力信号を得ることができる。
すなわち、本発明によると、大容量化した場合でも比較的低い消費電力で情報を書き込むこと及び十分に大きな出力信号を得ることが可能な磁気メモリ及び磁気メモリ装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1乃至第の実施形態及び参考例に係るMRAMというで利用可能なアーキテクチャの第1の例を概略的に示す図。
【図2】 本発明の参考例に係るMRAMで利用可能な構造の例を概略的に示す図。
【図3】 (a),(b)は、図2に示す構造で二値記憶を行うのに利用可能な状態を概略的に示す図。
【図4】 本発明の参考例に係るMRAMで利用可能な構造の例を概略的に示す図。
【図5】 本発明の第の実施形態に係るMRAMで利用可能な構造の例を概略的に示す図。
【図6】 本発明の第の実施形態に係るMRAMで利用可能な構造の例を概略的に示す図。
【図7】 本発明の第の実施形態に係るMRAMで利用可能な構造の例を概略的に示す図。
【図8】 図1に示すアーキテクチャを採用したMRAMの一例を概略的に示す断面図。
【図9】 本発明の第1乃至第の実施形態及び参考例に係るMRAMで利用可能なアーキテクチャの第2の例を概略的に示す図。
【図10】 本発明の第1乃至第の実施形態及び参考例に係るMRAMで利用可能なアーキテクチャの第3の例を概略的に示す図。
【図11】 本発明の第1乃至第の実施形態及び参考例に係るMRAMで利用可能なアーキテクチャの第4の例を概略的に示す図。
【図12】 本発明の第1乃至第の実施形態及び参考例に係るMRAMで利用可能なアーキテクチャの第5の例を概略的に示す図。
【符号の説明】
1…MRAM、2a,2b…磁気抵抗効果素子、3,4a,4b…ビット線、5a,5b…ディジット線、11a,11b…フリー層、12a,12b,12a1,12a2,12b1,12b2…ピン層、13a,13b,13a1,13a2,13b1,13b2…反強磁性層、14a,14b…下地層、15a,15b…保護層、16a,16b,16a1,16a2,16b1,16b2…非磁性層、21…強磁性層、22…非磁性層、23…強磁性層、24…非磁性層、51…基板、52…素子分離絶縁膜、53…不純物拡散領域、54…ゲート絶縁膜、55…ワード線、60…MOSFET、57…プラグ、56a,56b,56c…金属配線、58…層間絶縁膜、62a,62b…ダイオード、64,64a,64b,65a,65b…トランジスタ、66…センスアンプ、67a,67b…リード。

Claims (7)

  1. 互いに対向した第1及び第2磁気抵抗効果素子と、前記第1及び第2磁気抵抗効果素子間に介在した共通配線と、前記共通配線に対して前記第1磁気抵抗効果素子を挟んで交差した第1配線と、前記共通配線に対して前記第2磁気抵抗効果素子を挟んで交差した第2配線とを具備し、
    前記第1磁気抵抗効果素子は、1つの強磁性層または複数の強磁性層を非磁性層を介して積層してなる積層体を含むとともに前記共通配線と前記第1配線とに書き込み電流を流すことにより生じる第1磁界を印加した際に磁化の向きを維持する第1ピン層と、前記第1ピン層及び前記共通配線間に介在し且つ偶数の強磁性層を非磁性層を介して積層してなる積層体を含むとともに前記第1磁界を印加した際に磁化の向きが反転し得る第1フリー層とを備え、
    前記第2磁気抵抗効果素子は、1つの強磁性層または複数の強磁性層を非磁性層を介して積層してなる積層体を含むとともに前記共通配線と前記第2配線とに書き込み電流を流すことにより生じる第2磁界を印加した際に磁化の向きを維持する第2ピン層と、前記第2ピン層及び前記共通配線間に介在し且つ1つの強磁性層または3つ以上の奇数の強磁性層を非磁性層を介して積層してなる積層体を含むとともに前記第2磁界を印加した際に磁化の向きが反転し得る第2フリー層とを備え、
    前記第1ピン層が含む前記強磁性層の数及び前記第2ピン層が含む前記強磁性層の数は何れも奇数であるか或いは何れも偶数であることを特徴とする磁気メモリ。
  2. 互いに対向した第1及び第2磁気抵抗効果素子と、前記第1及び第2磁気抵抗効果素子間に介在した共通配線と、前記共通配線に対して前記第1磁気抵抗効果素子を挟んで交差した第1配線と、前記共通配線に対して前記第2磁気抵抗効果素子を挟んで交差した第2配線とを具備し、
    前記第1磁気抵抗効果素子は、1つの強磁性層または3つ以上の奇数の強磁性層を非磁性層を介して積層してなる積層体を含むとともに前記共通配線と前記第1配線とに書き込み電流を流すことにより生じる第1磁界を印加した際に磁化の向きを維持する第1ピン層と、前記第1ピン層及び前記共通配線間に介在し且つ1つの強磁性層または複数の強磁性層を非磁性層を介して積層してなる積層体を含むとともに前記第1磁界を印加した際に磁化の向きを維持する第2ピン層と、前記第1及び第2ピン層間に介在し且つ1つの強磁性層または複数の強磁性層を非磁性層を介して積層してなる積層体を含むとともに前記第1磁界を印加した際に磁化の向きが反転し得る第1フリー層とを備え、
    前記第2磁気抵抗効果素子は、偶数の強磁性層を非磁性層を介して積層してなる積層体を含むとともに前記共通配線と前記第2配線とに書き込み電流を流すことにより生じる第2磁界を印加した際に磁化の向きを維持する第3ピン層と、前記第3ピン層及び前記共通配線間に介在し且つ1つの強磁性層または複数の強磁性層を非磁性層を介して積層してなる積層体を含むとともに前記第2磁界を印加した際に磁化の向きを維持する第4ピン層と、前記第3及び第4ピン層間に介在し且つ1つの強磁性層または複数の強磁性層を非磁性層を介して積層してなる積層体を含むとともに前記第2磁界を印加した際に磁化の向きが反転し得る第2フリー層とを備え、
    前記第1フリー層が含む前記強磁性層の数と前記第2フリー層が含む前記強磁性層の数と前記第2ピン層が含む前記強磁性層の数とは何れも奇数であり且つ前記第4ピン層が含む前記強磁性層の数は偶数であるか、或いは、前記第1フリー層が含む前記強磁性層の数と前記第2フリー層が含む前記強磁性層の数と前記第2ピン層が含む前記強磁性層の数とは何れも偶数であり且つ前記第4ピン層が含む前記強磁性層の数は奇数であることを特徴とする磁気メモリ。
  3. 互いに対向した第1及び第2磁気抵抗効果素子と、前記第1及び第2磁気抵抗効果素子間に介在した共通配線と、前記共通配線に対して前記第1磁気抵抗効果素子を挟んで交差した第1配線と、前記共通配線に対して前記第2磁気抵抗効果素子を挟んで交差した第2配線とを具備し、
    前記第1磁気抵抗効果素子は、1つの強磁性層または3つ以上の奇数の強磁性層を非磁 性層を介して積層してなる積層体を含むとともに前記共通配線と前記第1配線とに書き込み電流を流すことにより生じる第1磁界を印加した際に磁化の向きを維持する第1ピン層と、前記第1ピン層及び前記共通配線間に介在し且つ偶数の強磁性層を非磁性層を介して積層してなる積層体を含むとともに前記第1磁界を印加した際に磁化の向きを維持する第2ピン層と、前記第1及び第2ピン層間に介在し且つ1つの強磁性層または複数の強磁性層を非磁性層を介して積層してなる積層体を含むとともに前記第1磁界を印加した際に磁化の向きが反転し得る第1フリー層とを備え、
    前記第2磁気抵抗効果素子は、1つの強磁性層または複数の強磁性層を非磁性層を介して積層してなる積層体を含むとともに前記共通配線と前記第2配線とに書き込み電流を流すことにより生じる第2磁界を印加した際に磁化の向きを維持する第3ピン層と、前記第3ピン層及び前記共通配線間に介在し且つ1つの強磁性層または3つ以上の奇数の強磁性層を非磁性層を介して積層してなる積層体を含むとともに前記第2磁界を印加した際に磁化の向きを維持する第4ピン層と、前記第3及び第4ピン層間に介在し且つ1つの強磁性層または複数の強磁性層を非磁性層を介して積層してなる積層体を含むとともに前記第2磁界を印加した際に磁化の向きが反転し得る第2フリー層とを備え、
    前記第1フリー層が含む前記強磁性層の数は偶数であり且つ前記第2フリー層が含む前記強磁性層の数と前記第3ピン層が含む前記強磁性層の数とは何れも奇数であるか、或いは、前記第1フリー層が含む前記強磁性層の数は奇数であり且つ前記第2フリー層が含む前記強磁性層の数と前記第3ピン層が含む前記強磁性層の数とは何れも偶数であることを特徴とする磁気メモリ。
  4. 前記第1磁気抵抗効果素子と前記第1配線との間に介在した第1反強磁性層と、前記第2磁気抵抗効果素子と前記第2配線との間に介在した第2反強磁性層とをさらに具備したことを特徴とする請求項1に記載の磁気メモリ。
  5. 前記第1磁気抵抗効果素子と前記第1配線との間に介在した第1反強磁性層と、前記第1磁気抵抗効果素子と前記共通配線との間に介在した第2反強磁性層と、前記第2磁気抵抗効果素子と前記第2配線との間に介在した第3反強磁性層と、前記第2磁気抵抗効果素子と前記共通配線との間に介在した第4反強磁性層とをさらに具備したことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の磁気メモリ。
  6. 前記第1フリー層が含む前記強磁性層の数と前記第2フリー層が含む前記強磁性層の数とは等しいことを特徴とする請求項2に記載の磁気メモリ。
  7. 請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の磁気メモリを具備し、前記第1磁気抵抗効果素子と前記第2磁気抵抗効果素子との組を備えたメモリセルを複数個含んだことを特徴とする磁気メモリ装置。
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