JP3817346B2 - 天井吊ボルト連結金具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、天井吊ボルトを、傾斜状に配設されたH形材やC形材等の型材からなる勾配屋根枠に垂下連結するための連結金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、傾斜状に配設された勾配屋根枠から天井吊ボルトによって天井板を水平に吊支する連結金具としては、実公平7−23450号公報に記載されているような連結金具が使用されている。即ち、この連結金具は、垂直片を有し、この垂直片の下方側部を水平方向に折曲して水平片部を形成し、これに天井吊ボルト用ねじ孔を設け、また垂直片の上方側片部の下端に係止部を形成したもので、上方側片部をH形材やC形材からなる勾配屋根枠に係止させ、水平片部のねじ孔に螺合した天井吊ボルトの上端を勾配屋根枠のフランジ部下面に押し付けることにより、連結金具自体をフランジ部に固定して、天井吊ボルトを勾配屋根枠に垂下連結するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような連結金具では、垂直片によって形成される単一の上方側片部が勾配屋根枠の傾斜角度に関係なく立ったままの姿勢で勾配屋根枠のフランジ部に係止するようになっているため、フランジ部に対する係止部の食い付きが悪くて滑りを生じ易く、連結金具自体を勾配屋根枠上の定位置に的確に固定し難い上に、天井吊ボルトを上下垂直姿勢に保持し難いと云う問題があった。
【0004】
本発明は、上記の問題点に鑑み、連結金具自体を勾配屋根枠上の定位置に確実に固定できると共に、天井吊ボルトを上下垂直姿勢に保持できる天井吊ボルト連結金具を提供することを主たる目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、天井吊ボルト2をH形材等の型材からなる勾配屋根枠1に垂下連結するための連結金具3であって、図2、図6及び図7に示すように、立板部9の両側端上部から一対の平行な側板部10,10を直角に突設した第1部材11と、立板部13の下端から下板部14を直角に突設した第2部材12との両立板部9,13を、前記側板部10と下板部14とが上下に対向するように重ね合わせて、互いに回動自在に枢支連結し、第1部材11の各側板部10の下端部には屋根骨枠1のフランジ部1aに上方から係止する係止部15を設け、第2部材12の下板部14には天井吊ボルト用ねじ孔16を設け、前記両側板部10,10を前記フランジ部1a上に係止させて、前記ねじ孔16に螺合した天井吊ボルト2の上端を前記フランジ部1aの下面に押し付けるようにしてなるものである。
【0006】
請求項2に係る発明は、天井吊ボルト2をH形材等の型材からなる勾配屋根枠1に垂下連結するための連結金具33であって、図10、図12及び図13に示すように、立板部9の両側端上部から一対の平行な側板部10,10を直角に突設し且つ立板部9の下端から下板部34を前記側板部10と同じ方向へ直角に突設した第1部材31と、立板部13の下端から下板部14を直角に突設した第2部材32との両立板部9,13を、前記両下板部34,14が互いに逆向きに突出するように重ね合わせて、互いに回動自在に枢支連結し、第1部材31には、各側板部10の下端部に勾配屋根枠1のフランジ部1aに上方から係止する係止部15を設け且つ下板部34に固定ボルト用ねじ孔35を設け、第2部材32の下板部14に天井吊ボルト用ねじ孔16を設け、第1部材31の両側板部10,10を前記フランジ部1a上に係止させて、その下板部34のねじ孔35に螺合した固定ボルト36の先端を前記フランジ部1aの下面に押し付けると共に、第2部材32の下板部14のねじ孔16に天井吊ボルト2を螺着するようにしてなるものである。
【0007】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の天井吊ボルト連結金具3又は33において、第1部材11又は31の側板部10に設けられた係止部15は、当該側板部10の下端部の大部分にわたって鋸歯形の凹凸状に形成された第1係止部15aと、前記側板部10の立板部9側端部に深溝状に形成された第2係止部15bと、第1係止部15aと第2係止部15bとの間に斜めの深溝状に形成された第3係止部15cとからなるものである。
【0008】
請求項4に係る発明は、請求項1〜3の何れかに記載の天井吊ボルト連結金具3又は33において、第1部材11又は31の立板部9と第2部材12又は32の立板部13とは、両部材の何れか一方の立板部に、立上り枢軸部17と、この枢軸部17から当該立板部の板面と一定の間隔をもってそれと平行に突出する抜止め片とを一体形成し、他方の立板部には、前記枢軸部17及び抜止め片とほぼ同じ外形を有し、当該立板部の上下を逆にした位置でその枢軸部17及び抜止め片が挿通可能な開口部22を形成し、他方の立板部の開口部22に一方の立板部の立上り枢軸部17及び抜止め片を挿通させて、前記枢軸部17を中心に他方の立板部の上下を反転させることにより、前記抜け止め片により他方の立板部の抜け出しを阻止した状態で、互いに回動自在に枢支連結されてなるものである。
【0009】
請求項5に係る発明は、請求項3又は4に記載の天井吊ボルト連結金具において、前記一方の立板部に設けられる前記枢軸部17は外周部に円弧面17aを有し、前記他方の立板部に設けられる開口部22は前記枢軸部17が嵌合する軸孔23を有し、この軸孔23は、前記枢軸部17の外周部円弧面に合致する円弧状に形成されてなるものである。
【0010】
請求項6に係る発明は、請求項3〜5の何れかに記載の天井吊ボルト連結金具3又は33において、前記一方の立板部には、立上り枢軸部17の直径方向に沿ったその上下両側に互いに幅及び又は長さの異なる一対の抜止め片18,19を突設し、前記他方の立板部には、前記枢軸部17及び両抜止め片18,19と同じ外形を有し、当該立板部の上下を逆にした位置でその枢軸部17及び両抜止め片18,19が挿通可能な開口部22を形成してなるものである。
【0011】
請求項7に係る発明は、請求項6に記載の天井吊ボルト連結金具3又は33において、前記一方の立板部に突設される一対の抜止め片18,19の一方18は、他方の抜止め片19よりも幅が狭く且つ長さが長く形成されてなるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、傾斜状に配設されたH形材からなる勾配屋根枠1に天井吊ボルト2を本発明の天井吊ボルト連結金具3を介して垂下連結し、この天井吊ボルト2によって天井板4を水平に吊支した状態を示している。この図において、5は天井板4を取り付ける天井野縁、6は天井野縁5をフック部材7を介して支持する野縁受け、8は野縁受け6を吊支するハンガーで、天井吊ボルト2の下端部に取り付けられている。
【0013】
上記天井吊ボルト連結金具3の構成について、図2〜図7を参照して説明すると、この連結金具3は、立板部9の両側端上部から一対の平行な側板部10を直角に突設した第1部材11と、立板部13の下端から下板部14を直角に突設した第2部材12とを備え、第1部材11の立板部9と第2部材12の立板部13とを、前記側板部10,10と下板部14とが上下に対向するように重ね合わせて、互いに回動自在に枢支連結し、第1部材11の各側板部10の下端部に、勾配屋根枠1のフランジ部1aに上方から係止する係止部15を設け、第2部材12の下板部14に、天井吊ボルト用ねじ孔16を設けたものである。しかして、図7に示すように、第1部材11の両側板部10,10を勾配屋根枠1のフランジ部1a上に係止させ、第2部材12の下板部14のねじ孔16に螺合した天井吊ボルト2を上下垂直姿勢に保持しながら上方へ螺進する方向に回して、当該ボルト2の上端を前記フランジ部1aの下面に押し付けることにより、両側板部10,10の係止部15,15と天井吊ボルト2の上端との3点支持で第1部材11を勾配屋根枠1のフランジ部1aに固定するようにしている。このとき、第2部材12は第1部材11に対して回動自在であるから、この第2部材12を介して天井吊ボルト2を上下垂直姿勢に保持することができる。
【0014】
第1部材11の各側板部10に設けられた係止部15は、側板部10の下端部の大部分にわたって鋸歯形の凹凸状に形成された第1係止部15aと、側板部10の立板部9側端部に深溝状に形成された第2係止部15bと、第1係止部15aと第2係止部15bとの間に斜めの深溝状に形成された第3係止部15cとからなる。第1係止部15aは、勾配屋根枠1がH形材からなる場合に図7に示すようにフランジ部1a上面に係止される。第2係止部15bは、勾配屋根枠1が図8に示すようなC形材からなる場合に上向きに突出するフランジ部1aに係止される。また第3係止部15cは、勾配屋根枠1がC形材からなる場合であって、このC形材が図9に示すように軸線周りに傾転した状態に配設される場合に、そのC形材の上向きフランジ部1aに係止されるようになっている。
【0015】
次に、上記連結金具3の第1部材11と第2部材12との枢支連結構造について詳細に説明する。第1部材11の立板部9には、図3及び図4から分かるように、その中央部に、立上り枢軸部17と、この立上り枢軸部17の直径方向に沿った上下両側から当該立板部9の板面と一定の間隔kをもってそれと平行に突出する上下一対の抜止め片18,19とが一体形成されている。上記間隔kは、立板部9の厚みよりも僅かに大きい。立上り枢軸部17は、図3及び図4(A)に示すようにその左右外周部に円弧面17a,17aを有する。上側の抜止め片18は、図4(A)から分かるように下側の抜止め片19よりも幅が狭く且つ長さが長く形成されている。即ち、上側の抜止め片18の幅を18w、その長さを18hとし、また下側の抜止め片19の幅を19w、その長さを19hとすると、18w<19w、また18h>19hとなる。立上り枢軸部17及び上下抜止め片18,19は、鋼板の切り起こし加工によって一体に形成されたものである。尚、これら枢軸部17及び抜止め片18,19を切り起こした後に立板部9に形成される切り抜き部分を図3及び図4に20,21で示す。
【0016】
第2部材12の立板部13には、図3及び図5から分かるように、その中央部に、第1部材11の立板部9に形成された前記枢軸部17及び上下抜止め片18,19の外形とほぼ同じ外形を有し、当該第2部材12の上下を逆にした位置で前記枢軸部17及び上下抜止め片18,19が挿通可能な開口部22が形成されている。この開口部22は、図3及び図5に示すように、第1部材11の立板部9に形成された立上り枢軸部17が嵌合する軸孔23と、この軸孔23の下側に位置し、第1部材11の上側抜止め片18に対応する形状に形成されてその抜止め片18が挿通する角孔部24と、前記軸孔23の上側に位置し、第1部材11の下側抜止め片19に対応する形状に形成されてその抜止め片19が挿通する角孔部25とからなり、上記軸孔23は、前記枢軸部17の外周部円弧面17a,17aに合致する円弧状に形成されている。この開口部22は、鋼板の打抜き加工によって形成されたものである。
【0017】
しかして、上記第1部材11の立板部9と第2部材12の立板部13とを枢支連結するには、例えば図3に示すように、第2部材12を上下逆さまに位置させて、この第2部材12の立板部13の背面側と第1部材11の立板部9の正面側とを対向させ、この状態から第2部材12の立板部13を第1部材11の立板部9に接近させて、立板部13の開口部22に立板部9の枢軸部17及び上下抜止め片18,19を挿通させた後、第2部材12を、開口部22の軸孔23に嵌合された枢軸部17を中心に図3矢示のように180度回転させることによって、両部材11,12は図2に示すような状態に枢支連結される。
【0018】
こうして第1部材11と第2部材12とが回動可能に枢支連結された状態において、第1部材11側の上側抜止め片18は、第2部材12に設けられた開口部22の上側開口部分25の外側に位置し、また第1立板11の下側抜止め片19は開口部22の下側開口部分24の外側に位置する。しかして、この状態では、図2及び図6から分かるように、第1部材11の上側抜止め片18の長さ(18h)が第2部材12の上側開口部分25の長さ(下側抜止め片19の長さ19hとほぼ同じ)よりも長く、また第1部材11の下側抜止め片19の幅(19w)が第2部材12の下側開口部分24の幅(上側抜止め片18の幅18wとほぼ同じ)よりも広いから、第2部材12は上下両抜止め片18,19によって第1部材11からの抜け出しを阻止され、従って両部材11,12は、互いに離脱することなく確実に枢支連結される。
【0019】
第1部材11の立板部9の下端部9aは、回転の際に第2部材12の下板部14と干渉しないように円弧状に形成されている。また、第2部材12の下板部14上面には、第1部材11の立板部9の下端部9aを支持案内するためのガイド部片26が突設されている(図5及び図7参照)。
【0020】
図6及び図7は、上記のように枢支連結された第1部材11と第2部材12とからなる連結金具3によって天井吊ボルト2を勾配屋根枠1に垂下連結した状態を示すもので、この連結金具3の使用にあたっては、第1部材11の両側板部10,10を勾配屋根枠1のフランジ部1a上に係止させておいて、第2部材12の下板部14のねじ孔16に下方より螺合した天井吊ボルト2を上下垂直姿勢に保持しながら上方へ螺進する方向に回して、ボルト2上端をフランジ部1aの下面に押し付けることにより、第1部材11を勾配屋根枠1のフランジ部1aに固定することができ、この第1部材11に対し回転自在な第2部材12を介して天井吊ボルト2を上下垂直姿勢に保持することができる。この場合、両側一対の側板部10,10の係止部15、15(第1係止部15a,15a)がフランジ部1aの上面に対しその長手方向2箇所で係止するから、これら両係止部15、15とフランジ部1aの下面を支持する天井吊ボルト2の上端との3点支持によって第1部材11が勾配屋根枠1に固定されることになり、従って連結金具3は勾配屋根枠1上の定位置に的確に固定される。また、第1部材11と第2部材12とは回転自在であるから、天井吊ボルト2を上下垂直位置に確実に保持することができる。
【0021】
また、この連結金具3は、上述のように第1部材11と第2部材12との連結が容易であると共に、両部材11,12の分解もきわめて簡単に行える。即ち、第1部材11と第1部材11とが図2のように連結された状態から、何れか一方の部材11又は12を180度回転させて、両者を互いに引き離せばよい。従って、連結金具3の保管時や搬送時には、連結金具3を第1部材11と第2部材12とに分解することによって、各連結金具3が嵩張らず、保管や搬送にきわめて便利である。
【0022】
また、この連結金具3にあっては、第1部材11に設けられる立上り枢軸部17は外周部に円弧面17a,17aを有し、第2部材12に設けられる開口部22は前記枢軸部17が嵌合する軸孔23を有し、この軸孔23は、前記枢軸部17の外周円弧部17a,17aに合致する円弧状に形成されているから、枢軸部17と軸孔23とがガタついたりすることなく円滑に枢動し、両部材11,12の回動を確実且つ容易に行わせることができる。
【0023】
以上説明した実施形態の説明では、第1部材11の立板部9に立上り枢軸部17及び抜止め片18,19を形成し、第2部材12の立板部13に開口部22を形成したが、これとは逆に第2部材12の立板部13に枢軸部17及び抜止め片18,19を形成し、第1部材11の立板部9に開口部22を形成するようにしてもよい。また、この実施形態では、立上り枢軸部17からその上下両側に突出する一対の抜止め片18,19を設けているが、この抜止め片は必ずしも一対設ける必要はなく、1つでもよい。抜止め片が1つの場合、抜止め片の設けられた立板部と反対側の立板に形成される開口部は、立上り枢軸部と1つの抜止め片とが挿通可能な開口部とし、しかして何れか一方の立板部を反転させることにより、上記1つの抜止め片によって立板部の抜け出しが阻止されることになる。
【0024】
また、この実施形態では、両側一対の抜止め片18,19の一方、例えば上側抜止め片18は、他方の抜止め片19よりも幅が狭く且つ長さが長く形成しているから、両方の抜止め片18,19によって、両部材11,12相互の抜け出しをより確実に阻止できる。このように両側一対の抜止め片を設ける場合には、その一方の抜止め片を、他方の抜止め片より幅狭で且つ長さを長く形成するのが望ましいが、例えば、一方の抜止め片の幅を他方の抜止め片よりも広くし、またこの一方の抜止め片の長さを他方の抜止め片よりも長く形成するようにしてもよく、この場合には、立板部の反転時に上記一方の抜止め片によって立板部の抜け出しが阻止されることになる。
【0025】
図10は本発明に係る他の天井吊ボルト連結金具33を示し、図11はこの連結金具33の分解斜視図、図12は使用状態の正面図、図13は同使用状態の縦断側面図である。この連結金具33は、図11から分かるように、立板部9の両側端上部から一対の平行な側板部10,10を直角に突設し且つ立板部9の下端から下板部34を前記側板部10と同じ方向へ直角に突設してなる平面視及び側面視が共に略コ字形の第1部材31と、立板部13の下端から下板部14を直角に突設した側面視略コ字形の第2部材32とを備え、両部材31,32の立板部9,13を、前記両下板部34,14が互いに逆向きに突出するように重ね合わせて、互いに回動自在に枢支連結し、第1部材31には、各側板部10の下端部に勾配屋根枠1のフランジ部1aに上方から係止する係止部15を設け且つ下板部34に固定ボルト用ねじ孔35を設け、第2部材32の下板部14に天井吊ボルト用ねじ孔16を設けたものである。
【0026】
しかして、この連結金具33の使用にあたっては、図12及び図13に示すように、第1部材31の両側板部10,10を例えばH形材からなる勾配屋根枠1のフランジ部1a上に係止させて、下板部34の固定ボルト用ねじ孔35にその下方よりねじ込んだ固定ボルト36の先端をフランジ部1aの下面に押し付け、この第1部材31に枢支連結された第2部材32の下板部14の天井吊ボルト用ねじ孔16に天井吊ボルト2を螺合して、この天井吊ボルト2をロックナット37,38により下板部14に固定すればよい。このとき、第2部材32は第1部材31に対して回動自在であるから、この第2部材32を介して天井吊ボルト2を図12のような上下垂直姿勢に保持することができる。
【0027】
この連結金具33によれば、第1部材31に設けた両側板部10,10の係止部15,15(第1係止部15a,15a)と、同じ第1部材31の下板部44に設けたねじ孔35に螺合した固定ボルト36とによって第1部材31を勾配屋根枠1のフランジ部1aに固定し、第2部材32の下板部14に設けたねじ孔16に天井吊ボルト2を取り付けるようにしているから、勾配屋根枠1の傾斜がきつくても、第1部材31を定位置に強固に固定できて、連結金具3の位置ずれを防止できると共に、天井吊ボルト2を上下垂直位置に確実に保持できる。
【0028】
この連結金具33の上記以外の構成、即ち第1部材11の立板部9と第2部材12の立板部13との枢支連結構造、及び側板部10の係止部15(第1係止部15a、第2部材12係止部15b及び第3係止部15c)の構造については、図2〜図9によって説明した前記連結金具3と全く同じであるため、それらの説明を省略し、連結金具33を示す図10〜図13において、前記連結金具3の構成部材と対応する部材については同じ符号を付している。
【0029】
【発明の効果】
請求項1に係る発明の連結金具によれば、第1部材に設けた両側一対の側板部の係止部が勾配屋根枠のフランジ部に対しその長手方向2箇所で係止し、これら両係止部とフランジ部の下面を支持する天井吊ボルト上端との3点支持によって第1部材が勾配屋根枠に固定されるから、連結金具を勾配屋根枠上の定位置に的確に固定することができ、また第1部材と第2部材とが回転自在であるから、天井吊ボルトを上下垂直位置に確実に保持することができる。
【0030】
請求項2に係る発明の連結金具によれば、第1部材に設けた両側一対の側板部の係止部と、同じ第1部材の下板部に設けたねじ孔に螺合される固定ボルトとによって第1部材を勾配屋根枠のフランジ部に固定し、第2部材の下板部に設けたねじ孔に天井吊ボルトを取り付けるようにしているから、勾配屋根枠の傾斜がきつくても、第1部材を定位置に強固に固定できて、連結金具の位置ずれを防止できると共に、天井吊ボルトを上下垂直位置に確実に保持できる。
【0031】
請求項3に係る発明の連結金具によれば、第1部材の側板部に設けられた係止部は、当該側板部の下端部の大部分にわたって鋸歯形の凹凸状に形成された第1係止部と、側板部の立板部側端部に深溝状に形成された第2係止部と、第1係止部と第2係止部との間に斜めの深溝状に形成された第3係止部とからなるため、第1係止部は、勾配屋根枠がH形材からなる場合にフランジ部上面に有効に係止させることができ、第2係止部は、勾配屋根枠がC形材からなる場合に、上向きに突出するフランジ部に有効に係止させることができ、また第3係止部は、勾配屋根枠C形材からなる場合であって、当該C形材がその軸線周りに適当に傾転した状態に配設される場合に、そのC形材の上向きフランジ部に有効に係止させることができる。
【0032】
請求項4に係る発明の連結金具によれば、第1部材の立板部と第2部材の立板部とは、両部材の何れか一方の立板部に、立上り枢軸部と、この枢軸部から当該立板部の板面と一定の間隔でそれと平行に突出する抜止め片とを一体形成し、他方の立板部に、前記枢軸部及び抜止め片とほぼ同じ外形を有し、当該立板部の上下を逆にした位置でその枢軸部及び抜止め片が挿通可能な開口部を形成したものであるから、他方の立板部の開口部に一方の立板部の立上り枢軸部及び抜止め片を挿通させて、前記枢軸部を中心に他方の立板部の上下を反転させるだけで、両立板部を簡単に枢支連結でき、しかも抜け止め片によって両立板部の抜け出しを阻止できる。
【0033】
従って、第1部材と第2部材との枢支連結作業が非常に簡単に行え、製作が容易となる。また、上記立上り枢軸部及び抜止め片は一方の部材の立板部に対し切り起こし加工によって形成でき、また上記開口部は他方の部材の立板部に対し打抜きによって形成できるから、第1及び第2の部材の製作が一層容易となる。
【0034】
請求項5に係る発明の連結金具によれば、前記一方の部材の立板部に設けられる立上り枢軸部は外周部に円弧面を有し、他方の部材の立板部に設けられる開口部は前記枢軸部が嵌合する軸孔を有し、この軸孔は前記枢軸部の外周円弧部に合致する円弧状に形成されているから、枢軸部と軸孔とがガタついたりすることなく円滑に枢動し、両部材の回動を確実且つ容易に行わせることができる。
【0035】
また請求項6に記載のように、前記一方の部材の立板部に、立上り枢軸部の直径方向に沿ったその上下両側に互いに幅及び又は長さの異なる一対の抜止め片を突設し、前記他方の部材の立板部に、枢軸部及び両抜止め片と同じ外形を有し、当該立板の上下を逆にした位置でその枢軸部及び両抜止め片が挿通可能な開口部を形成するようにしてもよく、この場合には上記一対の抜止め片のうちの少なくとも一方の抜止め片によって立板の抜け出しを阻止できる。
【0036】
また請求項7に記載のように、前記一方の部材の立板部に突設される一対の抜止め片のうちの一方を、他方の抜止め片よりも幅狭に且つ長さを長く形成すれば、両方の抜止め片によって、部材相互の抜け出しを一層確実に阻止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る天井吊ボルト連結金具の使用状態を示す全体概略正面図である。
【図2】 同連結金具の拡大斜視図である。
【図3】 同連結金具の組付け要領を示す分解斜視図である。
【図4】 (A)は同連結金具の第1部材を示す正面図、(B)は第1部材の縦断側面図である。
【図5】 (A)は同連結金具の第2部材を示す正面図、(B)は第2部材の縦断側面図である。
【図6】 同連結金具の使用状態を示す拡大正面図である。
【図7】 図6のX−X線断面図である。
【図8】 同連結金具の他の使用方法を示す側面図である。
【図9】 同連結金具の更に他の使用方法を示す側面図である。
【図10】 本発明に係る他の天井吊ボルト連結金具を示す拡大斜視図である。
【図11】 同連結金具の組付け要領を示す分解斜視図である。
【図12】 同連結金具の使用状態を示す拡大正面図である。
【図13】 同連結金具の使用状態での縦断側面図である。
【符号の説明】
1 勾配屋根枠
2 天井吊ボルト
3 連結金具
4 天井板
9 第1部材の立板部
10 第1部材の側板部
11 第1部材
12 第2部材
13 第2部材の立板部
14 第2部材の下板部
15 係止部
15a 第1係止部
15b 第2係止部
15c 第3係止部
16 天井吊ボルト用ねじ孔
17 立上り枢軸部
18 上側抜止め片
19 下側抜止め片
22 開口部
23 開口部における軸孔
31 第1部材
32 第2部材
33 連結金具
34 第1部材の下板部
35 固定ボルト用ねじ孔
36 固定ボルト

Claims (7)

  1. 天井吊ボルトをH形材等の型材からなる勾配屋根枠に垂下連結するための連結金具であって、立板部の両側端上部から一対の平行な側板部を直角に突設した第1部材と、立板部の下端から下板部を直角に突設した第2部材との両立板部を、前記側板部と下板部とが上下に対向するように重ね合わせて、互いに回動自在に枢支連結し、第1部材の各側板部の下端部には前記屋根骨枠のフランジ部に上方から係止する係止部を設け、第2部材の下板部には天井吊ボルト用ねじ孔を設け、前記両側板部を前記フランジ部上に係止させて、前記ねじ孔に螺合した天井吊ボルトの上端を前記フランジ部の下面に押し付けるようにしてなる天井吊ボルト連結金具。
  2. 天井吊ボルトをH形材等の型材からなる勾配屋根枠に垂下連結するための連結金具であって、立板部の両側端上部から一対の平行な側板部を直角に突設し且つ立板部の下端から下板部を前記側板部と同じ方向へ直角に突設した第1部材と、立板部の下端から下板部を直角に突設した第2部材との両立板部を、前記両下板部が互いに逆向きに突出するように重ね合わせて、互いに回動自在に枢支連結し、第1部材には、各側板部の下端部に前記屋根骨枠のフランジ部に上方から係止する係止部を設け且つ下板部に固定ボルト用ねじ孔を設け、第2部材の下板部に天井吊ボルト用ねじ孔を設け、第1部材の両側板部を前記フランジ部上に係止させて、その下板部のねじ孔に螺合した固定ボルトの先端を前記フランジ部の下面に押し付けると共に、第2部材の下板部のねじ孔に天井吊ボルトを螺着するようにしてなる天井吊ボルト連結金具。
  3. 第1部材の側板部に設けられた係止部は、当該側板部の下端部の大部分にわたって鋸歯形の凹凸状に形成された第1係止部と、前記側板部の立板部側端部に深溝状に形成された第2係止部と、第1係止部と第2係止部との間に斜めの深溝状に形成された第3係止部とからなる請求項1又は2に記載の天井吊ボルト連結金具。
  4. 第1部材の立板部と第2部材の立板部とは、両部材の何れか一方の立板部に、立上り枢軸部と、この枢軸部から当該立板部の板面と一定の間隔をもってそれと平行に突出する抜止め片とを一体形成し、他方の立板部には、前記枢軸部及び抜止め片とほぼ同じ外形を有し、当該立板部の上下を逆にした位置でその枢軸部及び抜止め片が挿通可能な開口部を形成し、他方の立板部の開口部に一方の立板部の立上り枢軸部及び抜止め片を挿通させて、前記枢軸部を中心に他方の立板部の上下を反転させることにより、前記抜け止め片により他方の立板部の抜け出しを阻止した状態で、互いに回動自在に枢支連結されるようになっている請求項1〜3の何れかに記載の天井吊ボルト連結金具。
  5. 前記一方の立板部に設けられる前記枢軸部は外周部に円弧面を有し、前記他方の立板部に設けられる開口部は前記枢軸部が嵌合する軸孔を有し、この軸孔は、前記枢軸部の外周部円弧面に合致する円弧状に形成されてなる請求項3又は4に記載の天井吊ボルト連結金具。
  6. 前記一方の立板部には、立上り枢軸部の直径方向に沿ったその上下両側に互いに幅及び又は長さの異なる一対の抜止め片を突設し、前記他方の立板部には、前記枢軸部及び両抜止め片と同じ外形を有し、当該立板部の上下を逆にした位置でその枢軸部及び両抜止め片が挿通可能な開口部を形成している請求項3〜5の何れかに記載の天井吊ボルト連結金具。
  7. 前記一方の立板部に突設される一対の抜止め片の一方は、他方の抜止め片よりも幅が狭く且つ長さが長く形成されている請求項6に記載の天井野縁受け吊下げ装置用のハンガー。
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