JP3288994B2 - 配管吊りバンド - Google Patents

配管吊りバンド

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JP3288994B2 JP23554599A JP23554599A JP3288994B2 JP 3288994 B2 JP3288994 B2 JP 3288994B2 JP 23554599 A JP23554599 A JP 23554599A JP 23554599 A JP23554599 A JP 23554599A JP 3288994 B2 JP3288994 B2 JP 3288994B2
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L3/00Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets
    • F16L3/08Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets substantially surrounding the pipe, cable or protective tubing
    • F16L3/10Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets substantially surrounding the pipe, cable or protective tubing divided, i.e. with two or more members engaging the pipe, cable or protective tubing
    • F16L3/11Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets substantially surrounding the pipe, cable or protective tubing divided, i.e. with two or more members engaging the pipe, cable or protective tubing and hanging from a pendant

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,建物に配管を行な
うについて使用する配管バンドに関関する。
【0002】
【従来の技術】この種配管バンドは,周知のとおり,ボ
ルト孔を有する下向きの吊り片を具備したタンバックル
と,開閉自在に連結した各1/2円の円弧をなす一対の
湾曲バンド片及び該一対の湾曲バンド片の自由端側にそ
れぞれボルト孔を有して上向きとし上記吊り片を挾んで
ボルトナットで締着固定する締着片を具備した配管被嵌
保持用の吊りバンドとを備えたものとされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この配管バンドによる
配管工事は,一般に建物スラブ下面に,例えば2m間隔
に吊りボルトを垂下させ,タンバックルの上端のナット
部を該吊りボルトに螺装して,配管長手方向に所定間
隔,例えば上記2m間隔にタンバックルを設置し,各タ
ンバックルの吊り片を吊りバンドの締着片で挾んで,ボ
ルトナットで仮締着して,各タンバックル毎に吊りバン
ドを装着し,その後の配管配置時には,配管長さに応じ
た各配管バンドのボルトからナットを外し,一方の湾曲
バンド片を開成して,タンバックルの吊り片と他方の湾
曲バンド片の締着片のボルト支持によって,タンバック
ルに吊りバンドを片持ちの支持状態とし,この他方の湾
曲バンド片に対して配管を個別に嵌め込み状に配置する
とともに上記開成した一方の湾曲バンド片をそれぞれ再
度閉成し,一方の湾曲バンド片の締着片を挿通した各ボ
ルトに対してナットを螺装締着するようにするものとさ
れている。
【0004】しかし乍らこの場合,タンバックルに吊り
バンドを片持ちの支持状態としたとき,ボルトは,先端
にナットのない,ナット未装着の状態とされる上,一般
に吊り片と締着片のボルト孔はボルトを遊嵌状に受け入
れるもので,締着片のボルト孔は,例えばボルト軸が6
mmのとき,1mm程度径大の7mm程度とされ,また
吊り片のボルト孔は,大小の吊りバンドに共通化されて
おり,ボルト軸の最大の軸径を基準とするため,一般に
ボルト軸に対して相当程度に径大のそれ自体遊嵌孔とさ
れるために,吊りバンドの荷重を受けてボルトが上下方
向に傾斜し,締着片と吊り片間に引っ掛かり状となるに
しても,極めて抜けやすい状態となり,振動や配管配置
時等にボルトが抜け落ちて,吊りバンドが落下する傾向
が強くなる。
【0005】このため一般に配管配置時には,ナットを
外し,片持ち支持状態の吊りバンド,特にその片持ち側
の湾曲バンド片を押えて配管配置後にナットを螺装締着
する作業者と,配管を手持ちして片持ちの支持状態の湾
曲バンド片に嵌め込み状に配置する作業者を別にして,
複数の作業者によって配管工事を行なうものとされてい
る。
【0006】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で,その解決課題とするところは,上記タンバックルに
対する吊りバンドの片持ちの支持状態において,上記締
着片と吊り片に挿通したボルトの抜け止めを確実に行な
い,吊りバンドのボルト支持を安定且つ確実にして,単
独の作業者による配管工事を可能として,配管工事の作
業性を高度に確保することができる配管バンドを提供す
るにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題に添って本発明
者は,配管工事の作業者が使い慣れた上記従来の配管バ
ンドに適用し得る前提で鋭意検討した結果,上記吊りバ
ンドの片持ち支持状態において,タンバックルの吊り片
とこれにボルトで片持ち支持する一方の湾曲バンド片の
締着片との間に,これらの離隔を防止し,これらの相対
位置を維持するように,これらを相互に引寄せ保持する
ように引寄せを行なう引寄せ手段を設置した場合,上記
ナット未装着のボルトが殆ど揺動することもなく,挿通
した状態を殆どそのまま維持して,該ボルトの抜けが全
くない程度に,良好な抜け止めを行なう事実を見出すに
至った。
【0008】本発明はかかる知見に基づいてなされたも
ので,請求項1に記載の発明を,ボルト孔を有する下向
きの吊り片を具備したタンバックルと,開閉自在に連結
した一対の湾曲バンド片及び該一対の湾曲バンド片の自
由端側にそれぞれボルト孔を有して上向きとし上記吊り
片を挾んでボルトナットで締着固定する締着片を具備し
た配管被嵌保持用の吊りバンドとを備え,該吊りバンド
の一方の湾曲バンド片の締着片と上記タンバックルの吊
り片との間にこれらを引寄せ保持することによって,上
記タンバックルに対して一方の湾曲バンド片を片吊り支
持状態とするように該一方の湾曲バンド片の締着片側か
ら吊り片のボルト孔に挿通したナット未装着のボルトを
抜け止め支持するボルト抜け止め用の引寄せ手段を配置
してなることを特徴とする配管バンドとし,請求項2に
記載の発明は,配管バンドを更に作業者が使い慣れたも
のにして,引寄せ手段の形態を特定するように,これ
を,上記タンバックルの吊り片を一対とし,上記引寄せ
手段を上記一方の湾曲バンド片の締着片と該締着片を吊
り持ちする側一方の吊り片との間に配置してなることを
特徴とする請求項1に記載の配管バンドとし,請求項3
に記載の発明は,上記引寄せ手段を有する配管バンドを
出荷形態として,タンバックルと吊りバンドの配管工事
現場での一体化の作業を解消して,配管工事の作業性を
向上するように,これを,上記引寄せ手段を,上記一方
の湾曲バンド片の締着片と上記タンバックルの吊り片の
引寄せ保持を相互に回動自在とし且つ上記タンバックル
の吊り片に少なくとも上記一方の湾曲バンド片をボルト
ナットで仮締着することによってタンバックルと吊りバ
ンドを一体的に保持するとともに該タンバックルを吊り
バンド内側に回動収納して出荷形態としてなることを特
徴とする請求項1又は2に記載の配管バンドとし,請求
項4及び5に記載の発明は,それぞれ上記引寄せ手段を
可及的に簡易な構造にして確実なボルト抜け止めを行な
う好ましい形態を特定するように,請求項4に記載の発
明を,上記引寄せ手段を,ボルト孔を挿通する連結部に
よって連結した一対の引寄せ片を有する断面U字状,V
字状,C字状等のピース部材を用い,該ピース部材を上
記一方の締着片と吊り片とを挾むようにこれらのボルト
孔に挿通して装着することによって構成してなることを
特徴とする請求項1,2又は3に記載の配管バンドと
し,請求項5に記載の発明を,上記引寄せ手段を,上記
一方の湾曲バンド片のボルト孔縁部に外周方向に向けて
設置した引掛片を用い,該引掛片を吊り片のボルト孔を
挿通して該吊り片に引掛係合することによって構成して
なることを特徴とする請求項1,2又は3に記載の配管
バンドとし,請求項6に記載の発明は,上記片持ち支持
状態の吊りバンドへの配管配置を,配管の仮置きを可能
として,上記ナットの螺装締着までの間の人手による配
管の押え保持を解消するとともに工事の途中における配
管の落下の可能性を解消し,更に配管工事の作業性を向
上するように,これを,上記吊りバンドの一対の湾曲バ
ンド片を,1/2円以上の円弧を有して配管を仮置き可
能な配管仮置き用の湾曲バンド片と,その残余の円弧を
有して配管を押え支持する配管押え用の湾曲バンド片と
によって形成し,上記引寄せ手段を一対のうち配管仮置
き用の湾曲バンド片の締着片と該締着片を吊り持ちする
側一方の吊り片との間に配置してなることを特徴とする
請求項1,2,3,4又は5に記載の配管バンドとし,
これらをそれぞれ発明の要旨として,上記課題解決の手
段としたものである。
【0009】
【作用】タンバックルは吊りボルトに固定される一方,
吊りバンドはこれに片持ち支持されるため,一方の湾曲
バンド片は吊りバンドの自重による下向き荷重を受ける
ことになるところ,タンバックルの吊り片と一方の湾曲
バンド片の締着片を引寄せ手段で引寄せ保持することに
よって,締着片の吊り片に対する,特に離隔方向の相対
位置が維持された状態で吊りバンドの上記下向き荷重が
作用する結果,これらのボルト孔に挿通したボルトは,
そのボルト軸が締着片におけるボルト孔の上縁部と,吊
り片におけるボルト孔の下縁部にそれぞれ圧接されるよ
うに密着し,ボルトの螺旋溝のボルト孔への係合とも相
俟って,引寄せられた締着片と吊り片に対して可及的に
水平にして,強固に挟着されるように保持される結果,
その抜けの可能性を略完全に解消するものとなり,従っ
て引寄せ手段は,吊りバンドの片持ち支持状態における
ボルトの安定して確実な抜け止めを行なうように作用す
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下図面の例に従って本発明を更
に具体的に説明すれば,図1乃至図5においてAは金属
製の配管バンド,1はそのタンバックル,10は吊りバ
ンドであり,タンバックル1は,ボルト孔3を有する下
向きの吊り片2を具備したものとしてあり,吊りバンド
10は,開閉自在に連結した一対の湾曲バンド片11,
12及び該一対の湾曲バンド片11,12の自由端側に
それぞれボルト孔15を有して上向きとし上記吊り片2
を挾んでボルトナット20で締着固定する締着片14を
具備した配管被嵌保持用のものとしてあり,本例にあっ
て該吊りバンド10は,その一対の湾曲バンド片を,1
/2円以上の円弧を有して配管Bを仮置き可能な配管仮
置き用の湾曲バンド片11と,その残余の円弧を有して
配管を押え支持する配管押え用の湾曲バンド片12とに
よって形成したものとしてあり,更に本例にあって,そ
の出荷形態を,上記タンバックル1の吊り片2に少なく
とも上記一方の湾曲バンド片11をボルトナット20で
仮締着することによってタンバックル1と吊りバンド1
0を一体的に保持するとともに該タンバックル1を吊り
バンド10内側に回動収納した形態のものとしてある。
【0011】即ち本例の配管バンドAにおいて上記タン
バックル1の吊り片2は,これを一対としたものとして
ある一方,上記吊りバンド10は,その一対の湾曲バン
ド片11,12の開閉自在の連結を,例えば各一対の湾
曲バンド片11,12の連結側端部に一体にして相互に
噛み合うように形成したヒンジ軸受に別体の軸を嵌め込
み挿通したヒンジ17によって,回動自在にヒンジ17
連結することによって行なったものとしてある。
【0012】このとき本例のヒンジ17を用いた,上記
開閉自在の連結は,該連結位置を吊りバンド10の円弧
方向の一方に偏位させることによって,一対の湾曲バン
ド片11,12を上記1/2以上の円弧を有する配管仮
置き用のものと,その残余の1/2以下の円弧を有する
配管押え用のものとして構成してあり,該偏位した連結
位置は,上記配管仮置き用の湾曲バンド片11によって
配管Bを仮置きした際,これを,例えば人手によって押
えて保持したりすることなく,仮置きの配置状態を維持
可能の円弧面をなすように,該配管仮置き用の湾曲バン
ド片11の円弧面を,205度乃至225度,好ましく
は210度乃至220度の範囲の円弧角度をなすものと
するようにしてあり,本例にあって該円弧面は,これを
215度とするようにしてあり,これによって配管押え
用の湾曲バンド片12は,タンバックル1への取付状態
における円弧を360度として,これから上記配管仮置
き用の湾曲バンド片11の円弧を除いた残余の円弧面を
なすものとし,本例にあって該円弧面は,これを145
度としてある。
【0013】因に上記配管仮置き用の湾曲バンド片11
の円弧は,これを,上記205度を下回ると,配管Bの
仮置きが一般に不可能になる一方,225度を超えると
配管Bを該湾曲バンド片11に嵌め込み状に配置しよう
としても,開口が狭く,湾曲バンド片11が金属製であ
ることによるスプリング効果による開口拡大を考慮して
も,スプリング力が強すぎて,その配置が一般に不可能
になり,210度を下回ると配管Bの仮置きにおける安
定性が必ずしも充分ではなくなる可能性が残り,220
度を超えると,スプリング力が強くなり,配管Bの嵌め
込み状の配置が容易になし得なくなる可能性が残るか
ら,上記210度乃至220度の範囲の円弧角度をなす
ものとすることによって,配管Bの保持及び配置の容易
性において好ましいものとすることができる。
【0014】このとき本例の上記出荷形態は,これを,
タンバックル1の吊り片2に一方の湾曲バンド片,本例
にあっては上記配管仮置き用の湾曲バンド片11をボル
トナット20で仮締着する一方,他方の湾曲バンド片,
本例にあっては配管押え用の湾曲バンド片12を開閉自
在の状態で吊り片2側に閉成した状態として,タンバッ
クル1を吊りバンド10の外側に回動して,そのナット
部4によって直ちに吊りボルト6に螺装して,配管バン
ドAを配管配置可能状態に設置し得るようにしてある。
【0015】このように構成した配管バンドAにおいて
は,引寄せ手段を配置してあり,該引寄せ手段は,上記
吊りバンド10の一方の湾曲バンド片11の締着片14
と上記タンバックル1の吊り片2との間にこれらを引寄
せ保持するものとしてあり,これによって,上記タンバ
ックル1に対して一方の湾曲バンド片11を片吊り支持
状態とするように該一方の湾曲バンド片11の締着片1
4側から吊り片2のボルト孔3に挿通したナット20b
未装着のボルト20aを抜け止め支持するボルト抜け止
め用のものとしてある。
【0016】本例の上記引寄せ手段は,上記タンバック
ル1の吊り片2を一対としたことによって,これを上記
一方の湾曲バンド片,本例にあっては上記配管仮置き用
の湾曲バンド片11の締着片14と該締着片14を吊り
持ちする側一方の吊り片2との間に配置し,またその上
記一方の湾曲バンド片,本例にあっては上記配管仮置き
用の湾曲バンド片11の締着片14と上記タンバックル
1の吊り片2の引寄せ保持を相互に回動自在とし,上記
出荷形態におけるタンバックル1の回動収納を可能とし
てある。
【0017】このとき本例にあって上記引寄せ手段は,
これを,ボルト孔3,15を挿通する連結部32によっ
て連結した一対の引寄せ片31を有する断面U字状,V
字状,C字状等のピース部材30を用い,該ピース部材
30を上記一方の締着片14と吊り片2とを挾むように
これらのボルト孔3,15に挿通して装着することによ
って構成したものとしてある。
【0018】即ち本例における引寄せ手段の上記ピース
部材30は,これを鉄,アルミ等の金属,塩化ビニー
ル,硬質ナイロン等の合成樹脂等を上記形状に折曲加
工,成形加工等によって形成したものとしてあり,本例
においては,例えば薄肉の鉄板,例えば0.2乃至0.
5mm程度,本例にあっては例えば0.3mmの厚さの
鉄板を用いてあり,このとき本例のピース部材30は一
対の引寄せ片31の一方を垂直とし他方を傾斜して,そ
の断面を上記U字状(乃至コ字状)に似て,一方を拡開
した特殊形状にプレス成形したものとし,その連結部3
2をボルト孔,特に本例にあっては締着片14のボルト
孔15の内周に添うように円弧形状又は微小ピッチの多
角形状とした線状乃至帯状のものとするとともに,その
長さは,これを締着片14のボルト孔15の1/4円乃
至1/3円程度として,本例においてこれと同長の幅と
した上記一対の引寄せ片31を備えたものとしてある。
【0019】このとき本例のピース部材30は,該ボル
ト孔15の径7mmに対して,横幅を5mm,高さを締
着片14側において5mm,吊り片2側において7mm
とし,また上記連結部32を,例えば上記締着片14と
吊り片2の肉厚の合計厚さ,本例にあっては3.6m
m,に対して僅かに太幅の,例えば4mmの帯状のもの
とした,正面において矩形プレート状のものの上端を凹
陥湾曲状とした形状を呈するものとしてある。
【0020】本例において上記連結部32を1/4円乃
至1/3円程度としたのは,1/4円を下回ると,連結
部32の長さと同一の幅とした引寄せ片31が,一般に
小さくなり過ぎて,ピース部材30の装着が煩雑化し易
くなり,1/3円を超えると,上記プレス成形によって
円弧の連結部32を形成するに際して,円弧のエッジ部
分に破断を生じる成形不良を招き易くなるためである。
【0021】ピース部材30は,本例において上記配管
仮置き用の湾曲バンド片11の締着片14とタンバック
ル1のこれを吊り持ちする側一方の吊り片2とによる,
上記一方の湾曲バンド片11の締着片14とタンバック
ル1の吊り片2とを,上記引寄せ片31によって挾むよ
うに,該締着片14と吊り片2のボルト孔3,15に挿
通して,これらを引寄せ保持するものとしてあり,この
とき本例のピース部材30は,その自重によってこれら
ボルト孔3,15の下方に位置し,引寄せ片31が,こ
れら締着片14と吊り片2の相対位置を固定的に維持す
るようになり,これによって上記配管工事における,吊
りボルト6に吊り装着したタンバックル1に対して吊り
バンド10を片持ちした片持ち支持状態で,ナット20
b未装着のボルト20aを,上記締着片14と吊り片2
が,その相対位置を不変に維持するように連結状に引寄
せ保持され,これらの相対位置維持の状態で吊りバンド
10の自重を受けることによって,可及的に水平にして
強固に挟着するように保持して,その安定して確実な抜
け止めを行なうものとしてある。
【0022】図6及び図7は引寄せ手段の他の例を示し
たもので,本例にあって該引寄せ手段は,これを,上記
一方の湾曲バンド片11のボルト孔15縁部に外周方向
に向けて設置した引掛片33を用い,該引掛片33を吊
り片2のボルト孔3に挿通して該吊り片3に引掛係合す
ることによって構成したものとしてあり,本例の引掛片
33は,これを上記湾曲バンド片11のボルト孔15
を,一端,本例にあってその背面側下端から下向きに切
り起し形成し,該下向きの切り起し片を上記ボルト孔1
5の下縁から逆L字状をなすように突設して一体に加工
形成したものとし,該切り起し片による引掛片33を,
締着片14のボルト孔15に下向きに落し込み状にし
て,その背面に形成された溝に吊り片2を回動自在に受
け入れて,上記と同様に締着片14と吊り片2を引寄せ
保持することによって,同じく吊りバンド10の片持ち
支持状態でナット20b未装着のボルト20aの安定し
て確実な抜け止めを行なうものとし,また上記と同じ出
荷形態を採用可能としてある。
【0023】図中5はタンバックル1のナット部4を回
転自在に支持する切り起し支持片,13は各湾曲バンド
片11,12の補強リブ,16は吊りバンド10におけ
る上記一方の湾曲バンド片,本例にあっては配管仮置き
用の湾曲バンド11の締着片14にプレス加工によって
切り起し又は膨出することによって形成したボルト20
aの回転止め突起である。
【0024】図示した例は以上のとおりとしたが,タン
バックルの吊り片を単一のものとすること,吊りバンド
の一対の湾曲バンドの開閉自在の連結を,分離自在に相
互に嵌め合う嵌め合い手段によって行なうこと,一対の
湾曲バンド片をそれぞれ従来のものと同様に1/2円の
円弧をなすものとして構成すること,引寄せ手段にピー
ス部材を使用するとき,その連結部を引寄せ片より短寸
のブリッジ状のものとして,例えばプレス加工による連
結部の破断を防止するようにすること,その断面形状
を,上記引寄せ保持を可能とする限り,V字状,C字状
等の適宜な形状とすること,引寄せ手段に引掛片を用い
るとき,これを締着片の背面に接着固定したものとする
こと,引寄せ手段の配置位置を,例えば締着片のボルト
孔における横位置とし,また複数箇所とすること,引寄
せ手段を,例えば一方の吊り片に設置した上向きの引掛
片とし,該引掛片を受け入れる切欠き孔を,ボルト と
接触しない一方の締着片 に透設して,上記と同様に締
着片と吊り片の引寄せ保持を行なうものとすること等を
含めてタンバックル,吊り片,吊りバンド,湾曲バンド
片,締着片,ボルト孔,ボルトナット,引寄せ手段等の
各具体的材質,形状,構造,寸法,数,これらの関係,
これらに対する付加等は,上記発明の要旨に反しない限
り,それぞれ様々な形態のものとすることができる。
【0025】
【発明の効果】本発明は以上のとおりに構成したから,
請求項1に記載の発明は,タンバックルの吊り片とこれ
にボルトで片持ち支持する一方の湾曲バンド片の締着片
との間に,これらの離隔を防止し,これらの相対位置を
維持するように,これらを相互に引寄せ保持するように
引寄せを行なう引寄せ手段を設置することによって,上
記締着片と吊り片に挿通したボルトの抜け止めを確実に
行ない,吊りバンドのボルト支持を安定且つ確実にし
て,単独の作業者による配管工事を可能として,配管工
事の作業性を高度に確保する配管バンドを提供すること
ができ,請求項2に記載の発明は,上記に加えて,配管
バンドを作業者が使い慣れたものとすることができ,請
求項3に記載の発明は,同じく上記に加えて,上記引寄
せ手段を有する配管バンドを出荷形態として,タンバッ
クルと吊りバンドの配管工事現場での一体化の作業を解
消して,配管工事の作業性を向上することができ,請求
項4及び5に記載の発明は,同じく上記に加えて,それ
ぞれ上記引寄せ手段を可及的に簡易な構造にして確実な
ボルト抜け止めを行なう好ましい形態のもとすることが
でき,請求項6に記載の発明は,同じく上記に加えて,
上記片持ち支持状態の吊りバンドへの配管配置を,配管
の仮置きを可能として,上記ナットの螺装締着までの間
の人手による配管の押え保持を解消するとともに工事の
途中における配管の落下の可能性を解消し,更に配管工
事の作業性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】配管バンドの吊りバンド片持ち支持状態を示す
斜視図である。
【図2】配管バンドの分解斜視図である。
【図3】引寄せ部材と締着片及び吊り片の関係を示す部
分拡大分解斜視図である。
【図4】引寄せ部材の配置状態を示す部分拡大縦断面図
である。
【図5】配管バンドの出荷状態を示す平面図である。
【図6】他の例に係る引寄せ部材と吊り片の関係を示す
部分拡大分解斜視図である。
【図7】図5の引寄せ部材の配置状態を示す縦断面図で
ある。
【符号の説明】
A 配管バンド 1 タンバックル 2 吊り片 3 ボルト孔 10 吊りバンド 11 配管仮置き用湾曲バンド片 12 配管押え用湾曲バンド片 14 締着片 15 ボルト孔 20 ボルトナット 30 ピース部材 31 引寄せ片 32 連結部 33 引掛片

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボルト孔を有する下向きの吊り片を具備
    したタンバックルと,開閉自在に連結した一対の湾曲バ
    ンド片及び該一対の湾曲バンド片の自由端側にそれぞれ
    ボルト孔を有して上向きとし上記吊り片を挾んでボルト
    ナットで締着固定する締着片を具備した配管被嵌保持用
    の吊りバンドとを備え,該吊りバンドの一方の湾曲バン
    ド片の締着片と上記タンバックルの吊り片との間にこれ
    らを引寄せ保持することによって,上記タンバックルに
    対して一方の湾曲バンド片を片吊り支持状態とするよう
    に該一方の湾曲バンド片の締着片側から吊り片のボルト
    孔に挿通したナット未装着のボルトを抜け止め支持する
    ボルト抜け止め用の引寄せ手段を配置してなることを特
    徴とする配管バンド。
  2. 【請求項2】 上記タンバックルの吊り片を一対とし,
    上記引寄せ手段を上記一方の湾曲バンド片の締着片と該
    締着片を吊り持ちする側一方の吊り片との間に配置して
    なることを特徴とする請求項1に記載の配管バンド。
  3. 【請求項3】 上記引寄せ手段を,上記一方の湾曲バン
    ド片の締着片と上記タンバックルの吊り片の引寄せ保持
    を相互に回動自在とし且つ上記タンバックルの吊り片に
    少なくとも上記一方の湾曲バンド片をボルトナットで仮
    締着することによってタンバックルと吊りバンドを一体
    的に保持するとともに該タンバックルを吊りバンド内側
    に回動収納して出荷形態としてなることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の配管バンド。
  4. 【請求項4】 上記引寄せ手段を,ボルト孔を挿通する
    連結部によって連結した一対の引寄せ片を有する断面U
    字状,V字状,C字状等のピース部材を用い,該ピース
    部材を上記一方の締着片と吊り片とを挾むようにこれら
    のボルト孔に挿通して装着することによって構成してな
    ることを特徴とする請求項1,2又は3に記載の配管バ
    ンド。
  5. 【請求項5】 上記引寄せ手段を,上記一方の湾曲バン
    ド片のボルト孔縁部に外周方向に向けて設置した引掛片
    を用い,該引掛片を吊り片のボルト孔を挿通して該吊り
    片に引掛係合することによって構成してなることを特徴
    とする請求項1,2又は3に記載の配管バンド。
  6. 【請求項6】 上記吊りバンドの一対の湾曲バンド片
    を,1/2円以上の円弧を有して配管を仮置き可能な配
    管仮置き用の湾曲バンド片と,その残余の円弧を有して
    配管を押え支持する配管押え用の湾曲バンド片とによっ
    て形成し,上記引寄せ手段を一対のうち配管仮置き用の
    湾曲バンド片の締着片と該締着片を吊り持ちする側一方
    の吊り片との間に配置してなることを特徴とする請求項
    1,2,3,4又は5に記載の配管バンド。
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