JP2539721Y2 - 配管用支持具 - Google Patents
配管用支持具Info
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- JP2539721Y2 JP2539721Y2 JP5617693U JP5617693U JP2539721Y2 JP 2539721 Y2 JP2539721 Y2 JP 2539721Y2 JP 5617693 U JP5617693 U JP 5617693U JP 5617693 U JP5617693 U JP 5617693U JP 2539721 Y2 JP2539721 Y2 JP 2539721Y2
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- pipe
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、建築物、構築物等の天
井等にアンカーボルト等の取付部材を介して冷暖房設備
等の配管を簡潔に装架支持する配管用支持具(保持体)
の改良に関するものである。
井等にアンカーボルト等の取付部材を介して冷暖房設備
等の配管を簡潔に装架支持する配管用支持具(保持体)
の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物等の冷暖房設備に使用され
る空調用配管、或いは電気配管及び水道用の温水配管を
含めた屋内配管は、一般的に多数のアンカーボルト、プ
ラグボルト、インサート金物等の取付部材を一定間隔毎
に天井、壁等に打ち込み、配管に合わせてクランプバン
ドにて配管の所定部位を被冠し、このクランプバンドの
両端をボルト締めして管列を定着させている。しかし、
上記配管方法では、配管に際して、配管各所の定部位を
クランプバンドにて被冠し、しかる後に一々ボルトを締
めるという面倒な作業を特に、天井に沿って行わなけれ
ばならないという非能率的なものである。
る空調用配管、或いは電気配管及び水道用の温水配管を
含めた屋内配管は、一般的に多数のアンカーボルト、プ
ラグボルト、インサート金物等の取付部材を一定間隔毎
に天井、壁等に打ち込み、配管に合わせてクランプバン
ドにて配管の所定部位を被冠し、このクランプバンドの
両端をボルト締めして管列を定着させている。しかし、
上記配管方法では、配管に際して、配管各所の定部位を
クランプバンドにて被冠し、しかる後に一々ボルトを締
めるという面倒な作業を特に、天井に沿って行わなけれ
ばならないという非能率的なものである。
【0003】そこで、アンカーボルト等の取付部材の任
意位置にワンタッチにて固定できる保持体を使用し、冷
暖房設備等の配管の新設や増設に拘らず、その作業性を
軽減して作業能率を上げたものが、特開平3ー2494
94号公報等で提案されている。即ち、建築物に固定さ
れるアンカーボルト等の取付部材が挿通・挿入される貫
通孔、挿入溝を穿ってなる上下一対の固定片と、これを
連結する連結片とで略コ字状に基体を形成し、この基体
の連結片の一端近くに嵌合主体部を形成するほか、他端
に配管支持体の一端を回動自在に装着し、又、配管支持
体の他端を片持梁状に弾性を具有させると共に、先端に
嵌合従体部を形成し、この嵌合従体部と嵌合主体部とを
相互に着脱自在となした配管用支持具である。
意位置にワンタッチにて固定できる保持体を使用し、冷
暖房設備等の配管の新設や増設に拘らず、その作業性を
軽減して作業能率を上げたものが、特開平3ー2494
94号公報等で提案されている。即ち、建築物に固定さ
れるアンカーボルト等の取付部材が挿通・挿入される貫
通孔、挿入溝を穿ってなる上下一対の固定片と、これを
連結する連結片とで略コ字状に基体を形成し、この基体
の連結片の一端近くに嵌合主体部を形成するほか、他端
に配管支持体の一端を回動自在に装着し、又、配管支持
体の他端を片持梁状に弾性を具有させると共に、先端に
嵌合従体部を形成し、この嵌合従体部と嵌合主体部とを
相互に着脱自在となした配管用支持具である。
【0004】これにより、上記特開平3ー249494
号公報では、建築物における屋内配管時に、アンカーボ
ルトの取付部材4,4aに基体11を仮固定して配管支
持体23上に配管等の被固定部材2を設置した後、最終
的に、基体11の高さを調整することができ、この調節
後に、単に配管支持体23の嵌合従体部32と基体11
の嵌合主体部26とがこの配管支持体23の弾性力にて
外れないため、従来の様にボルトやナットの金具を使用
せずワンタッチにて被冠固定することができ、作業能率
を向上させられる。
号公報では、建築物における屋内配管時に、アンカーボ
ルトの取付部材4,4aに基体11を仮固定して配管支
持体23上に配管等の被固定部材2を設置した後、最終
的に、基体11の高さを調整することができ、この調節
後に、単に配管支持体23の嵌合従体部32と基体11
の嵌合主体部26とがこの配管支持体23の弾性力にて
外れないため、従来の様にボルトやナットの金具を使用
せずワンタッチにて被冠固定することができ、作業能率
を向上させられる。
【0005】しかし、上記配管用支持具にあっては、先
ず第一に、略コ字状に形成した基体11の上下固定片の
貫通孔、挿入溝が取付部材の軸芯方向に対して孔の軸芯
方向が一致しているため、掛け止めが外れやすい関係で
あり、取付部材を挿入溝へ押圧する板バネ13を装着し
たり、この板バネ13にネジに係合する突起片20を突
設しなければならないという問題点のほか、上下挿入溝
8,8aによる2点支持であるため、基体11が配管の
荷重で変形する問題点がある。即ち、上記配管用支持具
は、規格により20kgの荷重に耐える強度を要求され
ているが、実祭には20kgを越えると簡単に変形を起
こしてしまっている。
ず第一に、略コ字状に形成した基体11の上下固定片の
貫通孔、挿入溝が取付部材の軸芯方向に対して孔の軸芯
方向が一致しているため、掛け止めが外れやすい関係で
あり、取付部材を挿入溝へ押圧する板バネ13を装着し
たり、この板バネ13にネジに係合する突起片20を突
設しなければならないという問題点のほか、上下挿入溝
8,8aによる2点支持であるため、基体11が配管の
荷重で変形する問題点がある。即ち、上記配管用支持具
は、規格により20kgの荷重に耐える強度を要求され
ているが、実祭には20kgを越えると簡単に変形を起
こしてしまっている。
【0006】そして、第二に、配管支持体23が基体1
1の下辺部に枢着(ヒンジ)されているため、配管取付
作業時に、開口した配管支持体23はヒンジが最上部に
あるため、配管を支持体に仮に吊り下げた状態で高さ調
整しても、支持体の嵌合従体部を基体側の上辺に設けた
嵌合主体部に係合連結させるとき、ヒンジを中心として
上方部に旋回する支持体により配管も一緒に持ち上げら
れ、その配置関係が上方へずれる。従って、一度仮りセ
ットしても、配管締め付け時に再調整する必要があり、
二重手間となる問題点がある。しかも、上記配管支持体
23を上方へ旋回して締め付け作業するとき、重量物の
配管を一緒に持ち上げなければならず、作業性を著しく
悪くする。その上、一つづつ支持具を操作することにな
るから、締め付け作業で持ち上げられた配管の偏荷重が
一つだけの支持具に集中して掛けられ、支持荷重に耐え
られず、更に変形を起こす原因にもなっている。
1の下辺部に枢着(ヒンジ)されているため、配管取付
作業時に、開口した配管支持体23はヒンジが最上部に
あるため、配管を支持体に仮に吊り下げた状態で高さ調
整しても、支持体の嵌合従体部を基体側の上辺に設けた
嵌合主体部に係合連結させるとき、ヒンジを中心として
上方部に旋回する支持体により配管も一緒に持ち上げら
れ、その配置関係が上方へずれる。従って、一度仮りセ
ットしても、配管締め付け時に再調整する必要があり、
二重手間となる問題点がある。しかも、上記配管支持体
23を上方へ旋回して締め付け作業するとき、重量物の
配管を一緒に持ち上げなければならず、作業性を著しく
悪くする。その上、一つづつ支持具を操作することにな
るから、締め付け作業で持ち上げられた配管の偏荷重が
一つだけの支持具に集中して掛けられ、支持荷重に耐え
られず、更に変形を起こす原因にもなっている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、上記従来の
配管用支持具がもつ多くの問題点に鑑み、取付部材に対
する配管支持具の安定した掛止めと、3点支持で荷重バ
ランスを良好とする他、配管の吊り位置を安定化して締
付け作業が簡潔にできる新規な配管用支持具を提供する
ことを目的としている。
配管用支持具がもつ多くの問題点に鑑み、取付部材に対
する配管支持具の安定した掛止めと、3点支持で荷重バ
ランスを良好とする他、配管の吊り位置を安定化して締
付け作業が簡潔にできる新規な配管用支持具を提供する
ことを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
考案による配管用支持具は、建築物等に固定されたアン
カーボルト等の取付部材に掛止めする挿入溝を穿った上
下一対の固定片と、これらを結合する連結片とで固定基
体を形成し、この固定基体に配管支持部の一端を固設
し、上記配管支持部の他端には配管支持体の一端を回動
自在に枢着すると共に、上記配管支持体の他端には上記
取付部材に対して着脱自在に係合する係止溝を設け、こ
の係止溝と上記固定基体の上下挿入溝とで取付部材に対
して3点支持されることを特徴とするものである。
考案による配管用支持具は、建築物等に固定されたアン
カーボルト等の取付部材に掛止めする挿入溝を穿った上
下一対の固定片と、これらを結合する連結片とで固定基
体を形成し、この固定基体に配管支持部の一端を固設
し、上記配管支持部の他端には配管支持体の一端を回動
自在に枢着すると共に、上記配管支持体の他端には上記
取付部材に対して着脱自在に係合する係止溝を設け、こ
の係止溝と上記固定基体の上下挿入溝とで取付部材に対
して3点支持されることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】本考案の配管用支持具にあっては、取付部材に
吊架するには配管位置の高さに配管用支持具の固定基体
を固定すべく、先ず、固定片下側の挿入溝を取付部材の
アンカーボルトのネジ溝に掛け止める。次に、固定片上
側の挿入溝を取付部材のアンカーボルトのネジ溝に掛け
止め、挿入溝でネジ溝上をズレることなく確実に2点支
持する。このとき、固定基体の配管支持部を正確に配管
位置の高さに合わせる。続いて、固定基体の配管支持部
に配管を支持させた後、この配管支持部の他端に枢着し
ている配管支持体を回動操作して配管を抱持させながら
取付部材に対して係止溝を係合する。この係止溝と固定
基体の上下挿入溝とで取付部材に対して配管用支持具は
強固に3点支持されるのである。
吊架するには配管位置の高さに配管用支持具の固定基体
を固定すべく、先ず、固定片下側の挿入溝を取付部材の
アンカーボルトのネジ溝に掛け止める。次に、固定片上
側の挿入溝を取付部材のアンカーボルトのネジ溝に掛け
止め、挿入溝でネジ溝上をズレることなく確実に2点支
持する。このとき、固定基体の配管支持部を正確に配管
位置の高さに合わせる。続いて、固定基体の配管支持部
に配管を支持させた後、この配管支持部の他端に枢着し
ている配管支持体を回動操作して配管を抱持させながら
取付部材に対して係止溝を係合する。この係止溝と固定
基体の上下挿入溝とで取付部材に対して配管用支持具は
強固に3点支持されるのである。
【0010】従って、配管を荷重バランス良く安定且つ
確実に3点支持するほか、不動の配管支持部に配管を支
持させればよいから、配管の上下位置がずれず配管位置
の再調整が不要となり、配管取付作業を簡潔にしてくれ
る。
確実に3点支持するほか、不動の配管支持部に配管を支
持させればよいから、配管の上下位置がずれず配管位置
の再調整が不要となり、配管取付作業を簡潔にしてくれ
る。
【0011】
【実施例】以下、図1乃至図12を参照して本考案の第
1実施例を説明する。図1,2は本考案の配管用支持具
の外観全体を示す斜視図である。そして、図3から図8
は本考案の配管用支持具の構造を各方向から見た表面図
であり、図9から図12は本考案の配管用支持具を取付
部材に係合する手順を示す斜視図である。
1実施例を説明する。図1,2は本考案の配管用支持具
の外観全体を示す斜視図である。そして、図3から図8
は本考案の配管用支持具の構造を各方向から見た表面図
であり、図9から図12は本考案の配管用支持具を取付
部材に係合する手順を示す斜視図である。
【0012】図1,2は、建築物等の天井等の壁面1に
打ち込み固植されるアンカーボルト等の取付部材3に固
定して冷暖房設備、或いは電気配管及び水道用の温水配
管を含めた屋内配管等の被固定部材5を個別に且つ一定
間隔で支持する本考案の配管用支持具11を示してお
り、以下、その詳細構成を図3から図8までの図面とと
もに説明する。上記アンカーボルトの取付部材3に掛止
めされる固定基体7は、挿入溝9A,9Bを穿った上下
一対の固定片9,9と、これらを結合する連結片13と
を放射状に開いた略ハ字形に折り曲げ加工又は溶接接合
若しくは鋳物成型してなる。即ち、六角形状枠を左右に
切り開いた外観を呈するほか、上下の挿入溝9A,9B
は、横方向(固定基体7の長手方向に対して直交する)
に開口する溝とするとともに溝奥を外側へ広げて鉤型と
し、且つアンカーボルトのネジ溝との係止を助長する爪
片9C,9Dを形成している。
打ち込み固植されるアンカーボルト等の取付部材3に固
定して冷暖房設備、或いは電気配管及び水道用の温水配
管を含めた屋内配管等の被固定部材5を個別に且つ一定
間隔で支持する本考案の配管用支持具11を示してお
り、以下、その詳細構成を図3から図8までの図面とと
もに説明する。上記アンカーボルトの取付部材3に掛止
めされる固定基体7は、挿入溝9A,9Bを穿った上下
一対の固定片9,9と、これらを結合する連結片13と
を放射状に開いた略ハ字形に折り曲げ加工又は溶接接合
若しくは鋳物成型してなる。即ち、六角形状枠を左右に
切り開いた外観を呈するほか、上下の挿入溝9A,9B
は、横方向(固定基体7の長手方向に対して直交する)
に開口する溝とするとともに溝奥を外側へ広げて鉤型と
し、且つアンカーボルトのネジ溝との係止を助長する爪
片9C,9Dを形成している。
【0013】上記固定基体7の連結片13の下側近くに
は、略U字状に形成した配管支持部15の一端を溶接、
リベット止め、接着等適宜な手段で固設されている。
又、この配管支持部15の他端15Aには配管支持体1
7の一端を回動自在に蝶番19にて枢着すると共に、上
記配管支持体の他端には上記取付部材3に対して着脱自
在に係合する係止溝17Aを設けている。即ち、上記配
管支持体17は、被固定部材5を抱持する外膨らみの円
弧部17Bと、上記上側固定片9に沿って面当りする係
止面17Cとを有し、この係止面17Cに上記上側固定
片9に設けた挿入溝9Aと合致し、且つその開口方向を
逆向きとする係止溝17Aを設け、両者で丸孔形状を呈
するようになっている。この係止溝17Aと上記固定基
体の上下挿入溝9A,9Bとで取付部材3に対して3点
支持される本考案の配管用支持具11を構成している。
上記係止溝17Aにも、ネジ溝との係止を助長する爪片
17Eを形成している。尚、摘部17Dは、配管支持体
17の操作時に指先で摘み、取付部材3に対して着脱操
作するに使用する。又、各部材7,9,15,17に
は、補強用のリブ21が適宜に成型されている。
は、略U字状に形成した配管支持部15の一端を溶接、
リベット止め、接着等適宜な手段で固設されている。
又、この配管支持部15の他端15Aには配管支持体1
7の一端を回動自在に蝶番19にて枢着すると共に、上
記配管支持体の他端には上記取付部材3に対して着脱自
在に係合する係止溝17Aを設けている。即ち、上記配
管支持体17は、被固定部材5を抱持する外膨らみの円
弧部17Bと、上記上側固定片9に沿って面当りする係
止面17Cとを有し、この係止面17Cに上記上側固定
片9に設けた挿入溝9Aと合致し、且つその開口方向を
逆向きとする係止溝17Aを設け、両者で丸孔形状を呈
するようになっている。この係止溝17Aと上記固定基
体の上下挿入溝9A,9Bとで取付部材3に対して3点
支持される本考案の配管用支持具11を構成している。
上記係止溝17Aにも、ネジ溝との係止を助長する爪片
17Eを形成している。尚、摘部17Dは、配管支持体
17の操作時に指先で摘み、取付部材3に対して着脱操
作するに使用する。又、各部材7,9,15,17に
は、補強用のリブ21が適宜に成型されている。
【0014】本考案の配管用支持具11は上記の如く構
成され、以下のように操作及び作用する。続いて、図9
から図12にて取付手順を説明する。先ず、図9の様
に、取付部材3に吊架すべく配管5の位置の高さに配管
用支持具11の固定基体7を固定するには、固定片9の
下側の挿入溝9Bを取付部材3のアンカーボルトに両者
の軸芯方向を合わせながら嵌めた後、ネジ溝に掛け止め
る。続いて、図10の様に、固定片9の上側の挿入溝9
Aを取付部材3のアンカーボルトに嵌めてネジ溝に掛け
止める。これで、取付部材3の軸芯方向に対して略ハ字
状に開いて軸芯方向を相互に交差させた挿入溝9A,9
B及び爪片9C,9Dとの相乗作用によりネジ溝をズレ
ることなく確実に2点支持する。このとき、固定基体7
の連結片下側近くの略U字状の配管支持部15を正確に
配管位置の高さに合わせる。
成され、以下のように操作及び作用する。続いて、図9
から図12にて取付手順を説明する。先ず、図9の様
に、取付部材3に吊架すべく配管5の位置の高さに配管
用支持具11の固定基体7を固定するには、固定片9の
下側の挿入溝9Bを取付部材3のアンカーボルトに両者
の軸芯方向を合わせながら嵌めた後、ネジ溝に掛け止め
る。続いて、図10の様に、固定片9の上側の挿入溝9
Aを取付部材3のアンカーボルトに嵌めてネジ溝に掛け
止める。これで、取付部材3の軸芯方向に対して略ハ字
状に開いて軸芯方向を相互に交差させた挿入溝9A,9
B及び爪片9C,9Dとの相乗作用によりネジ溝をズレ
ることなく確実に2点支持する。このとき、固定基体7
の連結片下側近くの略U字状の配管支持部15を正確に
配管位置の高さに合わせる。
【0015】次に、図11の様に、固定基体7の配管支
持部15に配管5を嵌入支持させた後、この配管支持部
15の他端に枢着している配管支持体17を手に持って
回動操作する。そして、図12の様に、配管5を抱持さ
せながら取付部材3に対して係止溝17A(及びこの爪
片17E)を係合する。この係止溝17Aと固定基体7
の上下挿入溝9A,9Bとで取付部材3に対して配管用
支持具11は強固に3点支持されるのである。
持部15に配管5を嵌入支持させた後、この配管支持部
15の他端に枢着している配管支持体17を手に持って
回動操作する。そして、図12の様に、配管5を抱持さ
せながら取付部材3に対して係止溝17A(及びこの爪
片17E)を係合する。この係止溝17Aと固定基体7
の上下挿入溝9A,9Bとで取付部材3に対して配管用
支持具11は強固に3点支持されるのである。
【0016】以上本実施例によると次のような効果を奏
することができる。すなわち、本考案配管用支持具11
は3点で、配管5を荷重バランス良く安定且つ確実に支
持するほか、不動で且つ略U字状の配管支持部に配管を
嵌入載持させればよいから、配管の上下位置がズレず配
管位置の再調整が不要となり、配管取付作業を簡潔にす
ることができる。尚、配管用支持具11の固定基体7を
取付部材3から外すには、取付時と逆の手順により行う
ことになる。
することができる。すなわち、本考案配管用支持具11
は3点で、配管5を荷重バランス良く安定且つ確実に支
持するほか、不動で且つ略U字状の配管支持部に配管を
嵌入載持させればよいから、配管の上下位置がズレず配
管位置の再調整が不要となり、配管取付作業を簡潔にす
ることができる。尚、配管用支持具11の固定基体7を
取付部材3から外すには、取付時と逆の手順により行う
ことになる。
【0017】次に、図13を参照して本考案の第2実施
例を説明する。この実施例の場合は、取付部材23に掛
止めする挿入溝を穿った上下一対の固定片25,25
と、これを連結する連結片27とで略コ字状に固定基体
29を形成したものである。尚、固定基体29と取付部
材23との間にはバネ部材31が介装されていて、取付
部材23を挿入溝へ押圧している。本実施例の場合に
も、3点で、配管を荷重バランス良く安定且つ確実に支
持するほか、不動の配管支持部に配管を支持させればよ
いから、配管の上下位置がズレず配管位置の再調整が不
要となり、配管取付作業を簡潔にすることができる。
例を説明する。この実施例の場合は、取付部材23に掛
止めする挿入溝を穿った上下一対の固定片25,25
と、これを連結する連結片27とで略コ字状に固定基体
29を形成したものである。尚、固定基体29と取付部
材23との間にはバネ部材31が介装されていて、取付
部材23を挿入溝へ押圧している。本実施例の場合に
も、3点で、配管を荷重バランス良く安定且つ確実に支
持するほか、不動の配管支持部に配管を支持させればよ
いから、配管の上下位置がズレず配管位置の再調整が不
要となり、配管取付作業を簡潔にすることができる。
【0018】本考案は、上記各実施例に限定されること
なく、考案の要旨内での設計変更が更に可能であること
勿論である。例えば、上記各部材は、金属製とするほ
か、樹脂製等の任意の材質が適用可能である。又、各部
材の形状や組合せ構成も考案の要旨内での変更が可能で
ある。例えば、配管支持部の形状は、略U字状とした
が、円弧状乃至は直線状のものでも良い。又、固定基体
の形状は、略ハ字状又は略コ字状としたが、円弧状とす
るなど任意の形状とし得る。
なく、考案の要旨内での設計変更が更に可能であること
勿論である。例えば、上記各部材は、金属製とするほ
か、樹脂製等の任意の材質が適用可能である。又、各部
材の形状や組合せ構成も考案の要旨内での変更が可能で
ある。例えば、配管支持部の形状は、略U字状とした
が、円弧状乃至は直線状のものでも良い。又、固定基体
の形状は、略ハ字状又は略コ字状としたが、円弧状とす
るなど任意の形状とし得る。
【0019】
【効果】本考案は、上述のように構成したから、下記の
様な効果が奏せられる。取付部材に対する配管用支持具
の固定基体が安定且つ確実に掛止めができるのは勿論の
こと、取付部材に対する配管用支持具の3つの溝による
3点支持で荷重バランスを良好とする効果がある。そし
て、配管支持部により配管の吊り位置を安定化して配置
し、締め付け作業も確実で、締め付け後の再調整の必要
がないから、締め付け作業を簡潔にする効果がある。更
に、取付部材に対する配管用支持具のワンタッチ着脱操
作性にも優れた効果がある。
様な効果が奏せられる。取付部材に対する配管用支持具
の固定基体が安定且つ確実に掛止めができるのは勿論の
こと、取付部材に対する配管用支持具の3つの溝による
3点支持で荷重バランスを良好とする効果がある。そし
て、配管支持部により配管の吊り位置を安定化して配置
し、締め付け作業も確実で、締め付け後の再調整の必要
がないから、締め付け作業を簡潔にする効果がある。更
に、取付部材に対する配管用支持具のワンタッチ着脱操
作性にも優れた効果がある。
【図1】本考案の第1実施例を示す図で配管用支持具の
外観全体を示す斜視図である。
外観全体を示す斜視図である。
【図2】本考案の第1実施例を示す図で配管用支持具の
配管支持体を開いた状態を示す斜視図である。
配管支持体を開いた状態を示す斜視図である。
【図3】本考案の第1実施例を示す図で配管用支持具の
右側面図である。
右側面図である。
【図4】本考案の第1実施例を示す図で配管用支持具の
左側面図である。
左側面図である。
【図5】本考案の第1実施例を示す図で配管用支持具の
正面図である。
正面図である。
【図6】本考案の第1実施例を示す図で配管用支持具の
背面図である。
背面図である。
【図7】本考案の第1実施例を示す図で配管用支持具の
底面図である。
底面図である。
【図8】本考案の第1実施例を示す図で配管用支持具の
平面図である。
平面図である。
【図9】本考案の第1実施例を示す図で配管用支持具の
下片を取付部材に係合する状態を示す斜視図である。
下片を取付部材に係合する状態を示す斜視図である。
【図10】本考案の第1実施例を示す図で配管用支持具
の上下片を取付部材に係合する状態を示す斜視図であ
る。
の上下片を取付部材に係合する状態を示す斜視図であ
る。
【図11】本考案の第1実施例を示す図で配管用支持具
の配管支持体を取付部材に係合する状態を示す斜視図で
ある。
の配管支持体を取付部材に係合する状態を示す斜視図で
ある。
【図12】本考案の第1実施例を示す図で配管用支持具
を取付部材に係合した状態を示す斜視図である。
を取付部材に係合した状態を示す斜視図である。
【図13】本考案の第2実施例を示す図で配管用支持具
を取付部材に係合した状態を示す断面図である。
を取付部材に係合した状態を示す断面図である。
1 壁面 3 取付部材 5 配管等の被固定部材 7 固定基体 9 固定片 9A,9B 挿入溝 9C,9D 爪片 11 配管用支持具 13 連結片 15 配管支持部 17 配管支持体 17A 係止溝 17E 爪片
Claims (1)
- 【請求項1】 建築物等に固定されたアンカーボルト等
の取付部材に掛止めする挿入溝を穿った上下一対の固定
片と、これらを結合する連結片とで固定基体を形成し、
この固定基体に配管支持部の一端を固設し、上記配管支
持部の他端には配管支持体の一端を回動自在に枢着する
と共に、上記配管支持体の他端には上記取付部材に対し
て着脱自在に係合する係止溝を設け、この係止溝と上記
固定基体の上下挿入溝とで取付部材に対して3点支持さ
れることを特徴とする配管用支持具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5617693U JP2539721Y2 (ja) | 1993-10-18 | 1993-10-18 | 配管用支持具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5617693U JP2539721Y2 (ja) | 1993-10-18 | 1993-10-18 | 配管用支持具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0725386U JPH0725386U (ja) | 1995-05-12 |
JP2539721Y2 true JP2539721Y2 (ja) | 1997-06-25 |
Family
ID=13019804
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5617693U Expired - Lifetime JP2539721Y2 (ja) | 1993-10-18 | 1993-10-18 | 配管用支持具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2539721Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017522505A (ja) * | 2014-05-27 | 2017-08-10 | ノルマ ジャーマニー ゲーエムベーハー | クランプ |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11140922A (ja) * | 1997-11-05 | 1999-05-25 | Sekisui House Ltd | 配管支持具 |
JP4175701B2 (ja) * | 1998-02-10 | 2008-11-05 | 因幡電機産業株式会社 | 長尺体支持具 |
JP4179656B2 (ja) * | 1998-02-10 | 2008-11-12 | 因幡電機産業株式会社 | 長尺体支持具 |
JP6279035B1 (ja) * | 2016-08-25 | 2018-02-14 | 因幡電機産業株式会社 | 長尺体支持具 |
JP6812222B2 (ja) * | 2016-12-06 | 2021-01-13 | 株式会社Lixil | 配管支持具 |
-
1993
- 1993-10-18 JP JP5617693U patent/JP2539721Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017522505A (ja) * | 2014-05-27 | 2017-08-10 | ノルマ ジャーマニー ゲーエムベーハー | クランプ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0725386U (ja) | 1995-05-12 |
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