JP3695794B2 - 長尺体支持具 - Google Patents
長尺体支持具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3695794B2 JP3695794B2 JP18386295A JP18386295A JP3695794B2 JP 3695794 B2 JP3695794 B2 JP 3695794B2 JP 18386295 A JP18386295 A JP 18386295A JP 18386295 A JP18386295 A JP 18386295A JP 3695794 B2 JP3695794 B2 JP 3695794B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- support
- rod
- state
- wedge member
- long
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、支持対象の長尺体を支持するための支持部を、支持本体に連設し、固定された棒状体に側方から係止可能な一対のフック部を、前記支持本体の上下部位にそれぞれ設けてある長尺体支持具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の長尺体支持具としては、図5に示すように、ヒンジ接合によって縦軸芯周りに相対揺動自在な一対の挟持部材24a・24bによって支持本体24を構成し、一方の挟持部材24aの背面部に支持対象の長尺体1を受止支持自在な支持部25を設け、前記両挟持部材24a・24bによって棒状体2を挟持した状態で固定するためのボルト固定部27を前記支持本体24に設けてあるものがあり、棒状体2に対して側方から一対の挟持部材24a・24bで挟む状態に支持本体24を係入させ、前記ボルト固定部27を締付け操作して棒状体2に支持本体24を固定した後、前記支持部25に長尺体1を載置することで長尺体の支持を行うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の長尺体支持具によれば、
支持本体24を棒状体2に固定するのに、一対の挟持部材24a・24bで棒状体2を挟んだ状態でボルト固定部27によって締付け操作するために、支持本体を手で保持した状態でボルト締付け操作を実施しなければならず、作業が煩雑になり易く、例えば、高所作業(特に頭上での作業)においては、作業し難く、効率がわるくなるという問題点がある。
更には、棒状体に取り付けてから、棒状体の長手方向に沿って取付位置を変更するような場合も、上述と同様に、作業し難く手間がかかるという問題点がある。
【0004】
従って、本発明の目的は、上記問題点を解消し、棒状体への取り付けを簡単に且つ確実に実施でき、更には、取付位置変更にも手間がかからない長尺体支持具を提供するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕
請求項1に係わる本発明の特徴構成は、支持対象の長尺体を支持するための支持部を、支持本体に連設し、固定された棒状体に一側方から係止可能な一対のフック部を、前記支持本体の上下部位にそれぞれ設けてある長尺体支持具であって、
前記支持本体と前記棒状体との間に上向きの揺動で進入して、前記フック部と前記棒状体との係止が深まる状態に前記棒状体を押しつける作用状態と、下向きの揺動によって前記作用状態を解除した非作用状態とに切り替え自在な楔部材を、それの揺動支点が前記支持本体の前記棒状体と相対向する部位よりも他側方に位置する状態で前記支持本体に設けるとともに、この楔部材に、前記支持本体の側縁部に当接して、楔部材の前記作用状態に対応する揺動上限を規制する姿勢維持手段を設けてあるところにある。
【0007】
〔作用及び効果〕
上記特徴構成によれば、棒状体に対して一側方から前記一対のフック部を係止させて前記楔部材を前記作用状態に操作するだけの簡単な操作で支持本体を棒状体に係止させることができ、この状態で、棒状体に対する支持本体の仮止めを行うことが可能となる。従って、前記楔部材を前記非作用状態に操作して前記フック部による棒状体への係止を解除することによって、棒状体の長手方向に沿って当該長尺体支持具を移動させることができるから、棒状体に対する当該長尺体支持具の取付位置変更を容易に行うことができる。
また、前記姿勢維持手段によって、前記作用状態での前記楔部材の姿勢を維持させることによって、棒状体に対して当該長尺体支持具を確実に且つ不用意に外れることがない状態に取り付けることが可能となる。
さらに、前記楔部材が、前記支持本体と前記棒状体との間に、上向きの揺動で進入して前記作用状態をつくりだすから、当該長尺体支持具が、棒状体に対してずり落ちる方向に移動しようとした場合に、支持本体と棒状体との間に位置する楔部材が、棒状体との摩擦力及びずり落ち力の作用によって前記作用状態になるように、上向き揺動し、前記支持本体と棒状体との間にしっかりと割り込んで、不用意に当該長尺体支持具がずり落ちたり、外れることを防止することが可能となる。その結果、確実な取り付けが可能となる。
即ち、棒状体への着脱操作が簡単にでき、且つ、確実に取り付けることができるようになり、取扱性が向上して、例えば、高所作業においても手間がかからず、長尺体支持作業を効率よく実施できるようになる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0010】
図2は、本発明の長尺体支持具の一つの実施例である支持金具R1によって、長尺体の一例である空調配管1を、吊ボルト(棒状体の一例)2に支持させてある状態を示すものである。前記吊ボルト2は、図には示さないが、空調配管1の長手方向に間隔をあけた別の複数箇所にも設けてあり、空調配管1は、図と同様に支持金具R1で夫々の吊ボルト2に支持してある。
【0011】
前記支持金具R1について説明すると、図1に示すように、吊ボルト2に一側方から係入可能な開口3を備えた支持本体4を設け、空調配管1を受け止め支持するための支持部5を、前記支持本体4に対して着脱自在に設けて構成してあり、前記支持本体4と前記支持部5との間に、前記空調配管1の支持空間Vが形成される。
【0012】
前記支持本体4は、前記支持空間Vに面する本体部4aと、その本体部4aの上下両端部から各別に同方向へ屈曲した一対のフランジ部4b,4cとから構成してあり、前記一対のフランジ部4b,4cには、同方向を向く状態に前記開口3が形成してある。この一対のフランジ部4b,4cが、本発明の一対のフック部にあたる。そして、前記開口3の内周部は、前記吊ボルト2のネジ溝に嵌合するように尖らせてあり、前記開口3から吊ボルト2を係入させると、前記開口3の内周部が、吊ボルト2のネジ溝に嵌合して、吊ボルト2に対して支持本体4がボルト長手方向に沿ってずれるのを阻止することができる。また、前記開口3の内周部は、前記吊ボルト2への支持本体4の係入をスムースに行うために、ネジ溝の螺旋形状に沿う形状に形成してある。吊ボルト2への支持本体4の係入操作は、前記上下各フランジ部4b,4cに各別に形成してある前記開口3が、吊ボルト2の周面に対向するように配置して、各開口3から吊ボルト2が係入する方向に、前記支持本体4を横移動操作することによって簡単に実施することができる。
また、下方のフランジ部4c及び前記本体部4aの下端部には、前記支持部5を揺動自在に取り付けるための取付穴6を設けてある。
一方、本体部4bの上端部には、前記支持部5の揺動先端部(後述する係合部11)を係合させて固定する被係合穴8を設けてある。この被係合穴8は、係合部11を受け入れるために広幅に形成した受入部8aと、受け入れた係合部11の顎部分が引っかかることで抜け止め可能な抜止部8bと、抜止部8bから前記係合部11が受入部8aに移動するのを阻止するロック部8cとを備えて構成してある。
また、本体部4bの上下間中間部には、図3・4に示すように、板金形成した楔部材(押付部材Pの一例)7を、それの揺動支点が本体部4aの吊ボルト2と相対向する部位よりも他側方(換言すれば、前記開口3が向く方向と反対方向)に位置する状態で、本体部4aの面に沿って上下揺動自在に取り付けてある。この楔部材7は、前記支持本体4と前記吊ボルト2との間に、上向きの揺動で進入して、前記両フランジ部4b,4cにおける前記吊ボルト2との係止が深まる状態に前記吊ボルト2を押しつける作用状態と、下向きの揺動によって前記作用状態を解除した非作用状態とに切り替え自在に構成してあり、且つ、前記作用状態、及び、非作用状態に対応する楔部材7の揺動範囲を規制する姿勢維持手段Tを設けてある。具体的には、この姿勢維持手段Tは、揺動に伴って本体部4aの側縁部に当接するように折り曲げ形成した突起部7aから構成してあり、前記楔部材7の揺動上限(前記作用状態に対応)、及び、揺動下限(前記非作用状態に対応)において本体部4aの側縁部に当接して楔部材7の揺動を規制する。従って、前記両フランジ部4b,4cを吊ボルト2に係止させた状態で、前記楔部材7を前記作用状態に揺動操作することによって、前記吊ボルト2への係止をより確実なものとすることが可能となる。
【0013】
前記支持部5は、図1・2に示すように、金属板によって湾曲帯状の形状に形成してあり、その一端部に、前記取付穴6に対するフック状取付部9を設けてあり、前記取付穴6に前記取付部9を引っかけることによって、支持部5を支持本体4に対して揺動自在に取り付けることができる。
一方、支持部5の他端部(揺動先端部)には、前記支持本体4の被係合穴8に係合自在な係合部11を設けてある。
【0014】
本実施例の支持金具R1によれば、予め、支持本体4の取付穴6に支持部5の取付部9を取り付けた状態で、吊ボルト2に対して前記支持本体4を係止させ(仮止め状態)、空調配管1を、支持空間Vに配置してから、前記支持部5を閉方向へ揺動させ、係合部11を支持本体4に係合させるだけの簡単な操作によって、空調配管1の仮固定が可能となる。また、この状態においては、前記両フランジ部4b,4cによる吊ボルト2への係止を解除することによって、支持金具Rの取付位置変更も簡単に実施することができる。また、前記楔部材7を上方に揺動させて支持本体4と吊ボルト2間にしっかり食い込ませることによって、吊ボルト2への係止を確実なものとして、本固定を実施することができる。
【0015】
〔他の実施の形態〕
以下に別実施形態を説明する。
【0016】
〈1〉 本発明の長尺体支持具は、先の実施例で説明したように、空調配管からなる長尺体を支持するためのものに限定されず、例えば、ケーブル、他の配管等さまざまなものが支持可能で、それらを含めて長尺体という。更には、取り付ける棒状体は、吊ボルトに限らず、例えば、吊下げ状態に設置された鉄筋(特に異形鉄筋)や、節のある鉄棒等も可能で、それらを棒状体という。
【0017】
尚、特許請求の範囲の項に、図面との対照を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。
【0018】
【図面の簡単な説明】
【図1】支持金具の一実施形態を示す斜視図
【図2】支持金具の取付状態を示す横断面図
【図3】支持金具の取付状態を示す上面視断面図
【図4】支持金具の作用を説明する正面図
【図5】従来例の長尺体支持具を示す斜視図
【符号の説明】
1 長尺体
2 棒状体
4 支持本体
4b フック部
4c フック部
5 支持部
7 楔部材
P 押付部材
T 姿勢維持手段
Claims (1)
- 支持対象の長尺体(1)を支持するための支持部(5)を、支持本体(4)に連設し、固定された棒状体(2)に一側方から係止可能な一対のフック部(4b),(4c)を、前記支持本体(4)の上下部位にそれぞれ設けてある長尺体支持具であって、
前記支持本体(4)と前記棒状体(2)との間に上向きの揺動で進入して、前記フック部(4b),(4c)と前記棒状体(2)との係止が深まる状態に前記棒状体(2)を押しつける作用状態と、下向きの揺動によって前記作用状態を解除した非作用状態とに切り替え自在な楔部材(7)を、それの揺動支点が前記支持本体(4)の前記棒状体(2)と相対向する部位よりも他側方に位置する状態で前記支持本体(4)に設けるとともに、この楔部材(7)に、前記支持本体(4)の側縁部に当接して、楔部材(7)の前記作用状態に対応する揺動上限を規制する姿勢維持手段Tを設けてある長尺体支持具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18386295A JP3695794B2 (ja) | 1995-07-20 | 1995-07-20 | 長尺体支持具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18386295A JP3695794B2 (ja) | 1995-07-20 | 1995-07-20 | 長尺体支持具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0932974A JPH0932974A (ja) | 1997-02-07 |
JP3695794B2 true JP3695794B2 (ja) | 2005-09-14 |
Family
ID=16143131
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18386295A Expired - Fee Related JP3695794B2 (ja) | 1995-07-20 | 1995-07-20 | 長尺体支持具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3695794B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008025823A (ja) * | 2006-06-20 | 2008-02-07 | Inaba Denki Sangyo Co Ltd | 長尺体支持具 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH058333Y2 (ja) * | 1988-07-07 | 1993-03-02 | ||
JPH03177606A (ja) * | 1989-12-01 | 1991-08-01 | Masaharu Awano | 交差パイプ締結楔 |
JP3137663B2 (ja) * | 1990-03-12 | 2001-02-26 | 因幡電機産業株式会社 | 係止部材 |
JPH0733877B2 (ja) * | 1991-08-29 | 1995-04-12 | 極東工業株式会社 | 配管用支持具における保持体 |
JPH0717905Y2 (ja) * | 1992-01-10 | 1995-04-26 | 株式会社佐久間製作所 | 配管用支持具 |
JPH0628460U (ja) * | 1992-09-11 | 1994-04-15 | 株式会社ロング | 吊りボルト用電線等の支持金具 |
-
1995
- 1995-07-20 JP JP18386295A patent/JP3695794B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0932974A (ja) | 1997-02-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH04211706A (ja) | 係止部材 | |
EP0722857B1 (en) | Apparatus for fixing vehicle carrying platforms | |
JP3695794B2 (ja) | 長尺体支持具 | |
JP3450491B2 (ja) | 長尺体支持具 | |
JP3751079B2 (ja) | 長尺体支持具 | |
JPH10104U (ja) | 配管支持具 | |
JP2571956Y2 (ja) | 配管支持具 | |
JPH08114286A (ja) | 長尺体支持具 | |
JP4427257B2 (ja) | 配管支持具 | |
JPH0725386U (ja) | 配管用支持具 | |
JPH11210932A (ja) | 配管用支持具 | |
JPH07207809A (ja) | 天井野縁受け吊下げ装置用のハンガー | |
JP3997546B2 (ja) | チャンネル材用固定金具 | |
JPH0989163A (ja) | 長尺体支持具 | |
JPH0728282U (ja) | 配管支持金具 | |
JP4395143B2 (ja) | 配管等支持具 | |
JPH10299950A (ja) | パイプ保持具 | |
JP4757377B2 (ja) | 配管抱持金具の締付機構及び配管支持具 | |
JP5102997B2 (ja) | 長尺体支持具 | |
JPH10105U (ja) | 配管支持具 | |
JP3032421U (ja) | 樋吊具 | |
JP2005273859A (ja) | 長尺体支持具 | |
JP3048004U (ja) | パイプ支持具の仮押え機構 | |
JPS6236720Y2 (ja) | ||
JPS6221490Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050216 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050308 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050426 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050609 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050628 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |