JPH0932974A - 長尺体支持具 - Google Patents

長尺体支持具

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JPH0932974A
JPH0932974A JP7183862A JP18386295A JPH0932974A JP H0932974 A JPH0932974 A JP H0932974A JP 7183862 A JP7183862 A JP 7183862A JP 18386295 A JP18386295 A JP 18386295A JP H0932974 A JPH0932974 A JP H0932974A
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Koji Takenaga
宏二 竹永
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Inaba Denki Sangyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 棒状体への取り付けを簡単に且つ確実に実施
でき、更には、取付位置変更にも手間がかからないよう
にする。 【解決手段】 固定された棒状体2と、棒状体2に側方
から係止可能で且つ支持本体4の上下部位にそれぞれ設
けてある一対のフック部4b,4cとの係止が、深まる
状態に棒状体2を押しつける作用状態と、その作用状態
を解除した非作用状態とに切り替え自在な押付部材P
を、一対のフック部4b,4cの間に設け、作用状態の
ままの押付部材Pの姿勢を維持する姿勢維持手段Tを設
けてある

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、支持対象の長尺体
を支持するための支持部を、支持本体に連設し、固定さ
れた棒状体に側方から係止可能な一対のフック部を、前
記支持本体の上下部位にそれぞれ設けてある長尺体支持
具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の長尺体支持具としては、
図5に示すように、ヒンジ接合によって縦軸芯周りに相
対揺動自在な一対の挟持部材24a・24bによって支
持本体24を構成し、一方の挟持部材24aの背面部に
支持対象の長尺体1を受止支持自在な支持部25を設
け、前記両挟持部材24a・24bによって棒状体2を
挟持した状態で固定するためのボルト固定部27を前記
支持本体24に設けてあるものがあり、棒状体2に対し
て側方から一対の挟持部材24a・24bで挟む状態に
支持本体24を係入させ、前記ボルト固定部27を締付
け操作して棒状体2に支持本体24を固定した後、前記
支持部25に長尺体1を載置することで長尺体の支持を
行うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の長尺体
支持具によれば、支持本体24を棒状体2に固定するの
に、一対の挟持部材24a・24bで棒状体2を挟んだ
状態でボルト固定部27によって締付け操作するため
に、支持本体を手で保持した状態でボルト締付け操作を
実施しなければならず、作業が煩雑になり易く、例え
ば、高所作業(特に頭上での作業)においては、作業し
難く、効率がわるくなるという問題点がある。更には、
棒状体に取り付けてから、棒状体の長手方向に沿って取
付位置を変更するような場合も、上述と同様に、作業し
難く手間がかかるという問題点がある。
【0004】従って、本発明の目的は、上記問題点を解
消し、棒状体への取り付けを簡単に且つ確実に実施で
き、更には、取付位置変更にも手間がかからない長尺体
支持具を提供するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕請求項1に係わる本発明の特徴構成は、固定さ
れた棒状体と、前記棒状体に側方から係止可能で且つ支
持本体の上下部位にそれぞれ設けてある一対のフック部
との係止が、深まる状態に前記棒状体を押しつける作用
状態と、その作用状態を解除した非作用状態とに切り替
え自在な押付部材を、前記一対のフック部の間に設け、
前記作用状態のままの前記押付部材の姿勢を維持する姿
勢維持手段を設けてあるところにある。
【0006】請求項2に係わる本発明の特徴構成は、前
記押付部材が、前記支持本体と前記棒状体との間に、上
向きの揺動で進入して前記作用状態をつくりだす楔部材
であるところにある。
【0007】〔作用及び効果〕請求項1に係わる本発明
の特徴構成によれば、棒状体に対して側方から前記一対
のフック部を係止させて前記押付部材を前記作用状態に
操作するだけの簡単な操作で支持本体を棒状体に係止さ
せることができ、この状態で、棒状体に対する支持本体
の仮止めを行うことが可能となる。従って、前記押付部
材を前記非作用状態に操作して前記フック部による棒状
体への係止を解除することによって、棒状体の長手方向
に沿って当該長尺体支持具を移動させることができるか
ら、棒状体に対する当該長尺体支持具の取付位置変更を
容易に行うことができる。また、前記姿勢維持手段によ
って、前記作用状態での前記押付部材の姿勢を維持させ
ることによって、棒状体に対して当該長尺体支持具を確
実に且つ不用意に外れることがない状態に取り付けるこ
とが可能となる。即ち、棒状体への着脱操作が簡単にで
き、且つ、確実に取り付けることができるようになり、
取扱性が向上して、例えば、高所作業においても手間が
かからず、長尺体支持作業を効率よく実施できるように
なる。
【0008】請求項2に係わる本発明の特徴構成によれ
ば、前記押付部材が、前記支持本体と前記棒状体との間
に、上向きの揺動で進入して前記作用状態をつくりだす
楔部材で構成してあるから、当該長尺体支持具が、棒状
体に対してずり落ちる方向に移動しようとした場合に、
支持本体と棒状体との間に位置する楔部材が、棒状体と
の摩擦力及びずり落ち力の作用によって前記作用状態に
なるように、上向き揺動し、前記支持本体と棒状体との
間にしっかりと割り込んで、不用意に当該長尺体支持具
がずり落ちたり、外れることを防止することが可能とな
る。その結果、確実な取付が可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0010】図2は、本発明の長尺体支持具の一つの実
施例である支持金具R1によって、長尺体の一例である
空調配管1を、吊ボルト(棒状体の一例)2に支持させ
てある状態を示すものである。前記吊ボルト2は、図に
は示さないが、空調配管1の長手方向に間隔をあけた別
の複数箇所にも設けてあり、空調配管1は、図と同様に
支持金具R1で夫々の吊ボルト2に支持してある。
【0011】前記支持金具R1について説明すると、図
1に示すように、吊ボルト2に側方から係入可能な開口
3を備えた支持本体4を設け、空調配管1を受け止め支
持するための支持部5を、前記支持本体4に対して着脱
自在に設けて構成してあり、前記支持本体4と前記支持
部5との間に、前記空調配管1の支持空間Vが形成され
る。
【0012】前記支持本体4は、前記支持空間Vに面す
る本体部4aと、その本体部4aの上下両端部から各別
に同方向へ屈曲した一対のフランジ部4b,4cとから
構成してあり、前記一対のフランジ部4b,4cには、
同方向を向く状態に前記開口3が形成してある。この一
対のフランジ部4b,4cが、本発明の一対のフック部
にあたる。そして、前記開口3の内周部は、前記吊ボル
ト2のネジ溝に嵌合するように尖らせてあり、前記開口
3から吊ボルト2を係入させると、前記開口3の内周部
が、吊ボルト2のネジ溝に嵌合して、吊ボルト2に対し
て支持本体4がボルト長手方向に沿ってずれるのを阻止
することができる。また、前記開口3の内周部は、前記
吊ボルト2への支持本体4の係入をスムースに行うため
に、ネジ溝の螺旋形状に沿う形状に形成してある。吊ボ
ルト2への支持本体4の係入操作は、前記上下各フラン
ジ部4b,4cに各別に形成してある前記開口3が、吊
ボルト2の周面に対向するように配置して、各開口3か
ら吊ボルト2が係入する方向に、前記支持本体4を横移
動操作することによって簡単に実施することができる。
また、下方のフランジ部4c及び前記本体部4aの下端
部には、前記支持部5を揺動自在に取り付けるための取
付穴6を設けてある。一方、本体部4bの上端部には、
前記支持部5の揺動先端部(後述する係合部11)を係
合させて固定する被係合穴8を設けてある。この被係合
穴8は、係合部11を受け入れるために広幅に形成した
受入部8aと、受け入れた係合部11の顎部分が引っか
かることで抜け止め可能な抜止部8bと、抜止部8bか
ら前記係合部11が受入部8aに移動するのを阻止する
ロック部8cとを備えて構成してある。また、本体部4
bの上下間中間部には、図3・4に示すように、板金形
成した楔部材(押付部材Pの一例)7を、本体部4bの
面に沿って上下揺動自在に取り付けてある。この楔部材
7は、前記支持本体4と前記吊ボルト2との間に、上向
きの揺動で進入して、前記両フランジ部4b,4cにお
ける前記吊ボルト2との係止が深まる状態に前記吊ボル
ト2を押しつける作用状態と、下向きの揺動によって前
記作用状態を解除した非作用状態とに切り替え自在に構
成してあり、且つ、前記作用状態、及び、非作用状態に
対応する楔部材7の揺動範囲を規制する姿勢維持手段T
を設けてある。具体的には、この姿勢維持手段Tは、揺
動に伴って本体部4aの側縁部に当接するように折り曲
げ形成した突起部7aから構成してあり、前記楔部材7
の揺動上限(前記作用状態に対応)、及び、揺動下限
(前記非作用状態に対応)において本体部4aの側縁部
に当接して楔部材7の揺動を規制する。従って、前記両
フランジ部4b,4cを吊ボルト2に係止させた状態
で、前記楔部材7を前記作用状態に揺動操作することに
よって、前記吊ボルト2への係止をより確実なものとす
ることが可能となる。
【0013】前記支持部5は、図1・2に示すように、
金属板によって湾曲帯状の形状に形成してあり、その一
端部に、前記取付穴6に対するフック状取付部9を設け
てあり、前記取付穴6に前記取付部9を引っかけること
によって、支持部5を支持本体4に対して揺動自在に取
り付けることができる。一方、支持部5の他端部(揺動
先端部)には、前記支持本体4の被係合穴8に係合自在
な係合部11を設けてある。
【0014】本実施例の支持金具R1によれば、予め、
支持本体4の取付穴6に支持部5の取付部9を取り付け
た状態で、吊ボルト2に対して前記支持本体4を係止さ
せ(仮止め状態)、空調配管1を、支持空間Vに配置し
てから、前記支持部5を閉方向へ揺動させ、係合部11
を支持本体4に係合させるだけの簡単な操作によって、
空調配管1の仮固定が可能となる。また、この状態にお
いては、前記両フランジ部4b,4cによる吊ボルト2
への係止を解除することによって、支持金具Rの取付位
置変更も簡単に実施することができる。また、前記楔部
材7を上方に揺動させて支持本体4と吊ボルト2間にし
っかり食い込ませることによって、吊ボルト2への係止
を確実なものとして、本固定を実施することができる。
【0015】〔他の実施の形態〕以下に別実施形態を説
明する。
【0016】〈1〉 本発明の長尺体支持具は、先の実
施例で説明したように、空調配管からなる長尺体を支持
するためのものに限定されず、例えば、ケーブル、他の
配管等さまざまなものが支持可能で、それらを含めて長
尺体という。更には、取り付ける棒状体は、吊ボルトに
限らず、例えば、吊下げ状態に設置された鉄筋(特に異
形鉄筋)や、節のある鉄棒等も可能で、それらを棒状体
という。
【0017】尚、特許請求の範囲の項に、図面との対照
を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明
は添付図面の構成に限定されるものではない。
【0018】
【図面の簡単な説明】
【図1】支持金具の一実施形態を示す斜視図
【図2】支持金具の取付状態を示す横断面図
【図3】支持金具の取付状態を示す上面視断面図
【図4】支持金具の作用を説明する正面図
【図5】従来例の長尺体支持具を示す斜視図
【符号の説明】
1 長尺体 2 棒状体 4 支持本体 4b フック部 4c フック部 5 支持部 7 楔部材 P 押付部材 T 姿勢維持手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持対象の長尺体(1)を支持するため
    の支持部(5)を、支持本体(4)に連設し、固定され
    た棒状体(2)に側方から係止可能な一対のフック部
    (4b),(4c)を、前記支持本体(4)の上下部位に
    それぞれ設けてある長尺体支持具であって、 前記フック部(4b),(4c)と前記棒状体(2)との
    係止が深まる状態に前記棒状体(2)を押しつける作用
    状態と、その作用状態を解除した非作用状態とに切り替
    え自在な押付部材(P)を、前記一対のフック部(4
    b),(4c)の間に設け、前記作用状態のままの前記押
    付部材(P)の姿勢を維持する姿勢維持手段(T)を設
    けてある長尺体支持具。
  2. 【請求項2】 前記押付部材(P)が、前記支持本体
    (4)と前記棒状体(2)との間に、上向きの揺動で進
    入して前記作用状態をつくりだす楔部材(7)である請
    求項1に記載の長尺体支持具。
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