JPH058333Y2 - - Google Patents

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JPH058333Y2
JPH058333Y2 JP9037288U JP9037288U JPH058333Y2 JP H058333 Y2 JPH058333 Y2 JP H058333Y2 JP 9037288 U JP9037288 U JP 9037288U JP 9037288 U JP9037288 U JP 9037288U JP H058333 Y2 JPH058333 Y2 JP H058333Y2
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sleeve
expansion sleeve
embedded
tapered surface
bolt
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、内奥にアンダーカツトと称される拡
径部を有する拡径孔に装着される埋込みねじ構造
に関し、更に詳しくはこの埋込みねじ構造の改良
のために使用する拡張スリーブに関する。
〔従来技術〕
被固定面、例えば、固化したコンクリート面に
対しアンカーボルト(以下、「埋込みねじ構造」
ともいう)を埋設して他の物品を取着することが
ある。
ところで、すでに本出願人によつて、上記の拡
径孔に適した埋込みねじ構造について、いくつか
提案されている。そのうち一つを第4図の分解斜
視図に示す。これによれば、両端部に雌ねじ孔3
5A,35Bを設け、且つ外端面にドライバー係
合溝34を形設したスリーブ本体24と、該スリ
ーブ本体24に連接状とされ、円周面に複数のス
リツト33を形成し複数個の展開片32を有する
展開スリーブ23と、該展開スリーブ23を挿通
し、更に、該スリーブ本体24の雌ねじ孔35B
に螺合するボルト身部25を上部に且つ下方部に
末広の円錐状に上部テーパ面26、この上部テー
パ面26の下端縁と同径の柱状部27及び先細り
の円錐状の下部テーパ面28を有する埋込みボル
ト21とからなつている。
第5図はその使用態様を示す。すなわち、コン
クリート面Cに穿設した拡径孔Aにおいて、該拡
径部(アンダーカツト部)Bにまず埋込みボルト
21と展開スリーブ23を挿入し、打ち込み棒
(図示略)を使用して孔外部からの槌打ちによつ
て展開スリーブ23を埋込みボルト21の上部テ
ーパ面26に沿つて展開させて圧着させ、その
後、孔内にスリーブ本体24を挿入し、ドライバ
ーを使用してスリーブ本体24を埋込みボルト2
1のボルト身部25にねじ込んで固定し、該スリ
ーブ本体24の外端側の雌ねじ35Aを埋込みね
じとしてボルトDでもつて構造物Pの取付け等を
行う。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記従来の展開スリーブ23は、埋込みボルト
21の上部テーパ面26に摺接しながら展開して
いく際、アンダーカツト部Bにも摺接し、結局展
開スリーブ23は、埋込みボルト21の上部テー
パ面26に圧着され、該埋込みボルト21を拡径
孔A内に保持固定される。
ところで、この従来のものは、埋込みボルト2
1に上方へ引き抜き外力が作用した場合、埋込み
ボルト21と展開スリーブ23との間には引つ掛
かり(係止機構)がないため、埋込みボルト21
自身、又は、展開スリーブ23とともに上方に引
き抜かれるおそれがある。完全に引き抜かれなく
とも上方に移動して大きくずれを生じるおそれが
ある。このような状態は、埋込みボルト21に外
力がかかることにより、展開スリーブ23の外面
に接触しているアンダーカツト部Bのコンクリー
トCが徐々に擦り取られていくことにより発生す
る。また、従来の埋込みねじ構造の構成では、展
開スリーブ23を充分アンダーカツト部Bに食い
込ますこともできない。
このように、従来の埋込みねじ構造は、埋込み
ボルト1の固定度にあまり完璧性がなく、構造物
Pの取付強度を減じる結果となつている。これで
は埋込みねじ構造の信頼性が損なわれるおそれが
ある。
そこで、本考案は、かかる従来の課題に鑑み、
埋込みボルトと展開スリーブの間に拡張スリーブ
を介装することにより、引き抜き外力に対抗で
き、埋込みボルトを確実にアンダーカツト部に保
持固定しうる、より一層信頼性の高い埋込みねじ
構造を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本考案に係る埋込み
ねじ構造用拡張スリーブは、上部テーパ面とこれ
に続いて鍔部を有する埋込みボルトと外部からの
打ち込みによつて展開する展開スリーブとの間に
介装される一つのスリツトを有する円錐台状のス
リーブであつて、このスリーブの形状を、前記埋
込みボルトの上部テーパ面に摺接する内面形状を
有し、その外面は前記展開スリーブが摺接展開す
べく円錐状のテーパ面を形成したことを特徴とす
る。
〔作用〕
上記構成においては、埋込みボルトを拡径孔に
埋設した後、拡張スリーブが嵌合されて載置さ
れ、次に展開スリーブが載置され、外部からの打
ち込みによつて展開スリーブを拡張スリーブのテ
ーパ面に沿つて展開して埋込みボルトを拡径孔内
に保持固定する。そして、埋込みボルトに引き抜
き外力がかかつた場合には、埋込みボルトの鍔部
が拡張スリーブに当接して係止され、上方へ作用
する外力に基づく上記拡張スリーブのテーパ面に
働く水平分力により拡張スリーブのスリツトが拡
張、即ち、拡張スリーブの径が拡張(拡径)する
ことで展開スリーブへの圧着性を高め、かかる外
力を吸収し対抗する。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面を参照しながら説
明する。
第1図は本考案に係る拡張スリーブを具備した
埋込みねじ構造の分解斜視図、第2図は本考案に
係る埋込みねじ構造の要部断面図、第3図は別の
実施例における要部断面図である。
第1図に示すように、スリーブ本体4と展開ス
リーブ3は上記従来と略同様な構成である。すな
わち、スリーブ本体4は、両端部に雌ねじ15
A,15Bが設けられ、且つ外端面にドライバー
係合溝14が形設されている。
展開スリーブ3は、円筒状をなしており、その
周方向に数箇所のスリツト13が開設されて、数
個の展開片12を形成している。
埋込みボルト1は、上部にスリーブ本体4の雌
ねじ15Bに螺合するボルト身部5と、これに続
いて末広の円錐状の上部テーパ面6と、そして、
この上部テーパ面6に続いて、この上部テーパ面
の下縁より突出した柱状の鍔部7が連設されてい
る。この下部に下部テーパ面8が連設されてい
る。
一方、展開スリーブ3と埋込みボルト1との間
に拡張スリーブ2が介装される。
この拡張スリーブ2は、使用時には第2図に示
すように、埋込みボルト1の上部テーパ面6に嵌
合・摺接して保持されるものである。すなわち、
拡張スリーブ2の全体形状は、大略円錐台状をな
しており、その内面形状は、上端部の円筒状に続
いて円錐面状の面によつて形成されている。そし
て、外面は、上記展開スリーブ3が摺接展開すべ
く末広の円錐状のテーパ面9が形成されている。
なお、このテーパ面9の下縁には、必要に応じて
柱状鍔部10が連接される。さらに、拡張スリー
ブ2には、一つの縦方向のスリツト11が開設さ
れている。
次に、上記実施例における拡張スリーブ2の作
用を第2図に基づいて説明する。
コンクリートCに開けられた拡径孔Aに埋込み
ボルト1が埋設され、これに拡張スリーブ2が嵌
合・載置される。この拡張スリーブ2は埋込みボ
ルト1の上部テーパ面6に摺接し、上部は埋込み
ボルト1の柱状部1aに密着して保持されるよう
になつている。また、この状態においては拡張ス
リーブ2の下端の柱状鍔部10は、埋込みボルト
1の鍔部7の上方手前に位置するようになつてい
る。
次に、想像線で示すように、展開スリーブ3を
上記埋込みボルト1のボルト身部5に嵌合させて
上記拡張スリーブ2上に載置する。そして、打ち
込み棒(図示略)を同様に挿入して、上記展開ス
リーブ3の上端にセツトして後、槌打ち等によつ
て展開スリーブ3を拡張スリーブ3のテーパ面9
に沿つて展開させていく。かくして、展開スリー
ブ3はアンダーカツト部Bに圧着し、同時に拡張
スリーブ2を介して埋込みボルト1を拡径孔Aに
保持固定する。この後は、従来と同様にスリーブ
本体4を挿入してボルト身部5に螺着させた後、
上部の雌ねじ15Aを利用して構造物をボルトで
固定する。
このように、構造物を固定した状態において、
何らかの原因で埋込みボルト1を上方に引き抜く
方向の外力が作用した場合、埋込みボルト1が上
方に移動するに応じて拡張スリーブ2が拡径する
ことにより係止される。すなわち、埋込みボルト
1の上部テーパ面6を介して外力の水平分力が拡
張スリーブ2の内面に働き、その径を拡張(拡
径)させる。拡張スリーブ2には、スリツト11
が開設されているので拡径が可能である。これに
よつて、拡張スリーブ2が展開スリーブ3との圧
着を高め、引き抜き外力を吸収することができ
る。
この結果、埋込みボルト1は、上方に引き抜か
れることなく、拡径孔A内に確実に保持固定され
る。
第3図の別の実施例は、上記拡張スリーブ2を
二層にして、より引き抜き外力に対する対抗力を
高めたものである。この第3図は、埋込みボルト
1に引き抜き外力がかかり、埋込みボルト1が上
方に移動し、上層の拡張スリーブ2Aが拡径して
下層の拡張スリーブ2Aに当接した状態を示して
いる。
図において、上述したように、第一層目の拡張
スリーブ2Aを埋込みボルト1に嵌合させて後、
第二層目の拡張スリーブ2Bを、この上に載せ
る。そして、さらにこの上に展開スリーブ3を載
せて、打ち込み棒(図示略)の槌打ちによつて拡
張スリーブ2Bのテーパ面に沿つて展開させてい
く。そして、展開スリーブ3の下端が二層目の拡
張スリーブ2Bの柱状鍔部10Bに当接した時点
で展開スリーブー3の展開は完了する。この状態
では、二層目の拡張スリーブ2Bの上部内面は、
想像線で示すように、一層目の拡張スリーブ2A
と同様、埋込みボルト1に当接している。
この第3図の実施例においても、引き抜き外力
に対して上記第2図の実施例と同様な作用を奏す
る。すなわち、埋込みボルト1に引き抜き外力が
働くと、下層の拡張スリーブ2Bが拡径しながら
拡張スリーブ2A上をすべり、拡張スリーブ2B
の柱状鍔部10Bが拡張スリーブ2Aの柱状鍔部
10Aに当接する。更に、拡張スリーブ2Aが埋
込みボルト1の上部テーパ面6上を拡径しながら
すべり、柱状鍔部10Aが埋込みボルト1の鍔部
7に当接する。
そして、また拡張スリーブ2Aの拡径に応じ
て、上層の拡張スリーブ2Bが拡径する。このよ
うにして、展開スリーブ3への圧着性を増大させ
ると共に、引き抜き外力に対する吸収・対抗力を
高める。
このように、拡張スリーブを二層に設けること
で、より一層引き抜き外力に対抗でき、埋込みボ
ルト1をより確実に拡径孔A内に保持固定しう
る。
〔考案の効果〕
以上の説明したように、本考案によれば、埋込
みボルトの上部テーパ面と展開スリーブとの間に
拡張スリーブを介在させたので、まず、第一に、
展開スリーブをアンダーカツト部に充分食い込ま
すことができる。第二に、埋込みボルトに働く引
き抜き外力を逆に利用して埋込みボルトをこの拡
張スリーブを介して(拡径させて)展開スリーブ
への圧着性、ひいてはアンダーカツト部への固定
度を高めることができる。
このように引き抜き外力に対する対抗性ないし
吸収性の向上により、より一層確実に埋込みボル
トを拡径孔内に保持固定できる。その結果、構造
物をより確実に固定できるから、埋込みねじ構造
の信頼性をより一層向上させることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
図のうち、第1図〜第3図は本考案の実施例を
説明するための図面であつて、第1図は本考案に
係る拡張スリーブを具備した埋込みねじ構造の分
解斜視図、第2図は本考案に係る埋込みねじ構造
の作用を説明するための要部断面図、第3図は同
じく別の実施例における作用説明のための要部断
面図である。第4図は、従来の埋込みねじ構造を
示す分解斜視図、第5図は、従来の埋込みねじ構
造の使用態様を示す図面である。 1……埋込みボルト、2,2A,2B……拡張
スリーブ、3……展開スリーブ、4……スリーブ
本体、5……ボルト身部、6……上部テーパ面、
7……鍔部、9……テーパ面、10,10A,1
0B……柱状鍔部、11……スリツト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 上部テーパ面とこれに続いて鍔部を有する埋込
    みボルトと外部からの打ち込みによつて展開する
    展開スリーブとの間に介装される一つのスリツト
    を有する円錐台状のスリーブであつて、このスリ
    ーブの形状を、前記埋込みボルトの上部テーパ面
    に摺接する内面形状を有し、その外面は前記展開
    スリーブが摺接展開すべく円錐状のテーパ面を形
    成したことを特徴とする埋込みねじ構造用拡張ス
    リーブ。
JP9037288U 1988-07-07 1988-07-07 Expired - Lifetime JPH058333Y2 (ja)

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JP9037288U JPH058333Y2 (ja) 1988-07-07 1988-07-07

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JPH0212513U JPH0212513U (ja) 1990-01-25
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0932974A (ja) * 1995-07-20 1997-02-07 Inaba Denki Sangyo Co Ltd 長尺体支持具

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JPH0932974A (ja) * 1995-07-20 1997-02-07 Inaba Denki Sangyo Co Ltd 長尺体支持具

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