JPS597044B2 - 植込みボルトおよびその碇着方法 - Google Patents

植込みボルトおよびその碇着方法

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JPS597044B2
JPS597044B2 JP52036041A JP3604177A JPS597044B2 JP S597044 B2 JPS597044 B2 JP S597044B2 JP 52036041 A JP52036041 A JP 52036041A JP 3604177 A JP3604177 A JP 3604177A JP S597044 B2 JPS597044 B2 JP S597044B2
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    • F16B13/00—Dowels or other devices fastened in walls or the like by inserting them in holes made therein for that purpose
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    • Y10T29/49908—Joining by deforming
    • Y10T29/49938—Radially expanding part in cavity, aperture, or hollow body

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、中心軸部を有し、その一端に拡開ヘッドを担
持すると共に該軸部を包囲して外殻片が環状に配設され
ている植込みボルトにして、上記外殻片は拡開ヘッドに
せいぜい部分的に重なり合って軸方向に連接して配置さ
べ また外殻片が保持環状部材により軸部分に一緒に保
持されている構成の植込みボルトを構造物部分に形成さ
れた有底孔内に碇着する方法に関する。
本発明の課題とするところは、植込みボルトを構造物の
有底孔に形状的に拘束することによって碇着可能な方法
でしかもこの方法の実施に際して外部からの観察により
常に、植込みボルトが適正に碇着されたか否かを確める
ことができる方法を提供することである。
本発明の上記の課題は、拡開ヘッドおよび外殼片の共通
軸方向の長さよりも小さい深さで有底孔を形成して、こ
の孔にその開口の方向に向って狭くなる截頭円錐形の拡
大部を設け、次いで植込みボルトを孔の底部に当接する
まで孔内に挿入してそれにより外殻片の一部分を孔から
突出させ、次いで外殻片を拡開ヘッド上に変位して孔の
截頭円錐形の拡大部を埋めるまで拡開し、以って植込み
ボルトを孔内に形状的に限定して碇着し、次いで外殻片
を軸部分上で軸方向に変位しないように固定することに
より解決される。
外殻片を拡開ヘッド上に変位することによって構造物部
分から突出している植込みボルトの端部は短かくなるか
または植込みボルトの寸法を相応に選択した場合には孔
内に全く埋没する。
このようにして常に、植込みボルトが適正に碇着される
か否かを外部から確めることができる。
孔の截頭円錐状の拡大部内で拡開された外殻片によって
植込みボルトと構造物部分間には形状制限による結合が
形成される。
本発明はまた、遊端部に拡開ヘッドを担持し且つ外殻片
により環状に包囲されている中心軸部分を有し、上記外
殻片は拡開ヘッドにせいぜい部分的に重なり合って軸方
向に連接しており、また外殻片は拡開ヘッド上に変位し
て半径方向に拡開可能でありしかも保持環状部材により
軸部分に一緒に保持されている構成の植込みボルトに関
する。
本発明の課題は、植込みボルトの耐荷重能力を確実に知
ることを可能にする構成の新規な植込みボルトを提供す
ることにある。
上記の課題は、拡開ヘッドの周面の外殻片に隣接する端
縁領域に傾斜肩部を形成し、この傾斜肩部により、外殻
片が有底孔の空所に包囲されているときのみ拡開ヘッド
上に摺動することができるよう構成した植込みボルトに
よって達成される。
上の構成によれば、外殻片はその拡開位置において孔の
截頭円錐状の拡大部の内壁に全体的に面接触し、その結
果植込みボルトのこの形状拘束的な碇着により、許容で
きる荷重を正確に知ることができる。
植込みボルトの有利な実施態様においては、傾斜肩部の
傾斜角は、外殻片が拡開ヘッド上に摺動し−７たとき外
殻片の外周面の傾斜角の少なくとも１．５倍、好適には
２倍の大きさとする。
拡開ヘッドの傾斜肩部により形成される滑り面が外殻片
の截頭円錐形の外面の対向の傾きよりも少なくとも１．
５倍大きい傾きを有することによって、外殻片の摺動変
位に際し比較的大きな抵抗が生ずる。
この場合、上記の傾きは、有底孔が截頭円錐状の拡大部
を有さす、したがって外殻片が半径方向外方に運動でき
る空間により包囲されていない場合に、外殻片が拡開ヘ
ッド上に変位しないような値に定めることができる。
円筒状の孔の場合にねじによって外殻片を拡開ヘッド上
に変位しようとすれば、その時には拡開ヘッドの滑り面
の大きな傾きによって孔内部における植込みボルトの摩
擦は外殻片と拡開ヘッド間の摩擦よりも小さくなるので
、ねじを回転するとそれに伴なって植込みボルトが孔内
で回転し、それにより外殼片の拡開ヘッド上への変位は
阻止される。
この構成は次のような利点をもたらす。
即ち、截頭円錐状の拡大部の無い円筒形の孔内に植込み
ボルトを挿入した場合には、ボルトをこの孔内に固定す
ることはできず、植込みボルトは小さな引張力で抜ける
のでそれが碇着されていないことが確認される。
拡開ヘッドの滑り面に対しては１６°の傾きをそして外
殻片の截頭円錐状の外面に対しては８°の傾きを設ける
のが有利であることが判った。
以下、図面を参照し本発明の実施例について説明する。
なお、この説明において植込みボルトは建造物用植込み
ボルトを例にとっている。
第１図ないし第３図に示した建造物用植込みボルトは、
金属製の軸部１１を有し、この軸部の外端には、碇着さ
れる物体を連結するための連結手段として雄ねじ１２が
形成されており、そしてその内端には拡開一・ツド１３
が設けられておって、該ヘッドの外面は遊端に向い截頭
円錐状に拡大している。
軸部１１の円筒形部分を取巻いて外殻片１４を環状に配
設する。
これら外殻片１４は円筒形の閉鎖環状部材１５と共に１
つの金属材料、例えば鋼材のスリーブから一体的に形成
する。
軸部１１のねじ部１２には、ねじナット１６を螺着する
。
ナット１６と閉鎖環状部材１５との間に環状円板１７を
配置する。
ヘッド１３の截頭円錐状の周面１９には外殻片１４に隣
接する縁領域において、軸部１１の軸線に対しヘッド１
３の截頭円錐状周面１９の傾きよりもかなり大きな傾き
を有する截頭円錐面をなす傾斜肩部１８を形成する。
この傾斜肩部１８によって、外殻片１４の周囲に空間が
ある場合に、外殼片１４のヘッド１３に対して摺動変位
することができる。
傾斜肩部１８の円錐角は、ヘッド１３の周面１９の円錐
角の約２倍、したがって外殼片１４がヘッド１３により
拡開されるときの外殻片の傾き角の約２倍の傾きを外殻
片に与えるように選択する。
外殻片１４は次のようにして形成される。
即ち閉鎖環状部材１５および外殻片１４の長さの和の全
長に対応する長さｐスリーブの中央部に環状溝２１を設
け、そしてこの環状溝２１よりも上側のスリーブ部分の
周方向に互いに離れた位置で縦方向に延びる複数個の溝
孔２２によって個々の外殻片１４に分割することにより
形成される。
このようにすれば、外殼片１４は溝２１により生じた壁
の薄肉部分において半径方向外方に撓むことができ、そ
れにより外殼片１４はヘッド１３の截頭円錐状の周面１
９に対して摺動変位することができる。
第１図に示す建造物用植込みボルトを、建造物の構造部
分、例えば壁２５に碇着するためには、壁２５にほぼ円
筒状の有底孔２３を通常の方法により形成する。
この場合、該有底孔２３の内端部を円錐形状に拡大する
。
この孔を穿孔するにあたっては、孔の円筒状部分の長さ
および直径が閉鎖環状部材１５の長さおよび直径にほぼ
対応し、全長がヘッド１３の長さならびに閉鎖環状部材
１５および外殼片１４を形成するスリーブの長さの和よ
りも若干短かい孔２３を形成することができる工具を使
用する。
この孔２３に第１図に示すようにして建造物用植込みボ
ルトを挿入する。
その結果、閉鎖環状部材１５は孔から突出しそしてその
外面と孔壁との間には僅かな遊びが生ずる。
孔２８の全長ならびに円筒状部分の直径は、閉鎖環状部
材１５が孔２３の円筒形部分内で極く僅かの遊びを有し
、そして孔２３の外殻片１４に対応する部分では、ヘッ
ド１３が孔２３の底部に接触した状態で孔壁により妨害
されることなく外殻片１４に対して摺動できるように、
充分大きな空間によって外殻片１４を包囲するように形
成する。
建造物用植込みボルトを孔２３内に挿入した後にナット
１６および環状円板１７によって閉鎖環状部材１５およ
び外殼片１４を形成するスリーブを内部に押圧して外殼
片１４をヘッド１３上に摺動させる。
この場合、外殻片１４は空間により包囲されているので
、円板１７が壁２５に当接するまで外殻片１４は傾斜肩
部１８を越えてヘッド１３上に摺動することができる。
次に、軸部１１を引張って、外殻片１４内にヘッド１３
を引込み、これによって外殼片１４を孔２３の截頭円錐
形状の拡大部の内壁に押圧する。
この引張りは手でもって実施できる。
しかしながらこの目的でねじナット１６を使用しても良
い。
この場合、ねじナット１６の回転で植込みボルト１１が
回転しないようにするために、ボルトの外端面に直径方
向に延びるドライバー用の溝２４を形成する。
この状態で建造物用植込みボルトは壁２５に形状結合で
碇着されそしてこの結合力によりナット１６で規定され
た位置に緊密に保持される。
外殼片１４がヘッド１３に対して摺動するのを阻止する
ような石片等が孔の拡大部に存在する孔２３に植込みボ
ルトを挿入した時には、閉鎖環状部材１５が孔から突出
するので、植込みボルトを適格に碇着できないことが直
ちに判る。
また、植込みボルトが、障害物がある円筒状の孔に挿入
された時には、外殻片１４が傾斜肩部１８上を摺動しよ
うとする際に外殻片１４は孔壁と接触してそれ以上摺動
変位することは不可能になる。
したがって、締付力により植込みボルトを孔に緊張固定
することはできない。
この場合植込みボルトは孔内に弛んだ状態で位置する。
しかし、この状態は、閉鎖環状部材１５が構造物部分か
ら突出していることにより見落すことなく認識でき、当
該建造物部分に碇着できていないことを知ることができ
る。
第１図ないし第３図による実施例において拡開ヘッド１
３の外面および外殻片１４の内面は、第３図に示された
外殻片の拡開位置において全面的に重なっているので、
外殻片の間へ拡開ヘッドを゛これ以上引込むことは、こ
のように全面的に面が互いに接触することによって防止
される。
それ故に拡開ヘッド１３の外面と外殻片１４とのこの全
面的な接触は、一種のストツパを形成しており、このス
トツパは、外殼片１４のこの拡開位置を決めている。
外殻片１４の外面は、この決められた拡開位置内におい
て、正確に共通する截頭円錐状の面内にあり、この外殻
片の外面により形成される截頭円錐状の面が、孔２３の
截頭円錐面に相当するように形成する。
別の実施例として、ヘッド１３、外殼片１４および（ま
たは）閉鎖環状部材１５をも合成材料から造ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第１図は本発明による建造物用植込みボルトの第１の具
体例を壁構造部分の孔内に挿入した状態でしかも未だ碇
着されていない状態で示す縦断面図、第２図は第１図の
植込みボルトの断面図、第３図は第１図および第２図に
示した植込みボルトを碇着した状態で示す第１図に対応
する断面図、１１・・・・・・軸部、１２・・・・・・
ねじ切りされた外端部、１３・・・・・・拡開ヘッド、
１４・・・・・・外殼片、１５・・・・・・閉鎖環状部
材、２１・・・・・・環状溝、１６・・・・・・ナット
、２２・・・・・・溝孔。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 １ 外端部には、固定すべき物体を取付けるためのねじ
    部を有する軸部を具え、内端部には、外端から内端に向
    う方向に拡開する拡開ヘッドを具え、構造物の一部に確
    実に碇着する植込みボルトにおいて、構造物に形成し底
    部に向って拡大する截頭円錐状拡大部を有する有底孔２
    ３に軸部１１を碇着するため、軸部１１の外端部と拡開
    ヘッド１３との間で軸部１１の周囲に環状に配夕１ルた
    外殼片１４を設け、これら外殻片１４は、保持環状部材
    １５に一体に保持し、拡開ヘッド１３上に軸線方向に摺
    動する際半径方向外方に弾性的に拡開可能にし、また拡
    開ヘッド１３の周面１９の外殼片１４に隣接する端縁領
    域に傾斜肩部１８を形成し、この傾斜肩部１８により、
    外殻片が有底孔の空所に包囲されているときのみ拡開ヘ
    ッド上に摺動することができるよう構成したことを特徴
    とする植込みボルト。 ２ 傾斜肩部１８の傾斜角は、外殼片１４が拡開ヘッド
    １３上に摺動したとき外殻片１４の外周面の傾斜角の少
    なくとも１．５倍、好適には２倍の大きさとしたことを
    特徴とする特許請求の範囲１記載の植込みボルト。 ３ 中心軸部を有し、その遊端に拡開ヘッドを担持する
    と共に該軸部を包囲して外殻片が配設されている植込み
    ボルトにして、前記外殻片は拡開ヘッドにせいぜい部分
    的に重なり合って軸方向に連接しており、また外殻片が
    保持環状部材により軸部分に一緒に保持されている構成
    の植込みボルトを構造物部分の有底孔に碇着する方法に
    おいて、前記有底孔を、前記拡開ヘッドおよび前記外殻
    片の共通軸方向の長さよりも小さい深さで形成して該有
    底孔に孔の開口の方向に向って狭くなる截頭円錐状の拡
    大部を設け、次いで植込みボルトを前記孔内に孔の底部
    に当接するまで挿入して、それにより前記環状部材の一
    部分を前記孔から突出させ、次いで前記外殼片を前記拡
    開ヘッド上に変位して前記孔の截頭円錐状の拡大部を埋
    めるまで拡開して前記植込ボルトを前記孔内に制限して
    碇着し、次いで前記外殻片を軸部分上で軸木向に変位し
    ないように固定することを特徴とする方法。
JP52036041A 1976-03-30 1977-03-30 植込みボルトおよびその碇着方法 Expired JPS597044B2 (ja)

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JP (1) JPS597044B2 (ja)
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DE (1) DE2613499A1 (ja)
FR (1) FR2346591A1 (ja)
GB (1) GB1572521A (ja)
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