JPH10104U - 配管支持具 - Google Patents

配管支持具

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JPH10104U
JPH10104U JP004600U JP460097U JPH10104U JP H10104 U JPH10104 U JP H10104U JP 004600 U JP004600 U JP 004600U JP 460097 U JP460097 U JP 460097U JP H10104 U JPH10104 U JP H10104U
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JP
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hook
pipe
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bolt
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裕康 山形
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Inaba Denki Sangyo Co Ltd
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Inaba Denki Sangyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通常配管に働く外力に対して非常に離脱しに
くく、しかも取り外しや位置調整が容易な配管支持具を
提供する。 【構成】 配管受け部材5に吊りボルトに対する取り付
け部を設けると共に、配管のカバー6と配管受け部材5
とを一端部側で互いに揺動自在に枢支連結し、それらの
他端部側に連結部を設けてある配管支持具において、取
り付け部を構成するに、吊りボルトの係入を許容する第
1フック8と、その第1フック8の係入方向とは異なる
方向より吊りボルトの係入を許容する第2フック9とを
設けると共に、それらの中間に、第1フック8と第2フ
ック9とに対し吊りボルトを弾性力で押圧させる突出片
25を設け、かつ、第1フック8のみに吊りボルトが係
入した状態から、突出片25の弾性変形を伴いながら更
に第2フック9に吊りボルトが係入できるように突出片
25を配置してある。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、空調配管や電機配管等の配管を、天井や壁等から吊り下げ支持する ための配管支持具であって、さらに詳しくは、配管を支持するための配管受け部 材に、他物に対する取り付け部を設け、前記配管が前記配管受け部材から外れる のを防止するためのカバーを設け、前記カバーと前記配管受け部材とを、それら の一端部側で互いに揺動自在に枢支連結し、それらの他端部側それぞれに、前記 他端部どうしを互いに離脱自在に連結する連結部を設けてある配管支持具に関す る。
【0002】
【従来の技術】
従来、かかる配管支持具の前記連結部は、カバーと配管受け部材との端部に、 ネジ孔とネジ挿通孔とを各別に形成したものからなっていた。
【0003】 そして、カバーと配管受け部材とを連結する場合、カバーを内方に揺動させて 配管受け部材を閉じ姿勢にした状態で、前記のネジ挿通孔からネジ孔にわたって 取り付け用ネジを挿通、螺合させていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来の配管支持具では、取付用ネジをカバーと配管受け部材 とにわたらせた状態で、その取付用ネジをドライバー等で回転させて両者を連結 させるものであったから、その作業が煩雑で手間取るものであった。特に、この 種の配管支持具を用いての配管作業が天井近傍の高所での作業となることが多く 、取付用ネジのネジ込み作業を行う際にドライバーや取付用ネジを落とすことが あり、下での作業者にとって危険でもあり、また、配管作業を一旦中断してそれ らを取りに行く必要があって作業効率の低下を来すものであった。 本考案の目的は、上記実情に鑑み、カバーと配管受け部材との連結を簡単に手 際よく行える配管支持具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案による配管支持具の特徴構成は、配管を支持するための配管受け部材に 、吊りボルトに対する取り付け部を設けると共に、前記配管が前記配管受け部材 から外れるのを防止するためのカバーを設け、前記カバーと前記配管受け部材と を、それらの一端部側で互いに揺動自在に枢支連結し、それらの他端部側それぞ れに、前記他端部どうしを互いに離脱自在に連結する連結部を設けてある配管支 持具において、前記配管受け部材に前記取り付け部を構成するに、前記吊りボル トの係入を許容する第1フックと、その第1フックの係入方向とは異なる方向よ り前記吊りボルトの係入を許容する第2フックとを設けると共に、前記第1フッ クと前記第2フックとの中間に、前記第1フックと前記第2フックとに対し前記 吊りボルトを弾性力で押圧させる突出片を設け、かつ、前記第1フックのみに前 記吊りボルトが係入した状態から、前記突出片の弾性変形を伴いながら更に第2 フックに前記吊りボルトが係入できるように、前記突出片を配置してある点にあ る。 また、上記構成において、前記突出片が、横方向に突出する板バネで形成され ると共に、前記吊りボルトを前記第1フックと前記第2フックとに係入した状態 で、前記吊りボルトの外周面に沿う湾曲部を有する点にある。 その作用効果は次の通りである。
【0006】
【作用】
つまり、前記第1フックと前記第2フックにおける前記吊りボルトの係入方向 が異なるため、配管受け部材が前記吊りボルトに平行な状態を維持しながら、移 動するような力がいずれの方向に生じても、第1フックと第2フックのいずれか の係止によって、その方向への移動を阻止することができるので、取り付け部が 配管に働く通常の力によって非常に離脱しにくい構造となっている。そして、突 出片が第1フックと第2フックとに対し前記吊りボルトを弾性力で押圧させてい るため、前記吊りボルトに対する第1フック、第2フック及び突出片の上下方向 の摩擦係止力により、配管支持具の取り付け状態が維持される。しかも、前記第 1フックのみに前記吊りボルトを係入させた状態から、前記突出片の弾性変形を 伴いながら更に第2フックに前記吊りボルトを係入することにより、配管支持具 の取り付けを行うことができ、一方、前記突出片を弾性変形させることにより配 管支持具の取り外しや上下の位置調整が可能である。
【0007】 また、前記突出片が、横方向に突出する板バネで形成されると共に、前記吊り ボルトを前記第1フックと前記第2フックとに係入した状態で、前記吊りボルト の外周面に沿う湾曲部を有する場合、単に板状部だけを有する板バネで押圧する 場合と比較して、湾曲部が吊りボルトの周囲から取り付け部の離脱を防止するた め、より離脱しにくい構造にすることができる。
【0008】
【考案の効果】
その結果、通常配管に働く外力に対して非常に離脱しにくく、しかも取り外し や位置調整が容易な配管支持具を提供することができた。
【0009】
【実施例】
次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1、図2に示すように、天井1から、他物の一例である吊りボルト2を吊り 下げ姿勢で設けてあり、この吊りボルト2には配管Hを横姿勢で支持するための 配管支持具3を装着してある。この配管支持具3は、吊りボルト2に係止する第 1、第2の係止部材4,7と、配管Hを載置するための配管受け部材5と、配管 Hが配管受け部材5から外れるのを防止するためのカバー6とからなっている。
【0010】 前記配管受け部材5は、配管Hを載置しておくためのもので、帯板を屈曲して 全体が凹状に形成されており、この凹状の部分に配管Hを係入することで、配管 Hが転がり落下するのを防止している。また、配管受け部材5の一方の側壁17 を、他方の側壁よりも上方まで延長し、その遊端部を外方へ屈曲形成すると共に 横向きのフック状に形成し、吊りボルト係止用第1フック8としてある。なお、 この配管受け部材5には、長手方向に沿って補強用リブ29を形成してある。
【0011】 図3に示すように、前記第1係止部材4は、一体に屈曲した2片から成り、そ のうちの1片を、配管受け部材5の側壁17に取り付けて、他の1片を、側壁1 7からほぼ直交する方向に突出した状態に形成すると共に、その遊端部を、第1 フック8と同じ横向きのフック状に形成して、吊りボルト係止用第2フック9と してある。
【0012】 前記第2係止部材7は板バネ製で、第1係止部材4と同様、一体に屈曲した2 片から成り、その内の1片の一部を第1係止部材4の一片に重ね合わせた状態で 配管受け部材5の側壁17に取り付けて、他の一片を、第2フック9と同方向に 突出させてある。そして、突出している一片(以下、この1片を突出片25と称 する。)の中央部を、その突出方向に湾曲形成してある。なお、湾曲部10の湾 曲方向は、配管受け部材5の側壁17の幅方向と一致させてある。第2係止部材 7の2辺のうち、第1係止部材4の一片と重なり合っている一片(以下、この一 片を取付片24と称する。)は、第1係止部材4の一片からはみ出させてあり、 その遊端部と側壁17との間に隙間Sを形成してある。
【0013】 上記構成において、両フックを吊りボルト2の一側面に、また、突出片25の 湾曲部10を吊りボルト2の他側面に係止させ、突出片25の弾性力により、吊 りボルト2を挟持するようにし、もって配管支持具3を吊りボルト2に係止させ るようにしてある。前記湾曲部10の上下両端部を内方に折曲させて係止爪16 に形成してあり、吊りボルト2を前記係止爪16に係止させて係止を確実にする のである。また、突出片25の遊端部は、吊りボルト2が入り込みやすいように 開き方向に折曲させてある。 前記吊りボルト2への取付に際しては、図4に示すように、まず第1フック8 を吊りボルト2に対して傾斜させながら引っ掛け、下側の第2フック9と湾曲部 10との間に、突出片25を弾性変形させながら吊りボルト2を圧入するとよい 。
【0014】 図1〜3に示すように、前記カバー6は、配管受け部材5の先端に簡易なヒン ジ18を介して揺動自在に枢支してあり、外方へ揺動することによって配管受け 部材5が開放姿勢になり、内方に揺動することによって閉じ姿勢に切り換わるよ うにしてある。なお、このカバー6にも長手方向に沿って補強用リブ30を形成 してある。
【0015】 そして、カバー6の遊端部と、配管受け部材5の側壁17の上端部とに、それ らを互いに離脱自在に連結する連結部13を設けてある。前記連結部13は、カ バー6を内方に揺動させて配管受け部材5の側壁17の上端部に近接させるに伴 って係止する係止部14と被係止部15とを、前記遊端部と上端部とに各別に設 けて構成してある。
【0016】 前記係止部14は、カバー6の遊端部を屈曲させて係止片19を一体形成する と共に、その係止片19の端面に、係止用突起20を一体形成して構成してある 。
【0017】 前記被係止部15は、第2係止部材7の取付片24と側壁17との隙間Sを、 そこに係止片19の端部が入り込める距離に設定すると共に、その取付片24に 、前記係止用突起20を係入させるための第1角孔21を形成して構成してある 。この取付片24の遊端部は、係止片19の端部が入り込みやすいように開き方 向に折曲させてある。 なお、側壁17の上端部には、被係止部15側へ近接してきた係止片19を挿 通させるための第2角孔22を形成してある。
【0018】 上記構成において、カバー6を内方へ揺動させると、係止片19が第2角孔2 2を通り抜けて、前記隙間Sに入り込む。そして、そのまま揺動操作を続けると 、係止片19の係止用突起20が取付片24を押し開いて第1角孔21に係入し 、配管受け部材5とカバー6とが係止状態になる。
【0019】 係止状態にある取付片24の遊端部を、その弾性力に抗して外方へ開き操作す れば、係止用突起20が取付片24から離脱して、両者の係止状態は解除される 。つまり、第2係止部材7の取付片24の遊端部を、配管受け部材5とカバー6 との係止状態を解除するための解除操作部23に構成してある。
【0020】 〔別実施例〕 上記の実施例では、配管受け部材5に、吊りボルト2に対する取り付け部を設 けて、配管受け部材5を直接吊りボルト2に取り付けたが、この構成にかえて、 吊りボルト2に被係止部材を取り付けて、この被係止部材に配管受け部材5を係 止させるようにしてもよい。
【0021】 カバー6を弾性のある材料で構成し、配管受け部材5とカバー6との係止状態 でカバー6に開き方向の復元力が働くように構成してもよい。このように構成す ることで、両者の係止状態を確実にすることができる。
【0022】 なお、ヒンジ18にカバー6の開き方向に付勢する付勢手段を設けてもよく、 この場合も上記と同様の効果を得ることができる。
【0023】 尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記 すが、該記入により本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
【提出日】平成9年7月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【産業上の利用分野】 本考案は、空調配管や電機配管等の配管を、天井や壁等から吊り下げ支持する ための配管支持具であって、さらに詳しくは、配管を支持するための配管受け部 材に、吊りボルトに対する取り付け部を設けると共に、前記配管が前記配管受け 部材から外れるのを防止するためのカバーを設け、前記カバーと前記配管受け部 材とを、それらの一端部側で互いに揺動自在に枢支連結し、それらの他端部側そ れぞれに、前記他端部どうしを互いに離脱自在に連結する連結部を設けてある配 管支持具に関する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】
従来、かかる配管支持具の前記連結部は、カバーと配管受け部材との端部に、 ネジ孔とネジ挿通孔とを各別に形成したものからなっていた。 そして、カバーと配管受け部材とを連結する場合、カバーを内方に揺動させて 配管受け部材を閉じ姿勢にした状態で、前記のネジ挿通孔からネジ孔にわたって 取り付け用ネジを挿通、螺合させていた。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】 そして、かかる配管支持具においては、吊りボルトに対する取り付け部が配管 受け部材に設けられているが、その取り付け部としては、前記吊りボルトの係入 を許容する第1フックと第2フックとが同一の係入方向で設けられ、板バネ等の 突出片が第1フックと第2フックとの中間に設けられて、両フックに対し吊りボ ルトを弾性力で押圧させて取り付け状態を維持するものが知られていた。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来の配管支持具では、吊りボルトの係入を許容する第1フ ックと第2フックとが同一の係入方向であるため、その係入方向とは逆の方向に 配管等から外力が働くと、容易にフックが吊りボルトから離脱するという問題が あった。そして、この問題を防止するために、突出片による押圧力を大きくする と、係入操作や取り外し操作が困難になり、実用性を損なうことになる。 本考案の目的は、通常配管に働く外力に対して非常に離脱しにくく、しかも取 り外しや位置調整が容易な 配管支持具を提供することにある。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】 上記構成において、両フックを吊りボルト2の一側面に、また、突出片25の 湾曲部10を吊りボルト2の他側面に係止させ、突出片25の弾性力により、吊 りボルト2を挟持するようにし、もって配管支持具3を吊りボルト2に係止させ るようにしてある。前記湾曲部10の上下両端部を内方に折曲させて係止爪16 に形成してあり、吊りボルト2を前記係止爪16に係止させて係止を確実にする のである。また、突出片25の遊端部は、吊りボルト2が入り込みやすいように 開き方向に折曲させてある。 前記吊りボルト2への取付に際しては、図4に示すように、吊りボルト2の係 入を許容する第1フック8と第2フック9とが、各々異なる係入方向を有するた め、 まず第1フック8を吊りボルト2に対して傾斜させながら引っ掛け、下側の 第2フック9と湾曲部10との間に、突出片25を弾性変形させながら吊りボル ト2を圧入するとよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】配管支持具の横断面図
【図2】配管支持具のアンカーボルトへの取付状態での
斜視図
【図3】配管支持具の斜視図
【図4】配管支持具のアンカーボルトへの取付け方法を
示す図
【符号の説明】
2 他物 5 配管受け部材 6 カバー 13 連結部 14 係止部 15 被係止部 23 解除操作部 H 配管

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配管(H)を支持するための配管受け部
    材(5)に、吊りボルト(2)に対する取り付け部を設
    けると共に、前記配管(H)が前記配管受け部材(5)
    から外れるのを防止するためのカバー(6)を設け、前
    記カバー(6)と前記配管受け部材(5)とを、それら
    の一端部側で互いに揺動自在に枢支連結し、それらの他
    端部側それぞれに、前記他端部どうしを互いに離脱自在
    に連結する連結部(13)を設けてある配管支持具であ
    って、 前記配管受け部材(5)に前記取り付け部を構成する
    に、 前記吊りボルト(2)の係入を許容する第1フック
    (8)と、その第1フック(8)の係入方向とは異なる
    方向より前記吊りボルト(2)の係入を許容する第2フ
    ック(9)とを設けると共に、 前記第1フック(8)と前記第2フック(9)との中間
    に、前記第1フック(8)と前記第2フック(9)とに
    対し前記吊りボルト(2)を弾性力で押圧させる突出片
    (25)を設け、かつ、前記第1フック(8)のみに前
    記吊りボルト(2)が係入した状態から、前記突出片
    (25)の弾性変形を伴いながら更に第2フック(9)
    に前記吊りボルト(2)が係入できるように、前記突出
    片(25)を配置してある配管支持具。
  2. 【請求項2】 前記突出片(25)が、横方向に突出す
    る板バネで形成されると共に、前記吊りボルト(2)を
    前記第1フック(8)と前記第2フック(9)とに係入
    した状態で、前記吊りボルト(2)の外周面に沿う湾曲
    部(10)を有するものである請求項1記載の配管支持
    具。
JP004600U 1997-06-02 1997-06-02 配管支持具 Pending JPH10104U (ja)

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