JP3729785B2 - セラミックヒータ - Google Patents

セラミックヒータ Download PDF

Info

Publication number
JP3729785B2
JP3729785B2 JP2001576720A JP2001576720A JP3729785B2 JP 3729785 B2 JP3729785 B2 JP 3729785B2 JP 2001576720 A JP2001576720 A JP 2001576720A JP 2001576720 A JP2001576720 A JP 2001576720A JP 3729785 B2 JP3729785 B2 JP 3729785B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating element
ceramic
resistance heating
ceramic substrate
thickness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2001576720A
Other languages
English (en)
Inventor
靖二 平松
康隆 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ibiden Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ibiden Co Ltd filed Critical Ibiden Co Ltd
Application granted granted Critical
Publication of JP3729785B2 publication Critical patent/JP3729785B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/67Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67005Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67011Apparatus for manufacture or treatment
    • H01L21/67098Apparatus for thermal treatment
    • H01L21/67103Apparatus for thermal treatment mainly by conduction
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B3/00Ohmic-resistance heating
    • H05B3/10Heating elements characterised by the composition or nature of the materials or by the arrangement of the conductor
    • H05B3/12Heating elements characterised by the composition or nature of the materials or by the arrangement of the conductor characterised by the composition or nature of the conductive material
    • H05B3/14Heating elements characterised by the composition or nature of the materials or by the arrangement of the conductor characterised by the composition or nature of the conductive material the material being non-metallic
    • H05B3/141Conductive ceramics, e.g. metal oxides, metal carbides, barium titanate, ferrites, zirconia, vitrous compounds
    • H05B3/143Conductive ceramics, e.g. metal oxides, metal carbides, barium titanate, ferrites, zirconia, vitrous compounds applied to semiconductors, e.g. wafers heating
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B3/00Ohmic-resistance heating
    • H05B3/20Heating elements having extended surface area substantially in a two-dimensional plane, e.g. plate-heater
    • H05B3/22Heating elements having extended surface area substantially in a two-dimensional plane, e.g. plate-heater non-flexible
    • H05B3/26Heating elements having extended surface area substantially in a two-dimensional plane, e.g. plate-heater non-flexible heating conductor mounted on insulating base
    • H05B3/265Heating elements having extended surface area substantially in a two-dimensional plane, e.g. plate-heater non-flexible heating conductor mounted on insulating base the insulating base being an inorganic material, e.g. ceramic

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Resistance Heating (AREA)
  • Surface Heating Bodies (AREA)

Description

【0001】
【技術分野】
本発明は、主に半導体産業において使用されるセラミックヒータに関し、特に、基板加熱面における温度分布の均一性に優れるセラミックヒータである。
【0002】
【背景技術】
近年、半導体は、単に電子産業に止まらず、種々の産業界において不可欠な部品の1つとして重用されている。例えば、代表的な半導体チップは、シリコン単結晶を所定の厚さにスライスしてシリコンウエハを作製し、その後、このシリコンウエハに複数の集積回路等を形成することにより製造されている。
この半導体チップの製造工程においては、静電チャック上に載置したシリコンウエハに、エッチングやCVD等の種々の処理を施することにより、導体回路等を形成したり、レジスト用の樹脂を塗布したのち加熱して乾燥したりする処理が行われる。このような処理には、多くの場合セラミックヒータが用いられる。例えば、特開平11−40330号公報、特開平4−300249号公報などには、炭化物や窒化物を素材とするセラミックヒータが開示されている。しかしながら、これらの技術は、加熱間の温度分布が不均一になりやすいという問題があった。これに対し、特開平11−251040号公報には、セラミックヒータの加熱面における温度分布の均一化を目的として、基板内部に埋設した抵抗発熱体の厚さをばらつきの小さいものにするという技術を提案している。しかしながら、この技術の場合、発熱体が基板内部に埋設されていることから、基板加熱面と発熱体との距離が近づきすぎて、板面全体に均一な温度分布を確保するという点で、なお不十分であった。
【0003】
【発明の開示】
発明者らは、特開平11−251040号公報に開示の技術が抱えている上述した問題点につき検討した結果、温度が不均一になる理由が、基本板の加熱面と抵抗発熱体との距離が近すぎこと、さらに加えて抵抗発熱体の厚さのばらつきが大きいこと、および/または抵抗発熱体の面粗度が一定の基準を越えて大きい場合にあることを知見し、本発明を完成した。即ち、本発明は、抵抗発熱体を基板の加熱面とは反対側の表面に形成すると共に、該抵抗発熱体を特定のばらつきの範囲内に収めること、および/または該抵抗発熱体の面粗度を特定の面粗度の範囲内に調整してなるものである。
このようにして開発した本発明の要旨構成を以下に列挙する。
.本発明は、抵抗発熱体がセラミック基板の表面に抵抗発熱体が形成されてなるセラミックヒータにおいて、該抵抗発熱体の面粗度を、Rmaxで0.05μm〜100μmの範囲内にすると共に、該抵抗発熱体の平均厚さの50%以下(1/2以下)にしたことを特徴とするものである。
.本発明はまた、抵抗発熱体がセラミック基板の表面に形成されてなるセラミックヒータにおいて、該抵抗発熱体の厚さのばらつきが、平均厚さの±50%以内で、かつ該抵抗発熱体の面粗度をRmaxで0.05μm〜100μmにすると共に、該抵抗発熱体の平均厚さの50%以下(1/2以下)にしたことを特徴とするものである。
.なお、本発明において、前記抵抗発熱体は、セラミック基板の加熱面とは反対側の面に形成されていることが好ましい。
.また、本発明において、前記セラミック基板は、炭化物または窒化物セラミックからなるものであることが好ましい。
.また、本発明において、前記セラミック基板は、その厚さが25mm以下であることが好ましい。
.また、本発明において、前記セラミック基板は、その表面に酸化物セラミックからなる絶縁層が形成され、その絶縁層の表面に前記抵抗発熱体が形成されていることが好ましい。
.さらに、本発明において、前記抵抗発熱体は、2以上の回路で構成されていることが好ましい。
【0004】
上述したように本発明は、セラミック基板の加熱面とは反対側の表面に抵抗発熱体を形成すると共に、該抵抗発熱体の面粗度が、JIS R 0601で表わされるRmaxで、0.05μm〜100μmの範囲にると共に該抵抗発熱体厚さのばらつきが平均厚さの50%以下となるようにすることが必要である。
【0005】
本発明において、抵抗発熱体の厚さのばらつきがを平均厚さの±50%以下に調整する理由は、そのばらつきが小さくなると抵抗値の変動も小さくなり、ウエハ等を加熱する板の面の温度分布が均一になるからである。
【0006】
また、抵抗発熱体の面粗度については、Rmaxが0.05μm未満では、表面が平滑すぎて雰囲気気体が流動しやすくなり、この雰囲気気体が局所的に抵抗発熱体の熱を奪うためウエハ等の加熱面の温度が不均一になりやすい。逆に、この面粗度のRmaxが100μmを超えるとでは、抵抗発熱体の厚さがばらつくことになり、ウエハ等の加熱面の温度が不均一になりやすい。つまり、抵抗発熱体の面粗度は、大きすぎても小さくなりすぎても加熱面の温度を均一にすることができない。
即ち、抵抗発熱体の厚さのばらつきや面粗度を調整する理由は、その上限を越えると、抵抗発熱体の抵抗値のばらつきが大きくなり、ひていはウエハ等の加熱面の温度分布ばらつきが大きくなるのを阻止することにある。
【0007】
なお、本発明では、上述した構成に加えて、抵抗発熱体を基板の表面に形成する。こうすると、セラミック基板の抵抗発熱体が形成された面の反対側が加熱面となるため、抵抗発熱体側から加熱面側への熱が拡散伝搬が効率よく行われ、加熱面に抵抗発熱体パターンに近似した温度分布が生じにくくなる。本発明のセラミック基板は、その厚さを25mm以下にすることが望ましい。ただし、25mm以下の薄い基板は、熱容量が小さいため昇温特性には優れるが、抵抗発熱体の抵抗値のばらつきの影響を強く受けやすく、加熱面温度が不均一になりやすい。しかしながら、本発明では、上述した構成の採用によって抵抗値のばらつきを小さくすることで、昇温特性と加熱面温度の均一の両方に優れたセラミックヒータを得ることにしたのである。
【0008】
ところで、特開平11−251040号公報には、内部に発熱体を埋設してその発熱体の厚さのばらつきを小さくする技術が開示されているが、この技術は、抵抗発熱体を内部に形成したヒータであり、本発明のように基板表面に形成したものではない。また、基板厚さについても言及されておらず、本発明とは全く異なる。なお、抵抗発熱体を内部に形成する場合は、発熱体の上下両面にセラミックが接しており、熱はウエハ加熱面に反射されるため、温度ばらつきは、セラミック基板の片面に発熱体を形成する場合に比べて大きくなる。
【0009】
【発明を実施するための最良の形態】
本発明のセラミックヒータは、セラミック基板の素材として窒化物セラミックまたは炭化物セラミック等が用いられる。また、このセラミック基板表面には必要に応じ、絶縁層として酸化物セラミック層を形成する。絶縁層を形成する理由は、窒化物セラミックの場合は、酸素固溶等によって、高温で体積抵抗値が低下しやすいこと、また炭化物セラミックの場合は高純度化しない限り導電性があるため、酸化物セラミックを絶縁層として形成すれば、高温時あるいは不純物を含有していても、回路間の短絡を防止して温度制御性を向上させることができるからである。
【0010】
前記セラミック基板を構成する窒化物セラミックとしては、金属窒化物セラミック、例えば、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、窒化ホウ素、窒化チタン等が挙げられる。また、上記炭化物セラミックとしては、金属炭化物セラミック、例えば、炭化ケイ素、炭化ジルコニウム、炭化チタン、炭化タンタル、炭化タンステン等が挙げられる。
【0011】
本発明においては、セラミック基板中に焼結助剤を含有することが望ましい。例えば窒化アルミニウムの焼結助剤としては、アルカリ金属酸化物、アルカリ土類金属酸化物、希土類酸化物を使用することができ、これらの焼結助剤のなかでは、特にCaO、Y、NaO、LiO、Rbが好ましい。また、アルミナを使用してもよい。これらの含有量としては、0.1〜20wt%が望ましい。また、炭化珪素の場合は、焼結助剤は、BC、C、ALNである。
【0012】
本発明では、セラミック基板中に5〜5000ppmのカーボンを含有していることが望ましい。カーボンを含有させることにより、セラミック基板を黒色化することができ、ヒータとして使用する際に輻射熱を充分に利用することができるからである。カーボンは、非晶質のものであっても、結晶質のものであってもよい。非晶質のカーボンを使用した場合には、高温における体積抵抗率の低下を防止することができ、結晶質のものを使用した場合には、高温における熱伝導率の低下を防止することができるからである。従って、用途によっては、結晶質のカーボンと非晶質のカーボンの両方を併用してもよい。また、カーボンの含有量は、50〜2000ppmがより好ましい。
【0013】
前記セラミック基板としては、その厚さは、50mm以下、特に25mm以下が望ましい。特にセラミック基板の厚さが25mmを超えると、セラミック基板の熱容量が大きくなり、特に、温度制御手段を設けて加熱、冷却する場合に、熱容量の大きさに起因して温度追従性が低下してしまう。特に5mm以上が好適である。なお、厚みは、1.5mmを越えることが望ましい。
【0014】
前記絶縁層としては、酸化物セラミックが望ましく、具体的には、シリカ、アルミナ、ムライト、コージェライト、ベリリアなどを使用することができる。このような絶縁層としては、アルコキシドを加水分解重合させたゾル溶液をセラミック基板にスピンコートして乾燥、焼成を行ったり、スパッタリング、CVDなどで形成してもよい。また、セラミック基板表面を酸化処理して酸化物層としてもよい。
この絶縁層は、0.1〜1000μmであることが望ましい。0.1μm未満では、絶縁性を確保できず、1000μmを越えると抵抗発熱体からセラミック基板への熱伝導性を阻害してしまうからである。さらに、この絶縁層の体積抵抗率は、前記セラミック基板体積抵抗率の10倍以上(同一測定温度)であることが望ましい。10倍未満では、回路の短絡を防止できないからである。
【0015】
なお、本発明のセラミックヒータでは、半導体ウエハをセラミック基板のウエハ載置面に接触させた状態で載置するほか、半導体ウエハを支持ピンや支持球などで支持し、セラミックス基板との間に一定の間隔を保って保持する場合もある。離間距離としては、5〜5000μmが望ましい。
半導体ウエハは、リフターピンを上下することにより、搬送機からウエハを受け取ったり、ウエハをセラミック基板上に載置したり、ウエハを支持したまま加熱したりできる。
【0016】
前記セラミック基板の直径は200mm以上が望ましい。特に12インチ(300mm)以上であることが望ましい。このような大きなヒータほど加熱面の温度不均一の問題が発生しやすく、本発明が有効だからである。
【0017】
本発明のセラミックヒーターでは、必要に応じて、セラミック基板の有底孔に熱電対を埋め込んでおくことができる。熱電対により抵抗発熱体の温度を測定し、そのデータをもとに電圧、電流量を変えて、温度を制御することができるからである。熱電対の金属線の接合部位の大きさは、各金属線の素線径と同一か、もしくは、それよりも大きく、かつ、0.5mm以下がよい。このような構成にすることによって、接合部分の熱容量が小さくなり、温度が正確に、また、迅速に電流値に変換されるのである。このため、温度制御性が向上してウエハの加熱面の温度分布が小さくなるのである。こうした熱電対としては、例えば、JIS−C−1602(1980)に挙げられるように、K型、R型、B型、S型、E型、J型、T型熱電対が挙げられる。なお、かかる熱電対としては、金ろう、銀ろうなどを使用して、有底孔14の底に接着してもよく、有底孔14に挿入した後、耐熱性樹脂で封止してもよく、両者を併用してもよい。かかる耐熱性樹脂としては、例えば、熱硬化性樹脂、特にエポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ビスマレイミド−トリアジン樹脂などが挙げられる。これらの樹脂は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。また、上記金ろうとしては、37〜80.5wt%Au−63〜19.5wt%Cu合金、81.5〜82.5wt%Au−18.5〜17.5wt%Ni合金から選ばれる少なくとも1種が望ましい。これらは、溶融温度が、900℃以上であり、高温領域でも溶融しにくいためである。銀ろうとしては、例えば、Ag−Cu系のものを使用することができる。
【0018】
前記抵抗発熱体12は、図1に示したように、少なくとも2以上の回路に分割されていることが望ましく、2〜10の回路に分割されていることがより望ましい。回路を分割する理由は、各回路に投入する電力を制御して発熱量を変えることができ、ウエハ加熱面11bの温度を調整することができるからである。かかる抵抗発熱体12のパターンとしては、図1に示した同心円のほか、例えば、渦巻き、偏心円、屈曲線などが挙げられる。
【0019】
本発明においては、この発熱体を形成する前に、セラミック基板表面に絶縁層を設けることが望ましい。こうした絶縁層の形成する方法としては、セラミック基板の表面にアルコキシドを加水分解重合させたゾル溶液をスピンコートして乾燥したのち、焼成したり、スパッタリング、CVDなどの方法によっても形成してもよい。また、その絶縁層として、セラミック基板の表面を酸化雰囲気中で焼成することにより酸化物層を設けて代替してもよい。前記絶縁層の形成の際に、該絶縁層の収縮でセラミック基板を一方向へ反らせることが可能になる。
【0020】
前記抵抗発熱体をセラミック基板11の表面に形成するには、セラミック基板11の表面に、金属粒子を含む導電ペーストを塗布して所定パターンの導体ペースト層を形成した後、これを焼き付け、セラミック基板11の表面で金属粒子を焼結させる方法が好ましい。なお、金属の焼結は、金属粒子同士および金属粒子とセラミックとが融着していれば充分である。
セラミック基板11の表面に抵抗熱体を形成する場合、この抵抗発熱体の厚さは、1〜300μm、好ましくは1〜100μm、さらに好ましくは1〜10μm程度とする。
また、セラミック基板11の表面に発熱体を形成する場合には、発熱体の幅は、1〜50mmが好ましい。
【0021】
発熱体は、その幅や厚さにより抵抗値に変化を持たせることができるが、上記した範囲が最も実用的である。抵抗値は、薄く、また、細くなる程大きくなる。
発熱体の形成位置をこのように設定することにより、発熱体から発生した熱が伝搬していくうちに、セラミック基板全体に拡散し、被加熱物(シリコンウエハ)を加熱する面の温度分布が均一化され、その結果、ウエハ等の被加熱物(ワーク)の各部分における温度が均一化される。
前記抵抗発熱体は、断面が矩形であっても楕円であってもよいが、偏平であることが望ましい。偏平の方がウエハ加熱面に向かって放熱しやすいため、ウエハ加熱面の不均な温度分布となりにくいからである。この抵抗発熱体の断面のアスペクト比(発熱体の幅/発熱体の厚さ)は、10〜5000程度あることが望ましい。断面アスペクト比をこの範囲に調整する理由は、この範囲内であれば、発熱体の抵抗値を大きくすることができるとともに、ウエハ加熱面の温度の均一性を確保することができるからである。とくに、該抵抗発熱体12の厚さを一定にした場合、アスペクト比が上記範囲より小さいと、基板11のウエハ加熱面に向っての熱の伝搬量(拡散)が小さくなり、該抵抗発熱体のパターンに近似した熱分布がウエハ加熱面に発生してしまう。逆に、アスペクト比が大きすぎると抵抗発熱体の中央の直上部分が高温となってしまい、結局、発熱体のパターンに近似した熱分布がウエハ加熱面に発生してしまう。従って、温度分布を考慮すると、発熱体断面のアスペクト比は、10〜5000であることが好ましい。抵抗発熱体を基板11の表面に形成する場合は、アスペクト比を10〜200とすることが望ましい。
【0022】
セラミック基板の表面に前記抵抗発熱体を形成するには導体ペーストを用いる。その導電ペーストとしては特に限定されないが、導電性を確保するための金属粒子または導電性セラミックが含有されているほか、樹脂、溶剤、増粘剤などを含むものが好ましい。上記金属粒子としては、例えば、貴金属(金、銀、白金、パラジウム)が好ましく、2種以上を併用することが望ましい。これらの金属は、比較的酸化しにくく、発熱するに充分な抵抗値を有するからである。これら金属粒子または導電性セラミック粒子(酸化物粒子等)の粒径は、0.1〜100μm程度が好ましい。この粒径の大きさが0.1μm未満では微細すぎて、酸化されやすく、一方、100μmを超える大きさだと、焼結しにくくなり抵抗値が大きくなるからである。上記金属粒子の形状は、球状であっても、リン片状であってもよい。これらの金属粒子を用いる場合、上記球状物と上記リン片状物との混合物であってよい。上記金属粒子がリン片状物、または、球状物とリン片状物との混合物の場合は、厚みばらつきや面粗度を小さくできる。
【0023】
前記導体ペーストに使用される樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂などが挙げられる。また、溶剤としては、例えば、イソプロピルアルコールなどが挙げられる。増粘剤としては、セルロースなどが挙げられる。この導体ペーストには、上述したように、金属粒子および酸化物を焼結したものを用いることが望ましい。このように、酸化物を金属粒子とともに焼結させることにより、セラミック基板11である窒化物セラミックまたは炭化物セラミックと金属粒子とを密着させることができる。かかる導体ペースト中に酸化物を混合することにより、窒化物セラミックまたは炭化物セラミックと密着性が改善される理由は明確ではないが、金属粒子表面や窒化物セラミック、炭化物セラミックの表面は、わずかに酸化されて酸化膜が形成されており、この酸化膜同士が酸化物を介して焼結して一体化し、金属粒子と窒化物セラミックまたは炭化物セラミックとが密着するのではないかと考えられる。
【0024】
上記酸化物としては、例えば、酸化鉛、酸化亜鉛、シリカ、酸化ホウ素(B)、アルミナ、イットリア、チタニア、酸化ルテニウムからなる群から選ばれる少なくとも1種が好ましい。これらの酸化物は、発熱体の抵抗値を大きくすることなく、金属粒子と窒化物セラミックまたは炭化物セラミックとの密着性を改善することができるからである。前記酸化鉛、酸化亜鉛、シリカ、酸化ホウ素(B)、アルミナ、イットリア、チタニア、酸化ルテニウムの割合は、金属酸化物の全量を100重量部とした場合、酸化鉛が1〜10wt%、シリカが1〜30wt%、酸化ホウ素が5〜50wt%、酸化亜鉛が20〜70wt%、アルミナが1〜10wt%、イットリアが1〜50wt%、チタニアが1〜50wt%、酸化ルテニウムが1〜50wt%であって、その合計が100重量部を超えない範囲で調整されていることが望ましい。これらの範囲で、これらの酸化物の量を調整することにより、特に窒化物セラミックとの密着性を改善することができる。
【0025】
上記酸化物の金属粒子に対する添加量は、0.1wt%以上10wt%未満が好ましい。また、このような構成の導体ペーストを使用して抵抗発熱体を形成した際の面積抵抗率は、0.1〜10Ω/□程度が好ましい。その面積抵抗率が10Ω/□を超えると、抵抗値の制御のために、発熱体パターン幅を大きくしなければならず、発熱体パターンを2以上の回路に分割して制御する場合にパターン設計の自由度が奪われ、温度の均一性が確保できない。また、逆に面積抵抗率0.1Ω/□未満では、パターン幅を小さくしなければ抵抗値を確保できず、上述したような加熱面の温度が不均一になるという問題が発生してしまう。
【0026】
抵抗発熱体12をセラミック基板11の表面に形成するとき、好ましくは、該抵抗発熱体の表面に、はんだ等の金属被覆層12aを形成することが望ましい。金属被覆層を形成する際に使用される金属は、非酸化性の金属であれば特に限定されないが、具体的には、例えば、金、銀、パラジウム、白金、ニッケルなどが挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらのなかでは、ニッケルが好ましい。それはニッケルは、はんだの熱拡散を防止に有効だからである。前記抵抗発熱体12には、電源と接続するための端子が必要であり、この端子は、半田を介して該抵抗発熱体に取り付けるが、接続端子としては、例えば、コバール製の端子ピン13が挙げられる。
【0027】
接続端子を接続する場合、半田としては、銀−鉛、鉛−スズ、ビスマス−スズなどの合金を使用することができる。なお、半田層の厚さは、0.1〜50μmが好ましい。はんだによる接続を確保するのに充分な範囲だからである。
次に、本発明のセラミックヒータの製造方法について説明する。
【0028】
(1)セラミック基板の作製工程 上述した窒化物セラミックまたは炭化物セラミックの粉末に必要に応じてイットリア等の焼結助剤やバインダ等を配合してスラリーを調製した後、このスラリーをスプレードライ等の方法で顆粒状にし、この顆粒を金型などに入れて加圧することにより板状などに成形し、生成形体(グリーン)を作製し、リフターピン16を挿入するための貫通孔15となる部分や熱電対などの測温素子を埋め込むための有底孔14となる部分を形成する。
次に、この生成形体を加熱、焼成して焼結させ、セラミック製の板状体を製造する。その後、所定の形状に加工することにより、セラミック基板11を作製するが、焼成後にそのまま使用することができる形状としてもよい。また、加圧しながら加熱、焼成を行うことにより、気孔のないセラミック基板11を製造することも可能となる。加熱、焼成は、焼結温度以上であればよいが、窒化物セラミックまたは炭化物セラミックでは、1000〜2500℃である。
【0029】
(2)基板の表面に抵抗発熱体用導体ペーストを印刷する工程 導体ペーストは、2種以上の貴金属からなる金属粒子、樹脂、溶剤からなる粘度の高い流動物である。この導体ペーストをスクリーン印刷などを用い、抵抗発熱体を形成しようとする部分に印刷を行うことにより、導体ペースト層を形成する。抵抗発熱体12は、セラミック基板11全体を均一な温度分布にする必要があることから、図1に示すような同心円状からなるパターンに印刷することが望ましい。印刷は、厚さばらつき、面粗度を小さくできるように印刷方向を直角にかえて2回以上印刷を行ってもよい。また、導体ペーストにリン片状のものを使用してもよい。
導体ペースト層は、焼成後の発熱体13の断面が、方形で、偏平な形状となるように形成することが望ましい。
【0030】
(3)導体ペーストの焼成 セラミック基板11の加熱面とは反対側に当たる面(底面)に印刷した前記導体ペースト塗布層を加熱焼成し、樹脂、溶剤を除去するとともに、該ペースト中の金属粒子を焼結し、該基板11の底面に焼き付け、抵抗発熱体12を形成する。加熱焼成の温度は、500〜1000℃が好ましい。
導体ペースト中に上述した金属酸化物を添加しておくと、金属粒子、基板および金属酸化物が焼結して一体化するため、抵抗発熱体12とセラミック基板11との密着性が向上する。
例えば、抵抗発熱体をそのまま印刷した状態では、厚さのばらつきは、平均値の50%を超えてしまい、また面粗度もRmaxで100μmを超えてしまう。そこで厚さのばらつきや面粗度Rmaxを調整する方法が必要になる。発熱体の厚さばらつきや面粗度の調整方法としては、レーザトリミングで厚い部分を除去する方法やベルトサンダーやバフ研磨で表面を研磨する方法、リンペン状のペーストを使用して発熱体の凹凸をなくす方法などを採用できる。
【0031】
(4)被覆層の形成 前記抵抗発熱体12の表面には、金属被覆層12aを設けることが望ましい。この金属被覆層12aは、電解めっき、無電解めっき、スパッタリング等により形成することができるが、量産性を考慮すると、無電解めっきが好適である。この金属被覆層としては、また金属以外にポリイミドなどの樹脂やガラスなどの無機物を採用できる。
【0032】
(5)端子等の取り付け 前記発熱体12のパターンの端部に電源との接続のための外部端子(端子ピン13)をはんだで取り付ける。また、有底孔14に銀ろう、金ろうや樹脂、セラミックなどで図示しない熱電対を固定し、ポリイミド等の耐熱樹脂で封止し、セラミックヒータ10の製造を終了する。
なお、本発明のセラミックヒータでは、静電電極を設けて静電チャックとしてもよく、チャップトップ導体層を設けてウエハプローバとしてもよい。
【0033】
【実施例】
(実施例1)炭化けい系製のセラミックヒータの製造
(1)SiC粉末(平均粒径:0.3μm)100重量部、焼結助剤のB Cを0.5重量部、アクリル系バインダ12重量部およびアルコールからなる組成物のスプレードライを行い、顆粒状の粉末を作製した。
(2)次に、この顆粒状の粉末を金型に入れ、平板状に成形して生成形体(グリーン)を得た。
(3)加工処理の終った生成形体を2100℃、圧力:180kg/cmでホットプレスし、厚さが3mmのSiC板状体とし、この板状体の表面から直径210mmの円板体を切り出してセラミック基板11とした。このセラミック基板11の発熱体形成面(反加熱面)に、ガラスペースト(昭栄化学工業製 G−5232N)を塗布して、1000℃で1時間焼成して厚さ2μmのSiOからなる絶縁層11bの膜を形成した。
前記セラミック基板11には、ドリル加工を施してシリコンウエハの昇降支持を行うリフターピン16を挿入する貫通孔15となる部分、熱電対を埋め込むための有底孔14となる部分(直径:1.1mm、深さ:2mm)を穿孔形成した。
(4)上記(3)で得たセラミック基板11の発熱体形成面に、スクリーン印刷にて発熱体用導体ペーストを印刷した。印刷パターンは、図1に示したような同心円状のパターンとした。このパターンは9個のパターンに分割されており、1〜3本目、4〜6本目、7〜9本目までをそれぞれ1つの制御区画とし、温度制御できるものである。
導体ペーストとしては、以下の組成のものを使用した。リン片状銀(昭栄化学工業製Ag−540)90重量部、針状結晶の白金(昭栄化学工業製 Pt−401)10重量部、シリカ7.5重量部、酸化硼素1.5重量部、酸化亜鉛6重量部、有機ビヒクルとして酢酸セルロース30重量部からなるものであった。
(5)次に、導体ペーストを印刷したセラミック基板11を780℃で加熱、焼成して、導体ペースト中の銀、白金を焼結させるとともに基板11に焼き付け、抵抗発熱体12を形成した。この発熱体12は、厚さが5μm、幅10mm、面積抵抗率が0.13Ω/□のものであった。
(6)硫酸ニッケル80g/l、次亜リン酸ナトリウム24g/l、酢酸ナトリウム12g/l、ほう酸8g/l、塩化アンモニウム6g/lの濃度の水溶液からなる無電解ニッケルめっき浴に、上記(5)で作製したセラミック基板11を浸漬し、銀−鉛からなる抵抗発熱体12の表面に、厚さ1μmの金属被覆層(ニッケル層)12aを析出させた。
(7)電源との接続を確保するための端子を取り付ける部分に、スクリーン印刷により、銀−鉛半田ペースト(田中貴金属製)を印刷してはんだ層17を形成した。ついで、発熱体12の表面にはんだ層17の上にコバール製の外部端子ピン13を載置して、420℃で加熱してリフローし、端子ピン13を取り付けた。
(8)温度制御のための熱電対を有底孔14にはめ込み、セラミック接着剤(東亜合成製アロンセラミック)を埋め込んで固定しセラミックヒータ10を得た。
【0034】
(実施例2)炭化けい素製のセラミックヒータの製造
平均粒径1.0μmのSiCを使用し、焼結温度を1900℃とし、さらに得られた板状体の表面を1500℃で2時間焼成し、その板状体表面に厚さ1μmのSiOからなる絶縁層11bを形成したほかは、実施例1と同様にし、炭化けい素製のセラミックヒータを製造した。
【0035】
(実施例3)窒化アルミニウム製のセラミックヒータの製造
(1)窒化アルミニウム粉末(平均粒径:0.6μm)100重量部、イットリア(平均粒径:0.4μm)4重量部、アクリル系バインダ12重量部およびアルコールからなる組成物のスプレードライを行い、顆粒状の粉末を作製した。
(2)次に、この顆粒状の粉末を金型に入れ、平板状に成形して生成形体(グリーン)を得た。
(3)加工処理の終った生成形体を1800℃、圧力:200kg/cmでホットプレスし、厚さが3mmのAlN板状体を得た。次に、この板状体から直径210mmの円板体を切り出し、セラミック基板11とした。このセラミック基板11の表面に、実施例1のガラスペーストを塗布し、乾燥焼成して厚さ2μmのSiOからなる絶縁層11bを形成した。
この成形体にドリル加工を施し、シリコンウエハのリフターピン16を挿入する貫通孔15となる部分、熱電対を埋め込むための有底孔14となる部分(直径:1.1mm、深さ:2mm)を形成した。
(4)上記(3)で得たセラミック基板11に、スクリーン印刷にて導体ペーストを印刷した。印刷パターンは、図1に示したような同心円状のパターンとした。このパターン9個のパターンに分割されており、1〜3本目、4〜6本目、7〜9本目までをそれぞれ1つの制御区画とし、温度制御している。
導体ペーストとしては、リン片状銀(昭栄化学工業製 Ag−540)50重量部、球状パラジウム(昭栄化学工業製 Pd−225)50重量部、酸化亜鉛10wt%、シリカ8w量%、酸化ホウ素2wt%、有機ビヒクルとして酢酸セルロース30重量部からなるものを使用した。
(5)次に、導体ペーストを印刷したセラミック基板11を780℃で加熱、焼成して、導体ペースト中の銀、Pdを焼結するとともに、基板表面に焼き付け、抵抗発熱体12を形成した。この銀−Pdの抵抗発熱体12は、厚さが5μm、幅15mm、面積抵抗率が5.09Ω/□のものであった。
(6)次に、硫酸ニッケル80g/l、次亜リン酸ナトリウム24g/l、酢酸ナトリウム12g/l、ほう酸8g/l、塩化アンモニウム6g/lの濃度の水溶液からなる無電解ニッケルめっき浴に上記(5)で作製しセラミック基板11を浸漬し、銀−鉛の抵抗発熱体12の表面に厚さ1μmの金属被覆層(ニッケル層)12aを析出させた。
(7)電源との接続を確保するための端子を取り付ける部分に、スクリーン印刷により、銀−鉛はんだ(田中貴金属製)を印刷してはんだ層17を形成した。ついで、このはんだ層17の上にコバール製の外部端子ピン13を載置して、420℃で加熱してリフローし、外部端子ピン13を抵抗発熱体12の表面に取り付けた。
(8)温度制御のための熱電対を有底孔14にはめ込み、セラミック接着剤(東亜合成製アロンセラミック)を埋め込んで固定しセラミックヒータ10を得た。
【0036】
(実施例4)
実施例3と同様であるが、導体ペーストとしては、球状白金(昭栄化学工業製 Pt−225)50重量部、酸化亜鉛10wt%、シリカ8wt%、酸化ホウ素2wt%、有機ビヒクルとして酢酸セルロース30重量部からなるものであった。また、印刷厚さを200μmとした。さらに、表面をバフ研磨にて50μm研磨した。
【0037】
(実施例5)
実施例1と同様であるが、ダイヤモンドペースト(マルトー製 平均粒子径 1μm)を用いて抵抗発熱体表面をポリシングした。
【0038】
(比較例1)
実施例1と同様であるが、導体ペーストとしては、プリント配線板のスルーホール形成に使用されている徳力化学研究所製のソルベストPS603Dを使用した。この導体ペーストは、銀ペーストであり、銀100重量部に対して、酸化鉛(5wt%)、酸化亜鉛(55wt%)、シリカ(10wt%)、酸化ホウ素(25wt%)およびアルミナ(5wt%)からなる金属酸化物を7.5重量部含むものであった。パターンは9本形成し、パターン線幅は1mmとした。
【0039】
(比較例2)
実施例4と同様であるが、表面をバフ研磨しなかった。
【0040】
(比較例3)
実施例1と同様であるが、ダイヤモンドペースト(マルトー製 平均粒子径 0.25μm)を用いて抵抗発熱体表面をポリシングした。
【0041】
(比較例4)
(1)次に、空気中、500℃で1時間焼成した窒化アルミニウム粉末(トクヤマ社製、平均粒径1.1μm)100重量部、イットリア(平均粒径:0.4μm)1、2、4重量部、アクリルバインダ11.5重量部、分散剤0.5重量部および1−ブタノールとエタノールとからなるアルコール53重量部を混合したペーストを用い、ドクターブレード法による成形を行って、厚さ0.47mmのグリーンシートを得た。
(2)次に、これらのグリーンシートを80℃で5時間乾燥させた後、加工が必要なグリーンシートに対し、パンチングにより直径1.8mm、3.0mm、5.0mmの半導体ウエハ支持ピン(リフタピン)を挿入する貫通孔となる部分、長尺導電体と接続するためのスルーホール(パッド)となる部分を設けた。
(3)平均粒子径1μmのタングステンカーバイト粒子100重量部、アクリル系バインダ3.0重量部、α−テルピネオール溶媒3.5重量部および分散剤0.3重量部を混合して導体ペーストAを調製した。
(4)さらに、外部端子を接続するためのスルーホール用(パッド)4の貫通孔に導電ペーストを充填した。
抵抗発熱体のパターンが印刷形成されたグリーンシートに、さらに前記導電ペーストを印刷しないグリーンシートを上側(加熱面)に34〜60枚、下側に13〜30枚積層し、これらを130℃、80kg/cmの圧力で圧着して積層体を形成した。
(5)次に、得られた積層体を窒素ガス中、600℃で5時間脱脂し、1890℃、圧力150kg/cmで3時間ホットプレスし窒化アルミニウム製の板状体1とした。抵抗発熱体の厚さは15μmであった。
【0042】
以上、本発明の実施例1〜3および比較例1、2のヒータについて400℃まで昇温し、加熱面の最高温度と最低温度の差を、サーモビュア(日本データム社製 IR−16−2012−0012)で測定した。また、面粗度と厚さのばらつきを表面形状測定器(KLA・Tencor社製 P−11)で調べた。測定条件は、走査速度50μm/秒、荷重3mg、サンプリングレート100Hz、波長フィルター80μmで実施した。厚さのばらつきは、任意の20点の厚さを測定し、平均をもとめ、その測定点中、平均からもっとも離れた値を選び、その値を平均値で除して%表記した。
【0043】
(比較例5)
実施例1と同様だが、セラミック基板の厚さを23mmとした。
【0044】
(比較例6)
実施例1と同様だが、セラミック基板の厚さを28mmとした。
なお、実施例4,5、比較例3のように発熱体を研磨した場合は、Rmaxがそのまま厚さばらつきになるが、それ以外では、Rmaxと厚さばらつきは一致していない。ばらつきは、抵抗発熱体のうねりが反映されるが研磨してうねりがなくなれば面粗度がばらつきに一致する。
【0045】
Figure 0003729785
【0046】
(1)表1に示すように、本発明に適合する実施例1では、厚さのばらつきが平均厚さに対して15%、面粗度がRmaxで0.5μm、温度差5℃、実施例2では、厚さのばらつきが平均厚さに対して5%、面粗度がRmaxで0.5μm、温度差3℃、実施例3では厚さのばらつきが平均厚さに対して30%、面粗度がRmaxで1μm、温度差6℃である。
これに対し比較例1では、厚さのばらつきが平均厚さに対して55%、面粗度がRmaxで3.5μm、温度差10℃であった。
【0047】
(2)実施例4、5は、研磨により面粗度を調整したものである。実施例4では、厚さのばらつきが平均厚さに対して40%、面粗度がRmaxで80μm、温度差6℃、実施例2では、厚さのばらつきが平均厚さに対して1.3%、面粗度がRmaxで0.06μm、温度差2℃である。
【0048】
(3)比較例2ではRmaxが100μmを超える場合である。これでは厚さのばらつきが大きくなり、抵抗値もばらついて加熱面の温度差も大きくなる。さらに比較例3では、逆に面粗度を小さくしているが、かえって加熱面の温度ばらつきが大きいという意外な結果となっている。抵抗発熱体に接する空気が極めて流動しやすくなり、熱を奪うため抵抗発熱体が局所的に冷えてしまうためと推定している。比較例4では、抵抗発熱体をセラミック基板内部に埋設している。この状態では、厚さばらつきを小さくしても、抵抗発熱体の上下面にセラミックが接しているため、熱の反射で加熱面の温度が均一化しにくいのではないかと思われた。
また、比較例5、6において、セラミック基板の厚さが25mmを越えると、加熱面の温度ばらつきが小さくなる。このことは、基板が厚くなると熱の伝搬距離が長くなり、拡散するためであると考えられる。
一方、電力を投入した後、加熱面の温度が上昇するまでの時間は、実施例1〜5では 0.5(sec)、比較例1では0.5(sec)、比較例5では1.0(sec)、比較例6では60(sec)である。セラミック基板が厚くなると温度追従性が悪くなる。
以上説明からわかるように、本発明に適合するセラミックヒータによれば、加熱面の温度分布を均一化できる。
【0049】
【産業上の利用可能性】
本発明のセラミックヒータは、半導体の製造や半導体の検査を行うための装置に用いられる具体的な装置としては、例えば、静電チャック、ウエハプローバ、サセプタなどが挙げられる。静電チャックとして使用される場合は、抵抗発熱体に加えて、静電電極、RF電極が、さらにウエハプローバとして使用される場合は、表面に導電体としてチャックトップ導体層が形成されており、内部にはガード電極、グランド電極が導電体として形成されている。また、本発明の半導体装置用セラミック基板は、100℃以上、望ましくは200℃以上で使用されることが最適である。

Claims (12)

  1. 抵抗発熱体がセラミック基板の表面に抵抗発熱体が形成されてなるセラミックヒータにおいて、該抵抗発熱体の面粗度をRmaxで0.05μm〜100μmの範囲内にすると共に、該抵抗発熱体の平均厚さの50%以下にしたことを特徴とする。
  2. 前記抵抗発熱体は、セラミック基板の加熱面とは反対側の面に形成されていることを特徴とする請求の範囲に記載のセラミックヒータ。
  3. 前記セラミック基板は、炭化物または窒化物セラミックであることを特徴とする請求の範囲に記載のセラミックヒータ。
  4. 前記セラミック基板は、その厚さが25mm以下であることを特徴とする請求の範囲に記載のセラミックヒータ。
  5. 前記セラミック基板の表面に、酸化物セラミックからなる絶縁層が形成され、その絶縁層の表面に前記抵抗発熱体が形成されていることを特徴とする請求の範囲に記載のセラミックヒータ。
  6. 前記抵抗発熱体は、2以上の回路で構成されていることを特徴とする請求の範囲に記載のセラミックヒータ。
  7. 抵抗発熱体がセラミック基板の表面に形成されてなるセラミックヒータにおいて、該抵抗発熱体の厚さのばらつきが、平均厚さの±50%以内で、かつ該抵抗発熱体の面粗度をRmaxで0.05μm〜100μmにすると共に、該抵抗発熱体の平均厚さの50%以下にしたことを特徴とする。
  8. 前記抵抗発熱体は、セラミック基板の加熱面とは反対側の面に形成されていることを特徴とする請求の範囲に記載のセラミックヒータ。
  9. 前記セラミック基板は、炭化物または窒化物セラミックであることを特徴とする請求の範囲に記載のセラミックヒータ。
  10. 前記セラミック基板は、その厚さが25mm以下であることを特徴とする請求の範囲に記載のセラミックヒータ。
  11. 前記セラミック基板の表面に、酸化物セラミックからなる絶縁層が形成され、その絶縁層の表面に前記抵抗発熱体が形成されていることを特徴とする請求の範囲に記載のセラミックヒータ。
  12. 前記抵抗発熱体は、2以上の回路で構成されていることを特徴とする請求の範囲に記載のセラミックヒータ。
JP2001576720A 2000-04-14 2001-04-16 セラミックヒータ Expired - Lifetime JP3729785B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000114300 2000-04-14
PCT/JP2001/003234 WO2001080601A1 (fr) 2000-04-14 2001-04-16 Dispositif de chauffage en ceramique

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3729785B2 true JP3729785B2 (ja) 2005-12-21

Family

ID=18626125

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001576720A Expired - Lifetime JP3729785B2 (ja) 2000-04-14 2001-04-16 セラミックヒータ

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6887316B2 (ja)
EP (1) EP1274280A1 (ja)
JP (1) JP3729785B2 (ja)
WO (1) WO2001080601A1 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1550477A (zh) * 1999-09-06 2004-12-01 Ibiden股份有限公司 含碳的氮化铝烧结体,用于半导体制造/检测设备的基材
US6861165B2 (en) * 2000-02-24 2005-03-01 Ibiden Co., Ltd. Aluminum nitride sintered compact, ceramic substrate, ceramic heater and electrostatic chuck
JP2001247382A (ja) * 2000-03-06 2001-09-11 Ibiden Co Ltd セラミック基板
US6888106B2 (en) * 2000-04-07 2005-05-03 Ibiden Co., Ltd. Ceramic heater
JP3516392B2 (ja) * 2000-06-16 2004-04-05 イビデン株式会社 半導体製造・検査装置用ホットプレート
EP1229572A1 (en) * 2000-07-04 2002-08-07 Ibiden Co., Ltd. Hot plate for semiconductor manufacture and testing
TW512645B (en) * 2000-07-25 2002-12-01 Ibiden Co Ltd Ceramic substrate for semiconductor manufacture/inspection apparatus, ceramic heater, electrostatic clamp holder, and substrate for wafer prober
US20050205548A1 (en) * 2004-01-29 2005-09-22 Tim Olding Integrated thin high temperature heaters
US20060088692A1 (en) * 2004-10-22 2006-04-27 Ibiden Co., Ltd. Ceramic plate for a semiconductor producing/examining device
FR2927218B1 (fr) * 2008-02-06 2010-03-05 Hydromecanique & Frottement Procede de fabrication d'un element chauffant par depot de couches minces sur un substrat isolant et l'element obtenu
NO2265709T3 (ja) * 2008-03-27 2018-04-07
WO2010090948A1 (en) * 2009-02-04 2010-08-12 Mattson Technology, Inc. Electrostatic chuck system and process for radially tuning the temperature profile across the surface of a substrate
JP5915026B2 (ja) * 2011-08-26 2016-05-11 住友大阪セメント株式会社 温度測定用板状体及びそれを備えた温度測定装置
WO2018135270A1 (ja) * 2017-01-19 2018-07-26 京セラ株式会社 試料保持具
US20210035767A1 (en) * 2019-07-29 2021-02-04 Applied Materials, Inc. Methods for repairing a recess of a chamber component
US20210231345A1 (en) * 2020-01-27 2021-07-29 Lexmark International, Inc. Thin-walled tube heater for fluid

Family Cites Families (38)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57870A (en) 1980-06-04 1982-01-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd Ceramic heater
JPS5861591A (ja) 1981-10-08 1983-04-12 株式会社デンソー セラミツクヒ−タ
US4449039A (en) 1981-09-14 1984-05-15 Nippondenso Co., Ltd. Ceramic heater
JPS6244971A (ja) 1985-08-23 1987-02-26 日本特殊陶業株式会社 セラミツク基板ヒ−タ−
US4804823A (en) 1986-07-31 1989-02-14 Kyocera Corporation Ceramic heater
US5151871A (en) 1989-06-16 1992-09-29 Tokyo Electron Limited Method for heat-processing semiconductor device and apparatus for the same
JP2789768B2 (ja) * 1990-02-20 1998-08-20 キヤノン株式会社 加熱装置
JPH0432184A (ja) * 1990-05-25 1992-02-04 Toshiba Lighting & Technol Corp 赤外線ヒータ
JPH05198356A (ja) 1991-02-26 1993-08-06 Lapin Demin Gmbh 平面発熱体及びその製造方法
JP3033852B2 (ja) 1991-03-27 2000-04-17 川崎製鉄株式会社 窒化アルミニウムヒータ用抵抗体及び抵抗ペースト組成物
JPH04324276A (ja) 1991-04-24 1992-11-13 Kawasaki Steel Corp AlNセラミックヒータ及びその製造方法
JP2804393B2 (ja) 1991-07-31 1998-09-24 京セラ株式会社 セラミックヒータ
JPH05326112A (ja) 1992-05-21 1993-12-10 Shin Etsu Chem Co Ltd 複層セラミックスヒーター
JPH0651658A (ja) 1992-07-31 1994-02-25 Toshiba Lighting & Technol Corp 定着用ヒータ、定着用ヒータの製造方法および定着方法ならびに定着装置
JP3647064B2 (ja) * 1993-06-24 2005-05-11 東京エレクトロン株式会社 真空処理装置およびそれに用いる載置台
US5591269A (en) * 1993-06-24 1997-01-07 Tokyo Electron Limited Vacuum processing apparatus
JPH07297268A (ja) 1993-12-27 1995-11-10 Shin Etsu Chem Co Ltd 静電チャック付セラミックスヒーター
JPH07307377A (ja) * 1993-12-27 1995-11-21 Shin Etsu Chem Co Ltd 静電チャック付セラミックスヒーター
US5668524A (en) 1994-02-09 1997-09-16 Kyocera Corporation Ceramic resistor and electrostatic chuck having an aluminum nitride crystal phase
JPH07280462A (ja) 1994-04-11 1995-10-27 Shin Etsu Chem Co Ltd 均熱セラミックスヒーター
TW444922U (en) 1994-09-29 2001-07-01 Tokyo Electron Ltd Heating device and the processing device using the same
US6133557A (en) 1995-01-31 2000-10-17 Kyocera Corporation Wafer holding member
JPH08273814A (ja) 1995-03-29 1996-10-18 Ngk Spark Plug Co Ltd セラミックヒーター
JPH08273815A (ja) 1995-03-31 1996-10-18 Ngk Spark Plug Co Ltd 自己制御型セラミックヒーター
JPH08302474A (ja) 1995-04-28 1996-11-19 Anelva Corp Cvd装置の加熱装置
JP3401120B2 (ja) 1995-05-09 2003-04-28 京セラ株式会社 ウエハ保持装置
JPH09172055A (ja) 1995-12-19 1997-06-30 Fujitsu Ltd 静電チャック及びウエハの吸着方法
JPH09213455A (ja) 1996-02-05 1997-08-15 Kyocera Corp ウエハ保持装置の給電構造
JP3716045B2 (ja) 1996-05-10 2005-11-16 太平洋セメント株式会社 セラミックヒータ
JP3447495B2 (ja) 1996-12-26 2003-09-16 京セラ株式会社 ウエハ保持装置の給電構造
JP3746594B2 (ja) 1997-06-20 2006-02-15 日本碍子株式会社 セラミックスの接合構造およびその製造方法
JP3165396B2 (ja) 1997-07-19 2001-05-14 イビデン株式会社 ヒーターおよびその製造方法
JP3145664B2 (ja) 1997-08-29 2001-03-12 京セラ株式会社 ウエハ加熱装置
JP3771686B2 (ja) 1997-08-29 2006-04-26 京セラ株式会社 ウエハ支持部材
JP3477062B2 (ja) 1997-12-26 2003-12-10 京セラ株式会社 ウエハ加熱装置
JPH11251040A (ja) * 1998-02-27 1999-09-17 Kyocera Corp セラミックヒータ及びその製造方法
US6379492B2 (en) * 1998-10-31 2002-04-30 Applied Materials, Inc. Corrosion resistant coating
KR20020073158A (ko) 1999-06-09 2002-09-19 이비덴 가부시키가이샤 세라믹히터 및 그 제조방법

Also Published As

Publication number Publication date
US6887316B2 (en) 2005-05-03
US20020166854A1 (en) 2002-11-14
EP1274280A1 (en) 2003-01-08
WO2001080601A1 (fr) 2001-10-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6677557B2 (en) Ceramic heater
JP3729785B2 (ja) セラミックヒータ
US6809299B2 (en) Hot plate for semiconductor manufacture and testing
JP3381909B2 (ja) 半導体製造・検査装置用セラミックヒータ
WO2001078456A1 (fr) Element ceramique chauffant
KR100615443B1 (ko) 세라믹 히터
WO2002045138A1 (fr) Dispositif ceramique chauffant permettant la production de semi-conducteurs et dispositifs d'inspection
WO2002091458A1 (fr) Procede relatif a l'elaboration de mandrins electrostatiques et procede relatif a l'elaboration d'elements chauffants en ceramique
WO2001084885A1 (fr) Element chauffant en ceramique
JP3625046B2 (ja) 半導体製造・検査装置用セラミックヒータ
JP2001230059A (ja) 半導体製造・検査装置用セラミック基板
JP2004303736A (ja) セラミックヒータ
JP2002141257A (ja) 半導体製造・検査装置用セラミックヒータ
JP2002334820A (ja) 半導体ウエハまたは液晶基板加熱用セラミックヒータ
JP3186750B2 (ja) 半導体製造・検査装置用セラミック板
JP2001308163A (ja) 半導体製造・検査装置用セラミック基板
JP2002100462A (ja) ホットプレート
JP3536256B6 (ja) セラミックヒータ
WO2001084887A1 (fr) Plaque chauffante en ceramique
JP2002015847A (ja) セラミックヒータ
JP2002305073A (ja) セラミックヒータ
JP2004172637A (ja) 半導体製造・検査装置用セラミック基板
JP2002015841A (ja) セラミックヒータ
JP2004311447A (ja) セラミックヒータ
JP2003234165A (ja) セラミックヒータ

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050426

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050623

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050906

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051004

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3729785

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091014

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091014

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101014

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111014

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111014

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121014

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131014

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term