JP3688974B2 - 排ガス浄化用触媒 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車などの内燃機関から排出される排ガスを浄化するための排ガス浄化用触媒に関する。より具体的には、本発明の排ガス浄化用触媒は、排ガス中に含まれる窒素酸化物(NOX )、一酸化炭素(CO)、および炭化水素(HC)などを効率良く浄化するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、排ガス中に含まれる有害物質(NOX 、CO、HCなど)を浄化するために、いわゆる三元触媒が用いられている。三元触媒は、プラチナ、パラジウム、ロジウムなどの貴金属を活性物質としたものである。この三元触媒は、NOX からN2 への還元反応の触媒として作用し、COからCO2 、あるいはHCからCO2 およびH2 Oへの酸化反応の触媒として作用する。したがって、三元触媒を用いれば、排ガス中に含まれるNOX 、CO、HCなどの有害物質を浄化できる。
【0003】
近年においては、三元触媒の活性の向上を図るべく、様々な研究がなされている。その一例として、三元触媒と酸化セリウム(CeO2 )とを共存させた排ガス浄化用触媒がある。CeO2 は、いわゆる酸素ストレージ能(OSC)を有している。OSCは、酸素が過剰な環境化では過剰な酸素を吸蔵し、酸素が欠乏した環境化では吸蔵した酸素を放出する能力をいう。たとえば、酸素が過剰な環境下では、還元反応が進行しにくい。CeO2 が存在すれば、CeO2 が過剰な酸素を吸蔵して酸素濃度を低下させる。このため、上記排ガス浄化用触媒は、酸素濃度が高い排ガスが供給されれば、CeO2 が酸素を吸蔵して排ガス中の酸素濃度を低減し、三元触媒による還元反応をも効率良く行える。逆に、上記排ガス浄化用触媒は、酸素濃度が低い排ガスが供給されれば、CeO2 が酸素を放出して排ガス中の酸素濃度が上昇し、三元触媒による酸化反応をも効率良く行える。
【0004】
【発明が解決しようとうする課題】
ところで、自動車用として使用される排ガス浄化用触媒は、今後厳しさを増すコールドエミッションへ対応する必要がある。したがって、上記排ガス浄化用触媒は、内燃機関が始動した直後のように、内燃機関が十分に暖機されていない比較的低温下においても、排ガスを効率良く浄化する必要がある。このため、上記排ガス浄化用触媒は、低温における高い触媒活性が要求される。そして、内燃機関が始動してから早期に触媒温度を高めて触媒を有効に作用させるべく、上記排ガス浄化用触媒は、床下よりも内燃機関に近いマニバータ位置に搭載される傾向にある。そのため、マニバータ位置に搭載された排ガス浄化用触媒は、実用的には、たとえば900℃以上(場合によっては1000℃以上)の高温に曝されることもある。したがって、上記排ガス浄化用触媒は、高温下における高い耐久性も要求される。
【0005】
本発明は、低温活性および高温耐久性に優れる排ガス浄化用触媒を提供することをその課題とする。
【0006】
【発明の開示】
本発明によれば、耐熱性支持担体上に第1被覆層が形成され、この第1被覆層上に第2被覆層が形成された排ガス浄化用触媒であって、第1被覆層は、パラジウムが担持されたアルミナを含んでおり、第2被覆層は、プラチナおよびロジウムが共存担持されたCe−Zr系複合酸化物と、この複合酸化物とは組成が異なるとともに、プラチナおよびロジウムが共存担持されたZr−Ce系複合酸化物と、を含んでおり、Ce−Zr系複合酸化物は、下記一般式、
【化1】
で表され、かつ、上記式において、MはCeおよびZr以外の希土類元素またはアルカリ土類金属元素であり、zはMの酸化数および原子割合によって決まる酸素欠損量を表し、0.25≦1−(x+y)<1.0、0<x<0.55、0≦y≦0.2であり、Zr−Ce系複合酸化物は、下記一般式、
【化2】
で表され、かつ、上記式において、NはCeおよびZr以外の希土類元素またはアルカリ土類金属元素であり、cはNの酸化数および原子割合によって決まる酸素欠損量を表し、0.55≦1−(a+b)<1.0、0<a≦0.45、0≦b≦0.2であることを特徴とする、排ガス浄化用触媒が提供される。
【0008】
本発明の好ましい実施の形態においては、第2被覆層の表層部にはさらに、プラチナおよびロジウムが共存担持され、またはプラチナおよびロジウムのうちの一方が単独担持されている。
【0009】
本発明の好ましい実施の形態においては、第1被覆層にはさらに、無機酸のバリウム塩が含まれている。
【0010】
本発明の好ましい実施の形態においては、第1被覆層におけるアルミナ量およびパラジウム量は、それぞれ耐熱性支持担体1リットル当たり、30〜100gおよび0.5〜8.0gである。
【0011】
本発明の好ましい実施の形態においては、Ce−Zr系複合酸化物に対するプラチナおよびロジウムの総担持量は、耐熱性支持担体1リットル当たり、0.3〜3.0gであり、Zr−Ce系複合酸化物に対するプラチナおよびロジウムの総担持量は、耐熱性支持担体1リットル当たり、1.0〜3.0gである。
【0012】
本発明の好ましい実施の形態においては、第2被覆層の表層部におけるプラチナおよびロジウムの総担持量は、耐熱性支持担体1リットル当たり、0.05〜2.0gである。
【0013】
本発明の好ましい実施の形態においては、第1被覆層にはさらに、貴金属が担持されていないCe−Zr系複合酸化物が含まれている。
【0014】
本発明の好ましい実施の形態においては、第2被覆層にはさらに、貴金属が担持されていないアルミナが含まれている。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の排ガス浄化用触媒は、耐熱性支持担体上に第1被覆層が形成され、この第1被覆層上に第2被覆層が形成されている。
【0016】
第1被覆層は、パラジウム(Pd)を担持したアルミナ(Al2 O3 )を含んでいる。
【0017】
第2被覆層は、プラチナ(Pt)およびロジウム(Rh)を共存担持したCe−Zr系複合酸化物と、この複合酸化物とは組成が異なるとともに、PtおよびRhを共存担持したZr−Ce系複合酸化物と、を含んでいる。
【0018】
上記排ガス浄化用触媒は、第1被覆層にAl2 O3 が担持された状態でPdを含んでいる。Pdは低温活性に優れるから、上記排ガス浄化用触媒は低温排ガス、特にHCを良好に浄化することができる。アルミナは高温耐熱性に優れるから、Al2 O3 に担持したPdは、高温でも安定化する。第2被覆層よりも内層にある第1被覆層にPdを含んでいれば、Pdの活性を低下させる排ガス中の被毒成分の影響を低減させることができる。
【0019】
このように、上記排ガス浄化用触媒は低温活性に優れるから、上記排ガス浄化用触媒を用いれば、内燃機関が十分に暖機されていない段階においても、HCなどを含む低温排ガスを十分に浄化することができる。
【0020】
上記排ガス浄化用触媒は、第2被覆層にCe−Zr系複合酸化物およびZr−Ce系複合酸化物を含んでいる。Ce−Zr系複合酸化物およびZr−Ce系複合酸化物は、熱安定性に優れ、高いOSCを有する担体である。Ce−Zr系複合酸化物およびZr−Ce系複合酸化物のそれぞれには、PtおよびRhが共存担持された状態で含まれている。PtおよびRhは、高温において比較的に高い触媒活性を発揮する。このため、上記排ガス浄化用触媒は、高い熱安定性を有するとともに、高温排ガスに対しても高い触媒活性を発揮する。
【0021】
上記排ガス浄化用触媒では、RhとPtとは、第2被覆層において同一担体上に共存している。これは、PtとRhとは相性が良いためである。一方、Pdは、RhやPtとは別の担体に担持され、しかも第1被覆層に存在している。これは、PdとRhとは、高温では合金となりやすく、各々の特性を損なうために触媒としては相性が悪いからである。
【0022】
本発明で使用される耐熱性支持担体としては、コージュライト、ムライト、α−アルミナ、金属(たとえばステンレス鋼)などからなり、多数のセルが形成されたハニカム担体が挙げられる。
【0023】
第1被覆層におけるAl2 O3 量およびPd量は、それぞれ耐熱性支持担体1リットル(見掛け体積)当たり、30〜100gおよび0.5〜8.0g(以後「g/l−cat」と示す)とするのが好ましい。第1被覆層におけるPd量は、0.5〜2.0gとするのがさらに好ましい。
【0024】
本発明の排ガス浄化用触媒では、第1被覆層に無機酸のバリウム塩を含んでいてもよい。この構成では、Ba塩を添加することによる効果によっても、Pdの活性低下をより有効に抑制することができる。
【0025】
本発明で使用される無機酸のBa塩としては、硫酸バリウム(BaSO4 )や硝酸バリウム(BaNO3 )などが挙げられる。
【0026】
本発明の排ガス浄化用触媒では、第1被覆層に貴金属を担持していない耐熱性無機酸化物を含んでいてもよい。本発明で使用される耐熱性無機酸化物としては、Al2 O3 、CeO2 、Ce−Zr系複合酸化物、ZrO2 、Zr−Ce系複合酸化物、SiO2 、TiO2 、MgOなどが挙げられる。例示した耐熱性無機酸化物のうち、Ce−Zr系複合酸化物が最も好ましく使用される。第1被覆層における耐熱性無機酸化物の量は、通常、0〜60g/l−catとされる。
【0027】
第2被覆層のCe−Zr系複合酸化物は、一般式Ce1-(x+y) Zrx My O2-z で表されるものが使用される。この式においては、Mは希土類元素(CeおよびZrを除く)またはアルカリ土類金属元素であり、zはMの酸化数および原子割合によって決まる酸素欠損量を表している。Ce−Zr系複合酸化物におけるCeの原子割合は0.25≦1−(x+y)<1.0、Zrの原子割合は0<x<0.55、Mの原子割合は0≦y≦0.2とするのが好ましい。Ce−Zr系複合酸化物におけるCeおよびZrの原子割合は、さらに好ましくは、0.35≦1−(x+y)≦0.55、0.4≦x<0.55とされる。
【0028】
第2被覆層のZr−Ce系複合酸化物は、一般式Zr1-(a+b) Cea Nb O2-c で表されるものが使用される。この式においては、Nは希土類元素(CeおよびZrを除く)またはアルカリ土類金属元素であり、zはNの酸化数および原子割合によって決まる酸素欠損量を表している。Zr−Ce系複合酸化物におけるZrの原子割合は0.55≦1−(a+b)<1.0、Ceの原子割合は0<a≦0.45、0≦b≦0.2とするのが好ましい。Zr−Ce系複合酸化物におけるZrおよびCeの原子割合は、さらに好ましくは、0.55≦1−(a+b)<0.85、Ceの原子割合は0.15≦a≦0.20とされる。
【0029】
ここで、各々の複合酸化物で使用されるCeおよびZr以外のの希土類元素としてはPr、Tb、Nd、Y、Laなどが挙げられ、アルカリ土類元素としてはMgあるいはCaなどが挙げられる。
【0030】
Ce−Zr系複合酸化物あるいはZr−Ce系複合酸化物は、CeO2 とZrO2 とを含んでいる。これらの複合酸化物においては、CeO2 結晶中のCe元素の一部がZr元素で置換固溶され、あるいはZrO2 結晶中のZr元素の一部がCe元素で置換固溶されていることが好ましい。この構成では、CeO2 やZrO2 の粒成長(シンタリング)が抑制され、耐熱性が向上する。同様に、Ce−Zr系複合酸化物あるいはZr−Ce系複合酸化物に希土類元素(Ce元素およびジZr元素を除く)またはアルカリ土類元素を複合させれば、これによっても耐熱性が向上する。
【0031】
Ce−Zr系複合酸化物およびZr−Ce系複合酸化物に対するPtおよびRhの総担持量は、それぞれ0.3〜3.0g/l−catおよび1.0〜3.0g/l−catとするのが好ましい。Ce−Zr系複合酸化物およびZr−Ce系複合酸化物に対するPtおよびRhの総担持量は、それぞれ0.8〜2.0g/l−catおよび1.0〜2.5g/l−catとするのがさらに好ましい。
【0032】
本発明の排ガス浄化用触媒では、第2被覆層に貴金属を担持していない耐熱性無機酸化物を含んでいてもよい。本発明で使用される耐熱性無機酸化物としては、Al2 O3 、CeO2 、Ce−Zr系複合酸化物、ZrO2 、Zr−Ce系複合酸化物、SiO2 、TiO2 、MgOなどが挙げられる。例示した耐熱性無機酸化物のうち、Al2 O3 が最も好ましく使用される。第2被覆層における耐熱性無機酸化物の量は、通常、0〜80g/l−catとされる。
【0033】
本発明の排ガス浄化用触媒では、第2被覆層の表層部に、PtおよびRhのうちの少なくとも一方を担持させてもよい。PtおよびRhは、これらが共存した状態で第2被覆層の表層部に担持させても、いずれか一方を単独で担持させてもよい。第2被覆層の表層部おけるPtおよびRhの総担持量は、通常、0.05〜2.0g/l−catとされる。第2被覆層の表層部おけるPtおよびRhの総担持量は、0.05〜1.0g/l−catとするのがさらに好ましい。
【0034】
PtやRhを第2被覆層の表層部に担持した排ガス浄化用触媒は、応答性良く排ガスを浄化することができる。たとえば、内燃機関が始動した直後に排出される低温の排ガスであっても、それを有効に浄化することができる。
【0035】
本発明の排ガス浄化用触媒は、たとえば次のようにして製造される。
【0036】
まず、耐熱性支持担体上に第1被覆層を形成する。第1被覆層は、所定のスラリーを形成した後、このスラリーを耐熱性支持担体上(コージュライト製のハニカム担体の各セルの内面など)に被覆し、これを電気炉などにおいて300℃で3時間程度熱処理することによって形成される。
【0037】
スラリーは、Pdを担持したAl2 O3 、必要に応じて無機酸のBa塩(BaSO4 など)や貴金属を担持していない耐熱性無機酸化物(Ce−Zr系複合酸化物など)を混合したものに、所定量の水分を含ませてボールミルなど粉砕・混合することにより調製される。
【0038】
Al2 O3 へのPdの担持は、Pdを含む塩の溶液を調製し、これをAl2 O3 を含浸させた後に熱処理すればよい。Pd塩の溶液としては、硝酸塩水溶液、塩化物水溶液などが用いられる。Pd塩の溶液は、約1〜20重量%のPd塩を含んでいる。Al2 O3 にPd塩を含浸した後の熱処理は、好ましくは約50〜200℃で約1〜48時間、加えて、約350〜1000℃(好ましくは400〜800℃)で約1〜12時間(好ましくは約2〜4時間)焼成することにより行う。
【0039】
次いで、第1被覆層上に第2被覆層を形成する。第2被覆層は、所定のスラリーを形成した後に、このスラリーを第1被覆層上に被覆し、これを電気炉などにおいて300℃で6時間程度熱処理することによって形成される。
【0040】
スラリーは、RhとPtとを共存担持したCe−Zr系複合酸化物およびZr−Ce系複合酸化物のそれぞれ、必要に応じて貴金属を担持していない耐熱性無機酸化物(Al2 O3 など)を混合したものに所定量の水分を含ませてボールミルなどで粉砕・混合することにより調製される。
【0041】
Ce−Zr系複合酸化物やZr−Ce系複合酸化物は、公知の方法(共沈法やアルコキシド法など)により所望の組成に調製することができる。
【0042】
共沈法による各複合酸化物の調製では、まず所定の化学量論比となるようにCe、Zr、必要に応じてアルカリ土類金属元素(CeおよびZrを除く)や希土類元素を含む塩の溶液を調整する。次いで、この塩の溶液にアルカリ性水溶液を加え、Ce、Zr、必要に応じて希土類元素(CeおよびZrを除く)やアルカリ土類金属元素を共沈させる。その後、この共沈物を熱処理することにより複合酸化物が調製される。
【0043】
希土類元素(セリウムおよびジルコニウムを含む)およびアルカリ土類金属元素の塩としては、硫酸塩、オキシ硫酸塩、硝酸塩、オキシ硝酸塩、塩化物、オキシ塩化物、リン酸塩などの無機塩や、酢酸塩、オキシ酢酸塩、シュウ酸塩などの有機塩を挙げることができる。
【0044】
共沈物を生成させるためのアルカリ水溶液としては、アンモニア水溶液、炭酸アンモニア水溶液、水酸化ナトリウム水溶液などを用いることができる。
【0045】
アルコキシド法による各複合酸化物の調製では、まずCe、Zr、必要に応じて希土類元素(CeおよびZrを除く)やアルカリ土類金属元素を含む混合アルコキシド溶液を調整する。次いで、この混合アルコキシド溶液に脱イオン水を加えて加水分解させる。その後、この加水分解生成物を熱処理することにより複合酸化物の調整が行われる。
【0046】
混合アルコキシド溶液のアルコキシドとしては、メトキシド、エトキシド、プロポキシド、ブトキシドなどの他、これらのエチレンオキサイド付加物などが採用される。
【0047】
なお、これらの方法に用いるZr源としては、一般の工業的用途に用いられる1〜3%程度のHfを含んだものでよく、その場合には、本発明ではHf含有分をZrとみなして組成計算している。
【0048】
得られた共沈物や加水分解生成物の熱処理は、これらの共沈物あるいは加水分解生成物を濾過洗浄後、好ましくは約50〜200℃で約1〜48時間乾燥し、得られた乾燥物を約350〜1000℃、好ましくは400〜800℃で約1〜12時間焼成することにより行う。
【0049】
Ce−Zr系複合酸化物やZr−Ce系複合酸化物へのPtやRhの共存担持は、Al2 O3 へのPdの担持と同様にして行われる。PtやRhの共存担持は、たとえばPtおよびRhを含む塩の溶液を調製して、この溶液を複合酸化物を含浸させた後に熱処理すればよい。熱処理の条件は、Al2 O3 へのPd担持の場合と同様とすることができる。
【0050】
以上により本発明の排ガス浄化用触媒が形成されるが、必要に応じて、第2被覆層の表層部にPtやRhが担持される。第2被覆層の表層部へのPtやRhの担持は、PtやRhを含む塩の溶液を調製して、この溶液を第2被覆層に含浸した後に熱処理することにより行われる。熱処理は、たとえば電気炉などで600℃で3時間程度行われる。
【0051】
次に、実施例および比較例を挙げ、本発明を具体的に説明する。ただし、本発明の技術的思想の範囲は、これら実施例によっては限定されない。
【0052】
[実施例1]
本実施例では、コージュライト製のハニカム担体の各セルの内表面に第1被覆層を形成し、この第1被覆層上に第2被覆層を形成して本実施例の排ガス浄化用触媒(1)とした。
【0053】
第1被覆層は、スラリーを調製した後に、このスラリーをハニカム担体上に被覆し、電気炉内において300℃で3時間焼成することにより形成した。
【0054】
スラリーは、Pdを担持したAl2 O3 、およびBaSO4 をボールミルで混合・粉砕して得た。Pdを担持したAl2 O3 は、Al2 O3 に対して、Pd元素に換算して2.1重量%となるように硝酸パラジウム水溶液を含浸し、これを乾燥させた後に電気炉内において300℃で3時間焼成することによって調製した。
【0055】
第2被覆層は、スラリーを調製した後に、このスラリーを第2被覆層上に被覆し、電気炉内において600℃で3時間焼成することにより形成した。
【0056】
スラリーは、Ce−Zr系複合酸化物であるCZY▲1▼にPtおよびRhを共存担持した粉末(a)、Zr−Ce系複合酸化物であるZCLNにPtおよびRhを共存担持した粉末(b)、活性アルミナ、およびアルミナゾルをボールミルで混合・粉砕して得た。
【0057】
粉末(a)は、組成がCe0.45Zr0.48Y0.07O1.96であるCZY▲1▼に、ジニトロジアンミン白金溶液を含浸し、硝酸ロジウム水溶液を含浸してから乾燥させた後、電気炉内において600℃で3時間焼成することによって得た。CZY▲1▼に対するジニトロジアンミン白金溶液および硝酸ロジウム水溶液の含浸量は、Pt元素およびRh元素に換算して、それぞれ1.1重量%および0.4重量%となるようにした。
【0058】
粉末(b)は、組成がZr0.78Ce0.16La0.02Nd0.04O1.97のZCLNに、ジニトロジアンミン白金溶液を含浸し、硝酸ロジウム水溶液を含浸してから乾燥した後、電気炉内において600℃で3時間焼成することによって得た。ZCLNに対するジニトロジアンミン白金溶液および硝酸ロジウム水溶液の含浸量は、Pt元素およびRh元素に換算して、それぞれ1.5重量%および2.0重量%となるようにした。
【0059】
排ガス浄化用触媒(1)には、ハニカム担体1リットルに対して、第1被覆層としてPd1.5g、Al2 O3 70g、およびBaSO4 20gが、第2被覆層としてPt1.75g、Rh1.4g、CZY▲1▼90g、ZCLN50g、Al2 O3 50gがそれぞれ付着されている。
【0060】
[実施例2]
本実施例では、コージュライト製のハニカム担体の各セルの内表面に第1被覆層を形成し、この第1被覆層上に第2被覆層を形成して本実施例の排ガス浄化用触媒(2)とした。
【0061】
第1被覆層は、スラリーを調製した後に、このスラリーをハニカム担体上に被覆し、電気炉内において300℃で3時間焼成することにより形成した。
【0062】
スラリーは、Pdを担持したAl2 O3 、BaSO4 、およびCZY▲2▼をボールミルで混合・粉砕して得た。Pdを担持したAl2 O3 は、Al2 O3 に対して、Pd元素に換算して3.0重量%となるように硝酸パラジウム水溶液を含浸し、これを乾燥させた後に電気炉内において300℃で3時間焼成することによって調製した。なお、CZY▲2▼は、組成がCe0.5 Zr0.45Y0.05O1.97であるCe−Zr系複合酸化物である。
【0063】
第2被覆層は、スラリーを調製した後に、このスラリーを第2被覆層上に被覆し、電気炉内において600℃で3時間焼成することにより形成した。
【0064】
スラリーは、Ce−Zr系複合酸化物であるCZY▲2▼にPtおよびRhを共存担持した粉末(c)、Zr−Ce系複合酸化物であるZCLにPtおよびRhを共存担持した粉末(d)、活性アルミナ、およびアルミナゾルをボールミルで混合・粉砕して得た。
【0065】
粉末(c)は、CZY▲2▼にジニトロジアンミン白金溶液を含浸し、硝酸ロジウム水溶液を含浸してから乾燥させた後、電気炉内において600℃で3時間焼成することによって得た。CZY▲2▼に対するジニトロジアンミン白金溶液および硝酸ロジウム水溶液の含浸量は、Pt元素およびRh元素に換算して、それぞれ1.0重量%および0.4重量%となるようにした。
【0066】
粉末(d)は、組成がZr0.8 Ce0.16La0.04O1.98のZCLにジニトロジアンミン白金溶液を含浸し、硝酸ロジウム水溶液を含浸してから乾燥した後、電気炉内において600℃で3時間焼成することによって得た。ZCLに対するジニトロジアンミン白金溶液および硝酸ロジウム水溶液の含浸量は、Pt元素及びRh元素に換算して、それぞれ1.5重量%及び2.0重量%となるようにした。
【0067】
排ガス浄化用触媒(2)には、ハニカム担体1リットルに対して、第1被覆層としてPd1.5g、Al2 O3 50g、CZY▲2▼45g、およびBaSO4 20gが、第2被覆層としてPt1.5g、Rh1.3g、CZY▲2▼75g、ZCL50g、Al2 O3 55gがそれぞれ付着されている。
【0068】
[実施例3]
本実施例では、コージュライト製のハニカム担体の各セルの内表面に第1被覆層を形成し、この第1被覆層上に第2被覆層を形成して本実施例の排ガス浄化用触媒(3)とした。
【0069】
第1被覆層は、スラリーを調製した後に、このスラリーをハニカム担体上に被覆し、電気炉内において300℃で3時間焼成することにより形成した。
【0070】
スラリーは、Pdを担持したAl2 O3 、BaSO4 、CZY▲3▼をボールミルで混合・粉砕して得た。Pdを担持したAl2 O3 は、Al2 O3 に対して、Pd元素に換算して3.0重量%となるように硝酸パラジウム水溶液を含浸し、これを乾燥させた後に電気炉内において300℃で3時間焼成することによって調製した。なお、CZY▲3▼は、組成がCe0.39Zr0.53Y0.08O1.96であるCe−Zr系複合酸化物である。
【0071】
第2被覆層は、スラリーを調製した後に、このスラリーを第2被覆層上に被覆し、電気炉内において600℃で3時間焼成することにより形成した。
【0072】
スラリーは、Ce−Zr系複合酸化物であるCZY▲3▼にPtおよびRhを共存担持した粉末(e)、Zr−Ce系複合酸化物であるZCLにPtおよびRhを共存担持した粉末(f)、活性アルミナ、およびアルミナゾルをボールミルで混合・粉砕して得た。
【0073】
粉末(e)は、CZY▲3▼にジニトロジアンミン白金溶液を含浸し、硝酸ロジウム水溶液を含浸してから乾燥させた後、電気炉内において600℃で3時間焼成することによって得た。CZY▲3▼に対するジニトロジアンミン白金溶液および硝酸ロジウム水溶液の含浸量は、Pt元素およびRh元素に換算して、それぞれ1.1重量%および0.4重量%となるようにした。
【0074】
粉末(f)は、組成がZr0.64Ce0.19Pr0.17O1.97であるZCPにジニトロジアンミン白金溶液を含浸し、硝酸ロジウム水溶液を含浸してから乾燥した後、電気炉内において600℃で3時間焼成することによって得た。ZCLに対するジニトロジアンミン白金溶液および硝酸ロジウム水溶液の含浸量は、Pt元素およびRh元素に換算して、それぞれ1.5重量%および2.0重量%となるようにした。
【0075】
排ガス浄化用触媒(3)には、ハミカム担体1リットルに対して、第1被覆層としてPd1.5g、Al2 O3 50g、CZY▲3▼10g、およびBaSO4 20gが、第2被覆層としてPt1.75g、Rh1.4g、CZY▲3▼90g、ZCP50g、Al2 O3 40gがそれぞれ付着されている。
【0076】
[実施例4]
本実施例では、実施例2で得た排ガス浄化用触媒(2)の第2被覆層の表層部に、PtおよびRhを共存担持して本実施例の排ガス浄化用触媒(4)とした。
【0077】
第2被覆層の表層部へのPtおよびRhの担持は、ジニトロジアンミン白金溶液および硝酸ロジウム水溶液を含浸してから乾燥した後、電気炉内において600℃で3時間焼成することにより行った。第2被覆層に対するジニトロジアンミン白金溶液および硝酸ロジウム水溶液の含浸量は、Pt元素およびRh元素に換算して、それぞれハニカム担体1リットル当たり0.5gおよび0.1gとなるようにした。
【0078】
排ガス浄化用触媒(4)には、排気ガス浄化用触媒(2)の各成分に加えて、第2被覆層の表層部にPt0.5gおよびRh0.1gが共存担持されている。
【0079】
[実施例5]
本実施例では、コージュライト製のハニカム担体の各セルの内表面に第1被覆層および第2被覆層を形成し、第2被覆層の表層部にPtを単独で担持して本実施例の排ガス浄化用触媒(5)とした。
【0080】
第1被覆層は、スラリーを調製した後に、このスラリーをハニカム担体上に被覆し、電気炉内において300℃で3時間焼成することにより形成した。
【0081】
スラリーは、Pdを担持したAl2 O3 、BaSO4 、およびCZY▲2▼をボールミルで混合・粉砕して得た。Pdを担持したAl2 O3 は、Al2 O3 に対して、Pd元素に換算して2.6重量%となるように硝酸Pd水溶液を含浸し、これを乾燥させた後に電気炉内において300℃で3時間焼成することによって調製した。
【0082】
第2被覆層は、スラリーを調製した後に、このスラリーを第2被覆層上に被覆し、電気炉内において600℃で3時間焼成することにより形成した。
【0083】
スラリーは、Ce−Zr系複合酸化物であるCZY▲2▼にPtおよびRhを共存担持した粉末(g)、Zr−Ce系複合酸化物であるZCLNにPtおよびRhを共存担持した粉末(h)、活性アルミナ、およびアルミナゾルをボールミルで混合・粉砕して得た。
【0084】
粉末(g)は、CZY▲2▼にジニトロジアンミン白金溶液を含浸し、硝酸ロジウム水溶液を含浸してから乾燥させた後、電気炉内において600℃で3時間焼成することによって得た。CZY▲2▼に対するジニトロジアンミン白金溶液および硝酸ロジウム水溶液の含浸量は、Pt元素およびRh元素に換算して、それぞれ1.2重量%および0.13重量%となるようにした。
【0085】
粉末(h)は、ZCLNにジニトロジアンミン白金溶液を含浸し、硝酸ロジウム水溶液を含浸してから乾燥した後、電気炉内において600℃で3時間焼成することによって得た。ZCLNに対するジニトロジアンミン白金溶液および硝酸ロジウム水溶液の含浸量は、それぞれPt元素およびRh元素に換算して、それぞれ1.8重量%および0.6重量%となるようにした。
【0086】
第2被覆層の表層部へのPtの担持は、Pt元素に換算して、ハニカム担体1リットル当たり0.2gとなるようにジニトロジアンミン白金溶液を含浸してから乾燥した後、電気炉内において600℃で3時間焼成することにより行った。
【0087】
排ガス浄化用触媒(5)には、ハニカム担体1リットルに対して、第1被覆層としてPd1.3g、Al2 O3 50g、CZY▲2▼45g、およびBaSO4 20gが、第2被覆層としてPt1.8g、Rh0.4g、CZY▲2▼75g、ZCLN50g、およびAl2 O3 55gがそれぞれ付着され、第2被覆層の表層部にはPt0.2gが単独担持されている。
【0088】
[実施例6]
本実施例では、コージュライト製のハニカム担体の各セルの内表面に第1被覆層および第2被覆層をそれぞれ形成し、第2被覆層の表層部にRhを単独で担持して本実施例の排ガス浄化用触媒(6)とした。
【0089】
第1被覆層は、スラリーを調製した後に、このスラリーをハニカム担体上に被覆し、電気炉内において300℃で3時間焼成することにより形成した。
【0090】
スラリーは、Pdを担持したAl2 O3 、BaSO4 、およびCZY▲2▼をボールミルで混合・粉砕して得た。Pdを担持したAl2 O3 は、Al2 O3 に対して、Pd元素に換算して2.5重量%となるように硝酸パラジウム水溶液を含浸し、これを乾燥させた後に電気炉内において300℃で3時間焼成することによって調製した。
【0091】
第2被覆層は、スラリーを調製した後に、このスラリーを第2被覆層上に被覆し、電気炉内において600℃で3時間焼成することにより形成した。
【0092】
スラリーは、CZY▲2▼にPtおよびRhが共存担持した粉末(i)、ZCLNにPtおよびRhが共存担持した粉末(j)、活性アルミナ、およびアルミナゾルをボールミルで混合・粉砕して得た。
【0093】
粉末(i)は、CZY▲2▼にジニトロジアンミン白金溶液を含浸し、硝酸ロジウム水溶液を含浸してから乾燥させた後、電気炉内において600℃で3時間焼成することによって得た。CZY▲2▼に対するジニトロジアンミン白金溶液および硝酸ロジウム水溶液の含浸量は、Pt元素およびRh元素に換算して、それぞれ1.5重量%および0.13重量%となるようにした。
【0094】
粉末(j)は、ZCLNにジニトロジアンミン白金溶液を含浸し、硝酸ロジウム水溶液を含浸してから乾燥した後、電気炉内において600℃で3時間焼成することによって得た。ZCLNに対するジニトロジアンミン白金溶液および硝酸ロジウム水溶液の含浸量は、Pt元素およびRh元素に換算して、それぞれ2.0重量%および0.4重量%となるようにした。
【0095】
第2被覆層の表層部へのRhの担持は、Rh元素に換算して、ハニカム担体1リットル当たり0.1gとなるようにジニトロジアンミン白金溶液を含浸してから乾燥した後、電気炉内において600℃で3時間焼成することにより行った。
【0096】
排ガス浄化用触媒(6)には、モノリス担体1リットルに対して、第1被覆層にはPd1.0g、Al2 O3 40g、CZY▲2▼20g、およびBaSO4 20gが、第2被覆層にはPt2.2g、Rh0.3g、CZY▲2▼80g、ZCLN50g、Al2 O3 60gがそれぞれ付着され、第2被覆層の表層部にはRh0.1gが単独担持されている。
【0097】
[比較例1]
本比較例では、コージュライト製のハニカム担体の各セル内表面に第1被覆層を形成し、この第1被覆層上に第2被覆層を形成して本比較例の排ガス浄化用触媒(7)とした。
【0098】
第1被覆層は、スラリーを調製した後に、このスラリーをハニカム担体上に被覆し、電気炉内において300℃で3時間焼成することにより形成した。
【0099】
スラリーは、Pdを担持したCZ、Al2 O3 、およびBaSO4 をボールミルで混合・粉砕して得た。Pdを担持したCZは、CZに対して、Pd元素に換算して3.2重量%となるように硝酸パラジウム水溶液を含浸し、これを乾燥させた後に電気炉内において300℃で3時間焼成することによって調製した。なお、CZは、組成がCe0.8 Zr0.2 O2 のCe−Zr系複合酸化物である。
【0100】
第2被覆層は、スラリーを調製した後に、このスラリーを第2被覆層上に被覆し、電気炉内において600℃で3時間焼成することにより形成した。
【0101】
スラリーは、CZにPtおよびRhを共存担持した粉末(k)、活性アルミナ、およびアルミナゾルをボールミルで混合・粉砕して得た。
【0102】
粉末(k)は、CZにジニトロジアンミン白金溶液を含浸し、硝酸ロジウム水溶液を含浸してから乾燥させた後、電気炉内において600℃で3時間焼成することによって得た。CZに対するジニトロジアンミン白金溶液および硝酸ロジウム水溶液の含浸量は、Pt元素およびRh元素に換算して、それぞれ2.0重量%および1.7重量%となるようにした。
【0103】
排ガス浄化用触媒(7)には、ハニカム担体1リットルに対して、第1被覆層としてPd1.5g、CZ45g、Al2 O3 50g、およびBaSO4 20gが、第2被覆層としてPt1.5g、Rh1.3g、CZ75g、およびAl2 O3 75gがそれぞれ付着されている。
【0104】
[各触媒の性能評価]
以上に説明した実施例1〜6および比較例1に係る排ガス浄化用触媒(1)〜(7)について、下記の耐久試験を行った後に、HC50%浄化温度およびCO−NOX クロス点浄化率により排ガスの浄化性能を評価した。
【0105】
(耐久試験)
本耐久試験は、実車に搭載した排気量4リッター・V型8気筒エンジンの片バンク(4気筒分)に、排ガス浄化用触媒に装着し、この排ガス浄化用触媒にエンジンからの排ガスを処理することにより行った。本耐久試験は、図1を参照して以下に説明するサイクルを1サイクル(30秒)とし、このサイクルを5760回繰り返して計48時間行った後、空燃比A/F=14.3、900℃で2時間アニーリングすることにより行なった。
【0106】
各サイクルでは、0〜5秒の間はフィードバック制御を行い、理論空燃比(A/F=14.6、ストイキ状態)に維持された混合気をエンジンに供給し、排ガス浄化用触媒の内部温度が850℃近辺となるようにした。各サイクルの5〜30秒の間は、フィードバック制御を行わなかった。
【0107】
各サイクルの5〜7秒の間は、燃料を過剰に噴射し、燃料リッチ(A/F=11.2)な混合気をエンジンに供給した。
【0108】
各サイクルの7〜28秒の間は、エンジンに燃料を過剰に供給しつつ、排ガス浄化用触媒の上流側から導入管を介してエンジンの外部から二次空気を吹き込んで排ガス浄化用触媒(ハニカム担体)内部で過剰な燃料と二次空気を反応させて温度を上昇させた。この間の排ガス浄化用触媒中の排ガスの空撚比はストイキ状態よりもややリーン状態(A/F=14.8)とされており、触媒床内最高温度は、約1150℃であった。
【0109】
各サイクルの28〜30秒の間は、エンジンに過剰燃料を供給せずに排ガス浄化用触媒に2次空気を供給し、排ガスの状態をリーン状態とした。
【0110】
排ガス浄化用触媒の温度は、ハニカム担体の中心部に挿入した熱電対によって計測した。燃料(ガソリン)にはリン化合物を添加し、排ガス中に含まれるリン元素によって触媒が被毒されるようにした。リン化合物の添加量は、48時間の耐久中に、リン元素に換算して816mgがリン元素が触媒に付着するように設定した。
【0111】
(HC50%浄化温度の測定)
本浄化温度の測定では、略ストイキ状態に維持された混合気をエンジンに供給し、この混合気の燃焼によって排出される排ガスの温度を30℃/minの割合で上昇させつつ排ガス浄化用触媒に供給した。排ガス浄化用触媒には、空間速度(SV)を90000/hとして排ガスを供給し、排ガス浄化用触媒で処理した排ガス中のHC濃度を測定した。このとき、排ガス中のHCが50%浄化されるときの温度をHC50%浄化温度とした。
【0112】
各実施例および比較例に係る排ガス浄化用触媒のHC50%浄化温度の測定結果は、表1に示した。なお、エンジンに供給される混合気は、フィードバック制御によって略ストイキ状態とされているが、そのA/F値は14.6±1.0である。
【0113】
(CO−NOX クロス点浄化率の測定)
本浄化率の測定では、混合気を燃料リッチな状態からリーン状態に変化させつつエンジンに供給し、これをエンジンで燃焼させたときの排ガスを排ガス浄化用触媒に供給した。そして、排ガス中のCOおよびNOX が、排ガス浄化用触媒で浄化される割合をそれぞれ測定した。CO−NOX クロス点浄化率は、COおよびNOX 浄化される割合が一致するときの浄化率をとした。
【0114】
各実施例および比較例に係る排ガス浄化用触媒のCO−NOX クロス点浄化率の測定結果は、表1に示した。
【0115】
本浄化率の測定は、エンジンを実際に自動車に搭載させた状態ではなく、エンジンのみの状態で行なった。また、排ガス浄化用触媒に供給される排ガスは、その温度が460℃であり、その空間速度SVは90000/hである。
【0116】
【表1】
【0117】
以下、表1を参照しつつ、各実施例に係る排ガス浄化用触媒(1)〜(6)の性能を検討する。
【0118】
実施例1に係る排ガス浄化用触媒(1)は、第1被覆層において比較例1に係る排ガス浄化用触媒(7)と同量のPdを含んでいる。排ガス浄化用触媒(1)ではPdをAl2 O3 に担持させたのに対して、排ガス浄化用触媒(7)ではPdをCZに担持させている。その結果、排ガス浄化用触媒(1)は、排ガス浄化用触媒(7)に比べて、HC50%浄化温度が低下し、またCO−NOX クロスポイント浄化率が上昇している。
【0119】
このことから、PdをAl2 O3 に担持させて第1被覆層に含ませて排ガス浄化用触媒を構成すると、低温における触媒活性が改善され、排ガスの浄化性能が著しく向上することが分かる。
【0120】
実施例2に係る排ガス浄化用触媒(2)は、実施例1の排ガス浄化用触媒(1)と同様に、第1被覆層において、Pdを担持したAl2 O3 アルミナを含んでおり、さらにCZY▲2▼(Ce−Zr系複合酸化物)を含んでいる。また、排ガス浄化用触媒(2)は、第2被覆層におけるPtおよびRhの含有量が排ガス浄化用触媒(1)よりも少ない。その結果、排ガス浄化用触媒(2)は、排ガス浄化用触媒(1)に比べてHC50%浄化温度がやや上昇した。その一方、排ガス浄化用触媒(2)は、第2被覆層におけるPt、Rhの使用量が排ガス浄化用触媒(1)よりも少ない状態(Ptの量が1.75gから1.5gに減少、Rhが1.4gから1.3gに減少)でも、排ガス浄化用触媒(1)とほぼ同等のCO−NOX クロスポイント浄化率が得られている。
【0121】
このことから、第1被覆層にCZY▲2▼を含ませて排ガス浄化用触媒を構成すると、第2被覆層におけるPt、Rhの使用量を少なくしても、有用なCO−NOX クロスポイント浄化率が得られることが分かる。
【0122】
実施例3に係る排ガス浄化用触媒(3)は、第1被覆層におけるCe−Zr系複合酸化物の量を実施例2に係る排ガス浄化用触媒(1)よりも少なくし、第2被覆層におけるPtおよびRhの量を排ガス浄化用触媒(1)と同等としている。その結果、排ガス浄化用触媒(3)のCO−NOX クロスポイント浄化率は、排ガス浄化用触媒(1)よりも向上している。
【0123】
実施例4に係る排ガス浄化用触媒(4)は、実施例2に係る排ガス浄化用触媒(2)において、第2被覆層の表層部にPtおよびRhを担持させている。排ガス浄化用触媒(4)は、CO−NOX クロスポイント浄化率に優れるばかりか、HC50%浄化温度が低く、低温活性が著しく改善されている。
【0124】
このことから、低温活性を向上させるためには、第2被覆層の表層部にプラチナやロジウムさせて排ガス浄化用触媒を構成するのが好ましいことが分かる。
【0125】
また、第2被覆層の表層部にPtを単独で担持させた実施例5に係る排ガス浄化用触媒(5)、およびRhを単独で担持させた実施例6に係る排ガス浄化用触媒(6)のいずれにおいても、排ガス浄化用触媒全体としてのRh量が少ないにもかかわらず、CO−NOX クロスポイント浄化率およびHC50%浄化温度が十分に改善されている。
【0126】
【発明の効果】
以上に説明してきたように、本発明に係る排ガス浄化触媒は、次の効果を発揮できる。
【0127】
第1に、本発明に係る排ガス浄化用触媒は、低温活性に優れるPdが、Al2 O3 に担持された状態で内層側である第1被覆層に存在する。このため、本発明に係る排ガス浄化用触媒は、低温活性優れ、Pdの活性を低下させる排ガス中の被毒成分の影響を受けにくい。また、本発明に係る排ガス浄化用触媒では、第1被覆層内に無機酸のBa塩が含まれることがあるが、この場合にはさらに被毒成分の影響を低減させことができる。
【0128】
第2に、本発明に係る排ガス浄化用触媒は、高温に曝される第2被覆層において、高温での活性の高いPtおよびRhを含んでおり、これらが高温耐熱性およびOSCに優れる担体であるCe−Zr系複合酸化物およびZr−Ce系複合酸化物に担持されている。その結果、本発明に係る排ガス浄化用触媒は、高温における優れた耐久性および排ガスの浄化性能を発揮する。
【0129】
第3に、本発明に係る排ガス浄化用触媒は、第2被覆層の表層部にPtやRhを担持した構成とすれば、さらに低温でも優れた触媒活性を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】各実施例および比較例の耐久試験を説明するための図である。
Claims (3)
- 耐熱性支持担体上に第1被覆層が形成され、この第1被覆層上に第2被覆層が形成された排ガス浄化用触媒であって、
第1被覆層は、パラジウムが担持されたアルミナを含んでおり、
第2被覆層は、プラチナおよびロジウムが共存担持されたCe−Zr系複合酸化物と、この複合酸化物とは組成が異なるとともに、プラチナおよびロジウムが共存担持されたZr−Ce系複合酸化物と、を含んでおり、
Ce−Zr系複合酸化物は、下記一般式、
上記式において、MはCeおよびZr以外の希土類元素またはアルカリ土類金属元素であり、zはMの酸化数および原子割合によって決まる酸素欠損量を表し、0.25≦1−(x+y)<1.0、0<x<0.55、0≦y≦0.2であり、
Zr−Ce系複合酸化物は、下記一般式、
上記式において、NはCeおよびZr以外の希土類元素またはアルカリ土類金属元素であり、cはNの酸化数および原子割合によって決まる酸素欠損量を表し、0.55≦1−(a+b)<1.0、0<a≦0.45、0≦b≦0.2であることを特徴とする、排ガス浄化用触媒。 - 第2被覆層の表層部にはさらに、プラチナおよびロジウムが共存担持され、またはプラチナおよびロジウムのうちの一方が単独担持されている、請求項1に記載の排ガス浄化用触媒。
- 第1被覆層にはさらに、無機酸のバリウム塩が含まれている、請求項1または2に記載の排ガス浄化用触媒。
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