JP3685255B2 - 気密防水用スライドファスナー - Google Patents

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    • Y10T24/2514Zipper or required component thereof with distinct member for sealing surfaces

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、潜水服や海中トンネルなどのような高圧下で気密防水性が厳しく要求される部分に適用される気密防水用スライドファスナーに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、実施されている気密防水用スライドファスナーの務歯は、例えば独国特許第856881号、実開昭58−181210号公報、特公昭63−8763号公報などに開示された務歯構造と、例えば特公平1−54041号公報、特公平2−16648号公報、実公平5−2098号公報などに開示された務歯構造との2種類の構造に大別される。この務歯の構成要素は、先端に噛合頭部を有する槍形状の噛合素子と、一対の小板片からなる挟持部とその端部を連結する連結部とからなる略U字状を呈するクランプ素子とを有している。このクランプ素子は、通常、矩形状の板片を略U字状に加締めることにより得られる。
【0003】
上記独国特許第856881号、実開昭58−181210号公報、特公昭63−8763号公報の務歯構造は、前記噛合素子を前記クランプ素子の連結部内面の中央からその開放端に向けて前記噛合頭部を外部に露出させるようにして、一体に突出させている。この務歯を気密防水性のファスナーテープに固着するには、その気密防水性テープの一側縁部に沿って所定のピッチで噛合頭部の挿通孔を形成しておき、これに務歯の前記噛合頭部を挿通させて、気密防水性テープの挿通孔形成部を前記クランプ素子の湾曲底面に圧接させるようにしてΩ状に折り曲げて押込み、クランプ素子を表裏両面から加締めて強固に挟着固定して、気密防水用のファスナーストリンガを製造する。
【0004】
一方、特公平1−54041号公報、特公平2−16648号公報、実公平5−2098号公報の務歯構造は、先端に噛合頭部を有するとともに後端に矩形状のフランジを有する槍形状の噛合素子と、略U字状のクランプ素子とが別体に形成されている。務歯を気密防水性テープに固着するには、気密防水性テープの一側縁部をフランジ側から先端の噛合頭部にかけて前記噛合素子を包持するように巻き回し、噛合素子のフランジ側から噛合頭部の手前にかけて、気密防水性テープを介して前記クランプ素子を嵌着させたのち包持するように強く加締めて、クランプ素子により気密防水性テープの一側縁部をΩ状に折り曲げて強固に挟着固定して、気密防水用のファスナーストリンガを製造する。
【0005】
これらの気密防水用スライドファスナーの気密防水性は、対向する一対のファスナーストリンガの前記噛合頭部とクランプ素子との間から折り曲げられて外部に露呈する気密防水性テープ部分の圧接力により保障される。この圧接力が弱いと、気密防水性テープに作用する水圧その他の外力により、圧接するテープ間に間隙が生じて、気密防水性が損なわれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、噛合素子とクランプ素子とが一体となった上述の務歯構造にあっては、部品点数が減少するため部品管理が容易となるが、気密防水性テープに同務歯を固着するには、気密防水性テープの一側縁部に噛合頭部の挿通孔を形成しなければならない。更には、その挿通孔に噛合頭部を挿通してからクランプ素子の底面に向けて同テープを押し込んでU字状に折り込む必要があり、その固定構造から気密防水性テープがテープ幅方向に移動しやすく、クランプ素子による挟持固着力が弱くなりやすい。そこで、実開昭58−181210号公報のように、クランプ素子の開放側端部の対向面にテープ挟持用のリップを突出させて務歯の気密防水性テープに対する固着強度を高めている。
【0007】
また、この種の気密防水用スライドファスナーにとって、気密防水性を確保するには、既述したとおり一対のファスナーストリンガの対向する務歯を噛合させたときの対向するテープ部分の圧接力に依存する。そこで、例えば上記独国特許第856881号や上記公報のごとく、その圧接面積を大きくするため略U字状に折り曲げられたクランプ素子の表裏側の一端又は両端に直角に外側に延出させた舌片を形成すれば、所要の圧接力が確保され、所要の気密防水性が得やすくなる。しかるに、前記クランプ素子の外側に突出させて舌片を形成することは、ファスナー開閉具であるスライダー全体の気密防水性テープに直交する方向の厚みを大きくしてしまう。
【0008】
一方、上記特公平1−54041号公報、特公平2−16648号公報、実公平5−2098号公報などのような、噛合素子とクランプ素子とが別体にて構成された務歯構造にあっては、部品点数は増えるものの、気密防水性テープへの固着作業は容易であり、しかも噛合素子の基端部に形成されたフランジの存在により気密防水性テープに対する固着強度も大きいため、実施化を図るには好ましい務歯構造であるといえる。
【0009】
しかして、上述のいずれの務歯構造にあっても、従来のクランプ素子は一部を除いてすべからく略矩形状を呈しており、隣接するクランプ素子の挟持部における対向する側面が互いに平行となっている。その例外として、上記独国特許第856881号がある。この特許明細書によれば、一対のファスナーストリンガの側縁にジグザグ状に対向して固着される各クランプ素子が、側面視で挟持部先端に向けて幅狭となる台形に形成されている。
【0010】
この対向して配されるクランプ素子の挟持部先端面同士がテープ方向に完全にずれて配されているため、全く重畳する対向面を有していない。このことは、一対のファスナーストリンガの務歯が噛合したとき、対向するクランプ素子の挟持部の各先端面同士による気密防水性テープに対する直接的な押圧力が作用しないため、防水性テープ間に所要の圧接力が発生せず、気密防水性を低下させる。
【0011】
ところで、この種の気密防水用スライドファスナーにあっては、同ファスナーの装着製品、例えば潜水服などは不使用時に折り畳まれ、或いは整理されずに放置され、踏みつけられることがある。このとき、前記気密防水用スライドファスナーのファスナーストリンガも同時に務歯間で折り畳まれようとする。図7はこのときのファスナーストリンガ108の折畳み形態を示している。同図Aは同ファスナーストリンガ108の正面図であり、同図Bは同ファスナーストリンガ108の折り畳まれる側から見た要部の平面図である。
【0012】
一般的なクランプ素子の挟持部は、上述のごとく側面視で矩形状を呈するため、図7に示すように、折り畳まれる側で隣り合うクランプ素子104は、その対向する挟持片105aの外側稜線同士が密着し、同クランプ素子104の気密防水性テープ101を挟んで反対側の挟持片105bの外側稜線同士が離間して、その外側稜線部分が、挟持片105aの折り畳まれる側の外側稜線同士の密着部分を中心にしてテープ長さ方向に大きく開こうとする。
【0013】
すなわち、クランプ素子104の挟持部105の一外側稜線部を中心とする前記回動により、外側稜線部が密着する側の気密防水性テープ部分には圧縮応力が作用し、同時に同テープ101を挟んだ反対側の外側稜線部との間にある気密防水性テープ部分には強力な引張り応力が作用して、その引張応力側の気密防水性テープ部分が簡単に引き裂かれる。この気密防水性テープ101の裂断は、本来の機能である気密防水用スライドファスナー100の気密防水性を喪失させることになる。
【0014】
本発明は、かかる課題に対してなされたものであり、その具体的な目的はこの種の気密防水用スライドファスナーにあって、その気密性が確保されると共に、その長さ方向に強く折り曲げられても容易には裂断しないスライドファスナーを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段及び作用効果】
本発明者等は、前記目的を達成すべく多面からの検討と実験を繰り返した。その結果、請求項1に記載された構成を採用することが有効であるとの認識に達した。
【0016】
請求項1に係る発明は、気密防水性テープの一側縁を、複数の噛合素子が噛合頭部を外部に突出させると共に、そのベース部側から包持して折り曲げ、同テープの一側縁に略Ω状断面の務歯保持部を形成し、この務歯保持部の周面を一対の板状挟持片からなる挟持部と各挟持部の一端を連結する連結部とからなる略U字状のクランプ素子をもって挟着握持して構成される一対のファスナーストリンガを備えた気密防水用スライドファスナーにあって、前記クランプ素子が、前記気密防水性テープを隣合うクランプ素子間で折り畳んだとき、隣接する挟持片同士の側面間に存在するテープ部分に発生する引張応力を逃すための応力逃し部を有していることを特徴としている。
【0017】
従来の一般的な構成を備えるこの種の気密防水用スライドファスナーにあって、その気密防水性テープの長さ方向に沿ってテープ面を折り畳むと、既述したごとく、折り畳まれる側の隣り合うクランプ素子の相対する挟持片の外側稜線同士が密着し、同クランプ素子は前記外側稜線部の密着部分を中心にして回動し、気密防水性テープの折り曲げ側とは反対側の外側稜線部間で、同テープをその長さ方向に大きく開こうとする。このとき密着する各外側稜線部の密着部分はロックされた状態で相対的に移動せず、回転中心が固定してしまうため、折り畳まれた気密防水性テープは両クランプ素子間の折畳み側とは反対側でテープ長さ方向に大きな引張り応力を受けて裂断することになる。
【0018】
そこで、本発明にあっては気密防水性テープを略C字状に包持するクランプ素子の表裏面側の挟持片間にあるテープ部分に発生する局部的な過大な引張応力を逃すための応力逃し部を形成して、前述のように気密防水用スライドファスナーが折り畳まれたとき、その応力逃し部の存在により折り曲げて密着する稜線部同士の密着固定位置を相対的に移動可能とし、折畳み側とは反対側の挟持片間の過大な引張り応力を逃がすようにする。その結果、折り畳まれる側とは反対側の稜線部に過大な引張り応力が発生せずに、その部分での気密防水性テープの裂断が効果的に回避されるようになる。
【0019】
請求項2に係る発明は、前述の構成に加えて、務歯の噛合時に一対のファスナーストリンガの対向縁部に沿って所定のピッチをもってジグザグ状に対向して配される各挟持部の対向する先端面の一部が重畳されていることを特徴としている。
【0020】
一般に前記クランプ素子は、その表裏挟持片の先端対向面には互いに接近するように突出するリップ部が形成されている。クランプ素子を加締めて、その表裏挟持片をもって略Ω状に折り曲げられた気密防水性テープの務歯保持部を表裏側から強く挟持するとき、同挟持片の先端に内側に突出して設けられた前記リップ部が前記務歯保持部に食い込み、その固定を更に強固なものとする。
【0021】
本発明者等の実験によれば、前記リップ部の前面を適切な大きさに形成すれば、挟持部の先端に前記リップ部とは反対側に延出する舌片を形成しなくとも、気密防水用スライドファスナーの閉鎖時に発生する前記リップ部の前面による押圧力によって、外部に露出して対向する気密防水性テープの折り曲げ部分に所要の圧接力を付与することができ、十分な気密防水性が確保されることが判明している。
【0022】
一方、前記リップ部の前面は、務歯の噛合時に一対のファスナーストリンガの対向縁部に沿って所定のピッチをもってジグザグ状に対向して配列されるように、クランプ素子が各ファスナーストリンガに固着されている。しかるに、上述した独国特許第856881号のように、クランプ素子の前記対向面がテープ長さ方向にずれて、押圧力が直接作用するはずの重畳部分がないときは、一対のファスナーストリンガの気密防水性テープ間の対向露出端縁に十分な圧接力が生じない。そこで、本発明ではジグザグ状に対向して配列される前記クランプ素子の各対向面の一部を必ず重畳させるように配して、気密防水性テープ間の所要の圧接力を確保し、気密防水用スライドファスナーの気密防水性を高めている。
【0023】
請求項3に係る発明によれば、前記応力逃し部は、前記クランプ素子の平面視で、前記挟持部の側面が、クランプ素子の連結側端面から挟持部先端方向に同クランプ素子の肉厚と気密防水性テープのテープ厚との加算位置よりも先端側を少なくとも起点として、前記挟持部先端まで所定の角度をもって漸次減少するテーパ面を含んでいることを特徴としている。
【0024】
気密防水用スライドファスナーにあって、その気密防水性テープのテープ面を長さ方向に折り畳むと、上述のごとく、折り畳まれる部分の隣り合う挟持部は、折り畳み側の挟持片の外側稜線部同士が密着し、その密着部分を支点として挟持部が回動し、折り畳まれる側とは反対側の気密防水性テープには、隣接する前記クランプ素子間で大きな引張応力が発生する。クランプ素子の挟持部が平面視で従来の矩形状である場合には、気密防水用スライドファスナーを前述のように折り畳むと、前記クランプ素子の挟持部先端側が2重に重なり合った気密防水性テープのテープ本体側にあり、クランプ素子の連結部側が気密防水性テープの自由端側となるため、そのテープ長さ方向の折畳み形態は連結部側が伸びて挟持部の先端側が圧縮された略円錐形の一部に近似する形態となる。
【0025】
その結果、気密防水用スライドファスナーの折畳み部を中心として、クランプ素子は隣接する挟持部の先端側の外側稜線部で密着し、連結部側の側面同士は僅かに開いた状態となる。この状態で、噛合素子のベース部側で折り曲げられた気密防水性テープの務歯保持部は、前記折畳み部の内側に殆ど内部応力が発生せず、折畳み部の外側が大きく伸ばされるような過大な引張応力が発生する。
【0026】
本発明にあっては、前述の折畳み形態に着目してなされたものであり、先ず各クランプ素子の挟持部の左右側面を上述の略円錐形に倣って先端側が幅狭となるようなテーパ面とすることによって、上記応力逃し部となると考えた。しかしながら、本発明による気密防水性テープに対する務歯の固着構造によれば、既述したとおり、噛合素子を中心に気密防水性テープとクランプ素子とが前記噛合素子を包持するように屈曲させて、気密防水性テープに固着させる。
【0027】
かかる固着構造にあって、クランプ素子の挟持部の全体で強力に気密防水性テープを挟持させるには、少なくとも挟持部と連結部との境界面における挟持力を従来と同様の大きさをもつ挟持力とすることが望ましい。そのためには、本発明のように、少なくとも略C字状に折り曲げられる気密防水性テープの務歯保持部とクランプ素子の連結部から挟持部にかけての境界面とが、従来と同様のテープ長さ方向の幅寸法を有することが必要となる。そこで、本発明では、挟持部先端に向けて幅狭とする上記テーパ面の起点を、クランプ素子の肉厚と気密防水性テープのテープ厚との加算位置に設定している。
【0028】
以上の構成を備える本発明によれば、気密防水性テープに対する務歯に必要な固着強度が確保されるとともに、気密防水用スライドファスナーを長さ方向に折り畳んだときにも、前記テーパ面が応力逃し部となって、互いの干渉が避けられ、たとえその外側稜線部が接触するとしても、折り畳みの完了する時点では軽く接触する程度であり、その間に折り畳まれる側とは反対側の挟持部と連結部との間に存在する気密防水性テープ部分に過大な引張応力が発生せず、同気密防水性テープ部分を裂断することも回避できる。
【0029】
前記クランプ素子の両側面におけるテーパ面のテーパ角は、請求項4に係る発明のごとく、3°〜7°であることが望ましい。3°よりも小さいと、折り畳まれる側に隣り合う挟持片の外側稜線部分が密着してロック状態となり、応力逃し部としての機能が十分に発揮されず、折り畳まれる側のクランプ素子間で気密防水性テープに裂断が発生しやすい。また、7°を越えると、気密防水用スライドファスナーの閉鎖時に、対向して配されるクランプ素子間に互いに作用する直接的な押圧力が発生しにくくなり、対向する気密防水性テープ同士の圧接力を効果的に発生させず、所要の気密防水性能が得にくくなる。
【0030】
請求項5〜7に係る発明は、前記応力逃し部の更なる具体的な態様を規定している。請求項5に係る発明にあっては、前記応力逃し部に前記挟持部の先端側隅角部の周面面取りを含んでいることを特徴とし、請求項6に係る発明では、前記応力逃し部を、前記挟持部の外側稜線部に形成される面取りを含んでいることを規定している。また、請求項7に係る発明では、前記応力逃し部が、前記挟持部の内側稜線部の少なくとも一端部に形成される面取りを含んでいることを特徴としている。
【0031】
これらの応力逃し部は、いずれも気密防水用スライドファスナーを長さ方向で折り曲げたとき、その折畳み部を中心とするクランプ素子間において、気密防水性テープの一部の裂断を効果的に回避することが可能となる。これらの発明は、請求項2、3又は4に係る発明と組み合わせることができ、気密防水性テープの裂断が更に効果的に回避される。
【0032】
【発明の実施形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基いて説明する。図1は本実施形態に係る気密防水用スライドファスナーの務歯噛合時における一部を切開した務歯の噛合部分を拡大して示す平面図であり、図2は図1のII-II 線における矢視断面図、図3は図2のIII-III 線における矢視断面図である。
【0033】
本実施形態の気密防水用スライドファスナー10は、従来と同様に、気密防水性テープ11、務歯12の他に、図示を省略したスライダー、上下止具などから構成されている。気密防水性テープ11はゴム材、軟質の合成樹脂シートなどの単独、或いはゴムやエラストマー樹脂が被着された織物などの水密素材からなり、そのテープ11の一側縁部を長手方向に沿って屈曲させて、その側縁部に沿って一定間隔毎に務歯12が固着されている。
【0034】
本実施形態による務歯12は、別個の部材からなる噛合素子13及びクランプ素子14により構成される。なお、本発明にあっては噛合素子13及びクランプ素子14が一体に形成される場合をも含んでいる。ただし、噛合素子13及びクランプ素子14が別体に構成される場合には、既述したように、噛合素子の形状の一部が噛合素子13及びクランプ素子14を一体に構成する場合とは異なっている。
【0035】
本実施形態による単独構成からなる前記噛合素子13の全体形状は、従来のそれと変わるところがなく、矩形柱部13aの先端に矩形断面をもつやじり状の噛合頭部13bを有すると共に、矩形柱部13aの基端に矩形状のフランジ13cを有している。かかる形状の噛合素子13には、図2に示すように、気密防水性テープ11の一側縁部が噛合素子13の前記フランジ13cを抱え込むようにして折り曲げられ、更にそのテープ本体側とテープ側縁側とを拡開状に折り曲げて、全体の折曲げ断面形状が略Ω状の務歯保持部11aを形成し、務歯保持部11aより前記噛合頭部13bを外部に露出可能としている。
【0036】
こうして噛合素子のフランジ13c及び矩形柱部13aを包持するように折り曲げられた気密防水性テープ11の務歯保持部11aの周面に沿って、同じく図2に示すような、クランプ素子14を強制的に屈曲変形させることにより、気密防水性テープ11の一側縁部に所要の間隔をもたせて複数の務歯12を固着する。複数の噛合素子13を一直線状に並べて、これらの噛合素子13を気密防水性テープ11の一側縁部で包持するには、気密防水性テープ11の一側縁部で噛合素子13を包持する前に、複数個の噛合素子13を気密防水性テープ11の一側縁部に沿って一定の間隔をおいて順次並べておく。一方、前述のごとく略U字状に屈曲される前記クランプ素子14は、図4に示すように、一端の対峙間隔を他端の対峙間隔よりも広くなるように傾斜させた一対の板状挟持片15a,15bの他端側を連結部16をもって連結した屈曲板片から構成されている。
【0037】
前記挟持片15a,15bの連結部16側とは反対側の各端部には、その対峙方向に突出するリップ部17が形成されている。また、前記リップ部17を含めたクランプ素子14の屈曲内面には、その屈曲方向に直線的に延びる複数本の凹溝14aが形成されている。隣合うクランプ素子14の前記連結部16の中央側面は連結杆14bをもって一体に連結されている。クランプ素子14を、さらに屈曲変形して気密防水性テープ11に取り付けたのち、前記連結杆14bは切除され、務歯12が気密防水性テープ11の一側縁部に沿って固着一体化されて、ファスナーストリンガ18が製造される。
【0038】
所要の長さをもつ一対のファスナーストリンガ18に図示せぬスライダが通され、同ストリンガ18の一端に同じく図示せぬ上止具が、その他端に図示せぬ下止具が、それぞれ固着されて気密防水用スライドファスナー10が得られることになる。図2は前記スライダーにより気密防水用スライドファスナー10が閉鎖されたときの断面図を示している。
【0039】
以上のファスナー構成は、クランプ素子14の構成を除くと、従来と実質的に変わるところがない。従来のクランプ素子104の構成は、図6及び図7に示し既述したとおり、平面視で略矩形状を呈している。これに対して、本実施形態によるクランプ素子14は、本発明の特徴的構成であるクランプ素子14の挟持部15に、気密防水用スライドファスナー10の折曲げ時において隣接するクランプ素子14間の務歯保持部11aのテープ部分11bに発生する過大な引張応力の応力逃し部が形成されている。
【0040】
これを、本実施形態によるクランプ素子14の構造を示す図1〜図4と、従来のクランプ素子104の構造を示す図7を参照しながら、具体的に説明する。
【0041】
先ず、図7に基づいて従来のクランプ素子104の構造について簡単に説明すると、同クランプ素子104の全体的な形態は本実施形態によるクランプ素子14の形態とほぼ同一である。しかしながら、従来のクランプ素子104にあっては、その挟持部105の挟持片105a及び105bが略矩形状の小板片からなり、そのテープ長さ方向の幅寸法は挟持部105の全ての領域において同一である。更に、各挟持片105a及び105bの内外面側の稜線部分には格別の加工が施されておらず、それぞれが略90°の直角な稜線部分のままである。
【0042】
従って、いま従来のファスナーストリンガ108を、そのテープ面に沿って長さ方向に折り曲げたとき、図7(B)に示す平面視では、折曲げ中心の務歯102と、それに隣接する務歯102との間では、折り曲げられる側の挟持片105aの先端側稜線部分が密着すると共に、その連結部106側では互いが離間方向に移動する傾向がある。そのため、前記隣接するクランプ素子104の連結部106側のテープ部分には引張応力が発生している。このとき、同時に隣接するクランプ素子104は、同図Bに示すように、折り曲げられる側の挟持片105aの前述の密着する部分を中心に回動し、折り曲げられる側とは反対側の挟持片105bを互いに離間する方向へと移動させようとして、その間の務歯保持部101aのテープ部分、特に連結部106側のテープ部分101bに、平面視における連結部106側のテープ部分に発生する引張応力と相まって、極めて大きな引張応力が発生し、同部分101bは挟持片105bにより挟持端部から裂断が始まる。
【0043】
これに対して、本実施形態によるクランプ素子14の形態は、図1及び図4に示すごとく、各挟持片15a及び15bの一部に様々な応力逃し部を形成している。これにより、務歯保持部11aにおける連結部16側のテープ部分11bが容易に裂断することを防止する。
【0044】
本実施形態による前記応力逃し部としては、図1及び図4に示すとおり、挟持片15a,15bの左右側面上に形成されたテーパ面14cと、その内外稜線部分に形成された面取り部14d及び14eがある。この他にも、例えば図1に符号Rで示すように、各挟持片15a,15bの先端角隅部、特にその内面側隅部を微小な円弧面に形成している。本実施形態では、更に多様な応力逃し部を形成しているが、それらの応力逃し部の全てが必要でない場合もあり、その一部を除くこともできる。
【0045】
ここで、上記引張応力の応力逃し部として最も有効な手段である前記テーパ面14cを設計するにあたっては、他の応力逃し部の設計以上に留意すべき点がある。これを図1及び図4と表1とを参照しながら、その機能と共に具体的に説明する。
【0046】
先ず、留意すべき第1の点は、挟持部15に形成するテーパ面14cの形成起点位置である。一般に、クランプ素子14の大きさや配列ピッチは、気密防水用スライドファスナー10の寸法(幅寸法、長さ寸法など)や用途、或いはテープ構造や素材により、予め決められている。前記テーパ面14cを、クランプ素子の平面視で略台形となるように、連結部16の外側端縁から挟持部15の先端にかけてテーパ面を形成すると、クランプ素子14による気密防水性テープ11の挟持力が低下してしまう。
【0047】
そこで、本実施形態にあっては、前記テーパ面14cの形成起点位置を、クランプ素子14による気密防水性テープ11に対する必要な挟持力を確保すべく、その連結部16側における気密防水性テープ11に対する実質的な挟持面積を確保している。すなわち、前記テーパ面14cの形成起点位置を、連結部16の外側端面から少なくともクランプ素子14の肉厚D1に気密防水性テープ11のテープ厚D2を加算した値(D1+D2)以上の寸法位置Hに設定している。この寸法位置Hよりも連結部16側にテーパ面14cの形成起点位置を設定すると、気密防水用スライドファスナー10の横引き力による務歯12の外れが発生しやすくなる。
【0048】
次に留意すべき点は、前記テーパ面14cのテーパ角αにある。このテーパ角αが小さ過ぎると、既述したとおり気密防水用スライドファスナー10の折畳み時に気密防水性テープ11の一部が裂断しやすくなり、テーパ角αが大きすぎると、クランプ素子14の挟持片15a,15bの先端幅寸法Wが小さくなり、一対のファスナーストリンガ18の対面する各クランプ素子14の挟持片15a,15bの先端前面の間に重畳する部分W1がなくなり、対向する気密防水性テープ11間に発生する圧接力が小さくなって、所要の気密防水性能が得られない。
【0049】
図8は、前記テーパ面14cのテーパ角αの変化に伴う気密防水用スライドファスナー10の気密性の変化を示している。ただし、この図に示すテーパ角αは、テーパ面14cの形成起点位置をクランプ素子14の肉厚D1と気密防水性テープ11のテープ厚D2とを加算した寸法位置としている。このテーパ面14cの形成起点位置を変更する場合には、ファスナー折畳み時における気密防水性テープ11の裂断が発生しない好適なテーパ角αの範囲も、気密防水性テープ11間の上記圧接力との関係で自ずと変更される。
【0050】
図7において、テーパ角(逃げ角)αが0°のときはテーパ面14cを全く形成しない場合であり、隣接するクランプ素子の側面が平行している。いま、図8に示すように、前記テーパ面14cのテーパ角αを0°から8°まで変化させると、気密防水用スライドファスナー10の気密度は2から0.7(kgf/cm2 )へと、漸次減少していることが理解できる。従って、気密防水用スライドファスナー10の気密度を重視すると、同図からテーパ角αは5°以下であることが望ましい。
【0051】
しかして、本発明にあっては、気密性能の他に、上述のごとく気密防水用スライドファスナー10が長さ方向で強く折り曲げられたときに、気密防水性テープ11の一部に裂断を発生させないことも主要な目的としている。そこで、次のごとき実験を行った。
【0052】
気密防水性テープ11にゴム引きの繊維織物テープを採用し、務歯12の噛合素子13を既述した図1に示す構造とすると共に、クランプ素子14の挟持部15における前記テーパ面14cの形成起点位置を上述のクランプ素子14の肉厚D1と気密防水性テープ11のテープ厚D2とを加算した寸法位置Hとしている。
【0053】
かかる条件下で、上記テーパ角αを0°、2°、5°及び8°として、前記寸法位置Hから挟持部15の先端までの側面全体にテーパ面14cを形成し、それぞれ10本の気密防水用スライドファスナー10を作成した。各ファスナー10について、各テーパ角αごとの、ストリンガ曲げ耐久度(折曲げ時のテープ裂断強度)、気密度(kgf/cm2 )、重畳量比率(圧迫量比率)(%)、チェーン横引強度(kgf/in)の平均値を求めた。ここで、ストリンガ曲げ耐久度は1本の気密防水用スライドファスナー10について、300回の折畳みを行い気密防水性テープ11の裂断の程度を「×」,「△」,「○」,「◎」で評価した。
表1は、前記実験結果を示している。
【0054】
【表1】
Figure 0003685255
【0055】
表1によれば、ストリンガ曲げ耐久度はテーパ角αが2°で「△」、5°で「○」、8°では「◎」と、テーパ角αを大きくすればするほど、同耐久度が増すことが分かる。一方、気密度はテーパ角αが大きくなるにつれて低下しており、その原因がクランプ素子14の対向前面間の重畳量の比率に依存することが理解できる。この重畳量比率の値が大きいほど、気密度は増加する。また、一対のファスナーストリンガ18同士を離間方向に横引きしたときの務歯12の脱落強度を示すチェーン横引強度は、テーパ面14cの形成起点位置を上述のごとく設定すると、テーパ角αが8°であっても十分に耐えられる強度を有していることが理解される。
【0056】
このように、上記テーパ角αは他の要因と相まって気密防水用スライドファスナー10に対する気密防水性能や耐久性、特に気密防水用スライドファスナー10の折曲げによる気密防水性テープ11の裂断を回避する上で、大きな影響を及ぼす主要な要因となっている。従って、前記テーパ角αの設定には、他の要因、例えばテーパ面14cの形成起点位置、上記挟持片15a,15bの内外稜線部分に形成される面取り部14d,14e、或いは上記挟持片15a,15bの先端隅角部に形成される円弧面Rの設定量をも勘案する必要がある。
以上を踏まえるとき、本発明における前記テーパ面14cのテーパ角αは、3°〜7°であることが望ましい。
【0057】
また本発明によれば、図1及び図4に示すように、クランプ素子14の各挟持片15a,15bのテープ側稜線部分とテープ側とは反対側の外側稜線部分に面取り部14d,14eを形成すると、気密防水用スライドファスナー10が上述のように折り畳まれるとき、その折り畳まれる側で隣接するクランプ素子14の挟持片15a同士の外側稜線部分がたとえ密着しても、そこに面取りがなされているため、その面取り部14d,14eに滑りが生じて、密着点が移動し、折り畳まれる側とは反対側の挟持片15b間に存在する気密防水性テープ11、特にその挟持片15bの連結部16側のテープ部分11bに発生する引張応力の一部が逃がされ、同テープ部分11bの裂断をしにくくする。
【0058】
更に、図1に符号Rで示すように、クランプ素子14の各挟持片15a,15bの先端隅角部に微小な円弧面を形成する場合も、気密防水用スライドファスナー10が折り畳まれたとき、折り畳まれる側で隣接する挟持片15aの各先端側の隅角部において挟持片15a同士が密着して回動時の支点となるため、前記円弧面Rの存在により同支点が移動し、上記面取り部14d,14eと同様に、折り畳まれる側とは反対側の挟持片15bの連結部16側のテープ部分11bに発生する引張応力の一部が逃がされ、同テープ部分の裂断をしにくくする。
【0059】
以上は本発明の好適な実施形態を例示したものであり、例えばクランプ素子に形成される応力逃し部として、上述のごとく、テーパ面14c、面取り部14d,14e及び円弧面Rの全てを具備する必要はなく、気密防水用スライドファスナー10の長さや幅、気密防水性テープ11のテープ材質、クランプ素子14の大きさなど他の要因との関係で、前記応力逃し部のいずれか一つ、或いはそれらの任意の組合せによっても、本発明の目的を充分に達成することができる場合がある。従って、本発明は上記実施形態に限定されないことは当然であり、各請求項に記載した範囲内で様々に設計変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施形態を示す噛合状態にある気密防水用スライドファスナーの噛合部分の一部を切開した要部拡大平面図である。
【図2】図1におけるII-II 線の矢視断面図である。
【図3】図2におけるIII-III 線の矢視断面図である。
【図4】本発明に適用されるクランプ素子列の固着前の構造例を示す内側から見た斜視図である。
【図5】本発明の気密防水用スライドファスナーの折畳み形態を示す説明図である。
【図6】従来の務歯固着部を切開して示す気密防水用スライドファスナーの要部平面図である。
【図7】従来の気密防水用スライドファスナーの折畳み形態を示す説明図である。
【図8】本発明におけるクランプ素子に形成されるテーパ面のテーパ角の変化に基づく気密度の変化を示す相関図である。
【符号の説明】
10,100 気密防水用スライドファスナー
11,101 気密防水性テープ
11a,101a 務歯保持部
11b,101b テープ部分
12,102 務歯
13,103 噛合素子
13a,103a 矩形柱部
13b,103b 噛合頭部
13c,103c フランジ
14,104 クランプ素子
14a 凹溝
14b 連結杆
14c テーパ面
14d 外側稜線部分の面取り部
14e 内側稜線部分の面取り部
15,105 挟持部
15a,15b
105a,105b 挟持片
16 連結部
17 リップ部
18,108 ファスナーストリンガ
R 円弧面

Claims (7)

  1. 気密防水性テープ(11)の一側縁を、複数の噛合素子(13)が噛合頭部(13b) を外部に突出させると共に、そのベース部側から包持して折り曲げ、同テープ(11)の一側縁に略Ω状断面の務歯保持部(11a) を形成し、この務歯保持部(11a) の周面を一対の板状挟持片(15a,15b) からなる挟持部(15)と各挟持片(15a,15b) の一端を連結する連結部(16)とからなる略U字状のクランプ素子(14)をもって挟持して構成される一対のファスナーストリンガ(18)を備えた気密防水用スライドファスナー(10)にあって、
    前記クランプ素子(14)が、前記気密防水性テープ(11)を隣合うクランプ素子(14)間で折り畳んだとき、隣接する挟持片(15a,15b) 同士の側面間に存在するテープ部分(11b) に発生する引張応力を逃すための応力逃し部を有してなることを特徴とする気密防水用スライドファスナー。
  2. 務歯(12)の噛合時に一対のファスナーストリンガ(18)の対向縁部に沿って所定のピッチをもってジグザグ状に対向して配される各挟持部(15)の対向する先端面の一部が重畳されてなることを特徴とする請求項1記載の気密防水用スライドファスナー。
  3. 前記応力逃し部は、前記クランプ素子(14)の平面視で、前記挟持部(15)の側面が、クランプ素子(14)の連結部側端面から挟持部先端方向に同クランプ素子(14)の肉厚(D1)と気密防水性テープ(11)のテープ厚(D2)との加算位置よりも先端側を少なくとも起点として、前記挟持部先端まで所定の角度をもって漸次減少するテーパ面(14c) を含んでなることを特徴とする請求項1又は2記載の気密防水用スライドファスナー。
  4. 前記クランプ素子(14)の両側面における前記テーパ面(14c) のテーパ角 (α) が3°〜7°であることを特徴とする請求項3記載の気密防水用スライドファスナー。
  5. 前記応力逃し部は、前記挟持部(15)の先端側隅角部の周面面取り部(R) を含んでなることを特徴とする請求項1又は2記載の気密防水用スライドファスナー。
  6. 前記応力逃し部は、前記挟持部(15)の外側稜線部に形成される面取り部(14d) を含んでなることを特徴とする請求項1又は2記載の気密防水用スライドファスナー。
  7. 前記応力逃し部は、前記挟持部(15)の内側稜線部の少なくとも一端部に形成される面取り部(14e) を含んでなることを特徴とする請求項1又は2記載の気密防水用スライドファスナー。
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