JP2003000309A - 気密防水用スライドファスナー - Google Patents

気密防水用スライドファスナー

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JP2003000309A JP2001182785A JP2001182785A JP2003000309A JP 2003000309 A JP2003000309 A JP 2003000309A JP 2001182785 A JP2001182785 A JP 2001182785A JP 2001182785 A JP2001182785 A JP 2001182785A JP 2003000309 A JP2003000309 A JP 2003000309A
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    • A44HABERDASHERY; JEWELLERY
    • A44BBUTTONS, PINS, BUCKLES, SLIDE FASTENERS, OR THE LIKE
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Abstract

(57)【要約】 【課題】気密防水性が確保されると共に、その長さ方向
に強く折り曲げられても容易には裂断しない気密防水用
スライドファスナーを提供する。 【解決手段】気密防水性テープ(11)の一側縁を、噛合頭
部(13b) を有する複数の噛合素子(13)をベース側から包
持するようにして折り曲げることにより略Ω状断面をも
つ務歯保持部(11a) を形成し、その務歯保持部(11a) の
周面を、一対の板状挟持片(15a,15b) と各挟持片(15a,1
5b) の一端を連結する連結部(16)とからなる略U字状の
クランプ素子(14)をもって挟持固定した一対のファスナ
ーストリンガ(18)を備えた気密防水用スライドファスナ
ー(10)の前記クランプ素子(14)に、前記気密防水性テー
プ(11)を隣合うクランプ素子(14)間で折り曲げたとき、
その折畳み部を中心として隣接する前記挟持片(15a,15
b) 同士の側面間に存在するテープ部分(11b) に発生す
る引張応力を逃すための応力逃し部(14c〜14e,R)を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、潜水服や海中トンネル
などのような高圧下で気密防水性が厳しく要求される部
分に適用される気密防水用スライドファスナーに関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在、実施されている気密防水用スライ
ドファスナーの務歯は、例えば独国特許第856881
号、実開昭58−181210号公報、特公昭63−8
763号公報などに開示された務歯構造と、例えば特公
平1−54041号公報、特公平2−16648号公
報、実公平5−2098号公報などに開示された務歯構
造との2種類の構造に大別される。この務歯の構成要素
は、先端に噛合頭部を有する槍形状の噛合素子と、一対
の小板片からなる挟持部とその端部を連結する連結部と
からなる略U字状を呈するクランプ素子とを有してい
る。このクランプ素子は、通常、矩形状の板片を略U字
状に加締めることにより得られる。
【0003】上記独国特許第856881号、実開昭5
8−181210号公報、特公昭63−8763号公報
の務歯構造は、前記噛合素子を前記クランプ素子の連結
部内面の中央からその開放端に向けて前記噛合頭部を外
部に露出させるようにして、一体に突出させている。こ
の務歯を気密防水性のファスナーテープに固着するに
は、その気密防水性テープの一側縁部に沿って所定のピ
ッチで噛合頭部の挿通孔を形成しておき、これに務歯の
前記噛合頭部を挿通させて、気密防水性テープの挿通孔
形成部を前記クランプ素子の湾曲底面に圧接させるよう
にしてΩ状に折り曲げて押込み、クランプ素子を表裏両
面から加締めて強固に挟着固定して、気密防水用のファ
スナーストリンガを製造する。
【0004】一方、特公平1−54041号公報、特公
平2−16648号公報、実公平5−2098号公報の
務歯構造は、先端に噛合頭部を有するとともに後端に矩
形状のフランジを有する槍形状の噛合素子と、略U字状
のクランプ素子とが別体に形成されている。務歯を気密
防水性テープに固着するには、気密防水性テープの一側
縁部をフランジ側から先端の噛合頭部にかけて前記噛合
素子を包持するように巻き回し、噛合素子のフランジ側
から噛合頭部の手前にかけて、気密防水性テープを介し
て前記クランプ素子を嵌着させたのち包持するように強
く加締めて、クランプ素子により気密防水性テープの一
側縁部をΩ状に折り曲げて強固に挟着固定して、気密防
水用のファスナーストリンガを製造する。
【0005】これらの気密防水用スライドファスナーの
気密防水性は、対向する一対のファスナーストリンガの
前記噛合頭部とクランプ素子との間から折り曲げられて
外部に露呈する気密防水性テープ部分の圧接力により保
障される。この圧接力が弱いと、気密防水性テープに作
用する水圧その他の外力により、圧接するテープ間に間
隙が生じて、気密防水性が損なわれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、噛合素子と
クランプ素子とが一体となった上述の務歯構造にあって
は、部品点数が減少するため部品管理が容易となるが、
気密防水性テープに同務歯を固着するには、気密防水性
テープの一側縁部に噛合頭部の挿通孔を形成しなければ
ならない。更には、その挿通孔に噛合頭部を挿通してか
らクランプ素子の底面に向けて同テープを押し込んでU
字状に折り込む必要があり、その固定構造から気密防水
性テープがテープ幅方向に移動しやすく、クランプ素子
による挟持固着力が弱くなりやすい。そこで、実開昭5
8−181210号公報のように、クランプ素子の開放
側端部の対向面にテープ挟持用のリップを突出させて務
歯の気密防水性テープに対する固着強度を高めている。
【0007】また、この種の気密防水用スライドファス
ナーにとって、気密防水性を確保するには、既述したと
おり一対のファスナーストリンガの対向する務歯を噛合
させたときの対向するテープ部分の圧接力に依存する。
そこで、例えば上記独国特許第856881号や上記公
報のごとく、その圧接面積を大きくするため略U字状に
折り曲げられたクランプ素子の表裏側の一端又は両端に
直角に外側に延出させた舌片を形成すれば、所要の圧接
力が確保され、所要の気密防水性が得やすくなる。しか
るに、前記クランプ素子の外側に突出させて舌片を形成
することは、ファスナー開閉具であるスライダー全体の
気密防水性テープに直交する方向の厚みを大きくしてし
まう。
【0008】一方、上記特公平1−54041号公報、
特公平2−16648号公報、実公平5−2098号公
報などのような、噛合素子とクランプ素子とが別体にて
構成された務歯構造にあっては、部品点数は増えるもの
の、気密防水性テープへの固着作業は容易であり、しか
も噛合素子の基端部に形成されたフランジの存在により
気密防水性テープに対する固着強度も大きいため、実施
化を図るには好ましい務歯構造であるといえる。
【0009】しかして、上述のいずれの務歯構造にあっ
ても、従来のクランプ素子は一部を除いてすべからく略
矩形状を呈しており、隣接するクランプ素子の挟持部に
おける対向する側面が互いに平行となっている。その例
外として、上記独国特許第856881号がある。この
特許明細書によれば、一対のファスナーストリンガの側
縁にジグザグ状に対向して固着される各クランプ素子
が、側面視で挟持部先端に向けて幅狭となる台形に形成
されている。
【0010】この対向して配されるクランプ素子の挟持
部先端面同士がテープ方向に完全にずれて配されている
ため、全く重畳する対向面を有していない。このこと
は、一対のファスナーストリンガの務歯が噛合したと
き、対向するクランプ素子の挟持部の各先端面同士によ
る気密防水性テープに対する直接的な押圧力が作用しな
いため、防水性テープ間に所要の圧接力が発生せず、気
密防水性を低下させる。
【0011】ところで、この種の気密防水用スライドフ
ァスナーにあっては、同ファスナーの装着製品、例えば
潜水服などは不使用時に折り畳まれ、或いは整理されず
に放置され、踏みつけられることがある。このとき、前
記気密防水用スライドファスナーのファスナーストリン
ガも同時に務歯間で折り畳まれようとする。図7はこの
ときのファスナーストリンガ108の折畳み形態を示し
ている。同図Aは同ファスナーストリンガ108の正面
図であり、同図Bは同ファスナーストリンガ108の折
り畳まれる側から見た要部の平面図である。
【0012】一般的なクランプ素子の挟持部は、上述の
ごとく側面視で矩形状を呈するため、図7に示すよう
に、折り畳まれる側で隣り合うクランプ素子104は、
その対向する挟持片105aの外側稜線同士が密着し、
同クランプ素子104の気密防水性テープ101を挟ん
で反対側の挟持片105bの外側稜線同士が離間して、
その外側稜線部分が、挟持片105aの折り畳まれる側
の外側稜線同士の密着部分を中心にしてテープ長さ方向
に大きく開こうとする。
【0013】すなわち、クランプ素子104の挟持部1
05の一外側稜線部を中心とする前記回動により、外側
稜線部が密着する側の気密防水性テープ部分には圧縮応
力が作用し、同時に同テープ101を挟んだ反対側の外
側稜線部との間にある気密防水性テープ部分には強力な
引張り応力が作用して、その引張応力側の気密防水性テ
ープ部分が簡単に引き裂かれる。この気密防水性テープ
101の裂断は、本来の機能である気密防水用スライド
ファスナー100の気密防水性を喪失させることにな
る。
【0014】本発明は、かかる課題に対してなされたも
のであり、その具体的な目的はこの種の気密防水用スラ
イドファスナーにあって、その気密性が確保されると共
に、その長さ方向に強く折り曲げられても容易には裂断
しないスライドファスナーを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段及び作用効果】本発明者等
は、前記目的を達成すべく多面からの検討と実験を繰り
返した。その結果、請求項1に記載された構成を採用す
ることが有効であるとの認識に達した。
【0016】請求項1に係る発明は、気密防水性テープ
の一側縁を、複数の噛合素子が噛合頭部を外部に突出さ
せると共に、そのベース部側から包持して折り曲げ、同
テープの一側縁に略Ω状断面の務歯保持部を形成し、こ
の務歯保持部の周面を一対の板状挟持片からなる挟持部
と各挟持部の一端を連結する連結部とからなる略U字状
のクランプ素子をもって挟着握持して構成される一対の
ファスナーストリンガを備えた気密防水用スライドファ
スナーにあって、前記クランプ素子が、前記気密防水性
テープを隣合うクランプ素子間で折り畳んだとき、隣接
する挟持片同士の側面間に存在するテープ部分に発生す
る引張応力を逃すための応力逃し部を有していることを
特徴としている。
【0017】従来の一般的な構成を備えるこの種の気密
防水用スライドファスナーにあって、その気密防水性テ
ープの長さ方向に沿ってテープ面を折り畳むと、既述し
たごとく、折り畳まれる側の隣り合うクランプ素子の相
対する挟持片の外側稜線同士が密着し、同クランプ素子
は前記外側稜線部の密着部分を中心にして回動し、気密
防水性テープの折り曲げ側とは反対側の外側稜線部間
で、同テープをその長さ方向に大きく開こうとする。こ
のとき密着する各外側稜線部の密着部分はロックされた
状態で相対的に移動せず、回転中心が固定してしまうた
め、折り畳まれた気密防水性テープは両クランプ素子間
の折畳み側とは反対側でテープ長さ方向に大きな引張り
応力を受けて裂断することになる。
【0018】そこで、本発明にあっては気密防水性テー
プを略C字状に包持するクランプ素子の表裏面側の挟持
片間にあるテープ部分に発生する局部的な過大な引張応
力を逃すための応力逃し部を形成して、前述のように気
密防水用スライドファスナーが折り畳まれたとき、その
応力逃し部の存在により折り曲げて密着する稜線部同士
の密着固定位置を相対的に移動可能とし、折畳み側とは
反対側の挟持片間の過大な引張り応力を逃がすようにす
る。その結果、折り畳まれる側とは反対側の稜線部に過
大な引張り応力が発生せずに、その部分での気密防水性
テープの裂断が効果的に回避されるようになる。
【0019】請求項2に係る発明は、前述の構成に加え
て、務歯の噛合時に一対のファスナーストリンガの対向
縁部に沿って所定のピッチをもってジグザグ状に対向し
て配される各挟持部の対向する先端面の一部が重畳され
ていることを特徴としている。
【0020】一般に前記クランプ素子は、その表裏挟持
片の先端対向面には互いに接近するように突出するリッ
プ部が形成されている。クランプ素子を加締めて、その
表裏挟持片をもって略Ω状に折り曲げられた気密防水性
テープの務歯保持部を表裏側から強く挟持するとき、同
挟持片の先端に内側に突出して設けられた前記リップ部
が前記務歯保持部に食い込み、その固定を更に強固なも
のとする。
【0021】本発明者等の実験によれば、前記リップ部
の前面を適切な大きさに形成すれば、挟持部の先端に前
記リップ部とは反対側に延出する舌片を形成しなくと
も、気密防水用スライドファスナーの閉鎖時に発生する
前記リップ部の前面による押圧力によって、外部に露出
して対向する気密防水性テープの折り曲げ部分に所要の
圧接力を付与することができ、十分な気密防水性が確保
されることが判明している。
【0022】一方、前記リップ部の前面は、務歯の噛合
時に一対のファスナーストリンガの対向縁部に沿って所
定のピッチをもってジグザグ状に対向して配列されるよ
うに、クランプ素子が各ファスナーストリンガに固着さ
れている。しかるに、上述した独国特許第856881
号のように、クランプ素子の前記対向面がテープ長さ方
向にずれて、押圧力が直接作用するはずの重畳部分がな
いときは、一対のファスナーストリンガの気密防水性テ
ープ間の対向露出端縁に十分な圧接力が生じない。そこ
で、本発明ではジグザグ状に対向して配列される前記ク
ランプ素子の各対向面の一部を必ず重畳させるように配
して、気密防水性テープ間の所要の圧接力を確保し、気
密防水用スライドファスナーの気密防水性を高めてい
る。
【0023】請求項3に係る発明によれば、前記応力逃
し部は、前記クランプ素子の平面視で、前記挟持部の側
面が、クランプ素子の連結側端面から挟持部先端方向に
同クランプ素子の肉厚と気密防水性テープのテープ厚と
の加算位置よりも先端側を少なくとも起点として、前記
挟持部先端まで所定の角度をもって漸次減少するテーパ
面を含んでいることを特徴としている。
【0024】気密防水用スライドファスナーにあって、
その気密防水性テープのテープ面を長さ方向に折り畳む
と、上述のごとく、折り畳まれる部分の隣り合う挟持部
は、折り畳み側の挟持片の外側稜線部同士が密着し、そ
の密着部分を支点として挟持部が回動し、折り畳まれる
側とは反対側の気密防水性テープには、隣接する前記ク
ランプ素子間で大きな引張応力が発生する。クランプ素
子の挟持部が平面視で従来の矩形状である場合には、気
密防水用スライドファスナーを前述のように折り畳む
と、前記クランプ素子の挟持部先端側が2重に重なり合
った気密防水性テープのテープ本体側にあり、クランプ
素子の連結部側が気密防水性テープの自由端側となるた
め、そのテープ長さ方向の折畳み形態は連結部側が伸び
て挟持部の先端側が圧縮された略円錐形の一部に近似す
る形態となる。
【0025】その結果、気密防水用スライドファスナー
の折畳み部を中心として、クランプ素子は隣接する挟持
部の先端側の外側稜線部で密着し、連結部側の側面同士
は僅かに開いた状態となる。この状態で、噛合素子のベ
ース部側で折り曲げられた気密防水性テープの務歯保持
部は、前記折畳み部の内側に殆ど内部応力が発生せず、
折畳み部の外側が大きく伸ばされるような過大な引張応
力が発生する。
【0026】本発明にあっては、前述の折畳み形態に着
目してなされたものであり、先ず各クランプ素子の挟持
部の左右側面を上述の略円錐形に倣って先端側が幅狭と
なるようなテーパ面とすることによって、上記応力逃し
部となると考えた。しかしながら、本発明による気密防
水性テープに対する務歯の固着構造によれば、既述した
とおり、噛合素子を中心に気密防水性テープとクランプ
素子とが前記噛合素子を包持するように屈曲させて、気
密防水性テープに固着させる。
【0027】かかる固着構造にあって、クランプ素子の
挟持部の全体で強力に気密防水性テープを挟持させるに
は、少なくとも挟持部と連結部との境界面における挟持
力を従来と同様の大きさをもつ挟持力とすることが望ま
しい。そのためには、本発明のように、少なくとも略C
字状に折り曲げられる気密防水性テープの務歯保持部と
クランプ素子の連結部から挟持部にかけての境界面と
が、従来と同様のテープ長さ方向の幅寸法を有すること
が必要となる。そこで、本発明では、挟持部先端に向け
て幅狭とする上記テーパ面の起点を、クランプ素子の肉
厚と気密防水性テープのテープ厚との加算位置に設定し
ている。
【0028】以上の構成を備える本発明によれば、気密
防水性テープに対する務歯に必要な固着強度が確保され
るとともに、気密防水用スライドファスナーを長さ方向
に折り畳んだときにも、前記テーパ面が応力逃し部とな
って、互いの干渉が避けられ、たとえその外側稜線部が
接触するとしても、折り畳みの完了する時点では軽く接
触する程度であり、その間に折り畳まれる側とは反対側
の挟持部と連結部との間に存在する気密防水性テープ部
分に過大な引張応力が発生せず、同気密防水性テープ部
分を裂断することも回避できる。
【0029】前記クランプ素子の両側面におけるテーパ
面のテーパ角は、請求項4に係る発明のごとく、3°〜
7°であることが望ましい。3°よりも小さいと、折り
畳まれる側に隣り合う挟持片の外側稜線部分が密着して
ロック状態となり、応力逃し部としての機能が十分に発
揮されず、折り畳まれる側のクランプ素子間で気密防水
性テープに裂断が発生しやすい。また、7°を越える
と、気密防水用スライドファスナーの閉鎖時に、対向し
て配されるクランプ素子間に互いに作用する直接的な押
圧力が発生しにくくなり、対向する気密防水性テープ同
士の圧接力を効果的に発生させず、所要の気密防水性能
が得にくくなる。
【0030】請求項5〜7に係る発明は、前記応力逃し
部の更なる具体的な態様を規定している。請求項5に係
る発明にあっては、前記応力逃し部に前記挟持部の先端
側隅角部の周面面取りを含んでいることを特徴とし、請
求項6に係る発明では、前記応力逃し部を、前記挟持部
の外側稜線部に形成される面取りを含んでいることを規
定している。また、請求項7に係る発明では、前記応力
逃し部が、前記挟持部の内側稜線部の少なくとも一端部
に形成される面取りを含んでいることを特徴としてい
る。
【0031】これらの応力逃し部は、いずれも気密防水
用スライドファスナーを長さ方向で折り曲げたとき、そ
の折畳み部を中心とするクランプ素子間において、気密
防水性テープの一部の裂断を効果的に回避することが可
能となる。これらの発明は、請求項2、3又は4に係る
発明と組み合わせることができ、気密防水性テープの裂
断が更に効果的に回避される。
【0032】
【発明の実施形態】以下、本発明の好適な実施の形態を
図面に基いて説明する。図1は本実施形態に係る気密防
水用スライドファスナーの務歯噛合時における一部を切
開した務歯の噛合部分を拡大して示す平面図であり、図
2は図1のII-II 線における矢視断面図、図3は図2の
III-III 線における矢視断面図である。
【0033】本実施形態の気密防水用スライドファスナ
ー10は、従来と同様に、気密防水性テープ11、務歯
12の他に、図示を省略したスライダー、上下止具など
から構成されている。気密防水性テープ11はゴム材、
軟質の合成樹脂シートなどの単独、或いはゴムやエラス
トマー樹脂が被着された織物などの水密素材からなり、
そのテープ11の一側縁部を長手方向に沿って屈曲させ
て、その側縁部に沿って一定間隔毎に務歯12が固着さ
れている。
【0034】本実施形態による務歯12は、別個の部材
からなる噛合素子13及びクランプ素子14により構成
される。なお、本発明にあっては噛合素子13及びクラ
ンプ素子14が一体に形成される場合をも含んでいる。
ただし、噛合素子13及びクランプ素子14が別体に構
成される場合には、既述したように、噛合素子の形状の
一部が噛合素子13及びクランプ素子14を一体に構成
する場合とは異なっている。
【0035】本実施形態による単独構成からなる前記噛
合素子13の全体形状は、従来のそれと変わるところが
なく、矩形柱部13aの先端に矩形断面をもつやじり状
の噛合頭部13bを有すると共に、矩形柱部13aの基
端に矩形状のフランジ13cを有している。かかる形状
の噛合素子13には、図2に示すように、気密防水性テ
ープ11の一側縁部が噛合素子13の前記フランジ13
cを抱え込むようにして折り曲げられ、更にそのテープ
本体側とテープ側縁側とを拡開状に折り曲げて、全体の
折曲げ断面形状が略Ω状の務歯保持部11aを形成し、
務歯保持部11aより前記噛合頭部13bを外部に露出
可能としている。
【0036】こうして噛合素子のフランジ13c及び矩
形柱部13aを包持するように折り曲げられた気密防水
性テープ11の務歯保持部11aの周面に沿って、同じ
く図2に示すような、クランプ素子14を強制的に屈曲
変形させることにより、気密防水性テープ11の一側縁
部に所要の間隔をもたせて複数の務歯12を固着する。
複数の噛合素子13を一直線状に並べて、これらの噛合
素子13を気密防水性テープ11の一側縁部で包持する
には、気密防水性テープ11の一側縁部で噛合素子13
を包持する前に、複数個の噛合素子13を気密防水性テ
ープ11の一側縁部に沿って一定の間隔をおいて順次並
べておく。一方、前述のごとく略U字状に屈曲される前
記クランプ素子14は、図4に示すように、一端の対峙
間隔を他端の対峙間隔よりも広くなるように傾斜させた
一対の板状挟持片15a,15bの他端側を連結部16
をもって連結した屈曲板片から構成されている。
【0037】前記挟持片15a,15bの連結部16側
とは反対側の各端部には、その対峙方向に突出するリッ
プ部17が形成されている。また、前記リップ部17を
含めたクランプ素子14の屈曲内面には、その屈曲方向
に直線的に延びる複数本の凹溝14aが形成されてい
る。隣合うクランプ素子14の前記連結部16の中央側
面は連結杆14bをもって一体に連結されている。クラ
ンプ素子14を、さらに屈曲変形して気密防水性テープ
11に取り付けたのち、前記連結杆14bは切除され、
務歯12が気密防水性テープ11の一側縁部に沿って固
着一体化されて、ファスナーストリンガ18が製造され
る。
【0038】所要の長さをもつ一対のファスナーストリ
ンガ18に図示せぬスライダが通され、同ストリンガ1
8の一端に同じく図示せぬ上止具が、その他端に図示せ
ぬ下止具が、それぞれ固着されて気密防水用スライドフ
ァスナー10が得られることになる。図2は前記スライ
ダーにより気密防水用スライドファスナー10が閉鎖さ
れたときの断面図を示している。
【0039】以上のファスナー構成は、クランプ素子1
4の構成を除くと、従来と実質的に変わるところがな
い。従来のクランプ素子104の構成は、図6及び図7
に示し既述したとおり、平面視で略矩形状を呈してい
る。これに対して、本実施形態によるクランプ素子14
は、本発明の特徴的構成であるクランプ素子14の挟持
部15に、気密防水用スライドファスナー10の折曲げ
時において隣接するクランプ素子14間の務歯保持部1
1aのテープ部分11bに発生する過大な引張応力の応
力逃し部が形成されている。
【0040】これを、本実施形態によるクランプ素子1
4の構造を示す図1〜図4と、従来のクランプ素子10
4の構造を示す図7を参照しながら、具体的に説明す
る。
【0041】先ず、図7に基づいて従来のクランプ素子
104の構造について簡単に説明すると、同クランプ素
子104の全体的な形態は本実施形態によるクランプ素
子14の形態とほぼ同一である。しかしながら、従来の
クランプ素子104にあっては、その挟持部105の挟
持片105a及び105bが略矩形状の小板片からな
り、そのテープ長さ方向の幅寸法は挟持部105の全て
の領域において同一である。更に、各挟持片105a及
び105bの内外面側の稜線部分には格別の加工が施さ
れておらず、それぞれが略90°の直角な稜線部分のま
まである。
【0042】従って、いま従来のファスナーストリンガ
108を、そのテープ面に沿って長さ方向に折り曲げた
とき、図7(B)に示す平面視では、折曲げ中心の務歯
102と、それに隣接する務歯102との間では、折り
曲げられる側の挟持片105aの先端側稜線部分が密着
すると共に、その連結部106側では互いが離間方向に
移動する傾向がある。そのため、前記隣接するクランプ
素子104の連結部106側のテープ部分には引張応力
が発生している。このとき、同時に隣接するクランプ素
子104は、同図Bに示すように、折り曲げられる側の
挟持片105aの前述の密着する部分を中心に回動し、
折り曲げられる側とは反対側の挟持片105bを互いに
離間する方向へと移動させようとして、その間の務歯保
持部101aのテープ部分、特に連結部106側のテー
プ部分101bに、平面視における連結部106側のテ
ープ部分に発生する引張応力と相まって、極めて大きな
引張応力が発生し、同部分101bは挟持片105bに
より挟持端部から裂断が始まる。
【0043】これに対して、本実施形態によるクランプ
素子14の形態は、図1及び図4に示すごとく、各挟持
片15a及び15bの一部に様々な応力逃し部を形成し
ている。これにより、務歯保持部11aにおける連結部
16側のテープ部分11bが容易に裂断することを防止
する。
【0044】本実施形態による前記応力逃し部として
は、図1及び図4に示すとおり、挟持片15a,15b
の左右側面上に形成されたテーパ面14cと、その内外
稜線部分に形成された面取り部14d及び14eがあ
る。この他にも、例えば図1に符号Rで示すように、各
挟持片15a,15bの先端角隅部、特にその内面側隅
部を微小な円弧面に形成している。本実施形態では、更
に多様な応力逃し部を形成しているが、それらの応力逃
し部の全てが必要でない場合もあり、その一部を除くこ
ともできる。
【0045】ここで、上記引張応力の応力逃し部として
最も有効な手段である前記テーパ面14cを設計するに
あたっては、他の応力逃し部の設計以上に留意すべき点
がある。これを図1及び図4と表1とを参照しながら、
その機能と共に具体的に説明する。
【0046】先ず、留意すべき第1の点は、挟持部15
に形成するテーパ面14cの形成起点位置である。一般
に、クランプ素子14の大きさや配列ピッチは、気密防
水用スライドファスナー10の寸法(幅寸法、長さ寸法
など)や用途、或いはテープ構造や素材により、予め決
められている。前記テーパ面14cを、クランプ素子の
平面視で略台形となるように、連結部16の外側端縁か
ら挟持部15の先端にかけてテーパ面を形成すると、ク
ランプ素子14による気密防水性テープ11の挟持力が
低下してしまう。
【0047】そこで、本実施形態にあっては、前記テー
パ面14cの形成起点位置を、クランプ素子14による
気密防水性テープ11に対する必要な挟持力を確保すべ
く、その連結部16側における気密防水性テープ11に
対する実質的な挟持面積を確保している。すなわち、前
記テーパ面14cの形成起点位置を、連結部16の外側
端面から少なくともクランプ素子14の肉厚D1に気密
防水性テープ11のテープ厚D2を加算した値(D1+
D2)以上の寸法位置Hに設定している。この寸法位置
Hよりも連結部16側にテーパ面14cの形成起点位置
を設定すると、気密防水用スライドファスナー10の横
引き力による務歯12の外れが発生しやすくなる。
【0048】次に留意すべき点は、前記テーパ面14c
のテーパ角αにある。このテーパ角αが小さ過ぎると、
既述したとおり気密防水用スライドファスナー10の折
畳み時に気密防水性テープ11の一部が裂断しやすくな
り、テーパ角αが大きすぎると、クランプ素子14の挟
持片15a,15bの先端幅寸法Wが小さくなり、一対
のファスナーストリンガ18の対面する各クランプ素子
14の挟持片15a,15bの先端前面の間に重畳する
部分W1がなくなり、対向する気密防水性テープ11間
に発生する圧接力が小さくなって、所要の気密防水性能
が得られない。
【0049】図8は、前記テーパ面14cのテーパ角α
の変化に伴う気密防水用スライドファスナー10の気密
性の変化を示している。ただし、この図に示すテーパ角
αは、テーパ面14cの形成起点位置をクランプ素子1
4の肉厚D1と気密防水性テープ11のテープ厚D2と
を加算した寸法位置としている。このテーパ面14cの
形成起点位置を変更する場合には、ファスナー折畳み時
における気密防水性テープ11の裂断が発生しない好適
なテーパ角αの範囲も、気密防水性テープ11間の上記
圧接力との関係で自ずと変更される。
【0050】図7において、テーパ角(逃げ角)αが0
°のときはテーパ面14cを全く形成しない場合であ
り、隣接するクランプ素子の側面が平行している。い
ま、図8に示すように、前記テーパ面14cのテーパ角
αを0°から8°まで変化させると、気密防水用スライ
ドファスナー10の気密度は2から0.7(kgf/c
2 )へと、漸次減少していることが理解できる。従っ
て、気密防水用スライドファスナー10の気密度を重視
すると、同図からテーパ角αは5°以下であることが望
ましい。
【0051】しかして、本発明にあっては、気密性能の
他に、上述のごとく気密防水用スライドファスナー10
が長さ方向で強く折り曲げられたときに、気密防水性テ
ープ11の一部に裂断を発生させないことも主要な目的
としている。そこで、次のごとき実験を行った。
【0052】気密防水性テープ11にゴム引きの繊維織
物テープを採用し、務歯12の噛合素子13を既述した
図1に示す構造とすると共に、クランプ素子14の挟持
部15における前記テーパ面14cの形成起点位置を上
述のクランプ素子14の肉厚D1と気密防水性テープ1
1のテープ厚D2とを加算した寸法位置Hとしている。
【0053】かかる条件下で、上記テーパ角αを0°、
2°、5°及び8°として、前記寸法位置Hから挟持部
15の先端までの側面全体にテーパ面14cを形成し、
それぞれ10本の気密防水用スライドファスナー10を
作成した。各ファスナー10について、各テーパ角αご
との、ストリンガ曲げ耐久度(折曲げ時のテープ裂断強
度)、気密度(kgf/cm2 )、重畳量比率(圧迫量
比率)(%)、チェーン横引強度(kgf/in)の平
均値を求めた。ここで、ストリンガ曲げ耐久度は1本の
気密防水用スライドファスナー10について、300回
の折畳みを行い気密防水性テープ11の裂断の程度を
「×」,「△」,「○」,「◎」で評価した。表1は、
前記実験結果を示している。
【0054】
【表1】
【0055】表1によれば、ストリンガ曲げ耐久度はテ
ーパ角αが2°で「△」、5°で「○」、8°では
「◎」と、テーパ角αを大きくすればするほど、同耐久
度が増すことが分かる。一方、気密度はテーパ角αが大
きくなるにつれて低下しており、その原因がクランプ素
子14の対向前面間の重畳量の比率に依存することが理
解できる。この重畳量比率の値が大きいほど、気密度は
増加する。また、一対のファスナーストリンガ18同士
を離間方向に横引きしたときの務歯12の脱落強度を示
すチェーン横引強度は、テーパ面14cの形成起点位置
を上述のごとく設定すると、テーパ角αが8°であって
も十分に耐えられる強度を有していることが理解され
る。
【0056】このように、上記テーパ角αは他の要因と
相まって気密防水用スライドファスナー10に対する気
密防水性能や耐久性、特に気密防水用スライドファスナ
ー10の折曲げによる気密防水性テープ11の裂断を回
避する上で、大きな影響を及ぼす主要な要因となってい
る。従って、前記テーパ角αの設定には、他の要因、例
えばテーパ面14cの形成起点位置、上記挟持片15
a,15bの内外稜線部分に形成される面取り部14
d,14e、或いは上記挟持片15a,15bの先端隅
角部に形成される円弧面Rの設定量をも勘案する必要が
ある。以上を踏まえるとき、本発明における前記テーパ
面14cのテーパ角αは、3°〜7°であることが望ま
しい。
【0057】また本発明によれば、図1及び図4に示す
ように、クランプ素子14の各挟持片15a,15bの
テープ側稜線部分とテープ側とは反対側の外側稜線部分
に面取り部14d,14eを形成すると、気密防水用ス
ライドファスナー10が上述のように折り畳まれると
き、その折り畳まれる側で隣接するクランプ素子14の
挟持片15a同士の外側稜線部分がたとえ密着しても、
そこに面取りがなされているため、その面取り部14
d,14eに滑りが生じて、密着点が移動し、折り畳ま
れる側とは反対側の挟持片15b間に存在する気密防水
性テープ11、特にその挟持片15bの連結部16側の
テープ部分11bに発生する引張応力の一部が逃がさ
れ、同テープ部分11bの裂断をしにくくする。
【0058】更に、図1に符号Rで示すように、クラン
プ素子14の各挟持片15a,15bの先端隅角部に微
小な円弧面を形成する場合も、気密防水用スライドファ
スナー10が折り畳まれたとき、折り畳まれる側で隣接
する挟持片15aの各先端側の隅角部において挟持片1
5a同士が密着して回動時の支点となるため、前記円弧
面Rの存在により同支点が移動し、上記面取り部14
d,14eと同様に、折り畳まれる側とは反対側の挟持
片15bの連結部16側のテープ部分11bに発生する
引張応力の一部が逃がされ、同テープ部分の裂断をしに
くくする。
【0059】以上は本発明の好適な実施形態を例示した
ものであり、例えばクランプ素子に形成される応力逃し
部として、上述のごとく、テーパ面14c、面取り部1
4d,14e及び円弧面Rの全てを具備する必要はな
く、気密防水用スライドファスナー10の長さや幅、気
密防水性テープ11のテープ材質、クランプ素子14の
大きさなど他の要因との関係で、前記応力逃し部のいず
れか一つ、或いはそれらの任意の組合せによっても、本
発明の目的を充分に達成することができる場合がある。
従って、本発明は上記実施形態に限定されないことは当
然であり、各請求項に記載した範囲内で様々に設計変更
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施形態を示す噛合状態にあ
る気密防水用スライドファスナーの噛合部分の一部を切
開した要部拡大平面図である。
【図2】図1におけるII-II 線の矢視断面図である。
【図3】図2におけるIII-III 線の矢視断面図である。
【図4】本発明に適用されるクランプ素子列の固着前の
構造例を示す内側から見た斜視図である。
【図5】本発明の気密防水用スライドファスナーの折畳
み形態を示す説明図である。
【図6】従来の務歯固着部を切開して示す気密防水用ス
ライドファスナーの要部平面図である。
【図7】従来の気密防水用スライドファスナーの折畳み
形態を示す説明図である。
【図8】本発明におけるクランプ素子に形成されるテー
パ面のテーパ角の変化に基づく気密度の変化を示す相関
図である。
【符号の説明】
10,100 気密防水用スライドファ
スナー 11,101 気密防水性テープ 11a,101a 務歯保持部 11b,101b テープ部分 12,102 務歯 13,103 噛合素子 13a,103a 矩形柱部 13b,103b 噛合頭部 13c,103c フランジ 14,104 クランプ素子 14a 凹溝 14b 連結杆 14c テーパ面 14d 外側稜線部分の面取り部 14e 内側稜線部分の面取り部 15,105 挟持部 15a,15b 105a,105b 挟持片 16 連結部 17 リップ部 18,108 ファスナーストリンガ R 円弧面

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気密防水性テープ(11)の一側縁を、複数
    の噛合素子(13)が噛合頭部(13b) を外部に突出させると
    共に、そのベース部側から包持して折り曲げ、同テープ
    (11)の一側縁に略Ω状断面の務歯保持部(11a) を形成
    し、この務歯保持部(11a) の周面を一対の板状挟持片(1
    5a,15b) からなる挟持部(15)と各挟持片(15a,15b) の一
    端を連結する連結部(16)とからなる略U字状のクランプ
    素子(14)をもって挟持して構成される一対のファスナー
    ストリンガ(18)を備えた気密防水用スライドファスナー
    (10)にあって、 前記クランプ素子(14)が、前記気密防水性テープ(11)を
    隣合うクランプ素子(14)間で折り畳んだとき、隣接する
    挟持片(15a,15b) 同士の側面間に存在するテープ部分(1
    1b) に発生する引張応力を逃すための応力逃し部を有し
    てなることを特徴とする気密防水用スライドファスナ
    ー。
  2. 【請求項2】 務歯(12)の噛合時に一対のファスナース
    トリンガ(18)の対向縁部に沿って所定のピッチをもって
    ジグザグ状に対向して配される各挟持部(15)の対向する
    先端面の一部が重畳されてなることを特徴とする請求項
    1記載の気密防水用スライドファスナー。
  3. 【請求項3】 前記応力逃し部は、前記クランプ素子(1
    4)の平面視で、前記挟持部(15)の側面が、クランプ素子
    (14)の連結部側端面から挟持部先端方向に同クランプ素
    子(14)の肉厚(D1)と気密防水性テープ(11)のテープ厚(D
    2)との加算位置よりも先端側を少なくとも起点として、
    前記挟持部先端まで所定の角度をもって漸次減少するテ
    ーパ面(14c) を含んでなることを特徴とする請求項1又
    は2記載の気密防水用スライドファスナー。
  4. 【請求項4】 前記クランプ素子(14)の両側面における
    前記テーパ面(14c) のテーパ角 (α) が3°〜7°であ
    ることを特徴とする請求項3記載の気密防水用スライド
    ファスナー。
  5. 【請求項5】 前記応力逃し部は、前記挟持部(15)の先
    端側隅角部の周面面取り部(R) を含んでなることを特徴
    とする請求項1又は2記載の気密防水用スライドファス
    ナー。
  6. 【請求項6】 前記応力逃し部は、前記挟持部(15)の外
    側稜線部に形成される面取り部(14d) を含んでなること
    を特徴とする請求項1又は2記載の気密防水用スライド
    ファスナー。
  7. 【請求項7】 前記応力逃し部は、前記挟持部(15)の内
    側稜線部の少なくとも一端部に形成される面取り部(14
    e) を含んでなることを特徴とする請求項1又は2記載
    の気密防水用スライドファスナー。
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