JP3000905U - 圧縮式の布団収納袋 - Google Patents

圧縮式の布団収納袋

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JP3000905U JP1994001779U JP177994U JP3000905U JP 3000905 U JP3000905 U JP 3000905U JP 1994001779 U JP1994001779 U JP 1994001779U JP 177994 U JP177994 U JP 177994U JP 3000905 U JP3000905 U JP 3000905U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】家庭用アイロンや挟持具等といった手間の掛か
るものを用いる必要がなく、簡単に開口部を閉じること
ができると共に、その開口部の密閉状態を確実に維持す
ることのできる圧縮式の布団収納袋を提供する。 【構成】表裏2枚のシートa,bからなる開口部2に、
袋体の開口部2の一端から他端にかけて密閉手段5が設
けられると共に、この密閉手段5の両側、即ち袋の開口
部2端側と袋の底部3側に沿って、凹凸嵌合による補助
閉鎖手段6,7が設けられている。密閉手段5は、一方
のシートに設けられた粘着帯5aが、他方のシートbに
設けられこの粘着帯5aに粘着する被粘着帯5bとから
構成する。一方、補助閉鎖手段6,7は、一方のシート
aに設けられた突条6aと、他方のシートbに設けられ
突条6aに係合する断面略U字状の溝部6bとから構成
される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本願考案は、開口部を有する柔軟な袋体内に布団を収納して開口部を閉じると 共に袋体内の空気を排出して布団を圧縮した状態で収納するようにした圧縮式の 布団収納袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、布団を収納するに際して、軟質の合成樹脂製の袋の中に布団を収納して 開口部を閉じると共に、袋体内の空気を排出することにより、布団を圧縮した状 態で収納するようにした、圧縮式の布団収納袋が広く用いられつつある。現在使 用されているこの種の圧縮式の布団収納袋における、袋の開口部を閉じる方法と しては、次のものが知られている。
【0003】 まず、開口部を家庭用アイロン等で加熱し、袋の開口部を溶着により閉じる方 法がある。この方法は、溶着によるため、開口部を最も確実に閉じることができ ると一般的には考えられるが、家庭用アイロン等で加熱するため、加熱の温度の 設定が正確でなかったり、或いは、一部にアイロンをかけ忘れた箇所があると、 その部分から空気が抜けてしまい、長期間の収納のうちに、内部に空気が浸入し て、圧縮効果が少なくなってしまうという課題がある。また、家庭用アイロンを 用いなければならないという手間がかかることは勿論、この袋を再度使用しよう とすると、溶着した部分を鋏等で切取らなければならず、再使用を繰り返す度に 袋が小さくなってしまうという課題がある。
【0004】 次に、袋の開口部を、挟持具で挟んで封鎖するようにしたものも提案されてい るが、口の広い開口部を挟持具で挟むことの手間と困難性があることは勿論、長 期間の収納のうちに、挟持具による挟持が甘くなり、内部に空気が浸入して、圧 縮効果が少なくなってしまうという課題がある。さらに、収納中に、挟持具が何 かに引っ掛かる等して外れてしまうというおそれもある。
【0005】 更に、袋の開口部に、その開口部を構成する表裏一対のシートの内、一方のシ ートに突条を、他方のシートに設けられた溝部を、夫々開口部の一端側から他端 側にかけて設けたものとし、その突条を溝部に嵌合させることにより開口部を閉 鎖できるようにしたものが従来から知られている。しかし、このような突条と溝 部とを嵌合するものでは、開口部の一端側から他端側の全体を完全に嵌合したか 否かが判りにくい。その結果、全体を完全に嵌合したつもりでも、一部に完全に 嵌合していない未嵌合の部分ができてしまうということがよくあり、このような 場合には時間の経過により、内部に徐々に空気が入ってしまう。又、仮に、全体 を完全に嵌合できたとしても両者を単に嵌合しているだけのものであるため、時 間の経過により両者の嵌合が緩んだような場合等には内部に徐々に空気が入って しまう恐れがある。
【0006】 しかして、本願考案者は、粘着帯により、開口部の表裏のシートを粘着するこ とにより、袋の密封を行よう試みたが、粘着帯のみでは、表裏のシートを開口端 から順に広げていくと、簡単に粘着が外れてしまうおそれがあることが判明した 。即ち、粘着部分を開口方向に引っ張っても、粘着帯の粘着は剥がれず、充分な 密閉機能を果たし得るものの、粘着されていな部分から順に広げると、粘着が外 れやすいという欠点がある。また、布団の出し入れ等の際に、粘着帯が布団等に 無用にひっついてしまい、取扱いにくいことは勿論、粘着性能が劣化するおそれ がある。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
そこで、本願考案は、家庭用アイロンや挟持具等といった手間の掛かるものを 用いる必要がなく、簡単に開口部を閉じることができると共に、その開口部の密 閉状態を確実に維持することのできる圧縮式の布団収納袋を提供せんとするもの である。特に、粘着帯を用いて袋の密閉をなす場合に、粘着帯が剥がれにくく、 さらに望ましくは、粘着帯が布団等の他の部分に無用にひっつきにくくすること を第1の目的とする。
【0008】 本願考案の第2の目的は、粘着帯と被粘着帯との高さと、突条と溝部との嵌合 高さを略等しくすることにより、突条と溝部とを嵌合させるとその嵌合に伴い同 時に粘着帯と被粘着帯とを粘着できる作業容易な圧縮式の布団収納袋を提供する ことである。
【0009】 本願考案の第3の目的は、粘着帯と被粘着帯との高さを、突条と溝部との嵌合 高さより高くすることにより、突条と溝部とを嵌合嵌合させるとによりその嵌合 に伴い同時に粘着帯と被粘着帯とを粘着でき、しかも、粘着帯と被粘着帯とが互 いに押圧できその粘着をより一層強固なものにできる作業容易な圧縮式の布団収 納袋を提供することである。
【0010】 本願考案の第4の目的は、粘着帯と被粘着帯とを、突条の先端と溝部の溝の底 部とに設けることにより、突条と溝部とを嵌合させるだけで、粘着帯と被粘着帯 との粘着をも同時に行える作業容易なものであって、しかも、粘着帯と被粘着帯 及び突条と溝部との全体の幅を細幅に形成できる圧縮式の布団収納袋を提供する ことである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本願考案は、開口部2を有する柔軟な袋体1内に布団を収納して開口部2を閉 じると共に袋体1内の空気を排出して布団を圧縮した状態で収納するようにした 圧縮式の布団収納袋において、次の構成を有するものを提供することにより、上 記の課題を解決する。
【0012】 本願の第1の考案に係る圧縮式の布団収納袋においては、袋体1の開口部2の 一端から他端にかけて粘着帯5aによる密閉手段5が設けられると共に、この粘 着帯5aによる密閉手段5の両側、即ち袋の開口部端側と袋の底部端側に沿って 、凹凸嵌合6a,6b,7a,7bによる補助閉鎖手段6,7が設けられている 。そして、粘着帯5aによって開口部2を密閉するに加えて、凹凸嵌合6a,6 b,7a,7bにより粘着帯5aの剥離を防止するようにしたことを特徴とする ものである。
【0013】 本願の第2の考案は、上記の第1の考案に係る圧縮式の布団収納袋において、 次の構成を有するものを提供する。 この第2の考案に係る圧縮式の布団収納袋においては、上記の密閉手段5が、 袋体1の開口部2を構成する表裏一対のシートa,bの内、一方のシートaに設 けられた粘着帯5aと、他方のシートbに設けられた被粘着帯5bとから構成さ れ、粘着帯5aを被粘着帯5bに粘着させることにより密閉を行う。また、上記 の補助閉鎖手段6,7が、袋体1の開口部2を構成する表裏一対のシートa,b の内、一方のシートaに設けられた突条6a,7aと、他方のシートbに設けら れた溝部6b,7bとから構成され、この突条6a、7aを溝部6b,7bに嵌 合させることにより閉鎖をなす。そして、突条6a,7aと溝部6b,7bとの 嵌合状態において、粘着帯5aが被粘着帯5bに当接していることを特徴とする ものである。
【0014】 本願の第3の考案は、上記の第2の考案に係る圧縮式の布団収納袋において、 粘着帯(5a)又は被粘着帯(5b)の両側に配設された突条(6a)(7a)が一体的に形成さ れるとともに、粘着帯(5a)又は被粘着帯(5b)の両側に配設された溝部(6b)(7b)が 一体的に形成され、突条(6a)と突条(7a)との間、溝部(6b)と溝部(7b)との間に粘 着帯(5a)又は被粘着帯(5b)が夫々配設されるようになされたものであることを特 徴とするものを提供する。
【0015】 本願の第4の考案は、上記の第3の考案に係る圧縮式の布団収納袋において、 粘着状態における粘着帯(5a)と被粘着帯(5b)とのシート(a)(b)からの高さ(h1)が 、嵌合状態における突条(6a)(7a)と溝部(6b)(7b)とのシート(a)(b)からの高さ(h 2)と略同じか、又は高く形成されてなるものであることを特徴とするものを提供 する。
【0016】 本願の第5の考案は、開口部2を有する柔軟な袋体1内に布団を収納して開口 部2を閉じると共に袋体1内の空気を排出して布団を圧縮した状態で収納するよ うにした圧縮式の布団収納袋において、袋体1の開口部2を構成する表裏一対の シートa,bの内、一方のシートaに突条6aが設けられ、他方のシートbに当 該突条6aに嵌合する溝部6bが設けられ、突条6aの先端と溝部6bの底部と の何れか一方に粘着帯5aを設けたことを特徴とする圧縮式の布団収納袋を提供 する。
【0017】
【作用】
本願考案の圧縮式の布団収納袋においては、開口部2を閉じる際に、突条6a と溝部6bとを、また、突条7aと溝部7bとを、夫々嵌合すると共に、両者間 の粘着帯5aと被粘着帯5bとを粘着させる。これにより、袋体1の開口部2は 、粘着帯5a及び被粘着帯5bの接合によって、密閉される。そして、その両側 が、突条6aと溝部6b、突条7aと溝部7bによる嵌合によって閉鎖される。 従って、開口部2端から表裏のシートa、bが広げられても、その力は粘着帯5 a及び被粘着帯5bに直接作用せず、粘着による密閉が弱くなることはない。し かも、両突条6a、7a或いは両溝部6b、7bを突出させることにより、粘着 帯5aは、両突条6a、7a或いは両溝部6b、7bの谷間に配位され、開口状 態において、粘着帯5aと他の物との無用な接触が防止され、粘着性能の劣化を 防止することができる。さらに、突条6a,7aと溝部6b,7bとの嵌合状態 において、粘着帯5aが被粘着帯5bに当接しているようにすると、嵌合状態に おいて、自然と粘着帯5aが被粘着帯5bに密着して密封性をより高めることが できる。
【0018】 又、粘着帯5a又は被粘着帯5bの両側に配設された突条6a、7aを一体的 に形成するとともに、粘着帯5a又は被粘着帯5bの両側に配設された溝部6b 、7bを一体的に形成し、突条6aと突条7aとの間及び溝部6bと溝部7bと の間に粘着帯5a又は被粘着帯5bを配設するようにすることにより、粘着帯5 aや突条6a等の袋体1の開口部2への取付けに際し、粘着帯5aや突条6a等 を各々別途に取り付けなくても一度で取り付けられる便利なものにできる。
【0019】 更に、その際、粘着状態における粘着帯5aと被粘着帯5bとのシートa、b からの高さh1を、嵌合状態における突条6a、7aと溝部6b、7bとのシー トa、bからの高さh2と略同じにしておくことにより、突条6aと溝部6bと を嵌合させるだけで粘着帯5aと被粘着帯5bとの粘着も同時に行え、粘着帯5 aと被粘着帯5bとを粘着させる作業を行わずに済み、作業を容易なものにでき る。又、上記高さh1を、突条6a、7aと溝部6b、7bとの高さh2より高 くしておくことにより、突条6aと溝部6b、突条7aと溝部7bの嵌合により 、粘着帯5aと被粘着帯5bとが互いに押し付け合う状態にできる。これにより 、粘着帯5aと被粘着帯5bとを当接させる作業を行わずに済み、作業を容易な ものにできることに加え、粘着帯5aと被粘着帯5bとの両者の粘着をより一層 強固なものできる。
【0020】 一方、粘着帯5aと被粘着帯5bとを、突条6aの先端と溝部6b溝の底部と に設けるようにすれば、1対の突条6aと溝部6bのみで、粘着と嵌合との両者 をなすことができるものである。
【0021】
【実施例】
以下、図面に基づき本願考案の一実施例を説明する。まず、図1は、一実施例 の布団収納袋の斜視図であり、図2の(A)は図1のA−A線に沿う断面の開口 状態の構造説明図であり、(B)は同閉口状態の構造説明図である。
【0022】 この袋体1は、開閉可能な開口部2と、閉じられた底部3及び左右の両側部4 ,4とを備え、内部に布団fを収納する軟質合成樹脂製袋である。その開口部2 には、袋体1の開口部2の一端から他端にかけて設けられた粘着帯による密閉手 段5が設けられると共に、この粘着帯の両側、即ち袋の開口部2端側と袋の底部 3側に沿って、凹凸嵌合による補助閉鎖手段6,7が設けられている。また、必 要に応じて、逆止弁を有する脱気用の弁部材8が袋体の適宜位置に設けられてい る。使用方法は、袋体1内に布団fを入れて、開口部2の密閉手段5と補助閉鎖 手段6,7とを閉じ、内部の空気を抜くことにより、布団を圧縮状態として収納 できるようにするものである。空気を抜く方法としては、閉じかけた開口部2に 、電気掃除機のホースs1を挿入して、内部の空気を吸引した後、ホースs1を 抜いて素早く開口部2を完全に閉じるようにする方法や、或いは、前述の脱気用 の弁部材8を設けている場合には、開口部2を完全に閉じた後、電気掃除機のホ ースs2を弁部材8に当接させて内部の空気を吸引した後、ホースs2を外す方 法等、一般の圧縮式の布団収納袋に用いられている方法を採用することができる 。
【0023】 開口部2の密閉手段5と補助閉鎖手段6,7について、図2に基づき詳細に説 明する。この図2の(A)及び(B)は、右側が開口部2端側であり、左側が袋 体の底部3端側である。この開口部2は、一般の袋と同様、表裏2枚のシートa ,bからなり、密閉手段5として、粘着帯5aが一方のシートに、この粘着帯5 aに粘着する被粘着帯5bが他方のシートbに設けられている。この粘着帯5a 及び被粘着帯5bは、適当な幅(例えば1〜4cm幅)をもって、袋体1の開口部 2の全長に渡って、即ち図1に示す袋体2の両側部4,4間の全長に渡って、設 けられている。粘着帯5aは、袋体の基材上に適当な粘着剤を塗布等によって配 設してもよく、或いは、ウレタンや塩化ビニル等の粘着性を有すると共に表面が 汚れる等して粘着性が劣化した際に水洗することによってその粘着性が回復する ものを配設してもよい。他方、被粘着帯5bには、ポリエチレンやシリコン等の 離型性のあるものを配設すればよいが、再度の使用を考えなければ、離型性のな い素材を用いてもよい。また、被粘着帯5bを、粘着帯5aと同様な粘着性を有 するものとして実施すれば、より一層、粘着性を高めるとこができる。
【0024】 開口部2端側の補助閉鎖手段6と底部3側の補助閉鎖手段7とは、実質的に同 一のものを用いれば良く、以降の説明では、特に必要のない限り、補助閉鎖手段 6についてのみ詳細に説明する。この補助閉鎖手段6は、先端が基端よりも若干 膨らんだ突条6aを一方のシートaに設け、この突条6aに係合する断面略U字 状の溝部6bを他方のシートbに設けたものである。この突条6aと溝部6bは 、上記の粘着帯5a及び被粘着帯5bと平行に、袋体1の開口部2の全長に渡っ て、即ち袋体2の両側部4,4間の全長に渡って、設けられている。この突条6 aと溝部6bは、若干硬質の合成樹脂により構成することが望ましく、袋体1に 軟質の合成樹脂を用いる場合には、突条6a及び溝部6bに基部61a、61b を設けて、溶着や接着剤により固定することが望ましい。尚、図示実施例では、 突条6a及び溝部6bの基部61a、61bと、突条7a及び溝部7bの基部7 1a、71bとを分離しているが、一体に連続させたものでもよい。この場合、 前述の粘着帯5a及び被粘着帯5bは、この連続した基部上に配設することにな る。
【0025】 使用に際しては、図2(B)に示すように、突条6aと溝部6bとを、また、 突条7aと溝部7bとを、夫々嵌合すると共に、両者間の粘着帯5a及び被粘着 帯5bの部分を押さえて粘着させる。これにより、袋体1の開口部2は、粘着帯 5a及び被粘着帯5bの接合によって、密閉される。そして、その両側が、突条 6aと溝部6b、突条7aと溝部7bによる嵌合によって閉鎖される。従って、 同図の矢印に示すように、表裏のシートa、bが何らかの力によって広げられて も、その力は粘着帯5a及び被粘着帯5bに直接作用せず、粘着による密閉が弱 くなくことはない。しかも、図2(A)に示されるように、粘着帯aは、両突条 6a、7aの谷間に設けられる結果、開口状態において、粘着帯aと他の物との 無用な接触が防止され、粘着性能が劣化することを防止し得る。
【0026】 次に、図3(A)及び図3(B)に基づき、他の実施例について説明する。尚 、図2(A)及び図2(B)と実質的に同一の構成については、同一の符号を用 いて、その説明を省略する。
【0027】 この実施例では、粘着帯5a及び被粘着帯5bを、袋体1のシートa,bの基 材より、若干接近させるため、台状部52a、52bの表面に設けている。これ により、先の実施例では、粘着帯5aと被粘着帯5bとを当接させるために、そ の部分を押さえ込むようにする必要があったが、この実施例では、突条6aと溝 部6b、突条7aと溝部7bを、夫々嵌合させることにより、自然と粘着帯5a と被粘着帯5bとが当接するようになるものである。即ち、図3(B)に示すよ うに、突条6aと溝部6b、突条7aと溝部7bの嵌合高さh2と、台状部52 a、52bの高さh1とを略等しくすることにより、粘着帯5aと被粘着帯5b とが無理なく粘着することができるものであり、これにより、突条6aと溝部6 bとを嵌合させるだけで粘着帯5aと被粘着帯5bとの粘着も同時に行え、粘着 帯5aと被粘着帯5bとを粘着させる作業を行わずに済み、作業を容易なものに できる。
【0028】 又、この実施例では、粘着帯5aを有する台状部52aと二つの突条6a、7 aとが、被粘着帯5bを有する台状部52bと二つの溝部6b、7bとが、夫々 一体的に形成されている。こうすることにより、粘着帯5aや突条6a等の袋体 1の開口部2への取付けに際し、粘着帯5aや突条6a等を各々別途に取り付け なくても一度で取り付けられる容易なものにできる。しかも、例えば突条6aと 溝部6b、突条7aと溝部7bの嵌合高さh2と、台状部52a、52bの粘着 帯5a、被粘着帯5bとの高さh1とに差がある場合には、台状部52a、52 b突条6aと溝部6b及び突条7aと溝部7bとが嵌合した後に台状部52a、 52bと突条6a、7aあるいは溝部6a、7bとの間が十分な伸びや可撓性を 有さなければならないが、この実施例のように上記嵌合高さh2と台状部52a 、52bとの高さを略等しくしておけば、それらの間が撓まなくても粘着帯5a と被粘着帯5bとを粘着させることも可能となる。従って、十分な伸びや可撓性 を有する素材に限定されずに種々の素材から一体的に形成できる。尚、台状部5 2a、52bは、突条6a、7a、溝部6b、7bと別体のものから構成しても 良い。
【0029】 さらに、h1>h2とすることによって、突条6aと溝部6b、突条7aと溝 部7bの嵌合により、粘着帯5aと被粘着帯5bとが互いに押し付け合う状態に できる。これにより、粘着帯5aと被粘着帯5bとを当接させる作業を行わずに 済み、作業を容易なものにできることに加え、粘着帯5aと被粘着帯5bとの両 者の粘着をより一層強固なものできる。
【0030】 この実施例では、粘着帯5a及び被粘着帯5bを、共に、台状部52a、52 bの表面に設けたが、一方のみを台状部の表面に設けるようにしてもよい。さら に、図4(A)及び図4(B)に示すように、溝部6bを被粘着帯5bより凹ん だ状態に設けることにより、図3と同様の効果を上げることができる。
【0031】 尚、上記の各実施例において、突条6aと溝部6b、突条7aと溝部7bにつ いては、粘着の剥がれを防止するものであるため、袋体の開口部2の全長に渡っ て設ける必要はなく、断続的に設けてもよい。また、球状の突起と、これに嵌合 する凹部といったように、嵌合の形態を変更して、実施することもできる。さら に、補助閉鎖手段6,密閉手段5,補助閉鎖手段7,密閉手段5,補助閉鎖手段 6,密閉手段5,補助閉鎖手段7,と言ったように、複数の手段を順次設けるよ うにしてもよい。また、突条と溝部とをa,b何れのシートに設けるかは、適宜 変更することができるものである。
【0032】 さらに、図5(A)及び図5(B)に示すように、粘着帯5aと被粘着帯5b とを、突条6aの先端と溝部6bの溝の底部とに設けるようにすれば、1対の突 条6aと溝部6bのみで、粘着と嵌合とを両者をなすことができるものである。 従って、この図5では、少なくとも1対の突条6aと溝部6bのみで、実施する こともできるが、図1乃至図4の構成と併用することも可能である。こうするこ とにより、突条6aと溝部6bとを嵌合させるだけで、粘着帯5aと被粘着帯5 bとの粘着をも同時に行え、作業を容易なものにできる。しかも、補助閉鎖手段 6及び密閉手段5の全体の幅を細幅に形成でき、袋の開口部2に面積をとること なく簡素化して形成できる。尚、先の実施例と同様に、被粘着帯5bには、離型 性を有するものを採用して、再使用性を確保するようにしてもよく、或いは被粘 着帯5bに粘着性を有するものを採用して粘着効果を高めるようにしてもよい。 突条と溝部の形状や配設状態は、先の各実施例のものを適宜選択して用いること ができる。尚、溝部6b内に、粘着帯5aを設ける方が、粘着帯5aが他のもの に接触しにくい点で有利である。
【0033】
【考案の効果】
以上、本願の第1の考案は、家庭用アイロンや挟持具を用いずとも、容易に袋 の密閉をなすことができ、閉口後に、袋体の開口部を広げるような力が加わって も、粘着帯による密閉手段の密閉性が劣化することのない圧縮式の布団収納袋を 提供することができたものである。しかも、補助閉鎖手段の突条或いは溝部を突 出させることにより、粘着帯と他の物との無用な接触が防止され、粘着性能の劣 化することができると共に、布団の出し入れの際に布団が粘着帯にひっついてし まうと言ったことも防止し得る。
【0034】 本願の第2の考案のように、突条と溝部との嵌合状態において、粘着帯が被粘 着帯に当接しているようにすると、嵌合状態において、自然と粘着帯が被粘着帯 に密着して密封性をより高めることができる。
【0035】 本願の第3の考案のように、突条を一体的に形成するとともに、溝部を一体的 に形成し、突条と突条との間及び溝部と溝部との間に粘着帯又は被粘着帯を配設 することにより、粘着帯や突条等の袋体の開口部への取付けに際し、粘着帯や突 条等を各々別途に取り付けなくても一度で取り付けられる便利なものにできるも のとなる。
【0036】 本願の第4の考案のように、粘着帯と被粘着帯とのシートからの高さを、嵌合 状態における突条と溝部とのシートからの高さと略同じにしておくことにより、 突条と溝部とを嵌合させるだけで粘着帯と被粘着帯との粘着も同時に行え、粘着 帯と被粘着帯とを粘着させる作業を行わずに済み、作業を容易なものにできる。 又、上記高さを、突条と溝部との高さより高くしておくことにより、突条と溝部 、突条と溝部の嵌合により、粘着帯と被粘着帯とが互いに押し付け合う状態にで きる。これにより、粘着帯と被粘着帯とを当接させる作業を行わずに済み、作業 を容易なものにできることに加え、粘着帯と被粘着帯との両者の粘着をより一層 強固なものにできる。
【0037】 本願の第5の考案においては、一対の凹凸の嵌合のみで、粘着と嵌合とを両者 をなすことができる圧縮式の布団収納袋を提供することができたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の布団収納袋の斜視図である。
【図2】(A)は一実施例に係る図1のA−A線に沿う
断面の開口状態の構造説明図であり、(B)は同閉口状
態の構造説明図である。
【図3】(A)は他の実施例に係る図1のA−A線に沿
う断面の開口状態の構造説明図であり、(B)は同閉口
状態の構造説明図である。
【図4】(A)はさらに他の実施例に係る図1のA−A
線に沿う断面の開口状態の構造説明図であり、(B)は
同閉口状態の構造説明図である。
【図5】(A)は他の実施例に係る開口状態の構造説明
図であり、(B)は同閉口状態の構造説明図である。
【符号の説明】
1 袋体 2 開口部 5 密閉手段 5a 粘着帯 5b 被粘着帯 6 補助閉鎖手段 6a 突条 6b 溝部 7 補助閉鎖手段 7a 突条 7b 溝部

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部(2) を有する柔軟な袋体(1) 内に
    布団を収納して開口部(2) を閉じると共に袋体(1) 内の
    空気を排出して布団を圧縮した状態で収納するようにし
    た圧縮式の布団収納袋において、 袋体(1) の開口部(2) の一端から他端にかけて粘着帯(5
    a)による密閉手段(5)が設けられると共に、この粘着帯
    (5a)による密閉手段(5) の両側、即ち袋の開口部端側と
    袋の底部端側に沿って、凹凸嵌合(6a)(6b)(7a)(7b)によ
    る補助閉鎖手段(6)(7)が設けられ、 粘着帯(5a)によって開口部(2) を密閉するに加えて、凹
    凸嵌合により粘着帯の剥離を防止するようにしたことを
    特徴とする圧縮式の布団収納袋。
  2. 【請求項2】 上記の密閉手段(5) が、袋体(1) の開口
    部(2) を構成する表裏一対のシート(a)(b)の内、一方の
    シート(a) に設けられた粘着帯(5a)と、他方のシート
    (b) に設けられた被粘着帯(5b)とから構成され、粘着帯
    (5a)を被粘着帯(5b)に粘着させることにより密閉を行う
    ものであり、 上記の補助閉鎖手段(6)(7)が、袋体(1) の開口部(2) を
    構成する表裏一対のシート(a)(b)の内、一方のシート
    (a) に設けられた突条(6a)(7a)と、他方のシート(b) に
    設けられた溝部(6b)(7b)とから構成され、この突条(6a)
    (7a)を溝部(6b)(7b)に嵌合させることにより閉鎖をなす
    ものであり、 突条(6a)(7a)と溝部(6b)(7b)との嵌合状態において、粘
    着帯(5a)が被粘着帯(5b)に当接していることを特徴とす
    る請求項1記載の圧縮式の布団収納袋。
  3. 【請求項3】 粘着帯(5a)又は被粘着帯(5b)の両側に配
    設された突条(6a)(7a)が一体的に形成されるとともに、
    粘着帯(5a)又は被粘着帯(5b)の両側に配設された溝部(6
    b)(7b)が一体的に形成され、突条(6a)と突条(7a)との
    間、溝部(6b)と溝部(7b)との間に粘着帯(5a)又は被粘着
    帯(5b)が夫々配設されるようになされたものであること
    を特徴とする請求項2記載の圧縮式の布団収納袋。
  4. 【請求項4】 粘着状態における粘着帯(5a)と被粘着帯
    (5b)とのシート(a)(b)からの高さ(h1)が、嵌合状態にお
    ける突条(6a)(7a)と溝部(6b)(7b)とのシート(a)(b)から
    の高さ(h2)と略同じか、又は高く形成されてなるもので
    あることを特徴とする請求項2又は3記載の圧縮式の布
    団収納袋。
  5. 【請求項5】 開口部(2) を有する柔軟な袋体(1) 内に
    布団を収納して開口部(2) を閉じると共に袋体(1) 内の
    空気を排出して布団を圧縮した状態で収納するようにし
    た圧縮式の布団収納袋において、 袋体(1) の開口部(2) を構成する表裏一対のシート(a)
    (b)の内、一方のシート(a) に突条(6a)が設けられ、他
    方のシート(b) に当該突条(6a)に嵌合する溝部(6b)が設
    けられ、 突条(6a)の先端と溝部(6b)の底部との何れか一方に粘着
    帯(5a)を設けたことを特徴とする圧縮式の布団収納袋。
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