JP2742653B2 - 圧縮式の布団収納袋 - Google Patents

圧縮式の布団収納袋

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JP2742653B2
JP2742653B2 JP6036432A JP3643294A JP2742653B2 JP 2742653 B2 JP2742653 B2 JP 2742653B2 JP 6036432 A JP6036432 A JP 6036432A JP 3643294 A JP3643294 A JP 3643294A JP 2742653 B2 JP2742653 B2 JP 2742653B2
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輝幸 金城
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、開口部を有する柔軟
な袋体内に布団を収納して開口部を閉じると共に袋体内
の空気を排出して布団を圧縮した状態で収納するように
した圧縮式の布団収納袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、布団を収納するに際して、軟質の
合成樹脂製の袋の中に布団を収納して開口部を閉じると
共に、袋体内の空気を排出することにより、布団を圧縮
した状態で収納するようにした、圧縮式の布団収納袋が
広く用いられつつある。現在使用されているこの種の圧
縮式の布団収納袋における、袋の開口部を閉じる方法と
しては、次のものが知られている。
【0003】まず、開口部を家庭用アイロン等で加熱
し、袋の開口部を溶着により閉じる方法がある。この方
法は、溶着によるため、開口部を最も確実に閉じること
ができると一般的には考えられるが、家庭用アイロン等
で加熱するため、加熱の温度の設定が正確でなかった
り、或いは、一部にアイロンをかけ忘れた箇所がある
と、その部分から空気が抜けてしまい、長期間の収納の
うちに、内部に空気が浸入して、圧縮効果が少なくなっ
てしまうという課題がある。また、家庭用アイロンを用
いなければならないという手間がかかることは勿論、こ
の袋を再度使用しようとすると、溶着した部分を鋏等で
切取らなければならず、再使用を繰り返す度に袋が小さ
くなってしまうという課題がある。
【0004】次に、袋の開口部を、挟持具で挟んで封鎖
するようにしたものも提案されているが、口の広い開口
部を挟持具で挟むことの手間と困難性があることは勿
論、長期間の収納のうちに、挟持具による挟持が甘くな
り、内部に空気が浸入して、圧縮効果が少なくなってし
まうという課題がある。さらに、収納中に、挟持具が何
かに引っ掛かる等して外れてしまうというおそれもあ
る。
【0005】更に、袋の開口部に、その開口部を構成す
る表裏一対のシートの内、一方のシートに突条を、他方
のシートに設けられた溝部を、夫々開口部の一端側から
他端側にかけて設けたものとし、その突条を溝部に嵌合
させることにより開口部を閉鎖できるようにしたものが
従来から知られている。しかし、このような突条と溝部
とを嵌合するものでは、開口部の一端側から他端側の全
体を完全に嵌合したか否かが判りにくい。その結果、全
体を完全に嵌合したつもりでも、一部に完全に嵌合して
いない未嵌合の部分ができてしまうということがよくあ
り、このような場合には時間の経過により、内部に徐々
に空気が入ってしまう。又、仮に、全体を完全に嵌合で
きたとしても両者を単に嵌合しているだけのものである
ため、時間の経過により両者の嵌合が緩んだような場合
等には内部に徐々に空気が入ってしまう恐れがある。
【0006】しかして、本願発明者は、粘着帯により、
開口部の表裏のシートを粘着することにより、袋の密封
を行よう試みたが、粘着帯のみでは、表裏のシートを開
口端から順に広げていくと、簡単に粘着が外れてしまう
おそれがあることが判明した。即ち、粘着部分を開口方
向に引っ張っても、粘着帯の粘着は剥がれず、充分な密
閉機能を果たし得るものの、粘着されていな部分から順
に広げると、粘着が外れやすいという欠点がある。ま
た、布団の出し入れ等の際に、粘着帯が布団等に無用に
ひっついてしまい、取扱いにくいことは勿論、粘着性能
が劣化するおそれがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本願発明は、
家庭用アイロンや挟持具等といった手間の掛かるものを
用いる必要がなく、簡単に開口部を閉じることができる
と共に、その開口部の密閉状態を確実に維持することの
でき、特に、粘着帯を用いて袋の密閉をなす場合に、粘
着帯が剥がれにくく、さらに望ましくは、粘着帯が布団
等の他の部分に無用にひっつきにくくし得るものであっ
て、粘着帯と被粘着帯との高さと、突条と溝部との嵌合
高さを略等しくすることにより、突条と溝部とを嵌合さ
せるとその嵌合に伴い同時に粘着帯と被粘着帯とを粘着
できる作業容易な圧縮式の布団収納袋を提供することを
第1の目的とする。
【0008】本願発明の第2の目的は、粘着帯と被粘着
帯との高さを、突条と溝部との嵌合高さより高くするこ
とにより、突条と溝部とを嵌合嵌合させるとによりその
嵌合に伴い同時に粘着帯と被粘着帯とを粘着でき、しか
も、粘着帯と被粘着帯とが互いに押圧できその粘着をよ
り一層強固なものにできる作業容易な圧縮式の布団収納
袋を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願発明は、開口部2を
有する柔軟な袋体1内に布団を収納して開口部2を閉じ
ると共に袋体1内の空気を排出して布団を圧縮した状態
で収納するようにした圧縮式の布団収納袋において、次
の構成を有するものを提供することにより、上記の課題
を解決する。
【0010】本願の第1の発明に係る圧縮式の布団収納
袋は、袋体1の開口部2の一端から他端にかけて粘着帯
5aによる密閉手段5が設けられると共に、この粘着帯
5aによる密閉手段5の両側、即ち袋の開口部端側と袋
の底部端側に沿って、凹凸嵌合6a、6b、7a、7b
による補助閉鎖手段6、7が設けられる。補助閉鎖手段
6、7各々は、袋体1の開口部2を構成する表裏一対の
シートa、bの内、一方のシートaに設けられた突条6
a、7aと、他方のシートbに設けられた溝部6b、7
bとが備えられる。又、これらの突条6a、7aと溝部
6b、7bとが両シートa、bの対向する内面間に形成
されることにより、突条6a、7aと溝部6b、7bと
が両シートa、b間に嵌合高さh2を有して嵌合する。
密閉手段5は、台状部52a、52bと、粘着帯5aと
を備える。台状部52a、52bは、袋体1の開口部2
を構成する表裏一対のシートa、b各々の対向する内面
に、互いに対向する方向に突設されることにより、台状
部52a、52bが両シートa、b間に、突条6a、7
aと溝部6b、7bとの嵌合高さh2と略同高さh1に
形成される。粘着帯5aは、台状部52a、52bの少
なくとも一方の表面に形成されたものである。
【0011】本願の第2の発明に係る圧縮式の布団収納
袋は、袋体1の開口部2の一端から他端にかけて粘着帯
5aによる密閉手段5が設けられると共に、この粘着帯
5aによる密閉手段5の両側、即ち袋の開口部端側と袋
の底部端側に沿って、凹凸嵌合6a、6b、7a、7b
による補助閉鎖手段6、7が設けられる。補助閉鎖手段
6、7各々は、袋体1の開口部2を構成する表裏一対の
シートa、bの内、一方のシートaに設けられた突条6
a、7aと、他方のシートbに設けられた溝部6b、7
bとが備えられる。又、これらの突条6a、7aと溝部
6b、7bとが両シートa、bの対向する内面間に形成
されることにより、突条6a、7aと溝部6b、7bと
が両シートa、b間に嵌合高さh2を有して嵌合する。
密閉手段5は、台状部52a、52bと、粘着帯5aと
を備える。台状部52a、52bは、袋体1の開口部2
を構成する表裏一対のシートa、b各々の対向する内面
に、互いに対向する方向に突設されることにより、台状
部52a、52bが両シートa、b間に、突条6a、7
aと溝部6b、7bとの嵌合高さh2より高さh1を高
くして形成される。粘着帯5aは、台状部52a、52
bの少なくとも一方の表面に形成されたものである。
【0012】本願の第3の発明に係る圧縮式の布団収納
袋は、袋体1の開口部2の一端から他端にかけて粘着帯
5aによる密閉手段5が設けられると共に、この粘着帯
5aによる密閉手段5の両側、即ち袋の開口部端側と袋
の底部端側に沿って、凹凸嵌合6a、6b、7a、7b
による補助閉鎖手段6、7が設けられる。密閉手段5
は、袋体1の開口部2を構成する表裏一対のシートa、
bの内の少なくとも一方のシートaの内面に設けられた
粘着帯5aを備える。補助閉鎖手段6、7各々は、袋体
1の開口部2を構成する表裏一対のシートa、bの内、
一方のシートaに設けられた突条6a、7aと、他方の
シートbに設けられた溝部6b、7bとが備えられる。
又、突条6a、7aは一方のシートaの内面から他方の
シートbの内面側に突出するように設けられ、溝部6
b、7bは他方のシートbの内面から一方のシートaと
退行する方向に凹まされて形成されることにより、突条
6a、7aと溝部6b、7bとの嵌合に伴って、密閉手
段5の粘着帯5aが粘着し得るようになされたものであ
る。
【0013】
【作用】本願第1の発明においては、両シートa、b間
に、突条6a、7aと溝部6b、7bとの嵌合高さh2
と略同高さh1に形成した台状部52a、52bを設
け、この台状部52a、52bの少なくとも一方の表面
に、粘着帯5aを形成したものとする。こうすることに
より、台状部52a、52bの両側に形成した突条6
a、7aと溝部6b、7bとを嵌合させれば、台状部5
2a、52bの表面に形成した粘着帯5aを自然と当接
させて粘着帯5aによる粘着を行わせることができる。
これにより、突条6a、7aと溝部6b、7bとを嵌合
させるという一つの操作で、粘着帯5aによる粘着をも
同時に行え、粘着帯5aを粘着させる作業を行わずに済
み、作業を容易なものにできる。しかも、例えば突条6
a、7aと溝部6b、7bの嵌合高さと、粘着帯5aの
高さとに差がある場合には、突条6a、7aと溝部6
b、7bとが嵌合した後に粘着帯5aと突条6a、7a
あるいは溝部6a、7bとの間が十分な伸びや可撓性を
有さなければならないが、この本願第1の発明のように
上記嵌合高さh2と台状部52a、52bとの高さh1
を略等しくしておけば、それらの間が撓まなくても粘着
帯5aによる粘着を行うことも可能となる。従って、十
分な伸びや可撓性を有する素材に限定されずに突条6
a、7aと台状部52aとを、或いは溝部6b、7bと
台状部52bとを、種々の素材から一体的に形成するこ
とも可能となる。
【0014】本願第2の発明においては、両シートa、
b間に、突条6a、7aと溝部6b、7bとの嵌合高さ
h2より高さh1を高く形成した台状部52a、52b
を設け、この台状部52a、52bの少なくとも一方の
表面に、粘着帯5aを形成したものとする。こうするこ
とにより、台状部52a、52bの両側に形成した突条
6a、7aと溝部6b、7bとを嵌合させれば、台状部
52a、52bの表面に形成した粘着帯5aを当接させ
て押し付ける状態にできる。これにより、突条6a、7
aと溝部6b、7bとを嵌合させるという一つの操作
で、粘着帯5aによる粘着をも同時に行え、粘着帯5a
を粘着させる作業を行わずに済み、作業を容易なものに
できることに加え、粘着帯5aによる粘着をより一層強
固なものにできる。
【0015】本願第3の発明においては、突条6a、7
aを、一方のシートaの内面から他方のシートbの内面
側に突出するように設け、溝部6b、7bを、他方のシ
ートbの内面から一方のシートaと退行する方向に凹ま
して形成することにより、突条6a、7aと溝部6b、
7bとの嵌合に伴って、密閉手段5の粘着帯5aが粘着
し得るものとする。こうすることにより、上記本願第1
の発明と同様に、突条6a、7aと溝部6b、7bとを
嵌合させるという一つの操作で、粘着帯5aによる粘着
をも同時に行え、粘着帯5aを粘着させる作業を行わず
に済み、作業を容易なものにできる。
【0016】
【実施例】以下、図面に基づき本願発明の一実施例を説
明する。まず、図1は、一実施例の布団収納袋の斜視図
であり、図2の(A)は図1のA−A線に沿う断面の開
口状態の構造説明図であり、(B)は同閉口状態の構造
説明図である。
【0017】この袋体1は、開閉可能な開口部2と、閉
じられた底部3及び左右の両側部4,4とを備え、内部
に布団fを収納する軟質合成樹脂製袋である。その開口
部2には、袋体1の開口部2の一端から他端にかけて設
けられた粘着帯による密閉手段5が設けられると共に、
この粘着帯の両側、即ち袋の開口部2端側と袋の底部3
側に沿って、凹凸嵌合による補助閉鎖手段6,7が設け
られている。また、必要に応じて、逆止弁を有する脱気
用の弁部材8が袋体の適宜位置に設けられている。使用
方法は、袋体1内に布団fを入れて、開口部2の密閉手
段5と補助閉鎖手段6,7とを閉じ、内部の空気を抜く
ことにより、布団を圧縮状態として収納できるようにす
るものである。空気を抜く方法としては、閉じかけた開
口部2に、電気掃除機のホースs1を挿入して、内部の
空気を吸引した後、ホースs1を抜いて素早く開口部2
を完全に閉じるようにする方法や、或いは、前述の脱気
用の弁部材8を設けている場合には、開口部2を完全に
閉じた後、電気掃除機のホースs2を弁部材8に当接さ
せて内部の空気を吸引した後、ホースs2を外す方法
等、一般の圧縮式の布団収納袋に用いられている方法を
採用することができる。
【0018】開口部2の密閉手段5と補助閉鎖手段6,
7について、図2(A)及び(B)に基づき詳細に説明
する。この図2の(A)及び(B)は、右側が開口部2
端側であり、左側が袋体の底部3端側である。この開口
部2は、一般の袋と同様、表裏2枚のシートa,bから
なり、密閉手段5として、粘着帯5aが一方のシート
に、この粘着帯5aに粘着する被粘着帯5bが他方のシ
ートbに設けられている。この実施例では、粘着帯5a
及び被粘着帯5bを、袋体1のシートa,bの基材よ
り、若干接近させるため、台状部52a、52bの表面
に設けている。この台状部52a、52bは、突条6a
と溝部6b、突条7aと溝部7bを、夫々嵌合させるこ
とにより、自然と粘着帯5aと被粘着帯5bとが当接す
るようにするためのものである。詳しくは、図2(B)
に示すように、台状部52a、52bの高さh1と、突
条6aと溝部6b、突条7aと溝部7bの嵌合高さh2
とを略等しくし、そして、これらの台状部52a、52
bの表面に粘着帯5a、被粘着帯5b各々が、袋体1の
開口部2の全長に渡って、即ち図1に示す袋体2の両側
部4,4間の全長に渡って、設けられている。粘着帯5
aは、袋体の基材上に適当な粘着剤を塗布等によって配
設してもよく、或いは、ウレタンや塩化ビニル等の粘着
性を有すると共に表面が汚れる等して粘着性が劣化した
際に水洗することによってその粘着性が回復するものを
配設してもよい。他方、被粘着帯5bには、ポリエチレ
ンやシリコン等の離型性のあるものを配設すればよい
が、再度の使用を考えなければ、離型性のない素材を用
いてもよい。また、被粘着帯5bを、粘着帯5aと同様
な粘着性を有するものとして実施すれば、より一層、粘
着性を高めるとこができる。
【0019】開口部2端側の補助閉鎖手段6と底部3側
の補助閉鎖手段7とは、実質的に同一のものを用いれば
良く、以降の説明では、特に必要のない限り、補助閉鎖
手段6についてのみ詳細に説明する。この補助閉鎖手段
6は、先端が基端よりも若干膨らんだ突条6aを一方の
シートaに設け、この突条6aに係合する断面略U字状
の溝部6bを他方のシートbに設けたものである。この
突条6aと溝部6bは、上記の粘着帯5a及び被粘着帯
5bと平行に、袋体1の開口部2の全長に渡って、即ち
袋体2の両側部4,4間の全長に渡って、設けられてい
る。この突条6aと溝部6bは、若干硬質の合成樹脂に
より構成することが望ましく、袋体1に軟質の合成樹脂
を用いる場合には、突条6a及び溝部6bに基部61
a、61bを設けて、溶着や接着剤により固定すること
が望ましい。尚、図示実施例では、突条6a及び溝部6
bの基部61a、61bと、突条7a及び溝部7bの基
部71a、71bとを分離しているが、一体に連続させ
たものでもよい。この場合、前述の粘着帯5a及び被粘
着帯5bは、この連続した基部上に配設することにな
る。
【0020】使用に際しては、図2(B)に示すよう
に、突条6aと溝部6bとを、また、突条7aと溝部7
bとを、夫々嵌合する。その際、例えば図4(A)及び
(B)に示すように台状部52a、52bを設けずにシ
ートaに直接粘着帯5a、被粘着帯5bとを設けた場合
には、突条6aと溝部6b、突条7aと溝部7bの嵌合
高さと、粘着帯5aと被粘着帯5bとの高さとに差がで
き、粘着帯5aと被粘着帯5bとを当接させるために、
突条6aと溝部6bとを、また、突条7aと溝部7bと
を夫々嵌合した後、更に、その部分を押さえ込むように
する必要があるが、この実施例では、粘着帯5a、被粘
着帯5b各々を形成した台状部52a、52bの高さh
1と、突条6aと溝部6b、突条7aと溝部7bの嵌合
高さh2とを略等しくしているため、突条6aと溝部6
b、突条7aと溝部7bを、夫々嵌合させることによ
り、自然と粘着帯5aと被粘着帯5bとが当接し、これ
により、突条6aと溝部6bとを嵌合させるだけで粘着
帯5aと被粘着帯5bとの粘着も同時に行え、粘着帯5
aと被粘着帯5bとを粘着させる作業を行わずに済み、
作業を容易なものにできる。以上により、袋体1の開口
部2は、粘着帯5a及び被粘着帯5bの接合によって、
密閉される。そして、その両側が、突条6aと溝部6
b、突条7aと溝部7bによる嵌合によって閉鎖され
る。従って、同図の矢印に示すように、表裏のシート
a、bが何らかの力によって広げられても、その力は粘
着帯5a及び被粘着帯5bに直接作用せず、粘着による
密閉が弱くなくことはない。しかも、図2(A)に示さ
れるように、粘着帯5aは、両突条6a、7aの谷間に
設けられる結果、開口状態において、粘着帯5aと他の
物との無用な接触が防止され、粘着性能が劣化すること
を防止し得る。
【0021】又、この実施例では、粘着帯5aを有する
台状部52aと二つの突条6a、突条7aとが、被粘着
帯5bを有する台状部52bと二つの溝部6b、7bと
が、夫々一体的に形成されている。こうすることによ
り、粘着帯5aや突条6a等の袋体1の開口部2への取
付けに際し、粘着帯5aや突条6a等を各々別途に取り
付けなくても一度で取り付けられる容易なものにでき
る。しかも、例えば突条6aと溝部6b、突条7aと溝
部7bの嵌合高さh2と、台状部52a、52bの粘着
帯5a、被粘着帯5bとの高さh1とに差がある場合に
は、台状部52a、52b突条6aと溝部6b及び突条
7aと溝部7bとが嵌合した後に台状部52a、52b
と突条6a、7aあるいは溝部6a、7bとの間が十分
な伸びや可撓性を有さなければならないが、この実施例
のように上記嵌合高さh2と台状部52a、52bとの
高さを略等しくしておけば、それらの間が撓まなくても
粘着帯5aと被粘着帯5bとを粘着させることも可能と
なる。従って、十分な伸びや可撓性を有する素材に限定
されずに種々の素材から一体的に形成できる。
【0022】さらに、h1>h2とすることによって、
突条6aと溝部6b、突条7aと溝部7bの嵌合によ
り、粘着帯5aと被粘着帯5bとが互いに押し付け合う
状態にできる。これにより、粘着帯5aと被粘着帯5b
とを当接させる作業を行わずに済み、作業を容易なもの
にできることに加え、粘着帯5aと被粘着帯5bとの両
者の粘着をより一層強固なものできる。
【0023】この実施例では、粘着帯5a及び被粘着帯
5bを、共に、台状部52a、52bの表面に設けた
が、一方のみを台状部の表面に設けるようにしてもよ
い。さらに、図3(A)及び図3(B)に示すように、
溝部6bを被粘着帯5bより凹んだ状態に設けることに
より、図2と同様の効果を上げることができる。
【0024】尚、上記の各実施例において、突条6aと
溝部6b、突条7aと溝部7bについては、粘着の剥が
れを防止するものであるため、袋体の開口部2の全長に
渡って設ける必要はなく、断続的に設けてもよい。ま
た、球状の突起と、これに嵌合する凹部といったよう
に、嵌合の形態を変更して、実施することもできる。さ
らに、補助閉鎖手段6,密閉手段5,補助閉鎖手段7,
密閉手段5,補助閉鎖手段6,密閉手段5,補助閉鎖手
段7,と言ったように、複数の手段を順次設けるように
してもよい。また、突条と溝部とをa,b何れのシート
に設けるかは、適宜変更することができるものである。
【0025】
【発明の効果】以上、本願の第1の発明は、台状部52
a、52bの両側に形成した突条6a、7aと溝部6
b、7bとを嵌合させれば粘着帯5aによって台状部5
2a、52bの表面同士を自然と粘着させることができ
る。これにより、突条6a、7aと溝部6b、7bとを
嵌合させるという一つの操作で、粘着帯5aによる粘着
をも同時に行え、粘着帯5aを粘着させる作業を行わず
に済み、作業を容易なものにできる。しかも、粘着帯5
aと突条6a、7aあるいは溝部6a、7bとの間が伸
びや撓みを起こすことがなく、突条6a、7aと台状部
52aとを、或いは溝部6b、7bと台状部52bと
を、十分な伸びや可撓性を有する素材に限定されずに種
々の素材から一体的に形成することも可能となる。
【0026】本願第2の発明は、台状部52a、52b
の両側に形成した突条6a、7aと溝部6b、7bとを
嵌合させれば、粘着帯5aを形成した台状部52a、5
2bの表面同士を互いに押し付け合う状態にできる。こ
れにより、突条6a、7aと溝部6b、7bとを嵌合さ
せるという一つの操作で、粘着帯5aによる粘着をも同
時に行え、粘着帯5aを粘着させる作業を行わずに済
み、作業を容易なものにできることに加え、粘着帯5a
の粘着をより一層強固なものにできる。
【0027】本願第3の発明は、本願第1の発明と同様
に、粘着帯5aの両側に形成した突条6a、7aと溝部
6b、7bとを嵌合させれば、粘着帯5aによって両シ
ートa、bの対向する内面同士を自然と粘着させること
ができる。これにより、突条6a、7aと溝部6b、7
bとを嵌合させるという一つの操作で、粘着帯5aによ
る粘着をも同時に行え、粘着帯5aを粘着させる作業を
行わずに済み、作業を容易なものにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の布団収納袋の斜視図である。
【図2】(A)は一実施例に係る図1のA−A線に沿う
断面の開口状態の構造説明図であり、(B)は同閉口状
態の構造説明図である。
【図3】(A)は他の実施例に係る図1のA−A線に沿
う断面の開口状態の構造説明図であり、(B)は同閉口
状態の構造説明図である。
【図4】(A)は突条と溝部との嵌合高さと、粘着帯と
被粘着帯との高さとに差が有る場合における開口状態の
構造説明図であり、(B)は同閉口状態の構造説明図で
ある。
【符号の説明】
1 袋体 2 開口部 5 密閉手段 5a 粘着帯 5b 被粘着帯 6 補助閉鎖手段 6a 突条 6b 溝部 7 補助閉鎖手段 7a 突条 7b 溝部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部(2)を有する柔軟な袋体(1)
    内に布団を収納して開口部(2)を閉じると共に袋体
    (1)内の空気を排出して布団を圧縮した状態で収納す
    るようにした圧縮式の布団収納袋において、 袋体(1)の開口部(2)の一端から他端にかけて粘着
    帯(5a)による密閉手段(5)が設けられると共に、
    この粘着帯(5a)による密閉手段(5)の両側、即ち
    袋の開口部端側と袋の底部端側に沿って、凹凸嵌合(6
    a)(6b)(7a)(7b)による補助閉鎖手段
    (6)(7)が設けられ、 補助閉鎖手段(6)(7)各々が、袋体(1)の開口部
    (2)を構成する表裏一対のシート(a)(b)の内、
    一方のシート(a)に設けられた突条(6a)(7a)
    と、他方のシート(b)に設けられた溝部(6b)(7
    b)とが備えられ、これらの突条(6a)(7a)と溝
    部(6b)(7b)とが両シート(a)(b)の対向す
    る内面間に形成されることにより、突条(6a)(7
    a)と溝部(6b)(7b)とが両シート(a)(b)
    間に嵌合高さ(h2)を有して嵌合し、 密閉手段(5)が、台状部(52a)(52b)と、粘
    着帯(5a)とを備え、 台状部(52a)(52b)が、袋体(1)の開口部
    (2)を構成する表裏一対のシート(a)(b)各々の
    対向する内面に、互いに対向する方向に突設されること
    により、台状部(52a)(52b)が両シート(a)
    (b)間に、突条(6a)(7a)と溝部(6b)(7
    b)との嵌合高さ(h2)と略同高さに形成され、 粘着帯(5a)が、台状部(52a)(52b)の少な
    くとも一方の表面に形成されたものであることを特徴と
    する圧縮式の布団収納袋。
  2. 【請求項2】 開口部(2)を有する柔軟な袋体(1)
    内に布団を収納して開口部(2)を閉じると共に袋体
    (1)内の空気を排出して布団を圧縮した状態で収納す
    るようにした圧縮式の布団収納袋において、 袋体(1)の開口部(2)の一端から他端にかけて粘着
    帯(5a)による密閉手段(5)が設けられると共に、
    この粘着帯(5a)による密閉手段(5)の両側、即ち
    袋の開口部端側と袋の底部端側に沿って、凹凸嵌合(6
    a)(6b)(7a)(7b)による補助閉鎖手段
    (6)(7)が設けられ、 補助閉鎖手段(6)(7)各々が、袋体(1)の開口部
    (2)を構成する表裏一対のシート(a)(b)の内、
    一方のシート(a)に設けられた突条(6a)(7a)
    と、他方のシート(b)に設けられた溝部(6b)(7
    b)とが備えられ、これらの突条(6a)(7a)と溝
    部(6b)(7b)とが両シート(a)(b)の対向す
    る内面間に形成されることにより、突条(6a)(7
    a)と溝部(6b)(7h)とが両シート(a)(b)
    間に嵌合高さ(h2)を有して嵌合し、 密閉手段(5)が、台状部(52a)(52b)と、粘
    着帯(5a)とを備え、 台状部(52a)(52b)が、袋体(1)の開口部
    (2)を構成する表裏一対のシート(a)(b)各々の
    対向する内面に、互いに対向する方向に突設されること
    により、台状部(52a)(52b)が両シート(a)
    (b)間に、突条(6a)(7a)と溝部(6b)(7
    b)との嵌合高さ(h2)より高く形成され、 粘着帯(5a)が、台状部(52a)(52b)の少な
    くとも一方の表面に形成されたものであることを特徴と
    する圧縮式の布団収納袋。
  3. 【請求項3】 開口部(2)を有する柔軟な袋体(1)
    内に布団を収納して開口部(2)を閉じると共に袋体
    (1)内の空気を排出して布団を圧縮した状態で収納す
    るようにした圧縮式の布団収納袋において、 袋体(1)の開口部(2)の一端から他端にかけて粘着
    帯(5a)による密閉手段(5)が設けられると共に、
    この粘着帯(5a)による密閉手段(5)の両側、即ち
    袋の開口部端側と袋の底部端側に沿って、凹凸嵌合(6
    a)(6b)(7a)(7b)による補助閉鎖手段
    (6)(7)が設けられ、 密閉手段(5)が、袋体(1)の開口部(2)を構成す
    る表裏一対のシート(a)(b)の内の少なくとも一方
    のシート(a)の内面に設けられた粘着帯(5a)を備
    え、 補助閉鎖手段(6)(7)各々が、袋体(1)の開口部
    (2)を構成する表裏一対のシート(a)(b)の内、
    一方のシート(a)に設けられた突条(6a)(7a)
    と、他方のシート(b)に設けられた溝部(6b)(7
    b)とが備えられ、突条(6a)(7a)が一方のシー
    ト(a)の内面から他方のシート(a)の内面側に突出
    するように設けられ、溝部(6b)(7b)が他方のシ
    ート(a)の内面から一方のシート(a)と退行する方
    向に窪まされて形成されることにより、突条(6a)
    (7a)と溝部(6b)(7b)との嵌合に伴って、密
    閉手段(5)の粘着帯(5a)が粘着し得るようになさ
    れたものであることを特徴とする圧縮式の布団収納袋。
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