JP3660843B2 - 電磁音響変換器およびその製造方法 - Google Patents

電磁音響変換器およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3660843B2
JP3660843B2 JP36803299A JP36803299A JP3660843B2 JP 3660843 B2 JP3660843 B2 JP 3660843B2 JP 36803299 A JP36803299 A JP 36803299A JP 36803299 A JP36803299 A JP 36803299A JP 3660843 B2 JP3660843 B2 JP 3660843B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnet
base member
housing
magnetic
diaphragm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP36803299A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001186590A (ja
Inventor
和茂 田島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Star Micronics Co Ltd
Original Assignee
Star Micronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Star Micronics Co Ltd filed Critical Star Micronics Co Ltd
Priority to JP36803299A priority Critical patent/JP3660843B2/ja
Priority to DE60035477T priority patent/DE60035477T2/de
Priority to EP00311045A priority patent/EP1111959B1/en
Priority to CNB001374702A priority patent/CN1184851C/zh
Priority to US09/742,129 priority patent/US6628800B2/en
Priority to KR1020000080003A priority patent/KR100734647B1/ko
Publication of JP2001186590A publication Critical patent/JP2001186590A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3660843B2 publication Critical patent/JP3660843B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R9/00Transducers of moving-coil, moving-strip, or moving-wire type
    • H04R9/02Details
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R13/00Transducers having an acoustic diaphragm of magnetisable material directly co-acting with electromagnet

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Electrostatic, Electromagnetic, Magneto- Strictive, And Variable-Resistance Transducers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電磁音響変換によって音響を発生する電磁音響変換器およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
電磁音響変換器は、マグネットからの磁界がベース部材、磁心および振動板を通過して再びマグネットに戻るまでの磁気回路を有し、磁心に巻回されたコイルに電気振動信号を供給すると、コイルが発生する振動磁界が磁気回路の静磁界に重畳され、振動板の振動が空気に伝達されることによって音響を発生する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
電磁音響変換器の各種特性、たとえば音圧レベルや周波数特性、変換効率等は、ベース部材、磁心、振動板、マグネット等の材質、部品寸法、組立て精度などに応じて複雑に変化する。特に磁心先端と振動板との間の空隙の寸法変動は、振動板に作用する磁界分布に大きな影響を与えるため、厳しい精度管理が要求される。
【0004】
本発明の目的は、部材の位置精度を格段に向上でき、安定した特性が得られる電磁音響変換器およびその製造方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、磁性材料で形成された板状のベース部材と、
磁性材料で形成され、ベース部材に立設する磁心と、
磁性材料で形成され、磁心先端から空隙を隔てて支持される振動板と、
ベース部材、磁心および振動板と共に磁気回路を構成し、静磁界を供給するためのマグネットと、
磁心周囲に配置され、該磁気回路に振動磁界を供給するためのコイルと、
ベース部材およびマグネットと一体的に成形されるハウジング部材とを備え、
ハウジング部材には、底面からマグネットに達する切欠き部が形成されていることを特徴とする電磁音響変換器である。
【0006】
本発明に従えば、ハウジング部材に底面からマグネットに達する切欠き部を形成することによって、マグネットが露出するようになるため、外面からマグネットへアクセスが可能になる。したがって、電磁音響変換器の組立て工程や検査工程においてマグネットの位置決めや位置測定等の品質管理が可能になり、これによって特性が安定した電磁音響変換器を実現できる。
【0007】
また本発明は、切欠き部には、充填材が充填されていることを特徴とする。
本発明に従えば、ハウジング部材の切欠き部がそのまま残存していても動作上の支障は無いが、切欠き部に合成樹脂等の充填材を充填することによって、製品の気密性や耐久性等を向上できる。
【0008】
また本発明は、ハウジング部材には振動板を支持するための台座が形成されていることを特徴とする。
【0009】
本発明に従えば、ハウジング部材に振動板を支持する台座を形成することによって、ハウジング部材に対する振動板の取付精度が向上するため、振動板と磁心先端との空隙寸法を高い精度で維持できる。
また本発明は、前記ベース部材は前記切欠き部を避けるように形成され、
ベース部材とマグネットとの間に隙間が形成され、その隙間に樹脂が配置されることを特徴とする。
本発明に従えば、ベース部材とマグネットとの間の隙間に樹脂が配置され、したがって振動板20と磁心22との空隙Gを目標値に正確に設定することができ、本件電磁音響変換器の特性を、希望する値に設定することが確実になる。
【0010】
また本発明は、磁性材料で形成された板状のベース部材と、
磁性材料で形成され、ベース部材に立設する磁心と、
磁性材料で形成され、磁心先端から空隙を隔てて支持される振動板と、
ベース部材、磁心および振動板と共に磁気回路を構成し、静磁界を供給するためのマグネットと、
磁心周囲に配置され、該磁気回路に振動磁界を供給するためのコイルと、
ベース部材およびマグネットと一体的に成形されるハウジング部材とを備える電磁音響変換器の製造方法であって、
成形金型にベース部材およびマグネットを挿着し、成形金型に設けた押えピンがベース部材側からマグネットを押えた状態で合成樹脂を注入して、ハウジング部材をインサート成形する工程を含むことを特徴とする電磁音響変換器の製造方法である。
【0011】
本発明に従えば、ベース部材およびマグネットとともにハウジング部材をインサート成形する場合、成形金型にマグネット位置決め用の押えピンを設けておいて、押えピンがベース部材側からマグネットを押えた状態で合成樹脂を注入する。これによって合成樹脂がベース部材とマグネットの隙間に流れる際に、マグネットの浮きや位置ずれを防止できるため、この隙間に充分な量の合成樹脂を流し込むことができる。また、この隙間に充分な量の合成樹脂が入り込むことで、樹脂注入圧分布や樹脂硬化時の応力分布が全体に均一になる。そのため圧力不均一に起因するベース部材の変形を防止でき、磁気回路を構成する部材の位置精度を格段に向上でき、特に磁心先端と振動板との間の空隙の寸法を高精度に維持できる。
【0012】
また、押えピンは成形金型に対して着脱自在であることが好ましく、製品仕様に応じてマグネットの厚さが変わった場合でも規制位置の異なる押えピンに差替えることによって対処できる。
【0013】
また本発明は、押えピンによって形成されたハウジング部材の切欠き部に、充填材を充填する工程を含むことを特徴とする。
【0014】
本発明に従えば、ハウジング部材の切欠き部がそのまま残存していても動作上の支障は無いが、切欠き部に合成樹脂等の充填材を充填することによって、製品の気密性や耐久性等を向上できる。
本発明は、前記ベース部材の形状は前記切欠き部を避けるように決定され、
ベース部材とマグネットとの間に隙間が形成され、その隙間に樹脂を流し込むことにより前記ハウジングを形成し、
マグネットを位置決めする押えピンとともに前記切欠き部を形成することを特徴とする。
本発明に従えば、マグネットを押えピンによって位置決めし、これによってベース部材とマグネットとの間の隙間に樹脂を流し込むことが確実になり、したがって振動板20と磁心22との間の空隙Gを目標値に正確に設定することができ、電磁音響変換器の希望する特性を得ることができるようになる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態を示す分解斜視図である。電磁音響変換器1は、扁平角筒体で箱状のハウジング30の上に放音孔11を持つ天板10が固定されたもので、たとえば幅7.5mm×奥行き7.5mm×高さ3mmの寸法を有する。
【0016】
ハウジング30の中央には円柱状の磁心22が立設し、磁心22の周りにコイル23が巻回される。ハウジング30の内壁には環状のマグネット25が部分的に埋め込まれ、マグネット25は磁心22に対して同心円に配置される。マグネット25とコイル23との間は環状の内部空間が確保される。
【0017】
ハウジング30の内壁上面は環状段差が形成され、水平な台座32に円板状の振動板20が載置され、振動板20は環状段差によって位置決めされる。
【0018】
ハウジング30の上面角部には凹部31がそれぞれ形成され、天板10の下面角部には4つの突起12が形成され、凹部31の内隅と突起12との係合によって天板10の装着位置が規制される。
【0019】
ハウジング30の外壁下部には、半田付け等で回路基板に電気接続される端子51が4つ設けられ、さらにハウジング30の内部空間と外気とを連通するための連通溝50が形成される。ハウジング30や天板10は熱可塑性樹脂等の合成樹脂で形成される。
【0020】
図2は、図1のハウジング30を上面から見た平面図である。図3は、図1のハウジング30を底面から見た底面図である。図4は、図2のA−A線に沿った電磁音響変換器1の断面図である。
【0021】
まず図2を参照して、ハウジング30の上面から僅かに低い位置に振動板20を支持する環状の台座32が形成され、さらに台座32から低い所に環状のマグネット25の上面が位置する。ハウジング中央の磁心22の周りにコイル23が配置され、板状のベース24は磁心22、コイル23およびマグネット25の下側に配置され、ベース24の周縁部はハウジング30の内壁に部分的に埋め込まれている。コイル23の外周付近でハウジング30の底板部およびベース24には環状内部空間と外界とを連通する連通孔33,34が形成される。
【0022】
次に図3を参照して、ハウジング30の底面から僅かに低い位置に、連通孔33,34を包囲するように3本の連通溝50が形成され、連通溝50はハウジング30の外壁下部まで延びており、ハウジング30の環状内部空間が外界まで連通する。なお連通孔33の周囲はベース24が部分的に露出している。
【0023】
またハウジング底面において連通孔33とは異なる位置には切欠き孔37が形成され、ベース24が部分的に露出している。
【0024】
ハウジング30の底面角部には端子51が部分的に埋め込まれ、上2つの端子51の埋込み部分は切欠き孔36を介して部分的に露出している。下2つの端子51は途中までハウジング30に埋め込まれ、連通孔34付近で再び露出している。コイル23のリード線52は連通孔34を通って外部に引き出され、下2つの端子51の露出部分に半田53によって電気接続される。したがって、下2つの端子51がコイル23の駆動信号を供給するための端子であり、上2つの端子51は補強用端子となる。
【0025】
さらにハウジング底面において、マグネット25の円周をほぼ3等分するように3つの切欠き孔38が形成され、マグネット25の底面が部分的に露出している。ベース24の形状は、天底面から見て、磁気効率の観点でマグネット25の底面との重なり面積ができる限り多くなるように、かつ端子51、切欠き孔38および連通孔34を回避するように決定される。
【0026】
次に図4を参照して、磁性材料で形成されたベース24がハウジング30の内底面に埋め込まれ、磁性材料で形成された磁心22がベース24に立設する。なお、磁心22およびベース24は一体化して単一のポールピース部材として構成しても構わない。
【0027】
磁性材料で形成された振動板20は、周縁部においてハウジング30の内壁上面によって支持され、振動板20の底面中央と磁心22の先端との間は一定の空隙が確保される。振動板20の上面中央には円板状の磁片21が固定され、振動板20の質量を増加させて空気の振動効率を向上させている。
【0028】
マグネット25は、ベース24の周縁部から一定距離隔てて、ハウジング30の内壁に埋め込まれる。マグネット25は厚さ方向に磁化されており、たとえばマグネット25の底面がN極、上面がS極に着磁している場合、マグネット25の底面から出た磁力線はベース24の周縁部→ベース24の中央部→磁心22→振動板20の中央部→振動板20の周縁部→マグネット25の上面という経路で通過して、全体として閉じた磁気回路を構成する。マグネット25はこうした磁気回路に静磁界を供給する機能を有し、この静磁界によって振動板20は磁心22およびマグネット25側に吸引された状態で安定に支持される。
【0029】
磁心22に巻回されたコイル23は、回路基板から下2つの端子51およびリード線52を経由して電気振動信号が供給されると、磁気回路に振動磁界を供給する。すると静磁界と振動磁界との重畳によって振動板20が振動し、振動板20の上面側空気および底面側空気を振動する。
【0030】
振動板20の上面側は天板10とともに共鳴室を形成しており、振動板20の振動周波数が共鳴室の共振周波数とほぼ一致することによって高い音圧レベルの音響が発生し、音響は放音孔11から外界に放出される。
【0031】
振動板20の底面側で発生した音響は、上面側音響と逆位相であるため、上面側音響との干渉をできる限り抑制する必要がある。そのため、振動板20の底面側音響はハウジング30の環状内部空間、連通孔33,34および連通溝50を通じてハウジング30の底面から外界に放出している。
【0032】
図5はハウジング30のインサート成形工程を示す断面図であり、図5(a)〜(c)は比較例、図5(d)〜(f)は実施例である。まず図5(a)を参照して、金型KAの成形面はハウジング30の上面および内壁の形状を型取ったもので、金型KBの成形面はハウジング30の外壁形状を型取ったもので、金型KA,KBの間の空間がハウジング30の形状に相当する。
【0033】
金型KAの成形面は磁心22およびベース24を位置決めし、未着磁マグネット25を位置決めできる形状に形成されており、未着磁マグネット25とベース24との隙間は0〜0.08mm程度に極めて狭く設定している。未着磁マグネット25をフェライト等の焼結材料で形成した場合、厚さ寸法にかなりばらつきが生ずる傾向がある。そのため、マグネット厚さが不足したときはベース24との隙間が大きくなる。また、マグネット厚さが過剰のときはベース24を押し上げてしまい、成形時にマグネット割れやベース変形が生ずる。
【0034】
次に図5(b)を参照して、金型空間に合成樹脂を注入すると、樹脂の粘性によって未着磁マグネット25とベース24との隙間にはほとんど流入しない。また、この隙間の存在によって、樹脂注入圧がベース24をマグネット側に押圧することによって、ベース24が隙間分だけ変形し、この状態で樹脂が硬化してしまう。
【0035】
樹脂硬化後に金型を外して、マグネット25の着磁工程、コイルリード線52の処理工程、振動板20の装着工程、天板10の取付工程等を経て、電磁音響変換器1を完成させる。その後、半田リフロー等で電磁音響変換器1を回路基板に搭載した場合、リフローの加熱によってベース24の応力解放によって、いわゆるスプリングバックが発生する。すると、図5(c)に示すように、ハウジング30の外周部が底面側に反ってしまい、振動板20を支持する台座32も底面側に変位してしまう。その結果、振動板20と磁心22との間の空隙Gが目標値よりも減少してしまい、電磁音響変換器1の特性が大きく変化してしまう。このスプリングバック量は、主としてマグネット厚さばらつきに大きく依存する。
【0036】
こうしたスプリングバック対策として、図5(d)に示すように、金型KBに押えピンKCを設けて、ベース24側から金型KAへ向けて未着磁マグネットを押えている。さらに、樹脂が流入し易いように、未着磁マグネット25とベース24との隙間は0.4mm程度に比較的広く設定している。
【0037】
次に図5(e)を参照して、この状態で金型空間に合成樹脂を注入すると、未着磁マグネット25とベース24との隙間にも充分な量の合成樹脂が流入するため、樹脂注入圧がベース24の両面に均等に加わって、ベース24の変形を防止できる。さらに、押えピンKCが未着磁マグネット25を位置決めしているため、未着磁マグネット25の浮きや位置ずれを防止できる。
【0038】
その後、樹脂硬化後に金型を外して、マグネット25の着磁工程、コイルリード線52の処理工程、振動板20の装着工程、天板10の取付工程等を経て、図5(f)に示す電磁音響変換器1が完成する。その結果、半田リフロー等で加熱されても、ベース24の残留応力がほぼゼロであるため、スプリングバックが発生せず、振動板20と磁心22との間の空隙Gが目標値に一致するようになる。こうしてマグネット25やベース24等の部材位置精度を格段に向上でき、製品の特性安定化を図ることができる。
【0039】
また、マグネット厚さが変動しても未着磁マグネット25とベース24との隙間が広いため、大きな影響が出ない。また、押えピンKCは成形金型に対して着脱自在であることが好ましく、製品仕様に応じてマグネットの厚さが変わった場合でも規制位置の異なる押えピンに差替えることによって対処できる。
【0040】
押えピンKCの抜き型は、図3、図4に示したように、切欠き孔38として形成される。また、ハウジング30のインサート成形工程において、ベース24および上2つの端子51を位置決めする押えピンも金型に設けることができ、これらの押えピンの抜き型が切欠き孔36,37として形成される。
【0041】
こうした切欠き孔36〜38は、マグネット25、ベース24および端子51が部分的に露出しているため、電磁音響変換器の組立て工程や検査工程において各部材の位置決めや位置測定等の品質管理が容易になるという利点がある。
【0042】
切欠き孔36〜38はそのまま残存していても動作上の支障は無いが、切欠き孔36〜38に合成樹脂等の充填材(好ましくはハウジング30と同じ材料)を充填する工程を追加してもよく、これによって製品の気密性や耐久性等を向上できる。
【0043】
なお、以上の説明ではハウジング成形時にインサートするマグネットとして未着磁マグネットを用いる例を示したが、アルミニウム等の非磁性材から成る成形金型を用いた場合は着磁マグネットでも構わない。
【0044】
【発明の効果】
以上詳説したように本発明によれば、ハウジング部材に底面からマグネットに達する切欠き部を形成することによって、マグネットが露出するようになるため、電磁音響変換器の組立て工程や検査工程においてマグネットの位置決めや位置測定等の品質管理が可能になり、これによって特性が安定した電磁音響変換器を実現できる。
【0045】
また、切欠き部に合成樹脂等の充填材を充填することによって、製品の気密性や耐久性等を向上できる。
【0046】
また本発明によれば、ハウジング部材をインサート成形する場合、成形金型に設けた押えピンがベース部材側からマグネットを押えた状態で合成樹脂を注入することによって、マグネットの浮きや位置ずれを防止でき、マグネットの位置精度を格段に向上できる。
本発明に従えば、ベース部材とマグネットとの間の隙間に樹脂を配置し、これによって振動板20と磁心22との間の空隙Gを目標値に設定して電磁音響変換器の希望する特性を確実に得ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す分解斜視図である。
【図2】図1のハウジング30を上面から見た平面図である。
【図3】図1のハウジング30を底面から見た底面図である。
【図4】図2のA−A線に沿った電磁音響変換器1の断面図である。
【図5】ハウジング30のインサート成形工程を示す断面図であり、図5(a)〜(c)は比較例、図5(d)〜(f)は実施例である。
【符号の説明】
1 電磁音響変換器
10 天板
11 放音孔
20 振動板
22 磁心
23 コイル
24 ベース
25 マグネット
30 ハウジング
32 台座
34 連通孔
36〜38 切欠き孔
50 連通溝
51 端子
52 リード線

Claims (7)

  1. 磁性材料で形成された板状のベース部材と、
    磁性材料で形成され、ベース部材に立設する磁心と、
    磁性材料で形成され、磁心先端から空隙を隔てて支持される振動板と、
    ベース部材、磁心および振動板と共に磁気回路を構成し、静磁界を供給するためのマグネットと、
    磁心周囲に配置され、該磁気回路に振動磁界を供給するためのコイルと、
    ベース部材およびマグネットと一体的に成形されるハウジング部材とを備え、
    ハウジング部材には、底面からマグネットに達する切欠き部が形成されていることを特徴とする電磁音響変換器。
  2. 切欠き部には、充填材が充填されていることを特徴とする請求項1記載の電磁音響変換器。
  3. ハウジング部材には振動板を支持するための台座が形成されていることを特徴とする請求項1記載の電磁音響変換器。
  4. 前記ベース部材は前記切欠き部を避けるように形成され、
    ベース部材とマグネットとの間に隙間が形成され、その隙間に樹脂が配置されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電磁音響変換器。
  5. 磁性材料で形成された板状のベース部材と、
    磁性材料で形成され、ベース部材に立設する磁心と、
    磁性材料で形成され、磁心先端から空隙を隔てて支持される振動板と、
    ベース部材、磁心および振動板と共に磁気回路を構成し、静磁界を供給するためのマグネットと、
    磁心周囲に配置され、該磁気回路に振動磁界を供給するためのコイルと、
    ベース部材およびマグネットと一体的に成形されるハウジング部材とを備える電磁音響変換器の製造方法であって、
    成形金型にベース部材およびマグネットを挿着し、成形金型に設けた押えピンがベース部材側からマグネットを押えた状態で合成樹脂を注入して、ハウジング部材をインサート成形する工程を含むことを特徴とする電磁音響変換器の製造方法。
  6. 押えピンによって形成されたハウジング部材の切欠き部に、充填材を充填する工程を含むことを特徴とする請求項5記載の電磁音響変換器の製造方法。
  7. 前記ベース部材の形状は前記切欠き部を避けるように決定され、
    ベース部材とマグネットとの間に隙間が形成され、その隙間に樹脂を流し込むことにより前記ハウジングを形成し、
    マグネットを位置決めする押えピンとともに前記切欠き部を形成することを特徴とする請求項5または6記載の電磁音響変換器の製造方法。
JP36803299A 1999-12-24 1999-12-24 電磁音響変換器およびその製造方法 Expired - Fee Related JP3660843B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36803299A JP3660843B2 (ja) 1999-12-24 1999-12-24 電磁音響変換器およびその製造方法
DE60035477T DE60035477T2 (de) 1999-12-24 2000-12-12 Elektromagnetischer Wandler und zugehöriges Herstellungsverfahren
EP00311045A EP1111959B1 (en) 1999-12-24 2000-12-12 Electroacoustic transducer and method for manufacturing the same
CNB001374702A CN1184851C (zh) 1999-12-24 2000-12-21 电声换能器及其制造方法
US09/742,129 US6628800B2 (en) 1999-12-24 2000-12-22 Electroacoustic transducer and method for manufacturing the same
KR1020000080003A KR100734647B1 (ko) 1999-12-24 2000-12-22 전자음향변환기 및 그 제조방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36803299A JP3660843B2 (ja) 1999-12-24 1999-12-24 電磁音響変換器およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001186590A JP2001186590A (ja) 2001-07-06
JP3660843B2 true JP3660843B2 (ja) 2005-06-15

Family

ID=18490811

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36803299A Expired - Fee Related JP3660843B2 (ja) 1999-12-24 1999-12-24 電磁音響変換器およびその製造方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US6628800B2 (ja)
EP (1) EP1111959B1 (ja)
JP (1) JP3660843B2 (ja)
KR (1) KR100734647B1 (ja)
CN (1) CN1184851C (ja)
DE (1) DE60035477T2 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7277554B2 (en) 2001-08-08 2007-10-02 Gn Resound North America Corporation Dynamic range compression using digital frequency warping
KR20030083774A (ko) * 2002-04-22 2003-11-01 남언욱 자화필름을 이용한 고정형 코일구조를 갖는 단방향/양방향전기-음향 변환기 및 전기-음향 변환 방법
JP3916997B2 (ja) * 2002-04-30 2007-05-23 スター精密株式会社 電気音響変換器
KR20040105556A (ko) * 2004-03-02 2004-12-16 양호준 진동판
JP4522752B2 (ja) * 2004-06-10 2010-08-11 三菱電機株式会社 半田付けによる端子接合方法
US7336198B2 (en) * 2005-08-12 2008-02-26 The Regents Of The University Of California Magnetostatic communication
KR200408511Y1 (ko) * 2005-11-24 2006-02-13 부전전자부품 주식회사 이동통신 단말기용 스피커
US20080080734A1 (en) * 2006-10-03 2008-04-03 Forth Robert A Sports audio player and two-way voice/data communication device
US8358801B2 (en) * 2007-02-12 2013-01-22 Robert Katz Magnetic circuit for electrodynamic moving voice coil actuators
CN101330774B (zh) * 2007-06-21 2013-03-06 瑞声声学科技(深圳)有限公司 电磁式声响器的组装方法
JP4875733B2 (ja) * 2009-07-27 2012-02-15 進 木村 可動磁石型スピーカおよびその製造方法
DE102015212686A1 (de) * 2015-07-07 2017-01-12 Robert Bosch Gmbh Schallwandler
CN105120411A (zh) * 2015-09-06 2015-12-02 袁方舟 一种音频电磁振动器
CN106098047A (zh) * 2016-08-23 2016-11-09 蒋寅 一种电磁式有源蜂鸣器及其制造方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5492316A (en) * 1977-12-29 1979-07-21 Seiko Instr & Electronics Ltd Electromagnetic type electro-acoustic transducer
JP2575831B2 (ja) * 1988-07-25 1997-01-29 スター精密 株式会社 発音体
JPH02268598A (ja) * 1989-04-11 1990-11-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 低漏洩磁束型スピーカ
JPH0549082A (ja) * 1991-08-07 1993-02-26 Sony Corp スピーカー装置
JP2905350B2 (ja) * 1992-11-18 1999-06-14 スター精密 株式会社 電気音響変換器
JP3217962B2 (ja) * 1996-04-04 2001-10-15 スター精密株式会社 電気音響変換器
JP3532715B2 (ja) * 1996-11-20 2004-05-31 スター精密株式会社 電磁音響変換器
JP4024409B2 (ja) * 1998-11-29 2007-12-19 シチズン電子株式会社 表面実装型電磁発音体

Also Published As

Publication number Publication date
KR100734647B1 (ko) 2007-07-02
DE60035477D1 (de) 2007-08-23
EP1111959A3 (en) 2003-01-02
EP1111959B1 (en) 2007-07-11
CN1302171A (zh) 2001-07-04
JP2001186590A (ja) 2001-07-06
KR20010062603A (ko) 2001-07-07
EP1111959A2 (en) 2001-06-27
US20010006488A1 (en) 2001-07-05
CN1184851C (zh) 2005-01-12
DE60035477T2 (de) 2008-03-13
US6628800B2 (en) 2003-09-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3660843B2 (ja) 電磁音響変換器およびその製造方法
US20030081807A1 (en) Speaker and method for manufacturing the speaker
JP3612028B2 (ja) コイル部品の製造方法
US20040008102A1 (en) Proximity sensor with improved positioning accuracy for detection coil peripheral members
JP2001245391A (ja) 電磁音響変換器
US5953437A (en) Electroacoustic transducer
JP2001218296A (ja) 電磁音響変換器
CA1200307A (en) Electro-acoustic transducers
CN106098047A (zh) 一种电磁式有源蜂鸣器及其制造方法
US6807283B2 (en) Electroacoustic transducer
KR100457705B1 (ko) 전자기 음향 발생 장치
EP1215935A2 (en) Electroacoustic transducer
CN210725312U (zh) 可减少共振效应的磁环组件
JP2876187B2 (ja) 表面実装型電磁発音体
JPH07195373A (ja) モールド金型及びモールド成形方法
KR200190932Y1 (ko) 통신용 부저
JP2000301540A (ja) インサートモールド成形法
KR20060044203A (ko) 마이크로 스피커의 제조방법 및 마이크로 스피커
JP3639784B2 (ja) 電気音響変換器
KR20010086194A (ko) 버저의 제조방법
JPH0116154Y2 (ja)
JPS6125112Y2 (ja)
JPS602632Y2 (ja) ブザ
JP2000125385A (ja) 電気音響変換器
JP3732088B2 (ja) 電気音響変換器

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050315

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050318

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080325

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090325

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100325

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100325

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110325

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees