JP3217962B2 - 電気音響変換器 - Google Patents
電気音響変換器Info
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- JP3217962B2 JP3217962B2 JP10855896A JP10855896A JP3217962B2 JP 3217962 B2 JP3217962 B2 JP 3217962B2 JP 10855896 A JP10855896 A JP 10855896A JP 10855896 A JP10855896 A JP 10855896A JP 3217962 B2 JP3217962 B2 JP 3217962B2
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- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04R—LOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
- H04R13/00—Transducers having an acoustic diaphragm of magnetisable material directly co-acting with electromagnet
Description
り、特に、付加質量を備えた振動板(共鳴板、又は、弾
性板ともいう)を支持する支持リングにマグネット支持
部としての鍔部を設け、該鍔部によってマグネットをベ
ースとの間で支持することにより、マグネットのベース
からの不用意な離脱を防止するように工夫したものに関
する。
6に示すような構成になっている。まず、ケース401
があり、このケース401の図6中左側端面の中央位置
には放音孔403が形成されている。上記ケース401
の図12中右側の内周部には、支持リング405が配置
されていて、又、図6中右側端は開口部407となって
いる。上記開口部407には、ベース409が取り付け
られていて、このベース409の中央部には鉄心411
が取り付けられているとともに、基板413が取り付け
られている。
巻回されていて、そのコイル415の両端は、上記基板
413に取り付けられたリード端子417、419に、
例えば、半田付けによって接続されている。上記コイル
415の外周には、環状隙間421を存した状態で、マ
グネット423が配置されている。上記マグネット42
3の外周位置には、既に説明した支持リング405が設
置されていて、該支持リング405に形成された段付部
425には、振動板427が設置されている。この振動
板427はその中央位置に、付加質量としての磁片42
9を備えている。
磁片429を一体に備えた振動板427は、マグネット
423によって吸引された状態にあり、それによって、
ある一定の極性を持った状態でセットされている。その
状態で、リード端子417、419を介してコイル41
5に電流を流すと、鉄心411が電磁石化されて、その
先端に磁界が発生する。その際、鉄心411に発生した
コイル415による磁極と振動板427が有するマグネ
ット423による磁極とが異なる極性のものである場合
には、振動板427は鉄心411に吸引されることにな
る。又、鉄心411に発生したコイル415による磁極
と振動板427が有するマグネット423による磁極と
が同じ極性のものである場合には、振動板427は鉄心
411に対して反発することになる。よって、何れかの
方向をもって電流を断続的に流すことにより、振動板4
27は上記したような動作を繰り返すことになる。つま
り、振動板427が所定の周波数で振動することにな
り、その振動によって音が発生するものである。
て、例えば、図7及び図8に示すようなものがある。ま
ず、ケース501があり、このケース501の底部には
ベース部503が取り付けられている。上記ベース部5
03上であって上記ケース501の内側には、ベース5
05と鉄心507が一体化された状態で実装されてい
る。ベース505と鉄心507が一体化されたものを
「ポールピース」と称している。上記鉄心507の外周
にはコイル509が巻回されていて、このコイル509
の外周には支持リング511が配置されている。この支
持リング511の内周側にはマグネット513が配置さ
れている。又、上記マグネット513とコイル509と
の間には、環状隙間515が設けられている。
は段付部517が形成されていて、この段付部517に
は振動板519が設置されている。この振動板519は
中央部に付加質量としての磁片521を備えている。
又、図7に示すように、リード端子523、525が、
インサート成形法によって、予めベース部503内に一
体化された状態で埋め込まれている。そして、既に説明
したコイル509の両コイル端509a、509bは、上
記リード端子523、525上に引き出された状態で、
半田付けによって接続されている。尚、その作用につい
ては、既に説明した図5及び図6に示す電気音響変換器
の場合と略同じであるので、その説明は省略する。
と次のような問題があった。まず、図5及び図6に示す
電気音響変換器の場合には、マグネット423は磁力に
よってベース409に吸着・固定されているとともに、
接着剤によってもベース409に接着・固定される構成
になっている。一方、この種の電気音響変換器、各種電
子機器、例えば、携帯電話等に組み込まれることにな
り、該携帯電話の場合には、例えば、10,000G程
度の落下衝撃に耐えられる耐衝撃性が要求されている。
しかしながら、従来の構成の場合には、上記のような、
衝撃が加わることにより、マグネット423がベース4
09より剥がれるおそれがあった。マグネット423が
ベース409より剥がれてしまった場合には、そのマグ
ネット423が振動板427に吸着したり或いは衝突し
てしまい、それによって、振動板427を変形させてし
まい、結局、所望の音響性能が損なわれてしまうことに
なる。
剥がれてしまうのは次のような理由による。すなわち、
マグネット423は、所望の磁力を得るために、比重の
高い金属類、例えば、サマリュウムコバルト、フェライ
ト、鉄コバルトクロム等から構成されている。これらの
金属類は非常に硬度が高い。その為、切削による加工は
難しく、通常、研磨により加工仕上げされる。上記した
ように、マグネット423は接着剤によってベース40
9に接着・固定されているが、上記したように、マグネ
ット423は金属製であってその表面が研磨仕上げされ
ていて「鏡面」に近い状態になっているため、接着剤に
よる接着強度を得難い状態になってしまい、結局、所望
の接着強度が得られていない状態にある。そのために、
衝撃が加わることにより、マグネット423がベース4
09より剥がれてしまうものである。これに対しては、
接着強度を高めることができる接着剤を使用することも
考えられるが、そのような接着剤は極めて高価であり、
コストを上昇させてしまうことになる。尚、図7及び図
8に示したマグネット513についても同様の問題があ
った。
ものでその目的とするところは、マグネットの不用意な
離脱を防止して、安定した音響性能を得ることを可能に
する電気音響変換器を提供することにある。
本願発明による電気音響変換器は、ケースと、上記ケー
ス内に配置されたベースと、上記ベースから突出する鉄
心と、上記鉄心の外周に配置されたコイルと、上記コイ
ルの外周に配置されたマグネットと、上記鉄心の先端部
と所定の間隔を以て配置された振動板と、上記マグネッ
トの外周側に配置され上記振動板を支持する支持リング
と、を有する電気音響変換器において、上記支持リング
の内周側に鍔部を設け、該鍔部によってマグネットをベ
ース側に 保持するようにし、上記鍔部は中心方向に向か
って振動板との間隔を拡大するようにテーパ状に形成さ
れていることを特徴とするものである。
は、振動板を支持する支持リングの内周側に鍔部を設
け、該鍔部によってマグネットをベース側に保持するよ
うにしたものであり、又、上記鍔部を中心方向に向かっ
て振動板との間隔を拡大するようにテーパ状に形成し、
振動体と鍔部との干渉防止をより確実なものとしてい
る。
本発明の第1の実施の形態を説明する。図1及び図2に
示すように、まず、ケース1があり、このケース1の底
部にはベース部3が取り付けられている。上記ベース部
3上であって上記ケース1の内側には、ベース5と鉄心
7が一体化された状態で実装されている。ベース5と鉄
心7が一体化されたものを「ポールピース」と称してい
る。上記鉄心7の外周にはコイル9が巻回されていて、
このコイル9の外周には支持部材としての支持リング1
1が配置されている。この支持リング11の内周側には
マグネット13が配置されている。又、上記マグネット
13とコイル9との間には、環状隙間15が設けられて
いる。
段付部17が形成されていて、この段付部17には振動
板19が設置されている。この振動板19は中央部に付
加質量としての磁片21を備えている。又、図1に示す
ように、リード端子23、25が、インサート成形法に
よって、予めベース部3内に一体化された状態で埋め込
まれている。そして、既に説明したコイル9の両コイル
端9a、9bは、上記リード端子23、25上に引き出
された状態で、半田付けによって接続されている。
磁片21を一体に備えた振動板19は、マグネット13
によって吸引された状態にあり、それによって、ある一
定の極性を持った状態でセットされている。その状態
で、リード端子23、25を介してコイル9に電流を流
すと、鉄心7が電磁石化されて、その先端に磁界が発生
する。その際、鉄心7に発生したコイル9による磁極と
振動板19が有するマグネット13による磁極とが異な
る極性のものである場合には、振動板19は鉄心7に吸
引されることになる。又、鉄心7に発生したコイル9に
よる磁極と振動板19が有するマグネット13による磁
極とが同じ極性のものである場合には、振動板19は鉄
心7に対して反発することになる。よって、何れかの方
向をもって電流を断続的に流すことにより、振動板19
は上記したような動作を繰り返すことになる。つまり、
振動板19が所定の周波数で振動することになり、その
振動によって音が発生するものである。
て、さらに詳細に説明する。すなわち、図3に示すよう
に、本実施の形態における支持リング11には、マグネ
ット13を保持するためのマグネット支持部としての鍔
部31が突設されている。上記鍔部31は環状をなして
いて、全周においてマグネット13をベース5との間で
支持するようになっている。又、上記鍔部31は、既に
説明した段付部17に対して、隙間33を存した状態で
突設されていて、マグネット13側の端面31aは平坦
面であるのに対して、反マグネット13側の端面31b
は傾斜面となっている。そして、中心方向に向けて振動
板19との隙間が徐々に大きくなるように構成されてい
る。
を奏することができる。まず、マグネット13は、支持
リング11の鍔部31によって、ベース5側に機械的に
保持される構成になっているので、マグネット13のベ
ース5からの離脱を確実に防止することができる。よっ
て、例えば、携帯電話等に組み込まれた場合において、
衝撃が作用するような場合にも、マグネット13のベー
ス5からの離脱は防止され、マグネット13の離脱、衝
突等による振動板19の変形、それによる音響性能の変
動、喪失を確実に防止することができる。又、マグネッ
ト13を鍔部31によってベース5側に機械的に保持す
るようにしたので、従来のように、接着剤による接着・
固定に大きく依存する必要はなく、よって、高価な接着
剤を使用しなくても良い等、接着剤の選定範囲が大幅に
拡大されるとともに、接着作業そのものが容易になる。
尚、接着剤による接着・固定を行なわない構成も当然に
考えられる。又、本実施の形態による鍔部31は、傾斜
面である端面31bを備えていて、中心方向に向けて振
動板19との隙間が徐々に大きくなるように構成されて
いるので、振動時における振動板19と鍔部31との干
渉も確実に防止される。尚、隙間33を設けたことによ
っても、上記効果、すなわち、振動時における振動板1
9と鍔部31との干渉防止効果を高めることができるも
のである。
施の形態を説明する。図4は電気音響変換器の構成のう
ち、支持リング11とマグネット13のみを抽出して示
すものである。前記第1の実施の形態の場合には、支持
リング11の段付部17に対して、隙間33を存した状
態で、鍔部31を突設させたが、この実施の形態の場合
には、そのような隙間33を無くして、段付部17の内
周部を突設させた鍔部31としたものである。このよう
な構成でも、前記第1の実施の形態の場合と略同様の効
果を奏することができる。
響変換器によると、マグネットは、振動板を支持する支
持リングに設けられた鍔部によって、ベースとの間に機
械的に保持される構成となっているので、マグネットの
ベースからの離脱を確実に防止することができる。よっ
て、例えば、携帯電話等に組み込まれた場合において、
衝撃が作用するような場合にも、マグネットのベースか
らの離脱は防止され、マグネットの離脱、衝突等による
振動板の変形、それによる音響性能の変動、喪失を確実
に防止することができる。又、従来のように、接着剤に
よる接着・固定に大きく依存する必要はなく、よって、
高価な接着剤を使用しなくても良い等、接着剤の選定範
囲が大幅に拡大されるとともに、接着作業そのものが容
易になる。又、マグネット支持部を、中心方向に向けて
振動板との隙間が徐々に大きくなるように構成したの
で、振動時における振動板とマグネット支持部との干渉
も確実に防止される。
の上面を除去して電気音響変換器の内部構造を示す平面
図である。
II−II断面図である。
拡大して示す断面図である。
グとマグネットの関係を示す断面図である。
換器の平面図である。
ある。
換器の平面図である。
断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 ケースと、 上記ケース内に配置されたベースと、 上記ベースから突出する鉄心と、 上記鉄心の外周に配置されたコイルと、 上記コイルの外周に配置されたマグネットと、 上記鉄心の先端部と所定の間隔を以て配置された振動板
と、上記マグネットの外周側に配置され上記振動板を支持す
る支持リングと、 を有する電気音響変換器において、上記支持リングの内周側に鍔部を設け、該鍔部によって
マグネットをベース側に保持するようにし、 上記鍔部は中心方向に向かって振動板との間隔を拡大す
るようにテーパ状に形成されている ことを特徴とする電
気音響変換器。
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