JP2603579Y2 - 発音体ブロック - Google Patents

発音体ブロック

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JP2603579Y2
JP2603579Y2 JP1992026718U JP2671892U JP2603579Y2 JP 2603579 Y2 JP2603579 Y2 JP 2603579Y2 JP 1992026718 U JP1992026718 U JP 1992026718U JP 2671892 U JP2671892 U JP 2671892U JP 2603579 Y2 JP2603579 Y2 JP 2603579Y2
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permanent magnet
yoke
sounding body
iron core
diaphragm
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JP1992026718U
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JPH0584998U (ja
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哲也 花井
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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  • Electrostatic, Electromagnetic, Magneto- Strictive, And Variable-Resistance Transducers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、振動板を交番磁束によ
って鳴動させる発音体ブロックの改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図6および図7を用いて従来の発音体ブ
ロックを説明する。図6は従来の発音体ブロックを示す
断面図、図7は従来の発音体ブロックを示す分解斜視図
である。図6および図7に示すように、発音体ブロック
1は、鉄心10とボビン11とコイル12とリード脚1
3と永久磁石14と振動板15とヨーク16とから構成
されている。
【0003】鉄心10は円柱状のもので上端にはボビン
11をヨーク16に固定するための鍔状部が形成されて
いる。ボビン11は円筒状柱の両端周縁に上鍔と下鍔と
がそれぞれ形成された樹脂製のもので、下鍔の下面には
リード脚13,13が立設されている。コイル12は細
いポリウレタン銅線をボビン11の上鍔と下鍔との間に
巻装したもので、コイル12の両端はリード脚13,1
3にそれぞれ半田付けにて接続されている。リード脚1
3,13は半田メッキされた棒状のもので、各種機器の
プリント基板に設けられる実装孔に挿入して半田付けに
て固定されるものである。永久磁石14はフェライト製
でボビン11の周囲を取り囲む円筒状のものである。振
動板15は永久磁石14の上端に載置される薄い鋼板製
の円板状のものである。ヨーク16は鋼板製の円板状の
もので、中央には鉄心10の下端を挿着するための鉄心
挿着孔16aが設けられ、中央近傍にはリード脚13,
13を挿通するためのリード孔(図示せず)が設けられ
ている。
【0004】上述した構成の発音体ブロック1は次のよ
うに組み立てられる。すなわち、コイル12が巻装され
ると共にリード脚13,13が立設されたボビン11
を、ヨーク16のリード孔(図示せず)にリード脚1
3,13を挿通しながら、ヨーク16の中央に載置す
る。そして、鉄心10をボビン11の中央に挿通して鉄
心10の下端を鉄心挿着孔16aに挿着する。すると、
ボビン11は鉄心10の上端の鍔状部とヨーク16とで
挟持される。その後、図7に示すように、ヨーク16の
上面周縁に接着剤Aを塗布した後、振動板15が一端に
載置された永久磁石14でボビン11を覆うようにし
て、永久磁石14の他端をヨーク16の上面周縁に押し
付け接着する。すると、発音体ブロック1が完成して、
鉄心10の上端と振動板15との間に間隙Gが形成され
る。従って、リード脚13,13間に交流電流を供給す
ると、鉄心10に交番磁束が生じるので振動板15の中
央付近が振動して発音体ブロック1が鳴動する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
発音体ブロック1にあっては、永久磁石14を接着剤A
にてヨーク16の上面周縁に接着しているので、永久磁
石14とヨーク16とは完全に密着せずに接着剤層が存
在し、その接着剤層の厚みが発音体ブロック1毎に異な
る。このため、発音体ブロック1毎に鉄心10の上端と
振動板15との間の間隙Gが異なり鳴動音量に差が生ず
る。また、接着剤Aは接着部からはみ出すため作業者は
もとより組み立て設備が汚れる。更に、接着剤Aは硬化
するまでに時間を要し作業性が悪いと言う問題点があっ
た。
【0006】本考案は上記の問題点を改善するために成
されたもので、その目的とするところは、発音体ブロッ
ク毎の鳴動音量の差を無くすと共に組立作業性の良い発
音体ブロックを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は上記の問題点を
解決するため、振動板が一端に載置された筒状の永久磁
石に、鉄心にコイルを巻装した電磁石体が中央に具設さ
れたヨークを、前記鉄心の端部と前記振動板との間に所
定間隙が形成されるように結合して構成する発音体ブロ
ックにおいて、前記永久磁石の他端部近傍に、前記永久
磁石の円周の方向に沿う溝等を有する平面視略L字形の
係着部を複数設けると共に前記ヨークに複数の被係着
部を設け、前記永久磁石の円周の方向に沿う前記係着部
の溝等が前記被係着部を挟持するように前記係着部に前
記被係着部をそれぞれ圧入係着したときに前記鉄心の端
部と前記振動板との間に所定間隙が形成されるようにし
たことを特徴とする。
【0008】
【作用】上記のように構成したことにより、振動板が一
端に載置された筒状の永久磁石の他端部近傍に設けられ
た複数の係着部に、鉄心にコイルを巻装した電磁石体が
中央に具設されたヨークに設けられた複数の被係着部を
それぞれ圧入係着すると、前記鉄心の端部と前記振動板
との間隙がちょうど所定間隙に成って永久磁石とヨーク
との結合が完了するのである。
【0009】
【実施例】以下、本考案に係る発音体ブロックの一実施
例を図1〜図5に基づいて詳細に説明する。図1は発音
体ブロックを示す分解斜視図、図2は発音体ブロックを
示す断面図、図3は発音体ブロックの永久磁石とヨーク
との係着関係を示す斜視図、図4は発音体ブロックの永
久磁石の係着部を示す斜視図、図5は永久磁石の係着部
とヨークの被係着部との係着関係を示す説明図である。
なお、従来のものと同等の箇所には同じ符号を付してあ
るので、従来のものと同等の箇所にあっては詳しい説明
は省略する。
【0010】図1に示すように、発音体ブロック1が従
来のものと異なり特徴となるのは、振動板15が一端に
載置される円筒状の永久磁石14の他端部内周近傍に、
係着部に相当する正面視略L字形の溝14aを4箇所に
設けたこと、および、鉄心10にコイル12を巻装した
電磁石体が中央に具設された円板状のヨーク16の周縁
に、被係着部に相当する突起16bを4箇所に設けたこ
とである。なお、永久磁石14には成形性に優れたプラ
スチックマグネット材が用いられ、溝14aは永久磁石
14の成形時に同時成形されている。また、突起16b
はヨーク16の鋼板打抜き加工時に同時成形されてい
る。
【0011】図3および図4に示すように、4箇所の正
面視略L字形の溝14aはそれぞれ永久磁石14の内円
筒面下端に設けられている。それぞれの正面視略L字形
の溝14aの一辺は、円筒状の永久磁石14の軸方向と
平行に永久磁石14の下端面に達している。また、それ
ぞれの正面視略L字形の溝14aの他辺は、永久磁石1
4の下端面に対して平行で且つ永久磁石14の内円筒面
の円周に沿って設けられている。しかも、それぞれの正
面視略L字形の溝14aの他辺を形成する下面14a1
は、先端へ行くほど溝14aの幅が狭く成るように勾配
が設けられている。
【0012】円板状のヨーク16の周縁の径は円筒状の
永久磁石14の内径より僅かに小さくされており、4箇
所の突起16bを含めた場合の径は永久磁石14の内径
より僅かに大きくされている。なお、永久磁石14の溝
14aとヨーク16の4箇所の突起16bとはそれぞれ
ちょうど一致する位置に設けられていて、振動板15が
一端に載置された円筒状の永久磁石14の4箇所の溝1
4aに、円板状のヨーク16の4箇所の突起16bをそ
れぞれ係着したとき、鉄心10の端部と振動板15との
間隙Gがちょうど所定間隙に成るようにされている。
【0013】上述のような永久磁石14とヨーク16と
を含んで構成される発音体ブロック1は、次のようにし
て組み立てられる。すなわち、図1あるいは図3に示す
ように、振動板15が一端に載置された円筒状の永久磁
石14の下方から、鉄心10にコイル12を巻装した電
磁石体が中央に具設された円板状のヨーク16を、永久
磁石14の下端面の4箇所の溝14aとヨーク16の4
箇所の突起16bとがそれぞれ一致するようにして、矢
印X方向に挿入する。すると、それぞれの突起16bは
それぞれの溝14aに嵌入して、図5に示すように突起
16bは正面視略L字形の溝14aの屈曲部に当接した
状態に成る。
【0014】その後、永久磁石14に対してヨーク16
を矢印Yの方向に回転すると、それぞれの突起16bは
それぞれの溝14aを永久磁石14の円周方向に滑って
溝14aに係着する。しかも、溝14aは先端へ行くほ
ど幅が狭く成るようにされているので、突起16bは図
5の2点鎖線で示すように溝14aに圧入係着された状
態に成って、発音体ブロック1の組み立ては完了する。
この組み立てが完了した発音体ブロック1の断面を示し
たのが図2であり、突起16bが溝14aに圧入係着さ
れたときに、鉄心10の端部と振動板15との間隙Gが
所定間隙に成る。
【0015】従って、上述のように構成され組み立てら
れた発音体ブロック1にあっては、永久磁石14とヨー
ク16とは圧入係着によって結合しているので接着剤を
用いた結合と比較して作業性が良く、使用途中で接着が
剥がれて永久磁石14とヨーク16とが分離することも
無い。しかも、鉄心10の端部と振動板15との間隙G
は、従来の発音体ブロックのように接着剤層の厚みに左
右されることが無いので、所定間隙で安定し、発音体ブ
ロック1毎の鳴動音量の差も無くなる。
【0016】なお、本考案は上記実施例に限定されるも
のではなく、係着部は溝ではなく切り込みであっても良
い。
【0017】
【考案の効果】本考案の発音体ブロックは上記のように
構成したものであるから、永久磁石とヨークとは係着に
よって結合しているので、従来のような接着剤を用いた
結合と比較して作業性が良く、使用途中で接着剥がれに
よる永久磁石とヨークとの分離も無く、しかも、永久磁
石の係着部とヨークの被係着部とが係着したときに鉄心
の端部と振動板との間隙が所定間隙に成るので、発音体
ブロック毎の鳴動音量に差(バラツキ)の無い品質の安
定した発音体ブロックが提供できると言う効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る発音体ブロックの一実施例を示す
分解斜視図である。
【図2】本考案に係る発音体ブロックの一実施例を示す
断面図である。
【図3】本考案に係る発音体ブロックの一実施例の永久
磁石とヨークとの係着関係を示す斜視図である。
【図4】本考案に係る発音体ブロックの一実施例の永久
磁石の係着部を示す斜視図である。
【図5】本考案に係る発音体ブロックの一実施例の永久
磁石の係着部とヨークの被係着部との係着関係を示す説
明図である。
【図6】従来の発音体ブロックを示す断面図である。
【図7】従来の発音体ブロックを示す分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 発音体ブロック 10 鉄心 12 コイル 14 永久磁石 14a 係着部 15 振動板 16 ヨーク 16b 被係着部 G 間隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10K 9/13 H04R 13/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動板が一端に載置された筒状の永久磁
    石に、鉄心にコイルを巻装した電磁石体が中央に具設さ
    れたヨークを、前記鉄心の端部と前記振動板との間に所
    定間隙が形成されるように結合して構成する発音体ブロ
    ックにおいて、前記永久磁石の他端部近傍に、前記永久
    磁石の円周の方向に沿う溝等を有する平面視略L字形の
    係着部を複数設けると共に前記ヨークに複数の被係着
    部を設け、前記永久磁石の円周の方向に沿う前記係着部
    の溝等が前記被係着部を挟持するように前記係着部に前
    記被係着部をそれぞれ圧入係着したときに前記鉄心の端
    部と前記振動板との間に所定間隙が形成されるようにし
    たことを特徴とする発音体ブロック。
JP1992026718U 1992-04-23 1992-04-23 発音体ブロック Expired - Lifetime JP2603579Y2 (ja)

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JPH0584998U JPH0584998U (ja) 1993-11-16
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