JP2518680Y2 - 電磁型レシーバ - Google Patents

電磁型レシーバ

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JP2518680Y2
JP2518680Y2 JP8922191U JP8922191U JP2518680Y2 JP 2518680 Y2 JP2518680 Y2 JP 2518680Y2 JP 8922191 U JP8922191 U JP 8922191U JP 8922191 U JP8922191 U JP 8922191U JP 2518680 Y2 JP2518680 Y2 JP 2518680Y2
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JP
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coil
magnetic
sound
receiver
magnetic flux
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真一路 北西
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Kyocera Corp
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  • Electrostatic, Electromagnetic, Magneto- Strictive, And Variable-Resistance Transducers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、難聴者用ヒアリングエ
イドコンパチブル(HAC)レシーバであり、漏れ磁束
が発生する電磁型レシーバに関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、難聴者が電話などを支障なく通話で
きるように、音声及び音声に対応する漏れ磁束を発生す
る電磁型(マグネチック)レシーバが既に提案されてい
る。従来のマグネチック型レシーバは、図4の断面図に
示すように、放音側から磁性体金属から成る振動板5
1、キャビティー52、及びコイル53と磁石54が配
置された磁性体金属支持板55から構成されていた。
【0003】上記磁石54から発生する磁束と、コイル
53に流される音声信号に対応した磁束とが互いに作用
しあい、振動板51を振動させ、これにより、所定音響
特性を得ていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、コイル53か
ら発生する磁束は、放音側に配置した振動板51を振動
させることはできても、振動板51でその磁束が遮断さ
れることにより、放音側に充分な漏れ磁束を発生させる
に至らなかった。
【0005】このため、HAC対応のレシーバにするた
めには、別にコイル(図示せず)を形成する必要があ
り、マグネチック型レシーバの特徴である簡素な構造、
小型化が相殺されてしまっていた。
【0006】本考案の目的は、上述の問題点に鑑みて案
出されたものであり、構造が簡素で、小型である上、さ
らに漏れ磁束が充分に発生させ、且つ音響特性が安定な
電磁型レシーバを提供することにある。
【0007】
【問題を解決するための具体的な手段】上述の本考案の
目的を達成するために、本考案は、放音孔を有する放音
側ケース部材と裏面側ケース部材とから成るケース内
に、放音側から、前記放音孔と実質的に同一の貫通孔を
有する磁性体金属支持体、コイル及び磁石と、磁性体振
動板を順次積層収容するとともに、前記磁性体振動板の
放音側ケース部材及び裏面側ケース部材との間にキャビ
ティーを形成した電磁型レシーバである。
【0008】
【作用】上述のような構造により、放音側に位置する磁
性体金属体にコイルが直接形成されているので、放音側
から漏れる磁束が磁性体金属体に遮断されることが少な
く、充分な漏れ磁束を発生することができ、同時に振動
板も充分に振動させることができる。即ち、別に漏れ磁
束用のコイルを配置する必要がないため、構造の簡素
化、小型化を維持することができる。
【0009】また、振動板の両側、即ち放音側及びそれ
と対向する側に夫々キャビティーが形成されているた
め、音響特性の制御が容易となり、音響特性の安定化が
達成できる。
【0010】
【実施例】以下、本考案の電磁型レシーバを図面に基づ
いて説明する。図1は本考案の電磁型レシーバの断面構
造を示し、図2は分解斜視図を示す。
【0011】本考案の電磁型レシーバ1は、放音側から
放音孔21が形成された磁性体金属支持体2、コイル
3、磁石4、磁性体振動板5とから主に構成され、さら
に上記構造物を収納するケース6、7から構成されてい
る。
【0012】磁性体金属支持体2は、鉄などの磁性体材
料からなり、磁性体金属支持体2には、直径1.0〜
1.5mmの放音孔21が数箇所形成され、さらに磁性
体金属支持体2の内部側中心には、コイル3を保持する
ための突起22が形成されている。
【0013】コイル3は、ボビン31に絶縁被覆された
導線32が所定回数巻着されている。コイル3に巻かれ
た導線32を固定するためには、導線32の絶縁被覆を
熱溶着させたり、接着材を塗布したりする。このコイル
3はコイルボビン31に形成した貫通孔33に、前記突
起22が貫通され配置されている。また、コイル3外周
には、導線32の両端に接続する端子部材34a、34
bが配置される。
【0014】磁石4は、プラスチック樹脂で固めたマグ
ネットなどからなり、磁性体金属支持体2の内周寸法に
相当する外周形状のリング体から成る。磁石4は、磁性
体金属支持体2の内部でコイル3の外周側に配置され
る。尚、磁石4によって磁性体金属支持体2に形成した
放音孔21を閉塞するような場合には、磁石4に貫通す
るような貫通孔を形成する必要がある。
【0015】前記端子部材34a、34bは、外部の駆
動回路から所定信号をコイル3に与えるためのもので、
端子部材34a、34bには、夫々導線32に接続され
るターミナル部35a、35bを有している。端子部材
34a、34bの材料はコイルの導体32と半田接合が
可能なように、例えば鉄材にNiメッキ及び半田メッキ
を施した材料から成り、製造時には同一のフレームによ
って一体化されている。
【0016】磁性体振動板5は、例えばステンレスなど
からなり、例えば直径が16mm、厚み50μmの円板
状となっている。
【0017】上述の磁性体金属支持体2、コイル3、磁
石4、端子部材34a、34b、振動板5を夫々挟持す
るために放音側ケース6と裏面側ケース7が夫々配置さ
れている。放音側ケース6と裏面側ケース7は、例えば
ABS樹脂、又はガラスフィラーが添加された樹脂など
からなり、両ケース6、7が互いに嵌合することによ
り、内部が収納部となるように夫々皿状となっている。
放音側ケース6には、磁性体金属支持体2に形成した放
音孔21に対応して放音孔61が形成されている。ま
た、皿状の裏面側ケース7によって振動板5と裏面側ケ
ース7との間には第2のキビティーBが形成され、該裏
面側ケース7の表面には、音響抵抗体膜71が被覆され
た漏洩孔72が形成されている。
【0018】上述の構造の電磁型レシーバに、端子部材
34a、34bを介して音声信号に対応した電流を与え
ると、コイル3には電流に対応した磁束が発生する。こ
の磁束と磁石4の固有の磁束と作用して、振動板5が振
動する。これにより、第1及び第2のキビティーA、B
の空気が振動し、特にキャビティーAの空気振動が放音
孔21、61から放音側に放たれ、音声信号に対応した
音声が発生する。
【0019】また、コイル3が突起22によって保持さ
れているため、磁性体金属支持板2がコイル3の鉄芯と
して作用することになり、放音側にまでコイル3の漏れ
磁束を発生させることができる。これにより、難聴者用
の補聴器などに用いられたピックアップコイルに誘導磁
束が発生し、この磁束を再生することにより、難聴者が
支障なくレシーバの音声を認識することができる。
【0020】上述の構造の電磁型レシーバの一例とし
て、次のとおりである。
【0021】 放音孔21の径 1.0〜1.5mm 放音孔21の数 1〜7個 コイル3の巻数 500〜1500ターン 第1キャビティーAの間隙 0.2〜0.7mm 第1キャビティーAの容積 0.1cc 第2キャビティーBの間隙 0.5〜0.7mm 第2キャビティーBの容積 0.13cc 上述の電磁型レシーバによれば、音響特性して、周波数
300Hzから3.4kHzではその差が2dBと平坦
となり、低温領域から高温領域に至まで、大変聞きやす
い音声が再生できる。
【0022】また、放音側から外部に漏れる磁束レベル
もピックアップコイルなどを誘導するに充分な磁束が得
られる。図3には、本考案レシーバ(線A)と従来のレ
シバー(線B)において、周波数に対応する磁束レベル
を示すものである。本考案のレシバーでは、周波数30
0〜3.4kHzの領域で、4〜9dBも良好な磁束が
発生できる。
【0023】本考案のレシーバは、放音側にの磁性体金
属支持板2に直接コイル3が配置されているため、磁性
体金属支持板2を通過して放音側の広範囲にわたり充分
な磁束Xを発生することができる。これに対して、従来
のレシーバでは、コイルが放音側と対向する側に配置さ
れていため、コイルの磁束が放音側に配置されていた振
動板によってほとんど遮断されしまう。
【0024】また、本考案では、放音側に対して漏れ磁
束を発生するコイル3を振動板5の起動するためのコイ
ル4と兼用できるため、従来品に比較して、部品点数が
大きく増加することがなく、また外観形状も差異がない
ため、小型で、製造が容易な電磁型レシーバとなる。
【0025】また、振動板5の両面には夫々第1及び第
2のキャビティーA、Bが形成されているので、放音孔
21の径、数に対応してキャビティーAの容積を所定容
量に設定し、さらに第2のキャビティーB側の容積及び
音響抵抗体膜71の開口面積を制御することにより、振
動板5によって発生する空気振動で放音孔21、61か
ら発生する音声の音響特性を任意に制御できることにな
り、安定した音響特性が達成される。
【0026】
【考案の効果】以上、本考案では、構造が極めて簡素
で、さらに小型化が維持できるとともに、放音側の磁性
体金属支持板にコイルを配置したことにより、漏れ磁束
が充分に発生させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の電磁型レシーバの断面構造図である。
【図2】本考案の電磁型レシーバの分解斜視図である。
【図3】周波数特性と磁束レベルの関係を示す特性図で
ある。
【図4】従来のレシーバの断面構造図である。
【符号の説明】
1・・・・・・電磁型レシーバ 2・・・・・・磁性体金属支持体 3・・・・・・コイル 4・・・・・・磁石 5・・・・・・磁性体振動板 6・・・・・・放音側ケース 7・・・・・・裏面側ケース

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放音孔を有する放音側ケース部材と裏面
    側ケース部材とから成るケース内に、前記放音孔と実質
    的に同一の貫通孔を有する磁性体金属支持体、コイル及
    び磁石と、磁性体振動板を順次積層収容するとともに、
    前記磁性体振動板の放音側ケース部材及び裏面側ケース
    部材との間にキャビティーを形成したことを特徴とする
    電磁型レシーバ。
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JPH0541296U JPH0541296U (ja) 1993-06-01
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