JPH0937390A - 電磁型発音体ならびにその製造方法 - Google Patents

電磁型発音体ならびにその製造方法

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JPH0937390A
JPH0937390A JP18902895A JP18902895A JPH0937390A JP H0937390 A JPH0937390 A JP H0937390A JP 18902895 A JP18902895 A JP 18902895A JP 18902895 A JP18902895 A JP 18902895A JP H0937390 A JPH0937390 A JP H0937390A
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JP
Japan
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plate
coil
yoke plate
terminals
fixed
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JP18902895A
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English (en)
Inventor
Shinichiro Kitanishi
真一路 北西
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Publication date
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  • Electrostatic, Electromagnetic, Magneto- Strictive, And Variable-Resistance Transducers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 放音穴24が形成された容器19の内部に、磁性
金属板31・32が貼付された振動板21と、振動板21を振動
させるコイル23およびマグネット22と、外部接続端子27
が固着されたヨーク板20とが配置されて成る電磁型発音
体18であって、ヨーク板20の中央に、コイル23を取着す
るポール26を一体的に形成するとともに、端部に固着さ
れている外部接続端子27・27を、コイル23からの巻線が
接続されるコイル巻線からげ部29と外部からの電気信号
が加えられるリード線接続部30とを有する一対の端子を
樹脂部材28により一体的に形成されて成る外部接続端子
27・27が端部に固着されている。 【効果】 コイル巻線のからげ部断線がなくなる。また
ヨーク板と外部接続端子とコイルを一体化できて部品点
数が削減でき、組み立て作業性も向上し、電磁型発音体
の小型化も可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電磁型発音体に関し、詳
しくは振動板を振動させるためのコイルの取着ならびに
コイル接続端子の構造を改良してヨーク板と一体化した
電磁型発音体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電磁型発音体は電話機のハンドセットな
どの音声発生部品として使用されており、その構造は図
8に分解斜視図で、また図9にその組み立て後の断面図
で示すように、本体容器1と容器の蓋体となるヨーク板
2とからなる容器体の内部に、振動板3と、コイル4お
よびマグネット5とを組み合わせた磁束発生手段などを
それぞれ配置したものである。
【0003】本体容器1の底面にはテトロンメッシュな
どの音響抵抗布6が貼付された音漏洩穴7が形成されて
おり、その内壁には底面側から振動板3を載置する第1
の段差部8、コイル4およびマグネット5を組み合わせ
た磁束発生手段を載置する第2の段差部9および蓋体2
を載置する第3の段差部10が形成されている。また蓋体
2の中央には本体容器1の内部側に突出した突出部11が
形成されている。
【0004】振動板3は第1の段差部8に載置され、肉
厚の薄いアルミニウムやSUS304あるいは樹脂フィル
ムなどの非磁性材料からなり、蓋体2の突出部11から放
出される磁束による磁化効率を向上させるために42Ni
−Fe合金などからなる小円板状の(磁性金属板)アマ
チュア12が配置されている。このアマチュア12は通常、
振動板3の中央部分にスポット溶接あるいはエポキシ樹
脂接着剤からなる接着層により貼付され固定されてい
る。
【0005】振動板3に組み合わされて磁束発生手段と
なるコイル4およびマグネット5はプラスチック製のコ
イルボビン体13に固定されており、コイル4はインサー
トボビン14に線材を巻回することにより固定され、マグ
ネット5はインサートボビン14の周囲に接着されてい
る。これらは第2の段差部9に載置されている。
【0006】そして本体容器1に振動板3とコイルボビ
ン体13が接着剤を介して固定され、さらに本体容器1の
開口を閉塞するように蓋体(ヨーク板)2が第3の段差
部10に載置され、接着剤や機械的構造などによって固定
されている。
【0007】これにより本体容器1内は振動板3によっ
て放音側空間(前気室A)と裏面側空間(後気室B)と
に仕切られ、放音側に配置されたコイル4およびマグネ
ット5から発生して鉄などの磁性体で作られた蓋体(ヨ
ーク板)2の突出部11から放出される磁束によって、振
動板3、特にそのアマチュア12が磁化されることにな
る。
【0008】そしてコイル4に音声信号に対応する交流
信号が与えられると、蓋体(ヨーク板)2の突出部11か
ら放出される磁束の強度および磁束の発生方向が変動
し、これに伴って振動板3が屈曲振動することになる。
【0009】その結果、前気室Aおよび後気室Bの空気
が振動して、所定周波数の音響信号が蓋体(ヨーク板)
2の表面に複数個形成された放音穴15・・・から放音さ
れることになる。なお、本体容器1の放音側外部には音
声信号に対応する磁束が漏れることになり、この漏れ磁
束をピックアップコイルなどで捕捉すれば、難聴者が音
声信号を得ることができる。
【0010】上記構成の従来の電磁型発音体には、コイ
ル4に与えられる音声信号に対応する交流信号は外部の
駆動回路からリード端子16・17を介して電流信号として
供給される。これらリード端子16・17は本体容器1の側
部から露出しており、それぞれ根元側にコイル3のコイ
ル線を巻き付ける巻線からげ部16a・17aを有し、これ
らにコイル3からの巻線を巻回してはんだディップなど
により接続されていた。また先端側には外部の駆動回路
と接続するためにリード線を通す穴16b・17bを有して
おり、電磁型発音体が電話機のハンドセットなどの内部
に固定された後、リード線などの線材を穴16b・17bに
通して半田付けすることにより外部の駆動回路と接続さ
れていた。
【0011】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、上記
のような従来の電磁型発音体においては、コイル3から
の巻線を巻線からげ部16a・17aにはんだ付けしていた
ため、リード端子16・17が曲がった際には巻線が引っ張
られて断線するという問題点があった。
【0012】また、コイル3からの巻線を巻線からげ部
16a・17aにはんだ付けするためのはんだディップの際
にリード線を通す穴16b・17bがはんだで塞がってしま
い、穴16b・17bにリード線を通せなくなるという問題
点もあった。
【0013】さらにリード端子16・17が形成されるコイ
ルボビン体13と蓋体(ヨーク板)2とが別々に作製され
るため、部品点数が多くなって電磁型発音体の低コスト
化が難しいとともに、小型化も困難であるという問題点
もあった。
【0014】これに対して実開平2−120998号には、巻
線を施したポールの基端にヨークを一体に設け、ポール
の先端を振動板に対面させてなる電磁音響変換器が開示
されている。これによればコイルとヨーク板とが一体と
なって部品点数を低減できるとともに小型化も可能とな
るものである。しかし、上記のようなリード端子の構成
については開示されていなかった。
【0015】また特開平7−121184号には、外部から加
えられる電気信号を音響に変換する音響変換器であっ
て、外部から電気信号が加えられるリード端子と、この
リード端子から加えられる電気信号を磁気に変換する電
磁変換部のヨークとを単一のリードフレームをもって構
成したことを特徴とする電気音響変換器が開示されてい
る。これによればリードフレームによる部品の集合化お
よび共通化により部品点数の削減および組み立ての作業
性を高めることが可能となり、またヨークにポールを一
体に形成するので部品点数の削減が可能になり、取り付
け作業が不要となるので位置決め精度も飛躍的に向上し
て製品の信頼性を高めることができるというものであ
る。しかしこれにも上記のようなリード端子の構成につ
いては具体的に開示されていなかった。
【0016】本発明は上述の問題点に鑑みて案出したも
のであり、その目的は、ヨーク板の一部をコイル巻線か
らげ部とリード線はんだ付け部とを有するリード端子と
して一体に形成し、またコイル巻線からげ部とリード線
はんだ付け部とを別々の場所に設けてリード線を通す穴
をなくしたことにより、巻線の断線をなくすことができ
るとともにリード線との接続も確実に行なうことがで
き、しかも部品点数を削減し、組み立ての作業性を向上
し、さらに小型化も可能となった電磁型発音体ならびに
その製造方法を提供することにある。
【0017】
【問題点を解決するための手段】本発明の請求項1に係
る電磁型発音体は、放音穴が形成された容器の内部に、
磁性金属板が貼付された振動板と、該振動板を振動させ
るコイルおよびマグネットと、外部接続端子が固着され
たヨーク板とを配置させて成る電磁型発音体であって、
前記ヨーク板の中央に前記コイルが取着されるポールを
一体的に形成するとともに、端部に固着されている外部
接続端子を、前記コイルからの巻線が接続されるコイル
巻線からげ部と外部からの電気信号が加えられるリード
線接続部とを有する一対の端子を樹脂部材に一体的に固
定して形成していることを特徴とするものである。
【0018】また本発明の請求項2に係る電磁型発音体
の製造方法は、前記ヨーク板および一対の端子をプレス
フォーミングにより形成し、次いでインサート成形によ
ってヨーク板の端部に前記一対の端子を樹脂部材により
固着することを特徴とするものである。
【0019】さらに本発明の請求項3に係る電磁型発音
体の製造方法は、プレスフォーミングにより端部に前記
一対の端子が一体的に接続されたヨーク板を形成し、次
いで前記一対の端子とヨーク板との間に接続箇所が露出
する開口を設けた樹脂部材を装着し、しかる後、前記樹
脂部材の開口より前記接続箇所を切断することを特徴と
するものである。
【0020】
【作用】本発明の電磁型発音体によれば、ヨーク板の中
央にはコイルを取着するポールが一体的に形成されると
ともに、ヨーク板の端部にはコイル巻線からげ部とリー
ド線はんだ付け部とを有する一対のリード端子が樹脂部
材により一体的に固定されて形成されており、またコイ
ル巻線からげ部とリード線はんだ付け部とは樹脂部材の
別々の場所に露出するように設けられている。
【0021】このため、ヨーク板の中央のポールにコイ
ルを一体的に取着することができ、リード端子もヨーク
板と一体となるので、従来のようにヨーク板とコイルボ
ビン体とを別々に設けていたものと比べて、部品点数を
削減できるとともに組み立ての作業性を向上させること
もできるものとなる。そして部品コストならびに組み立
てコストを低減することができる。
【0022】また端子をコイル巻線からげ部とリード線
はんだ付け部とを有するものとし、かつそれらを別々の
場所に設けているので、端子にリード線を接続する際
に、従来のようにコイル巻線からげ部に不要な力がかか
って端子が曲がってしまうことにより巻線の線材が断線
するということがなくなる。
【0023】また、従来の端子はんだ付けの構造からプ
リント基板上へのはんだ付けのような端子構造としたた
め、リード線はんだ付け部にはリード線を通すための穴
を必要としないので、コイル巻線からげ部に巻線を接続
するためのはんだディップによってリード線を通すため
の穴が塞がってしまってリード線を通せなくなるという
こともなくなる。
【0024】さらに、ヨーク板にコイルを一体的に取着
するとともに端子も一体的に形成したため、またその端
子も従来のものよりもコンパクトなものとなるため、電
磁型発音体の小型化を図ることができるものとなる。
【0025】次に本発明の請求項2に係る電磁型発音体
の製造方法によれば、プレスフォーミングによりヨーク
板の中央にポールを一体的に形成するとともに、ヨーク
板の端部に固着される一対の端子をヨーク板と同時にヨ
ーク板とは切り離して形成し、次いでインサート成形に
よって、端子を形成したヨーク板の端部にそれら一対の
端子を樹脂部材により固着している。従って、ヨーク板
に使用する1枚の板状材でヨークのセンターポールおよ
びディスクおよび端子の3部品を構成できるため、部品
コストを低減できるとともに、各部品を小さくできて電
磁型発音体を小型化できる。
【0026】さらにまた本発明の請求項3に係る電磁型
発音体の製造方法によれば、プレスフォーミングにより
ヨーク板の中央にポールを、またヨーク板の端部に一対
の端子をそれぞれ一体的に形成し、次いで一対の端子と
ヨーク板とにそれらの接続箇所が露出する開口を設けた
樹脂部材を装着した後、その開口より接続箇所を切断す
ることによって、一対の端子がヨーク板の端部に樹脂部
材により固着される。
【0027】従って、これによってもヨーク板に使用す
る1枚の板状材でヨークのセンターポールおよびディス
クおよび端子の3部品を構成できるため、部品コストを
低減できるとともに、各部品を小さくできて電磁型発音
体を小型化できる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の電磁型発音体を図面に基づい
て詳説する。
【0029】図1は本発明の電磁型発音体の実施例を示
す分解斜視図であり、図2はその組み立て後の断面図で
ある。
【0030】本発明の電磁型発音体18は、容器体となる
容器19および蓋体を兼ねたヨーク板20と、振動板21・マ
グネット22とから構成されており、ヨーク板20にはコイ
ル23が取着されている。なお図1においては容器19と振
動板21は上から見た図を、マグネット22とヨーク板20は
下から見た図を表している。
【0031】容器19はABSプラスチックや液晶ポリマ
ーなどからなり、全体としては直径15〜25mm、厚み1
〜3mmの有底筒状をなしており、その底面には複数の
放音穴24・・・が形成されている。この放音穴24・・・
の開口には必要に応じて音響抵抗布が貼付される。
【0032】また容器19の内壁には底面側から複数の段
差部が周設され、それぞれの段差部は、振動板21の載置
部あるいはマグネット22の載置部、蓋体を兼ねるヨーク
板20の固定部として形成されている。
【0033】蓋体を兼ねたヨーク板20は、Niメッキを
施した鉄などの磁性体金属材料から成る板状部25が容器
19の内壁に形成された段差部に嵌着される形状をしてお
り、板状部25の中央には容器19の内部側に突出したポー
ル26が、直径2〜5mm・高さ 0.5〜1.5 mm程度の大
きさで形成されている。そしてこのポール26に、アルコ
ールおよび熱によって溶け固まる接着剤が付着されたコ
イル巻線が巻回されて溶着されることによってコイル23
が形成されて取着されており、このポール26がヨーク部
となる。またヨーク板20の表面には、必要に応じて複数
の放音穴(図示せず)が形成される。
【0034】また本例に示したヨーク板20の端部には、
外部に延出する一対の外部接続端子27・27が容器19の一
部から外部に突出するように樹脂28により固着されてお
り、各外部接続端子27は、コイル23からの巻線が接続さ
れるコイル巻線からげ部29と外部からの電気信号が加え
られるリード線接続部30とを有している。なお本例のヨ
ーク板20においては、樹脂28を板状部25の容器19の内部
側の周囲にも環状に形成しているので、この樹脂28によ
って容器19の段差部との間でマグネット22を支持・固定
することができる。
【0035】以上のような構成により、本発明の電磁型
発音体18によれば、端子27にリード線を接続する際に、
従来のようにコイル巻線からげ部に不要な力がかかって
端子が曲がってしまうことにより巻線の線材が断線する
ということがなくなり、またコイル巻線からげ部に巻線
を接続するためのはんだディップによってリード線を通
すための穴が塞がってしまいリード線を通せなくなると
いうこともなくなる。
【0036】さらにヨーク板20にコイル23を一体的に取
着するとともに端子27も一体的に形成したため、またそ
の端子27も従来のものよりもコンパクトなものとなるた
め、電磁型発音体18の小型化を図ることができるものと
なる。
【0037】振動板21は容器19の内壁に形成された段差
部に嵌着されてシリコーンなどの接着剤で固定されてい
る。この振動板21は、ポリイミドやポリエーテルイミド
あるいはPPS系の非磁性材料から成る例えば直径18m
m程度の樹脂板に、ヨーク板20のポール26から放出され
る磁束による磁化効率を向上させるための42アロイまた
はSUS430 系のステンレスなどから成るアマチュア
(磁性金属板)が、上面と下面に各1枚ずつ貼付された
ものである。上面の第1アマチュア31は直径13mmφ・
厚み 0.1mm程度とやや大きめのものが、また下面の第
2アマチュア32は直径 4.8mmφ・厚み 0.1mm程度と
やや小さめのものが用いられ、振動板21の中央部にスポ
ット溶接あるいはエポキシ樹脂あるいはシリコーンなど
の接着剤により貼付され固定されている。これらのアマ
チュアの大きさや厚みは、アマチュアに受ける磁力やア
マチュアの振動効率を考慮して決定する。
【0038】振動板21に組み合わされて磁束発生手段と
なるコイル23およびマグネット22のうち、コイル23は上
述のようにヨーク板20のポール26に巻回され溶着される
ことによって形成され取着されている。
【0039】またマグネット22は例えばゴム成分とフェ
ライト、あるいはFe−Al−Ni−Co系、Cu−N
i−Fe系などの磁石鋼成分とを混合して固化したもの
で、コイル23の周囲に配置されるようにリング状を成し
ており、容器19の段差部に載置されてエポキシ接着剤な
どで固定されている。
【0040】次に、本発明の電磁型発音体におけるヨー
ク板の例ならびに製造方法について図面に基づいて詳述
する。
【0041】図3は上記のヨーク板20の上面図であり、
図4はヨーク板20にコイル23を取着した状態を示す下面
図である。なおこれらの図において図1および図2と同
じ箇所には同じ符号を付してある。
【0042】図3に示すように、ヨーク板20の板状部25
の下面側中央部にはポール26が、溶接またはプレスフォ
ーミングあるいは削り出しなどにより板状部25と一体的
に形成されている。板状部25の端部には一対の外部接続
端子27・27が容器19の一部から外部に突出するように樹
脂28により固着されており、各外部接続端子27は、コイ
ル23からの巻線が接続されるコイル巻線からげ部29と外
部からの電気信号が加えられるリード線接続部30とを有
している。
【0043】このように外部接続端子27・27を樹脂28に
より板状部25の端部に固着するには、まず磁性体金属材
料から成る板からヨーク板20の板状部25とともに外部接
続端子27・27をプレスフォーミングなどにより打ち抜い
て、板状部25とは切り離して形成する。次いで、板状部
25と一対の外部接続端子27・27とを図示したような配置
となるようにインサート成形機にセットし、樹脂28の材
料を充填してインサート成形によって板状部25の端部に
一対の外部接続端子27・27が樹脂28により固着されるよ
うに樹脂28を形成する。このとき外部接続端子27とし
て、コイル23からの巻線が接続されるコイル巻線からげ
部29と外部からの電気信号が加えられるリード線接続部
30とがそれぞれ別々に露出するように形成する。
【0044】また本例のヨーク板20の樹脂28は図示した
ように板状部25の下面側(容器19の内部側)の周囲にも
環状に形成されており、この樹脂28によって容器19の段
差部との間でマグネット22を支持・固定することができ
る。なお、33・・・は環状に形成された樹脂28を板状部
25に固定するための嵌合穴である。
【0045】次に、このヨーク板20に、図4に示すよう
に下面にポール26の周囲に前述したようにしてコイル23
を取着する。そしてコイル23からの巻線34は、同図に示
したように外部接続端子27側の樹脂28に設けた溝部を通
してそれぞれコイル巻線からげ部29にからげ、さらには
んだ付けして接続する。
【0046】このようにして一対の外部接続端子27・27
が樹脂39により端部に固着され、コイル23が一体的に取
着されたヨーク板20が形成される。
【0047】また図5〜図7に基づいて、本発明の電磁
型発音体のヨーク板の他の実施例ならびにその製造方法
を説明する。なお図5〜図7はそれぞれヨーク板の実施
例を示す平面図(下面図)である。
【0048】まず図5に示すように、磁性体金属材料か
ら成る板からヨーク板の板状部35をプレスフォーミング
により打ち抜いて形成する。このとき、外部接続端子37
・37と後から装着する樹脂部材の支持部38も板状部35と
一体に打ち抜いて形成する。
【0049】なおポール36は、プレスフォーミングによ
り同時に形成してもよく、溶接で後付けしたり、削り出
しなどであらかじめ形成しておいてもよい。
【0050】次に、図6に示すように外部接続端子37・
37および支持部38を覆うように樹脂部材39を装着し、固
着させる。この樹脂部材39は、同図に示すように外部接
続端子37の一部を露出させることによって、それぞれコ
イル巻線からげ部41とリード線接続部42とが形成される
ようにする。また外部接続端子37と板状部35との接続箇
所が露出するような開口40を設けておく。
【0051】次いで、開口40から打ち抜き型やカット型
などによって外部接続端子37と板状部35との接続箇所を
43のように切断することにより、外部接続端子37は板状
部35とは電気的に独立したものとなる。
【0052】そしてポール36に、前述したようにあるい
は別途作製したコイル44を取着し、コイル44からの巻線
45をそれぞれの外部接続端子37のコイル巻線からげ部41
にからげ、さらにはんだ付けして接続する。
【0053】このようにして一対の外部接続端子37・37
が樹脂39により端部に固着され、コイル44が一体的に取
着されたヨーク板46が形成される。
【0054】次に、上述の各構成部品の組立は、まず所
定形状の容器19の底面の放音穴24・・・に必要に応じて
音響抵抗布を貼付する。また振動板21の中央部に第1ア
マチュア31および第2アマチュア32を接着剤で接着す
る。
【0055】さらに、上記のようにして作製したヨーク
板20または46のポール26または36に線材を巻回してコイ
ル23または44を形成し、その巻線34または45の両端を外
部接続端子27または37のコイル巻線からげ部29または37
に接合する。また、コイル23または44の周囲にマグネッ
ト22を接着剤で接着する。
【0056】次に容器19の最下段の段差部にシリコーン
樹脂などのゴム状接着剤を塗布し、第1アマチュア31お
よび第2アマチュア32を一体化した振動板21を載置し、
さらに必要に応じて振動板21の端部にシリコーン樹脂な
どのゴム状接着剤を供給する。ここで先にゴム状接着剤
を塗布することにより、振動板21と段差部との間に接着
剤の層を形成することができる。
【0057】次いで容器19の次の段差部に接着剤を塗布
し、コイル23または44を取着しマグネット22を配置し
た、蓋体を兼ねるヨーク板20または46を載置する。この
ときヨーク板20または46のポール26または36の先端は振
動板21の中央部に近接される。
【0058】この状態におけるポール26または36の先端
と振動板21との間隔は、例えば0.05〜0.5 mmに設定さ
れる。
【0059】この状態で、各段差部に塗布した接着剤を
硬化して接着剤や機械的構造などによって固定し、それ
ぞれの部品の一体化を行なう。
【0060】このようにして作製された電磁型発音体の
リード線接続部30または42に外部の駆動回路からのリー
ド線が接続され、音声信号に対応する交流信号が電流信
号として供給される。そして音声信号に対応して変換さ
れた可聴音響信号は、容器19に設けられた放音穴24
・・・から外部に放出される。またコイル23または44で
交番する磁束はヨーク板20または46の板状部25または35
を介して外部方向にも及び、磁界が発生するため、この
磁界を捕捉するピックアップコイルを用いれば難聴者が
音声信号を得ることもできる。
【0061】なお以上のヨーク板20または46の形状、固
定方法、容器19の構造などは種々に変更することが可能
である。
【0062】
【発明の効果】以上のように、本発明の電磁型発音体な
らびにその製造方法によれば、ヨーク板と外部接続端子
とを樹脂より一体的に固着して形成しており、また外部
接続端子はコイル巻線からげ部とリード線接続部とを別
々に有するように形成してため、リード線接続時の端子
の曲がりによる巻線の断線をなくすことができるととも
にリード線との接続も確実に行なうことができるものと
なった。
【0063】また、ヨーク板の中央部に形成したポール
にコイルを一体的に取着するとともにヨーク板に端子を
一体的に形成したため、またその端子も従来のものより
もコンパクトなものとなるため、電磁型発音体の小型化
を図ることができるものとなった。
【0064】そして本発明によれば、部品点数を削減
し、組み立ての作業性を向上し、さらに小型化も可能と
なった電磁型発音体ならびにその製造方法を提供するこ
とができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電磁型発音体の実施例を示す分解斜視
図である。
【図2】本発明の電磁型発音体の実施例を示す断面図で
ある。
【図3】本発明の電磁型発音体の実施例におけるヨーク
板の上面図である。
【図4】本発明の電磁型発音体の実施例におけるヨーク
板のコイルを取着した状態を示す下面図である。
【図5】本発明の電磁型発音体の実施例におけるヨーク
板の他の実施例を示す平面図である。
【図6】本発明の電磁型発音体の実施例におけるヨーク
板の他の実施例を示す平面図である。
【図7】本発明の電磁型発音体の実施例におけるヨーク
板の他の実施例を示す平面図である。
【図8】従来の電磁型発音体の例を示す分解斜視図であ
る。
【図9】従来の電磁型発音体の例を示す断面図である。
【符号の説明】
18 電磁型発音体 19 容器 24 放音穴 20・46 ヨーク板 25・35 板状部 26・36 ポール 27・37 外部接続端子 28 樹脂 39 樹脂部材 29・41 コイル巻線からげ部 30・42 リード線接続部 21 振動板 31・32 アマチュア(磁性金属板) 22 マグネット 23・44 コイル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放音穴が形成された容器の内部に、磁性
    金属板が貼付された振動板と、該振動板を振動させるコ
    イルおよびマグネットと、外部接続端子が固着されたヨ
    ーク板とを配置させて成る電磁型発音体であって、前記
    ヨーク板の中央に前記コイルが取着されるポールを一体
    的に形成するとともに、端部に固着されている外部接続
    端子を、前記コイルからの巻線が接続されるコイル巻線
    からげ部と外部からの電気信号が加えられるリード線接
    続部とを有する一対の端子を樹脂部材に一体的に固定し
    て形成していることを特徴とする電磁型発音体。
  2. 【請求項2】 前記ヨーク板および一対の端子をプレス
    フォーミングにより形成し、次いでインサート成形によ
    ってヨーク板の端部に前記一対の端子を樹脂部材により
    固着することを特徴とする請求項1記載の電磁型発音体
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 プレスフォーミングにより端部に前記一
    対の端子が一体的に接続されたヨーク板を形成し、次い
    で前記一対の端子とヨーク板との間に接続箇所が露出す
    る開口を設けた樹脂部材を装着し、しかる後、前記樹脂
    部材の開口より前記接続箇所を切断することを特徴とす
    る請求項1記載の電磁型発音体の製造方法。
JP18902895A 1995-07-25 1995-07-25 電磁型発音体ならびにその製造方法 Pending JPH0937390A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100338599B1 (ko) * 1999-11-23 2002-05-27 이남규 이동통신기기용 리시버 제조 방법
KR100820223B1 (ko) * 2006-10-24 2008-04-07 주식회사 이엠텍 마이크로스피커

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