JP3916997B2 - 電気音響変換器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、動電型の電気音響変換器に関するものであり、特に、基板への表面実装を行い得るように構成された電気音響変換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
小型のスピーカやマイクロホン等の電気音響変換器は、基板への取付けを行い得るように構成されているものが多い。そして、この基板への取付けを表面実装により行うように構成された電気音響変換器も知られている(例えば特公平7−117836号公報参照)。
【0003】
ところで、動電型の電気音響変換器においては、ボイスコイルが固定された振動板の外周縁部をフレームで支持するように構成されているが、多くの場合、このフレームには、放音孔が形成された金属製のカバーが振動板を覆うようにして固定されており、これにより振動板に手の指や他の部材等が不用意に接触してしまうのを防止するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の動電型の電気音響変換器においては、基板への表面実装をリフロー処理によって行うことができない、という問題がある。
【0005】
すなわち、上記従来の動電型の電気音響変換器においては、そのカバーが熱伝導率が高い金属製であるため、基板への表面実装をリフロー処理によって行おうとした場合には、その際の熱でカバーが高温になってしまうので、該カバーからの輻射熱によって振動板が熱変形したりマグネットが熱減磁してしまう、という問題がある。
【0006】
なお、ここで「リフロー処理」とは、クリームハンダが塗布された基板上に電気音響変換器を載置した状態で、この電気音響変換器に高温短時間(例えば200〜250℃で5〜20秒程度)の加熱処理を施すことにより、電気音響変換器の端子プレートを基板の導電部に導通固定する処理方法を意味するものである。
【0007】
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、基板への表面実装を行い得るように構成された動電型の電気音響変換器において、基板への表面実装をリフロー処理によって行うことができる電気音響変換器を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、フレームおよびカバーの材質等に工夫を施すことにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
【0009】
すなわち、本願発明に係る電気音響変換器は、
基板への表面実装を行い得るように構成された動電型の電気音響変換器であって、
ボイスコイルが下面に固定された振動板と、この振動板の外周縁部を支持するフレームと、このフレームに取り付けられた表面実装用の端子プレートと、を備えてなる電気音響変換器において、
上記フレームが、合成樹脂成形品からなり、
このフレームに、放音孔が形成された合成樹脂成形品からなるカバーが、上記振動板の上面を覆うようにして固定されており、
上記フレームまたは上記振動板に、該振動板の下面側の背面空間と外部空間とを連通させる微小貫通孔が形成されている、ことを特徴とするものである。
【0010】
上記「電気音響変換器」は、動電型の電気音響変換器であれば、その種類は特に限定されるものではなく、例えば、小型のスピーカ、ブザー、マイクロホン、レシーバ等が採用可能である。
【0011】
上記「振動板」および「ボイスコイル」は、動電型の電気音響変換器の構成要素として使用可能なものであれば、その具体的構成は特に限定されるものではない。
【0012】
上記「端子プレート」は、電気音響変換器を基板に表面実装する際に該基板の導電部に面接触するように構成されたものであれば、その具体的構成は特に限定されるものではない。
【0013】
上記「フレーム」および「カバー」は、合成樹脂成形品からなっているが、リフロー処理に耐え得るものであれば、その具体的な材質や形状等は特に限定されるものではない。
【0014】
【発明の作用効果】
上記構成に示すように、本願発明に係る電気音響変換器は、その振動板の外周縁部を支持するフレームが合成樹脂成形品からなり、このフレームに、放音孔が形成された合成樹脂成形品からなるカバーが振動板を覆うようにして固定されているので、次のような作用効果を得ることができる。
【0015】
すなわち、合成樹脂は金属に比して熱伝導率が非常に低いので、電気音響変換器の基板への表面実装をリフロー処理により行うようにした場合においても、その際の高温短時間の加熱によって合成樹脂成形品からなるフレームおよびカバーが高温になってしまうことはない。したがって、これらフレームおよびカバーからの輻射熱によって振動板が熱変形したりマグネットが熱減磁してしまうのを効果的に抑制することができる。
【0016】
このように本願発明によれば、基板への表面実装を行い得るように構成された動電型の電気音響変換器において、基板への表面実装をリフロー処理により行うことができる。しかも、本願発明に係る電気音響変換器は、そのフレームまたは振動板に、該振動板の下面側の背面空間と外部空間とを連通させる微小貫通孔が形成されているので、背面空間が密閉空間として構成されている場合においても、電気音響変換器にリフロー処理を施したときに、背面空間内の空気の熱膨張によって背面空間の内圧が異常に上昇してしまうのを未然に防止することができる。
【0017】
の際、微小貫通孔の直径1mm以下の値に設定しておくようにすれば、微小貫通孔が形成されたことによって電気音響変換器の音圧特性が変化してしまうことはほとんどない。なお、微小貫通孔は調圧機能を果たし得るサイズが確保されれば足りるので、その直径を1mmよりもさらに小さい0.5mm以下の値に設定することが、音圧特性を一定に維持する上から一層好ましい。
【0018】
また上記構成において、端子プレートをインサート成形によりフレームと一体的に形成するようにすれば、端子プレートのフレームへの取付強度を十分に高めることができる。また、端子プレートの先端部をフレームの基板対向面と略面一で延びるように形成することが容易に可能となり、その分だけ電気音響変換器の薄型化を図ることができるとともに電気音響変換器を表面実装により適したものとすることができる。
【0019】
上記構成において、フレームおよびカバーは、その外周形状を円形状等に設定することももちろん可能であるが、これを略矩形状に設定すれば、電気音響変換器を所定の向きでハンドリングすることが容易に可能となるので、リフロー処理の際、電気音響変換器をクリームハンダが塗布された基板上に位置精度よく載置することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
【0021】
図1は、本願発明の一実施形態に係る電気音響変換器10を示す平面図(a)および底面図(b)である。また、図2は、図1のIIa 方向矢視図(a)およびIIb 方向矢視図(b)であり、図3は、図1のIII-III 線断面詳細図である。
【0022】
これらの図に示すように、本実施形態に係る電気音響変換器10は、小型の動電型スピーカであって、外部機器(例えば携帯電話機等)の基板に取り付けられた状態で使用されるようになっている。その際、本実施形態に係る電気音響変換器10は、この基板への取付けを表面実装により行う構成となっている。ただし、この電気音響変換器10は、コイルバネを用いたバネ圧接による基板への取付けにも対応し得るように構成されている。
【0023】
電気音響変換器10は、フレームサブアッシ12と、このフレームサブアッシ12に上方から装着された振動板14およびカバー16と、フレームサブアッシ12に下方から装着された磁気回路ユニット18とからなっている。
【0024】
図4は、この電気音響変換器10を、カバー16を外して示す平面図である。
【0025】
この図にも示すように、フレームサブアッシ12は、フレーム20と、1対の端子プレート22と、ボイスコイル24と、1対のダミー端子プレート26とからなっている。
【0026】
フレーム20は、ポリアミド系の合成樹脂材料からなる射出成形品であって、平面視において15mm四方程度の略正方形の外形形状を有している。
【0027】
このフレーム20は、磁気回路ユニット18を装着するための円形開口部20aが中央部に形成された底壁部20Aと、この底壁部20Aの外周縁から上方へ延びるように形成された周壁部20Bとを備えてなっている。そして、このフレーム20における底壁部20Aの下面20bが、電気音響変換器10を基板に取り付ける際に基板と対向する基板対向面を構成している。この基板対向面20bは、磁気回路ユニット18の下面よりも僅かに下方に位置するように形成されている。
【0028】
フレーム20における周壁部20Bの内周側には、底壁部20Aから円形開口部20aと略同心状に立ち上がるようにして振動板支持部20Cが形成されている。そして、この振動板支持部20Cの上面に振動板14が載置された状態で、該振動板14が振動板支持部20Cに接着固定されることにより、振動板14の背面側(下面側)に背面空間C1を形成するようになっている。
【0029】
周壁部20Bの内周側の四隅のコーナ部のうち、2箇所のコーナ部には上記端子プレート22が埋設されており、残り2箇所には上記ダミー端子プレート26が埋設されている。
【0030】
端子プレート22が埋設された2箇所のコーナ部には、底壁部20Aから振動板支持部20Cよりもやや低い高さ位置まで立ち上がるようにして端子埋設部20Dが形成されている。
【0031】
一方、ダミー端子プレート26が埋設された2箇所のコーナ部には、背面空間C1と連通する付加空間C2が形成されている。この付加空間C2は、振動板支持部20Cを略三角形にくり抜くとともにその内周部にスリット20gを形成することにより構成されている。そして、この付加空間C2は、振動板支持部20Cに振動板14が載置固定されることにより上方側の外部空間と仕切られるようになっている。
【0032】
端子プレート22およびダミー端子プレート26は、金属板のプレスおよび曲げ加工品として構成されており、フレームサブアッシ12をインサート成形で製造することによりフレーム20と一体的に形成されている。端子プレート22は、その基端部22Aが端子埋設部20Dの上面に露出しており、その先端部22Bが基板対向面20bに露出している。一方、ダミー端子プレート26は、その基端部26Aが付加空間C2に露出しており、その先端部26Bが基板対向面20bに露出している。
【0033】
端子プレート22およびダミー端子プレート26の先端部22B、26Bは、基板対向面20bと略面一で周壁部20Bよりも外周側まで延びた後、該周壁部20Bの外側面に略沿って上方へ突起片22b、26bとして僅かに延びるように形成されている。なお、これら突起片22b、26bは、フレームサブアッシ12のインサート成形後にフレーム20の周壁部20Bからインサートの一部として突出して残る帯状片を所定位置で切断するとともに該帯状片に曲げ加工を施すことにより形成されるようになっている。
【0034】
フレーム20の底壁部20Aには、上記インサート成形の際に用いられるインサート保持治具により、フレーム20の基板対向面20bから端子プレート22およびダミー端子プレート26まで円柱状に延びる円柱穴20dおよび20fが1対ずつ形成されている。
【0035】
振動板14は、同心円状に形成された複数の凹凸を有するダイヤフラム状の部材であって、ポリイミド(PI)製の合成樹脂フィルムに熱プレス成形を施すことにより形成されている。そして、この振動板14は、その外周縁平坦部14a(外周縁部)においてフレーム20の振動板支持部20Cの上面に接着固定されるとともに、その中間平坦部14bにおいてボイスコイル24の上端に接着固定されている。この振動板14は、ダミー端子プレート26が埋設された2箇所のコーナ部においては、その外周縁平坦部14aが外周側へ延長形成されており、この延長形成部14cによって付加空間C2と振動板14の上方側の外部空間とを仕切るようになっている、
カバー16は、ポリアミド系の合成樹脂材料からなる射出成形品であって、平面視においてフレーム20と略同じ外形形状(15mm四方程度の略正方形の外形形状)を有している。
【0036】
このカバー16は、天壁部16Aと、この天壁部16Aの外周縁部から下方へ延びる周壁部16Bとからなり、天壁部16Aの外周縁部には横長矩形状の放音孔16aが形成されている。この放音孔16aは、ダミー端子プレート26が埋設された2箇所のコーナ部の間の位置において周壁部16Bを切り欠くようにして形成されている。そして、このカバー16は、その周壁部16Bにおいてフレーム20の周壁部20Bに接着剤38を介して接着固定されている。なお、天壁部16Aの下面中心部には、振動板14が振動したときに該振動板14との干渉を回避するための円形凹部16bが形成されている。
【0037】
磁気回路ユニット18は、鋼製のベース28と、マグネット30と、鋼製のヨーク32とからなっている。
【0038】
ベース28は、有底円筒状に形成されており、その上端外周部には環状凹部28aが形成されている。マグネット30は、ネオジ焼結磁石(Nd−Fe−B焼結磁石)の表面にニッケルメッキが施されてなる円板状部材であって、ベース28の底壁部上面にこれと同心で接着固定されている。ヨーク32は、マグネット30よりも僅かに径の大きい円板状部材であって、マグネット30の上面にこれと同心で接着固定されている。これにより磁気回路ユニット18は、ヨーク32の外周面とベース28の内周面との間に、ボイスコイル24の下端部を収容する円筒状磁気間隙を全周同一幅で形成するようになっている。
【0039】
そして、この磁気回路ユニット18は、フレーム20の円形開口部20aに下方から嵌め込まれるようにしてフレーム20の底壁部20Aに接着固定されている。この底壁部20Aにおける円形開口部20aの周辺部には、ベース28の環状凹部28aと係合するようにして磁気回路ユニット18を受ける位置決め係止片20eが周方向に等間隔で3箇所に形成されている。
【0040】
図5は、図4のV 部詳細図であり、図6は、図4のVI-VI 線断面図である。
【0041】
これらの図にも示すように、端子プレート22は、その基端部22Aへ向けて二股に分岐するように形成されており、端子埋設部20Dの上面には2つの分岐部22A1、22A2が別々に露出している。内周寄りに位置する分岐部22A1は、ボイスコイル24のコイル端末24aとの導通固定部として構成されており、外周寄りに位置する分岐部22A2は、小孔22aが形成されたコイルバネ装着部として構成されている。
【0042】
これら導通固定部22A1およびコイルバネ装着部22A2は、端子埋設部20Dの上面と略面一でランド状に形成されている。その際、端子埋設部20Dの上面は、導通固定部22A1の露出位置の方がコイルバネ装着部22A2の露出位置よりも僅かに高い位置に設定されている。
【0043】
ボイスコイル24は、その上端がフレーム20の振動板支持部20Cの上面と略面一となるようにして円形開口部20a内に配置されている。そして、このボイスコイル24の上端部から延出する1対のコイル端末24aの各々が、その先端部近傍部位において端子プレート22の導通固定部22A1に熱圧着により導通固定されている。そして、この導通固定部22A1には、コイル端末24aの被熱圧着部24a1とそのボイスコイル24側の一般部との境界部分を覆うようにしてオーバコート34が施されている。
【0044】
このコイル端末24aの導通固定処理を行う必要上、端子埋設部20Dは、その上面が振動板支持部20Cおよび周壁部20Bを部分的に切り開くようにして形成されている。そして、この端子埋設部20Dと振動板支持部20Cに載置固定された振動板14との間にはシール剤36が充填されており、これにより背面空間C1を外部空間と仕切られた密閉空間として構成するようになっている。
【0045】
ただし、フレーム20の底壁部20Aには、背面空間C1と外部空間とを連通させる微小貫通孔20cが形成されており、この微小貫通孔20cにより背面空間C1の内圧が変動するのを防止するようになっている。この微小貫通孔20cは、内圧調整機能を発揮することができれば足りるので、φ1mm以下(好ましくは、φ0.5mm以下)のできるだけ小さい内径(例えば、φ0.3mm程度)で形成されている。
【0046】
フレーム20の端子埋設部20Dにおける導通固定部22A1の下方部位に形成された円柱穴20dは、上述したようにインサート保持治具によって形成される空間であるが、コイル端末24aを熱圧着する際には、この円柱穴20dに熱圧着用の受け治具(金属ピン)が挿入されるようになっている。
【0047】
一方、端子埋設部20Dにおけるコイルバネ装着部22A2の下方部位(裏側部位)には、フレーム20の基板対向面20bから端子プレート22まで延びる筒状凹部20hが形成されている。この筒状凹部20hは、その途中部分は端子プレート22の小孔22aを中心とする円柱状に形成されているが、その下端部は基板対向面20bへ向けて円錐状に広がるように形成されており、その上端部は端子プレート22へ向けて円錐状に狭まるように形成されている。
【0048】
本実施形態に係る電気音響変換器10は、表面実装により基板への取付けを行うように構成されているが、この電気音響変換器10を、コイルバネを用いたバネ圧接により基板への取付けを行う電気音響変換器として構成する場合には、図6において2点鎖線で示すように、筒状凹部20h内にコイルバネ40に挿入するとともにその先端部40aを端子プレート22の小孔22aに挿入し、この先端部40aにおいて端子プレート22のコイルバネ装着部22A2に固定するようになっている。この固定は、コイルバネ40の先端部40aをコイルバネ装着部22A2の上面にハンダ42によりハンダ付けすることにより行われるようになっている。
【0049】
なお、コイルバネ40は、そのコイル部の全長がフレーム20の筒状凹部20hの筒長よりも所定寸法長い値に設定されており、その巻径が筒状凹部20hの内径よりも所定寸法小さい値に設定されている。その際、コイルバネ40としては、ステンレス鋼にニッケルメッキおよび金メッキが施されたものが使用されるようになっている。
【0050】
以上詳述したように、本実施形態に係る電気音響変換器10は、その振動板14の外周縁平坦部14aを支持するフレーム20が合成樹脂成形品からなり、このフレーム20に、放音孔16aが形成された合成樹脂成形品からなるカバー16が振動板14を覆うようにして固定されているので、次のような作用効果を得ることができる。
【0051】
すなわち、合成樹脂は金属に比して熱伝導率が非常に低いので、電気音響変換器10の基板への表面実装をリフロー処理により行うようにした場合においても、その際の高温短時間の加熱によって合成樹脂成形品からなるフレーム20およびカバー16が高温になってしまうことはない。したがって、これらフレーム20およびカバー16からの輻射熱によって振動板14が熱変形したりマグネット30が熱減磁してしまうのを効果的に抑制することができる。
【0052】
このように本実施形態によれば、基板への表面実装を行い得るように構成された動電型の電気音響変換器において、基板への表面実装をリフロー処理により行うことができる。
【0053】
特に本実施形態においては、振動板14が耐熱性に優れたポリイミド製であるので、リフロー処理の際に該振動板14が熱変形してしまうおそれを一層小さくすることができ、また、マグネット30が耐熱性に優れたネオジ焼結磁石からなっているので、リフロー処理の際に該マグネット30が熱減磁してしまうおそれを一層小さくすることができる。
【0054】
ところで本実施形態においては、背面空間C1が完全な密閉空間としては形成されておらず、フレーム20の底壁部20Aに背面空間C1と外部空間とを連通させる微小貫通孔20cが形成されているので、この微小貫通孔20cにより背面空間C1の内圧が変動するのを防止することができる。このため、電気音響変換器10にリフロー処理を施したときに、背面空間C1内の空気の熱膨張によって背面空間C1の内圧が異常に上昇してしまうのを未然に防止することができる。
【0055】
その際、この微小貫通孔20cの内径はφ1mm以下の小さい値に設定されているので、該微小貫通孔20cが形成されたことによって、電気音響変換器10の音圧特性が変化してしまうことはほとんどない。なお、微小貫通孔20cは調圧機能を果たし得るサイズが確保されれば足りるので、その内径をφ0.5mm以下の値に設定することが、音圧特性を一定に維持する上から一層好ましい。この微小貫通孔20cは、フレーム20を成形する際に同時に形成するようにしてよいことはもちろんであるが、フレーム20の成形後にレーザビーム照射等によって形成するようにしてもよい。後者の形成方法を採用した場合には、微小貫通孔20cをより小さい内径で形成することができる。
【0056】
また本実施形態のように微小貫通孔20cを形成する代わりに、フレーム20と振動板14との間に微小隙間を形成することも可能であり、このようにした場合においても背面空間C1の内圧調整機能を確保することが可能である。
【0057】
本実施形態においては、フレーム20およびカバー16の外周形状が略矩形状に設定されているので、電気音響変換器10を所定の向きでハンドリングすることが容易に可能となり、これにより、リフロー処理の際、電気音響変換器10をクリームハンダが塗布された基板上に位置精度よく載置することができる。
【0058】
なお、本実施形態においては、カバー16における天壁部16Aの外周縁部に放音孔16aが形成されているものとして説明したが、これ以外の部位(例えば天壁部16Aの中央部)に放音孔を形成することももちろん可能であり、このようにした場合においても、本実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0059】
また本実施形態においては、フレーム20の四隅のコーナ部に端子プレート22およびダミー端子プレート26が1対ずつ設けられており、端子プレート22の先端部22Bのみならずダミー端子プレート26の先端部26Bもフレーム20の基板対向面20bに沿って延びているので、電気音響変換器10を基板に表面実装する際、基板に対するハンダ付けを4箇所で行うことができ、これにより基板への取付強度を高めることができる。
【0060】
しかも、これら端子プレート22およびダミー端子プレート26の先端部22B、26Bは、基板対向面20bと略面一でフレーム20の周壁部20Bよりも外周側まで延びた後、該周壁部20Bの外側面に略沿って上方へ突起片22b、26bとして僅かに延びるように形成されているので、電気音響変換器10を基板に表面実装する際、端子プレート22およびダミー端子プレート26の基板に対するハンダ付けを、その先端部22B、26Bの下面のみならず突起片22b、26bの側面においても行うことができ、これにより基板への取付強度を一層高めることができる。
【0061】
さらに本実施形態においては、端子プレート22およびダミー端子プレート26がインサート成形によりフレーム20と一体的に形成されているので、端子プレート22およびダミー端子プレート26のフレーム20への取付強度を十分に高めることができ、また、端子プレート22およびダミー端子プレート26の先端部22B、26Bをフレーム20の基板対向面20bと略面一で延びるように形成することが容易に可能となり、その分だけ電気音響変換器10の薄型化を図ることができるとともに電気音響変換器10を表面実装により適したものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態に係る電気音響変換器を示す平面図(a)および底面図(b)
【図2】図1のIIa方向矢視図(a)およびIIb方向矢視図(b)
【図3】図1の III-III 線断面詳細図
【図4】上記電気音響変換器を、カバーを外して示す平面図
【図5】図4のV 部詳細図
【図6】図5のVI-VI 線断面図
【符号の説明】
10 電気音響変換器
12 フレームサブアッシ
14 振動板
14a 外周縁平坦部(外周縁部)
14b 中間平坦部
14c 延長形成部
16 カバー
16A 天壁部
16B 周壁部
16a 放音孔
16b 円形凹部
18 磁気回路ユニット
20 フレーム
20A 底壁部
20B 周壁部
20C 振動板支持部
20D 端子埋設部
20a 円形開口部
20b 基板対向面(下面)
20c 微小貫通孔
20d、20f 円柱穴
20e 位置決め係止片
20g スリット
20h 筒状凹部
22 端子プレート
22A 基端部
22A1 導通固定部(分岐部)
22A2 コイルバネ装着部(分岐部)
22B、26B 先端部
22a 小孔
22b、26b 突起片
24 ボイスコイル
24a コイル端末
26 ダミー端子プレート
28 ベース
28a 環状凹部
30 マグネット
32 ヨーク
34 オーバコート
36 シール剤
38 接着剤
40 コイルバネ
40a 先端部
42 ハンダ
C1 背面空間
C2 付加空間

Claims (4)

  1. 基板への表面実装を行い得るように構成された動電型の電気音響変換器であって、
    ボイスコイルが下面に固定された振動板と、この振動板の外周縁部を支持するフレームと、このフレームに取り付けられた表面実装用の端子プレートと、を備えてなる電気音響変換器において、
    上記フレームが、合成樹脂成形品からなり、
    このフレームに、放音孔が形成された合成樹脂成形品からなるカバーが、上記振動板の上面を覆うようにして固定されており、
    上記フレームまたは上記振動板に、該振動板の下面側の背面空間と外部空間とを連通させる微小貫通孔が形成されている、ことを特徴とする電気音響変換器。
  2. 上記微小貫通孔の直径が、1mm以下の値に設定されている、ことを特徴とする請求項1記載の電気音響変換器。
  3. 上記端子プレートが、インサート成形により上記フレームと一体的に形成されている、ことを特徴とする請求項1または2記載の電気音響変換器。
  4. 上記フレームおよび上記カバーの外周形状が、略矩形状に設定されている、ことを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の電気音響変換器。
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