JP5336278B2 - 振動装置用ガスケット及び振動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スピーカー、マイクやバイブレータ等の振動装置に関し、特に同振動装置のガスケットに関する。
この種の振動装置としては、フレームの支持部上に振動部の外周縁部が接着されているスピーカー(特許文献1の明細書の段落0013参照)、フレームの支持部及び該外周縁部上に設置された振動部の外周縁部が抑え部材により圧着保持されるようになっているスピーカー(特許文献2の明細書の段落0012、0013及び図1参照)、又はフレームの支持部及び該外周縁部上に設置された振動部の外周縁部がリングにより挟持されるようになっているスピーカー(特許文献3の図1参照)等がある。
特開平06−178390号公報 特開2002−247688号公報 特開2001−292493号公報
特許文献1のスピーカーは、フレームの支持部の接着代の幅が小さい場合、接着剤を塗布することが困難であった。また、接着剤の塗布により品質にバラツキが生じ、且つ、接着剤の乾燥時間により作業時間が長くなるため、生産性の向上を図ることが困難であった。
一方、特許文献2及び3のスピーカーは、接着剤を使用しないことから、特許文献1のスピーカーに比べて生産性の向上を図ることができるが、抑え部材及びリングは断面視略コ字状をしており、フレームの支持部及び振動部の外周縁部に外側から取り付けられるようになっている。このため、スピーカーの外径が大きくなり、小型化を図ることが困難であった。
本発明は、上記事情に鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、接着剤を使用することなく、フレームの支持部上に振動部の外周縁部を保持することができ且つ振動装置の小型化を図ることができる振動装置用ガスケット及び振動装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の振動装置用ガスケットは、フレームの支持部上に設置された振動部の外周縁部と、前記フレームに取り付けられたカバー部との間に介在可能な振動装置用ガスケットである。このガスケットは、前記振動部の外周縁部と前記カバー部との間の寸法よりも高さ寸法が大きい弾性部材である。当該振動装置用ガスケットは、高さ寸法が前記振動部の外周縁部と前記カバー部との間の寸法と略同じであって、前記振動部の外周縁部に当接可能な第1面及び前記カバー部に当接可能な第2面を有する略環状の本体部と、この本体部の第1面及び第2面の少なくとも一方に間隔を空けて配設された複数の凸部又は突脈とを有している。前記本体部は断面視台形状であって、前記第1面の幅寸法が第2面の幅寸法よりも小さくなっている。なお、前記凸部又は突脈に代えて、前記本体部の第1面及び第1面の裏側の第2面の少なくとも一方に環状の突脈を設けることも可能である。
このような振動装置用ガスケットによる場合、該ガスケットを前記振動部の外周縁部と前記カバー部との間に介在させると、前記ガスケットが前記振動部の外周縁部と前記カバー部との間で圧縮され、前記振動部の外周縁部をフレームの支持部に向けて押圧する。このガスケットの付勢力により、前記振動部の外周縁部がフレームの支持部上に設置された状態で保持されるので、接着剤を使用することなく、前記振動部の外周縁部をフレームの支持部上に固定することができる。よって、接着剤の塗布による品質のバラツキがなく、接着剤の乾燥時間も不要であるため、本振動装置の生産性が向上する。しかも、前記ガスケットは前記振動部の外周縁部と前記カバー部との間に介在しているだけであるので、スピーカーの外径の拡大を招来することがない。よって、本振動装置の小型化を図ることができる。
該ガスケットを前記振動部の外周縁部と前記カバー部との間に介在させると、前記凸部又は突脈が前記カバー部に押圧されることにより前記本体部が圧縮される。この本体部の付勢力により前記振動部の外周縁部がフレームの支持部上に押圧されるので、接着剤を使用することなく、簡単に前記振動部の外周縁部をフレームの支持部上に固定することができる。
前記第1面が前記振動部の幅寸法が小さい外周縁部に当接する一方、前記第2面が前記カバー部に当接し、該カバー部との安定した接触面を確保することができる。しかも、幅狭の前記第1面が前記振動部の外周縁部に当接可能となっていることから、該振動部の振動面積を大きくすることができる。
前記フレームの断面視略L字状の支持部上に前記振動部の外周縁部が設置されている場合、前記本体部の外周面が前記支持部の内周面に面接触可能になっていることが好ましい。この場合、前記本体部の外周面が前記支持部の内周面に面接触可能とすることにより、本ガスケットが前記振動部の外周縁部と前記カバー部との間に介在した状態で安定する。
前記本体部は、その一部が破断した平面視略C字状であり、該本体部の外径が前記支持部の内周面の直径よりも大きくなっていることが好ましい。この場合、前記本体部を縮径した状態で、該本体部を前記振動部の外周縁部が設置された前記フレームの支持部上に設置し、その後、前記本体部を解放すると、該本体部の外周面が前記支持部の内周面に面接触する。このため、前記本体部を前記振動部の外周縁部が設置された前記フレームの支持部に簡単に取り付けることができる。また、前記本体部の一部が破断していることから、フレームに対する不必要な応力の付加を緩和することもできる。
前記本体部が平面視略凸状の第1の端部と、平面視略凹状の第2の端部とを有している場合、前記本体部の外周面が前記支持部の内周面に面接触した状態で、前記第1の端部の先端が前記第2の端部の両先端を通る仮想直線の前記第1の端部側近傍又は前記第2の端部側に位置している。この場合、前記本体部の外周面が前記支持部の内周面に面接触し、前記本体部が前記支持部に取り付けられた状態で、前記第1の端部の先端が前記第2の端部の両先端を通る仮想直線の前記第1の端部側近傍又は前記第2の端部側に位置するので、前記第1の端部と前記第2の端部との間の隙間から本体部の半径方向に音が漏洩するのを低減することができる。
前記本体部が平面視略凸状の第1、第2の端部を有している場合、前記本体部の外周面が前記支持部の内周面に面接触した状態で、前記第1の端部の先端が、第2の端部の先端を通り且つ前記本体部の半径方向に延びる仮想直線の前記第1の端部側近傍又は前記第2の端部側に位置している。この場合、前記本体部の外周面が前記支持部の内周面に面接触し、前記本体部が前記支持部に取り付けられた状態で、前記第1の端部の先端が、第2の端部の先端を通り且つ前記本体部の半径方向に延びる仮想直線の前記第1の端部側近傍又は前記第2の端部側に位置するので、前記第1の端部と前記第2の端部との間の隙間から本体部の半径方向に音が漏洩するのを低減することができる。
前記カバー部としてはバッフルを用いることができる。
本発明の振動装置は、支持部を有するフレームと、このフレームの支持部上に設置される外周縁部を有する振動部と、前記フレームに取り付けられるカバー部と、上記振動装置用ガスケットとを備えている。
前記振動部及びフレームが耐熱性樹脂で構成されており、前記振動装置用ガスケットが耐熱性及び耐湿性を有する弾性樹脂で構成されていることが好ましい。この場合、振動装置を基板等の機材にリフロー実装することが可能になる。
本発明の実施の形態に係る振動装置の概略図であって、(a)はカバー部が透過した状態の平面図、(b)が底面図、(c)が背面図、(d)が側面図である。 (a)が上記振動装置の図1におけるA−A拡大断面図、(b)が上記振動装置の図1におけるB−B拡大断面図、(c)がC部分の拡大図である。 上記振動装置の概略的分解斜視図である。 上記振動装置のガスケットを示す概略図であって、(a)が平面図、(b)がD−D断面図である。 上記振動装置のガスケットの第1、第2の端部の変形例を示す模式図であって、(a)は第1の端部の先端が仮想直線の第2の端部側に位置した状態を示す図、(b)は第1、第2の端部が平面視略凸状であり且つ第1の端部の先端が仮想直線の第1の端部側に位置した状態を示す図、(c)が第1、第2の端部が平面視略凸状であり且つ第1の端部の先端が仮想直線の第2の端部側に位置した状態を示す図である。
以下、本発明の実施の形態に係る振動装置について上記図1乃至図4を参照しつつ説明する。図1及び図2に示す振動装置は、フレーム100と、振動板200(振動部)と、ボイスコイル300と、磁気回路ユニット400と、バッフル500(カバー部)と、ガスケット600とを備えたスピーカーである。以下、同スピーカーの各構成部材について詳しく説明する。
フレーム100は、図1乃至図3に示すように、LCP(液晶ポリマー)で構成された略矩形状のカップ体である。このフレーム100の中心部には円柱状の収容凹部110が設けられている。このフレーム100の収容凹部110の外周縁部には、断面視略L字状の支持部111が設けられている。支持部111は、環状の載置面111aと、この載置面111aに略直角な内周面111bとを有している。また、フレーム100の収容凹部110の底板中央部には略円筒状の保持部120が設けられている。この保持部120は、前記底板中央部を厚み方向に貫通する円形の孔である。また、保持部120の上端部には、図2(a)及び図2(b)に示すように、リング状の嵌合凹部121が設けられている。また、フレーム100の四辺部には、係止凹部130が設けられている。更に、フレーム100の四つの角部には、金属板からなる外部接続端子140がインサート成型により埋設されている。この外部接続端子140はボイスコイル300に電気的に接続されている。
磁気回路ユニット400は、図2及び図3に示すように、ヨーク410と、磁石420と、ポールピース430とを有している。ヨーク410は磁性材料からなる円形のカップ体である。このヨーク410はフレーム100の収容凹部110の底板中央部にインサート成型により埋設され、該フレーム100の保持部120に保持されている。すなわち、ヨーク410がフレーム100の前記底板中央部にインサート成型された結果、保持部120が形成される。ヨーク410の外周面にはリング状の嵌合凸部411が設けられている。この嵌合凸部411が嵌合凹部121に嵌合している。これにより、ヨーク410の保持部120からの脱落が防止されている。磁石420は外径がヨーク410の内周面の直径よりも小さい円柱状の磁石である。この磁石420はヨーク410の内底面の中央部上に固着されている。ポールピース430は磁性材料からなる円板である。ポールピース430の外径が磁石420の外径よりも若干大きくなっている。このポールピース430は磁石420の上面に固着されている。ヨーク410の内周面とポールピース430との間には環状の磁気ギャップGが形成されている。
振動板200はポリイミドで構成されている。この振動板200は、図2及び図3に示すように、第1の振動部210と、第2の振動部220と、外周縁部230とを有している。第1の振動部210はドーム型である。1の振動部210の周りには第2の振動部220が設けられている。第2の振動部220は断面視略円弧状の環状体である。また、第2の振動部220の周りには円板状の外周縁部230が設けられている。この外周縁部230の外径はフレーム100の支持部111の内周面111bの直径よりも若干小さくなっている。この外周縁部230がフレーム100の支持部111の載置面111a上に設置されている。
ボイスコイル300は導線を円筒状に巻いた周知のものである。このボイスコイル300の内径は磁石420及びポールピース430の外径よりも大きく、ボイスコイル300の外径がヨーク410の内径よりも小さい。ボイスコイル300の上端部が振動板200の第1、第2の振動部210、220の間の接続部の下面に固着され、ボイスコイル300の下端部が磁気ギャップGに挿入されている。振動板200及びボイスコイル300により、本スピーカーの振動系が構成されている。
バッフル500は、図1乃至図3に示すように、フレーム100に取り付けられる金属製の略矩形状のカップ体である。バッフル500の四辺部には略矩形状の舌片部510が設けられている。この舌片部510の中央部には係止片511が設けられている。この係止片511がフレーム100の係止凹部130に各々係止される。これにより、バッフル500がフレーム100に取り付けられる。
ガスケット600は、図1乃至図4に示すように、その一部が破断した耐熱性及び耐湿性を有する平面視略C字状の弾性樹脂であって、フレーム100の支持部111の載置面111aに載置された振動板200の外周縁部230とバッフル500との間に圧縮状態で配置されている。本実施の形態では、ガスケット600はPPA(ポリフタルアミド)又はLCP(液晶ポリマー)で構成されている。このガスケット600は、断面視略台形状の本体部610と、複数の突脈620とを有している。
本体部610の高さ寸法は、フレーム100の載置面111a上の振動板200の外周縁部230とバッフル500の天井面との間の寸法と略同じになっている。本体部610の下面611は振動板200の外周縁部230に当接するフラットな振動板当接面であって、載置面111aよりも幅寸法が小さくなっている。このように幅狭の下面611を振動板200の外周縁部230に当接させることにより、振動板200の振動面積を大きくしている。また、本体部610の上面612はバッフル500の天井面に当接するフラットなバッフル当接面であって、下面611の幅寸法よりも大きくなっている。このように幅広の上面612をバッフル500の天井面に当接させることにより、バッフル500との安定した接触面を確保している。
本体部610の外径はフレーム100の支持部111の内周面111bの直径よりも若干大きくなっている。この本体部610は縮径された状態で、フレーム100の支持部111の載置面111a上の振動板200の外周縁部230上に設置される。本体部610の上下面610、620に対して略直角な外周面613は、本体部610が縮径状態から解放されると、フレーム100の支持部111の内周面111bに面接触するようになっている。このように本体部610の外周面613が支持部111の内周面111bに弾性的に面接触することにより、ガスケット600が支持部111に取り付けられた状態で維持される。
また、本体部610は、前述の破断により、第1、第2の端部614、615が形成されている。第1の端部614は平面視略V字状の凸部となっており、第2の端部615は平面視略V字状の凹部となっている。第1、第2の端部614、615は、ガスケット600が支持部111に取り付けられた状態で、互いに接近し、第1の端部614の先端が第2の端部615の両先端を通る仮想直線Lの第1の端部側近傍に位置するようになっている。換言すると、図4に示すように、第1の端部614の先端と第2の端部615の両先端の一方とが本体部610の半径方向に互いに重なるように配置することにより、第1の端部614と第2の端部615との間の隙間から本体部610の半径方向に音が漏洩するのを低減している。
突脈620は、本体部610の上面612に設けられた円弧状の突起である。この突脈620は2種類の突脈を有しているが、前記2種類の突脈は長さ寸法が異なる以外の同じ形状となっている。よって、本実施の形態では、前記2種類の突脈を区別せず、突脈620として記載する。突脈620の高さ寸法と本体部610の高さ寸法との和(すなわち、ガスケット600の高さ寸法)は、フレーム100の載置面111a上の振動板200の外周縁部230とバッフル500の天井面との間の寸法よりも突脈620の分だけ大きくなっている。このため、ガスケット600が振動板200の外周縁部230とバッフル500の天井面との間に配置されると、突脈620がバッフル500の天井面に押圧され、本体部610が圧縮される。この本体部610の付勢力により振動板200の外周縁部230が支持部111の載置面111aに押圧される。これにより、振動板200の外周縁部230が支持部111の載置面111a上に設置された状態で保持される。なお、図2においては、説明の便宜上、本体部610を非圧縮状態で表している。
以下、上述のような構成のスピーカーの組み立て手順について説明する。まず、保持部120にヨーク410がインサート成型されたフレーム100を用意する。その後、ヨーク410の底面中央部上に磁石420を固着し、該磁石420上にポールピース430を固着する。これにより、ヨーク410の内周面とポールピース430との間に磁気ギャップGが形成される。
その後、振動板200に上端部が接合されたボイスコイル300の下端部を磁気ギャップGに挿入しつつ、該振動板200の外周縁部230をフレーム100の支持部111の載置面111a上に設置する。
その後、ガスケット600を縮径し、第1、第2の端部614、615を互いに接近させる。その後、ガスケット600を載置面111a上の振動板200の外周縁部230上に設置し、該ガスケット600を解放する。すると、ガスケット600が拡径し、ガスケット600の外周面613が支持部111の内周面111bに面接触する。このとき、第1、第2の端部614、615が互いに離れる方向に移動し、第1の端部614の先端が第2の端部615の両先端を通る仮想直線Lの第1の端部側近傍に位置する。
その後、バッフル500をフレーム100に取り付ける。すると、ガスケット600の突脈620がバッフル500の天井面に押圧される。これにより、本体部610が振動板200の外周縁部230とバッフル500の天井面との間で圧縮され、該外周縁部230をフレーム100の支持部111の載置面111aに押し付ける。
このように組み立てられたスピーカーは、リフロー槽を用いて外部接続端子140を図示しない基板の電極に半田付けする。このリフロー時においても、ガスケット600により振動板200の外周縁部230がフレーム100の支持部111の載置面111aに押し付けられているので、振動板200がフレーム100の支持部111から剥がれてしまうことがない。なお、リフロー熱は250〜270℃である。
以上のようなスピーカーによる場合、振動板200の外周縁部230とバッフル500の天井面との間に介在させたガスケット600の付勢力により、該振動板200の外周縁部230がフレーム100の支持部111の載置面111a上に設置された状態で保持されるので、接着剤を使用することなく、振動板200の外周縁部230をフレーム100の支持部111上に固定することができる。よって、外周縁部230を支持部111の載置面111aに接着する接着剤の塗布による品質のバラツキが生じることがなく、接着剤の乾燥時間が不要であるため、前記スピーカーの生産性が向上する。しかも、ガスケット600は振動板200の外周縁部230とバッフル500の天井面との間に介在しているだけであるので、前記スピーカーの外径の拡大を招来することがない。よって、スピーカーの小型化を図ることができる。
また、ガスケット600の幅狭の下面611が振動板200の外周縁部230に当接していることから、外周縁部230の幅寸法が非常に小さいものであっても対応することができる。また、ガスケット600の幅広の上面612がバッフル500の天井面に当接しているので、同天井面との安定した接触面を確保することができる。よって、本スピーカーは、同サイズの別のスピーカーよりも、振動板200の振動面積を大きくすることができ、本スピーカーの音圧や音質の改善を図ることができる。
更に、ガスケット600は一部が破断した平面視略C字状であり、該ガスケット600の外径がフレーム100の支持部111の内周面111bの直径よりも若干大きくなっている。このため、ガスケット600を縮径させ、フレーム100の支持部111上に設置した後に、該ガスケット600を解放するだけで、該ガスケット600を支持部111に簡単に取り付けることができる。また、ガスケット600は一部が破断していることから、フレーム100の支持部111に対する不必要な応力の付加を緩和することもできる。また、ガスケット600が支持部111に取り付けられた状態で、第1の端部614の先端が第2の端部615の両先端を通る仮想直線Lの第1の端部側近傍に位置するので、第1の端部614と第2の端部615との間の隙間から本体部610の半径方向に音が漏洩するのを低減することができる。
フレーム100がLCP(液晶ポリマー)で構成されている。振動板200はポリイミドで構成されている。また、ガスケット600がPPA(ポリフタルアミド)又はLCP(液晶ポリマー)で構成されている。よって、本スピーカーはリフロー熱に耐えることができ、上述の通り半田リフローにより上記基板に実装することができる。
なお、上記実施の形態では、本体部610は平面視略C字状であるとしたが、これに限定されるものではない。例えば、本体部610は略環状体とすることも可能である。すなわち、本体部610は一部が破断していなくても良い。なお、ここでは、略環状は、平面視略C字状を含む概念とする。
上記実施の形態では、ガスケット600が支持部111に取り付けられた状態で、第1の端部614の先端が第2の端部615の両先端を通る仮想直線Lの第1の端部側近傍に位置するようになっているとしたが、図5(a)に示すように、ガスケット600が支持部111に取り付けられた状態(すなわち、ガスケット600が縮径された状態)で、第1の端部614の先端が第2の端部615の両先端を通る仮想直線Lの第2の端部側近傍に位置するように設計変更することが可能である。換言すると、ガスケット600が支持部111に取り付けられた状態で、第1の端部614の先端が凹状の第2の端部615内に挿入されている。この場合も、第1の端部614の先端と第2の端部615の先端とが本体部610の半径方向に重なっているため、第1の端部614と第2の端部615との間の隙間から本体部610の半径方向に音が漏洩するのを低減することができる。特に、第1の端部614と第2の端部615とを当接させるようにすれば、音の漏洩を更に低減することができる。
また、上記実施の形態では、第1の端部614が平面視略V字状の凸部となっており、第2の端部615が平面視略V字状の凹部となっているとしたが、第1、第2の端部614’、615’の双方を平面視略凸状とすることもできる。この場合、図5(b)に示すように、ガスケット600が支持部111に取り付けられた状態(すなわち、ガスケット600が縮径された状態)で、第1の端部614’の先端が第2の端部615’の先端を通り且つ本体部610の半径方向に延びる仮想直線L’の第1の端部側近傍に位置するようになっていても良いし、図5(c)に示すように、第1の端部614’の先端が仮想直線L’の第2の端部側に位置するようになっていても良い。この場合も、第1の端部614’の先端と第2の端部615’の先端が本体部610の半径方向に互いに重なるように配置されるので、第1の端部614’と第2の端部615’との間の隙間から本体部610の半径方向に音が漏洩するのを低減することができる。また、前述のように、ガスケット600が支持部111に取り付けられた状態で、第1の端部614’と第2の端部615’とを当接させることが可能である。なお、前述した第1、第2の端部は、凸状又は凹状になっているものに限定されるものではなく、矩形状の端部等であっても良い。
上記実施の形態では、複数の突脈620が本体部610の上面612に設けられているとしたが、下面611設けることが可能である。また、突脈620は、上面612及び下面611の双方に設けることも可能である。また、上記実施の形態では、突脈620は、円弧状であるとしたが、環状体とすることもできる。また、前記突脈に代えて凸部を用いることも可能である。
上記実施の形態では、本発明に係るガスケットは、スピーカーに適応されるものであるとして説明したが、マイク又はバイブレータ等の振動装置にも適応可能である。すなわち、本発明に係るガスケットは、フレームの支持部上に設置された振動部の外周縁部と、前記フレームに取り付けられたカバー部と間に介在可能であり且つ前記振動部の外周縁部と前記カバー部との間の寸法よりも高さ寸法が若干大きい弾性部材である限り任意に設計変更することが可能である。
上記実施の形態では、フレーム100の支持部111は、断面視略L字状であるとしたが、振動部の外周縁部が設置可能である限りどのような形状に設計変更しても良い。
また、上記実施の形態では、バッフル500が前記カバー部であるとしたが、前記フレームに取り付けられ、該フレームの支持部上に設置された振動部の外周縁部との間で前記ガスケットを挟持し得るものである限り任意に設計変更することが可能である。
上記実施の形態では、スピーカーが基板に半田リフローにより実装されるとしたが、これに限定されるものではない。振動装置が基板などの機材に半田接続する必要がない場合には、フレーム100、振動板200及びガスケット600は、耐熱性及び耐湿性を有する樹脂で構成する必要はなく、その素材を適宜選択することができる。また、振動装置が基板などの機材に半田リフローにより接続される場合には、リフロー熱250〜270℃に耐え得る樹脂であれば良い。
なお、本発明に係る振動装置は、各構成部品の種類、形状、材質等については上記実施形態に限定されず、同様の機能を実現し得る限り任意に設計変更することが可能である。
100・・・フレーム
111・・支持部
111a・載置面
111b・内周面
200・・・振動板(振動部)
230・・外周縁部
300・・・ボイスコイル
400・・・磁気回路ユニット
500・・・バッフル(カバー部)
600・・・ガスケット
610・・本体部
611・下面(第1面)
612・上面(第2面)
613・外周面
614・第1の端部
615・第2の端部
620・・突脈

Claims (9)

  1. フレームの支持部上に設置された振動部の外周縁部と、前記フレームに取り付けられたカバー部との間に介在可能な振動装置用ガスケットであって、
    当該振動装置用ガスケットは、前記振動部の外周縁部と前記カバー部との間の寸法よりも高さ寸法が大きい弾性部材であり、
    当該振動装置用ガスケットは、高さ寸法が前記振動部の外周縁部と前記カバー部との間の寸法と略同じであって、前記振動部の外周縁部に当接可能な第1面及び前記カバー部に当接可能な第2面を有する略環状の本体部と、
    この本体部の第1面及び第2面の少なくとも一方に間隔を空けて配設された複数の凸部又は突脈とを有しており、
    前記本体部は断面視台形状であって、前記第1面の幅寸法が第2面の幅寸法よりも小さくなっていることを特徴とする振動装置用ガスケット。
  2. フレームの支持部上に設置された振動部の外周縁部と、前記フレームに取り付けられたカバー部との間に介在可能な振動装置用ガスケットであって、
    当該振動装置用ガスケットは、前記振動部の外周縁部と前記カバー部との間の寸法よりも高さ寸法が大きい弾性部材であり、
    当該振動装置用ガスケットは、高さ寸法が前記振動部の外周縁部と前記カバー部との間の寸法と略同じであって、前記振動部の外周縁部に当接可能な第1面及び前記カバー部に当接可能な第2面を有する略環状の本体部と、
    この本体部の第1面及び第2面の少なくとも一方に設けられた環状の突脈とを有しており、
    前記本体部は断面視台形状であって、前記第1面の幅寸法が第2面の幅寸法よりも小さくなっていることを特徴とする振動装置用ガスケット。
  3. フレームの断面視略L字状の支持部上に振動部の外周縁部が設置されている場合の請求項1又は2記載の振動装置用ガスケットにおいて、
    前記本体部の外周面が前記支持部の内周面に面接触可能になっていることを特徴とする振動装置用ガスケット。
  4. 請求項3記載の振動装置用ガスケットにおいて、
    前記本体部は、その一部が破断した平面視略C字状であり、該本体部の外径が前記支持部の内周面の直径よりも大きいことを特徴とする振動装置用ガスケット。
  5. 請求項4記載の振動装置用ガスケットにおいて、
    前記本体部は、平面視略凸状の第1の端部と、
    平面視略凹状の第2の端部とを有しており、
    前記本体部の外周面が前記支持部の内周面に面接触した状態で、前記第1の端部の先端が前記第2の端部の両先端を通る仮想直線の前記第1の端部側近傍又は前記第2の端部側に位置していることを特徴とする振動装置用ガスケット。
  6. 請求項4記載の振動装置用ガスケットにおいて、
    前記本体部は、平面視略凸状の第1、第2の端部を有しており、
    前記本体部の外周面が前記支持部の内周面に面接触した状態で、前記第1の端部の先端が、前記第2の端部の先端を通り且つ前記本体部の半径方向に延びる仮想直線の前記第1の端部側近傍又は前記第2の端部側に位置していることを特徴とする振動装置用ガスケット。
  7. 請求項1、2、3、4、5又は6記載の振動装置用ガスケットにおいて、
    前記カバー部はバッフルであることを特徴とする振動装置用ガスケット。
  8. 支持部を有するフレームと、
    このフレームの支持部上に設置される外周縁部を有する振動部と、
    前記フレームに取り付けられるカバー部と、
    請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の振動装置用ガスケットとを備えていることを特徴とする振動装置。
  9. 請求項8記載の振動装置において、
    前記振動部及びフレームが耐熱性樹脂で構成されており、
    前記振動装置用ガスケットが耐熱性及び耐湿性を有する弾性樹脂で構成されていることを特徴とする振動装置。
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